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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 MR−1! な第24話。「Dr.ミナミは心は腐っても立派な科学者だよ」って、お前は科学者ですらないだろうに。

 今回のあらすじは、「ジョーイが着地地点から中心部に向かいました」と書くとおしまいというものすごい密度。確かに色々と装備された新兵器でばったばったと敵をなぎ倒すヒーローマンは格好いいのだが、流石にでかい敵にもぶつからずにただ道を拓いていくだけの30分というのは意外である。

 そんな彼らの道行きを阻むものは、意外にも敵の攻勢ではなく、本来味方であるはずのマスコミヘリの邪魔であるというのが今回の最大の謎。ほんとにあのリポーターはどこでかぎつけてくるのかねぇ。そして、何がそこまで彼女をかき立てるのか。慌ててヒューズが行った退避勧告は至極まっとうなものであるし、「お前等がいるとヒーローマンが全力を出せない」というのはなかなかの殺し文句。普通に考えたらこの一言を聞いて大人しく退散するところ。しかし、彼女はよく分からないマスコミの信条があるらしく、「死ぬときゃ死ぬから手加減無用」との反応。ヒーローマンを応援しなきゃいけない人類からすれば、純粋に邪魔なだけだ。主義主張にちょっかいを出す気はないが、それだって命あっての物種。ヒーローマンの活躍が見たい視聴者はお前らを邪魔だと思っている、という事実に何故気付かないのだろうか。正直、最後まで彼らが粘っている意味がよく分かりませんでした。しかもその押し問答でAパートの大部分を使っちゃったしなぁ……今後彼らがメインストーリーで重要な役割を果たすことはあるのだろうか。

 そして、そんなマスコミの捨て身の取材のせいで衝撃を受けたのは、ジョーイを知る街の人々である。これまで明かされてこなかったヒーローマンの「操縦者」の存在は、少なからず衝撃の画面。そして、最も大きなショックを受けたのは、彼の肉親であるホリーだった。「ジョーイは自分の知らないところで地球のために戦っていた」と知った彼女は激昂してテーブルを蹴り倒す。しかし、彼女の怒りは自分だけ秘密にされていたことに対するものではないだろう。あくまで、デントンやサイが自分の弟を危険にさらしていたことに対する怒りだ。現在デントンが管理しているMR−1のラボには怒り顔の女性が2人もいるのだが、彼女たちは今後どんな役割を果たすのだろう。

 今回は外野がうるさかったので必死に戦うヒーローマンを気兼ねなく応援する空気ではなかった気がするのだが、そんな中でも新兵器のヒーローは頑張っている。音響設備による全体除去なんてピンポイントな対策武器も搭載しているのだが、感心したのは最初肘の方に延びていたレーザーブレードである。アメリカ人は既にビームサーベルを実用化させていたことが分かって衝撃だったのだが、この武器はヒーローマンが初めて手にする「斬撃」の武器。これによって苦手としていた植物兵器と渡り合えるようになったわけだ。また、細かい可動部が色々あって、ブレードは肘の方にも手の方にも延ばすことができるらしい。是非プラモやフィギュアで再現してみたい完成度である。

 他方、スクラッグの方だって負けちゃいない。折角送り出したでかい雑魚兵士は、背中部分にバルカン砲というよく分からないデザインになっていたのだが、雑魚兵士がそれなりのチャージ時間を要するあの「スクラッグ弾」を連射出来るということは、1世代目よりもかなりスペックはあがっているということだ。そもそも第1世代は自立思考からの復活劇なんて無理そうだったけど。

 また、先週からちょっと気になっていた「タマ」は、進軍を再開するのではなく、再びセンターに集まり始めているという。1つはなにやら怪しげなベースの上で飲み込まれていったが、地球の上にはまだ5つものタマが残っているのだ。確かヒーローマンでも留められなかったはずだし、また転がされたらアメリカ人にはいいトラウマになりそうだ。そもそも対策不可能という時点でゴゴールなんかよりもよっぽど絶望の象徴であったのがタマなのだから、それを振り回すだけでもスクラッグは勝てる気もするな。

 そして、最後の1手はゴゴールの復活。高笑いしてたってことは、ゴゴール様もすべての現状を理解しているんでしょうねぇ。やっとの思いで復活した割には余裕の対応である。とは言っても、ファーストゴゴール様はヒーローマンに惜敗したわけで、多少サイズが大きくなってもヒーローマンのスペックアップとの競争にしかならない。……いや、流石に勝てるかな。やたらでかかったもんな。さぁ、殴り合えー!

