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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラ部門と違ってこちらはとにかく候補の数が多いので、ひたすら列挙していくことにしよう。まず断っておくと、以前この部門で選んだキャラは候補として上がっても選ばないことにする。「今年のアニメに限定してるんだから重複採用は無いだろう」と思われるかもしれませんが、今期はやたらと「2度目の受賞」候補が多かったんです。具体的には水銀燈(ローゼンメイデン)、佐隈りん子(アザゼルさんZ)、凸森早苗(中二病)の3名。昔大好きだったんだから今も気に入るに決まってるでしょ! 「凸守が駄目なら七宮にするか」みたいな変更採用も敢えてやめました。

 まず、多くの女性キャラが登場する作品で誰が好きか、という派閥表明から。「脳コメ」なら雪平ふらのちゃん、「ガンダムBF」ならやっぱりアイラ・ユルキアイネンちゃん推しだし、「きんいろモザイク」では鬼畜こけしこと大宮忍派。この名前が出たら隣に満艦飾マコ(キルラキル)もあげておくべきかな(中の人的に)。あ、でも鬼龍院皐月様も捨てがたいな。「はたらく魔王さま!」では僕は勇者エミリア派で、「ゆゆ式」なら野々原ゆずこ派。「のうりん」だと……中沢農・良田胡蝶・バイオ鈴木……あ、絞れてすらいない。

 中の人補正が強そうなキャラを一気に切り出していくと、倉石たんぽぽちゃん(ウィッチクラフトワークス)、八瀬ちゃん(京騒戯画)、ハルちゃん(ぎんぎつね)、星宮ケイトちゃん(ズヴィズダー)、腐川冬子さん(ダンガンロンパ)、ぴーしぇちゃん(ネプテューヌ)、アカツキちゃん(ログ・ホライズン)にフラッターシャイ(マイリトルポニー)、そして龍造寺茜ちゃん(ワルロマ)、ついでに冬馬かずさちゃん(WA2)。暁切歌ちゃん(シンフォギア)に比良平ちさきちゃん(凪あす)。あと、キリクマさん(アルペジオ)!

 このへんまでが一気に片付けられる枠。そして、一気に片付けられない(最終選考)組を以下にあげていく。まず、正統派ヒロイン力の高さを見せつけた主人公orメインヒロイン枠では、まずなんと言ってもインパクト絶大だったのはすーぱーそに子(そにアニ)であろう。彼女のためにアニメが生まれ、彼女のおかげで成立してしまったというすーぱーな女子大生である。同様に「看板」を持つ主人公といえばむろみさん(波打ち際のむろみさん)も忘れてはならない。田村ゆかりの福岡弁っていうだけでも価値絶大だが、あのはまりっぷりは本当にお見事。更にヒロイン指数が無闇に高いキャラとしては、思わぬ伏兵ハイドラ・ベル(ブラッド・ラッド)もいる。彼女の可愛らしさが後半爆裂したことで、アニメ全体の質も大きく上がった気がする。そして、ヒロイン度数というかチャックボーン度数がやたら高かったのが高尾部長(ディーふらぐ)。「伊藤静に外れ無し」を地でいくキャラであった。あ、ヒロインといえば、もこっち(わたモテ)っていうのもいるんですけど……彼女もある意味「看板」だよなぁ……もこっちをあげたついでに中の人繋がりでレインボーダッシュ(マイリトルポニー)もあげておきますね。やっぱり僕はレインボーダッシュ派なのです。基本クズなところに一瞬見える侠気が恰好いいキャラでした。

 今回は「敵キャラ枠」にあまり選択肢がなかったのが残念だが、存在感のあるボスとして1人気を吐いたコンゴウさん(アルペジオ)が何とも印象深かった。「壊れていく女性」を見るのは何故こんなに背徳的な喜びがあるのか。同様の喜びを与えてくれたのは、よくもまぁ復活出来たと感心するエリザベス・メイブリー先輩(フリージング)。精神崩壊ヒロインの金字塔を打ち立てた彼女の頑張りに拍手。あと、最初からちょっとイカレてる「崩壊」キャラならば、仲村佐和(悪の華)も圧倒的。彼女の存在感は本当に圧巻だった。

