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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 実質もうエピローグ、第23話。なんかもう、なぁ……。

 ウォシスさんの暴走から果たしてこの世界をどうやって救ったものかとハラハラしながら見守っていたが、なんとまぁ、実質「救えなかった」……。アポカリプス、カタストロフ、ドゥームズデイ。いろんな言い方があるだろうが、まー人類はエラいことになった。なんならあのままタタリを放っておいても似たレベルになったんじゃねぇかと思うくらいの大惨事である。ここまでのお話ではアンジュを中心に必死に守ろうとしてきたヤマトの人々はおそらくほぼ全滅。さらに惑星規模での気候変動を余儀なくされたために、その影響は国境など飛び越えて、この世界のあらゆる国々へと波及しただろう。システム音声の分析が本当なら、絶対にこれまで通りの生活など立ち行かぬレベルでの天変地異だったわけで、果たして今後数十年単位で人類が生き延びることができるのか、サバイバルデスマッチが始まった。

 まぁ、一応アマテラスの影響範囲が惑星全土でないと仮定すれば、もしかしたら他の国々はかろうじて農耕くらいは出来るのかもしれない。この時代の人類は氷河期を凌ぎ切るくらいの根性は持ち合わせているんだろうか。ひとまず、アンジュはせっかく新たに仕切り直した「国」の概念がほぼ崩壊してしまったのでよっぽどのタフネスがない限りは立ち直れない気がする。この状況で「前を向いて生きていけ」って、いくらなんでも人生ハードモードがすぎるだろう。まぁ、他の連中とて拠り所の無さという意味では似たり寄ったりだろうが……ご親族の方々が生き延びてるといいけど……隣国の人たちとかは大丈夫だったのかなぁ。多分、トゥスクルまでは直接的なダメージが届いてないということなのだと思うのだが……。

 何もかもをひっくり返されてしまい、この先にどんな希望を見出せるのか、視聴者目線ではさっぱりわかりません。せめて、本当の意味でもエピローグでは今後の未来に光あることが示されますように。まぁ、クオンのあの様子からするに、多分、なんとかなるんだろう。

 

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 3ヶ月ぶりにおじさん! 第8話。いやー、待たされましたな……とりあえず無事に再開できてよかったです。まぁ、再放送してた部分は忙しくてあんまり観てなかったんだけども……一応、先週の7話だけ観てなんとなく雰囲気を思い出して今週に備えてました。ちなみに1クール遅らせる英断をしたことは割と話題になっていたが、実は今クールは以前にもまして延期・万策作品が多かったりする。製作陣の都合で完全に止まってしまった「ゴールデンカムイ」、始まって間もないのに既にギブアップしてる「艦これ」。そしてほとんど話題にもならないのだが「メガトン級ムサシ」はすでに3週もスキップしてるという。大丈夫か、日本のアニメ業界。

 さておき、3ヶ月ぶりでもおじさんはおじさん。真面目な異世界ファンタジーのノリに的確に「ずらし」というか、ボケを盛り込んでくるテンポ感と、そこにすっと突っ込んでくれる藤宮さんたちの存在感が良いバランス。今回は3ヶ月またぎで勇者ちゃんについての顛末が描かれていたが、この作品の他の例に漏れず、勇者ちゃんもちゃんと可愛い(特に声が)。だいぶ萌え萌えに寄らせたアニメ声を作り込んでのキャラメイクだったが、改めて聞くとメイベルさんも割と高音寄りだし、おじさんの周りに寄ってくる女の子は萌え要素が強くなるみたいだ。思い切り萌えに寄せておきながら、そんなヒロイン勢に心無いことをやりまくるおじさんっていう構図が笑いの中心だからな。あんだけ献身的で頑張り屋の勇者ちゃん、どんだけ頭を鷲掴みにされて記憶消されたことか……。

