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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  能登輝いてるよ能登、第7話。いやぁ、これまでのレビューを見てもらっている人には分かると思うんですが、私がこのアニメで一番気に入っているキャラが、何を隠そう巴さんなわけですよ。そんな彼女の魅力やらアレやらコレやらが全開の今回のエピソード。楽しくならないわけがない。

 能登麻美子+行き遅れになりかけの働く女性っていう組み合わせは、つい最近「たんすわらし」でも見かけた組み合わせ。なんだろう、そんなに焦っているような、幸薄いような声に聞こえるんだろうか。公式の設定を見たら巴さんは御年28歳。まぁ、確かに田舎で働く一人暮らしの女性ならばそろそろ焦りが見えて、親戚からも声をかけられる歳ではあるが、最近は女性の婚期も遅れ気味になっているし、まだ慌てるような時間じゃないとは思うのだがね。巴さんは美人で気立ても良いんだし、あとは出会いの無さだけを何とかクリア出来れば……ねぇ。田舎の旧友達が片付くのが早すぎるだけなんですよ。そもそも、28歳で婚期に焦る女性なんて描いてしまったら、中の人の立場はどうなるってんだよ。気づいたらもう31かぁ……麻美子の結婚発表が出たら、流石に各方面から荒れそうなのが悩みどころだな。

 とまぁ、全編通じて中の人が透けて見えて仕方ないお話だったのですが、掛け値無しのコメディ回というのは、意外にも初めてでしょうかね。緒花は相変わらず、菜子は徹底した被害者体質、民子も単細胞なので基本が可哀想な子(ほんとチョロいな)、男性陣は頼りにならない。そして今回はなんだか女将までちょっと妙。巴さん、確かにこの職場は危ないかもしれません。そんな妙な旅館を訪れた客達もそれに輪をかけて妙な連中であったが、あまりの捻れっぷりのせいで、巴が何を企んでも全てが裏目裏目に出てしまうという展開は、実に分かりやすいシナリオながら、暗い要素を全てひっくるめて笑い飛ばせるだけの勢いがあり、余計なことを考えずに楽しむことが出来た。「冷静に考えて、法律すれすれとかいうより、完全アウトだろ」とか、「巴さん、なんでそんなにミリタリー用語に詳しいんすか」とか、突っ込んだら負け。フルメタルジャケットに精通した旅館の中居頭は、確かに嫁のもらい手は見付けにくいかもしれない。

 今回も作画レベルは高品質を維持したままで、特に最大の焦点となる巴さんの百面相がいちいち面白格好いい。端的に言うと、嫁に欲しい。泣きぼくろが特徴的な巴さんのお顔だが、にんまりと悪だくみするときの笑顔が実にチャーミングであるし、中居さんらしい和装をぴしりと身にまといながら、ポンプを振り乱して暴れ回るギャップが痛快である。実家に帰るだのなんだのと暗い話題も出ていたはずなのに、実は今回巴さんが素直に落ち込んで暗い表情を見せたシーンって無いんだよね。「はいぃっ! 私の○○人生終わったぁ!」って、今後テンプレで使われそうな名台詞だよ。

 他にも、サバゲー組のぶっ飛んだアクション描写とか、それに対抗してのシャキシャキした巴さんの動きとの対比描写とか、やたらと大見得切った動きの見せ方にキレがあった。誰の手のものかと思ったら、なんとコンテが岡村天斎である。いやいや、こんなとこで楽しんでないで「青の祓魔師」の方に全力を注ぎなさいな。いや、嬉しかったですけど。

 そして、もう今回はこの話に終始してるけど、やっぱり中の人が魅力的。能登石川弁可愛いよ能登。「〜がいね」っていう語尾は、昔、能登トークで初めて知ったんですよ。47都道府犬の石川犬は例によって新谷良子との頂上決戦があるが、多分麻美子が配役されるんじゃないかと期待してます。「婚期が気になって、地元に帰るとか、そろそろ仕事を辞めるとか悩んでるけど、後輩も可愛いし仕事も向いていると思うから頑張ってみる女性」。能登麻美子も、そうあって欲しいと思います。間違っても「はいぃっ! 私の声優人生終わったぁ!」とか言わないようにね。ご家族の方々が方言指導に入っているのはどんな繋がりだったのやらね。この作品は、能登家の存在の上に成り立っているのだなぁ。

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  チャイナ気分でハイテンション! な第6話。やっぱりP.A.作品といえばチャイナですよね。いのちなんだよね。ほんと、「true tears」「Angel Beats!」と固定ファンの多い作品を連発し、この「いろは」も話題沸騰のスタジオなのに、「CANAAN」だけは知名度が上がらなかったんだろう……名作なのになぁ。

