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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Black Cat 黒猫 (1)(B) C
クリーチャー・ゾンビ、猫
1/1
〜が死亡したとき、対象の対戦相手は手札を無作為に捨てる。
 
 現在「To LOVEる」シリーズで神と崇められている矢吹先生の出世作。「BLACK CAT」の時には本当に適当でアホな漫画を描く作家だと思っていたのに、作画方面で突出させてエロに開眼してからは、本当に迷いが無くて活き活きした仕事をしてらっしゃる。やっぱり適材適所ってあるものなんですね。さておき、白の「聖所の猫」に続く純正猫クリーチャーである。こちらも、イラストは充分愛らしさがあり、白い方よりも毛皮のもふもふ具合が強調され、より一緒に寝たいクリーチャーに仕上がっている。ただ、残念なことにこの子、ゾンビらしい。死んじゃった黒猫が人間の記憶(手札)を苦しめるっていうのは、まんまポーの「黒猫」モチーフということなのだろう。そうかー、これだけもふもふでもゾンビなのかー。俺は構わないけどなー。とにかく、出して死ねばアドバンテージのナイスクリーチャー。「脳ゾウムシ」と違って自発的に死ねないのは悩みどころだが、ハンデスと「グール起こし」なんかのコンビネーションでグルグルと手札を捨てさせるギミックなんかも可能である。陰鬱エンジンには組み込んでおきたいカードですね。にゃーん。
 
 
Chosen of Markov マルコフに選ばれし者 (2)(B) C
クリーチャー・人間
2/2
(T)、あなたがコントロールするアンタップ状態の吸血鬼1体をタップする:〜を変身させる。
 

Markov’s Servant マルコフの召使い
クリーチャー・吸血鬼
4/4
 
 ものすげぇバックグラウンドの分かりやすいクリーチャー。名門吸血鬼一族に選ばれて出頭してきた夢見がちなおねーちゃんは、そこらの吸血鬼にガブリとやられることで自身も吸血鬼として目覚めるのである。ちなみに「マルコフ」っていうのは単に家の名前なので、ソリンさんのお手つきになったわけではないですよ。素の状態でも3マナ2/2だから最低限だが、そのまますぐにガブリしてもらえば、デメリット無しで3マナ4/4(1ターンタップするので結局時間はかかるが)。そりゃまぁ、「俺は人間をやめるぞー!!」と言いたくなるのも道理であろう。当のおねーさんも変身後の方が清々しい顔をしているし、なかなかのナイスバディを惜しげもなく披露してくれているので、いっそこのままイニストラードは吸血鬼だけになっちゃえばいいんじゃないかって気もする。ちなみに、吸血鬼と合わせて使うことが条件のように見えるが、素の状態であっても、「黒に貴重なコモンの人間クリーチャー」という立派な役割がある。人間を失ってもいいかどうかは、なかなか難しい判断を迫られるところだぞ。
 
 
Curse of Misfortunes 不幸の呪い (4)(B) R
エンチャント・オーラ、呪い
エンチャント(プレイヤー)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはエンチャントされたプレイヤーに付けられているどの呪いとも同じ名前を持たない呪い・カードを1枚、あなたのライブラリから探しても良い。そうしたなら、それをそのプレイヤーに付けられた状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリを切り直す。
 
 不幸の呪いって、エラい嫌な名詞を重ねてきたもんだな……今回までで登場した呪いの親玉的存在であり、1枚張るとそこから2枚3枚と呪いの輪が広がっていく。呪いカードのほとんどが単体で重たいカードなので、重複禁止とはいえノーコストで呪いが増えていくのはなかなか面白い。ただ、結局今回のセットにおいても、大して魅力的な呪いは登場しなかった。一応「渇きの呪い」や「流血の呪い」を使えば呪いだけでゲームに勝つことが出来なくもないが、その他の呪いの目的意識が散漫すぎて、とても1つのデッキにまとまるとは思えない。なんでこんな可哀想なメカニズムをわざわざ大上段に構えて導入しちゃったんだろうね。
 
