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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 うぉぉぉぉおおお! なんかもう色々最高! 第8話。これは高まる。原作ファンにはたまらないシーンの目白押し。いや、蜜柑ちゃんのアヘ顔とかは原作ファンじゃなくても高まるけど。色んな意味で。

 今回のサブタイトルは「再会」。この言葉の意味は、Cパートの演出からすれば当然七海と日向のことを指しているのだろうが、ストーリー全体で考えれば単に狛枝が戻ってきたことを表しているとも解釈出来る(そして穿った見方をするなら宗方と逆蔵の再会という解釈も一応可能)。でもまぁ、どっちかっていうと「出会い」の方に注目して見たいエピソードですね。そう、ついに出会った「超高校級の絶望」と「超高校級の幸運」、そして「史上最強の天才」。この3人の出会い、どんな劇的なものになるのかと期待していた人も多いと思うが、なんと初手は完全に狛枝が攻める形。

 「たまたま」地下の隠し部屋を発見し、「たまたま」むくろちゃんのことを知っていたので牽制し、「たまたま」拾った拳銃でもって江ノ島さんの「絶望」の器を図る狛枝。これだけを見ると、狛枝が最終的には江ノ島の腕をああしてこうすることになるというのもなかなか信じがたい話。ここで狛枝の展開した持論は原作ファンにはお馴染みのものだが、直接「絶望」本人に語りかけるのはもちろん初めてのこと。江ノ島さんも持ち前の「分析力」で委細承知のようで、狛枝という複雑怪奇な人間の性質を一発で理解し、その上で圧倒的自信を持って状況をひっくり返す。いや、実際にひっくり返したのはカムクラであるが、「そういう動きになる」ことは充分読んだ上での立ち回りだろう。彼女は狛枝のことは一切知らなかったはずだが、「超高校級の幸運」と聞いて「あんたも」と言っていたところを見ると、もちろん同じクラスの苗木君と同類なのだと判断したのだろう。江ノ島の人生唯一の誤算は苗木の持つ「希望」の器を読み違えたことであるが、この時点でもまだ彼女は苗木に大した可能性は見出していないわけで(でなければ「1」のときにあんな扱いにはなるまい)、その苗木と同程度の素質というのであれば、「超高校級の絶望」である盾子ちゃんが恐れるまでもないということだ。結局、狛枝は江ノ島・カムクラ連合軍を前に完敗。カムクラという圧倒的存在に一発で惚れ込んだようだが、それをコントロールしている江ノ島さんのことはどのように認識して気絶していったのやら。目を覚ました狛枝の第一声が今から楽しみである。

 そして、この壮絶な出会いのエピソードの中で、様々な「Wow!」が潜んでいたのが今回の楽しいところ。個人的に一番アガったのは何と言っても戦刃むくろVS辺古山ペコの一戦。原作のプレイヤーだったら、この「最強」2人がぶつかったらどちらが強いのか、という夢の頂上決戦を夢想したことがあるだろう。夢の先輩後輩マッチメイクが、狛枝の采配により意外なところで実現したのだ。なるほど確かに、江ノ島盾子を止めるためには、まずは第一手として残姉ちゃんを止めなければならない。そこにペコさんをあてがうのは道理だ。むくろちゃんのいう「人を殺したことがあるな」という重い重い一言。ペコさんは一体どんな思いで受け止めているのだろうか。

 他にも原作ファンにはたまらない要素が各所に紛れ込んでおり、例えば冒頭の江ノ島さんのジグソーパズル。あのモノクマ版の「最後の晩餐」ってどっかで見たことあるんだけどどこだったっけね? そしてピースが散らばって、たまたま御手洗のクラスメイト全員の顔が隠れるように見えたシーン。あれは確実に江ノ島さんにゆかりのある「顔の見えない写真」を示唆している。ゲームをプレイした人間なら、目を皿のようにして学校行事の写真を凝視した記憶が蘇るはずだ。そして江ノ島との対話中の狛枝の思わせぶりな「それは違うよ」の台詞、そして彼の命を救った「壊れた生徒手帳」も、思わずニヤッとしてしまうガジェットであろう。生徒手帳の謎もゲームプレイヤーならお馴染みのものですよ。

 こうしてみると「1」由来のネタが割と多いのだが、「2」のキャラクターたちで言うなら罪木捜索のときのチーム分けもなかなか面白くて、個人的にお気に入りなのは弐大・終里が自然にコンビを組んでいるところだろうか。当たり前ではあるが、この時点で終里が「おっさん」と呼んで弐大を慕っているのが微笑ましいような、もの悲しいような。そうそう、今回一気に中心人物となった罪木さんですが……もう、あのシーンだけでも永久保存版ですね。すでに先週の時点でぶっ壊れていたのは分かっちゃいたが、もう完全に「希望」の要素が残っておらず、早々に絶望転落第一号として名乗りを上げた。御手洗は「江ノ島のビデオのせいで罪木さんがおかしくなった」と言っていたが、まぁ、やっぱり元から素質があったんだよな。テレビ放送アウトなんじゃないかと思えるほどの嬌声をあげまくる蜜柑ちゃん。合法的にかやのんにエロい声を出させるだけでも値千金だ。ありがとう、本当にありがとう。

 そして未来編との接続で気になるのは御手洗のポジショニングだな。彼は先週時点では江ノ島の凶行については知らずにおり、今回全ての事実を知って慌てて逃げ出した。つまり、どうやら彼は罪木と違って絶望転落を免れたということらしい(ひょっとしたら最初の画面で何らかの洗脳はくらってるかもしれないが)。まぁ、「2」に出てきてないんだから考えてみりゃ当然ではあるのだが、彼はこの後一体どんな人生を歩み、どんな巡り合わせで最終的に未来編のあの場所に転がり込むことになるんだろう。才能を活かす仕事をしていたとするなら、洗脳解除や希望を与えるためのアニメ製作に勤しんでいたと考えるのが自然なのだが、あんまりそんな様子も無いんだよな。

 その他の未来編の人物というと、毎度お馴染みボクサーパンチがどうにも非効率的な逆蔵さん。こっちの逆蔵さんは拳が使える分だけまだマシなのだが、それでも「お前、それ警備員の仕事とちゃうやん」という突っ込み待ちには見える。そしてこのタイミングで帰還した宗方。まぁ、どう考えても手遅れだし、一番悪いタイミングで帰ってきたことで逆に黒幕っぽくも見えてしまうのだが。

 そして雪染先生である。逆蔵からの電話に「たまたま」気付かず、彼女は江ノ島・カムクラ・狛枝という三巨頭が集う現場に突入することに。そこにはどうしていいか分からない七海までいる。雪染の能力は「超高校級の家政婦」ということで、「たまたま決定的な現場を目撃してしまう」のだという……うん、それ家政婦ちゃう、市原や。でもまぁ、そういう運命もあるんだろうな。だからこそ宗方は危険な偵察任務を彼女に任せてたんだろう。この後、七海がどうなるのか、雪染がどうなるのか、そしてカムクラがどうなるのか(盾子ちゃんはどうなるか大体決まっている)。現状、あれだけ脳天気だった77期生メンバーがまとめて闇落ちする未来はとてもじゃないが見えてこない(ペコちゃん、小泉、偽御手洗あたりはちょっとヤバいかもしれんが)。弐大や終里をたたき落とすほどの「絶望の洗礼」とは? この先も、絶望待ったなしやで。

