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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 カニはcancerを連想させるので病院に持ち込むのはよくない、っていう理由を考えてみたんだがどうだろう、第8話。いや、そもそもタイトルがcrabつってるし、婦長さんが「K」って呼んでる時点でありえないのだけども。

 「カニが何よりも嫌い」っていう婦長さんの設定は「どないやねん」と思う部分ではあるのだが、まぁ、世の中にはカニに指を千切られた人だっているのだろうし、きっと何かとんでもない目に遭わされたのだろう。あと、私の場合は海とは1ミリも接しない人生を歩んできたのでカニと言われてもまったくピンとこないのだが、冷静に考えるとそこそこデカくてカサカサ動く多脚生物っていうだけでそれなりに気持ち悪いと言えなくもない。家の中に突然カニがいたら、そりゃゴキブリと同じレベルで怖いとは思うよな。それこそGじゃなくてKと呼んでいた婦長さんの気持ちも分かるかもしれない。

 まぁ、今回のお話、割とカニのくだりはどうでもいいんだけどな。いや、そんなこと言ったらどうでもよくない部分はどこやねん、って話になるのだが……一応作品全体のデザインを考えると、今回重要なのは①「くくると夏凛ちゃんの関係性の再構築」②「ウミやん正式参戦」の2つかな。①に関して、すでにうどんちゃんと夏凛ちゃんは全面的にくくるに協力する姿勢を見せていた訳だが、その根底にある動機までは語られていなかった。まぁ、どうせ同じ村で育った幼馴染なのだろうし、純粋に郷愁と愛着からがまがまを守りたいと思っているっていうのは説明しなくても伝わってくる部分ではある。それに加えて今回のエピソードを挟むことで、より具体的に夏凛ちゃんが頑張ってがまがまを守ろうとしてくれていることが伝わってくるわけだ。まぁ、厳密に言えば今回の移動水族館自体は別にがまがまの経営改善には役に立ってないので、夏凛ちゃんのモチベは「がまがまの存続」というよりは、「がまがまにいい思い出を」くらいなのかもしれないけども。そこでちょっとくくるとのすれ違いは起こってしまったが、なんにせよくくる案だけではこのまま閉館を待つばかりな気はするので、観光協会側から積極的なアプローチがあることで何か大きなソリューションにつながるかもしれない。

 そして②の方も割と大事で、これまでのらりくらりと仕事への熱意についてはごまかしてきたウミやんだったが、今回女の子との約束を交わしたことで、「がまがまがなくなっては困る」という明確な理由が出来た。これで前回の空也に続いて、くくる精鋭部隊に加わる新たな人材になったと考えることが出来る。まぁ、元からがまがまには愛着を持ってる連中だろうから、実際の効率はそこまで変わらない気もするが……とにかく多方面から「がまがま潰れるな」という信念が湧き上がることは重要である。経営面に関しては今更あがいてもしょうがないので、そういうスピリチュアルな部分で逆転を狙い、あとは根性で押し切るしかないのである。今回のお話、女の子がなんであんなに露骨にウミやんを避けようとしてたのかとか、後から考えるとよく分からん要素が多い気はするのだが、まぁ、そこも根性論で。ほら、婦長が謎のカニセンサーを持ってたわけだし。

 そしてここで、新たな水族館からの刺客が送られてきた。……普通に考えて、おじいががまがまの生き物たちの譲渡先として考えてる第一候補は新しい水族館だよね……くくるの心情を考えると、流石にそっちで働くからがまがまは潰れてもいいよ、ってわけにはいかんよなぁ。でも、観光客が新しい方に行くのは当たり前だしなぁ……この世界の沖縄、水族館は何件あるんだろうな。

 

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 7話なので水着回、第7話。まぁ、ヒロイン1名限定だけども。こんだけ夏と海をテーマにした沖縄アニメだってのにここにきて初の水着ってのも変な感じだな。

