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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「とある飛空士への恋歌」 5→4

 大体第1話を見た時のイメージ通りの進行でシリーズが終わった作品。1つの物語として見ればそれなりにまとまっているとは思うのだが、やりたいことを考えると、このアニメの土台で良かったのかがちょっと疑問の残る結果だ。うーむ、このお話って1クールで無理矢理まとめてやるようなものだったのだろうか。

 正直なところ、途中からは割と適当に見ていただけなのでシナリオ面については制作側が意図した通りに全て理解出来た保証はないのだが,やっぱりちょっとのっぺりしている。クライマックスには激しい戦争があり、ばったばったと人が死んでいく部分もあるのでかなり壮絶な展開ではあるのだが、ドラマってのは別に人の生き死にの量で決まるわけではないからね。たとえば今作だったら「若い飛空士見習いたちがお国の事を思い、大切な人のことを思いながら決死の飛行を行う」あたりが最大のドラマであり、ミツオ君の壮絶な戦死なんかは割とグッと来るものはある。ただ、丁寧に描かれた「悲劇」ピークはそこであり、それ以降、主人公チームが悲痛な願いでおこなったあれやこれに関しては、言ってしまえば「人が死んでんねんで!」という話。ミツオ君の命を賭した純愛を見た後では、どれだけカルエル君が必死に愛を謳ったところで、「まぁ、頑張れ」という程度にしか結びつかない。また、これはアニメ視聴者だけの現象なのだろうけど、結局ことの背後に横たわっている国家関係が最後まで(口頭で説明はされているが)明示されなかったので、戦争に挑む覚悟であるとか、その後の交渉に関わる諸々にいまいち入り込めなかったっていうのも悩みどころ。今作は非常に珍しい作りなのだが、描写されるのが主人公サイドオンリーで、何故か相手となる「空の民」の内情って一切描かれないのよね。そのせいで、結局相手国の思惑がどうなっており、何故戦争が起こるのか、っていう部分が真に迫ってこなかったのである。

 また、いざ「戦う」という時に、「空戦」という最大の特徴がそこまで迫力を持たなかったのもドラマに入り込めなかった原因の1つで、結局「広い空の上で、なんか飛行機がばんばん機銃を撃ってる」っていうだけのシーンになるんだよね。どれくらいの命中精度で、どれくらいの死闘なのかがピンと来ない。そりゃま、実際の戦闘機どうしの対決ってのはそう見えるのかもしれないが、いざ「生き死に」を問題にしてるシーンになるなら、もう少し「死にやすさ」が分かる画面が作れなかったものだろうか。どうも戦闘シーンは身が入らなくて見ていて退屈になりがちだったので、その部分が大きな失点になっている。

 まぁ、そうは言っても最終話まで見ればドラマとしてはそれなりにまとまっているし、アリーのちょっと切ない恋心なんかはなかなか良いものではあった(何故か相変わらずフられた側の女ばかり気になります)。多分、原作をしっかり読めばもうちょっとドラマ部分については補強されるんだろうな、と思いつつ。でもまぁ、アニメとしては「駆け足でちょっと大変だったすし詰め戦記物」としてこれくらい。

 ちなみに、そんな作品だったけどオープニングテーマは今期の中では頭一つ抜き出て好き。映像もドラマティックで良いよね。petit miladyって今まであんまり真剣に聞いたことなかったんだけど、こういう強い曲調でも歌えるんだったら案外良いユニットなのかも。竹達に音域あわせるとあおちゃんがちょっと辛い気もするけど。

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