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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
牛乳は背を伸ばすなぁ、第11話。いや、実際には大した因果関係は無いけども……つい最近どっかで「牛乳はめっちゃ飲むけど背が伸びなかった」キャラを見てた気がするんだけど、誰だったっけ? 今回もなかなかに気になるファクターが提示されている。中でも一番の注目は、これまで描かれていなかった浅草と金森の馴れ初めだろう。なんとまぁ、例の「二人組作ってー」がきっかけだったとは。中学生時代から既に完成形にたどり着いていた金森氏、当然たまたま一緒になった浅草のことなんぞ大して興味もなかったのだろうが、たまたま利用価値を見出したのか、それともなんらかのシンパシーを感じたのか。コミュ障の浅草に改めて声をかけて関係性を作っていった。まぁ、単に使いやすい手駒っぽく見えたということなのだろうが、そこから関係が切れずに今の状態にまで進歩しているということは、おそらく浅草の持つこだわりが金森のセンサーに触れたということなのだろう。浅草の行動原理は金森からすれば理解の及ばないところにあり、彼女なりに「価値があるか無いか」を考えたときに、浅草という存在には観察の価値があると判断した。実際、巡り巡って金を産む存在になり始めているわけで、やはり金森氏の目は確かなのである。 そして、そんな金森氏だって一応は(ほんと一応は)普通の女子高生でもあるということがわかるのが今回のお話。こんなにも「鬼の霍乱」という言葉がしっくりくるシチュエーションも無いよな。事前にやってた水路探索が悪かった……わけでもないのだろうが、特に前振りもなく突然風邪で倒れる金森氏。まぁ、他の2人以上に仕事量も多いだろうし、学校側や生徒会とのバチバチの状態は少しでも気を抜いたら良からぬ方向に転がりかねない案件だけに、精神的な疲れも溜まっていたのだろう。それでも事態が固まるまで倒れず、勝利がほぼ固まってからようやく離脱するあたり、彼女のタフネスも大したものである。 そうして生まれた作品は、浅草独特のマインドがたっぷり詰まったものに仕上がった。やっぱり、作品の舞台となっている芝浜がそもそも充分ファンタジックで魅力的なのはずるいよな。あんな地形があるわけもないのに、何気ない描写でしれっと出てくる探検コース。あんなにいろいろと刺激的なスポットがあるのに、なんでこの世界の住人はもっと探検しようとしないんだろうな? まぁ、高校生の面々を見ていると、それ以上に魅力的なアクティビティが多い世界でもあるのだろうが……ほとんど全てのキャラが生きてて楽しそうなのは羨ましいな。 「水」のモチーフを徹底的に突き詰めて生まれた新たなカッパストーリー。そして金森の根回しが結実して学校側の封殺にも成功。順風満帆でスケジュール通りに完成した作品だが……どこでトラブルが? 音響は百目鬼に任せているのだとばかり思っていたが、どうやらSE以外の劇伴音楽部分に関しては、業者に委託していたようだな……それにしても、こんなミスあるかぁ? PR なんかJOJO6部のクライマックスみたいになってきたな、第12話。収束してんだかどうなのかもよくわからないが、とにかく盛大に関係者が死にまくっているのは事実である。まぁ、イドの中での死がどの程度現実に影響を及ぼすかはわからないが……名探偵以外は30%でアウトな気はするよな……。 さぁ、いよいよ動き出すぜ! と思われていた、ジョンウォーカーこと早瀬浦局長。飛鳥井木記を解き放ち蔵全体をミヅハノメへと変質させ、帰還直後の鳴瓢たちのところへ。一体何をするのかと思ったら、なんとコクピットに入ったまんまエクストリーム自殺を繰り広げてそのままイドに引きこもってしまうという斜め上の行動に出た。現時点で彼の目的はまだ判然としないし、飛鳥井との関係性もよくわかっていないために動機は謎のままである。時系列がよくわかっていないんだけど、ミヅハノメが「飛鳥井の特製そのものである」とするなら、彼女がタイマンの被害者として救出・保護された後で彼女の力を囲い込むことでミヅハノメが生まれ、そこから蔵が設立されたっていう順番なのだろうか。だとすると、ここでわざわざ局長がちゃぶ台をひっくり返して自分のイドに逃げ込む意味もよくわからないのだが……なんかその辺はみんなして頭のネジが外れてるせいであんまりストンと落ちる理由づけは出てこない気がするなぁ。 