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 嵐の前夜、第23話。少年は、いつの間にやら大きくなっているのだな。

 「全ては繋がっていた」。エージェント・ヒューズがデントンのラボを訪れ、ジョーイ達に調査の結果を包み隠さず報告する。一連の事件、つまりスクラッグ関係施設の襲撃と、鉱山の誘拐犯、さらには島の植物兵器にいたるまで、全ては「スクラッグの遺産」というキーで繋がっていたという。急がなければ大変なことになるとヒューズは語るが、時既に遅く、ホワイトハウス地下に隠された機密研究所に敵勢力が襲来。植物兵器の爆発的成長により、大統領の安否も分からない状態になってしまう。

 軍事力の中枢である大統領が不在となると、既に政府に打つ手はない。最後の頼みは、MIAの組織力と、最強最大の遊軍であるヒーローマンだけだ。ヒューズはあらゆる協力を惜しまないことを約束し、最後の望みをジョーイとヒーローマンに託す。

 米国の未来を託されたジョーイは、最後の時間を利用してリナに別れのあいさつにいくが、ウィルの一件があったせいで、リナはジョーイに対して不信感を抱いていた。どんな言い訳も通用しない状態で、ジョーイは政府に連れられ、最後に「さよなら」の一言を残していく。パワードスーツに身を包み、空から敵中枢に急襲をかけるヒーローマン。最後の戦いが幕を開ける。

 そんな陰で別働隊として動いていたウィルは、ついに敵の本拠地で目当てのものを発見する。禍々しく光る種子を見たウィルは、スクラッグの最終目的がゴゴールの復活であることを確信する。しかし、そんなウィルにも背後から忍び寄る手が……

 

 というわけで、ものっすごい無理矢理な感もありますが、ラストバトル突入です。今まで水面下で活動してきたらしい敵軍も、ようやく準備が整ったと判断したのか、一気に表舞台に登場。これまで一応謎めいた存在にしてたのに、スクラッグ残党軍があっさりとその姿を現しやがりました。そして、ヒューズはこともなげに言ってみせたが、MIAはどこをどう調査してスクラッグ関係の情報をまとめあげたのだろう。ウィルの事情も全て感づいていたみたいだし、これまでジョーイ以外は特に気にしていなかった島の植物兵器との関係まで看破している。視聴者側としては、一応それ相応の伏線を張っておいて欲しかったところではあるのだが……

 さらにMIAの凄いところは、民間との協力体制も平気でとれちゃうところ。一介の学校教員である教授のサポートによってヒーローマン専用のアーマーを用意しちゃうなんて、ちょっとやり過ぎである。空を飛べる(正確には滑空するだけだろうが)上にパワー、ディフェンスがあがり、更にスカウターのような計測装置も確認出来る。これにジョーイが覚醒させた新技能も加われば、これまでパワー馬鹿だったヒーローマンが一気にスーパーヒーローマンになれるのかもしれない。……実際ロックマン6のロックマンの変身に似てるんだよね。ま、一応パワーアップしておかないと、全く歯が立たなかった植物兵器戦で勝てる理由がないからな。

 さておき、今回は主に気になるポイントは2つ。1つ目は、微妙な状態に突入してしまった割にはうやむやで切り上げてしまったジョーイとリナの関係。「さよなら」と戦場に向かう男が言ったのだからどう考えても生存フラグだが、ジョーイは今のもやもやした関係では、戦闘中にリナを思い浮かべて「彼女のために死ねない!」って言いながらピンチを脱出するシーンが描きにくいじゃないか。事情は分かるが、リナの今回の態度は前回からの繋ぎがちょっと不自然で納得いかない部分もあるんだ。せっかく夜中に来てくれたのに、あんなに邪険にしなくてもねぇ。しかも割と夜遅くに来たにも関わらず、あっさりインターホンに出て玄関先でしゃべってたけど、リナパパの監視はどこにいってしまったのだろうな。……今の調子だと、リナが戦場に来ないと絶対にこの番組は終わらないぞ。

 そして2つ目のトピックスは、当然ながら復活したスクラッグのこと全般。今回は初めて台詞をしゃべるスクラッグが登場し、一応「残党」とは言ってもザコだけではないことが分かる。鉱山の誘拐事件の繭と今回登場した雑魚兵士から考えて、どうやら様々な生物をスクラッグ化してコントロールする準備をしていたようだ。今回はゴリラ仕様の兵卒なんてのもお目見えしており、ゴキオンリーだった過去の軍団よりは戦術幅がありそうだ。分からないのは植物兵器との関係。結局、あれはアメリカ政府がスクラッグ細胞みたいなものを研究した結果現れたもの、と解釈すればいいのか。で、その兵器を残党が奪い返し、今回の作戦に組み込んだ、と。……でも、あの研究所にはウィルが突貫してないんだよね。スクラッグ関係機関ならば探知して乗り込んできそうなものなのに。スクラッグがあれを手に入れたのはどの段階なんだろう。

 さらに気になるのは、結局「ゴゴールの復活」を斡旋しているのは一体どんな存在なのかということ。単に雑魚が寄り集まってプランニングしているのだろうか。少なくともゴゴール政権の時にはそこまで知性がありそうな配下はいなかったのだがなぁ。また、ウィルが特に教えられてもいないのに「スクラッグの企み」を探知出来るのも謎っちゃぁ謎。今回出てきたスクラッグ中枢部との接触は無さそうだし、どうやって現状を把握できたのだろうか。

 「ウィルが探知出来る」「知性のあるスクラッグが生き残っている」……あれ? そういえばウィル以外にももう1人知性を持ったスクラッグがいて、そいつはかなりゴゴールに心酔していた気もするが……いや、まさかね。

 そうそう、ゴゴールが復活すると、やっぱり世界各地に安置されていた「タマ」は再び動き出すんでしょうか。その場合、現在スクラッグが本拠地にしてるホワイトハウスが潰れますけどね! 

