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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「トランスフォーマー アニメイテッド」 4 アニメ作品の名を冠した、新しい声優達の遊び場。 トランスフォーマーといえば、あの伝説となった作品「ビーストウォーズ」が頭をよぎる。今作は作風が全然違っていて、CGばりばりだった「ビーストウォーズ」とは対照的に、こちらは昭和の香りすら漂ってくる純正セルアニメ(実際はセルじゃないだろうけど)。しかも既に数年前にアメリカで放送済みのものを日本語版として収録したものらしく、アメリカアニメチックでもあり、画面サイズまでおかしいと来ている。おかげで、ぶっちゃけ普通のアニメとしての評価は意味を成さない。画面の出来なんて正直グダグダだし、わざわざ土曜の朝に起きて見るような品質のもんではない。 さぁ、後は中の人無双をどれくらい楽しむかですよ。相変わらず音響は岩浪美和なので、多分中の人達は8割アドリブ。「面白いこと言わなかったら負け」という例の空気。「ビーストウォーズ」からの続投はチョーさんと柚姉ぇくらいのものだが(そして早速飛ばしすぎだが……)、他の面子が若本規夫、岸尾だいさく、三宅健太、大川透、高橋広樹、諏訪部順一……あかん、確実に何かが起こる面子ですがな。今回銀河万丈すら完全に遊んでたじゃねえか。なんでオープニング一発目で「なんでも鑑定団」やねん。流石に岩田夫妻や高木渉、山口勝平なんかがいたビーストウォーズよりは大人しいかもしれないが……これはガチバトル確定だぜ! 個人的にはですね、わざわざ見ようとしたのは「高垣彩陽出演」の報を聞いたからなんですよ。当時ビーストウォーズで鍛えられた柚姉ぇ同様、彩陽もこの現場で訳の分からない方向に成長してみせるんでしょうか。期待したいような、真っ直ぐ育って欲しいような……明坂聡美もいるみたいなので、いっそあけこの方を訳の分からない方向に育てるのはどうでしょう。 駄目だ、カオスしか見えねぇ。せめて1話目の次回予告と提クレくらい自重してもいいじゃないか……いや、まだこれでも大人しい方だけど…… PR ○「Angel Beats!」 6 なんだか随分前評判が高い(?)今期話題作の1つ。あんまりそっち方面は詳しくないのだが、どうやらKeyのメインクリエーターがアニメ初脚本にチャレンジってことで、話題になっているとかなんとか。残念ながらこちとらアニメ専門なもので、アニメに関わってない人間については特にしらんのですわ。 で、1話を見た感想だが、正直分からん。知らないなりに期待する部分といえば当然制作がP.A.WORKSという部分で、確かに力が入っているということはよく分かる。一番盛り上がったのは天使が乗り込んできて全員で撃退しようとするシーンで、バズーカへの繋ぎのカットあたりの疾走感はなかなかのもの。ギャグメインのパートでも、巨大ハンマーでぶっ飛ぶあたりのテンポは良い。それ以外にも、きれいな部分はきれいだと思える。 んだけど、なんかあんまり期待してたP.A.クオリティじゃないんだよな。キャラ画がしっくり来ないからかなぁ。メインヒロインなんてどう見ても毒気の抜けたハルヒだけど、そこまで主張が強いわけじゃないから偉そうにしていてもネタはややスベリ気味な感じだし、他のキャラで必死に自己主張をしているのは、主人公の神谷兄ぃぐらい。流石に食傷気味だな……いや、別に神谷兄ぃが悪いわけではないのだが、流石にいつもの口調で「殺す気か!」って言われても、半殺しでも死なない吸血鬼もどきの高校生とか、死ぬふりして絶対死なない高校教師とかしか浮かばないんですよね。キャスティングする人間は他作品とのイメージが被ることは恐れなかったんだろうか。 現時点では、シナリオが全然見えないので一応期待票を入れておくにとどまる。