 
Curse of Thirst 渇きの呪い (4)(B) U
エンチャント・オーラ、呪い
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされたプレイヤーのアップキープの開始時に、〜はそのプレイヤーに、付けられた呪いの枚数と同じ値のダメージを与える。
 
 一応名前つきのシステムで、この世界のオリジナルギミックのはずなのに全くもって注目されないシステム、呪い。今回はそんな呪いをとにかく見てもらおうということで、呪いの枚数分だけ勢いを増す呪いが登場した。2ターン目から延々「貫かれた心臓の呪い」を貼り続ければ、コレ1枚で4点のライフをもぎ取ることが出来るようになる。……でも、そんなに呪いが入ったデッキって、見たことないよね。一番使われる呪いって、多分ミルデッキの「血まみれの書」だもの。ライフ削っても仕方ない。もし赤黒で「貫かれた心臓の呪い」がメインに食い込むようなら可能性も無くはないが、狙ってうまくいく戦術には見えませんな。
 
 
Deadly Allure 命取りの魅惑 (B) U
ソーサリー
対象のクリーチャー1体はターン終了時まで接死を得るとともに、このターン、可能ならばブロックされなければならない。
フラッシュバック・(G)
 
 黒が手にした小粋な除去呪文。接死をつけた腹マイト状態のクリーチャーが、「ブロックしろ! ブロックしろ!」と叫びながら突っ込んでくるという、想像するとすげぇ嫌なシチュエーションのカードだ。イラストが妖艶な蛇ねーさんなのがせめてもの救いか。形はどうあれ除去であるから一定の仕事はしてくれる。おまけにフラッシュバックも持っており、使い方次第では1対2交換も可能。そう考えれば大したものだ。ただ、テキストが紛らわしいので誤解しやすいが、この能力はあくまで「ブロックされなければならない」である。「ゴブリンの火の悪鬼(RAV)」や「逃れ得ぬ粗暴者(SHM)」が持っていたアレだ。結局、どうでもいいトークンなんかを提供されると除去としては中途半端。ソーサリーなのでコンバットトリックとしても使いづらく、なかなか有効利用のタイミングは限られている。黒は基本的にクリーチャーの質では劣る色なので、相手に選択の余地がない状態で、「歩く死骸」あたりが「灰毛ののけ者」と相打ちとかなら上々だ。
 
 
Deeath’s Caress 死の愛撫 (3)(B)(B) C
ソーサリー
対象のクリーチャー1体を破壊する。それが人間であったなら、あなたはそのタフネスに等しい値のライフを得る。
 
 霊魂切断(8ED)」の亜種。ライフゲインするために余計な条件が増えてしまったが、その分黒いクリーチャーも殺せるようになり、除去としての汎用性はかなり高くなっている。「夜の犠牲」しか無かったイニストラード期を乗り越えた人間であれば、やはりこのカードは引きたいだろう。5マナのソーサリーの割にはサービスがショボ過ぎるような気もするのだが、腐っても除去は除去、こればかり集めてにっちもさっちもいかない状態だけは勘弁願いたいが、1,2枚おさえて一息付けるようにしておきたいものだ。
 
 
Falkenrath Torturer ファルケンラスの拷問者 (2)(B) C
クリーチャー・吸血鬼
2/1
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで飛行を得る。生け贄に捧げたクリーチャーが人間である場合、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。
 
 念願のコスト無しサクり装置が、ようやく黒にも現れた。2/1でサクらなきゃ空も飛べないというのは、実はミラディン環境で見向きもされなかった「ドロスバッタ」の能力だったりするのだが、あちらの世界の黒は半分が感染持ちであり、普通のダメージに価値がなかったのだから仕方ない。この世界ではサクり装置は値千金だし、いざというときはこいつが犠牲になって「モークラットのバンシー」の仕事が捗るならば文句は無いだろう。一応、好物の人間を食べると元気百倍になるオプションがついてたりするので、上手いこと緑や白と手を組めた場合には、リミテッドでもそれなりの主力を担える可能性もある。もしくは「裏切りの血」を擁する赤との吸血鬼デッキか。「自堕落な後継者」とのコンビに期待したいところだ。
 
