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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 公式が率先して薄い本支援する姿勢なんなの、第4話。別にいいんだよ、そこまでお膳立てしてもらわなくっても。僕らは冒頭のアカネちゃんの足の裏とか、脱ぎたての臭そうなタイツだけでも生きていけるんだよ。守りたい、あの笑顔。

 毎度毎度刺激の絶えない作品。今回のポイントは原作から引き続きの「怪獣ものなのに何故かご町内」というシチュエーションの合理化。ウルトラマンのシリーズの場合、基本的に主役は科特隊に代表される防衛チームなので、日本全国どこで怪獣騒ぎが起きても対応可能。しかし戦隊モノの場合はその限りではないし、少年少女が主人公のグリッドマンの場合も、そんな広域に出撃できるわけがない。その割に、敵勢力が襲ってくるのは何故か主人公の周りばかりで、戦隊モノの場合は「なんでよ?」という素朴な疑問が生じてしまうわけだ(まぁ、ウルトラマンの場合も「なんで怪獣って日本にしか来ないの?」という疑問はあるわけだが)。グリッドマンは、そうした疑問についてはそもそも電脳世界へ飛んでしまうのであまり問題にならなかったのだが、さらに「実は敵がめっちゃ身近にいるだけやぞ」というネタを仕込むことによって自然に解決していた。今作の場合もその部分が全く同じなので、どれだけ巨大な怪獣であろうとも、同じご町内にひたすら登場することになんの問題もないわけだ。

 そして、独自の展開として「主人公サイドがその不自然さに気づく」というギミックが盛り込まれた。そりゃそうだ。あれだけの怪獣が毎度同じ街の中にしか現れないのだから疑問に思うのは当然のこと。しかし、意外とそうした部分に突っ込む特撮もの・ロボットものってのは多くはなかったんじゃなかろうか。六花さん、エポックメイキング。もっとも、霧の設定とか「街と外界に接続している印象が全く無い」とかいう怪しげな伏線というか違和感も存在しているので、もしかしたら「ゼーガペイン」における舞浜みたいな可能性もあるんじゃないか、という更なる追加攻撃も想定する必要はあるのだけど。

 そんなご町内怪獣バトルの立役者であるアカネちゃんの次なるモチベーションは、明確な敵対者であるグリッドマンの背景を確定させること。キャリバーさんのおかげで割とバレバレになっている裕太たちグリッドマン同盟だが、だからといって確証にまでは至らない。さすがにその辺の高校生が正義のヒーローというのは、冷静になれば荒唐無稽なのである。でもまぁ、アカネちゃんは「その辺の高校生が悪の枢軸」なわけで、「裕太=グリッドマン」説にもそこまで抵抗はない様子。ことの真偽を探るために幼馴染の六花へ近づくことになる。そうかぁ、ご近所だから幼馴染なんやなぁ。どうやら六花さんは昔のようにアカネと仲良くやりたいと思っているようだが、性格の不一致からなのだろうか、そこそこリア充気質の六花はぼっち気質のアカネからは敬遠されてる様子。幼馴染なので悪感情にまでは至っていないのかもしれないが、下手したら敵対心を持たれても不思議じゃないくらいのソリの合わなさだろう。目的のために近づくアカネは、その実裕太のことが知りたい。接近された六花はもっとアカネの現状を知りたい。そして気づかぬうちにキーパーソンになってしまった裕太は六花の動向が気になってしょうがない。なんか、変な形の三角関係になってる(アカネちゃんを気にしているもう1人は無視することにする)。

 結局、「大学生Youtuberと女子高生の合コンイベント」とかいうエロ漫画の定番シチュエーションはアカネちゃんの堪忍袋がミニマムサイズだったためにあっさり終了。ストレスの種にしかならず、結果この世からウェーイが3人消えるだけで終わった。これ、別に誰も悲しくないハッピーエンドだな……。いや、人命に貴賎無し。ウェーイだから殺していい道理はない(一応)。「合コンで近すぎだし肩が当たったのがムカついた」という前代未聞の理由で殺されたYoutuberの無念を晴らすために出撃するグリッドマン(ストーカー支援者)。孤軍奮闘のアンチが出撃したおかげで2対1の変則マッチになったような、ならなかったような妙な展開だったが、さらに「味方ウェポンが全員出撃したら容量オーバーでフリーズする」とかいう前代未聞すぎる理由でピンチを迎える。すげぇな。こんなところで「オールド作品のリメイク」っぽさが加速するとは。確かにジャンクはその名の通りのジャンク品。原作時点でも色々と不具合の多い機体だったが……そうか、CPUがしょぼすぎて新しいダウンロードコンテンツが入れられないのか……うちのスマホみてぇだ……。復旧方法ですら「電源引っこ抜き+物理攻撃」というやっちゃいけない案件目白押しで突き進み、ヒーローとしてはむしろ新しすぎるグリッドマン。ほんと、スタッフは思いついたネタを全部ぶっ込んで来てる感があるよな。まとめて登場したウェポン軍団もいちいちキャラが濃くて、特に導入説明もされてないくせにすでにめっちゃ馴染んでいる上に笑えるし。マスクの人、どうやってトースト食ってたのかよくわからんな。ゴブリンスレイヤーさんかよ。そしてお茶目ナンバーワンのキャリバーさんのナチュラルな可愛さ。パン屋で大量にパンをトレイに積んでるのが可愛い。

