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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アクエリオンEVOL」 6→6

 はい、終わりましたよー、半年、長いようであっという間ダッタナー。

 ……この作品、基本的に感想で触れてはいなかったんだけど、毎週、結構な楽しみ方してました。正直、配点をもう1点上げるかどうか考えるレベルでは。ただまぁ、前作を飛び越えたかと言われりゃそうでもないだろうし、ある意味「予定通りの」楽しみ方が出来たという見方もあるので、一応優良可で言うところの「良」くらいにしておきたいと思います。でも、全部終わった今、またちゃんと1から見直したら評価も変わるかもしれない。あまりにも多忙過ぎる月曜・火曜の時間枠にいなくてゆっくり腰を据えて見られてたら、多分加点出来てたと思う。それくらいの作品。

 終わってみると、例によって何が起こったのかよく分からんような終わり方である。ただ、この作品の場合、「シナリオがなってない!」なんて叩くのも無駄な話で、1期の頃からさっぱり分からんレベルでとにかく好き放題やっていた。ただ、前作は脚本段階で割と河森さんがガッツリ絡んでいたおかげで彼独特の「地球感」とか言ったものがギャグとして昇華されるという、本当に捉えどころのないスピリチュアルな笑いがあまりに新機軸だったが、今作のメインライターは変態淑女でお馴染みの岡田麿里。彼女の投げる球も魔球以外のなにものでもないが、河森監督の変態さよりはよっぽど俗っぽい部分で荒ぶってくれるので、シナリオを追うのにさほどの疲れは無かった。

 もちろん、だからといってつまらんとはこれっぽちも思わない。確かに投げ捨てるような無茶苦茶なお話だらけだったのだが、毎回毎回ここまでの純度でギャグが突き抜けるというのも、生半可な変態性で出来るもんではない。2期目ということは、我々はある程度「慣れて」しまっているわけで、そんな視聴者達を相手に、「お約束」以外の要素でもきちんと「どないやねん!」と突っ込ませることが出来たら、それは脚本家の勝ちと言ってしまっていいのではなかろうか。ホントに、毎回的確にイカれたところがあるってのはすごいと思う。最終回に向けての盛り上がりも見事だったが、今思い返してみると、毎回同じぐらい盛り上がっていた気もする。個人的には、最近だと1人で変形しただけのくせに合体って言い張る無茶苦茶さが好き。「お前に出来たんだから俺に出来ないわけがねぇ!」って、そもそもまずお前が出来てない。

 そして、投げっぱなしな不条理ギャグばかりに目を奪われて忘れがちだが、今作が地味にすごいのは、あれだけ無茶なキャラクターたちが大挙していたというのに、いつの間にかそれぞれのキャラが個々に描き込まれており、いわば全員が「おいしい」状態まで成長していた部分。初期にスポットが当たったユノハやらシュレードといったメインポジションのキャラもそうだけど、最終回を見たら本部にいる全員がちゃんと最終回には自己主張が出来ているのである。1人1能力の設定のおかげもあったろうが、これだけ不条理が蔓延している世界で、誰一人として埋没せずにどこかしら「笑わせる」要員として機能していたのはすごいと思う。まぁ、結局一番美味しくなかったのがアマタとミコノのカップルだったっていう話もあるんだけども……ゼシカはどう考えてもカグラとくっつく理由はないよなぁ。

 今更感はあるが、サテライトの作る映像の安定感も見事、一時は「AKB」と同時制作ってことで人手がそっちに割かれるんじゃないかと不安になったときもあったんだけど、なんのなんの、最終回を見ても分かる通り、相変わらずの大迫力CGパート。元々アクエリオンは無茶苦茶な合体シークエンスの面白さから始まった作品だし、「不条理ギャグをくそ真面目な作画でやる」面白さは健在だった。個人的には、夢に出そうだった「ずっとそこにいる不動」の映像がトラウマ。こえぇよ。

 脚本は(どうでも)良い、そしてキャラは軒並みおいしい、映像にも文句がない。そして、この作品の特徴、最大の武器の楽曲面は今期もぶっ飛んでいる。相変わらず楽しそうだよ菅野よう子。そして今をときめくキャスト陣が大活躍の中の人ブーストも充分。個人的には、最終的に中村悠一と融合して見せ場が一気に増えたゼシカの中の人、花澤香菜が実は一番楽しんでたんじゃないか、という気がする。意外と珍しいんだ、ゼシカみたいな役回りは。後はMIXとアンディのカップルも楽しそうで良かった。相変わらず藤村ボイスというと「固っ苦しい委員長タイプ」なわけだが、MIXの場合はMIXYっていうオプションがあったり、エロネタの恰好の餌食にされたり、中盤戦はどう考えてもメインヒロインだったり、いいところ取りすぎた感がある。最終的にビッグバンが戻ってきてて本当に良かった。

 さて、「2期目」でここまで外さずに良作になったオリジナルアニメってのも本当に珍しい存在だと思うのだが、今作でもってひとまず「アクエリオン」の世界は収束、ということになるんだろうか。それとも、また7年後に戻ってきたりするのか。また1万2千年経過した世界をやればいんだから、何とかなる気もする。ミカゲさん、もう一回嫉妬に駆られて目覚めてくれませんかね。

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