 
Farbog Boneflinger 遠沼の骨投げ (4)(B) U
クリーチャー・ゾンビ
2/2
〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−2/−2の修正を受ける。
 
 なんだか楽しそうに素振りしてるゾンビ。フレーバーも気さくだし、案外生前は磯野と野球でもやっていたのかもしれない。貴重な187の除去能力持ちなのでリミテッドならば出番はあると思うが、ステータスも修正値も「モークラットのバンシー」の半分と、やたら地味なのが不安要素。もう、このくらいのスペックだったらコモンでもいいような気がするのだが、何の因果でアンコモン認定されてしまったのだろうか。これがアンコなら「皮裂き」さんとか神話レアでも文句言われないレベル。
 
 
Fiend of the Shadows 影の悪鬼 (3)(B)(B) R
クリーチャー・吸血鬼、ウィザード
3/3 飛行
〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは手札を1枚追放する。あなたは、そのカードが追放されている限り、そのカードをプレイしても良い。
人間を1体生け贄に捧げる:〜を再生する。
 
 レアであり、レアとしての説得力もあるはずなのに、なんか地味な空気が漂う悩ましいクリーチャー。多分「カラスの群れ」にすらうち負ける5マナ3/3というステータスなのが問題なんだろうなぁ。再生出来るけど黒で人間を用意するのが面倒なのも、なんかしんどい点。もちろん、上手いこと殴れたら、相手が手札−1で、擬似的にこちらの手札が+1される(かもしれない)んだから、「嵐霊」よりも強いはずなんだけど。まぁ、吸血鬼というメジャー種族なのでちょいちょいサポート出来るカードがあるのはプラスだとは思う。前の環境でいうところの「吸血術士」みたいな立ち位置だろうかねぇ。
 
 
Geralf’s Messenger ゲラルフの伝書使 (B)(B)(B) R
クリーチャー・ゾンビ
3/2 不死
〜はタップ状態で戦場に出る。
〜が戦場に出たとき、対象の対戦相手1人は2点のライフを失う。
 
 黒のトリプルシンボルはいつの時代もネタ要素や爆弾要素を忘れない、夢のあるコスト。個人的には「恐ろしい残存者(LGN)」のどうしようもなさが印象に残ってますね。同じゾンビだし。ただし、このクリーチャーってば、コストに見合うだけの立派な仕事をしてくれちゃう生真面目さん。3マナ3/2で場に出た時点で2ライフもぎ取りならば充分な仕事だろうし、これに不死が絡むので、さらに4/3と2ライフ追加。律儀にタップ状態で帰ってくるのは残念ではあるが、合計4点を奪えるお仕事ならば、いくら黒のゾンビがお通夜状態とはいえ、使ってみたいという気分にさせてくれる。ゾンビならば「グール起こし」や「グール呼びの詠唱」も使って更なるグルグルミラクルも期待していいはずだしね。ちなみにこのクリーチャー、コスト面が面倒なことを除くと、あの「台所の嫌がらせ屋(SHM)」を綺麗に裏返した能力と見ることが出来る。開発チームはそのへんを狙って作ったみたいだね。
 
 
Gravecrawler 墓所這い (B) R
クリーチャー・ゾンビ
2/1
〜はブロックできない。
あなたがゾンビをコントロールしている限り、あなたは〜を墓地から唱えても良い。
 
 とにかくしつこく。それがゾンビのモットーさ。レアということで色々と大盤振る舞いされた危険な奴で、1マナ2/1というナイスパンチャーであることに加えて、そこそこの条件で何度も蘇ることが可能。この手の復活クリーチャーは「冥界のスピリット(MMQ)」や「イチョリッド(TOR)」など、構築で採用された実績も多く、こいつもそれなりに期待が持てそうだ。ただまぁ、現時点でゾンビフィーチャーのデッキはあまり無いのでね……リミテッドでも、ゆっくりしたゾンビのスタイルと、2/1ブロック不可という前のめりステータスがどの程度かみ合うか。……はっ、「燃え立つ復讐」とのコンビネーションつよくね?!
 