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 オリジンを探る、第22話。ここまで散々雰囲気で敵を蹴散らしてきていても、突然肉親から「ヒーローって何さ」と問われれば、案外答えられないものです。

 前回の騒動でサイを傷つけてしまったと落ち込むジョーイ。自分はまだまだ頼りなくて、なんとかして父親みたいなヒーローになりたいと切に願う。ジョーイの父は、炭坑で発生した事故から仲間を救出するために、その身を犠牲にして事態を解決した過去がある。幼い頃に死んでしまった父のことを、ジョーイはほとんど覚えていないのだが、写真に残る父の姿に、ただ憧れているだけである。

 しかし、そんな父に対し、ホリーはあくまで冷たい態度。「あんなろくでなしがヒーローなものか」とジョーイをけしかけ、憤るジョーイに対しては、「じゃぁ、ヒーローって何なんだよ」と核心を突く。これまでただ盲目的に憧れ、何となく満足していた「ヒーロー像」。ジョーイは、今更ながらそんな当たり前のことにも答えが出せない自分に落ち込む。

 しかし、アルバイト中に街の住人達から父の評判を聞くことで、ジョーイはいくらか自信を取り戻す。父が誇るべき人物であったことは間違いないようであるし、そんな父の姿を、周りの人たちは覚えていてくれた。「やっぱり父さんはヒーローだった」。その事実を、リナやホリーにも知らせて回る。

 しかし、ホリーのかたくなな姿勢は一向に変わらない。両親の墓前、姉と弟は初めて腹を割って話す機会を得て、ジョーイはついに父親の真実へとたどり着く。ホリーが嫌悪していたのは、仕事にばかり出かけて家族を一向に顧みなかった非道の父親。しかし、そんな父親像はやはりまやかしだった。父が愛用していたヘルメットに見つけたよれよれの家族の写真。そこに、残された姉弟は父の意志を感じたのである。ヒーローとはかくあるべし。ジョーイの中で1つの信念が固まり、ヒーローマンはまた新たな側面を覚醒させるのであった。

 しかし、そんなジョーイ達のもめ事の裏では、リナとウィルが接触を果たしていた。家族に別れを告げに来たウィル。さらに、「ジョーイ達とは関わるな」と妹に言い残していった。彼の真意は未だ分からない。しかし、リナには何が真実で、何が起こっているのかを判断する手段はない。最愛の人と、最愛の家族。どちらを選んでも、哀しい結末が待ち受けているのではないか。晴れやかな決意を胸に秘めたジョーイとは対照的に、リナの表情は曇るばかりである。

 

 今回はバトルシーンがゼロという、意外なことにこの作品始まって以来の「ヒーローマン出番無し」エピソードである。一応ジョーイの相談を受けるために登場はしていたのだが、ヒーローマンに小難しい家族の問題を話したって答えてくれるわけがない。ただ黙って若人の悩みを聞くだけで、今回のヒーローの出番は終わり。

 で、その分何が描かれていたかというと、まずは「ヒーローとは何であるか」というジョーイの問題が1つ。これについては、「確かに今まで何も考えずに短絡的にヒーローマンを使っていたけど、改めて考えるとヒーローマンっていう名前はやっぱりおかしいよね」とか思ったのだが、結局そこまで劇的な思想の変化があったわけではなく、単に「やっぱり親父は格好良かったんだよ」ということを確認しただけであった。せっかくの機会だったんだからもう少し本質的な「ヒーローとは」っていう問題を掘り下げて貰もらいたかったもんだが……ま、この時間帯のアニメでは仕方がないか。

 そしてもう1つは、ホリーを巡っての家族の軋轢の問題。ただ、これも割とあっさり解決してしまい、ホリーの変心がちょっと安易すぎる気がするのは難点。墓前で腹を割って話すシーンはそれなりに尺を取って描写してくれたのだから、父の真意を解き明かすシーンももう少し入念にやって欲しかったもんだが。長年溜まっていたホリーの不信感が、あれだけの契機で晴れるとは思いにくいのだが。正直、回想シーンの事故現場の様子を見ると、ジョーイの父親が死んだのって自己犠牲とか英雄的振る舞いじゃなくて、ちょっと不注意が重なった人に見えてしまうのだがね。いい話レベルはあまり高くないよな。

 そして、どちらかというとこっちがメインストーリーと関係が深いウィルとリナのお話。ウィルはこれまでかたくなにリナとの接触は避けてきたのだが、今回は本当に最後のチャンスと思ったのだろう。妹の寝込みを襲うというふしだらなやり方で今生の別れを告げている。そのついでに「あのジョーイとは付き合うな」と釘を刺すあたりがお兄ちゃんの抜け目無さだと思うのだが、流石にあんたの目的を話さずにその忠告だけするのは虫が良すぎるか。ウィルの行動目的だけは、未だ完全に闇の中なんだよなぁ。

 次週は、予告に従うと「ばらばらに見えた全ての謎が繋がる」らしいのだが、いまんとこそんなに「ばらばらに見えた謎」は無い気がします。一応先週の怪しげスクラッグとウィルは接点が無いという風に見られているんだろうか。そして、あの島で出現した植物兵器の存在はどう絡むか。

 ふむ、案外理想的なクライマックスじゃないですか。

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 まさかのサイメイン回だった第21話。今更明かされるサイとウィルの関係!! ……って、大体知ってるやん、そんなこと。

