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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今年も発表になったんですってよ。今回は発表のタイミングで家に居なかったからセレモニーの様子も観られてないし、一昨年以来、この企画にはあんまり力を入れずに見るようになってしまったため、予測記事も書かなくなったし、正直発表のことも忘れていた。こうして半端な気持ちで見たアワードの結果ですが……さて、どうなったか。今回は書くべきことがあまり無さそうです。

 




 

 

 

○主演男優賞

福山潤(06) 宮野真守(07) 神谷浩史(08)

小野大輔(09)(14) 該当無し(10) 平田広明(11) 梶裕貴(12)(13) 松岡禎丞(15)

2016・神木隆之介

 

○主演女優賞

朴璐美(06) 平野綾(07) 釘宮理恵(08) 沢城みゆき(09)

豊崎愛生(10) 悠木碧(11) 阿澄佳奈(12) 佐藤利奈(13) 

神田沙也加(14) 水瀬いのり(15)

2016・上白石萌音

 

 私が当アワードに対する興味を失ったのは第9回の時だったわけだが、その理由は主演女優賞を神田沙也加が受賞したこと(まぁ、その前の年の石川由衣もかなり違和感はあったが)。ただ、当時の寸評を読み直してもらえば分かるが、「まぁ、しょうがない部分はある」という認識はしていた。簡単にまとめると、当アワードは「声優の業績を世に知らしめる」ためにあるものであって、私のような声優オタクは、主催者側からすれば最初から「賞を見て欲しい」お客ではないのだ。お前らオタクなんて放っておいても声優のあれやこれやに耳も傾ければ首も突っ込むわけで、今更金を掛けてプロモーションしなくてもいい。それよりも、業界全体として、アニメや声優に興味のなかった層にも声優という仕事をアピールし、興味を持って欲しい。そういう目的のイベントごとなのである。だからこそ、「アナ雪」の年には「アナ雪で主演を演じてた人がいるよ! すごいね!」という売り方になるのだし、今年は同じように誰もが観に行った作品のキャストを引っ張り上げて「面白かったよね! ほらほら、あの作品の主演の人たちはこんな声優だったんだよ!」とアピールするわけだ。そこから「一般人」の層がどのように反応するかは定かでないが、少なくとも「誰それ?」「なにそれ?」と言われるよりはよっぽどいい。今年は知名度の点で段違いの作品が一本あったのだから、当然それを「讃える」流れになるのが委員会の意志判断として正しい選択になる。何もおかしなことは行われていないし、納得できる結果だろう。

 でもさ……やっぱり駄目なんだよね。これって、「声優を世に知らしめる」プロモーションじゃなくて、単に「人気が出た物に声優というラベルを貼って便乗してる」だけなんだ。こういう不満を漏らすと、「声優って何?」というそもそも論が出てこなきゃいけなくなる。確かにここに名前が出てきた2人は、映画で声を当てている。仕事だけをみれば間違いなく声優だし、神木龍之介の方は過去のキャリアを見てもそれなりに「声優」をやっている。「それならこの2人は声優じゃないか?」と言われたら、まぁ、YESと答えることは出来るだろう。でも、この2人に「あなたの職業は何?」と聞いた時に「声優です」とは絶対に答えてくれないだろうし、おそらく自分が声のプロフェッショナルであるという自負は持っていないだろう(プロの役者であるという自負は持っているだろうけども)。「声優の素晴らしさを世に知らしめる」のがアワードの目的ならば、こうした層の芸能人を取り上げるのが相応しいのかどうか。この結果が見せつけているのは、「声優という職業の素晴らしさ」ではない。「別に職業声優なんて存在はいらないんだな」という、「声優は役者崩れがやるような下層の職業」という昔ながらのステレオタイプを助長するだけのものである。

