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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 前回との温度差、第10話。まぁ、今回もシナリオ的には大事な1話ではあるのだが。おばあちゃんのおかげで終始ゆったりまったりね。今回コンテが笹木信作氏なのね。

 物語もいよいよ締めに向かっている。今作最大の焦点となるのは瀬戸ちゃん改め智幸ちゃんの行く末である。彼女が「全ての記憶を失った死者」であったことは既に語られていたが、それがクイーンデキムに居座っているのは自然の摂理に反すること。「死者の魂が長居すると人形になってしまう」とのことで、智幸の身体もそろそろ限界が近いようである。あれ、それってつまり「モウタベラレナイヨ〜」なマユちゃんもそのうち壊れ始めるってことで……うん、まぁ彼女の場合はなんでギンティんとこに居座ってるかさっぱり分からないからな。意外とホームステイ感覚で滞在できるもんなんですかね。デキムとかギンティなんて超人的な能力を持ち合わせてるんだから、ギンティは邪魔だと思うならさっさとマユちゃんをエレベーター送りにできるとおもうのだが、それでも放っておいてるってことは、案外あの野郎もマユちゃんのこと気に入ってるのかもしれません。意外と気さくな裁定施設である。

 さておき、前回の辰巳・島田騒動は智幸の心を揺さぶり、その揺さぶりはノーナの狙い通りにデキムへと派生。あまりに凄惨な結末だったために、流石の鉄面皮デキムも自分の仕事に自信を無くしてしまった(まぁ、ああ見えてデキムって案外神経細いんだけども)。ノーナさんのところに相談、というか直談判に行き、「もう今の裁定システムやめません?」と提案する。もちろん管理職にあるノーナさんはしれっとそんな部下を追い払ってはいるものの、狙い通りにことが進んで内心ほくそ笑んでいる。続けて、クイーンのところに手土産持参で出張し、わざわざ智幸の記憶を全発掘・再構成する仕事を依頼した。どうやら、智幸はデキムの信条を揺さぶるお仕事をこなすのと同時に、彼女自身の人生においても、デキムを揺さぶることになる何らかの仕掛けが隠されているようだ。でもなぁ、おっかないおっちゃんに目ぇつけられちゃったからなぁ。オクルスさんの髪だか髭だか触手だかよく分かんない謎の器官により、エレベーター係の彼からノーナの企みはすっかりばれてしまった。「裁定者に人間の感情を植え付ける」というノーナ流イノベーションはここでオクルスに潰されてしまうのだろうか。大前提になる裁定者三箇条の「感情を持てない」にばっちり反してるからなぁ……。いや、でもノーナさんも含めて裁定者もみんな感情豊かなんだけどね……オクルスがどの程度「良くないこと」と認識しているのかが現時点ではよく分からないな。

 今回のゲームはババ抜き。おばあちゃんがやってきたのでそれにかこつけてなのかどうかはよく分からない。デキムの口ぶりからすると、ルーレットで決めると言っても今までの裁定は全部事前に競技種目は決まってたみたいだが、今回は誰か別な人間の意志(まぁ、ノーナ)が介在したのか、それとも本当にランダムだったのか。考えてみりゃ、死者の裁定なんてものは普通は老人を大量に扱わなきゃいけない部門なわけで、毎回ランダムでボーリングだのエアホッケーだのが出てたら、全国の死んでしまったおじいちゃんおばあちゃんが大変だよな。アーケードゲームなんて論外だし。そう考えると、ババ抜きはおばあちゃんに優しいナイスゲームだ。そして、そんなババ抜きの特殊ルールも、おばあちゃんに合わせて安心設計。これまでの流れから考えると「トランプの絵柄が各自の身体の部位になってます」になるかと思っていたのだが、なんと今回は思い出博物館である。漫画家をやっていたというおばあちゃんのレトロな絵柄がなかなかにハートフル。今回は初の3人プレイということで、どさくさに紛れて絵柄の中にデキムに関する品々も混ざっているのはどうかと思うけども。

 そして当然、そこには智幸に関する品物も混ざっていたのだろう。我々視聴者からは智幸関係とお婆ちゃん関係を見分ける方法が無いのでどれがどれだかは分からないが、ジョーカーに描かれたスケート靴だけは、間違いなく彼女ゆかりの品だろう。おばあちゃんは「ジョーカーは最後まで持っておくもの」との遺言を残していったわけだが、あのカードに描かれたスケート靴は、おそらく智幸の死の原因にも関わってくるのだろうし、今後デキムがノーナさんの企みに関わった事で突き上げをくらったときにも、ひょっとしたら何か重要な役割を果たすことになるのかもしれない。……スケートと「死の記憶」が繋がるっていうと……あかん、なんかひでぇ現場しかイメージ出来ないわ。その他に智幸の人生の手がかりとなるのは、チャボットという絵本のお話。優しそうなお母さん(CV伊藤美紀)に読み聞かせてもらっている幼い日の智幸ちゃん。そこにはとても幸せそうな家族の姿が映っており、こんな輪廻の狭間でくすぶるような女性には見えてこないのだが……あ、でも彼女の格好が無駄にエロ格好良いのは気になるな。あの姿は彼女の生前の何かに由来してるんでしょうか。それとも単にデキムの人形の趣味なんでしょうか。だとしたらデキムさんグッジョブであるが。

 真相に迫りながらも大事な部分には触れないエピソードだったので今回はそこまで盛り上がるという話でもないのだが、これまで散々酷かったりおかしかったりする「死」の姿を見せられてきたので、こうして普通の「往生」が見られると、「本来死ぬってのはこういうことなんだろうなぁ」ということを考えさせられる。もしデキムが今まで通りの裁定方法を維持し続けていたら、あのおばあちゃんにもなんか悪逆非道なゲームをやらせて、のたうち回る姿を見なきゃいけなかったんだよな。そりゃあかんわ。デキムは今回の一件ではっきりと決意を定めたみたいだ。ただ、そんなデキムと対極にいるギンティのいうことも真理だとは思うんだよなぁ。「人間は死ぬことを忘れていて、死んだ途端に生きる意味を探し始める。だが生きる意味なんか無い。いつか死ぬから生きるだけだ」。むー、そう言われればそうなんだけどなぁ。やっぱり、生きるために生きたいよなぁ(無駄に生きる日々を貪りながら)。

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