 なんかもう、いろんなところに見どころがあって視点が定まらぬのが悩ましい作品。他にもグリッドマンの「円谷ヒーロー的ジャンプからのチョップ」とか、特撮としても文句なしの見せ方になっているし、画面に退屈がないのは本当に素晴らしい。あとはもう、いちいちアカネちゃんの可愛いところをひたすら見せ続けてくれればそれでいいです。六花派とはわかり合う気は無いです。

 そういえばバスに乗るときのICカードにうーさーがいて笑ってしまったのだが、今作ってCGパートがウルトラスーパーピクチャーズに製作協力してもらってるのね。こないだの「働くお兄さん」でグリッドマンとカーンデジファー様が出て来たのはそういう繋がりだったのか。

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 くそ女のくそっぷりが本当にくそで最高にくそ、第3話。もう、このままの悪逆を突っ走ってほしい。僕もうえしゃまボイスの可愛い子に思い切り弁当を投げつけられたい(富山の名産品とかが入ってるとなお良い)。

 「今週はアカネちゃんがどんな表情を見せてくれるかな」というのが本当に楽しみな作品だが、彼女は彼女なりに色々と頑張っているようで、前回突然サムライキャリバーというイレギュラーの乱入により屈辱の敗北を喫したことを受け、今回はなんと自立思考型の新型怪獣を生み出し、「相手がパワーアップするなら、それを受けて全部コピーして対抗してやる」という現実的(?)な打開策を提案。デザイナーとしてもエンジニアとしても実に優秀な人材である。唯一欠点を挙げるとするなら完全な気分屋だし、テンションの乱高下がひどくて倫理観が欠如しているところは問題ではあるが、まぁ、容姿とおっぱいで充分埋め合わせが効くんじゃないかな(弁当ぶつけてくるのはご褒美なのでノーカン)。

 しかし、そんな自立思考型の怪獣という新機軸が、たまたま無関係な軽口だった「もしも相手が人間だったらどうする」という発想に合致してしまったことで裕太は攻撃をストップ。攻撃の主導権が裕太にあるのかグリッドマンにあるのかはよく分からないのだが、キャリバーの支援を受けながらも結局は「敗北」してしまう。その後彼が一体どういう状態になっていたのかは本人たちのみぞ知るだが、しばしの休憩ののち、新たに参加した(これまた癖の強そうな)ヘルパー連中の助けを受けて無事に敵を打破。この「相手もグリッドマンの出方を覚えて対策を打ってくるけど、さらにそれを有り余る武器の力でやりかえしていく」というのがグリッドマンの基本構造。なんだかコンピューターウィルスとワクチンソフトのいたちごっこを見ているような印象である。

 それにしても、今回登場した「アンチ」という身もふたもない名前の怪獣少年、変身後の姿は間違いなく初代グリッドマンに登場したシノビラーがベースになっている。ぶっちゃけ他の怪獣はあんまり覚えていないのだが、シノビラーは確か最初の再生怪獣だったり、その後も複数回登場したりと、やたら扱いが良かった(?)ので印象に残っているのだ。一応スピードが武器だったりする部分も先輩を踏襲しているはず。この辺りの戦闘スタイルはアニメでも描きやすいのが嬉しいね。そして謎のげんこつウェポンを装備したグリッドマンとのガチどつき合いシーンのむやみな迫力。これがやりたくてわざわざアニメ化したんやろなぁ。特撮とアニメの融合ってのも課題の多いジャンルだとは思うが、ここまでやりたいことをやってくれる特撮オタクがいるなら、もう文句もあるまいよ。

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 何故エンディングがまれいたそなんだぜ、第2話。そこはしゃまだろ。しゃまに歌わせてくれよ。いや、どんな雰囲気で歌ったらいいか分からんけども。

