忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[962] [963] [964] [965] [966] [967] [968] [969] [970] [971] [972]

「神撃のバハムートGENESIS」 5→6

 今年最後の番組感想はこれになるのかな。まだ少しだけ最終回は残ってるけど、残念ながら関西は年またぎになってしまうようだ。地域格差とはいえ、出来ればきっちり年内に終わった方が気持ちいいんだけどなぁ。

 さて「神バハ」であるが、放送前には「ソシャゲアニメって」ということで一切期待されていない枠だったにもかかわらず、巷の下馬評を打ち破って随分な話題作へと転換することに成功した。こうした展開が可能だったのには大きく2つの理由があり、1つはやっぱり「金」であろう。ソシャゲマネーは一昔前で言えばアニメ業界に流れ込んできたパチンコマネーのようなもの。「アクエリオンEVOL」がパチンコマネーでブンブンやりたいことをやれたように、現代の錬金術の筆頭であるソシャゲの収益は、その販促アニメのクオリティアップにも大きな役割を果たした。

 ぶっちゃけ、今作の骨子となるシナリオラインは、恐ろしいまでにベタなファンタジーである。途中、神と悪魔の思惑が交差してややこしい関係性になったり、主人公が悪魔になった駄目男だったり、色々といじれる部分は多いものの、最終的には「どでかいバハムートを人間が倒す」というお話であり、そこに悪魔の思惑が絡み、騎士達、民衆達が頑張る明快な「英雄譚」だ。つまり、そこに意外な展開や目を見張るような斬新なドラマは求められない。ぶっちゃけ、総集編をやるあたりの途中の展開は退屈な部分も少なからずあり、悪く言えば「飽きられやすい」構造になっていた気がする。リタ編あたりの「何が起こるか分からん」盛り上がり方は見事だったけど、お城についてからのアレコレは大体物語の全体像が見えちゃったので、あとはお約束を順番に処理していくだけだったしね。ただ、それでも全力で資金を注ぎ、気合いの入ったCGワークでもって大立ち回りのバトルシーンを描いてもらえれば、それだけでもアニメーションというのは充分存在意義があるのである。

 そして、そんな大立ち回りの文字通りの立役者となった2つ目の要因は、やはり監督のさとうけいいちということになるのではなかろうか。彼の作品の「サイズ感」については新番チェックの時にも触れた部分であるが、最後に現れた巨竜・バハムートの対決に至るまで、きっちりその魅力は維持されており、「でかい敵、でかい障害、でかい世界に立ち向かう矮小な主人公達」の活躍が実に活き活きと見せられる。天使や悪魔の存在もサイズを引き立たせる効果を持ち、野放図に飛び回る天使悪魔バトル、それに立ち向かうジャンヌの勇姿、そして必死に地べたを走り回るファバロたちのせせこましさも、ちゃんと作品の魅力として際だっていた。こういう世界を作れるのは純粋に強みだよなぁ。どうやら「I’ll BE BACK」らしいので、人気のシリーズとなればひょっとしたら次のシリーズもあるやもしれませんな。世界規模の災厄が解決したと言っても、バハムートはまたどこから現れるか分からないし、今回はたまたまファバロとカイザルの物語だったけど、他の場所では同じような冒険譚がいくらでも紡げそうだし。まー、この2人(+リタ、アーミラ)はかなり良いキャラだったので、なかなかこの世界観を超える続編は難しそうだけども。あ、あと個人的にジャンヌの悪堕ちは好きです。単純にヒロインの悪堕ち展開が好きなだけなんだけどね。「黒いものはより黒く、清いものすら黒く黒く染める」(by東金朔夜)ですよ。

 中の人については、まぁ、「シュテルンビルドの皆様だなぁ」と。スカイハイさんが主人公になって、虎徹やバーナビーと戦うという、一種の下克上アニメ。ネイサンも良いキャラしてたよ。またこういうキャストでさとう監督が新作やってくれるといいね。

拍手

PR

 

<多色>

 

 

Altered Ego もう一人の自分 (X)(2)(G)(U) R

クリーチャー・多相の戦士

0/0 〜は打ち消されない。

あなたは、〜がX個の+1/+1カウンターを置いた状態で戦場に出ることを除いて、戦場にあるいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出ることを選んでも良い。

