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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「探偵オペラミルキィホームズ第2幕」 7
あいつらが帰ってきたぞ! 作品第2弾にして、今期大本命、かつ、大混迷。世はまさに大農村時代だ! もうね、1期で人気あったからって何やってもいいってわけじゃねぇぞ! 1話目ということで、ひとまずゆっくり「お帰りなさい!」と迎えて上げたいところなのだが、この作品のスタッフの基本属性は「悪のり」である。「1期は無茶苦茶やったら思いの外受けたし、もう2期は最初から何やっても構わないよね!」と、そんな感じだ。いや、ちゃんと視聴者のニーズには応えているんですよ。この短い30分の中で、「ミルキィホームズのアレが観たいなぁ」と思った要素はほとんど網羅されていたのではなかろうか。シャロの「無理ですー」に始まり、1人だけこっそり自分勝手でひどいことしかいわねぇネロ、大熱唱でハートのお口のコーデリアさん、そしてあざといまでのエリー、トゥエンティの乳首回し、ヤンデレ風味のアルセーヌ様、IQ1400の小衣ちゃん、追撃するアイリーンまで。とにかくこの1話さえ観れば、あの狂乱がまざまざと思い出せる、そんな導入なのだ。 いや、大丈夫、ミルキィの本気はきっとこれでは終わらないはずだ。シャロ達が本気を出したら、こんなレベルの駄目駄目駄目駄目駄目じゃないはずだ。……ほんとにさぁ、今回観てて改めて思ったんだけど、ミルキィホームズの4人の友情って、一切理屈がないんだよね。1期でもこの4人がくっついた馴れ初めって描かれてないし、ネロの様子を観てると打算でくっついているようにすら見える。でも、絶対に切れない絆があるんだよ。そして、その堅い絆は、結局「みんなして本当にクズだから」っていう1点にしか見えないんだよね。それがすげぇ。ここまで人間として救いようのないヒロイン達の萌えアニメって、やっぱり人智を越えている。 それにしても感心するのは、ミルキィに関わっている時の沼田誠也氏の仕事量である。今回もオープニング・エンディング・本編、全部担当。アイキャッチイラストも彼の仕事。今回、背景美術の小林七郎氏が抜けてしまったのでほんの少し画面全体のテイストはかわっているのだけれど、それでも気にならない完璧な仕事ぶりなのですよ。本当に楽しんで仕事してるんだろうなぁ。是非ともこのままのハイクオリティでラストまで走り抜けて欲しいなぁ。今回は製作スタジオがJCに加えてARTLANDが加わっているので、人手は増えて仕事はしやすくなっていると期待したいところだ。 あとはもう、好きなキャラの活躍を眺めて「可愛いなぁ! でもひでぇなぁ!」って叫んでればいいじゃない。今の時期にこの作品を観ると、「コロちゃんに怒られるピクちゃん」というすごく新鮮な構図が楽しめるぞ! あと、引っ込み思案な柴いぬ子さんとかな! PR
○「偽物語」 6
あいつらが帰ってきたぞ! 作品第1弾。私の「化物語」評については過去の感想を参照してもらうとして、とにかく一言でまとめると「シャフト作品の1つのゴール」という評価。更に詳しく言うなら、「尾石達也の極致」。そういう意味で期待していた身としては、スタッフクレジットに尾石さんの名前が無かったことでちょいとばかりトーンダウンしてしまったのは事実だったりする。でもまぁ、ある程度は製作のノウハウが移譲出来ているのが、製作スタジオ=製作スタイル、つまりは新房システムの良いところ。今作1話を見る限り、「化物語」との差異はそれ程大きく感じられるものではないだろう。 出だしから怒濤のような台詞の嵐アラシ。これぞ西尾維新の真骨頂、これこそが化物語オリジナル。本当に、アフレコ現場でしゃべってる人は1人残らず大変だろうなぁ、と考えるだけでもたまらんものがあります。「千和キャラで一番いい女」ことガハラさんは、1期の最終回であんだけ殊勝だったことなんかすっかり忘れたように全力投球だったし、それを受けきる阿良々木さんのテンションもいつも通り。今回は妹2人がメインでシナリオに絡んでくるので彼の心境もおだやかではなかろうが、今のところそんな心配もどこ吹く風だ。