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 78期生チームの友情パワーにほっこり、第8話。葉隠に初めて声をかけた時の十神は相変わらずの台詞なんだけど、やっぱりちょっとどこか嬉しそうなのよね。「全員が集まれば」って言ってるし、やっぱりあのメンバーの繋がりって格別のものがあるのだろうなぁ。

 前回が別ステージのお話だったので、今回はがっつりステージ内のお話。ようやく霧切さんが探偵らしい言動を始めた記念すべきお話でもある。いや、しかしそれにしても、まさかの黄桜退場である。ここまで特に動きがなかったから何かやってくれるに違いないと思っていたのだが、残念ながら特に何かするでもなく退場。一応「穴の底に落ちる」という退場なので今後の再登場も夢ではないかもしれないが、NG行動についてはしっかりとみんなに見せてしまっているし、毒の回る様子についてもあれはなかなか演出で作ろうと思って出来るもんでもないだろう。霧切さんを助ける展開になったのだってアクシデントだし、咄嗟の機転であんな見事な退場劇を演じられるとも思えない。彼は結局、「単に人のいい年長者」だったということか。ちょっと残念。まぁなぁ、藤原啓治の病気療養が発表された割には代役の話も聞かなかったし、アフレコは終わってるんだろうなぁ、というところから嫌な予感はしてたんだけど(いつアフレコしたかにもよるんだが)。これで代役を森川智之に任せたら完璧なネタになったのに。

 さておき、今回動いたあれこれをまとめていこう。絶望少女の乱入によってちょっとブランクが空いてしまったが、今回扱われたのは「第2の襲撃」の顛末について。2人の被害者が出た謎の事件だったが、霧切さんが的確に検視を行った結果、真の被害者は忌村であることが決定。だったら十六夜の方は誰かに殺されたんか?! ということになるが、そっちもNG行動で死んだんだよ、ってところまで霧切さんが断定してしまった。なーんだ、それなら襲撃者が一人きりってことに変わりはない……わけではないようで。どうやらNG行動を無理矢理引き起こされた→人為的に殺された! ということになるらしい。彼女は「十六夜のNG行動が食べ物を口にすることだった」と断言していたが、あれってブレスレットの表示は使用者が死んでも起動したってことですかね。だとしたらゴズさんとかのNG行動も調べてあるのかしら。とにかく、「誰かが無理矢理十六夜に食べ物を食べさせた」→「十六夜は殺された」という流れ。そして、そんなことが出来るのは当然スイーツによる人心掌握術を駆使する流流歌しかいないってことに。

 このあたりの流れはやや微妙なんだよね。本当に「殺された」とまで言えるほどに意図的なものだったかも定かじゃないのだし。でもまぁ、今回流流歌が半ば自白したような状態になっちゃったしなぁ。つまり、あのぼやっとしていた時間帯に行われたことは、「十六夜が秘密のドアを見つける」→「流流歌に報告して一緒に出ようと提案する」→「流流歌はNG行動に引っかかるから出られない」→「十六夜に出られると困るので何とか言いくるめてアメを食べさせて殺害」という流れ。……ウーム、なんかおかしいな。この流れが本当だとすると、十六夜と流流歌の関係性、突っ込んだ表現を使うなら上下関係がいまいち分からない。まず「十六夜は流流歌のNG行動を知っていたのか」という部分から場合分けするが、十六夜が流流歌のNG行動を知っていたとしたら、彼は「出よう」と提案すること自体が流流歌を殺すことになる。十六夜が流流歌に絶対服従ならばそんなことをするはずがないし、もし十六夜が自分だけ助かりたいと思う程度に流流歌を裏切るつもりがあるなら、黙って出ていけばいいだけの話である。つまり、十六夜は流流歌のNG行動を(少なくとも隠し扉を発見した時点では)知らなかったと考えるべきだ。

 「流流歌は身を守るために十六夜を意図して殺した」という前提の話なので、流流歌は十六夜のNG行動を知っていたはずである(でなければ殺害方法に使おうという考え自体が浮かばない)。つまり、この時点で十六夜は「自分のNG行動は流流歌に伝えたが、流流歌のNG行動は知らなかった」ということになる。この関係性のままで一緒に行動出来るというのは、よほど「流流歌が上」の関係でなければならないだろう。まぁ、実際にスイーツでコントロールしていた流流歌が「飼い主」だった様子はあるのでそれで問題無いのだが、だとしたら、流流歌は一言、十六夜に「外に出るな」と命じるだけで良かったのではないか。忠犬である十六夜は流流歌の命を守るために、その言いつけを守ったはずだ。確かに扉の存在が明るみに出た以上、流流歌は常にNG行動の禁忌を犯して殺されてしまう可能性はあるが、少なくともその場ですぐさま十六夜を殺す必要性は無いし、今後の行動方針を考える上で、ナイトである十六夜は生かしておいた方がメリットは大きかったはず。今回の一件が「殺人」なのだとすると、ちょっと違和感はある。ただ、流流歌が他人の手綱を握る方法があくまでも「スイーツ」であるというのは重要なポイントで、「食べ物が食べられない」時点で十六夜は流流歌に忠誠を誓う意味が無い。麻薬のようなスイーツの効果がジワジワ切れていき、しまいには十六夜が流流歌の言うことを聞かなくなってしまった、というのは想定出来る状況だ。このあたりの真相は、今後どこかで語られることはあるんでしょうかね。

 で、そんな真相に絡んだのか絡んでないのか、まだまだ株が下げ止まらないのが残念ボクサー・逆蔵さん。モロばれだったNG行動も裏が取れ、事実上左手が使えなかった状態の黄桜にも裏をかかれて、もう何度目か分からない醜態をさらす。挙げ句一度は流流歌のスイーツにコントロールされかけるなど、「やめて! 逆蔵君の面目はもうマイナスよ!」みたいな状態。辛うじて踏みとどまってくれたので何とか最底辺まで落ちてキリングマシーンにならずには済んだが……いや、宗方の手先も流流歌の手先も大して変わらん気もするが。彼の回想シーンでは一瞬あの江ノ島の顔も映っており、どうやら彼は「絶望編」でももう一回何か痛い目を見そうである。あんだけバタバタ暴れてたのに、霧切さんが推理を披露し始めたら割と大人しく聞いてあげたし、彼女の望む通りの行動をし始めちゃうあたり、なんかもう、関係者全員から脳筋って馬鹿にされてるんじゃないかと不安になるレベルだ。頑張れ逆蔵、この後見せ場があるといいな。

 そんな逆蔵に下手したら殺されそうなのが流流歌なわけだが、どうも今回の反応を見る限り、霧切さんの推理は大体あたりっぽいんだよな。彼女は保身のためにあれだけ仲が良さそうだった十六夜を(直接ではないといえ)あっさり殺し、さらに今回霧切さんもその手にかけようとした。そして「みんな殺してやる」と息巻いてるわけで、下手な襲撃者よりもよっぽど質が悪い。まぁ、それだけに本当の襲撃者ではなかったということなのだろうが。動機の面について、なにやら「未来機関とは他の派閥を作ろうとしていた」みたいなしょうもない話が流れていたが、マジで本当にそんなことが理由なんだろうか。だとしたら、前々から言われていたが本当に未来機関ってろくな人材いねぇな。