 まぁ、水着は本当におまけ以下の扱いで、今回はそこから野郎連中をメインに据えた展開になった。正直なところ、ここまで今作の野郎コンビは本当に影が薄かった。P.A.作品の常として物語にがっつりラブ要素が関わってくるはずなのだが、くくるに片思いしてる方(ろくに扱ってなかったので名前すら覚えてねぇや)は本当に便利なモブだったし、だるそうな方も、「酒飲んでキャラ変わる」くらいしか印象がなかった。正直勿体無いくらいの配置だったのだが、どうしてもくくる&風花のメインコンビや、うどんちゃん辺りの有能な女性陣に出番を取られがちだった。まぁ、今回だってカイの方は初登場の妹に全部持ってかれた感があり、最後まで目立った要素はないのだが……。

 幸いにして、もう片方のだるそうな奴、ヤカマシ空也(苗字の漢字がめんどい)はそれなりに掘り下げられてキャラが立った。特に意外だったのは、あれだけ気だるそうにやっていたがまがまの仕事に関しても、それなりに情熱を持って接していたと分かった部分だろう。何事にも冷めた態度で接していた空也だったが、学校をドロップアウトして流れで始めた水族館の仕事の中、おじいの人柄と能力に惹かれて「学校の外には楽しいものがあるんだなぁ」という学びを得た。彼が小学生のガキ相手にもムキになって戦いを挑んでいたのは、ビーチフラッグの前に彼が言っていたことがそのまんまで、「世の中全てを舐めてかかっているような了見の狭いガキは、いっぺん誰かに負けて世間を知った方がいい」という信条のため。彼がおじいに受けた洗礼を、今度は小学生相手に自分が与えてやろうという優しさの表れだったわけだ。まぁ、結果だけ見ると必死で走って辛勝だったのであまり立派ではないのだが……。

 ここに来て、がまがまの閉館に強い抵抗感を持っている人間として空也が浮上してきた。先週までの時点では、実はがまがまの閉館を寂しがる人間こそ多いものの、何が何でもくいとめようとしていたのはくくる1人だけだったのだ。おじいはあの調子だし、ウミやんも別に止めようとは思っていない。一番近しいはずの風花に関しても、あくまでも夏限定の臨時職員という立場上、秋以降のがまがまの存続に関してはあまり強い感情を表せないでいた。このままだと、がまがまの存続を巡る物語はくくる一人だけの空回りで終わってしまう可能性があったのだ。

 しかし、ここで空也の分かりにくい情熱が露見。彼が普段から散々シフトに文句を言いながら働いていたのは面倒くせぇツンデレの表れだったわけだね。まぁ、考えてみりゃそんだけ文句を言いながらほぼ毎日働いてたわけで、それって何よりも愛情の表れだったのだろう。彼がくくるのように必死さを表に出せないのは、生来の性格もあるのだろうが、もしかしたら恩人であるおじいの心中が読みきれていないことにも原因があるのかもしれない。「能力がある」と認めてしまったおじいが閉館やむなしと言っているわけで、それに面と向かって反対することに意味があるのかどうか、まだ悩んでいるのだろう。

 しかし、こうして明確な閉館反対派が出てきたことで物語の先も読めなくなってきた。くくるだけの戦いであるなら、彼女の心情面になんとかカタをつけてやれば物語が終わるが、こうなってくると「存続しないとお話としてスッキリしないんじゃない?」という雰囲気も出てきたからだ。一応8月の来館者数がうなぎのぼりというデータもあり、どこかに復活の兆しは見えているのかもしれない。でも……かき氷が赤字だったっていうのはどうなんだ……かき氷って相当原価率高いはずなんだけども……あれか、うどんちゃんを使い続けた人件費か。

 

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 「青鷺ラプソディー」に続く、P.A.作品2つ目のラプソディ、第6話。まぁ、サブタイトルに使いやすいフレーズではあるんかな。ちなみにもっと他にラプソディが無いかと思って当ブログから検索してみたが、あとはSHOW BY ROCKの「キミのラプソディ」、ユーフォニアムの「かぜひきラプソディー」、そしてハルヒの「笹の葉ラプソディ」の3つが見つかりました。「狂詩曲」も含めるともうちょい増えるけど。だからなんやねん。