 そしてBパートはそんな勇者ちゃん絡みで王国内部まで侵攻し、国の暗部の膿を出すおじさん。てっきり上層部に悪いやつがいっぱいいるのかと思ってたが、蓋を開けてみたら上層部にいたのは少し前までニートやってた氷娘だったという。3ヶ月休んでる間にニートが就職して、ほんでまた無職に戻ってきた……メイベルさん、多分この性分はもう絶対治らないんだろうなぁ……。全部人間が悪いんですよ。

 田淵先生の力も借りて、最後には割といいこと言ったふうでまとめたおじさん。しかし、ただでさえ「国防費がない」って唸ってた連中を相手に、最後に思いっきりお城の天井吹き飛ばして逃げてたんだけど、修繕費だけでとんでもない額になるよな……やっぱだいたいの問題の原因はおじさんだと思う。そして現実世界でもカオスな幕引き……頑張れ藤宮さん。あなたがなんとかしないと、この作品はどうしようもないんだ。

 

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 丁寧に育てたユニットがちゃんと戻ってきたよ! 第22話! いや、国の中枢を担ってる連中が揃って外遊してたらヤマトがヤバいでしょ。他の連中はともかく、聖上まで出てくんのやめろ。

 どうなんでしょうね、わざわざ船に乗ってやってくたんじゃなくて、ミカヅチさんがなんかうまいことやって引っ張り出してくれたって解釈でいいのかしら? ウルトも何かサポートしてたみたいだし、登場シーンだけ見たらミカヅチは正規のルートじゃなくて裏技使って現場まで来たっぽい。ほんでそのミカヅチがつれてきたって言ってるんだし、他の連中も準どこでもドアみたいな手段を駆使した可能性はあるな。ただ、その場合に後で「げ〜とぉ?」みたいな反応してるコトの説明ができないのだけども……まぁ、技術レベルの基準がだいぶガバガバになっちゃった後だし、何があってもいいか。

 とりあえず、ヤベェ奴が駆けつけたと思ったミカヅチさんだったが、実は仲間として駆けつけてくれていた。ま、考えてみりゃあんだけの扱いをライコウから(?)受けてて、今更ウォシス側につく理由もないのか。チーム仮面がここで団結し、いよいよ最終決戦はウォシスVSこの世界全部みたいな展開になってきた。しかし、「正当継承者は殴り合って決めればいいじゃん」とか言ってたくせにハクオロさんたちがさっぱり警戒していなかったため、なんとウォシスは戦わずしてマスターキーをゲットしてしまう。何してくれてんねん。最強物理兵器を手に入れ、さらには秘密兵器まで作動させてさっさとずらかるウォシス、対して、味方全員が状況を把握してる訳でもないけど何となく征伐に動くチームオシュトル。人数こそ多いが、このごった煮感は頼りにしていいものやら何やら。ちなみに、今更気づいたけどウォシス配下に残ってる面々って、全員シャクコポル族っぽいんだよな。元々「最弱」と言われてた種族だし、ここでウォシスに従うしかなかった身の不幸は何となく察してしまうな。

 場所を帝の前に移し、ウォシス君のやりたい放題ターン。なんとまぁ、自称「帝の息子」とのことで、そりゃ確かにこれまでの流れに腹を立ててるのもしょうがないかもしれない。ただ、帝も事情が事情なので一から全部説明するわけにもいかんかったんやろなぁ……ウォシスの正体が「そう」だったのだとすると……それを告げるのも残酷なわけだし……今回の話だけ見ると、思いっきりアンジュにザマァした後にダイレクトブーメランが刺さっちゃうウォシスさんはあまりに不憫だな。もちろん一番悪いのはこんなドロドロの地獄をお膳立てしちゃった先人たちだとは思うけども。いっぺん滅んだ連中に文句言ってもしゃーないのだが、残していったもののいろんなところが杜撰だよなぁ。うたわれてる場合じゃないぞ。