 ホリーを連れ去られた2人は、意気消沈しながらヒューズに協力を仰ぎ、なんとか誘拐犯の足取りを追おうと奮戦する。しかし、最愛の姉であるホリーを守れなかったことで、ジョーイの心中は穏やかでない。自分はまた家族を失ってしまうのか。そして、その元凶は、過去の友人であるウィルなのか。親身にサポートしようとするサイに対しても、つい感情的になってしまうジョーイ。

 サイはそんなジョーイの気持ちも慮りながら、冷静になれとたしなめる。サイを支えているのは、ウィルに対する奇妙な信頼感。自分がフットボールのグラウンドから去ることになった原因を作ったウィルだが、性根が嫌な奴というわけではない。サイは彼に反発しながらも、認めるべき部分は認められる「戦友」だと思っている。そんなウィルが、ホリーに危害を加えるはずがない。

 サイの鼓舞によって再び戦う意志をたぎらせるジョーイ。デントンの残した証拠品を発見し、ついに誘拐犯のアジトへと肉薄する。うち捨てられた炭坑でホリーとデントンを救出し、謎の襲撃者もサイの必死の努力が実って打倒することが出来た。敵の正体は分からないが、なんとか自分の大切なものを守ることが出来たのだ。

 しかしそんな折、リナの家にも怪しい影が迫っていて……

 

 サイがメインということもあり(?)、なんだか地味な話である。一応正体不明の敵キャラとのバトルはあったのだが、戦闘シーンはなんだか単調でいまいち盛り上がりに欠ける。ここ2話のエピソードの脚本は、いつもの大和屋暁ではなくて別な人にスイッチしているのだが、きちんとこの作品の味を出したシナリオ分配を期待したいところだ。

 改めて確認されたサイの過去話(と言っても割と最近だろうが)。ウィルとの関係性を示すちょっとヒネた友情物語として見ればそれなりのものなのだが、日本人の感覚からすると、どうしてもウィルのお山の大将っぷりよりも、サイのいけ好かないヒーロー気取りの方が鼻についてしまう。徹底した個人主義を貫けるならばいいのだが、サイはこれまでジョーイとの友情にあついシーンもたくさんあり、「勝ちたければ四の五の言わずに俺にボールを回しな!」っていうキャラクターとはしっくり来ないのだ。怪我をした直接の原因だって、別にウィルのパスが決定的に悪かったとは言えないし、敵チームや己の不注意を恨むべきところだろう。ず〜っとサイの怪我は気になっていただけに(やたら直りが遅い気がしてさ)、ちょっと不完全燃焼気味の思い出話であった。

 また、謎のレベルが高そうだった割に、あっさりと解決した誘拐犯の行方の問題。謎の成分Xから正体が割れるのはいいとしても、あのアジトでデントンとホリーだけ無事だったのはどういうことだろう。デントンは連れ去られたのではなく、自らの意志であそこに潜入し、連れ込まれたホリーをみて慌てて救助したってことなんだろうけど、流石にデントン1人であのバケモノに太刀打ち出来たとは思えない。あんな分かりやすい岩の影に隠れたくらいで難を逃れていた意味がよく分からないのだ。どうせ繭の中にいた人たちも救助されているみたいだし、いっそホリーも全裸で封入されていた方が盛り上がったと思うのだが。

 ま、まだ謎は一切解決していないわけだし、半端なところで不平を言うのもお門違いかもしれません。クライマックスに向かって着実に進行しているようなので、もう少し静観することにしましょう。

 そうそう、今回クローズアップされた大切な要素に、ジョーイの両親の話がある。次回予告ではそのあたりが語られるようなことも言われていたが、果たしてこの期に及んでジョーイの両親がどう関わってくるというのだろう。どうやらあの炭坑(13話でジョーイが使ったところと同じらしい)、両親の死亡事故が起こった現場のよう。そういやここまでのエピソードの中でも、ジョーイの父親の形見であるヘルメットが要所要所で登場してたっけ。流石にスクラッグとの繋がりがあるとは思えないのだが、どんなサプライズが待ち受けているのか、楽しみである。

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 ホリー大活躍の第20話。まさかの3週続けての水着回に、ジョーイの女装姿披露と、本編とは関係無い部分での盛り上がりが凄まじいです。

 騒ぎを聞きつけるのはいつでもデントン。今回は各地を騒がせているという謎の誘拐事件の噂を聞きつけ、助手2名(?)を引き連れての実地調査。犬、牛ときて人間まで行方不明者が出ているという謎の現象を、何故か現場の土を分析して調査しようとしたデントンだったが、当然ながらそんなよく分からない方針はジョーイとサイには納得出来ない。不満をぶつけると、「風で飛ばされている」という一言をキーワードとして何か核心を掴んだらしい教授は、トレーラーで1人どこかへと消える。そして、そのまま行方不明者の仲間入り。

 不穏な事件に動き出したのは、元々ジョーイとリナの間に割って入りたかった野次馬根性旺盛なホリーだった。弟に探偵コスをさせて、現場付近をとんちんかんな推理で聞き回っていく。振り回される方はたまったもんじゃないが、それでも行方不明者の娘さんとのコンタクトに成功し、何故か捜査は進展する気配。世の中、探偵に必要なのは知恵や洞察力ではなくて、何よりもまず行動力だと言うことがよく分かる。