そしてなんといっても八九時である。いやあ、よい幼女ですね。彼女が頑張っている限りはこの作品も大丈夫だ。ホント、懐かしい顔に再会できて、何の変化もなく彼女達がフル回転しているのを観るだけでも、「帰ってきたなぁ」ということがしみじみ感じられて良いものです。 とはいえ、やはりシリーズディレクターが変わったのだから、一切変化が無いというわけではない。一番の変化は、いかにも「化物語らしい」カット割りを再現してはいるものの、尾石演出に観られたような複層性、暗示性は弱くなっている。ギャグをやるにしてもストレートなパロディの比率が上がっているし、阿良々木のアホ毛が爆発したり、八九時がダイナミックに電柱を駆け上がったり、アニメとして見栄えがして、分かりやすい演出が増えている。普通に考えて「台詞ばかりで画面に変化が出しにくいアニメを面白く見せるなら、どうしたらいいか」というタスクに対してなら、こうした画面作りが分かりやすい解答になっていると思う。八九時と阿良々木の会話を道路標識で表示してみたり、月火との会話を倒れる本で表示してみたり、そういう「見た目」の分かりやすさが、1期の時とは決定的に違う要因だろう。まぁ、1期があれだけ評価されて、今回は更に多くの視聴者層を狙っていく作品作りになると思うし、こういう方向性はアリかもしれない。 また、作品のシナリオを意識しているのか、それとも作画スタッフに余裕があるのか、1話目はやたらと肉感的で彫りの深い、「描き込まれた」人物造形が多かったのも目を引いた。これはこれでまた面白いのだが、丸みとシンプルな線で活きる渡辺明夫絵にしてはちょっとくどい部分もあるので、好みの分かれるところか。カウチに寝そべる月火のエロさは、当然アリだとは思います。まぁ、そんな大した差ではないし、ひょっとしたら1話だけ作画の関係でそうなっていただけかもしんないけどね。 とまれかくまれ、再び巡り会った「シャフトの申し子」となるであろう作品。引き続き期待しながら毎週見守りたい。ファイアーシスターズがメインって、ワクワクがとまりませんよね。中の人については……全員文句なし! でもやっぱり阿良々木さんの中の人のテンションが神域だ!
○「新テニスの王子様」 5
実をいうと、私はこの作品にほとんど興味がない。ジャンプに連載していた時にも読んでなかったし、次第に話題になるようになってからも、腐女子の方々のたしなみであるという認識が強くて、基本的にノータッチだった。最近ではすっかりギャグ漫画として愛読されるようになり、訳の分からないスタイルで人気を博していたことは知っているが、基本的に、こういうスポーツ・バトルものっていうのはある程度真面目にやった上で、そのネタが空回りしてギャグになっちゃうのが面白いのであって、わざわざ狙ってギャグ要素を入れてくる、というのは何だか美しくないような気がしたのだ。絵も全く好みじゃないし、「ギャグ漫画としても読まれるけど腐女子人気も凄いからキャラものとしてもガンガン稼いでいくよ」っていう方向性は、何だか生臭いものにしか感じられなくて、忌避していた部分もあるのかもしれない。 そんなわけで、今回始まったこのアニメも、基本的には否定的な部分からスタートすることになった。ネタが色々あるってのは知っているが、それらは大体ネット上でもいじられているし、今更アニメでやられたからって新鮮味もなかろう。アニメとしての面白さが加わるならば興味も湧こうが、こんだけの人気作品、わざわざ冒険してアニメオリジナルの要素や演出を盛り込む意味も無い。他の多くのジャンプ作品同様、原作をそのまま垂れ流してくるはずだ。だとしたら、もし楽しみたいのであれば原作を読めばいいのであって、その原作を読む気が無い人間は、アニメも別に見る必要がない。そういう判断が出来るはず。 ……でも、観てると悔しいけど笑うな、これ。うん、ごめん、わざとやってるだろうし、狙って作ったギャグなのは確実なんだけど、その上でやっぱどっかおかしいわ。ジャンプのバトルって、こういう「確実にどっか間違ってる人」が生みだしてきた文化なんだよなぁ。ゆでたまごしかり、高橋陽一しかり。そういう意味では、許斐先生も立派な傑物なのかもしれません。基本的に門外感なので今後何か余計なことを言うつもりはないけど、ひっそりと毎週楽しむことにはなりそうです。地味に、「とにかく人気の男性声優を全部つぎ込め!」という潔い姿勢も、耳で楽しむ分に不足はないですし。 あと、アニメオリジナルの要素として、オープニングがなんかいい歌なのと、エンディングアニメがミュージカルを意識して爽快なものになっていた点もポイントが高い。なんだ、割といいアニメなんじゃないか。喰わず嫌いっていけませんね。