 愚痴はさておき、しばらくはギャグだのエロだのとよく分からないサービスに邁進していた喜翠荘が、久し振りに初心に戻って商売と経営を考える旅館経営アニメに戻ってきましたよ。怪しげな経営コンサルタントのおねーさんに振り回されてお約束のサービスシーンを披露したりはしたが、皆さん真剣なのは間違い無いのです。そして、そんなに簡単に田舎の旅館の経営が上向いたら苦労はしないのです。ばあちゃんもそのあたりのことは承知してるからこそガタガタ言わずにどっしり構えているのだろうね。この手の「経営が危ないから頑張ろう」シナリオの場合、主人公たちが何か画期的なアイディアを思いつくパターンとしては、大体地元の名産を使った地味な新商品を開発したり、地の利を利用した名所名物を生み出して客を呼ぶのがお約束だと思うのだが、そう簡単に喜翠荘に名案なんか生まれてこない。それを、「昔女将が使っていた衣装」というものすごく身近にあるもので何となく決着させた着地点は、ほど良く納得出来る良いバランスだったと思う。

 この作品のうまいところは、あくまでドラマの流れを重視して無茶なご都合主義を引っ張りすぎないところで、例えば今回のシナリオなら、何となくハッピーエンドっぽく見せてはいるが、女将の古い衣装を純粋にプラス要素として喜んでくれたお客というのはほとんどおらず、家族連れは何となく険悪な雰囲気が解消されただけだし、衣装に気づいてくれた2組は、それが女将のものであると知っていた、いわば常連客である。そんな連中は別に営業努力をせずとも顔を出してくれるわけで、新規の顧客獲得には何の役にもたっていない。緒花のいう通り、これで「明日からお客が増える」なんて虫のいい話はないのである。ただ、それでも「緒花と女将の接点」としての衣装を引っ張り出してくる流れが自然に「良い雰囲気になった」ことを表しているし、前半のハレンチ衣装のインパクトがあったおかげで、その対比として出された地味な和装が、視聴者目線にはすごく由来のある、良いものに見えてしまうのである。冷静に考えればあんまり意味のない挑戦ではあるのだが、それを感じさせずに「イイハナシダナー」させてしまう構成は見事なものだ。

 また、個々のキャラクターの配置にも無茶をせず、着実に歩を進めている描写も上手い。具体的には、今回の「衣装案」は緒花の努力が実を結んで表に出た企画であるが、実際には、彼女の思いを受けた豆じいが提供してくれたアイディアである。つまり、旅館経営のド素人である緒花は、全体を見直すと、川尻コンサルタントのアホなアイディアに感心してとんちんかんな挑戦を試み、から回った結果、うまく落としどころを見付けただけなのである。なんでもかんでも「主人公が熱意を持って取り組んだから素晴らしい解決策が見付かったよ!」というご都合主義にならず、緒花なら緒花なりの、身の丈にあった解決レベルで収拾を付けてくれているのはありがたい。

 また、緒花は今回、何故かやたらとコンサルタントの川尻さんにこだわり続けている若旦那の縁とも関係性を深めた。店に愛着があり、何とか経営を上向きにしようと奮戦する縁だが、その方策はいささか見当外れ。それでも、緒花から見たら「失敗するとしても、やらないよりはやった方が良い」という精神は共感出来るものであり、積極的に彼のサポートに回ろうと奮起していた。そして、そんな二人を繋ぐ役割を果たしたのが、緒花の母親、皐月だったわけだ。同じ人物の弟と娘が、同じように振り回された経験から仲を深め、どこか似た部分を共有しあう。なかなか愉快な親族模様である。

 そして、そんな血縁の深さは、オチの部分であの頑固婆、女将とも繋がる。女将も、過去には喜翠荘を守るべく、「何か新しいことを」と悩んで悩み抜いたことがあった。その結果が緒花のたどり着いたあの衣装であったが、彼女のアイディアも、過去には旦那に反対された「斬新な案」だったようである。保守と革新のバランスというのはいつの時代も難しい問題だが、女将も長い人生の中で、絶妙なバランス感覚を養っていたようだ。女将→縁という親子関係と、皐月→緒花という親子関係の対比と類似が見事にオーバーラップして色々と想像させてくれるし、何故女将が皐月を勘当したのか、などの過去にも興味が持てる。細やかな人間関係に、まだまだ色々と面白さが隠されていることを予期させる、良いシナリオであった。