 がまがま、やっぱ潰れるやんけ。新聞に載ってしまった理由はよく分からんが、普通に考えるとおじいが現在絶賛財務処理中のはずで、館内の生き物だけでなく、その他施設とか設備の処理なんかを自治体や周りの人たちを通じて行なっているはず。その辺りのルートからがまがま終了のお知らせが新聞に載ってしまうのはしょうがないところだろう。くくるだけがそれをまだ信じることが出来ていないわけだが……あれを読んじゃった地元の人たちは、「残念ねぇ」ってんですでに諦めムードになるはずよね。ここまできて逆転ホームランはあるんだろうか? ただ、今回あのおじいさんに「来年来てください」とはっきり宣言してしまい、これで奮闘虚しく潰れてしまったらそれはそれで残酷な気もする。今回のくくるの決意表明が勝利フラグだと信じたいところだが……まだ結末は分からんねぇ。

 毎度毎度「ちょっとした工夫くらいで返済可能な負債量じゃないやろ」と突っ込んでるわけだが、それでもくくるに出来ることは小さな一歩しかない。一応こないだのタッチプール企画は手応えが良かったのだろうか、このまま客寄せの企画を立て続けに展開していくことで、何とか命脈を保とうと奮戦している。観光地が食いもんで客を呼ぼうというのは当然の発想なのだが、さて、資格も許可もない状態のがまがまはどこから始めればいいのか。手っ取り早く白羽の矢が立ったのがすでに飲食店を営んでいるうどんちゃんである。今回はもう、彼女のスペックの高さを見せつけられるお話になっている。まず、自分の店もあるってのにほぼ無償でくくるを手伝ってくれる優しさ。まぁ、流石に販売を行なっている間は時給くらいは発生しているだろうが、おそらくその前の商品開発段階は完全にボランティアである。くくるは良いお友達を持ったもんだ。高校生の身ですでに厨房を任されている実力は確かなもので、ラストで見せたかき氷七変化のテクニックは、もう単なる調理師の範疇を超えている。マジで、これまで今作でみてきたどの要素よりもがまがまのオリジナリティが発揮できる商品になっており、SNS映えなんかも考えれば、マジでこれが1発当たれば結構な商売になるんじゃないかという可能性が感じられる。ただ、残念なのはそうして生み出された「がまがまの商品」が、結局部外者のアイディアだったというところで……もう、ここから先はうどんちゃんを正規の職員として雇って開発費を投じることでしか継続できない企画になっちゃってるよな……。

 まぁ、これで上手いこと収益が上がり、さらに口コミで客足も伸びれば「もしかしたら」に一歩近づくのは間違い無いだろう。ただ、現状でもっとも「がまがまらしさ」を持っている特別な体験は何かというと、今回おじいちゃん(と何故かついでにくくる)が体験してしまった「キジムナーの幻」なわけで……これを恒常的に提供できる体制を整えられれば、そりゃもう経営継続なんてレベルじゃないよ。世界中でここにしかないサービスなんだから。……まー、あのキジムナーの気まぐれをコントロールできるわけがないし、コントロールして商売にしちゃったらそこに幻想的な価値などカケラもなくなっちゃうわけだが……。何とか、VRです、とかいってごまかして商品化できないもんですかね?

 

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 この母娘は大丈夫みたいだ、第5話。いや、どうしてもお仕事シリーズの母娘っていうと面倒臭いイメージが強いものだから……まぁ、主にどこぞの旅館の3世代のせいなんだけども……。

 岩手生まれの娘さんがアイドルをやりたいと言って東京に飛び出し、限界を感じて引退すると宣言したかと思ったら、気づいたら沖縄にいた。そりゃお母さんからしたら寝耳に水ってレベルじゃない。心配して取るものも取り敢えず沖縄に駆けつけるのも致し方ないところ。そう考えると、やっぱり此度の騒動はどう考えても風花の方が悪いな……そして、そんな風花の事情を知ってかしらずかかえってややこしくしたくくるがなお悪いな……。まぁ、最終的にママン目線だと「風花が自分の来訪にびっくりして逃げてたんだよ」という事実は判明していないので(あくまで用事があって出かけてたとしか言われてないからね)、必要以上に仲をこじらせる要因にならなくてよかったよ。