○「ハイスクールD×D」 4
今年、我が家の新番チェックの口火を切るのはこの作品からです。正確にはBSで「ミルキィ」が始まってたんだけど、チェックし忘れたし、地上波まで待ちたいと思います。とにかくこれが一本目。うん、まぁ。 特に言うことも無い1話目になった。「陳腐」「凡百」「お約束」、言い方は多々あるだろうが、いかにもラノベでいかにも軽そうな、そんな中身。AT−Xで始まったのでおっぱい祭りの様相はあるのだが、だからといって別に……なぁ、見せたくて見せる乳にはそこまでの価値もあるとは思えないし、おっぱいにこだわりがあるようなお話になるとも思えない。なんか「クェイサー」とか「魔乳」のせいでよく分からないハードルが上がりまくってるね。監督は柳沢テツヤ。地上波放送ではかなり久しぶりの名前だが、特に印象もないので期待するわけでもないしがっかりするでもない。でも、この作品で大きな関心を集められるという気もしない。「可もなく不可もなく」で落ち着かれるとちょっとなぁ、というくらい。先日までやっていた「マケン姫っ」よりはキャラデザが見やすいので、続けていくぶんに不満は無いが、どこまで追いかけたものやら、というのが第一印象である。ここから凄いことが……起こらないよなぁ。 中の人としては、「ぴかしゃと御前が似たようなポジションで共演」っていうのがちょっとした事件か。いわゆる「強気黒髪ストレート」枠では完全にキャラかぶりを起こしていた日笠陽子・伊藤静の両名だが、昨年「ロウきゅーぶ」で無事に共演を果たし、今回は更にメインヒロイン+その脇という、非常に近い距離での共演に成功。これで御前でなくてぴかしゃの方がメインという配置に時代を感じるが、この2人の共演でどのような絡みになるのかは興味深い。というか、二人とも「あたって砕ける」タイプの芸人気質なので、是非ラジオとかで直接対決してほしい。そういや敵対側でナバも出てたな。シャナ以外で賢プロコンビが共演してるの久し振りに見た気がする。そして、案外面白かったのが、主演の梶君だ。最近は本当に食傷気味なレベルで梶裕貴祭りが開催されているわけだが、単細胞でエロに肯定的な梶キャラって初めてみた気がする。そういう意味では、案外見やすい作品になるのかもね。
○「gdgd妖精s」 5
ちょっと前に始まっていた「新番組」っつうのはちょっと微妙な枠なんだけど、ちょっとしたきっかけで知って見る機会を得たので、2話まとめての視聴。うん、なんだこれ。 映像をちょっと見ただけだと、これは一切面白そうに見えない。だって、この手のフルCGアニメって、映像の機微で見られる部分が1つもないじゃないね。全部映像処理だけで構成してるから、コンテワークも作画エフェクトも無い。既存のアニメの楽しみ方で見られないっていう意味じゃ蛙男商会作品とか「ネットミラクルショッピング」と同じ。それをよく分からないデザイナーが作ってるってんだから、期待しろって方が無理な話である。 が、…………うん、なんか、悪くないね。このグダグダさは、いっそ諦めの極致にあるね。ぶっちゃけ、これほとんど映像いらないわ。もう、メイン3人が延々喋り続けるだけのラジオドラマでも問題無いレベル。たまにシュール過ぎて吹きそうになる映像もあるんだけど、ま、無いなら無いでいいや、っていうレベルだし。つまり、この作品はキャスト的に楽しいというだけの話である。いや、脚本もゆるくて案外楽しいんだけどね。睡眠のタイプ分けのところとか、好きよ。でも「アフレ湖」のとこなんて、あれ絶対アドリブだろ。ひょっとしたら先に声だけとってプレスコで作ってるんじゃないのかしら。あの独特の身内ネタっぽい笑いは、中の人好きにとってはたまらんご褒美だぞ。 