 一応他の連中にもちょっとだけ触れておくと、今回も素敵だったのは「中居頭」という立場をよく忘れそうになる巴さん。川尻さんの衣装作戦が失敗であったことを真っ先に見抜き、使えない従業員たちにとにかく頭を下げさせるためにひたすら平身低頭。若いのに大変なお仕事です。次回予告でなんだか大変なことになっていたみたいだが、彼女が暴れると作品の空気が変わってとても楽しいので、今後の活躍も期待したいところ。他は……前回までメインだった民子はホビロン役、菜子は……乳揺れ役。

 そういえば、今回コンテ演出を受け持った人物が許琮という(おそらく)韓国人なのだが、スタッフロールを見ると、今回は制作がほぼ海外委託という状態で、グロス請けをしているのがUNION CHOというスタジオのようである。調べていて気づいたのだが、P.A.作品はちょいちょい関わっていたところですな。一昔前なら海外丸投げの制作は「三文字作画」と呼ばれる粗悪品の代名詞みたいなものだったが、P.A.の管理体制が良いのか、それとも格段に技術が進歩しているのか、スタッフロールを見るまで一切気づかないくらいのクオリティであった。ふぅむ、隣国の技術も馬鹿に出来ないな。

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  魔法の言葉でホホビロ〜ンな第5話。便利だなホビロン。元々の意味とか全然考えないで単なる勢いだけの言葉になってるけどな。

 民子の恋の行方を左右する勘違い騒動が勃発。ま、見てる側としてはオチなんかすぐに分かるんだけど、結名が「単にバイクに乗りたかったから乗ったんだ」っていうのはちょっとアンフェアだよな。何かもう1つくらい伏線張っておいた方がしっくり来たんだけど……って、そんなに真剣に考えるトコじゃないな。かえって結名の適当ぽわぽわな性格が表れていたと考えると、むしろ面白くなっていたかもしれない。無免許(多分)の女子高生のくせにとりあえずメットだけデコるとか、ほんとによく分からん娘である。

 しかし、こうしてアホな騒動を見ていると、喜翠荘には本当に駄目な人間ばかりが集まっているな。暴走機関車緒花を筆頭に、ツッコミに回れない菜子、誤った人間拡声器の巴、基本的にクズの次郎丸。そこそこ規模のでかい旅館に見えるのに、こんなに使えなさそうな連中ばっか集めて経営を成り立たせてるばぁちゃんだけが偉い(そもそも、なんであの時間に従業員の大半が風呂掃除に集結してんだよ)。「あ、板前の大将も格好いい人か」と思ったら、公式ページの人物紹介には「プレッシャーにはとことん弱い」の一文が。将来的には、喜翠荘にものすごいお偉いさんが来て、テンパった板長が失敗ばかりするのをみんなでフォローするエピソードとかが放送されそうな気がする。

 結局、過去話が回想されたおかげで菜子と徹の馴れ初めは確認出来たが、現時点では二人の間に直接的な発展はない。あれだけ歯に衣着せぬ物言いの民子も、直接徹に胸中を告白するだけの勇気はないのだから。でもまぁ、徹は割と話の分かる男みたいだし、少しずつ師弟の関係を深めていけばよいですかね。

 むしろ、今回緒花の暴走で変化したのは、緒花と民子の間柄である。あれだけ険悪だった仲が、気づけばあだ名で呼び合える(仮)間柄にまでランクアップ。もともと民子は気骨のある娘なので、損得考えずに突っ走る緒花の向こう見ずな性格とは合う部分もあるはずなんだよね。とりあえずは喜翠荘の中での人間関係はこれで一段落。次回からは外部の人間も招いて物語が回り出すようです。初期にあったお仕事頑張りアニメとしての性格は、このあたりで戻ってくるんでしょうか。それとも、ずっとこのままホビロンアニメなんでしょうか。多分後者なんだろうけどな。

 そういえば、今回コンテを受け持っていたのが岡村天斎だった。あんまりP.A.Worksのイメージはなかったんだけど、CANAANの時にもコンテで参加してたんだね。今回も相変わらずの画面の綺麗さだったんだけど、何故か一番感じ入ったのは、民子が魚をおろしている時に使っていたまな板に残された傷跡の細やかさだった。1枚板のまな板って、ずっと使ってるとああいう味が出るんだよねぇ。板さん達の歴史が見えるようですわ。

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  現時点では今期トップ。好き勝手すぎるキャラクターのあり得ない競演、第4話。ホビロンは流行語大賞に名乗りを上げたりしないんでしょうか。