 それに比べて、そこそこ魅せてくれたのは(あっけないとはいえ)黄桜の最期だろうか。彼は飄々とした様子で霧切のケツについて回っていたわけだが、それも一応は学園長との昔の約束を守るため。「絶望編」を見てて「黄桜が霧切さんを守ったことって一回でもあったか?」と突っ込んだわけだが、今回その「一回」がようやく発生したわけだ。しかし、あの穴ってどこまで続いてるんでしょうね。普通に考えて、単なるビルなんだから下のフロアに落ちておしまいじゃないのか? 流流歌が仕掛けた爆弾だって咄嗟にトラップを転用しただけだろうし……謎だ。黄桜が落ちた後で逆蔵がソファを放り込んでいたが、その時に地面に落ちた音すら聞こえなかったんだよな。どんだけ深いねん。いや、むしろ落ちた音がしないってのは生存フラグ……なのか? 黄桜怪しい説、まだ完全に消えてない気がします。

 そして残るのは毎度の苗木・朝日奈チームだが、こちらは殺意の波動に目覚めた宗方から逃げてるだけで終わり。一応月光ヶ原ロボが起動するなんてハプニングもあったが、あれって単に未来機関の人間を見つけたら排除するように仕込まれただけのプログラムなんですかね。まー、今まで扱いが微妙だった月光ヶ原さんを完全に退場扱いにするのにはちょうどいいけども。ちなみに、今週も冒頭に表示された生存者数は「10」。まだ月光ヶ原さん(モナカ)すら退場してない扱いだ。今回、間違いなく黄桜の分は減るだろうから来週は9以下になっているはずで、月光ヶ原の扱いがはっきりしない状態だから、多分まだ9なんだろうな。どうも、直感的な人数とのズレが大きくなってきてるんだよな……。

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 あぁ〜〜全てが繋がるんじゃ〜〜第7話。今回も色々とたぎるお話の多い回でしたな。スタートした時には「なんでこっちが絶望編やねん」と思っていたが、もう、盾子ちゃんフル回転のおかげでこれ以上無いくらいに絶望要素に溢れかえっております。ようやくロンパらしい世界になってきたねぇ。

 ファンにとってはニヤッとする演出なんかも山盛りでかなり原作愛に満ち満ちたお話。原作だけでは分からなかったあれやこれやが一気に明かされる気持ちよさは格別のものだ。冒頭、御手洗との感動の出会いを果たした江ノ島は、一体彼のどこに惹かれたのかと本人すらいぶかしがっていたが、その謎は彼の作ったアニメーションを見ることで氷解。なんと、彼の作る「超高校級のアニメ」は単なる素敵なアニメではなく、脳や生体に直接働きかける一種の電子ドラッグみたいな存在。もちろん御手洗自身は悪用する意図などなく、「アニメ」としての最高品質を目指したが故にあんなストイックな状態になったわけだが、そんな素敵な代物を江ノ島さんが放っておくはずがない。滂沱の涙を流しつつ、残姉ちゃんと2人で御手洗を籠絡しにかかる。彼のデスクトップに表示されているのは作品の象徴とも言えるリボルバーのアイコン。江ノ島が手に入れたもの、それは人の脳すら操る禁断の力。全ての歯車が噛み合い、一気に回り出したのだ。

 御手洗は元々学校に行っていない身だったこともあり、江ノ島に事実上拉致監禁された状態でも、世界には何の影響も与えない。が、彼の消息を知っていた数少ない人間、「偽御手洗」と蜜柑ちゃんは彼の不在に気付く。たまたまむくろちゃんと鉢合わせした蜜柑は、そのまま彼女の持つ(もうひとつの)超高校級の才能であるラッキーどスケベを発揮して確実に一般向けアニメではアウトな体勢で大胆に拉致られることに。流石すぎますよ、罪木さん。あ、その前のシーンで御手洗(偽)が格好良く壁ドンしてるとこも個人的にツボ。あいつ、あのナリなのに素養はイケメンなんだよな。そして、ここでむくろちゃんに捕まって引っ張り出されたのが罪木だった、というのもあまりにも象徴的。罪木の不安定な様子を見た江ノ島は、一目で彼女の持つ「素質」に気付いたのだろう。おっぱいマウスパッドや抱き枕にしてもいいが、彼女自身が、おそらくは「絶望転化」の事件素体第一号として適任だと認められたのではないだろうか。元々ネガティブな要素が強く、ちょっと転げただけでもマイナス方向に振り切れそうな罪木は、電子ドラッグによる絶望調教にはもってこいである。着実に、絶望の種はまかれていくのだ。

 そして、ついに事を起こした江ノ島さん。これが「史上最大最悪の事件」の真相だったというわけだ。彼女が起こしたのは、言わば「コロシアイ学園生活」のプレイベントみたいなもの。見ていれば分かるが、「1」で行われたイベントの萌芽がそこかしこに詰まっている。まぁ、どうやってあの晩に学園を掌握して閉鎖空間を作ったり、システム面で全てを取りしきったりしたのかはさっぱり分からないが、その辺は天下の江ノ島盾子が何とかしたんだろうよ。よく見れば彼女が指示を出している管制室は「あの」部屋なのよね。そして当然生徒会の面々が殺し合いをしている教室も、廊下も、全部「あの」学園だ。なんかもう、うずうずしますね。江ノ島の顔に陰影がつき、顔がモノクマっぽくなる演出とか、たまらないです。モノクマ自体はもうこの時点で江ノ島の手元にいるんだよな。

 まぁ、コロシアイの方法自体はまだ荒削りなので、生徒会連中にやらせたことは興も何もあったもんじゃない雑な殺し合いではあるのだが、そのあたりはもう少し回数を重ねることで(?!)洗練されたゲームになっていくことだろう。残姉ちゃんのお歌がお上手なことが分かったのはそれだけで収穫だ。そして、仕上げは全ての手柄(?)をカムクラにひっかぶせて学園を煽ること。そう、カムクライズルの起こした大事件というのは、こうして江ノ島盾子が全て用立てたものだったわけだ。流石江ノ島さん。これでカムクラ自身をぶっ壊しながら、学園の腐敗した体制にダイレクトアタックを仕掛け、「希望の学園」をそのまま「絶望」に転化することが出来たわけだ。さて、ここからの残された展開としては、77期生の料理と78期生の下拵えってことになるのかな。罪木や御手洗を足がかりに、残りの連中を全部叩いていく経過が見られるのかしら。もう、それだけでワクワクする。

 そうそう、江ノ島さんはフル回転だったけど、もう1人の問題児である狛枝の野郎は何してるかっていうと……サービスシーンだよ……いい身体してやがんな、狛枝め……。彼は停学中の時間を使って何か悪だくみしてるんじゃないかって勝手に勘ぐってたけど、マジで単に諸国漫遊してるだけだな、あれ。間もなく戻ってくるって言ってたけど、こんな絶望的な状況の学園に戻ってきたらアイツ嬉しくてどうにかなるんじゃなかろうか。当然、彼も江ノ島と顔を合わせなきゃいけないわけだが……考えてみると、我々はまだ江ノ島と狛枝が直接対峙してる姿って見たことないな。一体どんな噛み合わない会話が展開されるやら。

 こんな大ピンチの状況に、大人達も動いていないわけではないのだろうが……後手後手だねぇ。雪染先生は生徒達を支えるくらいしかできそうもないし、逆蔵に至っては落ち込んだり愚痴ったり。こっちの逆蔵は悩んでる分だけ「未来編」の逆蔵よりもちょっと良い奴に見えるのだが、やっぱり基本的のは脳筋だから役に立たないのか。しかもなんか三角関係こじらせてるし。あ、前回の台詞で完全に「逆蔵も宗方狙いなのか……」って勘違いしてごめんね。だってそうとしか思えなかったんだもん。そりゃそうだ、普通に考えたら男女男の三角関係なら……ね。この関係性、未来編で引きずる……よなぁ。あとは学園長とか天願じいさんの動きとかも描かれてたが……まぁ、彼らは単なる善人だからどうしようもない。問題はその脇にいる黄桜である。学園長に「娘を頼む」って言われてたけど、これまでの情報だけを見れば霧切さんが黄桜から「何か助けてもらった」記録って無いんだよな。どうもアイツの浮ついたポジショニングも気になるところだよなぁ。