設定自体はなかなか興味の湧くものなのだが、「どうとでもなる」ので予断を許さない状態だし、訳の分からない局面に陥った主人公の心情も、なんかちぐはぐで追いにくい。大量の食券が舞う光景を見ての感想が「天使を攻撃していいものなのか」って言う懊悩なのは、やっぱりどこかずれてると思うんだけど。突如展開された女子高生ライブも完全にシナリオから浮いていて、「本当にライブシーンが必要な作品なの? 最近売れてるから無理矢理入れてるんじゃないの?」と邪推してしまう。悪くはないけど「ハルヒ」や「けいおん!」(あと「まなびストレート」)のようにビビッとくるものではなかったです。 ん〜、結局ギャグとシリアスのバランスに注意、っていうことかな。「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」みたいに最後までフラフラされると八方美人なこすいイメージしか与えられないので注意です。怖いです。個人的に岸誠二はそこまで信用できてないんだよねぇ…… ○「SDガンダム三国伝」 5 土曜の朝、しかも「ケロロ軍曹」と分け合っての15分枠ということで、「流石にスルーしてもいい番組なのかな……」とは思いつつも、一応の視聴。タイトルから「SDガンダムが」「三国志をやる話」だろうということは勿論分かるわけだが、本当にそのまんま過ぎて妙におかしかった。 「劉備ガンダム」は分かる。「公孫瓚ガンダム」も、まぁいいだろう。襲いかかる黄巾族が旧ザクで、どう見ても緑色なのもおかしいが分かる範囲。襲われる農民達が全員ジムだったので、「あぁ、やっぱり主要味方キャラがガンダムで、敵はザクなんだな」と、その程度のキャラ描写だろうと思ったわけだ。が、その次に出てきたのが「盧植ジムキャノン」だったのが何かツボった。「え? そのレベルで機体差があるの? 人類が全部ガンダムとザクの2択とかじゃねぇの」と。農民にキャノン付けたら儒学者になるのかと思うと、じっくり考えるとやたら面白い。気になってwikiで確認したら、司馬懿サザビーだの呂蒙ディジェだのといったあり得ない名前がずらりと並んでいて、「あぁ……これ企画考えた人はめちゃめちゃ楽しかったんだろうなぁ」と。張角3兄弟(張宝、張梁)がパラスアテネ、ボリノークサマーン、メッサーラってのがまた…… 最初は劉備が「単なる漠然としたガンダム的なもの」だと思ってたら、きちんとファーストを再現しているらしい。そして曹操がダブルエックス、孫権がGP03。すげぇ覇権争いだな。XとかWはほとんど知らないから分からない名前も多いんだけど、色々と倒錯した妙なパロディとして、案外楽しく見られてしまうんじゃないか疑惑が浮上中だ。どうしたもんか。 でもさ、今回劉備が志を抱くところまでの15分だったんだけど、最後までやろうとしたら何話かかるんだろうね…… ○「おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜」 6 3年の時を経て作られた第2期。一応直前まで再放送をしていたのだが、そっちは見ていないのでこの空気を感じるのも実に久し振り。前期も実に丁寧な作りで一気にこの作品の知名度を上げたわけだが、さて、2期も同じような製作姿勢で来るのだろうか。 野球漫画としての骨子が安定している作品なのは当然のことなのだが、この作品の場合、試合に至るまでの諸々が実に濃密である。今回、桐青戦が終わったところから物語は始まるわけだが、いきなりスタートが「呂佳にいじられる利央」から始まり、そこから「マネジに頼みに来るチア」→「サッカーやって昼飯食ってる三橋達」→「呂佳と和己の対話」という構成で、野球らしいシーンはほとんど登場しない。特に一番尺を取ったのが呂佳と和己の対話シーンで、このシーンの徹底した「原作主義」が恐ろしいまでの「普通さ」を生み出しているのがすさまじい。 普通、アニメの脚本は「原作そのまま」というわけにはいかない。