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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 鈿女の最期、第10話。退場をここまできちんとやってもらったキャラというのはなかなか幸せなものです。

 結、月海コンビVS鈿女。だが、数の面で不利に立とうとした鈿女の狙いはすぐに月海によって看過され、彼女は結との直接対決を強いられる。以前は圧倒していたはずの結は、長い出雲荘の生活で鈿女と互角に渡り合えるほどに成長していた。苦戦し、どうにもならない状況ながら満足げな鈿女。結局、2人の激闘は双方体力切れという結果となる。

 そんな疲弊した隙を狙っていたのが東の氷峨陣営。新たに2体のセキレイを送り出し、結と月海を亡き者にしようと奇襲を仕掛けてきた。しかし、2人のピンチに間一髪で風花と焔が間に合う。数で有利に立った出雲荘側には安堵が漂うが、氷峨陣営の棒術使いは、置き土産替わりに結にとどめを刺そうと武器を振り上げる。次の瞬間、結の窮状を救ったのは、身体が自然に動いてしまった鈿女だった。「北」陣営を打倒する使命を受けていた哀しき暗殺者は、怨敵の命と引き替えに、ゲームから去ってしまった。

 氷峨の非道な策略に怒りと困惑を隠せない皆人。松の力を得て彼とコンタクトを取ろうとするが、松が全力で仕掛けたサイバーテロと時を同じくして、鈿女の葦牙、千穂の容態が急変する。焦る皆人に、氷峨は余裕の表情で接触を図るのだった。

 

 まぁ、こうなるだろう、という教科書通りの展開。鈿女と結の死闘に、避けようの無かった鈿女の最期。エンディング変更なども使って鈿女というキャラクターの退場にはそれなりの華が添えられており、1つのクライマックスとしてはまずまずのボリュームではなかろうか。考えてみれば常勝の「北」陣営にとって、一応部外者とはいえ鶺鴒計画による「退場者」はこれが初めてのこと。出雲荘が暗く沈んだ空気になるのも致し方ないところだ。

 ただ、正直に言えば、鈿女については「1期からずっと登場してるからいいよね」というなあなあの描写が多く、もう少し彼女のメンタリティを見せて欲しかった、という欲求もある。今回はようやく千穂との馴れ初めが描かれたわけだが、それだって結局「運命」という一言で片付けられたもので、鈿女があそこまで千穂に入れ込んでいた理由としては不完全だ。「自分は何故生まれてきたのか」と問い、鶺鴒計画に乗ることに抗っていたはずの鈿女が、「葦牙に惹かれる」というセキレイの本能に対しては素直に従ったのがちょっとちぐはぐなのである。もし本当にポリシーがあるなら、初期月海のように、自分が理性以外の要素に縛られることに反抗しても良かったはずなのだから。

 でもまぁ、濃密なキスシーンを経てビジュアル的な美しさをプラスすることで、千穂との関係性はそれなりに見せられたとも言える。最終的に鈿女は「自らの命を投げ出す」という、セキレイが葦牙に対して絶対にやってはいけない行動に出たわけだが、それだって、自分が汚れ仕事についていて千穂に隠し立てしていたことに対する贖罪の要素もあるはず。結局彼女は、「出雲荘に属することは出来ないが、出雲荘のために戦いたい」という意識を捨てきれなかったわけだ。そんな鈿女の心情を察してなのか、ただ天真爛漫に対峙する結と、その様子を冷静に観察に回る月海の対応は、ひょっとしたらありがたいものだったのかもしれない。彼女は、非道な暗殺役ではなく、1羽のセキレイとして真っ向から勝負して散ることが出来たのだから。

 最後に千穂が流した涙は、そんな鈿女の全ての意志を悟った上でのものであると信じたい。千穂は鈿女に置いて行かれたのではなく、あくまで「千穂に愛されるべき存在」でいるための信念を通したのだと。そう思わないとちょっとやってられないものでね。