 
Gravepurge 墓所粛正 (2)(B) C
インスタント
あなたの墓地にある好きな数のクリーチャー・カードを対象とし、それらをあなたのライブラリの一番上に置く。
カードを1枚引く。
 
 足の底の饗宴(LRW)」の名義変更再版。このカードの場合は流石に元の名前だとちょっと違和感があるので、イニストラードに合わせて名前を変えたのは構わないけど、「墓所粛正」って、なんか意味の分からない迫力があるよね。やってることは粛正でもなんでもないんだけど。この世界は、他のセットよりもはるかに「墓地にクリーチャーが溜まりやすい」世界。そのため、ガンガンライブラリからクリーチャーを削りだし、出てきたエッセンスだけを今一度装填出来るこの呪文は、色々と使い勝手のいいリソースマネジメントスペルといえる。インスタントでの墓地回収スペルというのは歴史的に見ても案外貴重なので、今後のリミテッドならばちょいちょい活躍出来るだろう。
 
 
Gruesome Discovery 陰惨な発見 (2)(B)(B) C
ソーサリー
対象のプレイヤー1人は手札を2枚捨てる。
陰鬱 – 代わりに、そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中からカードを2枚選び、そのプレイヤーは選ばれたカードを捨てる。
 
 イニストラード世界では一切顧みられることが無かったジャンル、ハンデス。そりゃまぁ、黒に与えられたソーサリーが「夜の恐怖」1枚で、リミテッドでも「脳ゾウムシ」がちょこちょこ頑張っている程度なので、あまりスポットが当たらないのは当然だろう。そして、今回新たに追加されたハンデスも、残念ながら4マナという振るわないコストである。素の状態で使うと単に1マナ重たい「精神腐敗」だし、いくらアドバンテージカードとはいえ、とにかく軽いことが正義である環境ではなかなかそそられない。陰鬱が満たされれば選択ハンデス2枚という史上まれにみる強力さになるのだが、そこまで苦労しても、4ターン目に相手の手札が2枚しかない、とかいう事態も割とありそう。「闇の隆盛」が入ったことでリミテッドの速度が少しでも落ちれば、チャンスはあるくらいのスペックなんだけどねぇ。
 
 
Harrowing Journey 悲惨な旅 (4)(B) U
ソーサリー
対象のプレイヤー1人は、カードを3枚引き、3点のライフを失う。
 
 野望の代償(8ED)」の範囲拡大版。「野望の代償」は純粋にスーサイドしながらのドローを目的としたスペルだったが、こちらはいざというときに相手にたたき込んでとどめを刺すという、「ファイレクシアの愛撫」と同じ使い方が出来るわけだ。ただ、3枚ドローという効果は非常に影響力が大きいので、どちらにどのタイミングで使うかは難しいところ。出来ることなら、これだけ重たいスペルを使うのだから、堪えられるコントロールによせてアドバンテージを狙いたいところだ。「ファイレクシアの愛撫」に慣れちゃった身だと、「あのときは10点で良かったのに!」というのが不満たらたら。
 