どうしたって声に出せば不自然な台詞ってのは出てくるし、アニメのシナリオを構成する上で、絶対に不必要な描写や、逆に足りていない描写があるからだ。しかし、水島監督は、原作の台詞をほとんど切らず、変えず、そのままの描写を再現することに最大の労力を費やしている。ファミレスでの野郎2人の会話なんてわざわざ克明に描く必要もなさそうだし、描いても地味な部分なのに、これが「この作品」に不可欠であることが分かっているために、極力ノイズをいれないように作り上げている。このことが、アニメーションとして見ると多少異質に映る。なんだか妙な「生っぽさ」が漂うのである。この感じ、最近じゃなかなか味わえないものです。ラノベとか少年漫画原作じゃなくて、ある程度尺にゆとりがあって自由に出来るアフタヌーンコミックスが原作だからこその作品作りだろう。 そして、そうした固くて地味な部分以外でも堅実さは光っている。前作から秀逸だった「アニメ的な見栄えよりも野球らしさを優先した描写」は、今回なら回想シーンの花井のレーザービームのシーンで確認出来る。また、ナイン全員が集まっている画面では、中心となる会話以外でもきちんと他のメンバーが独自に動いているなど、細かいところまで行き届いた描写が魅力だ。ほんと、水島監督はかっちりやろうとするとどこまでもかっちりやる人です。 改めて見ると、キャラクターが多い分だけキャストもぎっちぎち。そりゃ腐女子人気も出るラインナップだよなぁ。あぁ、崎玉戦の花井の心境とか考えると、今から胃がキリキリします。 ○「B型H系」 5 めでたくうちでは今期新番組の第1号を飾ったのはこの番組。本当は「HEROMAN」になるはずだったんだけど、夕方だったんで録画を忘れてしまって……まぁ、そのうち補完しましょうね。で、パッと見の印象から全く期待してなかったんだが……意外と楽しめてしまいました。多くを語らずとも察してくれる人は察してくれると思うんですが、中の人が偉大過ぎます。 この内容、この主人公のヒロイン像で、なんとまさかの田村ゆかり。OPEDも当然の田村ゆかり。これまで数々のロリキャラを演じてきたゆかり姫であるが、「エロ妄想が先走って結果的に経験無しの女の子」なんて、なかなか無いキャスティングですよ。更に相方の堀江由衣までメインでがっつり食い込む役で参加しており、まさかのやまなこツインで「エッチ、エッチ」と大合唱。いやぁ、生粋のファンはどう思いながら見てるんでしょうねぇ……あたしゃ面白くて仕方ないんですが。 で、そんな中の人以外の1話の感想としては、「ものすごく古くさいな」というのが素直な感想で、ボケに対する突っ込みのタイミングと描写なんかが、まさに昭和のギャグマンガのそれである。「うわぁ」と思うタイミングも多々あり、普通に見てたら冷めるだけの展開なのだが、画面の賑やかし方のテンポが良くて、さらにこれに田村ゆかりが声によるフォローもしてくれているという寸法。ヒロインの山田は行動だけ見れば単なるビッチで、どう考えても好かれるキャラにはならないような気がするのだが、絶妙なさじ加減でわがまま勝手と妄想少女と純情乙女を言ったり来たりする空気が実に良い。画面構成も、ベタベタで小寒いくらいのメインのネタを茶化しながらまとめており、紙一重の部分で何とか成立しているように見える(ま、気になる部分はやっぱり気になってしまうのだが)。この設定でどこまでネタを引っ張れるのかは正直不安なのだが、1話くらいのテンポだったら、「ゆかり劇場」の意味合いもあるので、案外楽しく見られるかもしれない。 細かい点で嬉しかったのは、作中の「コンドーさんの歌」を、み〜こが歌ってたってこと。まぁ、そりゃあの歌は普通のアーティストはなかなか歌ってくれないだろうなぁ。そしてエロ神様の中の人が宍戸留美ってのは驚き。最初聞いて全然分かりませんでした。こういう使い方もあるんだねぇ。 逆になんか気に入らなかった点も2つあり、1つは、時たま入る「鬼印」の修正。