 「キャラの死」という、バトルものを描く上で避けられないファクターを実にまっとうな方向性で描いた今回。福田道生氏による王道的な構成に不満はないのだが、1つ目のクライマックスである結VS鈿女からのセキレイ乱闘シーンは、ちょっと動画の枚数が足りなくて不自由していた印象。コンテ原画はかなりいい動きに見えただけに、ちょっと残念。むしろその後の松のリミッター解除の方が動き的には面白かったですわ。この作品で一番好きなのは、調子に乗った松かテンションの上がったユカリだな。

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  なんとも奇妙な味わいの第9話。これまでのシナリオラインからは完全に逸脱しているのだが、これって原作だとどういう扱いのエピソードなんだろう。

 これまでこの作品を見てきた誘致要因と言えば、安定感のある画面の質と、真奈美、アオイの2人の心情描写。あとはややエロ。しかし、今回は1つ目のファクターこそ維持されているものの、残りの部分は特にない。メインキャラクターが初登場(そしておそらく最後の登場)である「最初のアシストロイド」ことラウリィである。一応「アシストロイド」という要素自体はこれまでのエピソードでも積み重ねられてきたキャラクターがあるので、それを活かせば違和感のあるエピソードにはならなかったと思うのだが、ここまでアシストロイドたちが発揮してきたキャラクターはとにかく「愛らしさ」に重点を置いたもの。今回登場したラウリィとは縁遠く、より異質さを際立たせる結果となっている。どうにも奇妙な浮き立ち方だ。

 しかし、最初は拭いきれなかったこの違和感も、最後まで見終われば何となく丸め込まれてしまったのは不思議なところ。キャラや設定に似合わず割と重たいテーマを扱うのがこの作品の妙な味なのだが、今回扱われたアシストロイドの存在意義そのものにおける問題提起は、SFでは定番でそれだけに分かりやすい。エリスとラウリィが語るような辛いアシストロイドの過去と、現在のアシストロイドの愛らしさは同じ問題の裏返しであり、ここまでのエピソードでアシストロイドたちが散々に愛嬌を振りまいてきてくれたおかげで、今回の問題意識はよりダイレクトに伝わる部分がある。ま、どう擁護してもエリスの抱えている罪悪感は突飛な気がするのだが……そのあたりは尺の限界というしかないだろう。彼女の罪の意識を突き詰めると、結局はエゴイズムの極みなのであまりきれいな答えは出てこないだろうしね。ラノベ媒体ならこのくらいのゴールが丁度良い気がする。

 とまぁ、シナリオラインでの異質さも目立つわけだが、今回はやはりアニメとしての構成の方がずっと異質。アシストロイドと人間という2つの存在の差異を嫌というほどに浮き彫りにさせたあとに、キャーティアと地球人という2つの種族の橋渡しをすることで「異種間交流」というテーマをまとめ上げるのが、たった1曲のオリジナルソングである。最終的に、「人ならざるもの」の歌い上げる楽曲により、地球人との理解を超え、犬の人にまでユニゾンが広がっていくのは、「異種間交流」を描くこの作品の最も大きなゴールの素描と言えるかもしれない。今回が最終回と言われても違和感がないくらいの、何とも雄大な物語を感じ取ることが出来る。

 今回最も大切なツールとなるのが、メインテーマとなった「おいらは淋しいスペースマン」である。第一印象から言ってしまえば、非常にチープな歌だ。演歌をベースにして80年代アニメのような分かりやすいテーマをそのまま歌詞に乗せた、子供だましの曲である。最初の流れからすると「キャーティアは日本の子供向けアニメソングみたいなものをそこまで愛好する、妙な風習があるんだな」というレベルの解釈だったのに、ラウリィが歌いはじめるシーンからキャラクター全員での大合唱を経て、まるで「We are the World」のような奇妙な架け橋としてこの曲が熟成されていく。その過程が、無闇に壮大なのだ。エンディングは「たった1つの地球」をバックにラウリィのソロ歌唱となり、まるで「消失」で長門が歌った「優しい忘却」のごとく。最初はチープだと思ったどうでもよい曲が、終わってみれば1つのアンセムになっているのは驚きである。こういう味の出し方もあるんだなぁ。