 新番ラッシュも終わりが見えてきたのでぼちぼち今期気になる作品に触れて行く余裕が出てきたが、やはりこの作品は目を引く。まずもって言っておかねばならぬのは、世間の評判を見るにつけやたらとアカネちゃん関連の話題が多く、「むうぅ、けしからん、硬派な特撮作品が元ネタだというのに、此の期に及んでアニメオタクどもは萌えキャラにばかり手を出そうというのかァ?」と鼻じろんでいたのであるが、いざ2話目を見たら、うん、これは、まあ、しょうがないな。かわいいな。上しゃまは最強だよな。こんだけ可愛くてこんだけ巨乳のくせにズボラのクソオタクのわがまま腹黒美女で足の裏のこだわり抜いた描き込みなんか見ちゃったら、いろんなフェティシズムにザクザク刺さるな。彼女には死ぬまで悪辣なままでいて欲しいところだが、作品の性質を鑑みるにそれも無理な願いなのだろうなぁ。

 さておき、なんとも不穏な雰囲気の1話目を超え、2話目で無事に作品の全体像が見えてきた。特撮作品としてもちょいと珍奇な部類に入るグリッドマンだが、それをアニメにする上でどの要素をブラッシュアップし、どの要素をスポイルするのか。その調整は非常にデリケートな部分だったと思うのだが、本作はきちんと現代アニメらしいリビルドをこなしており、色々と気になる要素を生み出しつつも、ちゃんと残すべき部分は残している。

 まず、何と言っても今回のタイトルになっている「修復」という要素。原作を観ていた幼少期、私の中で一番衝撃的だったのは、やはりこのグリッドマンの「修復」という手順だった。過去の特撮ヒーローといえば、ウルトラマンにせよ戦隊ヒーローにせよ、敵怪獣・怪人を倒すことばかりに必死になり、その過程でぶっ壊される街の景観に気を払うことなどほとんどない。壊される町並みというのはあくまでも敵キャラの恐ろしさ、ヒーローたちの絶大な戦闘力を描くためのツールでしかなく、派手にぶっ壊れるミニチュアセットは「壊れること」そのものに意義があった。しかしグリッドマンの場合、戦うのは電脳世界の中というなんとも不可思議な場所。そこでも既存の作品と同様にミニチュアセットがぶっ壊れることになるが、グリッドマンは必ず退場前に謎パワーでその全てを修復してから帰るのだ。そりゃね、電脳世界のあれこれは「コンピューターの機能」の表れであって、壊れっぱなしで放置しておくと、例えば冷蔵庫がめっちゃ冷えすぎたり、電子レンジが大爆発を起こしたり、問題が現実にまで波及してしまうのだ(今考えるとすげぇ設定だな)。そこを直して立ち去らないとグリッドマンがいる意味がない。そうは言いつつも、やはり「町並みに気遣い、修復するヒーロー」というのはとてつもなく斬新に見えたものである。

 今作におけるグリッドマンは、未だ「危機が迫っているbot」でしかないこともあり、なかなか意思を持った活動が見られない段階ではあるが、それでもこの「修復」の理念はきちんと踏襲し、「現実でぶっ壊れた街も、襲われた記憶も、すべてひっくるめてキャンセルする」という謎能力を持ち合わせている。原作ではコンピューター内の謎空間だったが、今回は現実の町並みでガンガンバトルが展開するので、その規模のでかさは尋常じゃない。まぁ、あくまでご町内の学生同士の小競り合いではあるのだが……。それでも、この規模の破壊を修復する能力というのはやはりインパクト抜群。そして、アニメの場合にはこのインパクトをさらに拡大し、物語のキーパーツとして「修復と欠損」を取り扱っている。直せることは直せるが、失われた命までを修復はできず、その部分は初めからなかったものとして処理してしまうというエグい設定。少年たちが戦いに赴くモチベーションとしては充分すぎるものだが、世界全体の設計を考えると結構きつい。最終的にアカネちゃんは改心する流れがあるはずだが(それこそ原作のタケシのポジションならね)、その時に、自分が奪った命の多さを背負い切れるのだろうか。