と、いうわけで中の人のお話。今作は完全に彼女達の腕にかかっているといっても過言ではない。三森すずこ、水原薫、そして明坂聡美。3人が3人とも、与えられた役割を確実にこなしている印象だ。まず、(多分)主人公のみもりん。ポジション的には、単に他の2人のボケについていけばいいので仕事としては楽な部類。純粋に声の可愛らしさで勝負出来る良いポジション。そして作品のメインの味つけを施すみずはらさん。最近は「魔乳」とかでハードな方の声を使う役が多かったので、「らきすた」のみさお風のこっちの発声は何だか久し振り。ユルさの中に確実な無茶を孕んだ、素敵なお仕事。そしてアクセントとなるのが、シュールを全力で体現させたあけこのボケ流し。まぁ、大体中の人と一緒……一応、シャロとアルセーヌ様が共演しているという意味では夢の番組である。 結論、中の人3人、みんな美人さんで素敵。最近共和国を設立した被虐キャラのあけこと、生粋のしまむらーとして有名な庶民派声優みずはらさん。この2人に囲まれたみもりんは、どんな顔でアフレコしてるんだろう。是非見てみたい。
○「ギルティクラウン」 4
今期なんじゃこら枠、その2。今回のノイタミナは難しいのが続けて2本ですわ。「UN−GO」が何だかぬるっとした視聴感なので、こちらの(おそらく)やろうとしている大きめのドラマのテンションにまで調整するのが大変である。 1話目を見ての印象は、「アニメオリジナルなんだったら、もう少しオリジナルなことやればいいのに」。すごくラノベっぽいんだよ。肥大した自意識を抱えて自分だけ違うと思ってる面倒な主人公と、言葉少なにとにかく謎だけバラまきゃいいや、みたいな登場の仕方でサービスを振りまくヒロイン。そして、「何かをする意志」を埋め込もうとする少女のために、少年はなけなしの勇気をふるって……という、「第1話を作る会議」が始まったら真っ先に却下されるレベルのベタっぷり。別にベタが悪いとは思わんが、もしちゃんとそれがやりたいなら、もう少し「それ」用の土壌を用意してからにして欲しいもんだ。主人公のキャラがまだ分かってない状態で、独白だけから「彼の無力感を察して」と言われても無理難題。ラストシーンで、彼がヒロインを救おうとして巨大ロボの前に飛び出した意味がさっぱり分からないのだ。「なけなしの勇気」発動シーンなんだろうけど、あのシチュエーションだと単なる死にたがりじゃねぇか。そして、男の子だったらとにかく女の子を助けるもの、みたいな処理もピンと来ない。主人公から見たらヒロインは犯罪者なんだから、わざわざあんなことしてまで関わりたい人間じゃなかろうに。理屈の合わない勇気は単なる無謀にしか見えないのですよ。 脚本面はかなり弱い。誰なんだろうと思ったら吉野さんじゃないですか。サポートに大河内さんの名前もあるってことは「ギアス」を作り上げたメンバーってことになるわけだが……期待半分、不安半分ってとこか? 少なくとも「1話目からぐいぐい引き込まれるわー」ってなことにはならんかったのが残念ではある。ちなみに、監督が荒木哲郎、製作がI.G.ってんだから良いものが作れる下地は充分にあるはずなのだ。導入はちょいと退屈だったが、ここからの盛り上がりに期待しよう。どの程度ロボットが関わってくるかってのも気になるところではあるよね。どうしたってロボのバトルはメインの見せ場になるだろうし。作画面については1話では当然問題なし。まぁ、「No.6」も最初から最後まで映像に問題は無くて、むしろ綺麗な部類だった割にはいまいちピンと来なかったけどね。今のご時世、丁寧さよりも個性での売り出しの方が割が良さそうだなぁ。 そして中の人の話。梶裕貴は、流石に今期働き過ぎじゃなかろうか。「ロウきゅーぶ」が終わったと思ったらそのまま「シーキューブ」でもメインやってるし、「No.6」も終わったと思ったらそのまま主人公引き継ぎ。なんだこのラインは。そして、彼の場合にはどれもこれも全部同じような演技になるのがなぁ……「小学生は最高だぜ!」くらいのインパクトがある役なら差別化も出来るんだろうけども。そして、過労死が不安視されるのは何も梶だけではない。そう、茅野愛衣もヤバい。今期だけで一体何本メインやってるんだ……正直、役の寡占状態はあまり感心しませんよ。起用する側も、もう少しバランスをだな。彼女の場合、「この役なら是非かやのんに!」というよりも、無難な安定感での採用を受けているような印象があるので、何だか勿体無いのである。もう少し1つの役に丁寧に入れる時間が欲しいんじゃないかなぁ。ここまで詰め込まないと「人気声優」になれないのだとしたら、どんだけ茨の道ですか、って話だしな。とにかく、無事に終わることを祈っています。