 アルターエゴですってよ。ダンガンロンパプレイヤーには辛い記憶を思い出させる言葉だよな……。まぁ、元々クローンやらドッペルンゲンガーってのは凶兆と関わりの深い存在だし、ホラーテイスト優先のイニストラードにおいては、前作の「邪悪な双子(ISD)」に続いて「出てきてほしくない分身」である。今回のデザインは黒ではなく緑からの助力を得たもので、「カウンターされない」と「追加マナで+1/+1カウンターが増える」というオプションを獲得。もう1人の自分と出会うことは嫌がってても拒否出来ないってことですかね。そして、大体そういう存在ってのは自分よりも強大なもの。理不尽ではあるが、だからこそのホラーである。現在クローン枠にあるカードは「賢いなりすまし(KTK)」や「奪取の形態(FRF)」あたりだが、これらは残念ながら構築レベルで活躍してるって話は聞かない。そもそもレジェンドルールが改変されて以来、あんまりクローンに出番ってないんだ。このカードは相応の強さをもってはいるものの、「これぞ」っていう芯が無いカードなのでやっぱり優先的にデッキインは出来ないよなぁ。マナが有り余るランプに1枚さしてみる? ウラモグを出した後に同じマナからこれを出すと16/16のウラモグになるよ。でも唱えた時の効果が得られないのか。アタルカに続けて出して11/11のアタルカ(187能力は誘発する)とかなら。まぁ、レジェンドだから1体しか残らないことにかわりはないけど。今の流行りなら8/10の「世界を壊すもの」がアリかも。状況に応じて7/7の「希望を溺れさせるもの」にもなれる。あ、悪くなさそう。

 

Anguished Unmaking 苦渋の破棄 (1)(W)(B) R

インスタント

対象の、土地でないパーマネントを追放する。あなたは3点のライフを失う。

 キターーーーーーーー。今回の「強いに決まっている除去」部門。前回はこの枠が「破滅の道」だったが、ソーサリーだったこともあり、やや伸び悩んだ。多色華やかなりし現在は未だアブザンなどで「完全なる終わり(KTK)」の方がちょこちょこサイドボードなどに確認出来る程度だ。しかし、このカードはそんな先人を大きく突き放す。何しろ3マナのインスタントなのだ。大活躍だった「英雄の破滅(THS)」と同じなのだ。それってやばいんじゃありません? さらにこのカードはエンチャントやアーティファクトにも対応出来ちゃいます。まー、次の環境で色を足すことがどの程度許容されるかにもよるのだが……白黒が絡むアブザン系は死に絶えない気がしますね。3点のライフロス? しらん、白黒なんて余計なぐらいにライフゲイン出来るんだからなんとかしなさいよ。サイも「アラシンの僧侶」もスタンオチするって? えーと、んー……ムラーサに胎動してもらえ。

 


拍手

「グリザイアの果実」 5→5

 なんか変なのオワタ。KBS日曜三人衆最後の刺客。「エロゲみたいなので三連発かよー、絶対途中でわけ分かんなくなるわー」って思ってたけど、世の中そんなにつまらなくないのです。きちんと三者三様、良くも悪くも印象に残るものはあったが、そんな中でもぶっ飛んでいたのがやっぱりこれ。やっぱエロゲって頭おかしい(褒め言葉?)。

 日曜三人衆の中で、序盤に一歩抜き出たのがこの作品だった。理由は簡単、最初のシナリオがみちる編だったおかげだ。元々日本一ソフトウェアの薫陶を受けて育った身であるので、ミズハスボイスは脳髄にたたき込まれており、彼女がフル回転したらそれだけでも満足。なおかつ、シリーズ全編を通してみれば、みちる編は割と優遇してもらっていたことが分かり、それなりの尺でそれなりの内容を楽しむことが出来た。1話目時点で既に「この世界、頭おかしい」ってことは分かっていたので、みちる編の「どないやねん」要素もなんとか強引に飲み込むことは出来たし、「なるほどー、こういう刹那的な世界で雄二が各ヒロインと絡むことになるわけね」と納得し、次のシナリオを楽しみにしたものである。

