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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 さわちゃん無双の第10話。正直どないやねん、と思うような内容ではあるのだが、一介のサブキャラをメインに据えてここまでがっつりと話作りが出来てしまうこの世界には感心する。さわちゃんって、ひだまりで言うところの吉野屋先生よりも出番少ないキャラなんだぜ。

 おしとやか美人先生と、ちょっとおかしなド迫力ねーちゃんという2つの顔を使い分けるさわちゃんがそのペルソナを脱ぎ捨てるというのがメインストーリーで、クライマックスのライブのくだりなんかは、実にありきたりで分かりやすい流れ。ライブシーンの処理も流石に慣れてきて、もちろんうまいとは思うが、そこまでインパクトのあるものでもなかろう(まぁ、覚醒直後のさわちゃんのひと睨みの迫力はなかなかのものだったが)。

 その上で、今回のエピソードで描かれたのは、まずは軽音部5人組の、ちょっとおかしなロケーションでのドタバタ劇。例えばファミレスでオーダーを巡ってバタバタする唯なんか、その心情が分かるだけに微笑ましくも馬鹿らしい。この際だから「尾行するのに制服姿で5人して楽器背負うのはどうよ」とかいう話は置いておくとしてね。他にも、今回最も異色だったのが、おでんの屋台で先輩の話を聞く面々。流石にこの組み合わせは想像出来なかった。そして、不思議と屋台をエンジョイしている面々が溶け込んでいるのが謎。その後の教室でのメモ回しから廊下へのコンボも、普段意外と授業中の描写がないだけに新鮮なシーン。ほんと、なんで女子ってああいうのが好きなんでしょうな。

 そして、もう1つ今回のエピソードでフィーチャーされたのは、「大人になること」と女子高生(というか唯)の関係性。この作品ではさわちゃん以外の大人というものがなかなか登場せず、今回キーとなった紀美は、数少ない「唯たちに干渉した大人」である。年を経ても変わらなかったデスデビルとさわ子の関係は、そのまま将来の唯たちの姿でもある。「大人になったら大人になるのか」という唯の疑問は実に的を射たもので、嫌が上でも変わっていくこれからの生活を想起させる、ちょっと切ないファクターでもある。そうした「変化」について、唯は唯なりに感じ取っているようで、憂に対して何気なく口にした質問は勿論端的な表れだし、ジュースを飲むかと訪ねられてお茶がほしいと答えたこと、廊下に立たされたときに教室の表札に向かって飛び跳ねたこと、屋台でギー太を返してもらった後に何気なく音を出してみたこと。それらは、将来への不安と、期待の表れだったのではなかろうか。

 こうした「デスデビルのメンバーと軽音部のオーバーラップ」はなかなか心憎い演出で、2つの「青春」が相補的に影響を与えあっている。例えば、これまで我々は2クールのあいだ軽音部の日常生活を見てきたので、それを反映させることで、本来なら何一つしらない、さわ子たちの青春時代を数枚の写真から思い描くことも出来るし、逆に、彼女たちの卒業写真から、嫌でも唯たちの卒業というファクターにも目を向けざるをえない。その上での結論は、「大人になっても、大丈夫だよ」というさわ子の現在で締めているのは本当にありがたかったです。変わらぬ日常、っていうのがこの作品の大命題だものね。

 でも、今週一番印象深かったのは、実は憂の何気ない返答の一言。唯の訳の分からない質問に対して、「ジュース飲む?」って……姉の質問のすべてを飲み込んで、自分なりの答えを持ってないとこのレスポンスは出来ない気がするんだけど……すげぇな。

 あ、今回はあんまり出番がなかったんですけど、一応今週の1枚。「アイアムアペン」はボケの基本。

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