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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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GATE 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり(2期目)」 5→5

 2期最終回に1期OPが流れるアニメは名作。いや、異論はいっぱいあるだろうけど。たまたま今回「うたわれ」とこれが続いたもんで。エンディングの映像部分も含めて、オチは非常に良かったんじゃないでしょうか。伊丹嫁のまさかの出番で南條さんにギャラ発生。

 2期目ということで、どういう風に発展していくかが期待されたのだが、ぶっちゃけ、そこまで「発展」と言えるような要素はなかった。最終的には自衛隊が圧倒的武力でもって異界の人間を駆逐する流れに変わりはないわけで、1期で感じたもやもや、「こんだけの殺戮シーンを描いていいもんなのかどうか」は2期も変わらず残った。

 個人的に今作で一番微妙なポイントは、伊丹という主人公そのものだと思っている。正確には伊丹個人と自衛隊という組織が上手く弁別しきれていないこと。伊丹は「まわりに女の子をはべらせる」「基本的には自己中心的なオタク気質」「それでも特殊資格持ちのハイパー俺ツエー」というあたりが典型的なラノベ主人公。まわりに女の子が集まってくることは半ば必然だし、説明は諦めるしかない部分なのだが、それでも今作は「伊丹という人間のカリスマ」みたいなものが幾度となく強調される。ピニャ殿下もレレイもロゥリィも、「伊丹はすごい、伊丹なら何とかしてくれる」と彼を信頼している。そのために伊丹は「人格者」として描かれる必要があり、実際に炎龍のときのテュカとの関係性など、必要以上に女性に優しく、面倒見が良く、博愛主義なところを見せる。

 対して、自衛隊という組織は「軍」であることをはっきりと割り切ったスタンスで描かれる。たとえば上とのしがらみがついて回るところ、そして、出番が訪れたら迷い無く任務を遂行し、容赦無く人の命を奪うところ。今作はタイトルに「自衛隊」の文字が冠されていることからも分かる通りに、自衛隊という組織自体も主人公であり、彼らが異界の地でどんな活躍を見せるかも物語の中心的要素だ。そして、この世界では「伊丹=自衛隊の代表」である。そのために、どうしてもこの2つは同一視して語られることが多いのだが、どこかちぐはぐな印象を受けるのだ。たとえばラストを取り上げてみると、ピニャ殿下救出のために、伊丹はわざわざ変装して城内に侵入。今となっては逆賊とすら言って良いゾルザルを前に、颯爽と現れて紳士的に(遠距離射撃で脅しながら)ピニャ殿下をかっさらっていく。そこには「ゾルザルを殺さずにあくまで話合いで救出した伊丹」という図式がある。しかし、一歩城の外に出て脱出を図る際には、まわりの自衛隊員は銃火器、爆弾をフル活用して伊丹の活路を開き、散々に人を殺しているのである。それはもちろん、伊丹も了承済みだし、彼自身が指示している部分も多い。こうなると、「結局、伊丹も殺すだけ殺して解決している」ことになってしまうわけで、なんだかひどく残念な気がする。伊丹の目指しているキャラと、実際の物語が、最後にすれ違っている感があるのだ。まぁ、あくまでも「悪役を倒している」のだからしょうがないのだが……結局これって「侵略戦争」なんじゃねぇかなぁ、と。

 ま、そんな面倒なことはぶっちゃけ些事ではある。そもそも自衛隊なんてテーマを選んだ時点で戦争だの権力だの主義信条だのといった面倒な要素がついて回るのは当たり前のこと。そこを誰もがすっきりする形で格好良いドラマにまとめるのは無理があるだろう(格好良くクリーンな自衛隊が見たい人は「よみがえる空」を観よう)。あくまでその部分は「ファンタジーと自衛隊をくっつけたら面白いんじゃね?」というひとネタだと考えるべき。実際、戦闘機とのエンカウントで航空性能を量られたり、大量の爆薬着火でぶっ殺されるドラゴンなんて図式は割と面白い。人間以外のモンスターと戦う要素を増やせば余計なしがらみ無しで自衛隊の火力を発揮出来るとは思うのだが、それだと本当に自衛隊である意味が無くなっちゃうから悩ましいなぁ。あとはまぁ、可愛い女の子がたくさん出てくるところを楽しめば良いのではないかと。

 そう、今作の女の子は皆可愛い。そこが一番盛り上がれるとても重要な部分だ。メインの3人娘は相変わらずの活躍。まぁ、テュカは今回可哀相なポジションだった気もするが、レレイとロゥリィがチート性能なのでしょうがない。そして、本当に良い奴隷姿を披露してくれたピニャ殿下のポジション取りと、彼女のお付きの連中の「やることやってる」感。ピニャ殿下は心底ちんぽに弱そうな姫騎士で最高ですね。戸松ボイスの正しい使い方。取り巻き連中はゆーみんとむっちゃんのキャラが結婚・懐妊までこぎ着けるというレアなケース。みんなして発情しすぎじゃねぇかな。シェリーちゃんは……合法になってからな。そして今期の立役者は、政変部分を支えたテューレby小清水。結局ゾルザルともども結末がうやむやになってしまったのは残念だが、3期目の可能性を残した終わり方とポジティブにとらえよう。思えば彼女の喘ぎ声から始まったシーズンだったんだよなぁ。他にもるみるみキャラが相変わらず美味しい(損な?)ポジションで楽しませてくれるとか、アルペジオさんの「お前本当に頭良いのか」感とか、そのお師匠さんの一切空気を読まない天真爛漫さとか、この世界の女性陣はみんな魅力的。いや、男性陣も格好良い人いるけどね。もう、この設定で「異界の生活にちょっとだけ自衛隊な日常アニメ」でもいいよ。どっかでスピンオフやってそうだけど。

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