 話がおかしくなってくるのは次のシナリオから。押し寄せる圧倒的理不尽、見せつけるかのごとくに容赦無く眼前に叩きつけられる尺不足。1人1話という殺人的スケジュールの中、必死に限界まで切り詰めて理不尽劇場を演じる各ヒロイン勢には涙を禁じ得ない。由美子シナリオでは人の死が極限まで軽視され、蒔菜ルートでは「この世界における強さとは一体何なのか」を真剣に哲学する。幸ルートに至っては何してたかよく覚えてないわ。いやー、やっぱり1クールは無理だろ。かといって2クールにするほどの尺も無いのかもしれないけども……どうせファンならキャラが出ずっぱりでしゃべってくれるだけでも満足するのだろうし、実際のゲームのプレイ時間を考えれば2クールでも短いくらいなんだから、いっそダラダラと長引かせても良かったと思うんだけどね。ある意味シュールさは突き抜けたのでこれはこれでアリだった気もするけども、お話としてみようとした時には、中盤でこの作品は完全に瓦解した。

 そして最終章、エンジェリックハゥルに突入する。どうやら原作では一番人気のシナリオとのことで、恵まれた尺配分は何と他の追随を許さぬ4話分。こりゃ看板ヒロインですわ。しかし、お話の方向性はキャラの可愛らしさやエロとは無縁の方向へと突き抜け、まさかの「三時間歩けば外界と接続出来るクローズドサークルサバイバル」という異次元へ至る。「日本のどこやねん!」と突っ込みを入れようとするものの、当然世界中のみんなが口を揃えて同じことを叫んでおり、むしろ申し訳なくなって押し黙るレベル。まー、設定のための設定だから仕方ない。いや、むしろ元々がエロゲなんだし、こんだけ無茶な状況設定も普通といえば普通か。しかし、エロゲユーザーの求めるものってのは一体なんなんだろう。あまりに高次に昇天しすぎて、新参にはついていけないレベルになってしまっているのだろうか。

 とにもかくにもインパクトは充分。それまでのシナリオでも「ネジの外れた緊迫感」はあの手この手で展開されていたわけだが、こうして5つ目のシナリオでもまだ新鮮な驚きと絶望を提供してくれたのだから、優れた脚本だったという解釈も可能であろう。結局ラストまで一切退屈することなく、突っ込み疲れた手をいたわりながら最終回に至るわけである。うーむ、世界は広いな。これ、本当にクソアニメとして放送してくれればサラッと無視して終わることも出来たのだが、キャラ原案が渡辺明夫なので見ていて割と気持ちいいことに加えて、監督の天衝はガチでこのアニメを作りにきているので、画面も油断出来ない作りになっている。メインでコンテ切ってた名和さん、名村さんも割と好きな作家なので、どんだけ性急なシナリオ展開でも不思議と見られてしまうことに驚きつつ、つい見てしまう。脚本・シリーズ構成が倉田なんだけども、こんだけ無茶苦茶でも一応成立させられた(?)ってのは神業だったのかもしれん。天衝は続編制作が決定してる今作の間にきんモザの2期を挟むことになるんですかね。……メンタルの乱高下で気が狂いそう。

 何ともイカレた阿呆な作品であったが、まぁ、終わってみれば色々楽しかったからオールオーケーかしらね。中の人的にはもうミズハス祭りでいいんだけど、本作で重要なのはやっぱり櫻井主人公ですかね。睡眠の重要性ばかりが取り上げられているが、その他にもいっぱい訳の分からんこと口走ってるからな。もう一回言っておこう。エロゲ脚本ってやっぱキチガイやで。

拍手

カウントダウン放出。まぁ、割と普通の回?

 

Round1・「しっこし」

1.手折った花。

2.熊本県南西部の都市。

3.しつこしの撥音便。

4.漆塗りの御輿

5.度胸、意気地、根気。

6.日本舞踊において腰を据えること。

 

Round2・「なもうだ」

1.パラグアイの軍人、政治家。チャコ戦争に従軍。第二十一代大統領。

2.古語で「名乗る」の意。「なまうた」とも。

3.ヒンドゥー語で侍女のこと。

4.何もかも失った様。

5.「ナマミダ」の音便。

6.踊り念仏の念頭辞。南網駄仏。

 