○「UN−GO」 4
今期なんじゃこら枠、その1。一応関西圏では「アニメわ〜く」の新作枠のはずだったんだけど、今期からようやく「ノイタミナ」の名称が冠されることになった模様。突如慣れ親しんだジングルじゃないのが出てきてちょっとびびった。 そんな記念すべき関西「ノイタミナ」の第1作であるが、なんかものすごく色々とややこしい作品である。まず、原作があるのだけど、オリジナルである。訳が分からない。そして、私は多分これの原作を何故か読んだことがある。数年前になんとなく「短編集だから」って言って買っていたのである。もう、長編小説読む体力とか無いんで、短編なら大丈夫ってんでちょいちょい買ってたことがあったのね。で、一応「読んでる」はずなんだけど、まず、内容についてはほとんど覚えてない。今回この謎の「アニメ化」のおかげで何となく思い出したような気もするのだけど、あんまり比較出来るような状態ではない。そして、幸か不幸か、あんまり比較する意味も無い。何せ、これに原作がある意味があんまり無いからだ。 設定として残っている部分は、現場に出張った本当の探偵と、それと角を突き合わせるアームチェアディテクティブの組み合わせ。安楽椅子探偵の方は、話を聞いただけで名推理を披露してみるが、必ずどこか抜けてて、真の主役にチクリと本当のことを言われる、というのがひな形だ。その部分はアニメも踏襲しているし、一応事件のざっくりした外枠は似たようなものを採用している。でもまぁ、そっから先、トリックも違えば登場人物も違う。そして、主人公たちのキャラが際立って違う。黙々と推理する探偵だけならいいんだけど、何故かギアス使いが1名いるんですよ。世界設定が特殊なのは別にいいんだけど、一応「推理もの」になっているはずの作品で特殊能力持ちはどうなんだろうねぇ。食い合わせがいいのかどうか。 もちろん、これはこれで「能力持ち探偵」というキャラが立つし、いかにも「ノイタミナのオサレ枠」らしい、妙なエフェクトを聞かせたクライマックスの盛り上がりは作りやすい。原作そのままの「捕物帖」をアニメにしても地味の極みなのは間違い無いので、この変更(というか再構築)は決して悪いことではないとは思う。でも、それなら原作いらなくね? っていうのも正直なところなんだよね。なんだか被せ方が中途半端でパッとしないんだよねぇ。 そして、そんなオサレ空間での事件の構成と、物語展開がどこまでネタとして見ていいのか分かりづらいのでついていきにくい。最もシュールだったのは、被害者の死体を壇上に陳列させたまま淡々と進む推理パートだろうか。いやいや、片付けろよ。触れないならせめてそっから離れて推理合戦でもなんでもやってくれ。とんでもねぇ絵面だよ。他にも色々と突っ込みどころは多かったが、なんだかシュールに見えるのはひとえに時間が足りないからだと思う。全てのファクターをぎゅぎゅっと1話に詰め込んで事件発生から解決までを一気に描くので、場面転換や証拠探しなど、無駄な(?)要素は一切排除。おかげで、事件に関わる探偵さんたちは全員超人になってしまいました。もう、理屈もなにもあったもんじゃねぇよ。これで「原作が安吾です」って言い切ったら、なんだか可哀想な気がするんだけど。 まぁ、原作と比べても仕方ないってことは再三確認しているので、割り切って「オリジナル作品だ」と思って見れば、なんだかオサレ雰囲気も漂って、何となくドラマの書き方にくせもあり、「ノイタミナ……かなぁ」という気がする作風にはなっている。水島精二と會川昇というハガレンコンビの作劇なんだから、何か面白いものが出てくることは期待出来そう。