 当然避けられない話題として、今回の曲を歌った面子を確認しましょう。メインボーカルは情報統合思念体としてのキャリアが長いおかげで「人型であるが故に不幸な身の上となった最初のアシストロイド」の悲哀は妙な切実さがある茅原実里。演歌調の歌を熱唱するのは初めて聞いたが、やはりそれなりの破壊力がある。きちんと「ラウリィの歌唱パート」は機械要素を維持しており、エンディングは本人の声で歌っているのがなかなか。

 他パートはキャストがリレーすることで奏でてくれたわけだが、スフィアに加え井上喜久子、堀江由衣となかなかのラインナップ。花澤さんも歌ってましたし、田村睦心も参加。1人だけ男性ボーカル扱いなので辛そうだったがな。

 

 こういう回があってもいいよね。

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 嵐の前夜、第23話。少年は、いつの間にやら大きくなっているのだな。

 「全ては繋がっていた」。エージェント・ヒューズがデントンのラボを訪れ、ジョーイ達に調査の結果を包み隠さず報告する。一連の事件、つまりスクラッグ関係施設の襲撃と、鉱山の誘拐犯、さらには島の植物兵器にいたるまで、全ては「スクラッグの遺産」というキーで繋がっていたという。急がなければ大変なことになるとヒューズは語るが、時既に遅く、ホワイトハウス地下に隠された機密研究所に敵勢力が襲来。植物兵器の爆発的成長により、大統領の安否も分からない状態になってしまう。

 軍事力の中枢である大統領が不在となると、既に政府に打つ手はない。最後の頼みは、MIAの組織力と、最強最大の遊軍であるヒーローマンだけだ。ヒューズはあらゆる協力を惜しまないことを約束し、最後の望みをジョーイとヒーローマンに託す。

 米国の未来を託されたジョーイは、最後の時間を利用してリナに別れのあいさつにいくが、ウィルの一件があったせいで、リナはジョーイに対して不信感を抱いていた。どんな言い訳も通用しない状態で、ジョーイは政府に連れられ、最後に「さよなら」の一言を残していく。パワードスーツに身を包み、空から敵中枢に急襲をかけるヒーローマン。最後の戦いが幕を開ける。

 そんな陰で別働隊として動いていたウィルは、ついに敵の本拠地で目当てのものを発見する。禍々しく光る種子を見たウィルは、スクラッグの最終目的がゴゴールの復活であることを確信する。しかし、そんなウィルにも背後から忍び寄る手が……

 

 というわけで、ものっすごい無理矢理な感もありますが、ラストバトル突入です。今まで水面下で活動してきたらしい敵軍も、ようやく準備が整ったと判断したのか、一気に表舞台に登場。これまで一応謎めいた存在にしてたのに、スクラッグ残党軍があっさりとその姿を現しやがりました。そして、ヒューズはこともなげに言ってみせたが、MIAはどこをどう調査してスクラッグ関係の情報をまとめあげたのだろう。ウィルの事情も全て感づいていたみたいだし、これまでジョーイ以外は特に気にしていなかった島の植物兵器との関係まで看破している。視聴者側としては、一応それ相応の伏線を張っておいて欲しかったところではあるのだが……

 さらにMIAの凄いところは、民間との協力体制も平気でとれちゃうところ。一介の学校教員である教授のサポートによってヒーローマン専用のアーマーを用意しちゃうなんて、ちょっとやり過ぎである。空を飛べる(正確には滑空するだけだろうが)上にパワー、ディフェンスがあがり、更にスカウターのような計測装置も確認出来る。これにジョーイが覚醒させた新技能も加われば、これまでパワー馬鹿だったヒーローマンが一気にスーパーヒーローマンになれるのかもしれない。……実際ロックマン6のロックマンの変身に似てるんだよね。ま、一応パワーアップしておかないと、全く歯が立たなかった植物兵器戦で勝てる理由がないからな。