とにかく、ジョンウォーカーは「自殺と同時に自分のイドに潜る」というウルトラCを使うことで「定着した自分のイド」を完成させ、イド嵐すら回避して永遠に「自分のイドの名探偵」の地位を確立した。あとを追うのは当然酒井戸・穴井戸の名探偵コンビ。どうやら早瀬浦のイドは「拡張したミヅハノメの中で、他の人間のイド(つまり殺人衝動を持つ人間の中)へとワープすることが可能なようだ。早瀬浦がこれまで局長として黙々と思念粒子を回収して様々な殺人犯をコレクションしていたのは、もしかしたらこうした自身のイド特性ゆえのことなのかもしれない。イドの中では仮面を介して他人のイドへとワープする。これが「CHANNELD」の世界。今回真っ先に飛んだのがいきなり初出の本堂町のイドだったってのがなかなかのサプライズであったが、サクサク転移するので本堂町ワールドはあんまり出番がなかったのがちょっと残念だったね。 複数のイドが交錯し、それぞれをつなぐことが可能になった早瀬浦の世界。残念ながら強引に巻き込まれてしまった一般人は現実の記憶を引き継ぎつつ、その中で襲いくる殺人の脅威から逃げ惑うしかない。対抗できるのは名探偵、つまり殺人犯だけである。まずは自我を得るために自分のイドに飛ぶ鳴瓢。そこでの妻や娘との邂逅は、最後の別れとなるか。そして自分のイドで死を待つのみだった本堂町を救出したのはなんと富久田であった。彼はコクピットを介した入場ではなく、飛鳥井の能力による昏睡からイドへとダイブしているようだ。すっかり良い仲になった富久田と本堂町はしばらくイチャイチャしてお互いの目的意識を確認していたが、突如現れた「墓掘り」、井波の凶弾によって富久田が倒れてしまう。彼が死んでしまうかどうかはまだわからないが、なんでこの2人がやたらうまくいっていたのかっていう部分のちょっとした謎解きに本堂町の「疾患」が関わっていたことなんかが明かされた。穴が開こうが閉じようが、正しい姿が見える本堂町にはあまり問題じゃなかったっていう。まさに破れ鍋に綴じ蓋である。 そうして改めて殺意を発現させた井波は、自分を形成したオリジンともなる「墓掘り」を遡って数田のイドへ向かうも、悲しいかな、そこにはジョンウォーカーも待ち構えていた。彼女の扱いがどういう意図を持っているのかは正直よくわからんのだが、これで名探偵の権利を持つ人間がミヅハノメから少しずつ排除され、最後の2人に託されたことは間違いなさそうだ。単にそのためだけに退場させられたとすると井波さんはちょっと可哀想ではあるが、彼女がいると本堂町と富久田のカップルがやたら引き立つんだよな。 そうしてイドの中の対決構図が明らかになり、それを外側からまとめ上げる任務は復活の百貴に託された。果たして飛鳥井とは何者なのか、そして百貴は部下の命を救うことができるのか。無限の存在と化したジョンウォーカーを、正義の名探偵2人が追い詰めることができるのか。わからないなりの盛り上がり、黙って見守るしかないぞ。
どんどん手足が長くなる金森氏、第10話。もう、最終的には身長2メートル超えてきそうな勢い。 この世界を形作る最大級の「怪物」である金森だが、前回はそのオリジンとなるエピソードが明かされ、さらに今回は、初の「敗北」を喫した。どう考えても頭が固すぎて阿呆のように決まり文句を並べ立てる教師陣の方が悪いというのは誰が見ても明らかではあるのだが、それがまかり通ってしまうのが現実社会の難しいところ。今作の世界が「現実」かどうかはまた別な問題だが、どれだけアナーキーに見える芝浜高校でも、やはりこうした大人による締め付けは存在しているものらしい。 金森は、彼らの非を叩くことは簡単だっただろう。実際、議論は平行線をたどるどころか金森によって一方的にねじ伏せられた形になり、教師陣は試合放棄とも言える理不尽な押さえ込みで席を立ったのだ。どう考えても悪いのは大人サイドである。しかし、普段の金森だったらそうして「理屈が通じない奴ら」の存在も考慮に入れた上で、「馬鹿ども」を前提として武装することができたはず。この度の論争において、金森が政治を抜きにして正論一本でぶつかってしまったことは、おそらく時間の無さからくるやむを得ぬ対応だったのだろう。もしくは、本人が言う通りに「あまりに馬鹿らしくて」試合放棄する形になったのかもしれない。しかし、その内実はともかく、結果だけを見れば金森は「敗北」したに違いない。 