 現場で犯人を待つ計画を立てたホリー。そして、ものの見事にこの読みがあたり、ジョーイたちは謎の襲撃者と相対する。その外見は、先日取り逃がしたウィルのそれによく似ていた。必死で呼びかけるジョーイだったが、結局ホリーまでもが誘拐魔の手に捕らえられてしまった。

 

 事態は最終局面といったところでしょうか。これまではスクラッグ関係の遺物のみを壊して回る活動をしていたウィルだったが、今回の事件では明らかに無関係な一般市民にも被害が出始め、何らかの脅威が人類に迫っていることを予期させる。その中心にウィルがいるのかどうかはまだ分からないが(次回予告を見る限り、今回登場した敵はどうやらウィルではなさそうだが)、その根源にスクラッグがいることは間違いないだろう。赤く光る目は砕かれた野望の象徴。果たしてヒーローマンの最終戦の相手は誰になるのだろうか。

 そして、今回はデントンにホリーとジョーイの関係者が直接被害に遭っているのがポイント。これまではヒーローマンの大義名分は「国のため、世界のため」であったが、今回の出来事はまだ規模が小さく、ジョーイは完全に「自分の大切な人のため」に動くことになる。特にホリーに関しては、今回大活躍でその存在感を強くアピール出来たために、今後のジョーイの行動原理には大きな影響を与えそうだ。

 メイン回ということで、今回のホリーもなかなかイカしている。好き放題に弟を振り回す様子は相変わらずだし、探偵コスチュームを選ぶセンスや、大量の砂糖をぶち込んだコーヒーを見つめる様子なんかは実にファンキー。実の姉には絶対にしたくないのは間違いないが、周りにいたら楽しそうな人間だ。そして、視聴者サービスとして最後の水着姿とジョーイの女装姿(!)を披露した後は、被害者の少女を相手に懐の深さも見せてくれている。彼女の語る「幼少期に床に臥せっていたことがある」エピソードは少し気になるが、今のところは彼女の持つ母性的な優しさを確認出来れば充分だろう。こういうホリーの態度だけなら、ジョーイも素直に認められそうである(サイは「眼科に行きたい」っていってたけどな)。

 そしてそんな姉弟関係の後ろでもう1つ描かれていた家族模様が、リナの家庭事情。誘拐事件が頻発したくらいで家から出してもらえなくなるのはどんだけ過保護だよ、とも思ったが、考えてみれば、リナの親父さんからすると、既に最近最愛の一人息子を失っているのである。立て続けに娘にまで何かあったら立ち直れない。多少行き過ぎな愛着をみせても致し方ないだろう。リナもそれは理解しているようで、「最愛の」ジョーイに逢いたいとは思っても、なかなか父親には強く出られないようである。ま、今は家族を大事にしてやりなさいよ。

 今回はヒーローマンの出番が少なかったので、アクション要素はやや少なめ。そのせいってわけでもないが、一番気になったのはホリーから逃げようとしてジョーイとサイがかけだしたシーンだ。サイ、お前走れるんか。

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 ヤシガニ屠らない第19話。ねぇ、今回の事件、スクラッグ関係じゃないの? だとしたらすごくね? 完全オリジナル植物兵器であそこまでのクオリティって……米軍まじやべぇ。まぁ、最後のジョーイの態度からして、あのツタのバケモノもこれまでの顛末と無関係ってことはないと思いたいけど。

 機関研究員ラヴィの説明を受け、脱出ではなく対決方向の決意を固めるジョーイ。ヒーローマンは呼び出しても全然反応してくれなかったが、それでも特に慌てた様子もなく、バリアと高速移動だけを駆使して蔦を絡め取ってしまう判断は、既に熟練の戦士のものだ。別にヒーローマンと離れてても固有スキルは好き放題に使えるんだな。ジョーイ君がいつの間にかかなりの強キャラになってしまった……

 1人でヤシガニとのコントを繰り広げていたコリンズ先生と合流したジョーイたちは、島を探索し、見晴らしの良い高台から必殺技を繰り出すことでヒーローマンの所在を確認。救出に向かうも、そこには今作中で最も情けない、あられもない姿のヒーローマン。破壊困難でエネルギーを吸収するという相性の悪い相手に四苦八苦していたヒーローマンだったが、ジョーイのとっさの機転で何とか開放される。教授とサイも都合良く登場し、あとは中枢部となる研究所を破壊すれば良し。

 とんでも変態を遂げたツタによる「緑ヒーローマン」とぶつかりながらも、新必殺技「ヒーローマンフィニッシュ」で難局を打開した2人。めでたしめでたしだったが、ジョーイの頭にはツタのことが引っかかっており……

 

 今回は色々と珍しいものが見られたのが嬉しい回でした。その1つは、直接ヒーローマンの力を借りずに、自分のスキルだけで敵を撃破したジョーイ君。先週の時点で随分頼もしい男の子に成長していたように見えたが、今回は更に戦闘力まで上がっていることが分かったし、「逃げるんじゃない、戦うんだ」という決断を1人でしてみせたのも成長の証。ここまでくれば、リナの「ジョーイはあたしのヒーローだから」という台詞もあながち嘘とは言えなくなってきた。そして、ヒーローマン救出時の機転と、センターでの最終決戦時のとっさの判断からのツープラトンへの繋ぎ。毎度アクションシーンは見応えのあるこの作品だが、今回の大見得を切った「ヒーローマンフィニッシュ」はど迫力の効果も相まって実に爽快な「ヒーロー物」になっていた。まぁ、見た瞬間は「のび太と魔界大冒険」のクライマックスを思い出したんですけどね。ビッグライトー!

