声優名鑑2013→2014 差分チェック

　今年もやってまいりました、年に１度の勝手なお楽しみ、『声優名鑑』の差分チェックです。声グラって別に購読してないんだけど、毎年この２冊だけは買うようにしてます。まぁ、差分チェックは非常に面倒臭い仕事なので、女性編しかやらないんだけどね。もちろん、男性編も大切に保管はしてありますよ。ちなみに、昨年分はリンク参照のこと。

 

　さて、今年の『声優名鑑』だが、なんと言っても一番の変更は、全ページカラーになったことである。実に色合い豊かになり、「こりゃぁ宣材写真撮る声優も大変だな！」と一瞬思ったが、考えてみりゃカラー写真なんて事務所のＨＰにいけばいつでも見られるんだった。別に大した変化ではないな。もちろん、中身の方は今まで以上のものになっている。昨年までの掲載人数の変化は４年前から536人→536人→548人→596人となっており、中綴じから背綴じになった２０１２年を皮切りに、一気に掲載人数を増加させた。今年はページ数こそほぼ同じだが、昨年あったおまけページを全てカット。その結果更に４８名の追加がなされ、掲載人数は史上最多の６４４人にまで膨れあがっている。一体、この国には何人の声優がひしめき合っているのだろう。実際に、眺めていると「あぁ、こんな人いたな。今何してるんだろ……」と思う人もちらほら。そういう人でも除外されずに掲載されたままになっているのを見ると、わけもなくホッとしてしまうのである。三宅華也とか、すげぇ好きな声だったんだけど、今なにしてるんだろ……（本人のブログはあったけど、何してるかはよく分からんかった）。

　さて、いつものように、今回も「新規加入」と「退場」で声優業界を見てみましょう。

 

IN（５９名）

相坂優歌　青木瑠璃子　麻倉もも　安達忍　阿部里果　

雨宮天　安済知佳　飯田友子　石上静香　石川由依

一木千洋　伊藤美来　稲川英里　上田麗奈　内村史子

遠藤ゆりか　大関英里　大空直美　大西沙織　小笠原早紀　

加隈亜衣　角元明日香　郁原ゆう　川上千尋　桐谷蝶々

楠田亜衣奈　久野美咲　黒沢ともよ　近藤唯　櫻井智

早良　清水茉菜　白兎夕季　末柄里恵　芹澤優

大地葉　タカオユキ　高岡香　高橋未奈美　田中真奈美

田辺留依　田村奈央　照井春佳　戸田めぐみ　豊田萌絵

中道美穂子　中村温姫　夏川椎菜　野村香菜子　橋本ちなみ

浜崎奈々　平山笑美　深田愛衣　Machico　水瀬いのり

武藤志織　山村響　結城飛鳥　渡部恵子　

 

　昨年とほぼ同じく、大量に新規加入した名前が増えている。流石にこれだけあると「誰？」っていうのがいっぱいいて、自分の中の限界を感じる。ちなみに、「誰？」と思って調べて見ると当然若手なのだが、そのうち７割がモバマス・ミリマスなんかのアイマス関係声優だった気がする。アニメだけ見ててもフォローしきれない分野はどうしようもないわ。ミリマス声優って一体どれくらいいるんだろう。

　とりあえず、新人じゃない枠を確認しておくと、真っ先に目につくのが安達忍という名前。「どっかで見たことあるんだけど……誰だったか……」と思って調べると、そう、「魔道王グランゾート」のラビの人だ！！　その他、「アルフ」にも出演しており、当時「声優の名前を覚える」という行為を覚えたての頃にインプットした名前だったっけ。懐かしいなぁ。なんで今まで掲載されてなかったんだろう（過去１０年分の名鑑には掲載されていなかった）。あとはベテラン枠だと何故か櫻井智。彼女の名前は2008年を最後に消えていました。Wikiによるとこの時期に一回事務所を離れているみたいだから、名前が消えた理由はその辺なんだろうけど、今年まで帰ってこなかったのは何故なんでしょうね。

　残りの名前はほぼ全員若手。そして知らなかった名前はほぼミリマス（だと思う）。それ以外にもざっと確認しておきましょう。何故か日常系アニメの主役に抜擢されてる子が多いな。相坂優歌・戸田めぐみ・遠藤ゆりかは「桜Trick」勢。麻倉もももここに含まれるが、雨宮天・夏川椎菜と合わせてミューレ新規組でひとくくりにした方が覚えやすいか。安済知佳という名前は「キルミン」のポチ姉の人。こちらも今まで名前が載っていなかったわけだが、実は地道に仕事を重ねてきているようだ。飯田友子・田村奈央は「あいうら」勢。何故かメインを務めたはずの中島唯だけは今年も名前が載っていない。大西沙織は現在「ストブラ」のお姫様役で活躍中。楠田亜衣奈はご存じラブライブの猛虎ネキの中の人だが、何故か彼女だけが昨年の掲載から漏れていた。何故でしょう。

　近藤唯は「脳コメ」のふらのちゃん役、タカオユキは「君のいる町」でサブヒロインを務めた。田中真奈美はご存じの通りに「きんモザ」のアリスちゃんだ。田辺留依は現在「ウィザードバリスターズ」で主人公セシルをやっているし、橋本ちなみも「妹ちょ」で主人公美月を担当。武藤志織は「ノブナガン」の小椋しおちゃん役だ。この辺がいわゆる「主役デビュー」組である。ちなみに山村響については、何故か去年一度名前が消えて今回再登場している。声優になるのか、それともシンガーでやっていくのか揺れて事務所を動いているせいか。ハルナのようにもう一回コートをまとって「シャキーン」てなわけですな。

　すげぇな、と思ったのは、知らない名前でググっても大体Wikiがヒットすること。日本のWiki編纂部隊はマジで優秀だ。もちろん、そんな優秀な部隊をもってしても未だ項目が出来ていない人物もいくらかいるのだが、なかなか主立った実績がなけりゃしょうがない。そんな中でも個人的に特にすげぇな、と思ったのは桐谷蝶々という名前である。Wikiも無いのでどんな仕事をしているのかは定かじゃないのだが、どうやら元々ラムズ所属で、例の騒動の煽りを受けて現在フリー。それでも活動は続けており、こうして名鑑に名前が載っているのである。どういう働きかけで掲載されるのか、なかなか気になるところだ。

 

 

OUT（１１名）

あきやまかおる　上村彩子　小倉結衣　栗林みな実　小林美佐

にわやま雪音　橋本まい　平野妹　福井裕佳梨　本多知恵子

真木ナオ　

　退場組も昨年と大体同じで10名ちょい。ほとんどは事務所を離れたりしたために外れた名前のようである。もちろん、本多知恵子の名前は全く意味合いが違うので、書いていて改めて気持ちが沈んでしまうのだが。

　意外な部分としては、栗林みな実、福井裕佳梨という２つの名前が消えたこと。栗の子についてはいい加減に「私そろそろ声優じゃないよな」って気付いたから外したっていうので分からなくもないのだが、現在もバリバリ仕事してるはずの福井裕佳梨が名前を外したのはどういうことなんだろう。謎だ。そして、個人的にショックなのは橋本まいの名前が外れていたこと。多分知ってる人が少ない名前だと思うのだが、この人は「CODE-E」で主人公を務め、同時期の「もっけ」にも出演、エンディングテーマの歌唱を担当していた。この2作品が好きだった私は「この子もここから売れてくるのかな」と思っていたのだが、なんとも。頑張れ。