 そしてもう1つ、当時のグリッドマンが持っていた最大の特徴は、何と言っても「ウルトラシリーズに見えるけど、装備品をふんだんに使って戦う」という販促(?)要素である。ウルトラマンでもブレスレットやら何やら、ちょいちょい武器を使うことはあったが、大仰な剣やらサポートメカを使い始めたのは円谷ヒーローとしてはおそらくグリッドマンが初。幼かった当時は、「グリッドマンって街を直すのは偉いけど、ウルトラマンと違って一方的に武器を使うのはせこいよな」とか思っていた。そんなオリジナル要素である装備品の充実ぶりは、今や戦隊・ウルトラシリーズを問わずあらゆる特撮で常識扱いとなっており、普通に考えたらアニメにした時にも映えるものではなくなってしまっているのだが、これを「じゃぁ、人間っぽいやつを装備しよう、装備も意思を持とう」という斜め上の設計で塗り替えてきやがった。謎の人物として現れたサムライキャリバー。何者なのかと思ったら、まさかのデバイスだった。どういうことやねん。まだまだ謎は多いのだが、もしかしたらこれからもどんどんグリッドマンの下にこうしたデバイス軍団が集まってくるのだろうか。原作通りなら、剣、盾、さらにジェット機やら戦車まで出てくることになるのだが……どうなんでしょうかねぇ。

 こうして様々な要素が追加され、ようやく本格始動したグリッドマン。前回の時点で「なんか雰囲気がおかしいよな」と思っていたのは、まだ休眠状態だったことが原因だったのだ。ボディの色が変わり、彼の象徴たる赤みを帯びた。さらに無音だった世界にもいくらかBGMが鳴り響くようになり、虚無的だった戦いにもヒーローらしさが宿った。さぁ、ここからが本当の始まりだ。戦え僕らのグリッドマン。

 でも、心の中では全力でアカネちゃんを応援したい僕もいる。やっぱり現代アニメにする上での最大のリビルドは、単なる根暗オタクだった敵キャラが巨乳の美少女になったことですよね……当時のカーンデジファー様もオタクの面倒みながら悪巧みする苦労人の敵キャラのイメージだったが、今回の敵も「可愛い女の子のいうことならホイホイ聞いちゃう援交してるおっさん」みたいなイメージなのが笑える。最終的に袂を別つ時にどんなキャラになるかなぁ。

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 圧倒的スーシィ回、第8話! そうだ、これを待っていたのだ! 始まりはスーシィ、全てはスーシィ!

 元々劇場版からスーシィ推しだった身としては、もう、ようやく来てくれたか、っていうお当番回。彼女の魅力である怪しげな言動は、スーシィ・アクション(私の勝手な造語)として独特なモーションを見せるのだが、今回はそんな独特の動きが極まってしまい、なんと夢の中にダイブして全世界がスーシィ。ショートギャグ回のようでもあり、起承転結の極まった濃密な短編映画のようでもある。ここまでやってもらえればもう何も文句はありません。今回のコンテ担当は当然のように今石洋之氏である。今作は動画のメリハリこそ大きいものの、割とスタンダードな仕上がりの話数が多かっただけに、ここに来てTriggerの申し子とでも言うべき今石氏のコンテワークが炸裂することにより、良くも悪くもクセのある、在りし日の全力Triggerが戻ってきた気分だ。

 「Triggerらしさ」は本当に色々なところに出ている。まず、序盤からはふざけたように動画枚数を削り、1つのモーションをループさせるだけで絵を成立させるおふざけ省エネ。「キルラキル」でよく見られた満艦飾マコの動きを、アッコたちが再現している。吉成演出による動画勝負が売りの今作で、平然とこれをやってのける肝の太さ。そして、夢の世界へダイブするくだりからは、ふざけたような構図、ヘロヘロとした中に頓狂な動きを混ぜ込む完全なるギャグタッチ、そしてとりとめのない中身を強引にねじ込んで1つの世界に丸め込んでしまう強引さは「パンティ&ストッキング」を思い出させるスピード感のある演出。「両手の指がキノコになっちゃったロッテ」とか、パンストの世界だったらもっとヤベェ目的で描かれるところだろうが……今作では、キノコだろうがなんだろうが、とにかくスーシィという一個人を表すツールとして用いられているため、どこを切り取ってもスーシィ成分につながっていく。

 そしてドライブインシアターでもトリッキーな作画の変化を印象づけて目先を思い切り振り回し、最後には巨大モンスターとのけれん味あふれるチェイスにつながるスケールの大きさがまさにTriggerの無茶苦茶さ。なんでこんなに地面をたたき割るのが好きなんだろう。大雑把に見える演出の中にも何故か細かいネタ回しが効いていて、画面の端々にもこっそりスーシィの悪戯心が織り混ぜられているし、ラストのドラゴンとの攻防でアッコが持ってた剣と盾が、実は冒頭でちっちゃいスーシィたちが運んでいたものだったりも。どう考えても「LWA」の本編からは浮いている世界感のはずなのだが、「まぁ、スーシィならしょうがない」ってんで諦めてしまえるあたりが彼女の人徳なのよね。まぁ、本人もルル子の世界に勝手に飛び出したりしてたし。