 さておき、今回は主に気になるポイントは2つ。1つ目は、微妙な状態に突入してしまった割にはうやむやで切り上げてしまったジョーイとリナの関係。「さよなら」と戦場に向かう男が言ったのだからどう考えても生存フラグだが、ジョーイは今のもやもやした関係では、戦闘中にリナを思い浮かべて「彼女のために死ねない!」って言いながらピンチを脱出するシーンが描きにくいじゃないか。事情は分かるが、リナの今回の態度は前回からの繋ぎがちょっと不自然で納得いかない部分もあるんだ。せっかく夜中に来てくれたのに、あんなに邪険にしなくてもねぇ。しかも割と夜遅くに来たにも関わらず、あっさりインターホンに出て玄関先でしゃべってたけど、リナパパの監視はどこにいってしまったのだろうな。……今の調子だと、リナが戦場に来ないと絶対にこの番組は終わらないぞ。

 そして2つ目のトピックスは、当然ながら復活したスクラッグのこと全般。今回は初めて台詞をしゃべるスクラッグが登場し、一応「残党」とは言ってもザコだけではないことが分かる。鉱山の誘拐事件の繭と今回登場した雑魚兵士から考えて、どうやら様々な生物をスクラッグ化してコントロールする準備をしていたようだ。今回はゴリラ仕様の兵卒なんてのもお目見えしており、ゴキオンリーだった過去の軍団よりは戦術幅がありそうだ。分からないのは植物兵器との関係。結局、あれはアメリカ政府がスクラッグ細胞みたいなものを研究した結果現れたもの、と解釈すればいいのか。で、その兵器を残党が奪い返し、今回の作戦に組み込んだ、と。……でも、あの研究所にはウィルが突貫してないんだよね。スクラッグ関係機関ならば探知して乗り込んできそうなものなのに。スクラッグがあれを手に入れたのはどの段階なんだろう。

 さらに気になるのは、結局「ゴゴールの復活」を斡旋しているのは一体どんな存在なのかということ。単に雑魚が寄り集まってプランニングしているのだろうか。少なくともゴゴール政権の時にはそこまで知性がありそうな配下はいなかったのだがなぁ。また、ウィルが特に教えられてもいないのに「スクラッグの企み」を探知出来るのも謎っちゃぁ謎。今回出てきたスクラッグ中枢部との接触は無さそうだし、どうやって現状を把握できたのだろうか。

 「ウィルが探知出来る」「知性のあるスクラッグが生き残っている」……あれ? そういえばウィル以外にももう1人知性を持ったスクラッグがいて、そいつはかなりゴゴールに心酔していた気もするが……いや、まさかね。

 そうそう、ゴゴールが復活すると、やっぱり世界各地に安置されていた「タマ」は再び動き出すんでしょうか。その場合、現在スクラッグが本拠地にしてるホワイトハウスが潰れますけどね! 

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 一大イベント、第22話。人生を左右するという意味で、これまでのどのエピソードよりも重要なイベント、受験。それなのに、このサラリとした描かれ方はどうしたことか。これがけいおんの世界だなぁ。

 一気に時はすすみ、いよいよ4人の受験本番。とはいってもユルさはいつも通りで、律唯コンビは神頼み以上の勉強は出来ないし、澪は必要以上に心配し、ムギはゆるゆる。心配しているのは後輩たちばかりだ。また、受験シーズンは2月ということで、バレンタインシーズンとも重なっている。女子校通いの面々は男の気配が一切感じられない女子to女子のお話ばかり。そんな中でちょっと勇気を出してみた梓は、2年目で初の先輩へのチョコ作り。憂の力も借りて無事にチョコレートは出来上がったものの、それを素直に渡すことが出来ない。友達2人に肩を押されて渡しかけたが、その瞬間、どうしようもない寂しさに襲われてしまう。受験、冬、そして卒業。それは全てワンセットだからだ。自分の中にわき上がる感情を処理出来ないで困り果てる梓だったが、状況を打開してくれたのは、優しい同輩たちと、いつも通りで何一つ変わらない先輩達との触れ合いだった。