 
Highborn Ghoul 名門のグール (B)(B) C
クリーチャー・ゾンビ
2/1 威嚇
 
 なるほど名門か、と感じさせる気の効いたゾンビ。ダブルシンボルなのでデッキは選ぶが、なんと黒のコモンのくせに白の「幽体の乗り手」に迫るスペックを実現させたのだ。火力耐性は若干低いが、この世界で1点飛ぶ除去なんて「霊炎」くらいだと思い込んでしまえば、ブロックされない限りタフネス1も2も大差ない。これをしっかり集めれば、ゾンビデッキが「グール呼びの詠唱」などで低マナ域のゾンビを回収する目的意識も生まれるだろう。是非とも初手でゾンビ・ロードをおさえて、1パック目でこれを回収しきってからイニストラードに挑みたい。だって、イニストラードの黒ゾンビは……ねぇ。ちなみに、使いやすい種族になったことを除くと、大体「鼠の殺し屋(CHK)」クラスとも言える。そう考えると、相当優秀なこれは生き物ですよ(死んでるけど)。
 
 
Increasing Ambition 高まる野心 (4)(B) R
ソーサリー
あなたのライブラリからカードを1枚探し、それを手札に加える。〜が墓地から唱えられていたなら、代わりにライブラリから2枚のカードを探し、それらを手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
フラッシュバック・(7)(B)
 
 「高まる」サイクルの黒は、予想外にも「魔性の教示者(M12)」だった。おまけ要素がついたので1マナ重たくなるという設定は、同様にオプションを付けた「悪魔の談合(TSP)」なんかと同じ。この手のカードを使うデッキならばある程度のコントロール傾向にあるので、1マナの差はそこまで大きな差にはならない。このスペルは、ひたすら堪えれば更にフラッシュバックからアドバンテージを2枚狙いに行けるのがボーナスである。まぁ、8マナもかかるのは現実感が無いけど……泥仕合になるなら、ひょっとしたら使うタイミングもあるかもしれないし、これをメインで入れるならば「迷いし者の祭壇」あたりでフラッシュバックを加速させる手もあるだろう。ま、何にせよ現時点で「魔性の教示者」が入っているデッキは無いので、このカードも推して知るべし。
 
 
Mikaeus,the Unhallowed 不浄なる者、ミケウス (3)(B)(B)(B) M
伝説のクリーチャー・ゾンビ、クレリック
5/5 威嚇
いずれかの人間・クリーチャーがあなたにダメージをあたえるたび、それを破壊する。
他の人間でないクリーチャーは、それぞれ+1/+1の修正を受けるとともに不死を持つ。
 
 Magic名物悪落ちイベント。それにしても、ミケウスさんたら悪落ちするのちょっと早過ぎやしません? 過去に黒くなった人物っていっても、例えばグリッサさんなら数年の時を必要としたし、アーテイだって堕落するまでには3,4年かかっている。こんなにマッハで黒くなったレジェンドなんて……あ、「汚らわしき者バルソー(JDG)」さんがおったか。ミケウスさんは、あのドワーフの爺さんと並んだ最短悪落ち記録保持者ということになる。神話のくせにね。
 で、唯一アヴァシンが居なくなった事実を知っていてひた隠しにしていたミケウスさんが寝返ると、全力で人間に敵対してくる。黒でゾンビになったんだから、せめてゾンビだけに味方してりゃいいものを、何故か人間でなきゃなんでもいい。狼男だろうが吸血鬼だろうがセファリッドだろうがサラマンダーだろうが、とにかく人外と見るとエールを送り、鍛え上げたクレリックの秘術でもって不死を与える。不死って、キーワード能力の中でもかなり強い部類の必殺技。それをホイホイ与えていいもんじゃない。この時点でかなりヤバい。加えて、人間に殴られると「お前、制裁」の一言とともにぶっ壊しにくる。手の早さも天下一品。戦闘ダメージに限らないので、「憤怒を投げる者」あたりが調子に乗って火炎放射するとものすごい形相ですっとんできて墓地送り。ひどい。かてて加えてパワー5威嚇。こりゃまぁ、リミテッドなら爆弾レアに違いない。トリプルシンボルはしんどいけど、まぁ、ここから黒決め打ちでなんとかしてくれ。
 一応構築レベルでも光る能力には違いないが、最大の難点は除去耐性が無い上に、人権が無いと噂される6マナである点。能力の方向性もちぐはぐだし、「墓所のタイタン」や「ワームとぐろエンジン」を押しのけてのし上がれるかはちょいと微妙。せっかく白と黒のミケウスを同じデッキに入れて「ふたりはミケウス! ミケウス・マーブルスクリュー!」とか言わせたかったのに。白ミケウスがカウンター載せ始めた時点で黒ミケウスの不死が何の役にも立たなくなるという、類い希な相性の悪さを発揮する予定だったのに。