 素性を叩きつけられて一瞬怯んだアンジュだったが、周りの皆さんの力添えで何とか闇堕ちせずに済んだ。さらにはオシュトルの正体もここで改めて突きつけられたわけだが、だいたいみんなして「いや、知ってたし……」みたいな反応なのでウォシスさんもやった甲斐がない。一番ショック受けてたのはアンジュだったけど、他の連中、特にノスリは気づいてたってことでいいんだろうか? ここまで描写がなかった人間の中で、まぁヤクトワルトは「どっちでもいいでしょ」くらいでお気楽に受け止めそうだし、オウギあたりも何となくわかってた臭い。ただ、ノスリに関しては話の流れがよくわかってなくて「みんな何言ってんだ? オシュトルはオシュトルだろ?」とか考えてそう。キウルは……どうなんだろう。彼が一番わかんないや。ま、みんな今はそれどころじゃないので、問題が片付いてから改めて仮面をひっぺがしてくれ。

 そうそう、思わせぶりにエルルゥから託された力ちゃん仮面……あれ見ると笑ってしまうのは悪い文化だな……最後に使うことになるのかなぁ。あれって箱根の温泉地以外で着用してもいいものなんだろうか。

 

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 真打ち登場、第21話。まさに満を辞しての登場。ですが、エルルゥはさておき、まさかハクオロさん(?)もきちんとこの世に定着していたとはね……。まぁ、いまやどんな存在としてあそこに祀られているのかも定かではないが。とりあえず、ずっと2人してあそこで暮らしてたのだとしたら、そうとうイチャイチャしていたんじゃないかと思われる。

 エルルゥの帰還は物語の終焉を語るものでもあるが、クオンにとっては単なる愛しい人との再会。厳密には「母」ではないかもしれないが、多くのうたわれヒロイン同様に彼女の生育環境の大きな影響を与えたことは間違いないだろうし、彼女が言うように、クオンが薬師という生き方を選択したことから考えれば、影響を与えた部分は一番大きいんじゃなかろうか。性格的にも、多分先代ヒロインズの中でもエルルゥが一番近い気がするし、本当の母娘以上に繋がりも深かったのだろう。この再会をもって、クオンの「これまで」の物語は全て決着がついたと見ていいのではなかろうか。

 さて、そうなると問題は「これから」ということになる。改めて新旧主人公コンビの対話によって、この世界の成り立ちが確認され、ハクは以降の世界の進路を一任されることになった。なかなかの重責ではあるが、おそらくハクオロさんも「今の時代を生きる者たちに決めてもらいたい」というのが主な考え方だろうし、おそらくハクが下した決断に正面から異を唱えるつもりもなかったのだろう。厳密に考えるならハクも「今の時代を生きる者」としてはちょっと枠から外れることにはなるのだが……まぁ、その辺はハクオロさんだって当時色々無茶してたんだし、目を瞑ってもらえるところかしら。今回のサブタイトルもなんとも象徴的で、本来だったら「神を継ぐ者」であってもおかしくないはずのところを、あえて「人」を継ぐと称している。これから先の時代に、神の座からこの世のありようにちょっかいを出すのはよろしくないという判断なのだろう。

 ただ、そこにやってきたのは引き続き「神の座」を守らんとするウォシスであった。ちょうどこのタイミングでやってきたのはちょっと空気を読み過ぎている気もするが、彼ってヤマトの現政権に席は残っていたんだろうか? 多分ハクが戦後の雑務処理を終えたタイミングでトゥスクルに出発したと思うので、多分ウォシスも同じようにこれまでのゴタゴタの後始末の後にここに向かってきたってことなんだろうな。ウルトリィさんが通しちゃったということは、彼にも彼なりの道理があっての来訪なのだろう。何故神代のことをここまで知っているのか、何故ウルトから「資格がある」と認められたのか。その辺りの真実は未だ闇の中だが、どうやら帝との関係性はハク同様に深そうだ。