 ついに緒花が学校へ通い始め、世界がまた一つ大きく広がった。これにより一気にキャラクターも増えたのだが、学校パートで増える要素は2つ。1つ目は、ライバル旅館の跡取り娘、結名の追加。これまでお話を盛り上げてきた喜翠荘三人娘ともまた違う、独特な空気の読めなさがなかなか気になる娘である。戸松遥の似非方言による登場のインパクトも秀逸で、今後はそのパワフルなキャラクターでもって色々とかき回してくれそうな期待がある。あ、でも似非方言なら「47都道府犬」を是非。「美味しいだがねー!」

 そして2つ目の要素は、ツンケンしてばかりで扱いづらいことこの上なかった民子の、新たな一面の発露。そうか、あんな微妙なセンスで、性格もあまり良さそうじゃないけど、しゃべらなかったら美人さんなんだな。クラスメイトに「姫」と名付けて崇拝するなんて文化は私の学生時代にはあり得なかった事態なのであまりピンと来ないんですが、確かに憧れる気持ちは分からないでもない。「そんな民子なら、もっとちゃんと仲良くしてみようか」という別方向からの行動エネルギーを緒花に与えてしまうきっかけにもなってますかね。

 そんな学校パートを挟むことで、旅館での活動も色々と刺激が増えています。一番賑やかになっているのは巴さんな気がしますけど、ああいう引っかき回し役がいるおかげで、三人娘の色恋沙汰が刺激されて勝手にヒートアップ。民子は更に徹を意識するようになるだろうし、緒花は東京に置いてきた考ちゃんのことを思い出して悶々。必要以上に発情してる子が多いアニメやな。

 風呂場でのコミュニケーションなんて阿漕な売り込み要素もありつつも、本当に1つ1つの要素が完成しているこの作品。色々と楽しい部分は多いが、今回は2つのファクターを取り上げよう。1つ目は、一切クオリティが低下せず、P.A.Worksの自負が見事に形になっているグラフィックの美しさ。キャラの表情が魅力的に見えるのはキャラ絵が本当に綺麗に出ているおかげもあるし、温泉町の風情ある景色の美しさといったら。今回は雨に煙る町並みの雰囲気は本当に良かったし、雨上がりの神社の参道のきらめきが実に見事。これは本当に、石川県の観光PRになる気がします。

 そして2つ目は、「空気が読めないひどい連中」というキャラクターどうしのかみ合わない会話の描写と、その演出。緒花の「おやすみ!」→「おはよう!」の繋ぎとか、思わず吹いてしまったし、「ホビロン!」を使うタイミングも、どっかおかしくて苦笑いが絶えない。女の子連中でまともだと思っていた菜子も、緒花との会話で頻繁に会話の流れをぶった切るスルーを連発し、やっぱりどこかおかしな子であることがよく分かる。「挽肉的な呼び名で!」って、どんな後悔だよ。石川県民はなんでもメモを取る。これは要チェックやで。本当かどうかは巴さんの中の人に聞いて下さい。「このあたりの人って、考え事を必ずメモにとるんだろうか」って、緒花が突っ込むとこはそこじゃない。やっぱり緒花が一番変な子。

 変な子フェスタとなっているこの作品。戸松が登場したことで中の人的にはかな恵ちゃん、あいなまで、新人賞声優がそろい踏み。若いパワーのみなぎるキャスト陣ですな(小見川もね!)。若い娘の発情を憎々しげに見つめる巴さんの中の人は、一体どんな気持ちで若い人たちの頑張りをみているんでしょうね。能登に力を、がこのアニメなら、能登に男を、が次の目標になるのかもしれません。

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  こういう方向にいくのか、第3話。勢いは衰えずだが、アニメとしての魅力はなんだか別な方向に突き抜けようとしている気もします。

 前回、ようやく喜翠荘の面々に溶け込むきっかけを得た緒花だったが、その足がかりとなった「復讐のまかない」の作成途中に、駄目作家次郎丸に捕獲され、ドキドキ亀甲縛りタイムへと突入する。本当ならば軟禁からの性的暴行と、確実に数年はパクれるぐらいの所業を重ねたはずの駄目作家だったが、幸か不幸か、捉えた少女はやけに逆境に慣れた、ちょっと倫理観にズレのある不可思議女子高生。ある意味本気の駄目男に何かを感じ取り、そこから奇妙な協力体制へと移行。結果、次郎丸はさらなる窮状へとたたき込まれ、車両盗難からの投身自殺へ、望まざる駄目コンボを炸裂させるはめになる。

