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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「そふてにっ」 5

 いわゆる「ひらがな4文字」もので、売りはライトエロの萌え作品。始まって数秒で分かる奇妙なパステルカラーの独特のXEBEC塗りは、なんだか安っぽくて力が入っていないように見える。こいつぁ近年まれに見るくらい分かりやすい駄目作品の始まりだぁ……と思ったら、あれ? 案外面白いですよ。こいつは困ったことだ。

 画面を見ていて一番気になるのは、なんだか緑色がものすごく浮いて見える奇妙な背景。描き込みも荒くてどうしても「手抜き」に見えてしまうぺらぺらのショボさは、どうにもフォローしにくい気になる点。だが、ものごとには適材適所という概念がある。この作品の場合、あんまり背景がどうとか、キャラの造形がどうとか、そういうディティールを気にしてやる必要もない気がする。そもそも、色の明るいXEBEC塗りの色調はスタジオの特色だとしても、同系統の「もっとTo LOVEる」や「れでぃ×ばと」を見れば、ちゃんとその色調で描き込みは出来るはずなのだ。それを敢えてやらずに「な〜んか気の抜けた背景」にしているのは、監督である上坪亮樹氏の仕掛けたトラップだ。敢えて背景や建物の構造などを落書きのような適当なデザインで誤魔化すことで、本来ならばあんまりパッとしない、ゆるめのキャラクターでも、無理矢理前面に押し出すことが出来るようになる。実際、のっぺりした世界観が功を奏し、対して目新しさも無いようなキャラクターデザインの主人公達も、コロコロと表情が変わる明るさ、楽しさが際立つように見える。このあたりのさじ加減は、なかなか上手い。

 そして、「Aチャンネル」の評価では「1話でキャラが立っていない」と不平を漏らしたのだが、この作品は阿漕なまでにちゃんと「萌えキャラ」としての4人が描かれている。主人公気質の分かりやすい直情型ながら、エロ妄想という武器を持つ明日菜。典型的な突っ込み役ながら、その空回った元気で紙一重のぼけを形成する琴音。腹ぺこナイスバディで運動音痴のおねーさん千歳。被り物大好きのクール系野生児来栖。全部どこかで見たようなキャラには違いないが、登場シーンが各々鮮烈で、ちゃんと個性が笑いに繋がっている。特に1話では千歳さんのひどいキャラクターが画面に如実に出ていて、いちいちクスッとさせてもらった。よくある「日常系」なんだけど、ちゃんと真面目にテニスの練習をしてるっていうのも、なんかいいですね。コミカルな演出のテンポも良好で、不覚にも、満足いくだけのものになっていると思えてしまう。

 背景を捨象してコロコロとキャラクターをいじることによる作劇は、やはり上坪監督の手腕によるものだろう。彼の演出はシャフト時代の「ひだまり」で色々と楽しませてもらったし、またまた「新房一派」の1人がこうして立派な個性とともに巣立ったかと思うと、なんだか胸が熱くなる。このままの調子できっちりやってほしいものです。

 愉快なキャラクターをもり立てるのは、4人のナイスな中の人たち。「大正野球娘。」の時といい、やっぱり伊藤かな恵の天真爛漫な声はスポーツ少女に似合うのです。キタエリ無双は相変わらずだし、あけこと御前という組み合わせも美味しい。御前はこんだけ若い子に囲まれた現場だったらさぞかし幸せだろうなぁ。エロ絡みでこそ本領が発揮出来る、御前の魅力が止まりませんな。

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