 終わってみればとても素直で、納得できる母娘の形。お母さんが心配するのはもっともだし、風花の方もいささか連絡不足と突飛な行動が無責任ではあるが、まだまだ思春期の娘さんの行動である、ちゃんと母の意を汲み取った上で反省してくれるならそこまで責められるようなものでもないだろう。別に家族の不和があるわけでもないので、きちんとこの夏を全力で駆け抜ければ、その後には一回り大きくなって、強い結束の家族になれるんじゃなかろうか。

 そう考えると、やっぱり今回の問題は面白半分でちょっかい出してた地元民どもだな……くくるが早とちりで風花をドラマの主人公に仕立て上げて勝手に逃したのも問題だし、それ以外の面々も「こりゃ面白いじゃねぇか」ってんで風花が何にも言ってないのに力を貸しちゃうのもなんだかなぁ。ま、うどんちゃんが言ってた通りに、刺激の少ない島の生活に慣れてしまうと、少しでもきな臭い話を見つけたらそこに首を突っ込みたくなる県民性なのかもしれん。どうしても「沖縄県民=適当」っていうステレオタイプは拭いきれないわ(主に某ヤベー声優のせい)。みんなして全力で善意のサポートをしてるあたりが始末に悪いんだよなぁ。みんなして基本的にいいやつばっかりだからさ……。

 まぁ、こうしてすったもんだがあったおかげで母娘がお互いの気持ちを確認し合えたと考えれば、結果オーライということにしておきましょう。その過程で魚が1匹死んでる気もするが、ここでついでに「水族館の逃れ得ぬ宿命」みたいなものも勉強してもらい、風花もより一層自分の仕事への理解が深まったはず。「なんで水族館なの?」という質問に対して「分からんけど、忙しくしてると色々忘れられるから」という何とも残念な答えを返した風花だったが、夏休みが終わる頃には、ちゃんと「水族館が好きだから」って言えるようになるといいね。

 しかし、あくまでも契約期間は夏休み終わりまでか……。こうなってしまうと、アニメの構成で考えて、がまがまの閉館は避けられないような気がするのだが……。

 

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 海の生き物と同様に、オタクも急なスキンシップの熱量には火傷をする危険性があります、第4話。まぁ、まだまだ序の口、軽いもんだけども。

 着実に進んだ一歩。下の名前で呼べるようになるのは基本中の基本ですね。ただ、なんだろ、本作の場合にはそうした関係性の進展と、実際に水族館で行われるイベントとの繋がりがあんまり明確じゃないので、なんか複数の階層の話が別々に進行してるような、そんな微妙な座りの悪さはあるんだよな……今回のタッチプールと風花のアイドルバレ、関係あるっちゃぁあるんだけど、別にそこにくくるが責任を感じるような要素もなかったしなぁ。まぁ、単に「風花がどんどんがまがまの仕事に馴染んでるよ」ってことがわかればそれで充分か。

 ただ、今作で今んところ一番よく分からんのは、「がまがまの収益ってメインの客層はどこなんだろう」という部分。一応夏休み期間中みたいだから(コロナの無い世界では)それなりに客足が伸びることは期待できるんだろうが、なんかさ、見た感じでメインの客が地元民っぽいんだよね。沖縄にある小さな水族館で、しかも開館前に地元のババアが勝手に入ってくるほどに開けっぴろげな施設だとすると、あんまり地元民が足繁く通って入館料を落とすイメージってないじゃない。むしろこういう施設のメインターゲットって観光客のはずなんだよ。ただ、そうして観光客による増収を見込むにはタッチプールってあまりに地味だろうし、地元の子供達に宣伝したところで見返りは微々たるものじゃないかという気がする。頑張る方向性は「高校生館長が頑張れるレベル」に限定されるのでこれくらいが限界なのだろうが……流石に数百万の借金を返すのは相当ハードなんじゃないかなぁ。人件費もかなりかかるようになってるだろうしなぁ……。

 なんてよく分からない部分で心配が多いのである。まぁ、今回最大の見せ場は、「最後のシーンだけ風花とくくるの布団がくっついてる」って部分なんですけどね。

 