 そして、今回もう1つの見どころと言えば、わずか2話で退場させてしまうのは勿体ない、ツタ兵器の順応性と高機能性。最初はビオランテよろしく辺り構わず襲いかかるだけだったのだが(おかげでジョーイに軽くいなされたわけだが)、次に遭遇した時には「人型の形成」「発声」という、人類進化のかなりの年代を一気にジャンプアップ。ツタをこすり合わせただけでほぼ人間音声に等しいものを生み出すのは、進化とか学習の範疇を超えている気がする。そしてさらに、最終決戦は「偽ヒーローマン」の創造。植物由来の成分からどんどん硬質ロボに変化していく変身シークエンスは圧巻で、「下手したらそっちの緑色のやつの方が白いのより格好いい!」と思われるレベル。打撃をくらってもほどいて組み直せばすぐに再生・増殖出来るというのもセールスポイントになるし、何より正面からの力比べでヒーローマンに引けを取らないのが凄い。弱点のコアというお約束の設定さえクリア出来れば、正に核を越えた次世代の戦略兵器になったのにね。なんでああいう化け物は必ずコアがあって、しかもそれが硬質で割れやすいんだろう。植物兵器を作ってエネルギーに地熱を利用する過程で、コアに「クリスタル」が介入する余地はない気がするのだが……

 まぁ、この作品で細かい設定に突っ込みをいれても仕方がない。「ヒーローマンがあれだけの窮地に立たされていたのに他の連中が元気なのは何でだよ」とか、「いくら中枢部にエネルギー依存してたとしても、植物性の生物が島中で一瞬にして枯れ果てるのはおかしくね?」とか、「『数時間でやつらが島を覆うはずだ』とか言われてた割には途中結構平気で出歩いてたな」とか、考えたら負け。楽しけりゃいいじゃないの。

 で、やっぱり気になるのはツタ兵器のでどころである。まさか今回のエピソードがまるまる個別エピソードになっているとは思えないので、最終的にラスボスに絡むことになるとは思うのだが(一応エネルギー吸収時の赤い眼は何かに似ている気もするし)……どうなんでしょう。

 そうそう、ヒーローマンが脱出できずに困っていたとき、ジョーイは「小さくする」という打開策を思いついたわけですが、私はその前に「でかくすりゃ良くね?」と思ったんですけど。ヒーローマン巨大化設定って、無かったことになってるんでしょうか。キン肉マンかよ。

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 安心品質の水着回、第18話。普通の子供向けバトルアクションも目指しつつ、水着回になるとよく分からないクオリティを発揮してくるこの作品。何と戦ってるんでしょうね。

 MIAの計らいでリゾートにやってきたヒーローマンご一行。何故か前回接触を果たしてしまったコリンズ先生も引き連れて、男3、女2の珍道中である。コリンズ先生はこんなキャラだったんだなぁ、と改めて感じ入るほどにミーハーっぷりを発揮し、ヒーローマンともデントンとも仲良くやっている様子。残念ながらそこまで見栄えのする水着姿では無い気もするが、リナだけでは補えない大人の女性分をフォローしている。一体いくつくらいなんでしょうね。それにしても、アメリカ人女性はあっという間にヒーローマンに惚れるよなぁ。電撃ロボットと一緒に海に入ることに疑問は感じないんだろうか。そして、ヒーローマンは海水でも平気な完全防水なのか。すげぇ。

 浮かれ気分のリナ、保護者気分のサイ、そして白衣に海パンという変態チックなデントン教授と並び、1人煮え切らないのはジョーイ。前回の騒動の影響が不安なのだ。だが、リゾート地に来てまで心配してもしかたないと割り切り、精一杯の青春模様を満喫することに。リナもエロいはエロいが、ジョーイは彼女に負けず劣らず華奢だなぁ。

 そして、夜はサイの主催による怪談話へと移行するわけだが、アメリカンな怪談話は正直あまり怖くはない。デントンはビビリすぎだろ、と思っていたのだが、これが現実問題になると話は別。駆け込んできたMIA職員の警告も間に合わず、噂に聞こえた「シェイプシフター」にロッジが急襲され、一行は散り散りになってしまう。間一髪でリナを救助したジョーイだったが、ヒーローマンともはぐれてしまい、大ピンチのまま以下次回。

 今回はAパートのレジャー展開と、後半のパニック展開の落差が激しい。そして、基本的に水着で生活していたため、どちらも適度にエロいのが売り。真昼の海ではリナと手を繋いで頬を赤らめ、深夜の海では人命救助をどうすべきか迷う。ジョーイきゅん、青春すなぁ。ただ、あれだけの距離を泳いで意識不明の要救助者を引き揚げたり、すぐに火をつけて暖を確保したりと、ジョーイはボーイスカウトにでも参加していたかのような行動力がある。ヒーローマンのおかげでたくましく成長したのか、それとも元々そういう方面は得意だったのか。後者だとしたら、リナが惚れるのもしかたないかもしれませんな。