 最後に残り3キャラ。うち2人は夢はかなく散った「振られ」役。まずは羽川翼さん(猫物語)。改めて阿良々木さんとの関係を清算した彼女の精神的な成長は、寂しさの中にも清々しさが残る。もう1人は小阪ちひろちゃん(神のみ)。友情を重んじ、大切な人を思った結果の見事な「フラレ」道。彼女の将来に幸大からんことを。

 で、本当に最後の最後まで選出したくて悶絶したキャラといえば……うか様(いなこん)に決まっておる! うか様うか様うか様! うか様よりも上が3人もいるのか! いるんです!

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“弔詞の詠み手”マージョリー・ドー」

‘06 「天保異聞妖奇士」より「アトル」

‘07 「バンブーブレード」より「千葉紀梨乃」

‘08 「とらドラ!」より、「逢坂大河」とその他ヒロインズ

‘09 「デュラララ!!」より「セルティ・ストゥルルソン」

‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」

‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」

’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」

’13「サムライフラメンコ」より「真野まり」

 上の一覧でも取り上げたが、今期強く意識させられたのは「ヒロインの挫折」というファクター。「振られた女性」に何故か惹かれてしまうというのは男としてはどうしようもない部分ではあるのだが、何かに立ち向かい、力及ばずに屈服してしまう女性を見ていると、何とも言えないS心が刺激されるものである。そんな「被虐の美学」をとことんまで突き詰めたキャラクターが、このフラメンコダイヤこと真野まり嬢であった。当然クライマックスはキングトーチャーに全てを否定され、身も心もズタボロにされた10話、そして、そんな弱さをぶちまけ、ゲロまみれのキスに帰着した16話。こんなにあけすけに「挫折」を体現し、それを被虐・嗜虐のアンビバレントの中でエロティックに見せてくれたキャラクターもそうそういない。どれだけズタボロにされてもステージに立ち、10話エンディングで完璧な「負け犬の姿」を晒したサービス精神も敬服ものであり、彼女がいたからこそ、「正義とは何か」「力とは何か」という作品の根幹がエキサイティングなフレーバーとともに咀嚼できたのである。まさに滅私奉公をもって大衆に様々な幸福感を与えるアイドルの鑑である。

 余談だが、この部門で選出されるヒロイン勢の「中の人」は当然偏りがあるのだが、気付けば戸松はこれで3キャラ目の選出。同じく3キャラの田中理恵と並んでトップタイ。まぁ、好きなヒロインのタイプってのは決まってるんだから、こうなるのも仕方ないよね(まぁ、うち1キャラがエビフライなのはどうかと思うが……)。

 

 

第2位

‘05 「地獄少女」より「閻魔あい」

‘06 「うたわれるもの」より「トウカ」

‘07 「キミキス pure rouge」より「二見瑛理子

‘08 「紅」より「九鳳院紫」

‘09 「ささめきこと」より「村雨純夏」

‘10 「刀語」より「否定姫」

‘11 「花咲くいろは」より「四十万スイ」

’12「人類は衰退しました」より「“わたし”ちゃん」

’13「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」

 説明不要! 4話と12話見ろや! ばぁーん!