 そして、スーシィ回ってことは当然村瀬迪与回ということでもある。まー、彼女のやってる役といってもスーシィ、モグタン、ガリィでほぼ全部みたいなところがあるのであんまり知ったような口も聞けないのだが、今回は独特の魅力がジワッとにじみ出る村瀬節がたっぷり堪能出来る配役が光る。何しろアッコとロッテ以外のキャラが全部スーシィなわけでね。あんなスーシィ、こんなスーシィ。あんな村瀬迪与、こんな村瀬迪与。天使の方の可愛いスーシィはちょっとモグタンっぽかったかな。変な声なのに千変万化でコロコロ変わって「夢の住人」が十人十色だったのは本当に楽しかった。今後もガンガンスーシィメインでの活躍を期待したい……けど、流石にこんだけの回はもう無いなぁ。2期を待つしかないなぁ。

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 牧さん決着編、第7話。ベタな幕引きではあるが、こういう真っ直ぐなハッピーエンドが一番幸せ。

 明らかになった牧さんの過去話。かつての相方「ルル」は、決して牧さんが殺したわけではない。元々余命幾ばくの身体だったところに、牧さんが距離をおいたというだけの話。彼女の真意を知らずに勝手に別れてしまった牧さんは、そのまま彼女の死を自分の責任として「勝手に」背負い込んだ。残念ながらルルの両親も似たように「勝手に」原因を牧さんに押しつけていたが、もちろん、ルル本人にそんな気持ちは一切無かった。それを教えて、彼女の過去を解放するのが、今回のキズナイーバーのミッションである。まぁ、園崎さんがどこまで見越してあんな無茶なミッションを押しつけたのかは定かでないが……。出版社を焚き付けて牧さんを追い込む手管なんかは完全に悪役の立ち回りなのだが、そんな園崎さんも今回は「謎の子供たちの写真」という伏線を持ちだしてきたために、今後の波乱を予感させる存在になっている。あの写真、確認したら園崎さんらしき女の子は映ってるし、ひょっとしたら他の子供もキズナイーバーの面々かと思ったのだが、数えたら全部で7人しかいないんだよな。どう絡んでくるんだろう。過去のキズナイーバー被験者ってとこかな?

 さて、牧さんの過去話はとりあえず理解出来るところに落ち着いた。ルルの死と、彼女がルルから離れてしまった理由が全く別だったというのが肝となる部分で、しかもそこには濃厚な百合成分が介在している。お互いに唯一無二の親友として接触した「仕事仲間」の2人だったが、天真爛漫なルルは悪ふざけ半分からか、彼女に肉体的な接触を迫るそぶりを見せた。彼女の言うように冗談だったのかどうか、それは今となっては誰にも分からない。しかし、牧さんはそこに「自分の本気」の片鱗を見てしまった。これ以上の接近を許せば、自分自身が追い込まれてしまう。好きになってしまえば苦しむのは間違いなく自分自身。何せ、ルルはいつか失われる存在なのだから。そう考えた牧さんは、安全策として彼女との関係を切ったのだ。身勝手な判断ではあるが、一介の女子中学生のそれを傲慢と責めるのも酷な話だろう。恋愛と友情という面倒な問題に命の問題までがまとめて押しつけられて、ただでさえコミュニケーションが苦手な牧さんが受け止めきれるはずがないのだ。決して悪意や害意からの離別でないことはルルの方も分かっていたわけで、責任を取る形で、彼女は牧さんの下から去っていった。そして、彼女が最後に残したメッセージ、漫画の最終回を読まずにいたために、牧さんはルルとの別離を「死別」によるもの、つまり「殺した」ことであると思い込んでいたのである。

 そうした接触の難しさから生み出された「上から選民」が、どうやってその鎧を脱ぎ捨てていくのか、というのが今回のクライマックスだったわけだが、今回のコンテワークはかなり好みの部類。効果的に使われていたツールは雨と傘だ。およそ牧さんの厭世的な性格からは想像も出来ないような真っ赤な傘は、彼女がルルを見送る斎場の煙を見ながらさしていたものである。つまり、彼女の傘はルルの死と同時にその頭上に掲げられることになった。傘をさすという行為は雨から自分を守ることを意味するが、それはすなわち遮断であり、外界から、他者から与えられるものを拒絶することを意味する防護壁である。鮮烈な赤色を振りかざす牧さんの傘は、その形状と機能から、まさに「上から」「選民」の象徴たるツールだ。