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 ()マウスプロの看板声優2人に何やらせとんねん、第7話。チビコマルちゃんやらせてるのに今週はよりによってモノクマの中の人が休みとか、色々とネタをぶっ込んできてるのは流石のロンパ。特にモナカの台詞はいちいち細かいネタが多いので、全部拾おうとすると大変だぞ。こうして聞いてると、やっぱり平野綾っていい声優だよなー。

 タイトルが示している通り、今回は全編「絶対絶望少女」の世界で進行するお話、らしい。「らしい」ってのはわたしゃプレイしてないからね。でもまぁ、制作側の意図としても本編に比べてプレイ人口がやや少ないと思われる「絶望少女」の方の世界観とは線引きをはっきりさせた方がいいという判断もあったのだろう。ほぼタワーの中の話は展開させず、こまると腐川さんのペアによる「外」のお話に終始した。これによって、塔和モナカによる一連の企ては完全に片付きましたよ、っていうことが明確に示されているわけだ。

 ゲーム未プレイなのであまりはっきりしたキャラクター像はもっていなかったのだが、今回の描かれたモナカのキャラクターは「なるほど」と思える部分が多い。知らない人間からみたら「どないやねん」と思えるようなちゃぶ台返しだが、考えてみれば彼女が崇拝する江ノ島盾子というキャラも「極めて飽きっぽい」ことが大事なキャラ特性として与えられていた。あまりに飽きっぽいせいで1つのキャラを維持出来ずにコロコロ人格を変えていた江ノ島のことを思えば、あれだけテンションを上げながらも突然サジを投げるモナカの態度も、何とも「絶望的」なものと受け止められるのではなかろうか。

 そして、そんな問題児を「大人にした」存在としてまたもや暗躍しているのはやっぱり狛枝さん……。そりゃあの極まったテンションを間近で見てたなら、ドン引きするのも当然だよね。あまりにも強烈なファンとか熱意を見ていると、突然自分の熱意が冷めていく現象……あるあるですね。モナカもそういう意味では狛枝の被害者であり、狛枝に救われた人間と言えなくもないわけだ。彼女が「江ノ島の亡霊」を捨て、「狛枝の盲信」を捨てたことで、完全な離脱を成立させた。残された世界でこの2つを抱え込んでいるのは、一体何者なのだろう。

 一応希望サイドの話もしておくと、モナカを打破するために駆り出された腐川&こまるコンビの動きもなかなか面白い。ゲームの中身を知らずとも2人の関係性が何となく想像出来るのはありがたい。こまるちゃんはあくまで「希望でも絶望でもない」っていう立ち位置が重要なんだね。モナカもはっきりと「絶望サイド」に転げたわけではなく、あくまで(当時)小学生レベルでの「憧れ」の一端として、ちょっと「絶望っぽいことをする子」だったということだ。まぁ、月光ヶ原さんはそんな子供の気紛れの完全なとばっちりで殺されてしまったわけだが……。

 さて、今回宇宙に退場してしまったモナカ。この世界ではホントかウソかは分からないが、割とあっさり宇宙にいける。「2」の蜜柑のお仕置きはおいとくとしても、「1」の学園長のお仕置きなんかが今回のモナカの脱出装置に活かされていると考えられるな。しかし、彼女が巣立っていったからと言って完全に彼女の影響が消えてしまったわけではない。彼女が残した爪痕についてもここに確認しておこう。まず、月光ヶ原さんが事前に退場しているのは間違いない。これはどうしようもないことなので、人数のカウントは1人減らして考えることになるだろう。代わりに、彼女が使っていた端末は苗木兄妹の連絡ツールとして活用出来るようにはなった。外と簡便に連絡が取れるようになった時点で割とゲームは終わりな気もするのだが……そう上手くもいかないか。

 そして、彼女は「自分は黒幕ではない」と明言して去っていった。そのこと自体は予想通りであり、彼女はあくまで第三者としてゲームを引っかき回すことだけが目的だったわけだが、これではっきりと「真の襲撃者」の存在が示されたということである。彼女は「苗木のせいで過去の仲間の一人が死ぬ」という予言めいた言葉を残していったが、何故彼女がそんな情報を得られたかといえば、もちろん彼女は月光ヶ原の目を通して、襲撃者の活動タイムにも観察を続けられたからだろう。睡眠薬なんて効くわけがない彼女は、襲撃タイムにも自由に観察・行動が可能であり、具体的にはゴズさん襲撃の際に犯人の姿を目撃していておかしくないのである(その割に彼女は誰が襲撃者か知らないと言っていたが)。他にもNG行動が関係無かったり、彼女が潜在的に抱えていたアドバンテージは相当なものになるので、ひょっとしたらこれ以上の情報も持っているかもしれない。でもまぁ、どうつついたところで彼女からはあれ以上の情報は出てこなかっただろうけども。あ、ちなみに1つ目の事件の時の朝日奈襲撃の犯人も彼女であることが自白されている。色々深読みしてたのに、台無しやないか。まぁ、そのあたりはいかにもモナカっぽいのだけれども。

 「苗木の旧友の1人が命の危機を迎えている」というモナカの情報。非常に持って回った言い方であるが、普通に考えて十神や腐川さん、それに葉隠がターゲットであるとは考えにくいだろう。彼女が月光ヶ原の目を通じて得られた情報はあくまでタワーの中のものであって、外で行われているあれこれとは関係無いだろうし、そもそも苗木の存在によって左右される事象といえばタワーの中の宗方との確執くらいなのだから。そう考えると、残されるのは普通に朝日奈か霧切さんということになるが……そんな普通のことがあるだろうか? そもそもこの2人はタワーの中でゲームに参加している時点で常に命の危機はあるわけで、わざわざ「苗木のせいで」と言明する意味が無い。一体どういうことだろう。何故モナカはあんな含みのある言い方をしたのだろう。まぁ、視聴者目線からすると、「もういっそ葉隠にしてくれ」っていうのが切実な願いなのだけど。

 ところで、1つ、今更なことに気がついたんだが、OPラストに表示される生存者数って誰をカウントしてるんだろう? 今回数に違和感を覚えたから1話から確認しようと思ったんだが、1話開始時点で「16人」と表記されている。公式ページのキャラクター欄を数えても分かるが、スタート時点ですでに15人のはずなんだよ。天願・宗方・黄桜・忌村・雪染・逆蔵・月光ヶ原・流流歌・十六夜・御手洗・万代・ゴズ・朝日奈・霧切・苗木でしょ。誰がカウントされてるんだ? 葉隠? それともモノクマが数に入ってる?

 一応確認していくと、2話開始時には雪染が減ってカウントは「15人」。3話は万代・ゴズが減って「13人」。4話、5話目は変わらず「13人」だが、前回6話目で一気に「10人」まで減った。これは天願・忌村・十六夜の3人が減ったためだろう。そして今回の冒頭も10人。つまり数の上では月光ヶ原さんのカウントは減らされていない。そして、タワーの中の生存者を数えると宗方・黄桜・逆蔵・(月光ヶ原)・流流歌・御手洗・朝日奈・霧切・苗木で9人。やっぱりどう数えても1人多いままである。これ、どういうことなんだろう……。次週の冒頭で「9人」に減っていたらそれはおそらく月光ヶ原(モナカ)の退場を意味するだろう。しかし、このカウントのままで進行すると、どうしても最後の方で1人分の違和感が……どういうこと? これ、最後にネタに関係するのか?