 そして気になるのはヒーローマンの行方。今回は冒頭からはぐれるシーンまで、ずっとヒーローマン出しっぱなしという珍しい状況だったのだが(それ故にずっとジョーイの左手がふさがっててエラい不便そうだったのだが)、シェイプシフターの襲撃後はコントローラーが解除されており、ヒーローマンが消えてしまったことが分かる。ということは、再会するためにはあのおもちゃ状態のヒーローマンを見つけなければいけないということになるのか。それとも、ある程度遠隔操作でもコントローラーを起動すればどうにかなるのか。

 そして一番の焦点は、「シェイプシフター」とは何なのかという部分だろう。次回予告では「バイオハザードによる化け物」と紹介されていたわけだが、これまでの話と全然関係無い事件であるはずはない。予告画面には植物性とは思えないような重装備ロボも登場していたし、その中心にあるのはやはりスクラッグの遺産ということになるだろうか。MIAがアメリカ政府と結託してスクラッグの遺産を研究していた施設があの島にあり、なにかの加減でそれが暴走を始め、手近な植物を兵器に仕立て上げたのだろう。これがウィルの仕業なのか、それともこれを調伏しにウィルが現れるのかは分からないが、とにかく言えるのは「アメリカ政府って本当にろくなことしねぇよな」ということである。

 植物とは思えない硬質なボディを持つ「シェイプシフター」。その圧倒的な数とパワーはなかなかの迫力で、海に落ちる顛末や研究所員が逃げ込んでくる様子などから、「いばらの王」を思い出した。そして、地上波作品のくせに、こちらの方が危機の迫った感じが良く出ていたと思う。今回は冒頭水着回から最後の展開まで、いつもに増して良い作画で大変見応えがありましたな。

 次回はシェイプシフター討伐戦。ラスボスクルー!? 

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 休む間もない第17話。私が先週あんなことを書いちゃったせいなんだろうか、ついにあの男が帰ってきましたよ!

 Dr.ミナミの事件も解決し、逃亡の身から開放されたジョーイたち。政府やMIAとの盟約がどのように取り交わされたのかはよく分からないが、ホリーの態度からすると、どうやらヒーローマンの一件とジョーイたちとの関係性は公にはされなかったらしい。無事に普通の学生に戻ることが出来た学生諸君は、そのまま元の生活に……というわけにはいかなかった(そもそもホリー達にはなんて説明したんだろうな)。まるでミナミの事件が収束するのを待っていたかのように、各地では謎の襲撃事件が起こっているという。

 教授の調査により、襲われた施設は全てスクラッグの遺物を研究していたということが判明し、更に都合の良いことに、次の襲撃場所は、ちゃっかり残骸をガメていたデントンのラボだという。スクラッグ関連と聞いては見過ごすわけにもいかず、不寝番で襲撃犯を待ち構えるジョーイたち。

 途中でコリンズ先生の妨害などもありながら、予定通りに犯人はデントンの遺品の下へ。ここぞとばかりに撃退を試みるヒーローマンであったが、謎の黒コート相手にまさかの大苦戦。敵は素手でヒーローマンの一撃を受け止め、謎のイビル・オーラを飛ばしてバーンナックルのごとき必殺技まで披露。これまでゴゴールやミナミを相手に鉄壁の防御を誇ったジョーイのバリアも、隙を突いてぶん投げることで打開してみせた。

 この恐るべき敵の正体こそが、悲しきゴキブリ改造人間。ウイリアム・デイビスその人である。サイの言葉を借りるならば、マジで「今までどこで何してやがったんだ!」と問いただしたいところだが、彼には彼なりの苦悩があるらしい。「守りたい物がある」というのが彼の主張で、そのためには、各地に散らばったスクラッグの遺物は存在してはならないらしい。見事なダーク・フォースを駆使し、3人の前で遺物を消し炭に変えたウィルは、再び夜の街に消えた。

 

 さぁ、17話を回って、いよいよ最後への流れが見えてきました。スクラッグ編のラストシーンから、最後の敵もスクラッグであろうことは想像がついたが、その先陣を切ったのは、まさかの哀・戦士ウィル。「お前らが光ならば俺は闇」「せいぜいヒーローごっこでも楽しんでいやがれ」となかなか堂に入った厨二台詞が決まっている彼だが、冷静に考えると確かにジョーイたちが今までやってきたことはヒーローごっこと言う言葉がふさわしい気もする。彼が(文字通り)目の色を変えて行動に出ているということは、おそらく最大の目的はリナに関わることだと推測されるのだが、現在「水面下で動いている」という怪しい影とは、一体何なのだろうか。……まぁ、ゴゴールJrでしょうかねぇ。もしくは大穴で「ハイパーニック」とか。彼の行動原理がさっぱり分からないので現状では黙って見守るしかないが、最後の敵も一筋縄ではいかないぞ。