 しかし、気付けばキズナイーバーも随分と持ち前の「大罪」を破壊されている。「不思議メンヘラ」「狡猾リア」に続いて、彼女の「上から選民」もぶっ壊される運命にある。由多ちゃんの相変わらず男前な献身により、彼女はルルとの間にあった防壁を突破し、ついに海へとたどり着く。この時点で彼女はまだ傘をかかげており、顔も半分隠れたような状態。そこで彼女は「泳げ」という「上から」の命令を下し、全く持って無意味な「選民」意識を露わにした。無茶苦茶な命令にも関わらず、すぐさまそれに応える由多ちゃん。さらに仁子が続き、天河も「ダチ」の提案に乗っていく。こうして馬鹿が何も考えずに暴れ回る「今」を認識することで、牧さんの傘は、スッと頭の上を離れ、地面へと落ちるのである。「上から」の軛を逃れ、彼女の「選民」思想が解き放たれた瞬間である。始めて見せる牧さんの笑顔。屈託のない仲間宣言。壁を崩し、互いを繋ぐ力こそがキズナイーバー。今回の一件で、彼女達のレベルはまた1つ上の段階へと辿り付いたに違いない。

 それにしても、牧さんが可愛くなったのは当然として、相変わらず由多ちゃんが男前だったなぁ。あれだけいい見せ場を作りながら、クライマックスの浜辺ダッシュシーンで完全に女走りなのがたまらない。決めるとこでバシッと決めない。そんな由多ちゃんが本当に素敵です。

 さぁ、次は誰の番かな?

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 スーシィ! スーシィじゃないか!! 第8話。今期はショートアニメが時たまピンポイントでクリティカルな飛距離を出すシーズンだな。

 わざわざ何かを言う必要性をほとんど感じないのがショートアニメ。普通、この枠じゃそんなにネタを盛り込むこともできないし、いちいち触れてるときりがないし。でも、この「ルル子」は回を増すごとに悪ふざけの度合いを増しているので気になってしょうがない。前回は「キルラキル」、そして今回は「リトルウィッチアカデミア」! この夢のコラボレーションはファンにはたまりませんわ。しかもLWAからの代表選手はあのスーシィちゃんなんですよ。キルラキルからの代表が生命繊維だったことを考えれば、魔女世界で一番重要な存在だったのがスーシィなのは議論を待たないところだな! この「TRIGGER大甲子園」みたいな悪ふざけはスタジオのテイストにもあっているし、ちゃんと今回は「ウィッチ」の世界に合わせるために作品の背景美術をそのまま持ってきたりしている(今回ルル子がキスしたのってアッコが1話目で竜退治した塔の上だよな)。こうなってくると、あとは「残るTRIGGER作品って一体何があるだろう」っていう部分が気になるわけだが……この作品の悪ふざけに順応できそうな作品はもう無いかな……。元請け作品で残ってるのって現在放送中の「キズナイーバー」を除けばあと「異能バトル」しかないしな。ん? 忍殺か?

 久しぶりに見るスーシィちゃんは相変わらず可愛い。後半は単なるカウントダウンタイマーになってたけど、その立ち位置こそがまさにスーシィ。欲を言えばここでミドリちゃんと共演してくれれば新谷真弓と村瀬迪与という夢の変な声共演が実現したんだけども。

 というわけで「リトルウィッチアカデミア」の新作あくしろよ(この文章の主題)。

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 牧さんフェスタじゃないですか、第6話。もう、とにかくあの声で「馬鹿、馬鹿」って連呼されるだけでも個人的には大満足です。

 最初は絶対無理だろ、と思っていた凸凹すぎる7人の「絆」の物語。七人七色でちぐはぐなイメージしかなかった集団なのだが、少しずつその気持ちが集いはじめ、今回のエピソードでは6人がほぼ同じ志の下で行動するようになっている。きちんと各人の個性を残しつつ、互いを想い合う「絆」の関係性に収斂しはじめているのは、お話のテーマとしてはなかなか悪くない流れだ。率先してチームを引っ張るのは発言力が強く行動派の連中、具体的には天河と千鳥あたりになるわけだが、それ以外の面子もちゃんと空気を読んでまとまる方向に動きを合わせているのが段々微笑ましくなっている。

 とてもじゃないけど意思疎通出来ないと思っていた日染は割と良い奴で、ミッション中は誰に言われるでもなくスマホを構えてテレビクルーに決定的なダメージを与える活躍。キャラ特性が「純粋なM」だけだった男だが、他の連中が不器用な奴らばっかりなので、こういう枠にとらわれない自然体の動きは案外必要な要素だったのかも。