 「あれ? なんか面倒な事態になっちゃったぞ……まぁいいや、殴り合え」というハクオロさんの無茶苦茶なオーダー。そういうとこだぞ。でもまぁ、それくらいしか後腐れのない解決はないか。ここで一方的に譲渡先を決めちゃうのも、それはそれでハクオロさんの望むところではないだろうし。ただ、残念ながらウォシスさんは根っからの悪人気質のようで、タイマン拒否からの人質作戦へ。甘いねぇ、そんな安易な脅迫、手の甲にフォーク刺されておわりだろうに……と思っていたら、なんとエルルゥさんが「来ます」と言った瞬間に呼ばれて飛び出たのはまさかのミカヅチさん。生きてたんかいワレェ! でもなんでここにミカヅチさんが?! しかもなんでエルルゥが呼んだ風? 謎が謎呼ぶ神バトル。ラストバトルっぽいのに、今まで育ててきたユニットほとんど連れてきてないよ!

 

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 わぁいトゥスクル編、第20話。私トゥスクル大好き。やっぱり何年越しであったとしても、この景色は良いものだなぁ。いや、こないだ一瞬だけベナウィたちと一緒に帰郷してたけどね。数年ぶりでもオボロボロボロ。安心感しかない。

 というわけで、ヤマトでのしがらみなどすっかり忘れて、のんびりぼんやりの2人旅。いや、フミルィルとかもいるけど、スポットが当たるのはハクとクオンの2人だけ。今回はそんな2人の旅路を祝福するかのように、ほぼシリアス無しのほんわかギャグテイストで進んでくれる。改めて見ると、クオンさんってばほんとに面倒臭いヒロインだわね……まぁ、そんなふうに扱っちゃったハクさんの方にも多大な責任はあるのだけども。カミングアウトのタイミングがクッソ適当だったのだが、もう、あれ以外の出し方がなかったんだろうなぁ……尻尾パタパタさせたり、ふくれっつらになったり、表情豊かなクオンさんを見ているとそれだけで幸せになります。偉大なる先代ヒロイン・エルルゥさんリスペクトの愛らしさアンド恐ろしさですね。フォーク刺すか、あばら折るかの違いだけで(結構違う)。

 トゥスクル入りを最初に迎えてくれたのはカミュ。彼女のスタンスはあの当時から全く変わってないようで安心する。相変わらずムントに追っかけられてるところまで含めて、平和なトゥスクルの象徴のようである。平和さの表れという意味ではアルルゥも似たようなもんだろうが、彼女の場合はそこそこ成長が見て取れるので「あの頃のまま」というほどではない。本人も武闘を学んでムックルと人虎一体の必殺技とかマスターしてたら最強になれそうなんだけど……多分そこは変わってないんだろうな。トゥスクルの領民たちって、このほわほわな統治者サイドのことをどう見てるんだろう。みんなして「今日も平和だな」って思いながら陰で「オボロボロボロ」って言ってるんだろうか。

 そんなオボロ、そしてドリグラコンビ。みんな元気にハクをお出迎え。とても外交交渉とは思えない緩い雰囲気のまま、一国の姫さんがよその国の総司令官を引き抜こうとしてたんですが、これって戦争クラスの問題行動じゃないですかね? アンジュさん、放っておいていいんですか? ハニトラからの引き抜き工作って、最低の外交戦術じゃないですか。でもまぁ、ハクだってその辺はわきまえてるので大問題にはならないと思うが……もしもこの2人が誰も気づかないような地下で巨大ロボに殺されてたら一大事ではあっただろうな……。しかしまぁ、アヴカムゥとはまた懐かしい名前だ……。嫌な思い出も蘇りますけどね……こうしてギャグ要員になってくれたことにも時代の流れを感じますね。

 ラストはついに重鎮・ウルトリィさんが登場。そして流石に重大情報を持ってきてくれた。最後の最後、この世界の結末はどこに向かうんでしょうかね。

 

 

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 いいエピローグでしたね……。第19話。前回が「いい最終回」だったので今回が「いいエピローグ」なのは当然の成り行き。また、久しぶりにうたわれでもらい泣きしちゃったかな。

