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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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気付けば最近、小見川に対する嫌悪感は大きく低減されている気がする第11話。これってようやく慣れただけなのか、それとも彼女が相応のスキルを手に入れはじめたからなのか。……後者じゃない気がするんだけどなぁ。

 前回はイビチャ回、そして今回はエレナ回。これでようやくパイドパイパーの面々に一通りスポットが当たった形。前回はなんだかなぁな出来だったけど、今回は割と「らしい」仕上がりになってますね。ナルの寝取られ回とかもそうだったけど、こういうぼやっとした不安定な話を書かせた方が、ここのスタッフの場合は面白いものが出てくるのかもしれない。まぁ、ディティールを考え始めるとやっぱり色々と気になる点はあるんだけども。

 今回のお話は、カテゴリとしては一人二役もの(そんな名前の付け方があるのかどうかしらんが)、もしくは二重人格ものということになる。この手のサスペンス要素が強いお話は、過去に「銀の靴」(「妄想代理人」の3話)やその元ネタになっている某作品(ネタバレになるので一応名前は伏せる)が面白かったので無条件に好印象を持ってしまう。今回のお話も、ガゼルが「エレナ=ミラー」であることに半ば確信的なところからスタートし、「何故、アメリカの諜報員であり、売れっ子だった歌い手のミラーが、あんなオタクっ娘になってしまったのか」という謎からお話がスタートする。しかし、そこからイギリス諜報部などの働きかけ、そして実に都合の良いタイミングで襲撃してきた微粒子シークレットの働きを通じて、「あれ? 実は別人だったんじゃん」という解答へと導かれる。若者のトラパー遺伝子に働きかけて妄想を見せる悪戯シークレットの力によって、エレナはミラーとの逃走劇を夢想してしまい、そこには「自分とは全く違うミラー」がいたのである。

 しかし、「幻想」「妄想」というのは便利なもので、そこにいたミラーはあくまで幻。一緒について来たアオも認識しているから実在しているのかと思いきや、実は彼が見ていたのはエウレカとナルという故郷の幻想でしかなかった。拠り所を失い、シークレットの呪縛も弱まったところで、エレナはようやく「ミラー」の幻影を解き放つことに成功する。

 結局、じゃぁミラーってのは何者だったんだろうね、というエンディングになるのかと思いきや、ここでもう一捻りが今回のエンディング。ガゼルたちの調査はぎりぎりで打ち切られてしまったが、もう一踏ん張りしていれば、エレナ・ピープルズは既に死亡しており、現在知られている人間とは全くの別人であったことが分かったはずだった。つまり、現在の「エレナ」は、結局「エレナ」ではなく「ミラー」だったわけだ。いや、正確には今現在のミラーはアメリカ政府が送り込んだ「ミラー」ではないので、「ミラー」でも「エレナ」でも無い、という結論。どこで入れ替わったのか、何が起こったのかは想像するしかないが、元々ミラー自体が虚勢・偶像であったことを考えると、元来ミラーという人格そのものが単なる厨二病で人格を生み出すオタクっ娘だったのかもしれない。やりよる。

 というわけで、謎が全て片付いたわけじゃないんだが、二転三転して揺さぶられるサプライズはなかなか興味深い筋書きだった。アメリカがミラーの重要性をどの程度見ているのかにもよるけど、今後彼女の正体に言及されることはあるんだろうか。正直、無くても問題無い、というかこれ以上掘り返されても蛇足な気がするんで、気になる人は考察をして見るといいんじゃなかろうか。

 今回はメインシナリオ以外にも、ゴルディロックス再登場からの謎のサービスシーンなんかもあって、退屈せずに見ることが出来た。冒頭でフレアが父親絡みで荒れるところも面白かったしね。エレナに「他に好きな人がいるんだよね」と振られたとき、何故か一瞬イビチャが固まってたような気がしたんだが、イビチャさん、実の娘みたいに気にしてるんでしょうかね。実父はあんななのに。あと、すっげぇどうでもいいことが気になったんだけど、エレナたちがエア・カーを爆破してイビチャが駆け寄ってくるシーン、あのときのノアってどこに隠れてたの? ひょっとしてイビチャの後ろをものすごい勢いで追いかけてきたとか……何それ、怖い。

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