 仁子は表面上は変わらないが、前回あたりから少しずつ「実は回りの人間に気遣いが出来る優しい子」としての側面を見せつつあり、今回も一人距離をおこうとしていた牧さんに近づき、関係性を維持するように努めたり、ラストシーンでは「心の傷」の辛さをポジティブにとらえ、チーム全体に前を向かせる発言をしている。「妖精は見えてなくても充分電波じゃねぇか」と思われていた最序盤に比べると、随分良識的な良い子に落ち着きつつある(まぁ、キャラがややぶれていると言えなくもないのだが)。「心の傷」の覚醒原因となったのは千鳥であるが、まぁ、この子は元々あんまり隠し事をするタイプじゃないのでそんなに変わらないな。ちょっとでもかっちょんがよその女と絡むだけでダメージが発生するのは面倒くせぇとは思うが。

 そして、牧さんが中心のエピソードになっているおかげで株が上げとまらないのが由多ちゃんである。一人だけ合宿の後片付けの後で別行動を取っていたり、相変わらずのわがままっぷりは健在なのだが、そんな中でいち早く牧さんの心の痛みを察知、さらに細かい彼女の発言から彼女の過去に肉薄し、牧さんのために行動する際には急先鋒として活躍。根源的な行動原理は「牧さんがなんか気になる」という部分にあるのだろうが、動機はどうあれ、あれだけ「狡猾リア」だった由多ちゃんがたった1人の女の子のために頑張っている姿は何とも微笑ましい。元々イケメン属性があったので、ヒーロー然とした行動も慣れているし、さまになっているのは良いところだ。

 そんなこんなで他の6人から心配されている牧さんだが……この過去はなかなか意外。友人と何かがあってねじ曲がったというのは分かっていたことだが、まさかの少女漫画家である。とてもじゃないが今の牧さんからは想像出来ないような頭の軽そうなパートナーと行動をともにしていた時代があり、その頃の牧さんはつっけんどんな様子は変わらないが、今のように「上から」ではなく、あくまでもちょっと人付き合いが苦手なレベルの女の子。それが、ちょっとネジの外れたパートナーと一体何があって変貌してしまったのか。彼女のトラウマの決着は次回に持ち越し、色々と問題を抱えたキズナイーバーの中でも、彼女の問題は一筋縄ではいかなそうだ。とりあえず、「女子中学生どうしの魂の交信問題」とか、「書いてた漫画が百合もの」とか刺激が色々と多いので、牧さんがデレるまでの展開は今から楽しみです。

 もう、千鳥やら牧さんやらで色々と満足行くだけの青春絵巻は見ちゃっているので、残された園崎さんの方は割とどうでもいいんだけども……かっちょんはけっこう彼女に執着してるんだよなぁ。ラスボスポジションは彼女になるんだろうか。最終的に安っぽいデレに堕すことだけは勘弁してほしいところだが。

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 サトリナボイスで「私の胸が好きなの?」って言われたり迫られたりするアニメ、第5話。なるほど、ここがパライソか。

 毎週何とも不思議な視聴感が味わえるアニメ。何が起こるか、どこへ進んでいるのかさっぱり分からないのだが、予定調和だらけの現代アニメ界において、こういう不思議なところを刺激する予測不能アニメはとても貴重。安定のTRIGGER作画なので色々と面白い画面も出てくるし、にやにやしながら観てますよ。

 「傷と絆」がテーマということで、ここまでのお話で少しずつ8人の間に「絆」が作られてきたわけだが、どうしたってかっちょんを中心に観ようとしてしまう部分があった。しかし、あくまでもキズナイーバーの中では目立たない一人でしかないかっちょん。今回は少しずつ回りの世界に視野を広げ、8人全員の物語になっていることが分かる構成になっている。そして、そんな中でグッと前に出てきてくれたのが、パライソメーカーの牧穂乃香さんである。脳天気な連中も多いメンバーの中で、一人影を作り続ける牧さん。当方、「上から選民」の彼女の冷たい台詞だけでも軽くご飯三杯はいける宗教の人なのだが、少しずつ内面を見せ始めている彼女のトチ狂った感じもまたよろしい。勝平は既に千鳥という嫁がいるので、牧さんが救われるとしたら別な「担い手」が必要。そこで急浮上してきたのが、同じような「上から」属性を盛っていた由多ちゃんだった。既にキャラが崩壊してしまっているので元々持っていた「狡猾リア」の空気は一切無くなってしまった由多ちゃんだが、その分、いち早く「実は良い奴なんじゃね?」感が出てきて好感度は上がっている。頑張って料理を作るところに付き合ってくれて、千鳥の恋愛話についてもさりげなく協調ムード。実は善人の由多ちゃんを見て、牧さんは一体何を思ったのだろうか。深夜の食堂で夜食を作ってあげた上に、自分との関係性を尋ね、迫り、不純異性交遊。なんだこの素敵過ぎる展開は。上から選民さんは文字通りに上になってリードしてくれるおねーさんなんでしょうか。もう、素敵ですね。ナイス過ぎますね。そのままゴールまで行ってほしかったところなんですが、残念ながらダンディボイスの担任に阻止されてしまいました。この担任もなかなか良いキャラよな。