 平和が訪れたヤマト。ライコウ亡き後の新・アンジュ体制が樹立され、これまでパーティメンバーとして活躍していた面々が軒並み八柱将などの要職へと召し上げられ、まさに大団円(あれ、そういやミカヅチさんってどっかいったけ……)。まだ幼いアンジュがこれからどんな国政を振るうのかは分からないが、ムネチカさんをはじめとした有能なサポート陣もついているし、きっとヤマトは以前のような平穏を取り戻すのだろう。めでたしめでたし。

 で、「ヒトの世」の話はおしまいである。あとはその先、「神の世」の物語が続いていく。再会を果たしたホノカ、そしてまさかの「生きてたんかいワレェ!」な帝。ただまぁ、彼の場合は実質的に死んでるようなものなので、そこまで理不尽なサプライズというほどでもないだろう。本人も「死人」としての立場は弁えているようで、現時点での世界的な情勢を弟と共有し、うまいこと新旧の世界の接続を果たしてくれと願うにとどまっている。ハクの方も多少驚きはしたものの、こと「旧時代」の連中の話。多少の無茶はいい加減慣れてしまっているのかもしれない。およその話を受け入れ、平穏な世の中での自分の身の置き方を決める。

 そして、そんな劇的展開の最大の副産物が、これまで分かっちゃいたが事情が事情なだけに情報をシェアできていなかったクオンとの接続。ようやく、本当にようやくクオンに打ち明けた形となり、クオンの方は万感の思いでハクに歩み寄る。形の上では「オシュトル」ではあるものの、もう2人の間に壁は無くなった。クオンもクオンで立場があるもんだから「あとはお二人だけでごゆっくり」ってなわけにもいかないのは残念だが、これまでの長きにわたる断絶を少しずつ埋めていくには充分だろう。

 こうしてクオンに福音がもたらされたことで、改めて気付かされるのがネコネの悲哀であった。クオンは「失ったと思っていたが取り戻せた」側の人間。しかし、ネコネは「失っていないように見せかけていたが、実は失っていた」側の人間。ようやくその事実と向き合うことができるようになり、クオンは真っ先にネコネに対峙。全てを打ち明け、いつぶりかの腹を割っての「姉妹の語らい」である。結局、一番辛かったのは、一番苦しかったのはネコネだったんだよな。そしてそんな彼女の喪失はもう2度と変わることはない。それを考えれば、あの時のハクの決断はやむを得ないものだったということが改めて確認できるし、ここまで話が進んでも、決して埋められない傷のままだったことにも気付かされる。平和な世の中が、少しでも彼女の慰めになれば良いのだが。

 しかし、ここからのハクの旅路、周りにいるのがフミルィルとウルサラって、エロの化身みたいな連中ばっかりなんだが……。

 

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 いい最終回でしたね……第18話。下手したらゲームでもここでいっぺんエンディングテーマが流れるんじゃないかと思えるくらいに「閉幕」感が出ていたんですが、残念ながらCパートがあったよ。さぁ、まだ終わらない。

 想像以上に物分かりのいい男だったライコウさん。結局彼は、ヤマトという国が帝の死によって停滞してしまうことを恐れていただけだったという。あまりにも万能すぎる、神の力をも有する帝。その死によって、これまでヤマトを過度に守り続けていた力が失われ、少なからず臣民たちにもそのショックは伝播する。今まで当たり前だったものが失われ、それが当たり前でなくなってしまうことを受け入れられない民にとっては、なるほど青天の霹靂である。国が乱れてもしょうがないことだろう。だからこそ、ライコウはあえてそこを「乱す」ことにより、次の一歩を強制的に国民たちに意識させた。謀反が成功したならばそのまま自分が国政の舵取りを行って「新たな国」を名乗ればいいだけだし、今回のようにアンジュが立ち上がって打倒されてしまった場合にも、ただ惰性と世襲で権力が継承されるのではなく、きちんと是非を問われた上での「再建」となる。なるほど、どう転んでもヤマトのためになる作戦ではあったわけだ。