 正直言って、緒花の心理状態はさっぱり分からないし、次郎丸のどこまで言っても駄目なメンタリティはイライラすることしきり。それでも、とにかくギャグと真面目の紙一重のテンションで駆け抜ける謎のカーチェイスや説得劇が無駄に面白い。海岸線を滑走して断崖でやり合ってくれたおかげで絵画のような美しい背景が堪能出来るし、岸に寄せて白く砕ける波の細かい描画など、本当に無駄とすら思える徹底した動画が情感を煽る。これで本当の悲劇、本当の昼ドラが流されるならば「もうマジで昼に放送すればいいじゃん」ってな話になるのだが、そうはならなかったのがこのエピソードのやっかいなところだ。人が死にそうだったり、大犯罪者が生まれたりしているのに、あくまでギャグ、徹底して肩すかし。1話2話と重苦しい話が続いていただけに、このハズしかたは予想外だった。また視聴体勢を改めないと駄目かもしれんぞ。

 艶っぽいシーンに勢いのあるダイビング、ばあちゃんの迫力ある説得シーンなど、あの手この手で見せてくれるこの作品だが、締めるところはちゃんと締めているので見ていて満足感がある。具体的には、今回のテーマはあくまで緒花と民子・菜子の関係性だ。菜子との仲は、崖っぷちの水泳談義で一気に進展し、「中居の仕事だけでなく、他の要素でなら自信が持てるから、コミュニケーションがとれる」という解決を見た。ちょっと卑怯な歩み寄りのようにも見えるが、必要以上に人見知りの激しい菜子が相手では致し方あるまい。

 そして、今回一気に株を上げたのが民子である。サブタイトルにもなっている謎の言葉、「ホビロン」。冷静に考えれば「痛い子や……」というだけのひどい言葉なのだが、あの訳の分からないメモ帳の書き込みからは、今まで見せてきた「死ね!」の高慢でとりつく島もないひどい態度とは打って変わって、ちょっと可哀想に思えるくらいのくそ真面目さが感じられる。そして、真面目は真面目なのに、たどり着いた答えが「ホビロン」なのである。もう、可哀想を通り過ぎて愛おしい。これを見たら、もう緒花も彼女に敵対しようとは思わないだろう。大量のほうれん草によって氷解した二人の仲が、「ホビロン」によって強烈に結びついたのがはっきり見えるのである。何とも小憎らしい脚本ではないか。

 あとはまぁ、ハイクオリティな画質を活かした濡れ場の無駄なエロさですかね。愛生・かな恵ちゃんの百合プレイとか、様々な楽しみ方ができますよね。一番安易なのは、場所を学園都市にスイッチさせる楽しみ方でしょうか。ふっふふ〜ん。サテンサン!

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  順調に進行してますね、第2話。いやぁ、1話目で期待はしてたけど、2話目も全く落とすことなく、面白いですね。オリジナルものでこの勢いはありがたい。

 シナリオラインは、分かりやすい「新しいコミュニティに馴染んでいく話」。ただ、今作主人公いろはの場合、主人公として分かりやすい克己心の表れが、だらしない母親の教えに従った結果、というのが面白い。いきなり生活環境が変わり、若い身空で慣れない仕事に放り込まれるという厳しい状況において、いかにも現代っ子らしいいろはが腐らずに前を見続けられるのは、それまでの人生をずっと情けない母親のフォローのために捧げてきたため。まかないを振る舞えるだけの料理の腕前もそうだし、どれだけ自分の期待が裏切られても、どれだけ他人とのコミュニケーションがうまくいかなくとも、「それが当たり前」という母親の身も蓋もない教えを胸に留めておけば耐えられるもの。これまでの人生の延長として、母親の影を引きずりながら、いろはは戦っていた。

 しかし、今回のエピソードでは、そんな母親の呪縛を1つ解き放つところから、彼女の物語が始まる。「他人を信じるな。だまされる前に刈り取れ」という母親の信条は、新しい環境で人間関係を作っていく上で、彼女のプラスにもなったが、大きな障壁にもなってしまった。いろはは、まずそこの調整を行うことで、新たな活路を見いだすことに成功したのだ。体当たりの姿勢はそのままで「人に頼る」というごく当たり前の決意をすることが、彼女にとっての成長物語。ちょっとズレたこの感じが、どこか新鮮に映る要因なのだろう。