 別に「職業声優」がいわゆる他の役者よりも優れているなどというつもりは毛頭ない。歴史的に遡れば「役者崩れが云々」というのも事実なのであるし、あくまでも「役者」という職業の中の、一点特化型の特殊形態であり、そこに繋がりはあれど、上下の関係性は無い。しかし、声優業に求められる技能はいわゆる「役者」というカテゴリの中でも特殊なものなのは間違いないわけで、そうした特殊技能に特化した人材を、やはり「声優」と呼びたいのだ。そして、こうした特殊な環境で戦うためになかなかスポットが当たらないからこそ、年に1度くらいはスポットを当てて注目する機会を与えて欲しいと思うのだ。残念ながら、今のアワードにはそうした意識は無く、「職業声優」という存在はむしろ否定される側に回されている。

 先日放送されたAT-Xの声優番組、「今宵こんな片隅で」において、神谷明が現代の声優業界に警鐘を鳴らす発言をしていた。例としてまさにこの「君の名は。」を取り上げ、「あの人気作品でメインを務めたのはいわゆる声優畑の人ではなかったでしょう」と渋面を見せた。「ニーズが多様化しているから」というたかはし千秋のフォローにも、「そんな言葉で片付けてはいけない」とたしなめ、いわゆる「職業声優」と認識される層が、一般の消費者から求められないだけでなく、コンテンツを制作する側からも見放されていることを危惧していた。こうした現状の責任は、もちろん商業主義的な現在の業界にもあるだろうが、「声優を使いたい」と思わせることが出来ない「声優」にも責任がある。あまりに偏狭な分野に集中しすぎたせいで、本来求められている部分から技術が乖離してしまっているのだ。そして、声優業界がそうした苦境に立たされていることの責任は、おそらく私のようなファンのスタンスにもある。一言で言えば「気持ち悪いから」なんだが、元々アニメオタク、声優オタクという連中が偏狭な存在であり、声優という職業に本来必要であった要素を、軽んじすぎている現状がある。「ファンのニーズ」に応え、ファン層から次世代の声優を生むという閉じたスパイラルは、声優文化のガラパゴス化を助長している。まぁ、この辺りの話はニワトリと卵のように、何が最初の原因なのかはわからずじまいではあるのだが……。

 この現状がマズいことは、声優業界を支えてきた先人達は気がついているし、おそらく業界全体としても危惧する声は多いはずだ。しかし、抜本的な改善の目処は立たず、声優文化に刺激を与えると期待されたアワードは、むしろ首を絞める方向に進んでさえいる(それがアワードの目的なのかどうかは、今となってはもう分からない)。来年のアワードにどんな名前が並ぶのかは想像も出来ないが、此度の結果はひょっとしたら声優業界全体の危機を叫び、救済を求めるメッセージなのかもしれない。

 そんなことを考えながら、今日も僕はアニメを観て、ラジオを聴くのです。

 

 この文章の後に何か書くのも変な話なので、今年の寸評は以上です。

 

 

○助演男優賞 

石田彰 宮田幸季(06) 神谷浩史 小野大輔(07)

井上和彦・杉田智和(08) 浪川大輔 三木眞一郎(09)

岡本信彦・中井和哉(10) 木村良平・宮野真守(11)

小野友樹・諏訪部順一(12) 細谷佳正(13)(15) 

小西克幸・森川智之(14) 鈴村健一(15)

2016・大塚芳忠

 

 

 

○助演女優賞

小清水亜美 後藤邑子(06) 釘宮理恵 斎賀みつき(07) 

遠藤綾 沢城みゆき(08) 井上喜久子 堀江由衣(09)

新井里美 伊藤かな恵(10) 加藤英美里(11) 

大原さやか・戸松遥(12) 石川由依(13) 

沢城みゆき・花澤香菜(14) 伊藤静・早見沙織(15)

2016・潘めぐみ

 

 

 

○新人男優賞

柿原哲也 森田成一(06) 波多野渉 代永翼(07)

岡本信彦 梶裕貴(08) 阿部敦 前野智昭(09) 

内山昂輝(10) 江口拓也・松岡禎丞(11) 

島崎信長・山本和臣(12) 石川界人・山下大輝(13)

逢坂良太・斎藤壮馬・花江夏樹(14) 梅原裕一郎・武内駿輔・村瀬歩(15)

2016・伊藤節生・内田雄馬・小林裕介

 

 

 