あれって多分「DVDではずれます」という例の商法なんだろうけど、山田は小須田の部屋で普通にパンツ見せてるんだよね。なんでわざわざ隠すシーンがあるんだろう。っつうか、この作品の面白さって「エロいことを散々言っておきながら実際は出来ない」ってところじゃないのか? 別にストレートにエロい画面とかいらないんだけど(そもそもこの絵でエロいって言われてもなぁ)。もう少し主張ははっきりして欲しい。 そしてもう1つの釈然としない点は、実に頭の固い見方だが、「そこは麻美子じゃなくね?」という点。いや、ものすごく面白かったですけど……麻美子は、なんかもっとこう……声聞けりゃいいや! それにしても田村ゆかりは、面相についてはさておくとしても、ほんと歳取らないね。CMのご尊顔を拝見しても、なんかデビュー当時からほとんど変わってないような。
○「WORKING!!」 5
なんと、来期新番がこの時期に先行放送。スケジュールがきつくてヒイヒイ言っている作品が多い中、この余裕は奇跡的だ。最近は制作のスタイルも放送のスタイルも色んなパターンがあって、アニメ業界全体が生き残りを必死で模索している様子がよく分かるのが何とも。さらにこの作品、DVD1巻が4月に出るんだそうで、そのあたりも含めて新機軸。まぁ、放送直後、盛り上がってるタイミングでさっさとリリースした方がセールスには繋がるだろうし、出来るならこのタイムスパンは結構な武器になるかもしれない。 さておき、作品の話。原作は既読。割と好きで、これと「GA」が私の中で4コマブームを巻き起こしたのは数年前の話。あのときにはどちらの作品もアニメになるなんて思いもしなかったけど。制作はA-1 Picturesだが、監督には平池芳正氏が(もうハルフィルムは無いからなぁ)。彼がこれの前に監督した作品が、さらに我が4コマ史に多大な影響を与えた「スケッチブック」というのも何かの縁だろうか。「スケッチブック」のアニメは個人的には可もなく不可もなくというレベルだったのだが、今作はあれよりはアニメ化しやすいだろう。 1話目の「お試し」の感想は、「割と可」レベル。スケジュールに余裕があることからも分かる通り、映像の質はなかなかいいし、4コマ特有の切れ切れ感もそこまで気にならない。原作のあっさり目のキャラクター造形がアニメに合うかどうか不安だったが、これはかなりいい感じ。特に種島のちまっこい感じがよく出ていて、本来なら動きが少ないはずの画面にいいアクセントを与えている。今後はさらに伊波さんの暴行アクションも加わるだろうし、画面のメリハリは期待して良さそうだ。 あとは脚本部分の問題だろうか。原作は1話1話で大きくまとまっている構成なので、アニメ化にあたって大きくいじりにくい造りになっている。だが、やはり原作未読の視聴者に配慮する必要があるためだろう、1話目から相馬が出てきているなどの微細な変更は行われており、そこが少し気になる部分ではあるのだ。「突っ込み不在の変人満載ファミレス4コマ」という性格上、どのキャラクターも余計な程にキャラが濃いのに、1話目から現時点で働いているワグナリアの店員を全員(松本さんはしゃべってないけど)出してしまうと、流石に説明が長くなって窮屈な感じがする。ファンに対する配慮だったのだろうが、厨房組との関係性を完結にするために、相馬は原作通りに少し遅れて登場させても良かった気がするのだが。先に野郎が2人そろっちゃったおかげで、どうしても佐藤さんの影が薄くなっている気がしてしまうのだ。まぁ、2話目以降の構成を見てみないことには、そのあたりの評価は軽々に出来るものではないのだが。 そして当然キャストの話。個人的にはやっぱりドラマCD版に敵うものではないと思うが、それでもほとんどのキャラがいい感じにはまっている。ただ、相馬=神谷兄ぃというのがちょっと気になる。相馬はもう少しドロドロと粘っこい声だと思ってたんだけど(それこそドラマCDの時の藤田圭宣とか)。