Ravenous Demon 貪欲なる悪魔 (3)(B)(B) R
クリーチャー・デーモン
4/4
人間を1体生け贄に捧げる:〜を変身させる。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられる時にのみ起動できる。
 

Archdemon of Greed 強欲の大悪魔
クリーチャー・デーモン
9/9 飛行 トランプル
あなたのアップキープの開始時に、人間を1体生け贄に捧げる。そう出来ない場合、〜をタップし、〜はあなたに9点のダメージを与える。
 
 久し振りに顕現した、いかにもデーモンらしいナイスデーモン。人間1体を文字通りの生け贄として差し出すことで飛翔し、即座に相手を地獄に引きずり込んでくれる。多めの人間を必要とするのでリスクもボチボチだが、ワンパンチ入れて勝てる状態なら人間は1体で足りる。素のステータスでも最低限の仕事はしてくれるのだし、爆弾を抱えたフィニッシャーとして、相手に相当のプレッシャーをかけてくれるはずだ。人間1体だけの状態から「ワンパンチで勝てるんじゃい、死ねや!」とか言って変身して、「戦慄の感覚」とか言われた時の絶望感は流石の大悪魔。更に「閉所恐怖症」に押し込められたりするとカオス。「暗いよー! 怖いよ−!」とかいいながら9点分いじめてくる。ひどい。
 
 
Reap the Seagraf 海墓の刈り取り (2)(B) C
ソーサリー
2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
フラッシュバック・(4)(U)
 
 すんごいやっつけ臭のするコモンゾンビカード。1回使うだけだと3マナで「歩く死骸」クラスのゾンビが出てくるだけ。割に合わないことこの上ない。しかもトークンなので墓地に落ちても肉としてカウント出来なかったり、リアニ呪文で回収出来なかったり、バウンスで死んでしまったり、デメリットも数多存在する。一応フラッシュバックがついているのでトータルでゾンビ2体だから単なる下位互換じゃないが、はたして5マナ出るようになった時点で2/2が1体出てきたからって嬉しいものかどうか。現時点で手軽に4マナで2体出せる「神聖を汚す者のうめき」があるのだからどうしたって使いたくはない。一応可能性があるとしたら、「フラッシュバックであることに意味がある」「トークンであることに意味がある」の2択。前者は「燃え立つ復讐」デッキ、後者は「無形の美徳」を使う場合。どちらかというと、今回の黒は白と組んでトークンフィーバーを狙う方が形になるのかもしれない。
 
 
Sightless Ghoul 盲いたグール (3)(B) C
クリーチャー・ゾンビ、兵士
2/2 不死 〜はブロックできない。
 
 スモールエキスパンションのキーワードにしては収録数が案外多い、不死クリーチャー。2回の生を楽しめるだけでも充分強い能力であり、こんな4マナ2/2ゾンビでも「不死がついてるならまぁいいか」と思わせるだけの説得力はあるのだが、冷静になると、同じパワー2の不死クリーチャーが、緑なら半分の2マナで手に入るのである。しかもあちらはブロック出来ないなんて面倒なことも言わないので、割とすぐに死んで自分の長所を適切にアピール出来る。このクリーチャーは「死ぬ」という最大の見せ場まで持っていくのが割と大変で、押されている時に引いてしまった時の寂しさたるや。これくらいでも充分使えるのかなぁ、不死。現在の黒のクリーチャー選択肢が「朽ちゆく沼蛇」だったりするので、案外いけそうなのが怖い。
 