ただ、そうして金森が半ばヤケになって学校側を無視してしまったのは、もしかしたら生徒会の黒い人との関係性もあったのかもしれない。彼女(さかき・ソワンデという名前らしい)は映像研と敵対する立場にこそあったが、どうやら根本的には「悪いやつ」ではないらしい。むしろその徹底してドライな物の見方は金森の同類とすら言えるし、彼女の狙いを本当の意味で理解できる数少ない人間の可能性すらある(少なくとも浅草・水崎はそのカテゴリに入ってないだろう)。彼女との対話で映像研が示すべきスタンスは大体示すことができたと判断し、金森はさっさと面倒ごとから身を引いた。あとは、実際のイベントで額面をどのようにごまかして実利をとるかの勝負であろう。 そんな金森氏の苦労も何処吹く風。相変わらず監督と作監はやりたい放題である。まぁ、水崎氏は今回金森の命令に色々と折れていたし(サイクリングに繰り出した時にちゃんと日焼けに配慮した衣装で登場している)、そこまで作画作業で切羽詰まっているというわけでもないので余裕のある状態。問題は全然シナリオ作業が進まない浅草ということになるが、彼女は芯の部分から気分屋の「現場主義」であるため、何かを掘り出すためには机の前で唸っているばかりではどうしようもない。都合よく(?)百目鬼が「音撮り(ハンティング)」に出向くとのことで、ちょっとしたピクニックがわりのロケハン作業だ。作品のテーマを「芝浜そのもの」にしたことで、どこに気晴らしに出かけても取材だと言い張れるのはずっこいな。 今回見せ場となったのは百目鬼による音のあれこれをめぐる演出。特にわかりやすいのはやたらと長回しだった「音波」を築いていく演出部分で、オシロスコープのような波が作画素材に溶け込んで音を刻んでいく様子な味わいがある。以前は「作画素材画面」になると全てのSEを浅草たちが全部口で言ってたわけだが、百目鬼が加わった影響なのか、今回はその部分にすぐにSEが載せられるようになっていた。どうやら浅草の中で「音からの刺激」も重要な要素になっているようなので、浅草・百目鬼間の連携も今後の見どころの1つなのかもしれない。しかし、こうしてみると黒い人の多い学園だな……。
ダイソンの掃除機ばりの収束力で設定が回収されていくぞ、第11話。なんでこんな荒唐無稽の世界なのに、各所で回収していく伏線に愛しさを感じてしまうんだろうか。「穴空きさんが何故自分の頭に穴を空けるのか」とか、「今更それ気にするゥ?!」みたいなところから落とし所が生まれるのなんなの。 前からちょいちょい書いてることだが、今作の裏主人公って結局富久田だったんじゃないか疑惑があるくらいに、富久田がどんどん面白キャラへとランクアップしていく。前回の時点で「実はイドに潜っても記憶が残っててねぇ、ちょっと鳴瓢さんを激おこさせるために悪いことしてみたよ」とか嘯いていたわけだが、イドの世界における富久田さん(穴井戸)の目的は、「死ぬこと」そのものだった。過去には名探偵としての採用試験がわりにちょいちょいイドに潜ったことがあったが、その都度速攻で死んでいたのは、別に酒井戸が特別優秀なことの証明ではなく、名探偵・穴井戸が死にたいと思っていたせい。そんな斜め上の真実に気付けるわけないやろがい。 そして、なぜ彼が死にたがっていたのかといえば、それは「穴が空いていないから」であり、何故穴を空けたかといえば、自分の脳機能が原因で人生に耐えられなくなっていたから。「数称障害」とかさらっと当たり前のように出てきた概念だけど、なんやねんそれ。調べてみるとせいぜい「数字にものすごくこだわりがある人」くらいの強迫障害っていう事実しか分からなかったのだが、そうして「数が気になる」というちょっとした精神性も、富久田レベルの才人になってしまうと人生を左右しかねない問題になるってことなんだろう。なまじ頭がいいだけに、その「数」の認識が常人よりも圧倒的に広いのだ。富久田はそんな自分の脳に嫌気がさし、解消のために頭にドリルを突っ込んだ。イエー、解決。まぁ、その後勢いで他人の頭にも同じことしちゃうわけだけど……これにて名探偵・穴井戸が爆誕する。 そうして富久田の真実に気づくことで、鳴瓢はギリギリでジョンウォーカーの目論見の上を行くことに成功する。先週まで潜っていた「第2層」との時間のズレを手掛かりに、「観測されればそれは現実だが、観測の目から逃れれば時間が広がる」というイドの真理を看破。