 最後の一押しで吹っ切れた梓は、ようやく正面から先輩達の卒業を祝い、合格を祈願することが出来るようになった。そして、そんな梓の決心が実を結んだのか、無事に憂と梓の携帯には、桜の花が4つ咲いたのである。

 

 ある意味最大の山場と言っていいエピソードのはずなのに、メインの構成が梓視点になっているため、「受験に挑むこと」はほとんど描かれていないに等しい。結局唯たちは、何となく受験に挑み、何となく合格しただけだ。似たような日常4コマ繋がりで、受験をラストのメインイベントに持ってきた「あずまんが大王」と対比させるとそのことがよく分かる。最後の憂が机に突っ伏すシーンなんかは「合格の喜び」が面白い形で伝わってくる良演出であったが、受験シーンの描写が一瞬たりとも無かったというのは、かなり明確な構成の指針だろう。「進路を悩むこと」についてはかなり丁寧に扱っていただけに、この受験イベントの扱いは「普通に考えれば」おかしなことである。

 しかし、結局この作品の主人公である軽音部メンバーたちは、そんなところで輝くことはないのである。あくまで今回は受験というイベントを通じて、梓に「春」を思わせることが最大の目的。そういう意味では、実に理に適った構成になっている。

 梓の心境については、学園祭以前から少しずつ描写が積み重ねられており、いつかどこかで解決すべきファクターという意識が確固として存在していた。最近はそれが如実に表れるようになっており、卒業というタームについて、ひょっとしたら当の唯たちよりもナーバスな状態で聞いていたかもしれない。それは20話で描かれた4人組の「終わり」とはまた違った、別な意味での「わかれ」。20話のラストシーンで唯一泣かなかった梓が、いつかは精算しなければならない問題だった。それを、今回はバレンタインのチョコという形で具現化させたわけだ。最終的には非常に明示的な「答え」を提示するシナリオになったわけだが、そこまでもっていくまでの梓の細やかな感情の揺れが、何とも切なく差し迫ったものに見える。

 もちろん、「先輩が卒業して部員が一人きり」という梓の現状はかなり辛い。そして、唯たちの卒業というのは避けられないイベントなので、この状態はどう転んでも改善されるものではない。しかし、今回のシナリオではそんな梓に「仲間」という救いの手が差し伸べられている。具体的に助力してくれている憂もそうだが、軽音部員たちと似たような賑やかさかを持つ純の存在も、梓にはとても大きなものだ。確かに部室には一人きりになってしまうのかもしれないが、別に梓はひとりぼっちになるわけではない。20話でも涙を流さなかった梓だが、そんな彼女の初めての涙が、合格発表を受けた後に純に向けられていたのが象徴的ではないか。クラスでも愛される存在であるようだし、吹っ切れた彼女は、きちんと1人で軽音部を切り盛りしてくれるだろう。

 今回もホロッとさせられる実に丁寧なお話。京アニ作品ってのは本当に冬の寂しさ、寒さの画面作りが巧くて、雪が舞う中での受験生達の戦いと、梓の心許なさが肌寒さとともに嫌というほど伝わってくる。それとの対比があるからこそ、部室の持つ暖かみが一際響いてくるのだろう。陰でこっそりいい仕事をしてくれるさわちゃんとか、今回は無闇に「いい話」でした。

 今週の小ネタ。1,駅で頭を抱えて「こぼさない」ようにする唯。「妄想代理人」9話「ETC」を思い出します。ま、あそこまで切実じゃないだろうけど。2,唯が梓に飴を渡す時に「はい、あめちゃん」って言った。西の方の出身なんだろうか。徳島とか。