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」より「レベッカ宮本」

‘06 「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」より「水銀燈」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」より「鷹野三四」

‘08 「SOUL EATER」より「魔女メデューサ」

‘09 「CANAAN」より「リャン・チー」

‘10 「けいおん!!」より「田井中律」

‘11 「よんでますよ、アザゼルさん。」より「佐隈りん子」

’12 「中二病でも恋がしたい!」より「凸守早苗」

’13「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」

 初めてルールをねじ曲げる決心をしました。本来劇場作品はカテゴリ違いということで候補から外しているのだが、「今年最も輝いたアニメヒロイン」を選定する上で、彼女を避けて通ることは出来ないだろう。「クレイジーサイコレズ」という新たな言葉を生み出し、自分で作り出した言葉を軽々と乗り越えて新たな地平を切り開いた新世代のダークヒーロー、暁美ほむら嬢。

 彼女の活躍については世間でも散々語り尽くされていることであろうから、今更ここで確認することもあるまい。ルールを作り、世界を作り、物語を作った史上最強の「魔女」。その根幹には救いようの無い「愛」があり、ここまであけすけに「愛」を語りながら、一切の衒いを持たず、神々しさにすら昇華させてしまうのが彼女の強さである。この「愛」ってのがあふれ出る百合魂というのが凄まじい。この救いようの無い歪みこそが、暁美ほむらの最大の魅力なのかも。

 そして、当然中の人への賛辞も忘れてはいけない。思えばこのグランプリ選定をはじめた最初の年がベッキーの年だったのである(声優部門では同年2位に千和が選出されている)。約10年を経て、一回りして再び千和に戻ってきましたね。

 

<声優部門>

 さぁ、ある意味ここが本番、声優部門だ。今年1年の声優模様を振り返るぞ。ただ、最近はチェックしなきゃいけない名前が増えすぎているので、なるべく若手中心に絞って観ていくのでご容赦願いたい。

 今年の声優業界は、アニメタイトルの増加にも支えられ、新人に多く注目が集まる活気あるものだったのと同時に、絶対的な強さを持つ看板が不動のままであることも再認識させられるものであった。花澤天下は終わるどころかますますの隆盛を極めているし、結婚で話題を呼んだ阿澄パワー、役の幅を広げてますますその声のパワーを充填させる茅野、何があろうと微動だにしない沢城大明神、エネルギーの固まりである戸松日笠といった頂上は、未だ衰えを知らない。また、悠木・早見・東山・上坂世代が大学を卒業する年でもあり、ますますこの辺りの世代が(若手の)中心となって牽引する姿が目立つことになる。

 その他の安定材料を列挙していくと、こちらは高校卒業で更にブーストが予想される小倉唯、その相方にして最大のライバルとも言える石原夏織の2人はまだまだ発展途上で先が楽しみであるし、年齢を凌駕して既に職人芸にまで至りそうな日高里菜のニーズも相変わらず厚い。昨年グランプリに選出した内田真礼はアワード受賞で最も波に乗った人材であるし、可愛い路線だけでなく少年役も視野にいれた瀬戸麻沙美小松未可子なんかはぐいぐい色んな役にチャレンジして欲しい。そして、何故か声優業界に脈々と受け継がれる「芸人枠」という謎のカテゴリも続々逸材が集まっており、中でもすっかり危険物と認識されるようになった西明日香・洲崎綾両名は、今後の扱いに充分過ぎる注意が必要である。混ぜるな危険。また、危険度合いでいったらこの2人すら凌駕する村川梨衣という存在も今後の動向が気になる。りえしょんの恐ろしいところは、何故か役者業になると全く違う人が出てくるという部分なのだが……。

 次のカテゴリは、「今年初めて挙げる名前」群。「期待の新人」ってヤツで、まだ1役とか2役だけなのでピックアップには早すぎるが、来年度以降の活躍が楽しみな名前。まず、今年1年の幕開けを飾ったのはピッチピチの芹澤優ちゃん。なんかもう、色々可愛い。同じ「犬ハサ」で活躍し「ヨヨネネ」「げんしけん」で注目を集めた加隈亜衣も、渋いながらもしっかりと実績を残した。「げんしけん」繋がりでは更に「いなこん」で大躍進を遂げた大空直美も、もっとたくさん声を聞かせて欲しい役者の1人だろう。彼女と同じ「おっきな幼女」カテゴリで核弾頭級の破壊力を誇るのは、なんと言っても久野美咲。彼女は一体何者なんだ、というくらいの幼女成分が恐ろしくすらある。一応小岩井ことりも同じカテゴリに入るのかな? れんちょんみたいなダウナー役の方が本人のキャラに合ってるっていうのが意外だったが、おかげで今後は仕事の幅も広がりそうだ。その他、フィノ役で第一歩を刻んだ田所あずさ、セシル役の田辺留衣、真白役の良田有里、ふらの役の近藤唯、愛ちゃん役の山岡ゆりなんかは、第一印象から面白い仕事が出来ている。さぁ、来年度にどれくらいが生き残ることになるかな?