 
Skirsdag Flayer スカースダグの剥ぎ取り (1)(B) U
クリーチャー・人間、クレリック
1/1
(3)(B)(T)、人間を1体生け贄に捧げる:対象のクリーチャー1体を破壊する。
 
 恒常的に使える除去装置。しかも、この世界では黒が喉から大量の手を伸ばして求め続けた無差別除去だ。人狼だろうが吸血鬼だろうが辺り構わずに切り捨てるそのパワーは、リミテッドならばかなりの抑止力になるはずだ。もちろんそのための条件はそれなりにハードで、人間1体と4マナが必要になる。このコストでは流石に陰鬱サポーターとは呼べないのは残念無念。とはいえ、このカードが手に入るのは1パック目。そこから意識して人間を集めるようにすればそこそこの安定運用は見込めるだろうし、4マナというコストは除去発動には適正な数値。つまり、このカードは強いということだ。最悪の場合、自身の道連れにクリーチャーを巻き込めるわけで、単体でも「ちょっと面倒な除去」としてカウント出来る。閉塞感で満ちた黒にとっての福音となるだろうか。
 
 
Spiteful Shadows 悪意に満ちた影 (1)(B) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされたクリーチャーにダメージが与えられるたび、それは等しいダメージをそのコントローラーに与える。
 
 ほつれた血管(CHK)」の、ほぼ下位互換と見て良いカード。地味なことで有名な神河物語のカード、しかもその時のリミテッドですらほとんどお目にかからなかったコモンの下位互換となると、このカードもつまりそういうことである。書いてあることは面白くて、例えば体力自慢の「要塞ガニ」や「解放の樹」あたりに張ってやれば事実上ブロックが意味をなさなくなるし、クリーチャー火力を本体火力に転化出来るので、これを張ったクリーチャーに全身全霊を込めた「地獄の口の中」をぶち込んでやるなど、色々と夢のあるプランも描けないことはない。しかし、やはりそうしたプランを実行するならば、せめて「ほつれた血管」同様に瞬速くらいはつけて欲しかった。しかもこのオーラはエンチャントされたクリーチャーがダメージを与える形になっているため、絆魂持ちに付けると全く意味が無くなってしまう、「幽霊の憑依」で帳消しになる、などの難点も少なくない。やはりあれかな、1枚くらいこっそり押さえておいて、次のパックで「収穫の火」とかが引けるのを待つのかな。
 
 
Tragic Slip 悲劇的な過ち (B) C
インスタント
対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。
陰鬱 – そのクリーチャーは、代わりに−13/−13の修正を受ける。
 
 「忌み数」シリーズの期待の星。普段は単なる小粒除去でしかないが、それは世を忍ぶ仮の姿。ひとたび陰鬱条件を満たせば、世界中のほとんどのクリーチャーを地獄へ引きずり込む最強の1マナ除去へと変貌する。あの憎き青トカゲですら巻き込める修正なら、どんなタフネス自慢も無問題。これで1マナってんだから、黒も素敵空間に突入したのだ。あとはまぁ、何とか陰鬱条件を満たせるようにするだけなんだが……構築レベルだとこの条件はどうなんだろう。やはり「除去を撃つのに除去がいる」っていうのは厳しいのかなぁ。「とにかく軽くて抗えない修正値」というメリットと、「使える状況が限られている」というデメリットの絶妙なせめぎ合い。現状、クリーチャーデッキが多くてガンガンクリーチャーが死ぬ環境なので可能性はあると思うが、さてね。
 
 
Undying Evil 死せざる邪悪 (B) C
インスタント
対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで不死を得る。
 