 今回のベストショットは、個人的には「あったかあったか」の時の俯瞰視点の映像だと思います。凄く和むし、それだけに凄く切なくなりました。

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 珍しく突っ込みどころが少なめの第9話。主な顔芸要員もJKだけだったし、こんな回もあるもんなんですね。

 今回の事件は口寄せ、降霊術。空気を読まないこずえのオーダーをマヤは余裕の表情で許可し、授業で行われた口寄せのターゲットは学長・神代純一郎。教頭は全力で学長を呼び出そうと試みるが、実際に出てきたのは年端もいかない幼女だった。JKとスマイルを通してあっという間に霊体の存在を受け入れた面々は、岡本あかりと名乗る少女の霊の案内に従って彼女の生家を突き止めるが、いざ玄関先についたあかりは、突然座り込むと回りの環境を激変させ、猛吹雪の中へと消え去ってしまう。

 謎の現象とともにさまようあかりを弔うため、マヤたちは彼女の身辺を調査し、最終的には父親の居場所を突き止める。しかし、彼女の父は「帰ってくれ」というにべもない返事。辛そうな顔の彼は、「自分があかりを殺したのだ」と告悔するのだった。

 

 新キャラが登場したものの、前回盛り上がったキャストの話は「新人でした」という肩すかしを食らってしまい、これまでのように強烈な個性を発揮するようなキャラでもない。その分、話を盛り上げる役目は既存のキャラに委ねられるわけだが、恐ろしい顔で勘の良さを発揮したJK以外は、特にギャグのような振る舞いをしたものもおらず、話の中身もちょっとシリアスで物寂しい、この作品の骨子となる「オカルト絡みの人情話」である。基本的に2話完結のストーリーになるので奇数話の今回はあくまで「前編」なわけだが、このシナリオをどのように収束させるかは来週次第ってことになった。

 もちろん、だからといってこの作品がつまらないということは決して無い。顔芸とまではいかずとも、幼い子供を相手に普段は見せないような柔らかい表情を見せるマヤは、文明相手のしかめ面との待避で豊かな表情が映えるし、脇を固めるこずえとJKも相変わらず元気。特別尖った映像を使わずとも、話を見せるだけでもそれなりに見られるのは流石である。ま、平坦なシナリオにした分だけ一瞬JKが見せた楳図かずおばりの表情なんかは絶大なインパクトを発揮したしね。

 そして、着実に進行しているのはマヤの心情面での変化である。今回はオカルト知識としてエクトプラズムの解説をしてくれたわけだが、すらすらと知識を披露したあとに、今までのようにツンデレぶってみせるそぶりも無くなった。少なくとも亜美やこずえの前ではオカルト嫌いを演じる必要は無くなったようだ。また、あかりの哀しさを通して、再び彼女の幼い頃の家庭環境(おそらくは家庭をないがしろにした父との関係)も、今一度焦点となるのかもしれない。神代純一郎というキャラクターが、最後にマヤの行動にどのような影響を与えるのかも気になるところだ。

 そして、今回は「ノストラダムスの鍵とは無関係だけど」という注釈を何度か口にしていたわけだが、文明との関係は着実に進行している。今回明示的だったのは、美風を相手にでれでれする文明に対して明らかにイライラしている様子。もちろん学長が不真面目な教師に対して腹を立てているという風にも見えなくはないのだが、彼女の場合は明らかに嫉妬ととれる描写が重ねられている。今までのエピソードでマヤが文明に心を寄せるチャンスはあまり無い気がするのだが、一応目標をともにしながら日々の生活を送っているために、少しずつ心を開いてきているということなのだろうか。

 わずか1クールということは、もう間もなくクライマックスを迎えることになるこの作品、果たしてどのようなエンディングを迎えることになるのか。このあたりの話数はかなり大切なパートだと思うのだが……はてさて。