 さて、ここからが最終選考枠。最年少から出していくと、予想以上に出番の多かった木戸衣吹。幼い役ばかりになるだろうと思っていたら「ゴールデンタイム」ではまさかの年上(一応ね)役で衝撃だった。また、「伝説のゆとり」の称号を手に入れた大橋彩香の伸びしろも相当なもの。最近の女子高生の自由闊達さは驚くべきものだ。また、名前だけでネタ扱いされることも多いが、ブリドカットセーラ恵美の実力は本物だと思う。正統派ヒロインがこなせて小回りが効く。今後重宝される存在になるのではなかろうか。シーズン後半にグッと良い仕事が増えたのが長妻樹里。彼女の籠もり気味の発生は、派手ではないがじわじわ癖になる心地よさがある。

 役の数こそ多くないが、その1つ1つで重要な仕事をこなしたのは渕上舞。少数精鋭で攻める珍しいスタイルであることよ。同様にピンポイントで今年良い仕事をしたのが米澤円。勝手に憂ちゃんのイメージしか持っていなかったのだが、今年はその引き出しの多さを見せつけてくれた。あと、直近の結婚報告に驚かされたが、渋いところでは葉山いくみの躍進がものすごいというのをご存じだっただろうか。彼女の声もかなり個性が強いのだが、変化に富んでいて声優としてはかなり面白い人材。現時点ではサブキャラ職人としての性格が強いが、これだけのものを持っていればまだまだ活躍の場は多いだろう。あと、なーんか気になるのが業界における藤田咲のスタンス。仕事量が安定しているので心配してるわけじゃないんだが、何故か彼女のやる役って偏ってるような……こういう起用の差ってのは面白いねぇ。

 声質だけでも最終兵器、井澤詩織の将来もすげぇ気になる。年を取ると永澤菜教みたいな立ち位置になったりするのかな。もう、声聞いてるだけで幸せになれますね。同様に声を聞いてるだけで幸せだったり、やるせなくなったりするのは、最終兵器橘田いずみ。いず様の餃子色の未来に幸あれ。あと、気付けばこの業界にすっかり溶け込んでいるだけでなく、実は無茶苦茶器用で芸幅が半端無いダークホースがM・A・O。ひょっとしたら戦隊上がり声優の中では一番大成するかもしれないと、密かに期待しているのである。

 最後に、「今年活躍した声優」の候補に「すーぱーそに子」って書こうとしたことを告白して締めとしたい。だってー、初めて声優に挑戦したとは思えないくらい上手いじゃないですかー。

 

 

第3位

‘05「植田佳奈」 ’06「小林ゆう」 ’07「戸松遥」 

‘08「佐藤聡美」 ’09「原田ひとみ」 ’10「日高里菜」

‘11「伊瀬茉莉也」 ’12「茅野愛衣」

’13「種田梨沙」

    アニメ 「境界の彼方」「きんいろモザイク」「ゆゆ式」

        「ストライク・ザ・ブラッド」  他多数

 

 まぁ、ここはひねらない。素直に考えるなら、絶対に種ちゃんを入れておかないと2013年度の総括として何の意味もなくなっちゃうから。去年の時点で「くるでくるで」というのは分かりきっていたことではあるのだが、予想通り、いや、予想以上に種田ブーストは強烈だった。まさかここまでのものが出てくるとは思っていなかったので、「大沢って本当に化け物事務所だな」ということを痛感させられるのである。これ、同じ事務所の久野ちゃんも伸びてくるってことかな……。