○新人女優賞

平野綾 鹿野優以(06) 加藤英美里 小林ゆう(07)

阿澄佳奈 戸松遥(08) 伊藤かな恵 豊崎愛生(09)

金元寿子 佐藤聡美(10) 茅野愛衣・三上枝織(11)

石原夏織・大久保瑠美(12) 内田真礼(13)

雨宮天・上田麗奈・洲崎綾(14)  上坂すみれ・高橋李依・田中あいみ(15)

2016・小澤亜李・千本木彩花・田中美海

 

 

 

○歌唱賞

水樹奈々(06) 平野綾・加藤英美里・福原香織・遠藤綾(07)

中島愛(08) 放課後ティータイム(09) 茅原実里(10) 

STRISH(11) 後ろから這いより隊G(12)

宮野真守(13) μ‘s(14) iRis(15)

2016・Aqours

 

 

 

○パーソナリティ賞

野真澄(06) 村健一(07)(15) 神谷浩史(08) 小野坂昌也(09)

豊崎愛生(10) 井口裕香(11) 岩田光央(12) 該当者無し(13) 小野大輔・神谷浩史(14)

2016・花江夏樹

 

 

 

○功労賞 ・ 小林清志 清水マリ 掘絢子

○シナジー賞 ・ 君の名は。

○富山敬賞 ・ 中尾隆聖

○高橋和枝賞 ・ 島本須美

○キッズファミリー賞 ・ 「ペット」キャスト一同

○特別賞 ・ のん

 

 

 

 

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コメント
無題
 自分としては昨今の声優のアイドル化やタレント化には完全に反対ですね。ビジネスなので仕方いとは思いますが。アイドル化やタレント化によって受け手側が声優を役者ではなくアイドルやタレントと勘違いしてしまうと思うので。アイドルやタレントと勘違いして演技力よりも容姿や若さを求めるファンばかりになると思うので絶対に反対ですね。自分は純粋に作品自体を楽しみたいので、声の主が誰かだとか、誰が声を当てているだとかは、別にどうでも良いですし、いちいち考える必要も無いと思います。声優というのは本体は裏方なので。別に裏方だというのを恥じたりする必要も無いと思います。裏方も立派な仕事なので、他にも自分は作品を声優目当てで視聴する方が大嫌いですね。悪魔でも作品は作品そのものを楽しむために視聴するべきものだと思うので。オタクが声優にアイドル性を求める理由を自分なりに考えた結果、オタクはアニメのキャラの様な美少女や美少年が大好きで、声の主もそうであってほしい、現実にもアニメの様な美少女や美少年が居てほしいという気持ちが強いからだと思います。そしてアイドル声優という存在がそれを体現してしまった、しかし自分としてはアニメはアニメ、現実は現実、キャラはキャラ、声優は声優というふうに全くの別物として割り切るべきだと思います。
二次元の存在と三次元の存在を同一視することは完全に間違いです。キャラが美男美女だから声の主もそうであってほしいなんて考えはただのワガママです。
自分も声優ファンですけど、悪魔でも演者として好きであって、個人としては全く興味がありません。なので声優個人がどんな容姿だろうが、どんな性格だろうが、私生活で誰と付き合おうが誰と結婚しようが全くどうでも良い事です。悪魔でも声や演技に惹かれてファンになっているだけなのですから。なので声優のイベントやライブに行きたいという気持ちを持った事は一切ありません。声優ファンなら声優ファンらしくアイドル性やタレント性ではなく声や演技のみに惹かれてファンになるべきですね絶対に。普通の俳優と違って顔出しで演技をする分けでは無いので、声優は裏方なので過剰に露出して作品やキャラよりも目立ってはいけないと思います。とは言いつつもビジネスなので事務所も制作サイドもそして声優本人も稼がなければならないのでそうは言ってられないという事も理解しています。自分としては声優の待遇が改善され、声優が声優業だけでも充分にやっていける時代になってくれることを心の底からとても強く願っています。
【2017/11/03 20:31】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
非常に厄介な問題ですので、ここで私の意見を全て書くことはできませんが……。

