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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 何故そこをサブタイにしたし、第22話。いや、すごく大事だし笑えるシーンなんだけどね。久乃木ちゃんの活躍は僕らの太陽です。あー、早く夏コミがきて久乃木ちゃんの愛が重すぎて絵麻先輩陵辱を陵辱しちゃう薄い本出ないかなー。

 いい最終回風味で、基盤がどんどん固められていく展開。やっぱり物語はハッピーエンドが肝要ですんで、それに向けてムサニは少しずつ一丸となっていくわけですよ。成長物語としての到達点が見えている人間も何人かおり、あとはラストミッションを経てゴールへと。

 今回のお話で最大のカタルシスをもたらしたのはやはり平岡だろう。2話に渡って「平岡問題」はずるずると引っ張られてきたわけだが、冒頭で朝礼に出席する平岡の様子が描かれて改善が見て取れたし、とどめの一撃はまさかのタローが担当した。まぁ、こういう小利口で面倒なタイプの人間の問題っていうのは、案外バカが解決するのが一番いいのかもしれない。斜に構えて厭世的な思想に染まってしまっている平岡は、周りの人間から見ても取っつきにくい対象であり、そのせいでますます垣根を作っていくという負の連鎖に陥っていたところがある。対象は違うが、今回杉江さんが絵麻ちゃんにかけていた言葉が、案外平岡にも当てはまるんじゃなかろうか。必要なものはチャンスを掴む握力と、失敗から学ぶ冷静さ。平岡は制作という人間関係に焦点が当てられた職業において、チャンス、すなわち人脈を自ら途絶えさせる方向に動いてしまっていた。彼に「学ぶ冷静さ」が無かったわけじゃない。ただ、どう足掻いても彼には背負いきれないほどに、世界が理不尽だっただけなのである。やっぱりムサニを取り囲む業界の諸々はほとんどがファンタジー。平岡がかつて経験したような理不尽の方が業界ではスタンダードなのかもしれない。すっかり枯れてしまった彼の「握力」は、もう二度と戻るチャンスなどないと思われたが、そこに「空気を読まないバカ」が投入されることで科学反応を起こす。あそこまで露骨に嫌われているのに遠慮なく突っ込んでいけるのは、間違いなく高梨太郎という男の1つの才能であろう。まぁ、定食屋のビールでべろべろになれるほどのテンションがあがってしまうのはどうかと思うけども……平岡に必要だったのはそんなに大きな救いでもなければ慰めでもない。ちょっと吐き出すためのはけ口があればそれで良かったのだ。バカでもやっていけてる世界、バカなら楽しかった世界。それを思い出して、きっと平岡もこれからは多少真っ直ぐに世界を見られるようになるのかもしれない。

 もう1人、大きな転機が訪れたのが絵麻ちゃんである。ただでさえ厳しい「三女」のスケジュール。井口さんはいつも通りに笑顔で楽しそうに仕事をしてくれているが、それでも1人の力に限界はあるもの。ゴスロリ様にも作監補佐で入ってもらい、それに続けて絵麻ちゃんに白羽の矢が立つ。井口さんはちゃんと実力と人間性を見て彼女なら出来ると判断したのだろう。杉江さんだって「受けたらいいと思う」と言ってくれており、大抜擢ではあるが絵麻ちゃんには充分その権利がある。作監補佐ともなればいよいよクレジット順も上がってくるし、責任も大きければ、仕事から得られるものも大きい。実は一番の出世頭は絵麻ちゃんだったりするのである。田舎の親にも「仕事が軌道に乗った」ことを報告した絵麻ちゃんは珍しくポジティブな状態になっており、作画部屋は非常に良い雰囲気だ。久乃木ちゃんだって嫉妬の炎に身を焦がしてこそいるが、先輩の立派な姿に克己して戦いを挑んだ。……まぁ、結果は良いのか悪いのかよく分からないけども……大層な成長ではあるよね。あの会社、監督を含めおじさんたちが優しすぎるわ。あ、なおそんな絵麻ちゃんのところに美沙ちゃんも出向してきた模様。まぁ、彼女のスタンスは別に……どうでもいいか。