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 どうしても逆蔵の台詞ばかりがひっかかる、第6話。いやぁ、お話本編に関わるかは微妙なんだけどさぁ……なんでアイツ、宗方に対して濃厚にホモっぽい反応なんだよ……。

 的確に進行してくる絶望サイドの活躍。もう、すっかり「絶望編」は盾子ちゃん一色だ。ある意味非常に正しくタイトル通りの展開になっていると言えるな。学園の面々は、なんでも校舎が新築されたとかでお引っ越し。それに合わせて雪染先生も引っ越しし、荷物運びではクラスメイトたちの色んなところが垣間見える。ちょっとびっくりだったのは、これだけ長い間クラスメイトとして生活していて、未だに九頭竜はペコちゃんとの関係性を明かしてなかったのか、っていうところ。別にクラスの仲間くらいには打ち明けててもおかしくない気がしたのだが、これってやっぱり、未だにトワイライト事件についてはくすぶったままなので、全てを打ち明けられる関係性にはなってないってことなんでしょうかね。基本的には脳天気でいい奴らばっかりなんだけどね。あんな問題児なのにすっかり定位置に落ち着いている花村の存在感、そして左右田目線というわけでもないが、どうしても気になってしまう田中とソニアの何とも仲の良さそうな様子。ひよこと蜜柑ちゃんの関係性も、例のことを知ってしまうと何とも意味深なものに見えてきたりもするのである。そして、そんなクラスの中でも狛枝は……どうなんでしょう、間もなく帰ってくると先生は言っていたが……。

 ここで狛枝が揃っていないことは、やはりまだ穴が完全に埋まっていないことを感じさせる。クラスメイトが揃っていない、という意味での「穴」もそうなのだが、今回メインとなったのは江ノ島・カムクラという最強キャラどうしの対談である。これを言い換えれば、「1作目のボスキャラと2作目のボスキャラ(?)」の対話であり、最強と最凶の組み合わせを見ていると、やはりここに狛枝凪斗という「最幸」も加えたくなるわけで。まぁ、それこそクライマックスで待ち構えている展開かな。今回はあくまで「希望」と「絶望」の頂上対談である。カムクラプロジェクトについての情報を手に入れた宗方は真っ先にその可能性に行き着いているが、超高校級の絶望である江ノ島さんは、一も二もなく真っ先に「希望」とコンタクトを取り、自分なりの信条で籠絡しにかかっている。彼女の提言を非常に安易な言葉でまとめるなら、いわゆる「幸福の形はどれも同じだが、不幸の形はそれぞれ違う」的なお話といえるだろうか。予定調和で辿り付く希望などよりも、先の読めない混沌たる絶望の方を愛すると、彼女は言っているのである。これがさらにこじらせると、希望にすがりつくが故に絶望を求める狛枝イズムになるわけだね。今回、カムクラはあくまで江ノ島によってそんな表裏一体の絶望のほんの末端に触れた程度であるが、元々壊れてしまっていたプロジェクトの産物、このまま転がっていく未来は容易に想像出来るだろう。結局、宗方たちはこの「希望の転化現象」を止めることは出来なかったわけだ。まー、カムクラについては一口に絶望とも説明しきれないのであるが。

 盾子ちゃんは引き続き絶好調を維持し、やりたい放題はまさにこの「ロンパ」ワールドの体現者といえる。彼女の何がすごいって、見た目とやってることはしっかり「超高校級のギャル」のそれを倣っているところ。ムッチムチのナイスバディは顔だけなら何となく似ている残姉ちゃんを貧乳と罵倒するほどのもので、今回は彼女のおっぱいが圧倒的魅力を振りまき続けている(おっぱいのサイズだけなら雪染先生も負けちゃいないが)。そして、そんなおっぱいに魅入られた(?)のが、今回最大の転機を向かえた御手洗亮太であった。カムクラ・江ノ島、そして狛枝といった面々については我々も大体は「知ってる」存在だったが、今回白羽の矢が立った御手洗については全くのノーマーク。彼がすでに絶望サイドに片足を突っ込んでいるように見えていたのは事実だが、まさかそんな彼が一目で江ノ島さんのお眼鏡にかなってしまうとは(そしておっぱいを押しつけられるとは)。ただ、実際にこれから起こるジャバウォック島の悲劇には、(本物の)御手洗は一切姿を見せない。つまり、彼が今後どのように江ノ島と絡んでいき、どんな人生を歩むことになるかは、未だに描かれたことはないのだ。ということは、これから描かれなきゃいけないわけですよね。その舞台は、この絶望編になるのか、それとも……。

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 腐川さんの腐臭! 第6話。さぁ、役者が揃いました。「絶望編」も合わせてマジで煮詰まってきてる感が半端無いぜ。ちなみにこれ書いてる時に確認したら、公式HPが絶望編の江ノ島登場に合わせて江ノ島仕様になってました。芸が細かいね。

 前回は事の真相に関係しそうな手掛かりが様々にばらまかれて考えることすら放棄してしまいそうなお話だったが、今回はストーリーを進める方が優先だったのでそこまで気になるような不穏要素は見あたらない。いや、全部が全部不穏だから何がどうなってもおかしくないのだけど。やっぱり1つずつ整理していかないと追いつけないね。

 まず、チーム霧切が中心になって処理した「3回目の襲撃タイム」の顛末。前回のラストで忌村さんが襲撃されていたので彼女が犠牲者なのかと思われていたが、同様の状態で十六夜も発見されてしまったため、事態は混迷を極める。十六夜はタイムアップ直前には謎の「ボーナスルーム」に流れ着き、そこで銃器を手にしていたはずなのだが……。これまでの展開から考えると、襲撃者側がわざわざルールを曲げてくるとも思えないので、おそらく今回襲撃されたのはどちらか1人だ。となると、可能性として考えられるのは、「殺された片方が、実はもう片方を殺した犯人」というパターンが1つ。つまり、「十六夜を殺した忌村が、襲撃者に殺された」or「忌村を殺した十六夜が、襲撃者に殺された」というパターン。ただ、これは現時点では可能性が薄い。何故なら忌村が十六夜を襲う場合、彼女はNG行動の制約のために近接戦闘を嫌うからだ。「超高校級の鍛冶屋」で謎のブレードマスター技能を披露していた十六夜が、今更忌村にナイフで殺されるのはおかしいだろう。では逆ならあり得るかというと、今度は十六夜が直前に秘密部屋で入手していたマシンガンのような武器が引っかかる。彼は「鍛冶屋としては許されないが」と独りごちながら火器を手に入れており、今更忌村をナイフで襲う必然性がない。この2人の共倒れ説は、現時点ではサポートしにくい。