 いろはのまっすぐなキャラクターも魅力だが、周りを囲む人々も、本当にブレないおかげで人間関係が非常に見やすい。「死ね」を連呼する民子は、他者を寄せ付けない老舗旅館の象徴のような造形になっているし、それを実際に体現したばあちゃんの圧倒的存在感もたまらない。他にも「ゴシップ屋」「度が過ぎた人見知り」「駄目さを絵に描いた様な客」など、「本当にいろはもとんでもないところに来てしまったなぁ」と思えるだけのコテコテの配置である。今回新たにキャラクターが出てきたのが、調理場担当のよく分からんあんちゃん、宮岸。1話では単なる苛つく奴だと思ったのだが、いろはに負けない「空気を読まない」スキルは、面倒なメンタリティの人間が多い喜翠荘の中では、分かりやすくて助かるくらいである。いろはからのイメージはあんまり良くないみたいだけど、割と付き合いやすい人間なんじゃないかしら。まぁ、今んとこ一番強烈なキャラクターはお母ちゃんだけどな……

 それにしても……普通の「お仕事アニメ」でまっとうな昼ドラ展開が売りの作品、っていう触れ込みなんだけど、端々にやたらマニアックなネタ回しがポロポロ出てくるのは、脚本の岡田麿里の悪戯なんだろうか。「女将を呼べ!」を「どこかで聞いたことがある台詞」だと感じたり、「容赦無く駄目な人、お母様の教えは」と追想するいろはちゃん。あんた、「おぼっちゃまくん」とか知ってる世代じゃなかろうに。あまりにも懐かしいフレーズだから、聞いた瞬間吹いたわ。伊藤かな恵ボイスでネタ回しさせたり、ポルノ小説読ませたり……いいぞ、もっとやれ。ちなみに、個人的なツボはいろは(かな恵ちゃん)が菜子(あいなま)に対して「背が高くて格好良い、スポーツとか出来そう」とうらやましがるシーン。身長差は相変わらずの20㎝オーバー! 

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 全ての事態が、片付かないという片の付けかたをしてみせた、曰く言い難い最終話。前2回の盛り上がりからはちょっと肩すかしだった感もあるが、いや、なかなかどうして。

 カナン対アルファルドの最終決戦。カナンのために自らを犠牲にすることに決めたマリアは、ユンユンのパワフルダッシュの甲斐あってかろうじて生き残る。前回あれだけもったい付けてあっさり生きちゃったのはどうかと思うが、これもきっと「愛〜なんだ〜」ろう。そもそも爆弾の直近にいた人間が死んでねぇんだから、わざわざ連結外す意味も無かったんだけどな。いたずらにユンユンのおなかが空いただけじゃないか。

 しかしまぁ、このマリアの「カナンの横に並びたい」という切なる願いが、カナンを覚醒させたと思えば。自らの最大の武器である「見ること」に全てを捧げたカナン。マリアの生を信じて、その視線によってアルファルドの正体を暴きにかかる。シャムの死と同時に自らの時間を止め、「死んで」しまっていたアルファルドは「見透かされること」を最も恐れ、これにより2人の武力関係は逆転。アルファルドは一時撤退をもくろむ。しかし、自らの「生」の時間とアルファルドの「死」に到達したカナンは強い。銃撃で、徒手空拳でアルファルドを圧倒し、彼女の心を折ろうと迫る。最後の最後でアルファルドは自らの弱さを突きつけられ、カナンの手に「さらなる死」を阻まれる。カナンの叫ぶ「生きている者に選ぶ権利がある」という訴えは、ファクトリーの中で悲哀に沈んだハッコーが突きつけた絶望の言葉。その一言が、今度は彼女と宿怨のライバルをつなぐ、新たな言葉となった。

 しかし、アルファルドが選ぶべきは、やはり今ではなかった。シャムの残した本当の名前、「孤独」に魅入られたもう1人の「カナン」。最後に彼女の選んだ道は、あのとき止まった時間の中の「カナンへの復讐」ではなく、自らの意志で、カナンの呪縛から逃れることだった。2人のカナンの直接対決は、この場はそれで幕を閉じた。

 後日談となるラストエピソードでは、マリアは自らの弱さを再確認し、カナンの隣を目指し続けることを誓う。カナン自身も、遠く離れた地でマリアを「光」という絶対的対象ではなく「友達」だと悟っており、2人の中で、ようやくその関係性に光明が見えた。照らされるのではなく、もちろん守られるのでもなく、2人の関係は、寄り添うことで確認出来る。

 ミノさんは、自分が最も肉薄した真実である、サンタナとハッコーへの禊ぎに出向く。暗く静まりかえった店内には何も残っておらず、2人の生きた証はどこにもない。三文小説のような体験の中で、彼が見つけたのは、部下である大沢マリアの成長だった。