 ミラディンで緑に与えられていた「死への抵抗」のほぼ上位互換と見てよさそうなカード。あちらは破壊そのものを防ぐが、こちらは破壊されても大きくなって戻ってくる能力を与えてくれるのだ。事実上「旅の準備」みたいな動きになる上、187能力持ちならば更に能力誘発までおまけに提供してくれる。黒の1マナトリックの中ではかなり使いやすい部類のカードといえるだろう。ちなみに、このおっかないカード名は当然ゾンビが復活する様を表しているのだと思うが、普通に天使や人間にも使えてしまう。これで「月皇ミケウス」を助けてもゾンビにはなりませんので注意。あ、あいつカウンター乗ってるから不死使えないか。
 
 
Vengeful Vampire 復讐に燃えた吸血鬼 (4)(B)(B) U
クリーチャー・吸血鬼
3/2 飛行 不死
 
 なんか不可解なポーズが気になる細マッチョ。これ、飛行クリーチャーってことは飛んでるんだよね。どんな浮力が働いてるんだろう。天内悠みたいに垂直跳びでものすごい距離跳んでんのかな。さておき、こちらも不死クリーチャーだ。3/2フライヤーという、大体黒なら4マナくらいのステータスに不死をセットにすると6マナ。うん、まぁ、妥当なコストなんだろう。リミテッドではこれを出されたら2回とも止めきるのは結構大変だろう。……でも、多分重いんだよね。6マナってことは「赤子捕らえ」とか「スカーブの大巨人」のマナ域でしょ? 3/2は流石に迫力不足は否めないような……いや、多分天内流柔術に何か秘技があるに違いない。
 
 
Wakedancer 覚醒舞い (2)(B) U
クリーチャー・人間、シャーマン
2/2
陰鬱 - 〜が戦場に出たとき、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
 
 一文字変えると覚醒剤。また、どこかの田舎の農協が頑張って考えた新米のブランド名みたいにも見える。なんか変だな覚醒舞い。しかし、そんな不思議な名前とは裏腹に、イラストを見ると妖艶なおねーさんである。この世界には巨乳しかおらんのか、といぶかりたくなる立派なボディラインを晒して舞う覚醒の舞いは、さぞかし美しいことだろう。おかげで、おねーさんの登場と同時にゾンビもつられて登場するという寸法だ。3マナで2/2が2体手に入るのは悪くない相談。「神聖を汚す者のうめき」よりも1マナ軽いし、この人自体がクリーチャーなので、バウンスやリアニメイトなどで再利用可能なところも見逃せないだろう。ただ、残念なことに陰鬱条件なんだよな。3ターン目に出たいクリーチャーの陰鬱条件を満たすのは、案外簡単じゃない。不自然なアタックはスルーされるだろうし、何とか自殺装置を用意したいところだが、この程度のささやかなサービスでは、「ただれ皮の猪」や「モークラットのバンシー」のような戦況を揺るがす陰鬱効果と違って、「そこまで頑張らんでもいいかな」というレベルで落ち着いてしまうのだ。まぁ、黒には貴重な人間クリーチャーなので、舞いに失敗したらせいぜい吸血鬼やデーモンの慰み者になってもらうしかないんだろうなぁ。
 
 
Zombie Apocalypse ゾンビの黙示録 (3)(B)(B)(B) R
ソーサリー
あなたの墓地から、全てのゾンビ・クリーチャー・カードをタップ状態で戦場に戻す。その後、全ての人間を破壊する。
 
 イラストが「vipから来ますた」のAAに見えて仕方ないカードだが、ひょっとしたら今回のラスゴ枠? いや、全然クリーチャー死なないけども。とにかくゾンビの、ゾンビによるゾンビのためのカード。ゾンビと人間の捻れたトレードは相手次第では確実に致命傷になるし、とりあえず自分をゾンビデッキにしておけば、それなりのアドバンテージも稼げるはず。ただ、現在の状況だとゾンビの主な陣営は青なので、黒のトリプルシンボルが地味にしんどかったりするのは要注意だ。黒のゾンビだと、帰ってきてもあんまり嬉しくないのも多かったりするしね。

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Thraxi
性別:
男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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