Round3・「きせけん」

1.レモン石けん。

2.貴族院議員、政治家。国体明徴運動を主導した。

3.「世間に属す」の意。また、その人。

4.器世界に同じ。

5.岡山県北西部にあった県。旧美作藩領から成った。1886年岡山県と合併、廃県。

6.仏教の修行の一。ダライラマⅡ世が考案した。牛などの動物と、まんじりともせず見つめ合うことで自然との一体化を目標とした。

 

Round4・「むなーり」

1.ネイティブアメリカンの一部族。またその居住地域。1980年代に消滅。

2.フランス料理における調理法の一。

3.サウジアラビアでオアシスに生育すると言われるゲル状の生物。「砂漠の柔らかく成熟した肉」の意。

4.イタリアのデザイナー、装丁家、児童文学者。遊び心に溢れたデザインをした。

5.ダーラの旧称。

6.イタリアの発明家。ビス、ファスナーを発明。

 

Round5・「こむそもりすくなあむーれ」

1.ソマリア海域で活動する海賊の総称。

2.ルーマニアの議事堂。世界遺産。

3,卵を焼いて作るオムレツ。コムソモリンオムレツ。

4.エクアドルの村。ナイル川の源流の一つがある。

5.情報工学における用語の一。「エデンの園配置」と同義。

6.ロシア極東、アムール川下流の都市。

 

Round6・「けなん」

1.防虫薬剤の一種。ハエトリ紙に塗布されていた。

2.朝鮮人の別称。毛杏。

3.高齢期に訪れるとされる災厄の一。

4.アメリカの外交官、国際政治学者。

5.中国明代における伝説的八角拳の使い手。古語「おごれる八角岩をも砕く」の語流になった。

6.旧シーランド公国の聖都。1998年現在、イギリス領。

 ④の格言が無闇に好き。驕れる方が強いのはいい事である。

 

Final Round・「こむにずむ」

1.オーガズム。

2.人間讃歌。

3.バーレーン指導者。ペルシチ2世によるユダヤ民族大移動。

4.中庸主義の意。コモニズムとも。

5.イスモイル-ソモニの旧称。

6.欧米においても家族の絆を大切にすべきという考え。韓国の社会学者コム・ピジュンが考案した。

拍手

「曇天に笑う」 5→5

 1話目感想の「可もなく不可もなし」という印象を最後まで引っ張りきった作品。本当に、それなりのものをそれなりにまとめた印象。逆にコメントに困る類のやーつ。

 正直、6話目はびびった。「曇三兄弟のお話です」って言ってたくせして、シリーズ半ばでその骨子たる長兄がまさかの処刑。「いやいや死なねぇだろ」と高をくくって見ていたし、一時は処刑が反故になりかけたところに、まさかの天火自らのご注進による処刑決行で、物語はまさにタイトル通りの曇天世界に突入した。世界中のキャラクターは落ち込んでるし、問題が解決したと思ったら今度は空丸のところにオロチもくるし、どんだけ大変なお話やねん、と。そういう意味では割ときっちりシナリオラインの誘致に従って見進めていたわけで、楽しんでなかったわけじゃなかろうが、正直、この中盤のどんよりムードはなかなかしんどいものがあってね。よって立てる部分が無いから「これ、どうなったら終わるねん」ってずっと思ってた。原作知らないから「ひょっとして分割2クールとかで世代が入れ替わったりしないやろか」とか不安にすらなった。そしたらラスト2,3話で思いの外分かりやすい方向に少年漫画してくれましてね。「あー、終わっちゃった」てなもんですよ。今調べたら原作はコミックス6巻分か。こんだけあっさり終わったのは、原作ファンからしたら「詰め込み過ぎ」なのか「丁度良い」なのか。アニメだけを見てる人間としてはやっぱり「可もなく不可もなく」。

 映像はかなり安定している。どうしても「そっち向け」傾向が強いので個人的には絵では惹かれにくいが、余計な心配無しにお話が見られるだけの画が供給されるのは良いことだ。お話の方も、上記の通りの動き方だったので割と退屈せずに見られたのは良いが、SAN値が削られそうな展開で、空丸がどんどん腐っていく展開はちょいとキツかった。天火と違って、空丸は主人公として応援するのは未だに抵抗がある性格してるんだよね。どうしても天火に引っ張れるポジションだったもんだから、彼が失われてからは拠り所の無い視聴体制が続く不安定な状態。もちろん、だからこそ空丸の成長物語としての描き甲斐があるのだろうが、その部分は少し弱かったかなぁ。でも、何かが大きく欠けているということもない。まるで「PSYCHO-PASS」の雛河が櫻井フラグを回収し忘れたのをフォローするかのように、こちらの白子はばっちりと「お前、絶対アカン奴やろ」フラグをきっちり回収して仕事してくれたのはとても良い展開だったし、登場人物がやたら多かった割には、最終的にそこまでとっ散らからずに収束したのも悪くない。うん、やっぱり「良いも悪いも」である。つまらないとは言わないが、別に知り合いにも勧めないくらいのレベルのお話でした。助けて、コメントに困る。