 日本に戻った2人は、個展を開くことで自分たちの見てきたものを伝える活動を行う。戦争、殺戮、その中で必死に生きる人々。その中心には、マリアが撮った2人の少女の写真。その名前は、「CANAAN(キボウノチ)」。

 やはり最終話は、物語が大きければ大きいほど、充分な後日譚を描いて欲しいもの。そういう意味では、この作品の最終話はかなり理想的な仕上がりである。マリアとカナンは今回1度も顔を合わせておらず、互いの生死すら定かでない。それでも、一度その関係性を完成させた2人だけに、一切の疑い無しに互いを思うことが出来た。2人の少女の友情物語は、何かが明確に変わったわけではなく、これからも、これまで通りに続いていく。

 他のキャラクターとしては、出家した姿が実によく似合うカミングス。BB弾に想いを込めて。そして、今回もフル回転大活躍だったシルクロード饅頭ことユンユン。一時は生死を賭けた旅に出ていたというのに、ホームに戻ってすぐにバイトが再会できるバイタリティは恐ろしい。彼女にとっても、マリアは親友として未来への希望に映っているのだろうか。スイカが入るあの服は、一体どんな素材で出来てるんでしょうね。

 そしてアルファルドとカナン。カナンはこれまで通りの仕事を続けていく。変わらずにいることが、彼女がマリアに出来る最大の思いやりなのだ。そして、変わらないのはアルファルドも同じ。夏目に狙われているということは、まだまだ蛇の活動は終わらないらしい。隻腕の殺戮マシーンは、再び「絶望」と対峙するときが来るのだろうか。

 最終話ということで、これまで盛り上げてきた全ての感情がきちんとはまるべき場所にはまったエピソード。特に何も言うことはありません。とにかく、満足でした。 

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 「絶望」と「極限」がしのぎを削る第12話。ウーア、ファクトリーといった過去の遺物を1つずつ踏み台にし、最後にアルファルドが目指すのはやはり自分の名前を奪った者、カナン。シャムが、アルファルドが、そしてマリアが、カナンという1人の少女の内実を解体していく。

 前回までの展開で最後にどうもってくるのかと不安だったが、この作品のタイトルは「CANAAN」。同じ名を持つ2人の人物が、最後に「カナン(希望の地)」を巡ってお互いの想いをぶつけ合うクライマックスが待ち構えていた。これまで主人公としてはいまいち存在感を発揮できていなかったカナンだったが、今回のエピソードを通じて、あらゆる角度からその全貌を丸裸にされている。

 アルファルドによって明かされる「絶望」という名前の意味。シャムによって理想の兵士を目指したアルファルドの前に「戦場であってはならないもの」と言われる「絶望」が現れた。シャムの畏敬と、アルファルドの挫折。カナンがもたらしたのは、決意の果てのシャムの死。そして、そこから因果は巡り巡って、ウーアの感染者、ユンユンの村、数々のボナー、そしてサンタナ、ハッコー、みな「カナンが現れたが故に」命を落とした。アルファルドが用意した最後の舞台、「忌殺列車」で過去の亡霊はカナンを責め立てる。シャムが殺されたあの日の情景に「絶望」たるカナンの目は曇り、真実を映さない。その隙を突いて、アルファルドは再びの光であるマリアを、「絶望」のために死地へと送り込む。

 アルファルドが望むのは、歪んだ形の征服欲と、怒りのみに動機づけられた純粋な復讐。怒りを貯め、コントロールして、それを笑うと彼女は語る。対するカナンは、ただそこにある光をただ純粋に求めるだけ。純粋であるが故に、マリアを悩ませ、アルファルドを燃やし続けてきた。「あなたのせい」の一言に、カナンは思い悩む。カナンの想いに答えは出ない。それでも、アルファルドの突きつけた「結末」に抗うために、彼女は戦うしかない。全てを理解したマリアの最後の選択は、それでもなお「カナン」に生きることを選ばせた。全てを理解し、愛する者の存在が、カナンには必要なのだ。

 

 あまりに多面的で、これまでのエピソードで積み重ねてきた様々な感情、想い、意志が重なり合う最終決戦。アルファルドの目的意識は純然たる復讐であり、悪意である。対するカナンの目的は、「護ること」。しかし、この「護る」ものが光であるマリアなのか、それとも不安定な自分自身なのか。まだそこのところに結論が出ていないように思える。「光」の本当の大切さを知ったときに、「絶望」たる彼女は「極限」を乗り越えることが出来るのか。文句なしの大盛り上がりで持ってきた次回。最終回が楽しみで仕方ない。