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 濡れるッ! 第9話。この作品には馬鹿とアクションとスリルを求めていたのですが、もう、馬鹿だけでいいです。やーい、馬鹿。

 Aパート、沙耶の家に向かおうとするもゾンビが邪魔してなかなか進めない孝と毒島先輩。途中でバイクショップに寄ったり、何でそんなもんが動く状態で置いてあるのか分からない水陸両用車にまたがったり、公園の噴水で策略を講じてみたりするが、正直言って特に面白味のない展開。なにせ、やってることの意味がよく分からないのだ。ゾンビが群がっている地域が多くてなかなか目標の高木家に到達出来ないという状況は分かるのだが、車を入手出来たらそのまま真っ直ぐGOでいいだろうに。なんで一旦川に下がったり、公園の噴水を利用して音のトラップを仕掛けてみたりしたんだろう。単なる遠回りにしか見えないのだが。そもそもゾンビは音で回りの状況を判断しているとのことなのだから、噴水トラップ設置後はどこか目立たないところに音を立てずに移動すればゾンビからは認識されなくなると思うんだけどな。ほんと、この世界のゾンビの行動原理がいつまで経っても分かりません。

 そして、そんな「もうどうでもいいや」なAパートで見るべき点を探すとしたら、それは毒島先輩のお色気シーンである。今回は水濡れプレイということで、裸エプロンならびくともしなかった先輩が、何故か水濡れすけすけ下着はちょっと恥じらった表情を見せてくれる。「私も一応女なのだぞ」っていうのはなかなかいい殺し文句じゃないですか。更にはエロ紳士レベルの高いTシャツ1枚の剣舞なども披露してくれたし、そういう見どころだけならばそれなりのもの。

 そして、そんな毒島アワーはBパートで最高潮を迎える。子供ゾンビを見て自分の黒さに気付かされる先輩。そのまま不抜けた彼女を神社に避難させた孝は、神前においてしめやかに彼女の昔語りを聞く。要約すると「暴力行為って楽しいんだよね!」という身も蓋もない告白について、孝は特に感想を述べるでもなく、あとの台詞で言うなら「彼女の闇を受け入れる」。ただ、世間的にいうとそれは「据え膳を食う」のと同義なんですけどね。正直彼女の懊悩とか、どうでも良さそうだもんね。

 しかし、男が彼女を「受け入れた」ことで、「毒島先輩」改め「冴子」さんは晴れやかな表情になり、最後の一押しである「乳鷲掴み告白」をトリガーに、「血に飢えた毒島冴子」モードが覚醒。これまで携えてきた木刀を御神刀に持ち替え、斬りも斬ったり無限のコンボ。悦楽に歪む表情は極限を超え、見事にエクスタシーに到達しました。ナイス変態性欲。もう、彼女はこの世界が終わらない方が良さそうだな。死ぬまでゾンビを斬り続ける人生ですよ。

 色気と大馬鹿のコラボレーションが、実に見事な毒島冴子というキャラクターを確立させました。今後彼女がどれだけ貞淑な女性を演じようと、その奥には今回発露したリビドーが渦巻いているかと思うと、なんだかもうたまりません。人間素直が一番ですよ。

 今回の盛り上がりを語る上で外すことが出来ないのは、やはり毒島先輩の中の人だろう。何かというと「え、何? 下ネタ?」と眉をひそめてみせる沢城みゆき25歳。毒島先輩のあり得ないキャラクターが生き生きと輝いています。今回みたいな芝居を見せられると、某ラジオで語っていた「いい音を出すんじゃなくて、感情ののった声を聞かせる芝居」というのが分かる気がします。

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 ユカリの攻撃は本当に痛そうな第9話。アスミスキャラはやたら他人に女装を強要している気がするなぁ。