 となると、「襲撃者とは別の第3者が、どちらかを殺した」という結論になる。そして、この人間関係の中で忌村もしくは十六夜を殺す可能性がある人間といえば、そりゃ普通に考えて流流歌だろう。今回の彼女の態度もどこか違和感があり、彼女が「どちらか」を殺害したというのはありそうな線。普通に考えたら忌村を殺すべきだろうが、果たして荒れ狂う彼女を殺せるかどうか。流流歌は彼女の影を踏めば殺せることは知っているわけで、わざわざ正面から刃物で挑む理由もないだろう。ということで、現時点で一番ありそうなのは「流流歌が何らかの事情で十六夜に奇襲をかけて殺害し、それとは関係無しに襲撃者が忌村を殺した」という展開ではなかろうか。まぁ、襲撃者の性格次第ではこれ以外の可能性もいくらでもあるんだけど。扱いにくいまんまの黄桜・御手洗がずっと行動をともにしているのが面倒だよなー。そんな黄桜だが、今回は霧切さんを相手にちょろちょろとしゃべりはじめている。彼女の背中を追う時に一瞬だけ慌てたような仕草を見せたことがあった(NG行動に関わってそうなそぶりを見せた)ことがあったが、まだまだ詳細不明。御手洗も含め、この2人については「絶望編」とのすり合わせも必要なのかもしれない。

 続いて、今回あんまり出番が無かったのは別な3人組、宗方・逆蔵・雪染チーム。回想シーンで色々と語られていたが、大体知っている話。今更その辺に疑問の余地はなさそうだが、気になるのは、前回天願爺さんから「衝撃の真実」を聞いたはずの宗方が真っ先に向かったのが雪染の亡骸なんだよ。その行動に一体どんな意味があったというのだろう。わざわざ刀を突き刺したのは、どっちかっていうと視聴者相手の最終確認みたいな気もするが(そもそも霧切さんが検視してる時点で彼女の生存はない)、あの行為はひょっとしたら「刀を突き刺す」ことよりも「刀を手放す」ことに意味があったのかもしれない。宗方の主義信条については、建物の外で展開している盤外戦にも影響を与えており、極論すれば今回の騒動は全部コイツに面倒かけられているとも言えるんだよなぁ。

 そして、大きく動いたのが苗木を中心として形成された「78期生」チームである。中心となって回しているのがモナカなのでまだまだ予断を許さない状態ではあるのだが、彼女は基本的に江ノ島の思想を継ぐ人間とはいえ、単に希望と絶望がつぶし合う混沌が楽しい様子。絶対的に希望サイドを潰したいとまでは思っていないのだろうか。彼女の慰めによって苗木が立ち直り、さらに「実は外との通信が可能なんだけどね」というナイスちゃぶ台返しにより強引に話を次のステップへ。「クローズドサークルだって言ってたけど、それ勝手な先入観だから」というのは割と反則気味だが、前例の無いネタでもなし、今回のお話は純正のミステリでもないので気にしないでおこう。そもそも今回の閉鎖の仕方だって色々疑問は残っていたのだし。

 いざ未来機関と連絡がつけば、当然出てきますよね。最後の英雄、十神白夜さん。そう、まだ外には彼が残っていたのだ(なんかもう1人いる気もするが気にしないでおく)。苦境を乗り越え大きく成長した十神は本当に頼りになる男になっており、精神論を振りかざすだけの苗木に対し、確実に情報を処理して迅速に対策を進める手腕がお見事。経営者さんは器が違いますわ。急なことだったので十神にどれくらい現状が伝わったのかは定かでない(そもそも苗木たちだって建物で起こっている全てを理解しているわけではない)が、ひとまず「外からの攻撃」の可能性を拡大し、「ゲームでの勝利」ではなく「ゲームの破壊」を目論むという。まぁ、冷静に考えて「いつでも対象を殺せる腕輪」がついてる時点で監禁された面々はゲームオーバーだと思うのだが、とりあえず苗木の狙いはモノクマサイドに狙い通りの動きをさせないことなのだろう。また、十神はモナカの存在に気付いているものの、流石に遠隔地からの指示出しだけでは彼女の脅威を完封することも出来ない。おそらくモナカもそこまでは織り込み済みで通信をつないだのだろうし(一応、本物の月光ヶ原が発見されてない可能性も期待はしているだろうが)。

 話し合いの結果まとまった今後の対処目標は、1つは建物の中でのゴタゴタ。これは外界からの介入で打開を図る。そして、十神だけが知っているのは月光ヶ原に扮して紛れ込んだ「もう1つの絶望」であるモナカの存在。こちらは腐川・こまるというアクションゲームコンビによって大本のモナカを叩くことで対処を図る。プレイしてないから分からんが、多分このマッチメイクが正しい組み合わせなのだろう。

 そして最後にもう1つ、宗方さんが独断で動かしてしまったアルペジオもびっくりの大艦隊。あの忌まわしいジャバウォック島に総攻撃をかけて絶望の残滓を殲滅するのが狙いだったらしいが、流石十神さん、こちらにも当然対策済み。なんとなんと、出撃したのはあの日向創その人である。いや、今回のサブタイトルは「No man is in an island」とあり、「誰も島にいない」(正確には人間は1人として島にはいない)である。あの男は、単なる1人の人間、日向創ではなく、神をも超越するカムクライズルであることが示唆されているのではなかろうか。ちなみに「No man is an island」とは「人は決して孤独な島ではない」(人はみな繋がっているのだ)という教訓で、今回の苗木のエピソードにもかかっている洒落たタイトルである。島のみんなを守るのは、2代目主人公・日向の役目。モナカを叩くのは3代目主人公・こまるの役目。そして当然、絶望の根源を叩くのは、初代主人公・苗木の役目なのだ。こうして並べて見ると、やっぱり気になるのは江ノ島・狛枝といった大物達の名前になってくるわけだが……「絶望編」との並びで江ノ島の投入タイミングを考えると、まだ、もう一波乱はあるよなぁ……。マジで色んなところから楽しみですわ。

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 色々てんこ盛り、第5話。最後に頼りになるのは糖質と脂質である。けだし名言ですな。御手洗の部屋のポスター、「赤身の牛」は「紅の豚」なんだろうが……その言葉のチョイスは流石にどうなの。

 雪染先生が予備学科に転属になったことにより、しばらくはそっちの方での調査が描かれることになるのだとばかり思っていたのだが、なんとまぁ桃栗三年柿八年。あっという間にその半年間は早回し。そして「終わりの始まり」の訪れは新たな学年が入学してくることで幕を開けるのである。改めて時系列を確認しておくと、「2」の連中(便宜上、彼らをアイランド学年と称する)が在籍していたのは、1のクラス(便宜上、苗木学年と称する)が入学してくる前であった。このあたりの前後関係って過去にちゃんと言及されてたことあったっけ? つまり、トワイライト事件や流流歌たちの大爆発事件、狛枝の暗躍などといった不安要素はありつつも、まだこの時点で学園には絶望の決定打は打ち込まれていなかったということだ。まぁ、苗木学年が学園の最終年度になるんだから当たり前なんだろうが。しかし、アイランド学年との世代差が1年だけだったというのは意外。苗木達からしたら本当に直近の「先輩」だったわけだね。でもまぁ、学園内で狛枝と江ノ島が出会う機会があったと考えれば、そこも言われてみれば確かにこれが一番自然か。

 予備学科で事実上の謹慎期間を終えた雪染がクラスに復帰。正直言うと「この時点でクラス全員が絶望の因子を植え付けられていた」みたいな展開も期待していたのだが、雪染のカムバックは存外穏やかに進行できた。クラスメイトの狛枝がいなくなったことについて、他の連中がどう思っているかは定かじゃないのだが、どうやら七海の尽力もあったようで、九頭竜まで含めたクラスの(ほぼ)全員が闇堕ちを免れている。この時点ではまだ「安全」だったわけだね。小泉は半年もかけてある程度リハビリ出来たはずなのに、この後なんでああなってしまうんだろう……やっぱり希望と絶望は紙一重なんですかね。