逆に変態レベルの高い小鳥遊に神谷兄ぃなら面白かった気もする。その他のキャストは、ナベクミさんの店長とか、アスミスの種島とかはかなりいい感じ。八千代さんがキタエリってのはどうなんだろうと思っていたのだが、想像以上に違和感がなかったのは流石といったところか。あとは小鳥遊シスターズの登場が楽しみですな。 ま、楽しみっつっても2話の放送は一ヶ月後なんですけどね。こういうお預け状態も悪くないな。 ○「ハートキャッチプリキュア!」 5 これだけ必死にアニメをフォローしようとしているのに、ここ数年はプリキュアだけは見なかったのですよ。第1シリーズは少し見てたんだけど、途中でモチベーションが保たずにリタイア。そこから全シリーズ見ない方向で来ていたのは、多分テレ東系の番組の方を優先していたためだろう。流石に寝てる時間なので、2本3本と録画するのがめんどくさいんだ。 で、今回も当然スルーしてたわけだが、なにやら随分面白かったという評判もあったので試しに視聴。……まぁ、面白いとかどうこういうよりも「わぁい! 馬越さんだ!」っていうだけなんですけどね。馬越嘉彦によるキャラクターデザインと、1話はさらに作監も務めており、全編がこれでもかというくらいに馬越テイスト。言い換えると、バトルシーンが「キャシャーン」で日常シーンが「おじゃ魔女」だ。それはつまり、面白いということだ。 他にも、主人公が赤と青なので某おひさまの国のプリンセス達を連想させたり、変身シーンではハートをアンロックさせる某キャラを連想させたり、個人的には使い魔キャラの声が川田妙子なので更にハモニカ星国の王女様まで連想したり。色んな「朝の子供向け番組」のエッセンスが渾然一体となり、何となく賑やかな空気を作り上げている。1話ということで作画状態が実に素晴らしく、作品の勢いを押し上げる要因になってもいるだろう。総じて見れば、確かに食わず嫌いは良くないなぁ、と思わせるだけの出だしではあった。 ただまぁ、作画による誘致要因ってのは破綻するのも早かったりするわけで、今後1年の長丁場を視聴し続けるかはまだ微妙。日曜の朝は現在「夢色パティシエール」と「クロスゲーム」の2本立てなので、「クロスゲーム」が終われば素直に見られるようになるとは思うんだけど。 ○「おおかみかくし」 4 1月も終わろうというのに新番組です。仕方がないのだ、地上波で観られないからBS−TBSの1ヶ月遅れ放送を待つしかなかったんだから(どうしても観たかったらあの手この手を費やすのだが)。つまり首都圏では既に4話放送されているわけで、今更新番組としてあれこれいうのも気が引ける。時期がずれるせいで、先週見終わった「けんぷファー」の感想書くのも忘れてた。まぁ、いいや、それくらいの感想でした。 さておきこの作品。あの竜騎士07が原作を務めたゲームのアニメ化作品らしく、「ひぐらし」のアニメが気に入った身としては何となく気になる作品。まぁ、「うみねこ」の方は……いいじゃない。まだアニメでは全然終わってない作品で評価するのもある意味不当ではあるし。ただ、オープニングで監督が高本宣弘であることがわかり、視聴前から既にテンションがやや低下。この人のディレクションは、なんだか曰く言い難いもやもや感がある。通して視聴した過去の作品は「破天荒遊戯」だけなんだけど、勘どころを掴めない演出方針のおかげで、どこがどう面白いとか、どこがどう駄目とか指摘出来ないのがムズかゆい。 そして、今回第1話を視聴しての感想もあまり思わしくない。まずもって「ひぐらし」と被ってる物語の切り出しがどうかと思う。田舎への転校生、やたら慕ってくる女子生徒、ちょっと電波気味の寡黙な紫長髪女子、ムラの中の新旧派閥抗争に、地元で奉る独特の信仰。もちろんこれらのパーツが全て「まんまひぐらしやんけ!」というのは乱暴なのは承知しているが、作者自身、自分の代表作は「ひぐらし」であることを充分認識しているはずなのだから、立て続けにいたずらにイメージが被る設定はやめた方が賢明だと思うのだが。