 まー、やっぱり「もうちょっと別な方法がなかったんかい」とは思ってしまうのだが、ライコウの覚悟がそれだけのものだったということは、目に見えない部分でヤマトにも色々と負担がかかっていたということなのだろう。最終的に彼の「野望」は潰えてしまったが、これによって新たな国の意志を引き継ぐことに成功した。確かに、「偽りの仮面」の時の駄々っ子アンジュのままで帝位継承が行われていれば、彼女はまともに政が行えたかどうかも定かではない。八柱将の力で形の上では運営できたとしても、これまでと違って帝の威光を示す手段は少なくなり、民の間からアンジュへの不満が出ていた可能性もある。最悪、そこから改めてアンジュ擁する王権派と批判を抱えた維新派へと国家が分断されていたかもしれない。そんな危険因子を内包させたままで国政を進めるくらいなら、いっそこのタイミングで膿を出し切って再スタートを切ろうというのは、まぁ、ある程度は意味のある判断だったのかもしれない。ライコウさん、本当にどこまでもクソ真面目な人だったのだなぁ。

 そんなわけで、ここまで状況が決した後にライコウさんがひと暴れする道理もなかったのだが、忠臣・シチーリヤの最後の願いによって、形の上ではラスボス化。多分、対アクルカ戦を味方ユニット全投入で行う総力戦のステージだったのだろう。ビームなどのマップ兵器をガンガンに使うライコウは強敵だが、多分占有するヘクスも大きいだろうから当たり判定もクソでかい。各所から一斉に畳み掛ける力技が一番有効だと思われる(ゲームはプレイしてないので全部想像です)。最終的にはオシュトルもアクルカの力は使わず、クオンも温存した状態でのフィニッシュ。ちゃんと倒せるレベルの強敵になってくれるあたり、ライコウさんは最後まで空気を読める人であった。

 そうしてエンディングが流れて大団円、ならよかったのだが……さぁ、ここからが本当のクライマックスか。敵の名はウォシス。シチーリヤを操っていた非道の黒幕。彼の狙いは果たしてなんなのか。ここからどうやってオシュトル御一行を脅かしてくるのか。残り話数を気にしつつも、待て次回。

 

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 急展開&急展開、第17話。ここにきて一気に話が動いた。なるほど天下分け目の決戦からのクライマックスですな。残りの話数から考えるに、こっから先は割と神々の領域じゃないか。

 まずもって、今回のサブタイトルは何を意味するのだろうか、いくらでも読み込むことが可能な文言になっている気がする。まず、想定していた状況がグルリと回転したのがライコウサイドのお話。てっきりこいつがラスボス担当なのかと思っていたのだが、どうやら裏にはもう1人、例の思わせぶり陰の立役者がいるらしい。そして、そんなライコウさんがドヤ顔で放とうとした巨大砲塔が見事に自爆。オシュトルを戦場に釘付けにして一網打尽にするという戦略プランは成功したはずなのだが、大量破壊兵器の投入はあまりにリスクが大きすぎた。味方サイドに裏切りが発生した場合のこのダメージは完全に想定外。なんでもかんでも力でねじ伏せようとしたことへの「対価」である。

 そうしてライコウが自爆したことにより、ミカヅチさんは尻拭いのために門の開閉機構へと帰還して闇討ち。戦線は壊滅状態となり、この期を逃すなと一気になだれ込んできたのはアンジュ。これまで本陣で戦の趨勢を見守っていたはずだが、それだけの視点から攻め時を心得て切り込んできたのは恐ろしい戦術眼である。そして敵陣のど真ん中へ姿を表しての大立ち回り。その口上(とムネチカ)を前にして、もはや敵兵士には戦う意思などあろうはずもない。頂点に立つ者の思い切った行動によって得られた最大限の「対価」。