 えーと、えーと……サトリナの大和撫子は本当に良いよね。個人的にこのアニメで一番良かったところは、最終話のモブが叫んだ「滋賀県民なめんな!」です。知らんがな。

拍手

「天体のメソッド」 5→5

 ノエルちゃんは可愛い。うむ、可愛い。可愛いは正義なので、それはつまり幼女は正義ということでもある。あんまり馬が合わなかったこの作品、点数下げることも考えたのだが、ノエルの可愛さに免じてとりあえずの点数維持にしておく。

 終わってみて振り返ると、実はものすげぇ作品だったことが分かる。何がすごいって、メインプロットが本当に「1つだけ」なのだ。「幼女来る」→「幼女帰る」→「寂しい」→「幼女戻る」である。1話目を見た時点でノエルと円盤の関係性は分かり、更にののかが周りの友達連中と関係を築いていく中で「あぁ、これはノエルが消えますわ」というのも誰だって分かる。そして、「まぁ、帰ってくるやろなぁ」ということだって、よほどのペシミストでなければほぼ確信出来る内容だろう。本作は、本当に「ノエルがいる、嬉しい」「ノエルがいない、寂しい」だけをテーマとし、延々それだけを紡ぎ続けるという、あまりにストイックすぎるシナリオで1クールのアニメを放送したのである。普通1クールっていったらどんな作品でも「尺が足りなく描写不足がなー」と惜しがるところなのだが、今作の場合、描写もなにも、描くことはただ1つなのだから、迷いようがない。そういう意味では、あまりにもベタベタ過ぎるお涙頂戴であるにも関わらず、非常に挑戦的な作品だったといえるだろう。

 更にこれも終わりかけのタイミングで気付いたのだが、今作は「あの花」と構造が酷似している。「幼少期の辛い記憶」を共有し、大きくなってから疎遠になり、関係性が変わったグループを、「当時の記憶」の象徴たる幼女が突如現れ、引っかき回して修復する構図だ。ただ、めんまは最終的に「消えるべき存在」だったので「泣ける話」として一本立ちしたが、今作のノエルは最終的に「帰ってくる」。いわば「完全ハッピーエンド版のあの花をやろう」という試みだったともいえる。まぁ、別にこういうジャンルの類型なんてものはあの花に始まったことではないのだけども。たまたまののかのお母さんがめんまだったもんだからね。

 ただし、正直言って今作は「あの花」ほどの成功を収めたとは言い難い。まず、導入部分での不親切さというか、ヘンテコな味付けが随分抵抗を生むものになっていた。矢面に立っていたのは「円盤撲滅運動家」という謎のポジションを与えられた柚季で、「なんでそんな無茶してまで追い出したいかね」と気味の悪いものを見る目で見守られていたものである。中盤には汐音にもその役割は回ってきて、「ツンデレなのは分かるけど、いくら何でも扱いにくすぎだろ」と、ののかとの関係性にストレスを溜めた視聴者は多いのではなかろうか。かくいうののかにしても、ちょいと周りが見えていないところがあり、周りの人の好意に甘えて暴走しがちなのが悩みの種。「自分の見えている世界と他人の見えている世界は違う」という当たり前の事実が、このグループにはなかなか認識出来ていない。まぁ、まだ中学生であることを考えれば致し方ない部分もあるのだが……結局、「尺に余裕がある」はずなのに、その「余裕」を変な方向にこじらせてしまったシナリオラインに疑問が残るのである。