 そして、クラスの中(?)でも一際絶望に近いところにいるように見えるのが、ついに登場、御手洗亮太(本物)である。あの鬼気迫る「希望への欲求」は、なるほど、絶望落ちするのにとても向いている。というか、紙一重と言いながらもすでに割と絶望の方に転げているように見える。彼のこんな切羽詰まった状態が、まさかの「アイツ」との接点になるとはねぇ。いや、でも普通に考えたらあの状態で「アイツ」のCVが石田彰なのはおかしくないかと思ったが……どうやらずっとあの格好のままで生活してきたみたいね。「この姿でいられなくなった事情」というのも視聴者からすれば明らかで、「本物の十神が学園に入学してくるからこれ以上同じ格好してるとばれる」というものだ。姿を欲したシェイプシフターは、学校に行く気も無かった御手洗との身分交換を見事に達成することに。そして、この学年は最終的に……ねぇ。御手洗(本物)は最終的に未来機関の支部長クラスにまでのし上がっているわけで、この「絶望の期間」に学校に行かずに引きこもっていたことが功を奏したってことなのかしらね。人生何がどう転がるか分かったもんじゃないな。

 とにもかくにも、学園にはいよいよ「終わりの学年」がやってくる。そこには苗木君の姿もあるが、当然のことながら「絶望シスターズ」の2人も顔を連ねる。原作でもアニメでもほとんど活躍の機会が与えられなかった「残姉ちゃん」ことむくろちゃんも今回は大活躍。超高校級のシスコンでもあるむくろちゃんは、最初からアクセルベタ踏みの江ノ島さんを相手に絶好調の様子だ。まぁ、仲が良いのは素晴らしいことですよね。割と大量に死人が出てるけど細かいことは気にしない。江ノ島さんが暗躍を始めるのはここから1年の学園生活ということになるはずなので、おそらくこの期間に狛枝も学園に戻ってくることになるんだろうね。しかし、そうなると学生側の出入りをコントロールしている黄桜のおっさんがどうにもうさんくさいんだよな……。担任のポジションから下ろされ、彼がスカウト担当になった途端に江ノ島が入学してくるって……ちょっと問題がありませんかね? ちなみに、学園を見張っている守護神気取りの逆蔵さんでしたが、仕方ないとはいえ江ノ島たちを余裕でスルーしてるのでやっぱりこの人使えないです。

 その他にも、深夜帯だからっていつも以上に飛ばし気味の蜜柑ちゃん、すでに2年生の時点で大人モードに突入していたひよちゃんなど、話題には事欠かない忙しいお話。クラスを希望で支え続けた元祖七海が今後どのようにシナリオに絡んでくるのかも気になるし、カムクラプロジェクト成立の後、日向がどこでどのように活動するのかも気になる。霧切さんが入ってくるってことは、学園長もこの後表立っては出てこなくなるのかしら……。色んな人間関係が気になるところですね。

 なお、ソニアさんが完全に田中色に染まっていたのは……左右田、結局お前は最初から負け組だったってことだな……。

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 今週手掛かり多すぎて辛い、第5話。徹夜越しのどんよりした頭で観ても全然処理しきれねぇや。

 今週の中心は一応「例の3人組」の方。「絶望編」でもスポットが当たった忌村・流流歌・十六夜の3人だが、今回は未来編でもばっちりその顛末が語られている。学園時代のお話は「絶望編」で語られた通りだが、そこにいたるまでの幼少期・思春期の物語が補完され、一気に3人のキャラに厚みが増した。単に便利な忌村をいいように利用していると思われていた流流歌だったが、彼女にも彼女なりの悩みがあり、それ故に時を重ねるごとに2人の間に軋轢が生まれてしまったことが語られている。どうやら忌村は生まれ持った体質のせいで糖質が制限されているらしく、言ってしまえば「超高校級の菓子職人」である流流歌とは全く相容れない存在なのだ。それでも二人は出会いの奇縁から「友達」としてスタートし、少しずつ少しずつ離れていくという残念な関係性を維持し続ける。2人とも「超高校級の希望」でありながら、流流歌が一方的にその「希望」の恩恵を享受する形になってしまい、忌村が流流歌から得られるものが無い。いや、本当は有った。忌村は流流歌から頼られるだけでも充分に幸せであり、彼女が「友達」でいてくれるのなら、「利用される」ような関係性でも問題無いはずだったのだ。しかし、才能を光らせることが大命題である希望ヶ峰学園において、一方の才能を一方がただ甘受するだけの関係性は、流流歌自身にとって許されないことだったのだろう。どれだけ訴えても「おいちい」お菓子を食べてくれない忌村を前に、流流歌はいつしかその関係性を歪めてしまった。

 そうして歪んだ2人の関係性に、狛枝が終止符を打ったのはご存じの通り。決裂した人間関係は修復されることなく、この絶望遊戯という最悪の場で再会を果たすことになる。流流歌は十六夜と2人で支え合った状態で、忌村は宗方という強烈な光に吸い寄せられた状態で。本当に些細なすれ違いから生まれた溝は絶望の力によって急激にその幅を広げ、気付けば命のやりとりをするまでに。結局、忌村はその願いを流流歌に届けることなく、2度目の襲撃者の手に堕ちることになってしまったようだ。まぁ、あの死体(?)が忌村のものかどうかすらまだはっきりしていないが……流石に死体の誤認ドッキリは2回続けてやらないだろう。二人目の犠牲者は忌村で間違いないと思われる。つまり、宗方の心配を他所に、襲撃者はしっかりと2度目のアクションを起こしてくれたわけだね。

 しかし、そんな流流歌達の顛末よりもよっぽど謎めいていたのが、伏せ字だらけの宗方VS天願の対決。てっきり前回のバトルで宗方が爺さんの思想に理解を示してエンドだと思っていたのだが、今回それがこじれにこじれて、もう我々視聴者にはついていけない次元へ。いや、ひょっとしたら真面目に見返して考察すれば推理出来る部分もあるのかもしれないが……少なくとも現時点でそれをやろうとは思わないや。もう、宗方の言動については今後を見守っていくしかない。とりあえず、天願会長のNG行動は「質問に嘘で答える」が確定。彼がいちいち「質問か?」と確認していたのはそのためである。まぁ「質問に無回答」ならOKな気はするのだが、じいさんは意図的にそれをやらなかったように見える。自分のNG行動が嘘を制限するものであることを利用し、自分の発言が嘘でないことの証明に利用していた。これは重要な選択で、人狼ゲームにおいて「絶対に嘘をついていないと分かる人間」は強力な武器になる(もちろん、会長のNG行動まで全部が絶望側のしかけたペテンである可能性もゼロではないが、そこまで勘ぐる意味も無いだろう)。会長はそのことを利用し、宗方に「何らかの衝撃的な事実」を告げた。それは、会長が何らかの真実を知っていることの告白だったように思われる。そして、その真実は、宗方が「揺らぐ」可能性のある事実。一体それは何なのか。すげぇ安易に考えるなら、やっぱり「裏切り者は雪染」なんだろうけども。流石に現時点の状況から雪染先生を利用するのは無理だろうなぁ。他にも「宗像は何故じいさんを襲撃者だと断定したのか」とか、「告白を受けてなおじいさんを斬りつけたのか」とか、2人のやりとりについては何一つ解決する部分がない。果たして今後の展開からこの2人のやりとりの内実が明かされることはあるのだろうか。一応「襲撃者は無意識の宗方自身」っていううさん臭ぇネタも思いつくが(爺さんの台詞に対し、宗方が「お前は俺を分かっていない」と答えているのもなんかそんな雰囲気)、まぁ、そこまで気にし始めたらキリがないわなぁ。