 種田イヤーとなった今年の説明は不要だろう。彼女の場合、よく言われるのは「特徴があまり無い」ということであるが、流石にここまで役を重ね、出番が多くなると、たくさんのキャラの根底に流れる種田イズムは見えてくるものである。真っ直ぐで癖のない「ヒロイン声」を守りながら、どこか柔らかみを持たせて、不思議と落ち着けるような声音。突き詰めると「ゆゆ式」の縁みたいな方向になり、調整次第で栗山未来のような純正萌えボイス、姫柊雪菜のようなヒロインボイスへと千変万化である。ヒットのきっかけとなった「新世界より」の早季役も、今になってみると純度の高い種田イズムがあったのだと分かる。

 本人のキャラも大沢事務所のカラーを維持した「しっかりしてるうわべに危なっかしいなにか」というものになっており、露出での仕事も実にいい。ほんと、どこにこれだけの人材をストックさせていたのか。このまま躍進を続けて事務所の先輩である花澤を乗り越えるまでになれば面白いが……当面のライバルは路線が近そうなかやのんかなぁ。何が恐ろしいって、花澤さんは大先輩っぽい印象なのに、種さんの方が年上なのよね。

 

 

第2位

‘05「斎藤千和」 ’06「後藤邑子」 ’07「佐藤利奈」 

‘08「遠藤綾」 ’09 「悠木碧」 ’10「喜多村英梨」

‘11 「豊崎愛生」 ’12「金元寿子」

’13「佐倉綾音」

    アニメ 「のんのんびより」「東京レイヴンズ」「君のいる町」

        「恋愛ラボ」「有頂天家族」 他多数

    ラジオ 「ちょっとお時間よろしいですか?」など

 

 未だに佐倉さんというと、役者業よりも「芸人枠」で話題に上ることが多い。事務所の性格もあるのだろうが、執拗なぼっち営業や百合営業により、ファンにつく人を選ぶキャラ付けになってしまっているのは事実だと思う。ぶっちゃけそこまで器用でもないので、おそらく尊敬する浅野・荒鷲・真澄先生あたりを手本にラジオ回しをしていると思われるのだが、まだ荒削りな部分もあり、そっち方面での課題も多い。

 しかし、そうした課題を認めつつも、あやねるの芸はいい方向に進んでいると私は思っている。今年1年、役者としての仕事に恵まれ、実に多様なキャラでその感性を磨いてきた。デビュー直後のあの棒っぷりは、そろそろ払拭されてもいい頃合いなのではなかろうか。個人的に一番のお気に入りは「有頂天家族」の海星。彼女の頑なさと、漏れ出てくる愛らしさのバランスが絶妙で、ベテランを起用したのでは出ないであろう青臭さが、まだ未成熟な海星という「美少女」のテイストに上手くマッチしていた。佐倉さんは、真っ直ぐに声を出すと音圧が大きくて非常に「良い声」なのである。キンキンとやかましい役が回ってきやすいのでそういう方向で活用されることが多いが、海星のように一段落ち着いた役も、「未確認で進行形」の副会長みたいなセーブした役も、ちゃんと声の個性が活かせるようになっているのだ。

 その他にも、今年はすっかり代名詞となったちんもぎちゃんこと鈴鹿、お手本のような騒がし役の「恋愛ラボ」結子、まさかのショタ役「ハイスクールD×D」のギャスパーなど、まだまだたくさんの見せ方が期待出来そう。本人の中で「役者業」と「芸人仕事」のバランスがどのようになっているのか定かじゃない(し、佐倉さんはあんまりそういうこと考えてないような気もする)が、今後も恵まれた環境・恵まれた先輩方にガンガン学んで、立派な役者として独り立ちして欲しいものである。まぁ、ぶっちゃけ芸人仕事も割と好きなんだけどね。今年は「ワタシモ…タノシイ…シタイ」みたいな名言が生まれたわけだし。現時点ではかなりのリア充生活になってるはずだけど、持って生まれた喪女根性ってのはなかなか抜けるもんじゃないからね。パイセン、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