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 3話目にしてざーさんが出産するアニメ、第3話。ひと昔前だったらそれだけでちょっとした盛り上がりを見せた気もするのだが、今の時代には、まぁ、普通というか現実的というか。でも「臨月の獣医」っていう役回りはなんか新鮮。

 若干のタイトル詐欺ではあるのだが、まぁ、すべての命は母なる海から。そしてキジムナーの幻によってその「海から」要素はやや強めに先生の眼前に現れたという。キジムナーって私の中ではガジュマルの精っていう認識だったからあんまり海のものっていう印象ないんだけどね。まぁ、沖縄生まれの文化が海と関係しない方が難しいか。とにかく、がまがまにいると時たまランダムにキジムナーが幻を見せてくれるようである。これまでの「お仕事シリーズ」ではそうしたファンタジー要素が介在することはほぼ無かったのだが、やっぱり今作はどちらかというと「いろあす」的な幻想世界が近いのかもしれない。特に現実に影響を及ぼすわけでもなかろうが、きっと日頃の行いが良い人はちょっとした幸せが訪れる程度の世界。

 今回のお話が今後のどこにかかってくるのかは正直まだ分からないが、確認できたのは「くくるの焦りと失敗」かな。ここまでのお話では風花が経験不足や現状の不安定さから失敗を重ねてきたが、前回やや高圧的なところを見せてしまったくくるが、今度はその焦りから(一応は)失敗(と判断されるような事態)を招いてしまう。水族館の危機で気が早ってしまうのはわかるが、変に追い込んでもしょうがないですよ、という戒めのお話かな。まぁ、今回のことだって先生は自分の意思で来てくれてるわけだし、ギリギリの命のやり取りとかじゃないのでそこまで大きな失敗とも言えないとは思うんだけど。でも、やっぱり生き死にの話だからくくるには重くのしかかったかなぁ。

 「命」ということで、確認したところフンボルトペンギンの寿命は15年から20年程度とのこと。つまり、くくると大差ない年齢のチョコちゃんはまも無く天寿を全うすることになる。今回先生のところに生まれた赤ちゃんとは対比的に、もしかしたら今作のどこかで命の終わりに向き合う時が来るのかもしれない。当方、実は無類のペンギン好きなので、ペンギンの末期を看取るのはちょっと辛い(あんまり看取る機会もないし)。覚悟しといた方がいいかも。こうして「命」という部分をクローズアップされると、やっぱり水族館は大変なお仕事だなぁ。

 もちろん、そんなくくるを助けてくれる人手だって増えてきている。あまりに露骨に気がある野郎の方はこれからどうなるかまだ分からないが、この2話分で確実に風花との友情タッグは深まったはずだ。最初の一羽に与えられる「ファーストペンギン」の称号を、2人で併せ持つというのはなんとも倒錯した状況ではあるのだが、2人の関係性としての持ちつ持たれつが見えるようでなかなか面白い。くくるの無茶ばかりが目立つようだが、考えてみりゃ風花が沖縄にいる今の状況だって、相当なファーストペンギンだしね。

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 「富山の潰れかけの旅館 沖縄の潰れかけの水族館 共通項」 第2話。なお、これに「うだつの上がらないアニメスタジオ 過疎化が止まらない地方自治体」が加わる模様。まぁ、やっぱり喜翆荘のイメージが近い気がするけど。