 既に行くところまで行って作中での「課題」は全てクリアして一足先にあがってしまっているのがりーちゃん。相変わらず色んな仕事を任せてもらっているし、何をしていても楽しそうで本当に無敵。彼女のすごいところは運とか巡り合わせだけでは説明できない。今回の絵麻ちゃんとの会話を見る限り、彼女の最大の武器は「仕事への貪欲さ」である。チャンスで悩んでしまった絵麻ちゃんとは対照的に、りーちゃんは言われたことは全部やる。喜んでやる。全ての仕事を自分の養分に変えてしまうだけの貪欲さが、彼女を単なるラッキーガールではなく「仕事の出来るディーゼルさん」にしている。この物語が最終回を迎えた後、この世界で成功するとしたらりーちゃんか絵麻ちゃんのどっちかだろう。業種から考えるに、一山当てて大看板になるのはりーちゃんの方だろうなぁ。

 それでは、今作の主人公である宮森はどうか。もちろん彼女だって成長しているし、立派な姿を後輩に見せている素晴らしい仕事人だ。ただ、彼女の場合はまだまだ課題も多いようだ。今回のお話の中で一番面白かったのは、実はスタッフ2人がくだを巻いていたおでん屋のシーンである。これまでの作中では宮森が「すげぇ仕事が出来る有能な制作」として描かれていたように見えたが、どうやらスタッフからみたらまだまだの様子。実働組と管理側で衝突が起こるのは当然のことだし、スタッフがそんな「管理役」の宮森に愚痴を漏らすのはごくごく自然なことではあるが、陰口をたたかれているだけ、まだまだ彼女の人心掌握術は完璧ではないのである(まぁ、完璧な人間などいないのだろうが)。いかに仕事をこなしているとはいえ、彼女だってタローや平岡同様に成長過程。ある意味では一番リアルな立ち位置なのかもしれない。それにしても、あのおでん屋のシーンのトーク、走ってたなぁ。下手したらあれもいつぞやのオーディション会議のときみたいにキャストの音声優先のシーンなのかも。畳みかける居酒屋トークの臨場感は、アニメスタッフの制作側への恨み辛みががっつり詰まっている気がします。まー、その分平岡の回想シーンで制作側からの恨み辛みが籠もってますしね。

 で、ラストシーンである。…………まぁ、分かってたよね。クライマックスではこれまで以上の試練が待ち受けているのは。「えくそだすっ」の時でも色々と難渋してたんだから、それ以上のトラブルといえばやっぱり全リテイク。もうこうなる未来しか見えないように進んでたしなぁ。しかしどうなんだろうね、アフレコまで全部終わって、コンテ出来上がって原画撒いて、そこまで進めたところでのキャンセルなんて、現実で可能なのだろうか。どの辺までがフィクションなのか分からないお話なので、このクライマックスが「やり過ぎ」なのか「業界で本当にあった怖い話」なのかは定かじゃないけども。とにかく、これで最後の宮森の試練が決定。多分、人が足りない! って叫んだところに平岡が奇跡的なヘルプを回してくれるところまでは織り込み済み。瀬川さんのご機嫌がどうなるかはちょっと分からないけど、彼女12話の担当だっけ。平岡が土下座しに行かないかなぁ。そして、アフレコが終わった後ってことは、おそらく最終話のアフレコ取り直しがあって、そこでスケジュールが合わなかったり、体調を崩したりしてキャストに欠員が出るんだろうね。でないと、唯一救われない最後のキャラクターに出番がないですからね。……ずかちゃん、目が死んでるよ……金がないのに3本も空けちゃう発泡酒がリアル過ぎるよ……もう、マジで痛々しくてみてらんねぇよ……浅野真澄大先生あたりは乾いた笑いとともに「あー、あるある」って言ってくれるシチュエーションだよね(ただし目は全然笑っていない模様)。

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