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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アンデッドアンラック」 6→6

 いいアニメだったよね。あんまり言及するチャンスはなかったんだけど、嫌いじゃなかった。むしろ好きな部類。

 今作で最大のハードルがあるとするなら、それは絵柄そのものだった気がする。これはアニメ云々じゃなくて原作時点での話で、なんかこう、微妙にチャチいというか、コロコロコミックっぽいデザインというか。作品の風合いに合ってるならいいのだが、ちょっとギャグ寄りの見た目の割にやってることはかなりハードだったりSFだったりと詰め込まれているため、どうしても雰囲気とのギャップが出てしまうのは勿体無い。むしろそこを持ち味だと思えればいいんだろうが、残念ながら特にそこをプラスに感じることは出来なかった。ただ、アニメ班はそうしたデザインをビハインドだと捉えておらず、ただ真っ直ぐに原作を「いい映像」にすることだけに腐心してくれている。八瀬さん&david proの座組みは複雑な「セカイ系」作品の難解さをそのまま画面に叩きつけるクセの強い演出で、別方向からデザインと内容のギャップを埋める働きをしているし、昨今のジャンプアニメの傾向である「とにかく資金があればアニメはクオリティが上がる」を地でいくガッツリ系の作劇。絵柄に騙されがちだが、やってることは鬼滅・呪術に負けないくらいにハイカロリー。コンテンツのボリュームに負けないだけの完成度を誇っていたんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、内容が合うか合わないかじゃないですかね。こういう「無茶苦茶異能バトル」はきちんと作者が舵取りできてるかどうかで評価が大きく変わると思うのだが、今作はちゃんと作品全体のスケールをわきまえた上で作劇できていると思う。やってることはどこかで見た内容のツギハギみたいに見えなくもないが、ジャンプ漫画の文脈でここまで思い切った「セカイ」を作っているチャレンジはプラス評価。分かりやすいところだと全ての能力に(多少強引でも)「Un/不」というラベルを貼って「否定者」という括りにしているところなんかがデザインとして綺麗だし、最初にアンディと風子の2人が出てきた時点で「いやいや、そんな設定の能力は無茶苦茶だしすぐにコントロールできなくなるじゃん」と思ってたところに、同じくらいに無茶苦茶な能力を並べたて、セカイ全体をより無茶な方向にもっていくことでセカイそのものを調整したデザインは刺激が多い。中盤に円卓ミッションでうだうだしてる間はちょっとダレた感もあったのだが、そこからビリーの反逆に繋がり、世界をぐるりと回して安野の物語に繋げる全体像はむしろ綺麗。原作を知らない身からすると最初から「ゆーみんがナレーションって珍しい起用だよなぁ」と思って観ていたので、その「種明かし」がちゃんと出てきたのが単純に嬉しかった。

 こんだけちゃんとアニメ化されると、当然続きの部分が気になるのだが……2期目はあるんでしょうかね。ずっと先になっちゃうと色々ややこしいことになるんだろうなぁ……。

 
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