キャラクターデザインなどのパッと見での売りがあんまり無くて、そのくせ一般客におもねるような汎用性もなくて、どこに売りたい作品なのかさっぱり分からないのが最大の悩みの種である。 というわけで、七難隠すために中の人の話に移ろう。主人公である新十郎の中の人が専業でないのは、ノイタミナ的な仕方なさ。そこまでひどいもんでもないので、これは見ないことにする。そして、もう本当にどうしていいのか分からないくらいキョドってるのが、因果役の豊崎愛生である。正直言って、視聴中には豊崎であることに全く気づきませんでした。子供バージョンの時の男の子声、大人バージョンのエロボイス。どちらもいわゆる豊崎フォーマットに無いもので、正直、驚愕している。スタッフロールを見て度肝を抜かれ、改めて確認してみたのだが、大人バージョンはともかく、未だに男の子声の方は「マジで?」という気分。ほんと、色々と面白いものを見せてくれる。まぁ、あまりに作り声になってるので、大人バージョンは何となく色気とか怪しさは犠牲になってる気もするけど……これも慣れの問題ですかね。「こういう役も行けます」っていうのを売り出したら、ますます仕事が増えてしまいますやん。 その他、面白いと思ったのはお嬢役の山本希望という初めて聞く名前。新人さんみたいだが、初めて聞いた声で新人だということは感じさせず、基本スキルはばっちりおさえた状態でのメジャーデビューである。正直言うとまだガツンと来るようなオリジナルのセールスポイントは見えてこないのだが、この作品をきっかけに、何か一つ良いインパクトを残して欲しいものである。そして、1話だけのゲストキャラだろうと思われるが、「殺人事件の」「犯人で」「時代に翻弄された」「不幸レベルマックスの」「黒髪淑女」役ということで、この人が呼ばれないわけがない、桑島法子様。流石、コズミック・イラでは3回も死んでる「死のベテラン」は、殺すことにも哲学がござる。壊れキャラも安定運用。出て来た瞬間に「あ、この人死ぬ」と思われ、被害者じゃないと判明した直後に「じゃ、犯人だ」と思われる。こんな声優、なかなかいませんよ。
○「僕は友達が少ない」 4
「まよチキ!」の後で始まった新たなラノベ枠。今期はラノベ作品にファンタジーが多いので、こういういかにもなやつは案外少ない。おかげで、これはこれで安心して「あぁ、ラノベってこれだ!」と思うことができます。 1話目の印象を端的に表す言葉を探すと、……「ナンカ、キモチワルイ……」。アニメーションとしてのセッティングは悪くない。いや、かなり良い部類だと思う。監督は「そらおと」でヒットを飛ばした斉藤久。製作は当然のAICである(ASTAじゃなくてBuild名義になっているけど)。色づかいや細かいキャラデザも含めた画面は実に綺麗で、実に阿漕なキャラクターの造形もここまで真正面から狙いが分かりやすいと、これはこれで打点も高いだろう。キャストも含めて、会話が中心の作劇ならば、充分に魅力がアピール出来る仕上がりになっている。 でもね、なんか設定がキモい。最近はラノベアニメも色々と見たし、少しずつ慣れてきたなぁ、と思っていたんだけど、この手のものに得も言われぬ抵抗を覚えたのは久し振り。なんだか、とにかく「ラノベが売りたい!」っていう作者の意識が垂れ流しになってるみたいでモヤモヤする。設定を作ったらその時点で勝ち、多少の不合理や現実味の無さはキャラ絵で誤魔化してしまおう、みたいな「悪い意味での」ラノベ精神がキツい。台詞の1つ1つが、「このキャラにこう言わせるとお前等みたいな人種は楽しいんだろ」みたいなところが、作品に入り込むのを拒絶する。 その他諸々のラノベ作品、それこそ「まよチキ」だって「ホライゾン」だって、やろうとしている最上位の目標は大して変わらないんだろうけど、そこまでの積み重ねというか、最低限必要な手続きの手間が違う、と言えばいいんだろうか。この作品は、思いつきをそのまま適当にまとめただけで、「作品世界」にしようという意識が見られないのである。おそらく、これを見たり読んだりした人間なら誰でも思うだろうが、まずメインヒロインの夜空のキャラの意味が分からない。エア友達を作るほどに友達に飢えているのに一切友達が出来てないってことはよほどの難有り人物のはずなのに、主人公との会話ではそこまでのキワモノにも見えず、「友達が出来ない話だから友達がいない」だけである。