基本的には全て「その通り」というしかないことです。残念ながら私は問題を抱えている方の声優ファンですかね(一応自覚的ではあるつもりですが)。「声優業は裏方稼業」というのは事実であるし、キャラと役者を切り離して考えるべき、というのはわざわざ議論するまでもない当たり前のことでしょう。ただ、声優でない役者さんもそうですが(むしろそっちの方が顕著ですが)「この役者さん(の声)が気に入ったので、この人が演じている他の役も見てみたい」というように「役者個人」に注目して仕事ぶりを応援するというのは自然な方向性で、どこかで「演じる側」「演じられる側」が重なるのは避けられない部分があります。そうして役者の人となりを見て応援するというのは、人間相手の商売である限りは避けられません。
 ただ、現代のアニメファン、声優ファンの過剰なまでのアイドル化などの問題は、どんどん「声優業」という業種から乖離したところまで仕事を求められることなんですよね。それを「声優アイドル」という新しい時代の業種として受け入れる方向性もあるでしょうし、上述の通り(記事の中で書いた通り)業界全体の未来を食いつぶす愚策と見る向きもあるでしょう。現状ではその行く末はわかりませんが、危惧する意見が出るのは当然のことと思います。今一度原点に立ち返って考えるべき問題なのでしょうね……。
【2017/11/04 08:13】
無題
 自分はその声優の声や演技が好きでそれが聴きたいからという理由で視聴するのは全く問題は無いと思っています。
【2017/11/04 10:45】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
(ソレナラ チョットハ スクワレマス……)
【2017/11/04 13:49】
無題
 そもそも声優というのは裏方仕事なので、アイドル声優という存在自体、声優の概念から矛盾した存在だと思うんですけど。
【2017/11/10 19:29】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
 自分としてはアイドル声優というのは、声優の新しい在り方として定着は絶対にしないと思います。何故なら声優業は裏方稼業なので、アイドルとは絶対に組み合わさらないと思います。裏方とアイドル、
この二つは性質が全く異なる対極の存在なのでどんな事をしても一つなることは決してありません。
【2017/11/25 14:09】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
 自分は声優のアイドル化により、実力や才能のある人材が容姿により切り捨てられているのではないかと思っています。アイドル化するという事は必然的に
容姿が重視されますから、いくら魅力的な声で、いい演技をする役者であっても、容姿のせいで使ってもらえない、もしくはデビューすらさせてもらえない、といった事に既になっているのではないかと思っています。今は声優というのはあこがれの職業ですけど、今の若い方達が憧れているのは、声に優れた役者といった声優の本来の姿ではなく、アイドル的タレント的な声優に憧れている方も結構多いのではないかと個人的に思っています。アイドル声優というのは悪魔でも
通過点として捉えるべき存在であって、目標として
目指すものでは無いのです。本気で声優を目指すのであれば、アイドル的タレント的な声優ではなくて、
演者としての声優を目指すべきです。生涯現役でやっていく気が本気で在るのなら。
【2017/12/17 18:31】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
自分はどんなに容姿が良かろうが、性格が良かろうが、一番肝心な演技が下手くそなら絶対にファンになる事が出来ません。
【2018/02/10 07:15】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
おい‼️だんまり決め込んでねぇーで‼️返事しろ‼️クソボケが‼️俺はてめえみたいにだんまり決め込む奴が死ぬほど嫌いなんだよ‼️
俺はてめえみたいなクズ声豚みたいに声優に対して容姿や性格なんて何一つ求めてねぇーんだよ‼️演技力さあれば、目も当てられないブスだろうが、人格に問題がある最低野郎だろうが構わねーんだよ!!何が人となりを見て応援するのは避けられないだ‼️避けられるは!!普通に!!そもそもキャラと演者は全く別の存在なんだからキャラが美男美女だから演者本人もそうである必要性が無いだろ!!死ねマジで!!
【2018/06/08 20:22】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
はえーとこ声優の仕事が機械に奪われてほしいぜ‼️
【2018/06/08 20:25】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
無題
今すぐ消えて無くなれ!!
【2018/06/08 20:27】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]


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