それともこれしか持ってる道具立てが無いのかしら。まぁ、観ていけば「ごめん、全然違うね」という風になるんだろうけど(なるよね?)、1話目の掴みとしてはちょっと弱い。 そして、謎を謎として雰囲気を持たせたいのは分かるのだが、「ムラの因習」とか「化け物じみた同級生」とか、大切なパートが思わせぶり過ぎて印象がぼやけてしまっている。早速クラスメイトがいなくなるという展開はそれなりに衝撃的なはずなのだが、主人公が回りに尋ねた際の反応が、普通の取り巻きは「誰それ?」みたいなレスポンスだったのに、1人だけ「引っ越した」と告げる。どうせ驚かすならどっちか1つに統一してくれればいいものを(多分ひぐらしなら村人全員が押し黙るという演出になるだろう)。なんかちぐはぐなんだよなぁ。画的な部分でも1話だというのに取り立てて見るべき点もなく、敢えて探すとするなら袂のあたりから鮮やかな柄が浮かび上がる大鎌少女のデザインくらいか。ナタとか鎌とか、とりあえず刃物持たせたいんかな。個人的には刃系の武器よりも銃火器をもった女の子が好きです。 キャスト的にもいまいち引っ張るネタも無いし、どこまでついていけるか、やや不安な立ち上がりです。「おまもりひまり」と良い勝負。 ○「刀語」 6 鬼のような作品である。主に、中の人に対して。1時間枠だからアフレコは半日キープか1日キープか……翌日もNG入れたくなるくらいの仕事量。「化物語」のあとがたりでみんなして言ってたけど、やはり西尾維新作品はまっっっったくアニメ化に向かないな。 というわけで、真性の化け物作品であった「化物語」に続く西尾維新プロジェクトの第2弾。制作は「ティアーズ・トゥ・ティアラ」を作ったWHITE FOX、監督は元永慶太郎、そして脚本に上江洲誠ということで、信頼度はなかなかのもの。そして、月一で1時間放送という放送枠も目新しい。普通に放送するよりも内容的には少なくなるわけだが、このスタイルで少しでも制作スケジュールにゆとりが出来て良いものが出来るならどんどんやってもらって構わないと思う。どうせ現行のアニメ放送スタイルも限界があるわけだし、とにかく色々試して今後のアニメのスタイルを模索するのは良いことだ。毎週を諦めて月一にして良かった前例として冨樫の「レベルE」なんてのもあるわけだし、存外クオリティは上がるのかもしれない。 で、問題の1話目だが、結論はやっぱり「アニメ化無理」である。西尾維新作品のアニメ化は「化物語」以外にも「×××HOLiC」の17話があるわけだが、それらの全てに共通するのは、圧倒的な台詞の多さ。普通に考えてアニメ的な枠に収まるはずもなく、収めたとしても全く動きのない画面になってアニメにする意味が無くなる。分かりやすい例としては、今回蝙蝠が七花に変身して飛び上がりぶっ飛ばされるまでのシーンがあり、飛んで、降りてくる間にあり得ないくらい時間がかかり、あり得ない量の台詞が挟んである。正直不自然なのだが、実際それだけしゃべってる描写が原作にあるのだから仕方ない。 これを「×××HOLiC」の水島努は、「動かさないこと」に意味を見いだして活路を開き、「化物語」の新房は「これこそ真骨頂」とばかりに画面の多重構造を用いて作品世界を強引に成立させてしまった。ただ、前者は長いシリーズのたった1話だから出来た技であるし、シャフトスタイルは一種の裏技。そうそううまいこと逃げ切れるものではない。今回の元永監督もそんな奇策を用いるわけにはいかず、なんと正面からこの問題を問題のまま残すことにしてしまった。つまり、「動かないシーン」をそのまま放送したわけだ。延々続くキャラクターの目のアップと俯瞰構図の画面。途中の何分かは本当にドラマCDでも構わない様な状態だ。この「動かない画面」を黒齣だの赤齣だのでかき回さないあたりに、監督の覚悟が伺える。 そして、ものすごいのはこの画面でも、視聴者は「忙しくてそれどころじゃねぇ!」と思えてしまうところ。