 最後まで観れば、ラス前の盛り上がりなどはそれまで築き上げてきた関係性があればこそ輝くものなので、決して「無駄な引き延ばし」などでないことは分かるのだが、前半部分だけを見ている段階ではもやもやをしばらく抱え続けなければいけないのが辛い。ノエルは常に天真爛漫でそれを吹き飛ばそうとしてくれているのが、「幼女はこんなに頑張っているというのに……」とより一層辛い気持ちを引き立ててしまったりもする。ノエルの動きというのは我々にも共感出来るものなのに、その他の面々の「勝手に不平不満を溜めている様子」はあまり共感出来るものではないので、どうしても視点が主人公ポジションに落ち着かないのよね。もう少しののかのドラマが整然としたものになっていれば観やすさも違ったのかもしれないのだが。

 しかし、こうしてシナリオ面に不満は多々あるのだが、それでも悪くないと思えるのはひとえに絵が良かったからだろう。新規のスタジオとは思えない安定した作画面は、とにかく「ノエル可愛い」に落ち着けるように見事な配置になっている。ひまわり、フキの葉、麦わら帽子など、ノエルの小さな可愛らしさを引き立てる小道具も憎らしいし、ひまわり一面の背景描写も良い。エンディングの演出については、曲も含めて今期1,2を争う出来である。そして、こうして組み上げられたノエルの「可愛い」を完成させる最後のピースはもちろん水瀬いのりである。うむ、たまらんな。あと、久しぶりにスタンダードで良い豊崎ワークを聞かせてもらった気もするのでそこも加点要素か。

 世界は 幼女で 出来ているんだなぁ みつを。

拍手

 ラブレター、受け取ってくれるかな? 第12話。ここであの結末をむかえるということは、後期はOPEDが変わるってことかね。良かったなぁ、熊よ。

 綺麗に前半戦を締めるお手本のような「良いお話」である。お偉方の紹介で庵野(仮)にアポ無し突撃を行う宮森。このまま庵野が描く、っていう流れになるとちょっと興ざめだったわけだが、そのあたりはこのアニメのすごいところで、「誰でも良いからって投げまくるのは失礼やで」と当然のことを教えてくれる庵野さん。まぁ、そりゃそうだわな。多分この業界が人材難でどこのスタジオも人手が足りずあくせくしていることは彼だって重々承知しているのだろうが、それでも、いや、だからこそ人と人のつながりを大切に、相手に敬意を持って接するべきであることを諭してくれる。「誰でもいいからとにかく描ける奴が描いて!」では、描く方だって報われないし、業界の発展には繋がらない。庵野氏だってひょっとしたら思い切り頭を下げれば宮森の願いを聞いてくれるくらいはしたかもしれないが、ベストアンサーはそうじゃない。「描ける人」「描くべき人」が他にいるのである。なるほど、このチョイ役での配置はなかなかおいしい。庵野改め菅野氏はそのエキセントリックな立ち居振る舞いもまんま現実世界の庵野氏をモチーフにしており、多少ぶっきらぼうな物言いながらも、純粋にアニメが好きで子供のように無邪気に宮森に接してくれる変人ぶりはなかなか良いキャラであった。

 さぁ、バトンが渡ったのは「三日伝説」という嘘かホントか分からない武勇伝を持つおじいちゃん、杉江氏である。この流れになるであろうことは予想はついていたわけだが、彼の起用に際し、ここまでどでかいバックグラウンドが配置されるとは思ってもみなかった。もし菅野のいうことが全部本当なのだとしたら(多分本当だろう)、今まで杉江さんを誰も顧みなかったムサニは一体何をしてたんだ、って話になる。ただでさえ人手が少ないってのに、そんな優秀なレジェンドを窓際に追いやって使い潰していたとは。若手の多いスタジオだし、おそらく杉江氏もあまり前に出てこない人だろうから、一部の人間が気付かなくてもしょうがないことだが、流石に社長とかそれなりに年配のスタッフは知ってるべきじゃないのか? どうも、今回の態度からすると小笠原さんは知ってたんだよな。彼女も「自分の仕事のテリトリーは守る」タイプの人みたいなので、原画チームは制作進行などの上の仕事にはタッチせず、あくまで与えられた仕事を黙々とこなす職人であるべき、っていうスタンスの人間が多いのかもしれない。杉江さんは今回の騒動の後に「孤高の職人を気取るのは良くなかった」って反省してたけど、小笠原さんはどうなんだろう。でもまぁ、難しい問題だよね。「俺、伝説やからお前らに教えたるわ」って押しつけの強いレジェンドばっかりだとそれはそれで弊害もありそうだし。ベテランを上手く機能させるバランスってのはなかなか難しい。

