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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「這いよれ! ニャル子さん」 5→5

 よし、大丈夫。おおかた予想通りに推移した。改めて、人間の叡智に感謝するとしよう。

 ことアニメ視聴に関しては、パターンによる解釈は一長一短であり、個人的にはあまり短絡的になってはならない、という自戒もあり、なるべく機能させたくないと思っている部分はあるのだが、今作に関しては、予測していたパターンとの合致部分が多く、「やっぱり経験って捨てたもんじゃないな」と思ったものだ。12話の視聴を終えた後に残った感想は、1話を見た時に予測されたこの作品の大体の到達地点に一致していたのである。やはり、この作品はラノベアニメであった。粗製濫造のこの世の中、思いつきだけで作品を飛ばすことは大量消費の世相に合致しているので決して悪いことではない。悪いことではないが、そこから何か未知の面白さが出てくるかといえば、それはなかなか難しい。あくまでも「思いつきで出てきた新規性」なので、その部分の熱が冷めてしまえば、後にはどこかで見たもの、取り立てる価値のないものが残ることになる。

 本作についていえば、「思いつきで現れた新規な部分」は大きく2つあると思われる。1つ目は原作の手柄である、ニャル子のキャラクター設定。クトゥルフ関係の設定なんてほとんどが意味をなさなかったが、あけすけな痴女設定のメインヒロインってのは存外新しい。痴女のくせに別にエロいわけでなく、時に苛立たしいくらいなのにどこか可愛い。結局この作品は「ニャル子可愛いよね」といえばそれで済んでしまうほどに、ニャル子に依存した作品だった。そして、それはそれで価値があるものだ。そして、もう1つの新規性はアニメスタッフの力によるもので、「とにかくオープニング」である。史上希に見るオープニング詐欺とも揶揄されるように、とにかくオープニング。これは決して詐欺ではなく、「一番良いものを一番目立つ場所に陳列する」のは商売の基本であろう。うまく客が引き込めればあとはどうとでもなるのだし、最も客の目に入る玄関口を豪華に飾り立てるのは真っ当な戦略である。この部分に関しても、充分に機能を果たしていた。

 でもまぁ、あとは至って普通。いや、最終話の流れを見る限りでは、1話1話の区切りで盛り上がる部分が特になかったのだから、褒めるべき部分が少ない作品とすら言える。しかし、それも仕方あるまい。元々この作品が生まれた時点で、アニメ12話分の持久力を目的としていなかったのだから。ド派手に現れてひっそりと消えていく、7割方余韻みたいな作品のあり方ってのも、日本古来の詫び寂びを思えば案外風情のあるものなのかもしれない。

 あとはまぁ、中の人劇場のミラクルさを堪能するだけ。結局、その要素が楽しすぎるから、散々悪口みたいなことを書き綴ってみたものの、全く嫌いなわけじゃないのである。特に作中で挟まれたニャル子と真尋の入れ替わりシーンなんかは、アスミス・キタエリのスペックを確認出来るぜいたくなエピソード。元々「ニャル子ってどう考えてもキャラ的にキタエリだよね」と思っていたので、あの起用は本当に楽しかった。回りでやいのやいの言っているまつらい先輩とくぎゅの配置も完璧。もう、それだけでいいじゃない。バウムについては作中での出番が予想以上に少なかったのは残念だけど。

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