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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 強打しますよ? 第11話。当然、この場合の強打とは「強打/Smite(ROE)」のことであり、あのシーンでわたしちゃんは「あなたが私を攻撃するつもりなら破壊しますよ」と言っているわけである。さて、私は一体何を言っているんだ?

 おそらく、この作品らしからぬ雰囲気で幕を開けたエピソードだったので多少なりとも戸惑った結果だろう。放映話数も11話ということでそろそろゴールを考える頃合いなのだが、ここに来て過去エピソードが放送された。時系列シャッフルされているので話が前後するのは慣れているが、遡った過去がついに来るところまで来て純然たる「過去エピソード」となり、その雰囲気が今までの世界とはあまりにも違っていたので非常に新鮮……というか困惑の種。

 まだ若かりし(と言っても現時点でいくつなのか分からないが)わたしちゃんのエピソードであり、育ちの複雑さを想像させる、実に意味深なエピソードである。今では悪辣の権化たるわたしちゃんだが、思春期とおぼしき学生生活においては、年相応に悩みも多く、世界に対しても大いに斜に構えた部分があった。途中参入という事情もあって、全寮制の学校生活にもなじめず、なじまずの姿勢を貫き通す。なるほど、確かに彼女のような性格で「外様」のレッテルを貼られると、コミュニティになじむのは大変だろう。そして、わたしちゃん自身が、「その方が楽だ」と割り切ってしまっているのも仕方がない。非常に厭世的なものの見方をする人だし、純粋に面倒くさいっていうのもあったんだろう。

 ただ、やっぱり若気の至りなのか、多少尖りすぎている部分もある。自分の言動が原因で始まったいじめの数々。それはある程度覚悟の上でのことだったと思うが(ひょっとしたら学園以前の生活でも似たような経験があったのかもしれない)、そこに接触を図ってきた巻き毛ちゃんとのコミュニケーションには、流石にやり過ぎじゃないかと思える振る舞いも散見された。「巻き毛が黒幕である」と断じて拒絶するくだりに至って、「何故そこまで断言出来るんだろう?」というのは非常に不思議だった。結局、巻き毛ちゃんは黒幕ではなかったようだし、純粋に好意や興味から接触してきた人間を、悪印象を与えてまではねつけるのはちょっと厳しすぎる。まぁ、ひょっとしたらこの露骨な拒絶が彼女なりの処世術の1つだったのかもしれないが。もし巻き毛ちゃんがそれで挫ける普通の神経の持ち主だったのなら、それで何事もなく、孤独な学園生活が幕を閉じていたのだろう。まぁ、そうならなかったからこその「秘密のお茶会」であり、次回の(おそらく起こるであろう)波乱なんだろうが。

 もう1つ興味深かったのは、わたしちゃんと妖精さんの関係性である。彼女は既に自分の志望を人類学(この時代ならそれは妖精学を意味するんだろう)に定めている。これはおそらく祖父の影響が大きいのだろう。そして、実際に妖精さんと接触した時にも、それなりに手慣れた様子で、たった1人の妖精さんとコミュニケーションを図っていた。ただ、「甘いものが好き」といった基本的なステータスはまだ知らなかったようで、知識と経験が浅いことは分かる。結局、あの妖精さんがわたしちゃんの願いを聞いて何をやらかしたのかはまだ分かっていないが、今回の妖精さんとの接触が、彼女の後々の波乱まみれの人生のきっかけになったのは間違いないのだろう。本当ならばまだたったの1fしかないのだから、ビルの5階から飛び降りると死ねるくらいのファンタジー度だと思うのだが、それでも人一人の人生を変えちゃうくらいのことは出来るようだ。妖精さんおそるべし。

 あとはまぁ、まったく突っ込みも入れずに粛々と流れるこの世界の狂った風景ね。まず、寮母さんがロボだ(そしてなにげにCVが柚木涼香だ)。これ、字面だけだとおそらく「RYOBO」と「ROBO」がかけてあるんだろうけど、アニメだと分かりにくいな。まるで学園都市にでも出てきそうなシンプルなデザインと機能を持つ不可思議なロボだが、現代のロボット工学から考えてもあり得ないハイスペックを発揮し、注意勧告から鍵開けまでなんでもこなす。そのくせ、地図情報が更新されないとエラーを起こすというなんだかアナログな部分もある。自然に稼働しているシステムなんだからロボは妖精さんではなく人類の手による製品だと思うのだが、どこかファンタジックなイメージを喚起させるあたり、この世界の人類がどこに行き着いたのか、というのが想像出来て面白い。また、中世ヨーロッパ程度の文化レベルに見える学園にも関わらず、何故か体育の授業でボーリングをやっているというシチュエーションも異質。学生たちは何の疑問も持たずに楽しんでいたようだが、こういうロストテクノロジーみたいな素っ頓狂なセッティングが、観ている側からすると異様な味付けになっているのである。でもあれ、絶対にレーンの手入れとか出来ないよね。草むしてるしね。

 今回は(最後以外)雰囲気が随分違っていたので、中の人的なお楽しみも大奮発してある。これでこそ、という中原麻衣の使い方はそれをメインの目的としている人間にはたまらないセッティングであるし、最後に登場したくせ者の先輩軍団が野さくと御前というのも実にきな臭い。巻き毛役のひーちゃんについても、「なんで金髪キャラばっかなんだろう」とか「泣き虫だけど根性はあるな」とか、色々と突っ込み待ちに見える。Y氏も学生時代から実に嫌みったらしい尖り方が見えていてゾクゾクしますわ。中原麻衣と沢城みゆきと伊藤静が同居している宿舎とか、どんなパラダイスやねん。日替わりで踏みにじられたいな。

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