 皆中の策略により一気に加速度を増す鶺鴒計画。これまで影に潜んでいた数々の葦牙たちも動かざるを得ないようになり、殺伐とした空気は町中に蔓延している。そんな中で、出雲荘のセキレイたちは皆人の判断を信じて動き続けることを確認する。焔は言葉によってそれを表し、月海も皆人の胸中を確認し、セキレイであることを改めて実感する。ユカリと椎菜は、巻き込まれたいざこざでノルマをクリアしつつ、葦牙とのコンビネーションや、戦う意味を改めて確認していく。

 そんな中、唯一その立ち位置を確定させられなかったのが鈿女。氷俄のよからぬ計画に荷担することは確定的ながら、やはり情があるので踏ん切りはつかない。しかし、その背中を押してしまったのは皮肉にも皆人自身の判断だった。草野が病院で出会ってしまった鈿女の葦牙。その縁がセキレイどうしを引き合わせ、彼女に決断を強いることになってしまう。「死んでくれない?」の一言とともに、ヒレのセキレイがその正体を現した。

 

 今回はまず、なんと言ってもユカリの大活躍が一番の見どころ。前回までにリタイア危機に瀕していた仲間陣営の中でユカリ組がまずノルマをクリア。どう見てもクズの敵葦牙を出したことで「殺し合い」にユカリが参加することの敷居の高さはあっさり解消。椎菜はその強さを特に隠し立てすることもなくいきなりフル回転させてくれたし、そんな椎菜を支えるユカリも、より一層の外道っぷりを遺憾なく発揮。今回はキャラ画の質がちょっと不安定な部分が多かったのだが、ユカリ登場シーンから渾身のストレート、そして「とどめ」までのくだりは本当に大迫力の画面(まぁ、パンチのアクションはちょっとおふざけが過ぎた気もするが)。また、月海と初遭遇したユカリの変態っぷりも実に愉快で、トータルすれば今回はユカリ回と言っても過言ではない出来。おかげで、その影でちょろちょろと登場していた他のセキレイ組がイマイチ目立ちませんでした。

 他にも出雲荘で謎の泥相撲とか、美哉さんの般若連打とか、いつも通りの見どころも多かったが、やはり最後を全部持っていったのは悲劇のヒロイン、鈿女だろう。千穂との関係性が更に明確に提示されて「負けられない理由」が強調され、それだけにラストシーンの悲壮な決意はクるものがある。泣いたり懇願したり、というのではなく、辛くても邪悪な笑みを浮かべることで、自分なりの踏ん切りを付けようと苦悩する鈿女。避けては通れぬ、今期の山場だろう。笑ってみせながらも、どこか泣いているように見える最後の表情は秀逸。

 松や風花、焔も鈿女の心配はし続けていることが分かり、どうしたって鈿女と出雲荘の関係は無視することが出来ない。「セキレイはしょせんセキレイですから」という氷俄陣営の主張と皆人の胸中も、ここでぶつけるべきイデオロギーだろう。サブタイトルからすると次回は哀しい結末を避けて通ることは出来ないだろうが、こういうエピソードがあって初めて「デスゲーム設定」が活きるのは間違いない。なんとか「盛り上がる」展開にしてほしいものである。

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  諸事情によりしばらく更新がストップしそうなので、穴埋め記事投下。

先日放送された「ゼロ年代 珠玉のアニソンスペシャル」について記事を立てたわけなんだが、アレに対して結構反響もあり、あの番組は世間でもなかなか評判になったようである。

 そこで、改めて自分なりに「ゼロ年代アニソン」というものをちょっとまとめてみたくなったので、個人的な思い入れも含めて書いてみた。多分誰しもあの番組のラインナップを見て「何故あの曲が入ってないんだ!」っていう思い入れはあるはずなので、それを自分流に実現させた形だ。

 暇な人は「各部門に10曲ずつ」、考えてみてはいかがだろうか。

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 ○「燃え」部門

 3つ目は王道「燃え」部門。とはいえ、ゼロ年代アニソンというカテゴリの中で「王道」はそのまま「王道」ではない。どのように時代に即した変化をしていくのか、というのは興味深い部分だ。

 

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