 牧由多のターンが終わり、肝試しミッションから今度は千鳥のターン。絆の力で痛みを共有していたメンバーだが、その「痛み」は前人未踏の「第2段階」に入ったことで「心の痛み」までもが共有出来るようになっていた。つまり、単なる「絆」は「心の絆」へと進化しつつあるということか。まぁ、流石にここまでのごたごたでそこまで深い関係性が構築出来ていたとも思わないのだが、元々素質があった千鳥×勝平の関係が下敷きにあって、それが膨れあがった結果、全員で共有出来るほどの「絆」に至ったと考えるのが自然なのではなかろうか。今後は、千鳥だけでなく他のメンバーの「痛み」も共有出来るようになるわけで、未だに一人で抱え続ける牧さんの「傷」についても、お節介なメンバーがどう絡んでくるかが見ものである。

 そして、そんな魅力的な女性陣の陰に紛れながら、何かと気になる行動をしているのが仁子だったりする。彼女の目線はどこに向いてるんだろう。千鳥の行動を追っているのか、勝平に対して思うところがあるのか……なかなか本心が読めないキャラだけに、今後の動向も油断ならない。久野ちゃんボイスだからイノセントだろう、という勝手な憶測では足を掬われるかも。理想としては、勝平×千鳥、牧×由多が割と鉄板っぽいので、仁子にはどさくさで天河と馬鹿をやるコンビを固めて欲しいものだが……。あれ、でもそうなると園崎×日染? そこは無いな……。

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 歴史に残る1本になりましたね、第7話。何の歴史かって? そりゃもちろん「早見沙織史」さ。

 もう、今回はとにかくその一点に尽きるでしょう。そりゃ元々はやみんは良い役者だとは思っていましたが、これをやってのけるだけの実質的なスキルと、そこに役を載せるだけのキャパがあるということに改めて驚かされる。台詞が長いとか、早口であるとか、そういうことだけじゃないんだ。一番難しいのは、鳩子があの台詞を吐いちゃった時の感情がものすごく歪んでいて、一筋縄ではいかないってことなんだ。はっきりと本人が「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と後悔していたことからも分かる通り、あの一幕は完全に感情的なものである。相模が見抜いていた通り、これまで安藤と鳩子の間には大きな「歪み」が生じており、鬱々としたものが積年の思いとして溢れ出んばかりに重なっていた。それが、今回の灯代との関係性のおかげで大噴火してしまい、今まで言いたかったあれもこれもそれもどれも全部が、あの場に関係無い感情まですべてはき出されることになった(爆発するときにちゃんとコンロのスイッチ切るあたりが鳩子らしい)。そうした「雑多さ」「層の厚さ」が、言葉の1つ1つにしっかりずっしり乗せられているところが実に重たくて良い。途中から涙声になり、号泣しながら叫び続ける鳩子。その「嗚咽」と「怒声」の間の絶妙な職人芸がすごい。あれほどのシーンならば多少聞きづらくとも感情面を優先して叫んでしまう芝居もありだと思うのだが、鳩子はあれだけの台詞を早口でまくし立てながら、きちんと通りの良い発声になっており、すべての台詞が理解出来るのである。「重い女」を演じることにかけては定評のある早見沙織だが、ここでまた一つ、新たな金字塔をぶち立てたといえるだろう。

 まぁ、あとあの鳩子の長台詞は、「中二病」を語る時に凄く便利だ、っていうのもある。あれをコピペで用意しておけば、世間一般の中二病関係(正確には邪気眼関係)は大体網羅出来てるし、これから中二病を目指す人達(?!)は、導入のテキストにも使えるだろう。あの長台詞、ちゃんと「鳩子はこれまでずっと、なんとか安藤について行こうと必死に勉強していたために、あれだけの知識を得てしまったのに、何の役にも立たないという苛立ちがある」っていうバックグラウンドが綺麗に表れているんだよね。そういう意味でも良い台詞。これまでジワジワとSAN値を削られ続けた鳩子がようやく一矢報いた胸のすくようなシーンである。こういう「今まで従順だったはずの女の子がいきなり牙を剥く瞬間」って好きよ。どこぞの腹パン眼鏡さんには惚れるよね。マジで。

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