 その他の謎やらなんやらを1人ずつ列挙していくと、まず、謎の扉を見つけた十六夜は何をやっているのか。「鍛冶としての尊厳」を無くして機関銃のような武器を選択したり、モノクマ印の隠し扉を見つけたり。いや、隠し扉ってなぁ……あそこって未来機関の施設なんだろ。あんな内装まで仕込まれてたって、完全に敵の手に陥落してた証拠じゃねぇかよ。

 逆蔵さんは今回の一件でほぼNG行動が「パンチする」で確定。ある意味朝日奈さんとは狙ったようなマッチメイクだが、残念ながら朝日奈さんはキックを食らうのも駄目なんだよなぁ。相変わらず逆蔵さんは裏に何にも無さそうで残念無念。パンチ封じられただけで想像以上に色んなヤツからボコられるボクサー可哀相。黄桜についても相変わらず謎のまま、さらに今回しゃべることすらなかった御手洗については触れるチャンスすらない。一番の不安要素なのに、御手洗情報プリーズ。

 先週話題をかっさらった月光ヶ原さん改め塔和モナカについても、新たな情報は特にない。彼女はみんなが眠るスリープタイムに寝てるのかどうかが分からないんだよな。普通に考えたらロボなんだから寝てるはずないし、やりたい放題だと思うのだが……。でも、彼女が襲撃者ってオチでもなさそうなんだよねぇ。やっぱり第3勢力で、人狼ゲームにおける狐とか、そういうスタンスなのかしらね。あと、相変わらず個人的に無視できないのは外で意味も無く暴れ続けている葉隠の存在。ホント、あいつは全く描かれる必要がないキャラなのだが、何故かしつこく「外」の様子が描かれ続けている。一体何の意図があるのやら……。

 爺さん・忌村が消え、残ったコマは宗方・黄桜・逆蔵・(月光ヶ原)・流流歌・十六夜・御手洗・朝日奈・霧切・苗木の10(9)名。シロ確定といえるのはおそらく苗木・霧切くらいだろう(実はまだ朝日奈さんについては消しきれないのが怖い。1件目の事件のアレが、彼女の返り血をごまかす手段だ、という意見を否定しきれないせいだ)。まぁ「襲撃者」の正体が明かされても、宗方や忌村のキリングマシーンっぷりが際だっちゃったせいでいまいち迫力がない気もするのだが……。

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 狛枝ァァァァァアア!!! 第4話! やっぱお前か! やっぱお前なのか!

 サブタイトルで笑ってしまったが、実際にそうなっちゃったから何一つ嘘は言ってない。やっぱりこの世界の中心にはヤツがいたのである。ま、ぶっちゃけゲームの1,2をプレイしただけの人間からすれば狛枝もあくまでパーツの1つでしかないみたいな認識ではあるのだが、「未来編」の塔和モナカが出てきた関係で「絶対絶望少女」のあらすじなんかを見てると、どうやら狛枝さんはそっちの方でもラスボス級の活躍をされてるようなのよね。こっちのシナリオで狛枝が好き勝手にやってるのも、ある意味当然といえるわけだ。考えてみりゃ、アイツの持ってる能力って江ノ島なんかよりもよっぽどヤバいわけだしなぁ。

 というわけで、彼が自分の「幸運」のために世界を動かそうとすると、必ず周りの人間に迷惑がかかるという非常に分かりやすいパターンがこちら。前回引き起こされた「トワイライト」事件のために、1−Bのみんなは元気が無い。そんな折に実技試験が開かれるという予定を聞き、狛枝君も思案のしどころ。何しろ彼ったらあまりにも好きすぎて目的が裏返っちゃうくらいの「希望」フェチ。せっかくの機会だというのに、愛すべきクラスメイトたちが余計な心労でフルスペックを発揮出来ないなんて哀しい状況を見過ごすことは出来ないのである。彼の目的はただ1つ「実技試験を延期してもらう」ことだけ。当然雪染先生に直談判に行くという穏当な手段もとるが(この辺が狛枝らしい)、それと全く同じウェイトでもって、薬物や爆弾といった強硬手段も一切の躊躇無しで選択出来る。薬物の入手経路が花村→忌村というのも天の配剤で、以前忌村がドーピングした際に「ドーピングコーンスープが完成していたのか」とか適当なことを書いたのだが、マジで忌村ー花村ラインは繋がっていたのだね。1話のアレは単なるおちゃらけシーンではなく、しっかりと伏線になっていたわけだ。ついでに今回花村に渡す賄賂にはあの舞園さやかの写真集を使用。レアものだったようだが、狛枝のことだからマジでそこらへんで拾ったんだろうな。

 さぁ、そんなわけで「未来編」ではなくこちらで語られることになった、忌村と流流歌の関係性。なるほど、「未来編」の直前のエピソードで退学についての因縁を匂わせておき、こちらでその顛末を回収するわけか。過去と未来に分かれた2部構成を上手く活かしたシナリオの組み方。2つのパートがBDなんかの商品でもセット販売されているのも頷ける。これ、片方だけ見ててもよく分からない部分は多そうだからね。忌村・流流歌・十六夜の退学の理由について、一言でまとめてしまうなら「全部狛枝のせい」。流石の狛枝さん、別に悪気があったわけでもないのにちょちょっと絡んだだけで面白いように関係者の人生をボロボロにしていく。その結果として彼の望んだ「実技試験を延期にする」という目的は見事に果たされたわけで、彼の言葉を借りるなら「いつも通り」である。その過程で忌村たちの人生がどうなろうと知ったこっちゃないし、窮状に追い込まれることで3つもの「希望」がゆがみ、輝くのならば狛枝にとっては願ったりかなったりだろう。さらに数年後にはこの時の因縁が理由で3人はあんな泥沼の戦闘状態になっており、さらに希望を絶望化させるのに一役買っているわけで、狛枝の意思が(遺志が?)ここまでのことを望んで実現させたのだとしたら、本当に大した男である。

 結果的には、狛枝のやりたい放題は当初の目的を叶えたが、その副産物として「自身の無期停学」と「黄桜の謹慎」、さらに「雪染の転属」をもたらした。このうち、「消失」である狛枝の停学は置いとくとして、雪染先生の転属はなかなかの影響。せっかく先生の下で団結していた1−Bだったのに、これを機にまた野放図なわがまま集団に戻ってしまうのか、それとも七海が学級委員として何とかしていくのか。まぁ、タイトルは「絶望編」だけどね……七海の隣にはもう日向もいないしなぁ。そしてもう1人、黄桜の存在もそろそろ気になってくるところではある。これまで、要所で2つのシナリオに登場しながらも特になにもしていない黄桜という怪しげな男。これで彼は、狛枝との関わりを持つことになったわけだ(雪染に比べれば随分軽い接点だが)。一応流流歌たちの騒動にも関わったということになるわけで……この先どういう風に絡んでくるんだろうか。

 それにしても、超高校級の薬剤師はマジで凄まじいな。犬がサダハルみたいになったのは薬剤ってレベルじゃねーぞ。流石に流流歌が薬を取り違えたことくらいは気付いても良かった気がするのだが……まぁ、狛枝絡みの案件に何を言っても無駄だよな。彼女たちの中では、数年越しで「裏切り者」の問題が燻っていたわけで、素直に見るなら「未来編」の事件そのものとは全く関係無い「どうでもいい事件」ではあるが……結局ろくすっぽ動いていない十六夜も、今後何か動きがあるかなぁ。

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