もう一人のお嬢の方も同様。 「友達がいない奴」が典型的なオタク層に対して共感と自虐を含めたネタの提供者として機能するのが理想型なんだろうが、そういう造形だとしたら、まず「友達が作りたいから部活を作る」なんてバイタリティがあるのがおかしい。そもそも、恥ずかしくて友達が出来ないような人間ならば、「友達がいないので部活を作りました」なんてことをおおっぴらに叫ぶような部活を作ろうなんて発想が出てくるはずもない。とにかく、全ての設定や言動が、行き当たりばったりでトレース出来ないものばかりなのである。馬鹿馬鹿しいことを馬鹿馬鹿しいと承知で全力投球している「ベン・トー」などとは全く違うベクトルだ。あちらは世界原理をちょいとねじれば理解が及んで、理解してしまえばその馬鹿らしさがプラスにもなろうが、こちらは、無理に現実っぽさを残そうとしたおかげで破綻しているのだ。 これ、人気ラノベ作品なんだよねぇ。ま、最初の導入さえ乗り切ってしまえば、あとは単なるハーレムものとして楽しむことが出来るようになるのかもしれないけど……1話目はあんまり歓迎したいムードじゃないなぁ。 でもまぁ、中の人フィーバーだけを考えれば、結局楽しんでしまうのが残念なところで。このメインヒロインは「きっちり」仕事をしてくれそうですね。エンディングテーマも久し振りに麻里奈のソロ曲で、今期のきっちり麻里奈分補充先としてはこれ以上のものはありません。でもまぁ、麻里奈はどう考えても業界でもリア充寄りな気がしますけどね……そんな麻里奈の対抗枠に入るのは、珍しく巨乳役を任されたかな恵ちゃん。この2人できょぬーがどうこう言うのも酷な話ですがな。まぁいいや、楽しいし。いや、これでいいなら神戸前向女学院聞いとけって話なんですけど。
○「LAST EXILE –銀翼のファム-」 6
サァ来た、ヤレ来た、どんと来た。ある意味、昨今のアニメ業界シーンを語る上では欠かせない存在となるであろう、期待の1本。生きているうちにこれが拝めるってんだから、人生というのも無駄にだらだらと生きながらえてみるものである。 前作「LAST EXILE」が2003年製作。実に10年近くもの間をおいての続編である。そして、その間に起こった出来事といえば、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったあのGONZOが業務解体、GDHに吸収合併という悲しい凋落の物語。アニメ業界の商売としての難しさを、視聴者層にも実にリアルな形で突きつけてくれた。もっとも、わざわざそんな事実を知らずとも、中期GONZO作品のグダグダっぷりを見れば、嫌でも「この会社、大丈夫なんかな?」というのは伝わってきたんだけどね……ちなみに、現在私はたまたま知り合いから借りた「SPEED GRAPHER」のDVD全巻走破を実施中なのだが、まぁ、そりゃもう、凄いですよ。製品版とは思えないくらいにね。ただまぁ、2004〜2007年あたりは、本当にひどい作品もゴロゴロしてたので、何もGONZOだけに言えたことじゃないとは思うんだけどね…… ちなみに、馬鹿にしているように見えたらまずいので補足しておくと、わたしゃあの当時からGONZO作品はかなり好きだった。「カレイドスター」の栄光は永久に色あせることはないだろうし、「砂ぼうず」「バジリスク」といったストイックな製作姿勢も、今となってはあの時代特有の怖いもの知らずなチャレンジだった。「キディグレイド」や「シャングリ・ラ」など、どれだけ好きだったかは過去の感想を振り返ってもらえば分かると思う。全てにおいて全力で振り切れるために、滑った時に取り返しがつかない愛すべき馬鹿野郎、それがGONZO。 さておきこの作品だ。実をいうと前作の時には私はアニメを見る体勢が整っていなかったため、一応シリーズは見たはずなのだが、中身はさっぱり覚えていない。とにかく、その圧倒的なCG技術と精巧なキャラクターデザインに、「(当時の)現代アニメとはここまで来たものか!」と驚嘆したことだけを覚えている。あと、声優・斎藤千和の華々しい歴史の1ページとしての印象も強いかな。