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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 鈴村楽しそうだな、第3話。何しろ「サイボーグ刑事」役だからな。この手のテイストで複雑な内面のキャラを演じるのは色々と妄想が捗って楽しいんじゃなかろうか。

 ようやくこの作品が何をやりたいのかがぼんやり見えてきた感。「超人」というカテゴリに雑多な「異能者」を一括りにしているが、それはあらゆるカテゴリを十把一絡げにして丸め込んでしまうことの問題を端的に表している。主人公の人吉は「超人ならばどんなものでも守る」という理念で超人課を動かしているが、その実、1話の時点で分かっていたように、地球に害を為すもの、守りたいと思っているものという二分法でも決して相容れない隔たりが存在している。そして今回の人造人間騒ぎでは、本人の意志とは関係無い部分での行動原理すら、正義と悪という物差しで計られ、それが「超人」のように強大な力であれば何ものかに利用される恐れがあることが描かれている。つまり、本作は「力」と「正義」の有り様について、様々な方向から問いかけることが基本骨子となっているといえる。

 いやまぁ、ぶっちゃけそういうテーマってのは古今東西のヒーローものに共通のものではあるのだが、明快な勧善懲悪ではなく、いわゆるはみ出し者の悲哀みたいなものを絡めることで、バラエティ色を出しながらも問題の多面性を切り出し、考える余地を与えているということである。そのための尺度が「超人であるか否か」であり、「正義か悪か」である。また、本作のシナリオ面での最大の特徴としては、2つの時代がほぼ並行して描かれている多重構造があり、これを見れば主人公の人吉という1人のキャラクターの中ですら、抱えている「正義」が一筋縄ではいかないことが示唆されている。2つの時代の間で彼に何があったのかは定かでないが、様々な超人とふれあっていく中で、「超人であれば全てを守る」という彼の信念にも変化が生じたのか、それとも、超人課の持つ警察組織としての機能との齟齬がはっきりしてしまったのか。色々と想像は膨らむ。まぁ、そんなことを考えている暇が無いくらい、各回のメインシナリオだけでも進行していくのだけれども。前回のお化けエピソードも、今回のサイボーグエピソードも、何とも後味の悪い結末を迎えているが、それもこれも、単純に割り切れない善悪の問題をフラットに描いたからこそのもの。問題は、シリーズを通じて何かすっきりした結末が出てくるのか、という部分だが……こればかりは見守るしかないねぇ。

 今回のロボット刑事については、サイボーグの連中がぎゅんぎゅん動く時のアクションシーンが見どころ。特にラストの人吉とのぶつかり合いは色々とオマージュが盛り込まれているようで、見る人が見れば様々な懐かしの作品がフラッシュバックするのじゃなかろうか。ただまぁ、私個人としてはそうした昭和の文化ってのにあまり馴染みがないせいでピンと来ない部分も多いのだけども。「ローリングガールズ」もそうだったけど、昭和テイストをネタとして積極的に盛り込む作品って、どの層をターゲットにしてるのか分からないんだよな。ノスタルジーを与えたいのか、それとも古くさいことを笑いの種にして欲しいのか。まー、両方なんだろうけども……最近ちょっと食傷気味だな。

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