 雌雄は決した。戦場に残されるのは敗残兵の処理をこなさなければいけないマロロだけとなったが、このタイミングでなんと洗脳解除。意外にあっさり解けちゃった気がするんだけど、これまでの葛藤の蓄積でいよいよ脳が追いつかなくなったってことなんだろうか。もうちょい早ければ救われていたのかもしれないのだが……彼の心にあったのはただひたすらにハクのための復讐のみ。その結果としてもたらされた「対価」。しかし最後はハクを守ってその命を終えることができたのだから、多少は救われたと言えるのかもしれないが……どっちが幸せだったんだろうなぁ。ハクのやつも、このタイミングでカミングアウトするくらいならこないだの橋の時に言っちゃってれば話は違ったはずなのだが……でも、いいきっかけって難しかったからなぁ……。マロロの最期を、隣で見ていたクオンはどう思ったのだろうか。

 あと、現時点で生死が定かじゃないミカヅチさんだが、彼もマロロの様子を見て「あらー」って思ってた人物なんだよね。ミカヅチは以前刃を交わした時点でハクの生存にはなんとなく気づいてたはずなので、今回マロロが発狂してるのを見て「言った方がいいのかしら……」みたいな顔をしていた。結局誰もそこには触れなかったもんだから、マロロは今回のような結末を辿ることになってしまった。もうちょい、救いを与えて欲しかった気はするな……いや、1期エンディングとかではなくて……。

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 女の子2人の間に割って入る男はギルティだと言われてますが、男の子2人の間に割って入る女はどうなんでしょうね、第16話。まー、それがメインヒロインのパワーなのだからしょうがないかぁ……。どっちかってぇと、腕力で喧嘩を止めるクオンよりも涙1つで2人の男を押さえ込んだネコネの方が強さを感じますけどね。

 怪獣大激突のお話。ライコウとの智謀合戦は辛くもオシュトルの勝利。ライコウさんも、わざわざあそこに兵を置いてたってことは「オシュトルは当然通信網を狙ってくるよな……しかも2か所あることがバレるから、双子の共鳴能力を利用して2か所を同時に攻めてくるはず……」っていう読みになるので、超高度な索敵能力とチートじみた念話機能がある前提で対策してんだよ。そんな近代戦があってたまるか。まぁ、やってることは単なる伏兵なので、やろうと思えば三国時代でもできることではあるんだが。結局、オシュトルさんは「伏兵いるやん!」→「見つけて即殺したろ」で解決。基本的に解決策はフィジカル優位。

 そうして実現したアクルトゥルカ対決の第2戦。周りのみんなが言ってる通りに「もう、全部こいつらに任せればいいんじゃないかな」という気もするが、仮面の力は命を代償に支払っているようなので軽々に振り回すのはNGとのこと。まぁ、みんな死ぬのは嫌だからね。ただ、国の行く末を左右するブレーンであるオシュトルの命と、あくまで一兵卒であるミカヅチの命だとだいぶ重みが違う気がするので、やろうと思えばミカヅチは変身連打でオシュトルを削り殺すことも不可能ではない気もする。ただ、単にミカヅチさんのポリシーには反するのかもしれないけどね。

 でも変身すると余計なことが考えられなくなっちゃう男2人。そこに止めに入ったのは、なんと命を削る仮面の力すら「ちょっとしたハードワーク」程度の出力で止められちゃったクオンさん。スーパークオン人のパワーやべぇ。周囲からチートだと呆れられていた怪獣たちをさらにチートで返すヒロイン。もう、これは割って入る権利充分ですね。そしてその力はあくまでも仲裁のため。フル活用すりゃ戦況なんてあっという間に決する気もするが、そこで介入しないのは、やはり人と神の境界をなんとなく察しているからなんでしょうかね。

 結局合戦はオシュトル側の大勝に終わり、いよいよ最後の帝都攻防戦に入る……のだが、流石のライコウ、マップ兵器まで用意して防衛に抜かりなし。本気で立て篭もった籠城側を落とすのはどれだけの軍勢でも至難だとは言われているが、オシュトルさんはそこに機転を利かせて「出てきてもらう」策に出る。さぁ、アンジュさんの小粋なジョークが炸裂したのかどうか? お手紙の中身は誰が読むことになるのか!? 待て次回!(多分答えないぞ)

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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