 今回も相変わらず素晴らしい演出で全く退屈させない仕上がり。満を持してのアルファルドとの直接対決は型にはまらずにエキサイティングなアクションシーンに仕上がっているし、今回はそれに加えて1人コミカルに動き回るユンユンの動きも見栄えがする。過去の亡霊がフィードバックするカナン視点の使い方や押し引きを重視しためまぐるしいカメラワークのおかげで、本来なら狭苦しいはずの列車の中の風景が、これまでのどのシーンよりも広々と、大きな動きを盛り上げている。前回に負けず劣らず、見事な一本でした。さぁ、このまま次週まで駆け抜けろ。 

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 様々な愛の形が紡がれた第11話。煮詰まっていくストーリーと、片付き始めた人間関係。予想通りの結末とはいえ、涙が止まりませんでした。「彼女・添(She-sou)」というサブタイトルは、前回の次回予告で聞いたときには「まーた恥ずかしいフレーズ考えやがって」と苦笑しか出なかったが、今回のエピソードを見るにつけ、これはこれで、なかなか意義深い。

 マリアは、御法川の教えを受けてカナンに寄り添う。心配しながらも足手まといにしかならない自分にやきもきするが、出来るのはカナンを迎えてやることだけ。震えるカメラのフレームに、カナンを想う彼女の心情がうかがい知れる。

 夏目は、米軍と巨大な利権に添う。カナンの友人であるマリアをも口封じのために殺そうとした冷血漢だが、全てを灰にした彼女の中にも、まだカナンの影がちらつく。アルファルドの思惑も、利で動く彼女のあずかり知らぬ領域にある。

 アルファルドは、過去の亡霊に想い添う。かつてのシャムの言い残した「絶望」という言葉、そしてカナンという名前。「今」を見ることなく、ひたすら自らの過去に抗う。その目には誰の愛も映らない。

 ハッコーは、失った光に添い遂げる。「決める権利があるのは生ある者」。彼女の想いも、また今を見ていない。家族を、村を失い、その元凶でもあった、新たな光であるサンタナを失い、彼女に残されたのは、ただ1人求めてくれた彼に愛を囁き続けることだけ。これも1つの愛の形。

 そして、カミングズとリャンの、愛の形。アルファルドが自分を見てくれている。それだけのことをひたすら求め続け、リャンはついに壊れてしまった。目的を見失った目には、ただ障害であったカナンが映る。狂気に呑まれ、いびつな景色を映す目を閉じるため、カミングズは最後の決断をする。リャンのために一度は捨てた命だったが、残された自分の命は、最後の愛を貫き通すために。1人残されたファクトリーでは、彼の愛は、決して添うことは無く。

 

 これまで熱烈に応援してきたリャン・カミングズコンビの最後の顛末は、想像以上に壮絶なものとなった。狂気と呼べるほどのリャンの妄執は、今や愛する人に手をかけるまでになり、狂気の矛先は、まるで誂えたかのように自分自身へ降りかかる。憎きカナンと同化してしまうという選択肢など、冷静な彼女なら絶対に選ぶはずもないものだったはずだが、最後まで愛を拒絶され続けた彼女には、既にそんな判断力はなかった。子供のように幻影におびえる彼女に、カミングズが送った最後の愛。初めて足下に寄り添う最愛の人を見て、彼は何を思ったか。

 事実上の(私の中では)クライマックスだけに、その演出面も飛び抜けて良かった今回。悩殺ランジェリーで銃を乱射し、青竜刀を構え踊り狂うリャン。カミングズを殴り続ける際に、邪魔なものとして「愛も!」と叫んだ彼女は、その「壊れ方」が非常に痛々しく、終始張り付いたような笑顔で切り刻まれ、命を落とすシーンはまさに修羅場。もう、ほんとに切なくて、愛おしくて。カミングズも本当に優しくて。最後に絶叫する彼の声が、自動ドアによって遮られてアルファルドの独白につながるシーンなんかも、あれだけの騒ぎに全く興味を示さないアルファルドの冷徹さ、無感情さが一発で伝わる小気味よいカット。いや、ほんとに魅せてくれる。

 そしてやはり、今回最大の賛辞は中の人に贈られるべき。水銀燈、トモエなどの嫉妬に駆られる敵役では定評があるが、今回のリャン・チーは、間違いなく田中理恵ヒストリーの1ページに刻まれるべき役であろう。今回の収録のあとは、絶対に喉やられてたと思うし。あー、来週からは出てこないのかー。本当に、お疲れ様でした。 

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