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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「3月のライオン」 6→6

 ひとまず2期製作決定おめでとうございます。まぁ、ここで終わるわけにもいかないし、当然といえば当然なんだけど。ただ、非常に軸の多いアニメなので、次のシーズンになってお話がどこに飛ぶのかが見当もつかないんですけどね。

 色々と楽しめる作品だった。途中から感想を書かなくなってしまったが、週末のラッシュがきつかったことが原因なので、決して後半にトーンダウンしたというわけではない。むしろ個人的には17話とか島田さんパートが一番良いところだったんじゃないかと思っている。あとニャー将棋。ホントね、1本の作品のはずなんだけど細かく切れたチャプターを上手く利用して色んな側面が見える構成が秀逸でしたね。一応メインは零と将棋について描くお話ではあるんだけど、「零」という人間が「将棋を指し続けなきゃいけない主人公」で、その理由や生き方や悩みや楽しみや、友情や努力や勝利なんかでたくさんの人との関係性が生まれる。あるところを切り取れば将棋に人生を賭けた「ファイター」のお話になるし、別な側面を切り取れば親に早世されて厳しい現実に向き合う中学生の話になる。またあるときはアツい友達に支えられる友情物語になるし、ある時は姉との関係性に悩むホームドラマになる。もちろん、美人三姉妹に囲まれるハーレム萌えアニメだって。そして、そのどの部分についても「ついで」で処理するのではなく、きっちり時間を割いてテーマ性を掘り下げてくれているのだ。誰もが主人公になりうる物語、いつでもクライマックスといえる物語。最近は1クールの短期決戦で「落とし前」をつけなきゃいけないアニメばかりなので、こうして噛めば噛むほど味が出る作品は珍しい。原作もきっと読んでいて退屈しないに違いない(私はアニメ放送中は原作を読めないので分からないんだけども)。

 そして、こうした難度の高いアニメーションを成立させてくれたのが、我らがシャフトという映像製作集団である。今作を評して「シャフトっぽくない」という意見を見たことがあるのだが、むしろこうした「印象」の描写こそがシャフトの最大の武器と言える。その根幹は新房昭之という1人のクリエイターに集約されるわけだが、元々彼が得意としていたのは陰影に特徴をつけた止め絵で見せる間の演出。1枚絵の力を最大限に発揮させる方向性で、伝達が不行き届きになると「紙芝居」なんて揶揄されることもあったスタイルだ。今作の場合はそうした「印象」の演出が「将棋」という何とも難解な存在のテーマとかみ合い、私のような何も分からない素人でも、何となく「戦っている」雰囲気が読み取れたり、そこに大きな求心力があることを感じさせる描写になっている。シリーズディレクターの岡田氏の功績なのか、はたまた新房さんがガッツリ絡んでいるのかは定かでないが、「描きにくい」モチーフを逆手に取って様々な見せ方を挑戦的に組み込み、それが物語の多様性と噛み合って一際賑やかな画面を作り上げる。決して軽くて楽しいテーマばかりではないので普段よりもカット割りは少なめに設定され、1つのシーケンスで伝えるメッセージの取捨選択にも気を払っているだろう。「物語」シリーズのようにぶっ飛んだ雰囲気を出してしまうと、どうしても今作のジワリと染み出すような情感は逃げてしまうだろうし、きちんとそのあたりのメリハリが意識出来ているということ。シャフト演出は単にワンパターンで構成されているのではなく、作品に合わせて、日々進化を続けているのだ、ということを感じさせてくれる1本だった。

 半年後が今から楽しみですね。

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