お話をあんまり覚えてないってことは、つまり単にオープニングの見事な映像なんかを見てるだけでも満足していたってことかもしれない。 時は流れ、今や2011年。あの当時のようにちょっと頑張ったCGなんかじゃ売り物としての押しにはならない時代。改めて当世風に作り直された「LAST EXILE」の世界は、むしろ丸くなったような感すらある、ちょっと予想外のものだった。確かにヴァンシップを含むCGバリバリの空戦シーンは相変わらず。無体なまでの大規模空中戦を「それらしく」見せて、なおかつシャープで格好良いのは素晴らしいのだが、今なら他のスタジオも頑張ってやればこれくらい出来るだろう、って気もする(特にサテライトあたり)。そして、「シャングリ・ラ」までの最大の見どころであった村田蓮爾の手によるキャラクターデザインも、前作のような完全な再現度を求めるものではなく、いくらか馴染みやすいようにチューンされ、いかにも現代の「萌えも同時に狙えます」みたいな形に落ち着いた。見やすくなった上でちゃんとCGシーンとの接合もシームレスで実現させているのは流石の一言だが、あのやや癖の強い蓮爾画を楽しみにしていた身としては、ちょっと拍子抜けだ。 しかし、やはり面白い。いや、面白そう。1話目での期待感は、かなり高いものになった。「他所のスタジオでもマネできそう」とは言ったものの、やはりこの映像美はそれだけでオリジナルの売りになるし、千明監督の手による手慣れた導入構成が見事にはまっている。前作のクラウスと比べて、あまり面倒なことを考えずに済みそうなファムのキャラクターが、無体なまでのど派手な戦艦バトルに真っ直ぐ突っ込める下地を作っているし、「たかだか空族の小型ヴァンシップ程度で戦争に行こうとしてる大艦隊に対抗できるわけないやん!」という当然の突っ込みも、いかにも「悪人」らしいこすっからい作戦を駆使して何とか打開してしまう大味さがたまらない。1話目ってことで世界観導入や歴史背景の説明なども織り交ぜつつで、1本の「戦争模様」をきちんと起承転結を含めて時間内に収めたのは、本当に見事である。魅力は前面に押し出しつつ、多少の穴や難点は見えないように勢いで誤魔化す、お手本のような1話目であった。構図がシンプルで見やすいので、次回以降も労せずシナリオが追えそうな安心感も大事です。 そして、なんといっても中の人の話。前作は、実は喜多村英梨、花澤香菜といった今をときめく看板声優たちがこっそりと出演していたことでも有名だが、今作はメインをその花形声優たちでガッツリと固めてしまい、そっち方面にやかましい人間にも大量のごちそうを用意して待ち構えている。メインを務める豊崎愛生・悠木碧のコンビがまずワンパンチ。豊崎がここまで男の子っぽいトバし気味の役でメインを張るのは初めてな気がする。ちゃんと一番のセールスポイントである甘ったるさも残しつつ、低音域でエネルギーを飛ばし続ける演技プランが本当にお見事。パートナー役のあおちゃんは、今期よく見る「抑え気味の」役。大丈夫、はっちゃけ側は「ベン・トー」とかで補充するから。なんかもう、この2人がしゃべってるのを聞いてるだけでテンションが止まらない。 そして王国のお姫様側に回るのが、沢城みゆき・茅野愛衣という「年甲斐もなく落ち着きすぎだろ」コンビ。ただひたすら、かやのんが過労でぶっ倒れないことを祈る。その他、前作で華々しい戦果をあげた千和が今作ではサポートに回り(またみゆきちより年下の役だ……)、敵役としても強烈なインパクトを残したディーオがそのまま登場するという嬉しいサプライズ。相変わらずの性格のままで、素敵なノダジュンボイスを聞かせてくれる。そういや彼女が大活躍した「灰羽連盟」も前作と同じくらいの時期だったっけ。何一つ変わらない声を聞かせてくれるのは本当にありがたいです。 想い出補正半分、理屈抜きの期待半分のこの作品、はたしてどんな形で「新生GONZO」を見せてくれるのか、期待は高まるばかりである。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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