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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 若いって良いわよね、第9話。太一に続いて、義文まで「良いアイディア」といって馬鹿が極まった作戦を提案するという。そらま、こんなふざけた状況を理知的にクリアしていく手段なんてないんだろうけども。

 前回のミッションでひとまず太一が脱却。「どうしようもないわがまま野郎」であることを自覚し、それを伊織と義文に謝罪することで、中心となる面子3人の友情タッグは回復した。あれだけ好き放題言っていた太一相手にすんなり仲直り出来るあたり、今回の立役者は実は義文の方だった気もするのだが、彼らの普段の会話からすると、どうも太一というのは視聴者が見て感じる以上に人望の厚い人物のようである。義文と直接喧嘩になった前回の騒動は、何度見ても太一が一方的に悪いようにしか見えないんだけどね。私なんかは勢い任せに謝られても、「いつも通りの直情馬鹿が何か思い直したらしいぞ」という醒めた印象しか出てこない気がするのだが、義文は納得してくれている。多分、彼にしても普段から「太一の主人交代質がうらやましい」っていう嫉妬心はあっただろうから、伊織に指摘されたことで逆上してしまったという負い目はあったのかもしれない。まぁ、お互いに自分の方が弱いと思っているのだったら、これはこれでいいコンビなのかも。

 伊織は結局大きな問題も孕まずに野郎二人と結託することに成功したので、次の攻略対象は唯である。義文が、太一から以前の話を聞いて編み出したのが、今回の山場となる「ラブホ作戦」だ。うむ、馬鹿馬鹿しい。ある意味太一の股間キック作戦以上に男子高校生である。そして、最終的にそれで納得しちゃった唯ちゃんも、また救いようが無いくらいに女子高生である。あんな訳の分からない説得で籠絡されてしまったのは、やっぱり少なからず義文を信頼してることの表れなのは間違いないだろうけども。まぁ、設定だけを考えたら確実に薄い本が捗る設定である(このアニメはそんなんばっかだけども)。「唯を傷つけることだけは絶対にしたくないという欲望」ということだが、どうせ「実は唯だって喜んでるんだろ」の欲望とか、むしろ逆に唯の方の欲望が解放されちゃうネタとか、そういう設定が無尽蔵に。個人的には後者のMシチュだな。武力では唯の方が上だからソレが自然。

 いや、我ながらアホな妄想だとは思うが、この作品は本当に「そういう妄想」との紙一重の所を渡り歩くのが見せ場の作品ですよ。欲望解放なんてトンデモ設定を知っている人は誰もいないわけで、端から見たら完璧にただれた男女関係しか無いわけですよ。唯ちゃんの親御さんだって、不登校の娘のところに男2人が押しかけてきた時点で「うちの娘も隅に置けないわね」とか思って悦に入っていると思うのだが、2階から聞こえてきた声が娘の「ラブホ!」でしょ。一体どんなお気持ちなんでしょうか。「もう高校生だからそれくらいあるかなー」って思ってるのかな。しかも翌日に娘が財布をすっからかんにして帰ってきたりする。確実に宿泊費だ。とりあえず、夕食の席で「どっちの子が本命なの?」って確認されたに10ペリカ。

 で、いつも通りのアホテンションで賑やかに唯のミッションもクリア。その後に起こった欲望解放が全員で食欲祭りだったことも、都合の良い「ハッピーエンド」の表れであろう。義文たちのアイディアが本当だったかどうかは知らないが、今後唯が暴力絡みで悩むこともあまり無くなるはずだ。相変わらずこの作品は「完璧に問題が解決した」というところまで到達しないのでやきもきする部分はあるのだが、問題の質がそういうものなのだから仕方ないところか。

 そして、そんなすっきりしない問題に取り残されたのが、我等が姫子さんなわけだ。ふうせんかずらの個別訪問という反則気味の技によって打ちのめされた稲葉さんは、これまで一番認めたくなかったものと向き合わざるを得なくなった。わざわざふうせんかずらが「揺さぶりに」来たということは、姫子が選択していた「精神的な関わりを減らす」という作戦は欲望解放対策としては意味があったということだが、残念ながらそれでは「面白くない」ので終わらない。彼がわざわざ「揺さぶって」作り上げた野外学習の場が、どうやら今回のクライマックスとなりそうだ。姫子の抱える人間不信と恋心のアンビバレント、そして伊織とのややこしい関係性。これで誰も傷つかずに乗り越えるのは不可能に見えるが……若さで乗り切って欲しいもんである。


 
 と、最後に蛇足とは知りつつも、この「ココロコネクト」に関する例のことについても付記しておこう。わざわざ触れる時点で踊らされているみたいで癪なのだが、この期に及んで見て見ぬふりも不自然だし、軽く触ってそれで手打ちとしたい。ことの顛末はおよそ理解しているつもりだが、当然、これだけ大きな騒ぎになっていることには非常に憤慨している。もちろん、運営側ではなく、煽りたいだけで騒ぎ立てている連中に対してだ。元々ネット世界なんてお行儀の良いもんじゃないのは承知だが、こんなくだらないことが「騒ぎ」になる時点で、本当にアニメ界隈を取り巻く人間の質というのが幼稚になっているんだな、と改めて思う。個人的には放っておいてもいい問題だとも思ったのだが、そういやキタエリがツイッターをやめたり、私にも実害が出ているのである。もちろん、キャストの人たちもそうだが、一番の被害者はせっかくの作品にけちがついた制作者側の人たちだ。特に監督の川面さんなんて、これが初の作品だというのに(そして、きちんと良いものを作ってくれているのに)、こんな理不尽な形でけちがついてしまい、非常に気持ち悪いだろう。精一杯良いものを作ろうとしてくれている人たちのためにも、アニメを素直にアニメとして楽しむ、そういうシンプルな姿勢を、きちんと確認したい。そういう意味では今一度自分たちのスタンスを振り返るためのいいきっかけになるのかもしれない。

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