 そんなこんなで隠れた最終兵器を手にしたムサニ制作陣は、原画チームが一丸となり、無事に作品を仕上げることに成功した。更に今後のワークショップの企画を立てたり、杉江さんの机を囲んでちょっとした講習会をやったり、今後の糧とするために貪欲にスキルを盗む余裕まで出てきた。最終話の仕上げという共通目標のおかげで、一時は険悪なムードにもなっていた3D班との関係性もばっちりになり、矢野さんも帰還してまさに人社一体。プロデューサーの胃に穴はあいたかもしれないが、素晴らしい作品を上げる事ができたようだ。万策は、尽きないからこそ万策なのであった。良かったね、木下監督。ぶっちゃけ「えくそだす」が成功するのかどうかは分からないけどね。最終話とか、キャラのデザインやたら濃かったけど、あの絵でシリーズを突っ走って世間的には受けたんでしょうかね。流石に馬の原画は力入れてるなぁ、って思ったら、井上俊之まじってるやんけ。ずるいわ。今回は本当に「原画ってのはアニメの大事な大事な心臓部分なんだよ」ということがよく分かるお話でございました。一番大事なのはコンテだろうけども、そこから肉をつけていく過程、一番人手がかかる過程がこの部分だからねぇ。絵麻ちゃんも頑張って主軸として回ってほしいものである。

 ラストは最終回(?)らしく華やかなムードでの締め。ここでさりげなく退場する杉江さんもなかなか心憎い。そして、女の子が可愛い本作の面目躍如、井口さんから、史上最高のプギャーm9(^Д^)頂きました。いい顔だなぁ。



拍手

「トリニティセブン」 4→4

 現役高校生御用達アニメ。ソースは家庭教師やってる知人なので責任持ちません。まぁ、健全な高校生(でも深夜アニメは見る)にはちょうどいい番組だったのかもしれません。

 いうても、特に大失点は無いアニメではある。1話時点の感想では導入時のシナリオの不備に散々ケチをつけてブーブーいっているが、ほんの少しシナリオが進んだ段階で、今作は特に理由はいらないから単に作中のキャラクターに「ラッキースケベ」って言わせたいだけだということが分かり、およその事情は察したつもりである。そういう作品に何かを求めようとした方が悪いわけで、「このTo LOVEるという漫画は転ぶだけでアクロバティックな姿勢で絡み合うからあり得ない!」と文句を言うのと同じくらいに不毛だ。とにかく主人公は魔王候補で、最終的に世界を滅ぼすループに突入する人間であり、何となく女の子連中が集まってそれを盛り上げたり阻止したりしようとするけど、最終的に服が破けて全裸になるための仕込みでしかないなら気にしてもしょうがない。そうしたエロ目的、ハーレム目的のお話に肉付けをするためのシナリオの根幹部分は、基本的に少年漫画の文法である。特に理由も無く強い主人公がおり、次々に現れる敵を仲間と協力して倒していく。そしてその敵が今度は仲間になり、より強い方向にインフレした次の敵と戦っていく。伝統のジャンプメソッドで「仲間集め」じゃなく「ハーレム構築」を行うというのがこの学園が産みだされた唯一にして最大の目的であり、それ以外の要素は特に求められていない。非常にシンプルで、余計なことを考える余地の無い作品である。

 ただ、何を描くにしたって上手い下手はあるわけで、本作の場合には決して「上手い」とは言えない。世界設定の説明は全部口頭で片付けてしまうので切迫感もなければ高揚感もないし、バトル演出にしても、「7つのテーマ」とやらで色々とバリエーションがつけられそうな設定なのに、それをアニメーションの画として差別化する方法も無いらしく、「何となく能力バトル」にしかみえず、「ちゃんとこの世界らしい戦いをしているんですよ」という部分は、これまたキャラクターが口頭で説明するだけ。そこに一切のけれん味は無い。あとは「たくさんの女の子が入り乱れて、ときに全裸」という部分を楽しむ以外の道は残されておらず、昨今そんなものは他のアニメでも過剰摂取出来るわけでねぇ。ま、「魔弾の王」と一緒に摂取すると、こちらの方がお気楽だし余計なこと考えなくて良いから幾分気が楽、っていうくらいの違いかな。正直、3年後にこのアニメの映像を見せられても思い出せる自信が無い。「えーと……悪魔のリドルだっけ?」とか言いそう。今思うとネタ要素をふんだんに提供してくれた兎角さんはまだ親切だった気もする(いや、よりアカンけども)。