 

 

 

第1位

‘05「生天目仁美」 ’06「井上麻里奈」 ’07「阿澄佳奈」 

‘08「井口裕香」 ’09「高垣彩陽」 ’10「藤村歩」

‘11「福圓美里」 ’12「内田真礼」

’13「内山夕実」

  アニメ「きんいろモザイク」「青き鋼のアルペジオ」「げんしけん二代目」

     「ドキドキ!プリキュア」「ストライク・ザ・ブラッド」他ほんと多数

  ラジオ 「まよなかデリバリー」

 

 選んでから気付いたけど、今年はベスト3中2人がRhodanthe*になってしまったのか。別にきんモザファンってわけでもないのだが……そう、私は今ではすっかりゆーみんファンになってしまったのです。

 彼女の場合に魅力的な要素は数多くあるが、なんと言っても「サブキャラ職人」としてのあまりに見事な立ち位置が本当に惚れ惚れする。主演は皆無と言っていいレベルなのに、出演したアニメの本数では何とあの花澤香菜を凌駕する。どんな番組でも油断するとそこには内山夕実が潜り込んでいるという、圧倒的な便利さは役者の本懐と言えるだろう。「貧乏神が!」の紅葉役で惚れ込んでからだからわずか12年のことなのだが、いつの間にか業界で替えの効かない存在になっていたのは驚くべきことだ。そして、この子が本当に上手いのよね。一番端的に出ていたのは「プリキュア」の2役だろうけど、個人的にお勧めなのは「ストブラ」の優麻。途中からは人格部分が古城になるわけだが、このときの古城の演技がホントにそのまんまでトレスされてるのがすごい。一瞬だけとはいえ、ゆーみんが主人公として輝いた瞬間である。もちろん、その他にもキリシマ/キリクマの愉快なくまさん劇場や「きんモザ」における陽子の不可思議な立ち位置、「げんしけん」矢島の救いようの無いキャラや、「バディコン」「とある飛空士への恋歌」のような大人なおねーさん(何故か負け犬要素あり)まで、とにかくどこにでもスッと入り込んでくる油断のならない大活躍ぶりが凄まじい。個人的にはやっぱりこれくらいの「高すぎず、決していい声とは言われないけど個性が出る声」が好きなんだよなぁ。私の中の声優十二神将(右柱部参照)で、多分渡辺明乃の名前だけちょっと不思議な印象があると思うのだが、ゆーみんは多分明乃と同じカテゴリに入るんだと思う。将来的には、女帝のように美味しい主人公役やおかーさん役で名を馳せてほしいもんです。まぁ、既にちょいちょい母親役はやってるんだけどね。

 そして、そんな役者業だけでも文句なしなのだが、最近のゆーみんは、相方ののじょさんに影響されたのか、少しずつおかしくなってる気もするんだ。元々お世話係の苦労人気質だったのに、時間が経つに連れてだんだんポンコツ要素がこぼれてきたというか……個人的にね、こういう「一見ちゃんとしてるように見える人が壊れていく」っていう状態がとにかく好きなのね。私の中の女王があの人であるのと同じ理由ね。ゆーみんは元々OL生活していたっていう職歴もあって、異次元の存在が多い声優業界の中ではまだまだ常識人スタンス。のじょさんのポンコツぶりに比べれば可愛いものかもしれないが、そのうちボケと突っ込みが逆転するような、残念な活躍も楽しめるかもしれません。

 その他にも、ソロでの歌唱がなかなか無いのが勿体ないレベルの歌唱力とか、目が小さいのをやけに気にしてるとことか、まだまだ魅力は尽きない(黒目がちな女性は大好きです)。今後も新たな魅力が次々に現れるであろう、ゆーみん劇場にご期待下さい。

 

 

 

 

今年も、良きアニメに巡り会えますように。

 

 

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