 というわけでP.A.WORKSお仕事シリーズ(と呼ばれるらしい)「花咲くいろは」を思い出させるスタート。奇しくも今回のコンテは監督だった安藤真裕が担当している。安藤さん、またP.A.でも監督作品やってくれませんかね? 一応の違いを上げておくと、喜翆荘に関しては主人公の緒花が転がり込んできて、仕事に慣れてしばらくしてから「まぁ、実は閉業するんやけどな」ということが明らかになったのだが、今回はスタート時点から潰れそう。今作が全何クールなのかはまだ分からないが、色々と短期決戦になる可能性はあるな。そして、意外と当事者たちの気の持ちようでどうにかなりそうだった喜翆荘に比べると、どう考えても維持費がかかりすぎる水族館の方は本気で金策に奔走しない限りは潰れることは必至だろう。というか、規模がよく分かってないんだけど水族館ってあれだけの少人数のスタッフで切り盛りできるもんなんかね? 今んところバックヤードで働いてた人間が館長以外2人しかいなかったんだけど。「オジイ」がメインの館長だと言っても、それでもせいぜい自由に動ける従業員が3〜4人程度。そんなんで回せるもんなんでしょうかね。そして、その程度の規模だったとすると、活況だったとしてもどれくらいの収益があがるもんなんでしょうかね? 火の車の状態に加えて修繕費の300万を短期で捻出するとか、およそ不可能な気がするのだが……。

 まぁ、我々は旅館やアニメスタジオ以上に「水族館のお仕事」なんて何も知りませんからな。例えば今回なら「マニキュア絶対禁止」みたいな「まぁ、そらそうやろな」と思える話から、「冷凍魚じゃ栄養が不足するからビタミン剤入れてるんスよ」なんて意外な豆知識まで、色々と「お仕事もの」らしいネタを振ってくれている。まぁ、それはそれでいいんだけど、こうして「一般人は知らないこと」がいっぱいあることは従業員たちだって重々承知しているわけで、流石に仕事初日からいきなり無茶振りして失敗した新人さんにキレるのはどうかと……。一応あとから「館長も焦ってるもんで」みたいなフォローは入っていたが、やっぱりああいう「いや、言われないと仕事は分からへんやろ。見て学べはパワハラやぞ」みたいな現代っ子っぽい感情が湧き上がると、あの態度はあまり見ていて気持ちのいいもんじゃないな。「生き物相手にしてる以上、ミスは許されない」ってのが絶対真理なのだとしたら、「そんな現場にろくに研修もせずにド素人出す方が悪いやろ」と思ってしまうのだよな。まー、それこそ時間の無さが故なのだろうが。

 とまぁ、ぶっちゃけ初日の職場の印象はあまり良くないのだが、その後の仲直りからの関係構築は割と面白い。「元アイドルなんですよ」のカミングアウトが思いの外早かったし、突然そんな「はぇー、東京もんは進んどるなー」みたいな話を聞かされたら、そりゃ館長だってびっくりするだろう。ここから先、館長が「よし、アイドルなんてやってたんやったらこいつを看板に据え直して客引きしたろ」みたいな下衆な考えにたどり着かないことを祈るばかりである。多分その辺は空気を読んでくれる気はするが、絶対にこの後に「あいつ、東京でアイドルやってたやつが都落ちしてきたんやぞ」とか面白がって絡むマスコミが出てくる展開はありそうやね。

 そういえば「末期のばぁちゃんに自分のセンターで輝く姿を見せたいんです!」っていう必死のお願い、分からないではないが、多分瀕死のばぁちゃんは孫がセンターにいようがサイドにいようがあんまり気にしないと思うぞ。病床で「推しがセンターで輝くのが見たいねぇ」とかいうばあちゃん、世慣れすぎてる。

 

 

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 女の子だけの大立ち回りシーンは見てて気持ちが良い、第6話。マーリヤが強いのは知ってたけど、クラーラもやっぱりドロテア職員だったら事務方に見えても強いのね。

 多少見通しは良くなってきただろうか。冒頭でいきなりこの国のあらましが語られ、ようやくフリーたちが従事していた「戦争」の全容が明らかになった。いや、結局この国がどんな形で、どういう歴史を刻んでいるのかはやっぱりわからないので宙ぶらりんの要素は多いのだが、とりあえず10年規模でどういう筋道を辿ってきたのかはなんとなくわかったということ。当然、色々と血なまぐさいことが起こっていたわけだが……一応この作品の世界は「終戦後」が舞台になっているので、表立った戦記物ほどのドンパチが起こるわけではない。現在の支配者層を憎んでいそうな連中がどれくらいいるのかって話が整ったので、「おかわり戦争」が起こってもおかしくない状況が確認できただけで充分だ。これまでフリーたちがあれこれと走り回っていたのも、そうした「再びの戦火」の芽を未然に摘み取るためだったわけだね。戦争のために生み出された妖精兵器という存在を、なんとか結集される前に押さえ込んで被害を押しとどめるのがドロテアの仕事か。