 というわけで、女の子が跋扈するアニメなので中の人要素でフォローするのが一番の安全策だ。本作は安定して大量のヒロイン勢が沸いて出るし、それこそ「悪魔のリドル」同様にエンディングテーマが週替わりで色々楽しめたりするのは良いところ。メインヒロインの原由実を筆頭に、「可愛い」成分は充分である。あやねる忍者の人を食ったようなエロ要素も嫌いじゃないし、真面目くさった堅物ぴかしゃ、若い子に混じって余裕の仕事を見せる柚姉ぇなど、楽しみ方は人それぞれ。りえしょん→あやねる→あやっぺと繋がる謎の佐倉トリックっぷりが不思議と味わい深い。

拍手

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」 6→5

 なかなか評点の難しい作品である。悩みに悩んだけど、ちょっと下げとく。

 正直、期待したほどのもんじゃなかったんだよね。「Zero」と違ってシナリオは大体どうなるか知ってるし、あおきえいの作る画面ほどのインパクトは今のところ出ていない。個々のバトルシーンでは確かにufotableらしい良い絵も多いんだけど、贅沢な話、「まぁ、ufoならこれくらいして欲しいな」っていうボーダーが上がってるもんだから。個人的にはバーサーカー戦がピークで、そこから先はそこまで手放しで褒めたいというほどではなかった。いや、でもすごく偉そうな要望なんだけど、「すごく動く」だけなら別に金かけりゃ(人手かけりゃ)出来るわけじゃない。「Zero」の頃から求めていたものって、そういう単なるモーションのキレ味だけじゃなくて、それで何をみせるか、っていう内情の部分なわけですよ。そのあたりの「気持ちの乗ったバトル」ということを考えると、どうしてもZeroよりもこっちの方が控えめになってしまうんだ。Zeroはサーヴァントもマスターもイカれた野郎しかいなかったけど、こっちはイチャイチャと遊んでる高校生カップルがメインだからなぁ。もっとアーチャーさんの横柄な戦いぶりが増えてくる中盤以降になれば、もう少し「意味深い」戦闘も増えてくるので、2期目には印象も違ってくるとは思うんだけどね。

 あと、やっぱりキャラクターデザインが微妙に引っかかる。こっちの方が原作に近いのかな? 1話目から違和感があった凜の能面みたいな顔がどうしても慣れなかったり、セイバーの顔も勇ましさが抜けてちょっとおっとりして見える。表情豊かに動くのがみたいなーって思うと、今のところアーチャーとワカメの2人になってしまうという謎。ギルさんが出張ってくるともう少し愉快になるかな? あ、あと綺礼さんも割と楽しそうな顔してるからその辺は素敵かも。頑張れおっさん軍団。おっさん軍団の活躍については、今作の純粋なプラス部分なんですよ。過去にDEEN版で見た時にはさっぱり理解してなかった過去の聖杯戦争の顛末が充分分かった状態で視聴しているので、例えば切嗣から受け継いだ士郎の生き様とか(そしてアーチャーに受け継がれる呪いとか)、綺礼さんの愉悦極まる楽しそうな様子なんかはニヤニヤしながら見られるよい部分。ただ、12話までの時点ではそうした要素はまだまだ前面には出てきていない「仕込み」の段階なので、盛り上がるまでにはもう少し時間が必要なのである。

 まぁ、1回観ちゃったシナリオを改めて見直してるんだから、よっぽどのことがない限りは多少モチベーションが下がるのはしょうがないところ。それもこれも全部随分な贅沢なのは重々承知しているので、2期目はもうちょっと素直に盛り上がろうとは思っている。もっとイリヤに出番を増やしてプリーズ。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
07 2026/08 09
S M T W T F S
6 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[08/02 な]
[08/01 NONAME]
[07/26 な]
[07/19 な]
[07/17 NONAME]
バーコード