ただひたすらに台詞、台詞。息つく間もなく綴られていく台詞の嵐。明らかに人対人のコミュニケーションではあり得ない密度の会話劇に、耳ばかりフル稼働で脳の活動は目にまで回らない。改めて「化物語」の演出がいかに人道にもとるかが分かるというもの。もちろん、だからといって画面構成を諦めたかといえばそんなことはなく、例えば屋内での七花、とがめ、七実のロケーションや影の落とし方、掛け合いを繋ぐ際のカットの割り方など、何とか画面に彩りを添えつつ、展開される掛け合いが分かりやすいものになるように四苦八苦しているのが伺える。個人的に、この努力は評価したい。もちろん、シーンがバトルなどになればたまった鬱憤を晴らすかのようにきちんと魅せる部分を作ってくれているし、正直、退屈することなく見ることが出来た。まぁ、これは明らかに台詞を作り上げている西尾維新の実力であるのだが。 「化物語」の時にも感じたのだが、この人の作るストーリーは、非常に凡庸である。今回の「刀語」もメインプロットは実にありがちで、多分ジャンプ漫画か、それよりさかのぼった山田風太郎作品あたりにルーツがある話作りだろう。敵キャラのキャラ設定なんかもいかにもありがちなものだし、単にものすごい力でもって敵をねじ伏せる展開だってひどいと言えばひどい。しかし、それが面白く見られるのが話作りのうまさという奴で、「外界の人間を初めて見たからとがめと蝙蝠の区別が付かない」とか、「刀を使わない流派の人間は刀を使うのがめちゃくちゃ下手だから」とか、あり得ない設定をそのままバトルの勝因として使ってしまう無茶苦茶さもすさまじいし、「俺は頭が悪いから」と言っている七花でも、とがめとの対話では非常に理知的で、明確な意志を持って行動していることが分かる。とがめのテンプレをなぞりながらもどこか外れたヒロイン像も面白い。総じていえば、やっぱりキャラが面白い。だからこそ、この「台詞アニメ」は成立出来ているんだろう。 まぁ、この1話を放送してしまっては、あとあとのリカバリーも無意味だ。無駄な手心を加えずに、ガンガン「台詞アニメ」を流してくれればいいと思う。多分、その方が作り手側としては大変なことが多いんだろうしねぇ。 そして、どんなクリエイター達よりも賛辞を送らなければいけないのは、想像を絶する台詞の量に台本を投げつけたくなったであろう、キャスト陣。といっても、今回ご苦労様を言わなければいけないのは田村ゆかりと鈴木千尋の2名。ちーくんについては、本当に色物キャラの造形が楽しくて仕方ない。独特の「きゃはきゃは」笑いなんて普通に考えれば寒いだけの設定なのだが、ちーくんの手にかかるとこれが妙なキャラクターのアクとして活きてくる。マシンガントークでひた走ったシーンの息継ぎとか、本当にどこでやってるんだろう。 さらにしんどいのは、マジで頭から尻までしゃべり続けた田村ゆかり。事務所にどんな台本が届いたのか、想像するだに恐ろしい。そして、この無茶苦茶な脚本をやり通してしまうのも恐ろしい。下手な役者ではとてもではないが、これを演じきることは出来ないだろう。ゆかりんファンは、この作品はmp3とかに落として家宝にすべし。他にも間が絶妙な中原麻衣とのテンポの良い掛け合いもたまらなかったし、そんな地獄はどこ吹く風の池田昌子のナレーションも素敵。唯一七花役の細谷佳正という人については知らなかったのだが、なんだかちょっと素人臭さが残る。今回聞く限りでは世間知らずの七花のキャラクターのおかげでごまかせていた部分はあるが、他のキャストが凄すぎるために、やや浮いて聞こえてしまうのが難点。まぁ、こんな凄惨な現場を見られたのだから、良い勉強になるだろう。 次回放送は2月の10日。また、地獄が始まる。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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