 こうして目的意識ははっきりしたわけだが、「結局妖精ってなんなんだろうな」という部分はまだまだ判然としない。放送開始時は「どう見てもスタンドだな」と思っていたわけだが、人工妖精の兵器が誤作動を起こしたりする様子を見ているとむしろプログラムとか稼働燃料みたいな存在にも見えてくる。体制側は人工妖精兵器を少しずつ実用レベルにまで押し上げたいみたいだが、こんな簡単に悪用されそうなものをホイホイ世に出していいものなんだろうか。そのためにいろんな「妖精学者」がいるんだろうけど……結局、市井にも兵器開発を手がけられる人材が多数眠ってるってことになるわけでなぁ……治安の悪すぎる世の中よ。

 今回はそんなきな臭い中でエージェントの追跡劇。ただ、せっかくわかりやすいミッションなのに汽車に乗ったり降りたりのチェイスがいまひとつ盛り上がらず、マジで「単に乗って降りただけ」になっていたのは腰砕けである。「蒸気機関車上でのバトル&チェイス」ってのは奇しくも同じP.A.の「天狼」でも見られたシーン構成なのだが、あちらは最終的に機関車大暴走や突然のフランケンシュタイン襲撃などで舞台としてそこそこ盛り上がったのに対し、今回の機関車は本当に「出てきただけ」みたいな扱いなので存在意義がよくわからない。その前の殺陣シーンが割と見栄えしたのでプロット自体があんまり活きていないのは残念である。まぁ、蒸気機関車なんかを見るとこの世界の文化レベルが推し測れるので、世界観の描写としては一応意味があるのだろうが……。

 うーむ、煮え切らん作品だ。

 

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 ゆかちのこういう役は割と珍しい、第5話。本人があんなんだし、ぼちぼち年齢的にも声質的にも落ち着いてきたんだからこうして色々無茶苦茶な役をやっても良いと思うの。

 5話目になってようやく人間関係なんかも多少落ち着いた印象だろうか。相変わらず組織のキャラは増える一方でとてもじゃないが名前なんて覚えられないのだが、とりあえず女の子の頭数が揃って、どの子が可愛いだのどの子が可愛くないだのということが言えるようになるのは悪いことではない。まぁ、いかんせんキャラデザが濃いのでどの子もあんまり可愛いとは言えないのだが……やっぱり顔の造形からするとメインヒロインのマーリヤが一番素直に可愛いって言えるのかな……。あとは声で判断するしかないのだが……(やっぱりゆかちが可愛い)。

 そうして組織の女の子メンバーが増えたのはよいのだが、やっぱり現時点では誰が何してる人なのかがいまいちわからないので、せっかく飲み会でワイワイやってるのにそこまで盛り上がってるような雰囲気に見えないのは残念なところ。今作の大きな問題点は、どうしても視点が散りがちになってしまい、色々な要因を小出しにしているせいで全ての要素が没入感に欠けるという部分だ。作画の良さもあってなんとなくの雰囲気だけは出ているのだが、結局どこの誰が何をしているのかが正確に分かっていない。いや、全部赤裸々にしてしまったらそれこそ物語が成り立たないわけだが、今回も少し進んだマーリヤとヴェルの関係性なんかは、本当に要素だけがチラ見せさせられるのでいまだに彼女たちの中にある感情の正体がわからず、どんな風に身を入れたら良いのかが決められないのがもったいない。気づけばすでに物語も5話目。もし1クールなら間も無く折り返し点だ。そろそろ「このアニメじゃなきゃ見られないな!」という一本の芯が実感できないと不安になってしまう頃合いだろう。一応、今回の変態昆虫妖精戦のおかげで「妖精」という戦闘システムの幅の広さというか、スタンドバトルの中に紛れ込んだ異質さみたいなものは垣間見ることができたとは思うのだが……やっぱりもうひと押しほしいなぁ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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