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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ダービーのほっぺたはどうなているのか問題はアニメを観ても結局解決しなかったのである、第34話。ほんとになんなんだろね、アレ。弟に至ってはおでことアゴだし。まぁ、荒木デザインにいちいち突っ込んでも意味ないんだけども。

 いよいよ幕を開けた、「一切肉体を使わないバトル」。ここまでの展開でも少なからず「パワーだけじゃない戦い」の嚆矢となっていた本作であるが、このダービー戦は、敵スタンドとのバトルという枠を守りながらも、完全に殴り合いを放棄して精神戦、戦略戦だけに絞った転機となるバトルである(オインゴボインゴ戦も一応この枠内に入るかもしれないが、あれはバトルしてないからな)。おそらくこのバトルがバッチリ成功しちゃったおかげで、この後に繋がる「ゲームバトル漫画」は新たな時代を迎えることになるのだ。すぐさまダービー弟戦というリターンマッチが存在しているし、「賭博黙示録カイジ」の連載はこの戦いから約5年後のことになる。まぁ、これ以前にだってそういう漫画はあっただろうけど、少年漫画の枠内でこれが成立したってのはでかいわな。

 改めて見ると、この「ゲームバトル漫画」を成立させるために、このダービーというキャラクターは綱渡りみたいなギリギリのタイミングで際どいことをやっている。例えば登場のきっかけ。既に散々トリッキーな相手と対戦しているジョースター御一行は、様々な敵との遭遇を警戒しているはずで、ステゴロで戦えないようなひ弱なヤツが介入するチャンスはなかなか無い。そんな状態でダービーが自分の土俵に全員を引きこむためのセッティングとして、「期日が迫って焦っている」というシチュエーションが用意されている。とにかくなんでもいいから情報が欲しいという渇望状態にするっと忍び込んでくるダービーの悠然たる態度のおかげで、殴り合いに発展する隙間をなんとか埋めている。更に単細胞のポルナレフがろくに考えもせずに突っ込んで敗北することにより、問答無用で人質を取るというセッティングも上手い。ダービー側からしたらここまでの一連の流れが成功するかどうかが最大の山場なわけで、それをサラッと自然な流れで成立させてしまったことで、この後の「殴り合いのようなゲーム」が成立している(個人的には、どうやって飼い猫を調教したのかがすげぇ気になるけども)。ダービーの強さってのはよく議論される話題ではあるのだが、ここまでのセッティングをしれっと成立させてしまう計算高さ、相手の動きを読む先見性が彼の最大の武器だったのかもしれない。なお、原作では確かポルナレフは「魂を賭けるか」という問いにYESと返事をしてなかったはずなのだが、アニメでは公正さを強調するためにちゃんと返事をしてる。まー、その辺はオシリス神の能力の制限がブラックボックスなので、どうとでもなる部分ではあるのだけども。原作だと「元々賭けなんか本気でするつもりも無かったポルナレフの魂を奪っちゃうのはどうなのよ」っていう文句が入りそうだからね。

 そして、まずは一番短気なポルナレフが黙らされる。このおかげで割を食ったというか、若干キャラが変更されたのがアヴドゥルである。元々ポルナレフとの絡みでは「冷静な大人」ポジションにいたはずのアヴドゥルが、このダービー戦では「すぐにカッカしちゃうアツい奴」という立ち位置に。本人も「感情的になりやすいから賭けには向かない」と言ってしまうくらいに、この手のバトルでは「役立たず」ポジションに置かれてしまっている。まー、これでダービーが「いかさま師ジョセフ」「冷静な占い師アヴドゥル」「クールガイ承太郎」の3人を全員相手にする展開だと流石に大変すぎるからね。一応「こめかみ打ち抜かれた立ち小便アヴドゥル」のキャラ設定だと思えば問題無いのかも。ただ、この「ちょっと短気設定」が追加されたせいで、一周した世界で子孫(?)がひどい目にあうのだけども。

 アヴドゥルが役に立たないとなると、ここで見せ場を作れるのはやはりジョセフである。これまで頼りになる孫のおかげで割と力業突破が多かったこの世界、かのジョセフジョースターのイカサマ殺法は活躍する機会が少なかった。このタイミングでのマジ「ペテンバトル」は初期からのファンには嬉しかった展開なんじゃなかろうか(残念ながら私はリアルタイムで読み始めたのが3部からだったので、その辺の盛り上がりは体験できなかったのだけども)。堂々たるジジイの立ち回りは、ジョセフというキャラの魅力が正面から描かれた良い展開である。でもまぁ、負けるんだけどね。その辺は流石のエジプト9栄神、ラスボスDIOが近づいてきてるんだからしょうがない。結果的にジョセフは承太郎の引き立て役になってしまっているのだが、まー、割とまっとうに「イカサマバトル」を実現しているのでそこまで「完敗した」って感じでもないので許してあげよう。「日光当てるまでチョコが溶けなかったってことは、テーブルめっちゃ冷たかったんかい」とか、リアルタイムで読んでた当時の幼いボクも気になったんだけど、そこはそういう世界だから。影になってるととても涼しいのです。あと「ジョセフはなんで脱脂綿なんて持ってるんだよ」ってのも気になるけど、多分救急箱みたいな携帯用の医療用具を持ってるんだろうね。ポルナレフのごたごたがあったから、その陰で色々と小細工を準備する時間はあっただろうし。いきなりの強敵に対して、そこまで周到に色々用意出来るのもジョセフの強さってことで。今回負けた分は後のダービー弟戦であっさり返してくれるから、ジョセフファンもガッカリする必要が無いあたり、荒木先生は優しいのである(なお花京院はry)。

 さぁ、次回はクライマックスとなるポーカー勝負。「すげぇ、頭脳バトルが盛り上がってる!」っていう展開からの承太郎である。うーん、近距離パワー型。ところで、イギーどこいった。今まで執拗にフォローされてきた「イギーの動向」だったけど、今回は流石に尺が足りないから補足されていないな。まぁ、その辺で猫の干し肉でも奪ってるんじゃないかな。先日、私の回りでは珍しい「原作を全く知らないけどアニメのジョジョが好き」っていう人と話す機会があったのだが、「イギーが可愛い、イギーとポルナレフの絡みが凄く好き」って言っていたので、アニメスタッフはナイスな仕事をしてると思います。もう、すっかりマスコットキャラだもんなぁ。なお、その「原作知らないファン」に「CMで出てきたジョージさんは何者?」って聞かれたので「6部のボスだよ、順調にいけば……まぁ、7,8年後くらいにはアニメに出てくるんじゃないかな」って答えときました。……順調に行くかな……。小野Dの年齢的には割とリアル。

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