 今回の見どころは、なんと言ってもこれまで登場したどんな敵よりも、そして下手したら味方よりも格好良かった新生ウィル。どこで修行したらあんな殺意の波動に目覚められるのかは大変興味深いが、教授の分析した襲撃犯の移動マップからすると、彼が行動を起こしたのは東海岸。つまり、世をはかなんでフラフラと故郷から離れていたが、ニューヨーク近辺でなにかまずいことに気がついたのだろう。そこから少しずつ地元を目指しながら、各地でスクラッグの痕跡を消して回っていたわけだ。全盛期にはあれだけ大量の雑魚兵士をばらまいていたスクラッグの遺品がそんなに限定された場所にしか残っていないとは思えないのだが、他の物品(特に雑魚兵士がやられたときの抜け殻)は政府が処分してしまったのだろうか。確かに、ゴキブリの残骸はあんまり保管したくはないだろうけどさ。あと、最大の遺品として世界各地には5つの「タマ」が残されているはず。あれは一体どうするつもりなのかも気になるところだ。

 そして、そんな流浪のウィルの陰で目立たなかったが、今回も相変わらずのチートっぷりを見せつけてくれたのは、デントン教授である。見事な推理で襲撃犯の足取りを割り出してみせたわけだが、その中で「犯人は最高機密であるスクラッグ関連施設をピンポイントで壊して回っているわけで、おそらく何らかの感知システムを持っている」との推理を披露していた。誰もが突っ込んだと思うのだが、「いや、お前はなんで知ってるんだよ」と。しかもアメリカ全土に溢れる諸々のニュースの中から襲撃者関連の情報だけを選別する感知能力はウィル以上のもの。ここまで来るとデントンラスボス説とかが浮上しても驚かないな。アガサ博士とか、ラボキャラはだいたい黒幕扱いされる習わしだけどさ。

 さて次回は、そんなシリアスな流れをぶった切るかのような再びの水着回。サブタイトルは「セパレーション」とのことだが、これが何らかの哀しい離別を意味するのか、それとも単にリナの水着のことなのか……次回予告を見ると、なんだかキャラ画がエラい鮮烈だったので、次回の作画に期待が増しています。ただ、次回予告冒頭がリナじゃなくてコリンズ先生の水着っていうのはどうかと思う。

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 これぞヒーロー! な第16話。まるで作り話のような(うん)、実に綺麗にまとめた理想の大団円でございます。

 EMPの直撃をくらって一度は膝をついたヒーローマンだったが、「電気ロボに電気など効かぬ!」としゃっきり立ち上がって大反撃。発射装置をもぎ取り、一時はMR-1を完璧に圧倒する。ヒューズの警告により、再度ミナミは投降を求められるが、ヒーローマンに効かなかった電気装置制御攻撃は、軍用ヘリには効果覿面。無理矢理ヒューズを黙らせ、完全な暴走へ。

 必殺技こそ破ったが、生身のステータスでもMR-1は強い。ヒーローマンは次第に疲弊し、巨大ダムでの戦闘は周りが気になって全力も出せない。それでも一介の地球人の技術に負けてなるものかと、思い切りダム湖に敵を投擲。巻き添えこそくらったものの、何とか力比べを征する。エネルギーを消耗して疲労困憊のヒーローマンに、完全防水でも施していたのか、水中から蘇ったMR-1の最後の無限ランス攻撃。背後のダム壁を守る為、ヒーローマンは電磁パワーを全開に。ついにその命脈が尽きたかと思われたタイミングで、ヒューズの水力発電投入が間に合う。めでたく完治したヒーローマンのパワーに、MR-1はあっけなく大破した。マスコミ取材がきれいにはまったこともあり、ヒーローマンはゴーストの汚名をそそぎ、見事全米のヒーローに……

 という、なんとも分かりやすい決着。ミナミとの対決にほぼ1話半を使ってくれたのは嬉しい部分で、前回に引き続き、今回もボンズテイストばりばりの見事な活劇シーンに目を奪われる。チェーンデスマッチを挑んでおいて思いきり吹き飛ばされるヒーローマンや、巨大な機体をものともせず軽々と飛び回るMR-1の無茶な機動性。飛び道具の迫力に、最後のワンパンチの見得の切り方など、夕方アニメかくあるべしという、素直なアニメの楽しさである。

 冷静に見てみると色々と分からない部分もあり、ヒューズがあっという間に1人で発電施設を起動できたり、単なる発電所からヒーローマンが空中放電を通じてエネルギーチャージできたりと、とにかくやりたい放題ではあるのだが、ミナミもやりたい放題だったのでそこはおあいこ。今週のミナミも輝いていましたね。「な〜んていうと思ったか!」とか、最後の大爆発のフラッシュ演出とか、すっかり悪役に染まっており、髪の毛を掴んで駄々こねる様子とか可愛くてしかたなかった。彼は彼で大まじめにゴーストと戦ってたんだものなぁ。もう今後は活躍の場も与えられてないんだろうけど、是非再登場して欲しいキャラクターでした。秘書のおねーちゃんだけちゃっかり収監されずに逃げてたのは、なんか意味があるんでしょうかね。単なる世渡り上手か。

 次週はインタールードとして今一度の日常回になる模様。もちろん、そんなお話でも容赦なく話を進めるしゃきしゃき加減がこの作品の持ち味なので、ジョーイきゅんと愉快な仲間立ちの日常を楽しみつつ、次なる敵(時期的にラスボスだね)に期待したい。さぁ、スクラッグの新たな旅立ちだ! さっさと帰ってこい、ウィル!

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