つまり、自分の時間が大きく延長された「第2層」こそがジョンウォーカーの目を逃れつつ真相に肉薄するためのステージであると解釈する。すでにこの時点で「蔵の関係者にジョンウォーカーがいる」ことは大前提だが、まぁ、あれだけ派手に百貴を巡った詐術が使われたのだから、その辺りは3人の名探偵の中でも共通認識だと考えて問題ないだろう。ついに与えられた「犯人の埒外」での捜査を本堂町に託し、鳴瓢はその手掛かりの回収に邁進する。 一方の本堂町は、鳴瓢が第2層に残した手掛かりを元にジョンウォーカーの犯人像に迫り、その上できっちり「理詰めで」限定を行おうとする。これだけむちゃくちゃな世界の中で、がっつりアリバイ検証から特定していくってのはなんとも偏執的であるが、そのために使われたのが「第2層の富久田」ってのも面白い。もし現実世界で本堂町が穴を空けられていなかったら、今回のような限定は不可能だったわけだ。またこの世界の富久田さんも恐ろしく物分かりがよく、突飛すぎる本堂町の相談を受けてもすぐさまその本質を見抜いて見事なヒントを与えてくれる。やっぱ富久田さんがこの世界の救世主でいいんじゃなかろうか。まぁ、本堂町が「第2層」を去ったあとにあっさり逮捕されているとは思うが……。 そうして「第1層」である嵐の世界に舞い戻ることができた本堂町。そこに富久田が触ることで穴が蘇るシーンなんて、考えてみりゃひでぇ展開のはずなのに「これが……二人の信頼の証!」みたいにちょっといい話になっているのが実におかしい。我々視聴者も、このイドの世界に完全に毒されてますな。そうして最後にたどり着いた犯人の名前は、「まぁ、そうなればそうなるやろ」みたいな当然の帰結ではあるのだが、この際意外な犯人像でなくてもどうでもいい。何しろ、物語はここで終わるわけではないのだ。 最後に残された謎は、カエルちゃん、カエルくん、飛鳥井木記。これまで鳴瓢が接触したのはあくまで「第2層での飛鳥井」であった。そして今週ラストには、いよいよ「現実世界での飛鳥井」が登場。ジョンウォーカーが保護していたと考えるなら、カエルちゃんがイドの中で殺されていることこそが、ジョンウォーカーの動機の根幹ということになるが……。 もう、なんでもいいからとびきり破天荒な解決を見せてくれ! あ、さりげなく色っぽい話になっちゃってる東郷さん、ありがとうございました。
ズッコケ株式会社やんけ! 第9話。チビ森氏によって明かされた過去の物悲しい現実。彼女の今が出来上がったのは、世知辛い世の中の風が冷たかったからなのだ……いや、その前から随分カナモリ流が出来上がっていたような気もするけど。 無事に芝浜祭が終了し、一応は成功に終わった映像研の活動。知名度も上がったし作品の品質はそれなり。水崎氏は御両親の許可ももらったし、順風満帆で言うことなし。しかし、営業成績という側面から見ればどうしたって学生の部活動では限界があるもの。金森氏がもともとどの程度の収益を目論んでいたのかは定かでないが、確かに労働の対価としては甚だ物足りない結果だったのは間違いない。「学生の活動としてやっているうちは限界がある」。その判断から、金森が打った次の一手は、いよいよ「制作集団」としての映像研の名を世に知らしめる方策だ。 彼女のシビアかつ的確な経営のセンスは、生まれ持った部分もあるが、幼い頃に散々見せつけられた「商売の苦しさ」によるものであった。別にそれが理由で辛い幼少期を送ってきたとかいうこともなかろうが、きっと金森氏は、あの親戚のお店が好きだったのだ。わざわざ浅草・水崎の両名に包み隠さずその過去の情景を見せつけ(実際にどうやったかはわかんないけどさ)、引けぬ一線がどこにあるのかをこれ以上ない形で示してみせる。商売とは、ありとあらゆる経験や試行錯誤の結果生み出される産物なのだ。必死に身体を動かし、頭を働かせてこそ、労働の対価は得られる。働かざる者は食うべきではないが、逆に言えば働いた者は食えなければおかしいのである。 そうした金森氏の寂寥の過去が情緒溢れる作劇で描かれ、彼女のこれまでの散々な振る舞いも全てが許されるような展開であった。当然、浅草・水崎の両名もこれに大いに刺激され、新たなアニメは商店街促進のためのご当地宇宙戦争に決まった。ものの見事に金森の企み通りにことが進んでいるわけだが、まぁ、それで誰が困るということも無さそうなので大丈夫だろう。水崎氏は相変わらず好き放題に動画のこだわりをほとばしらせており、新型アダムスキーの珍妙な動きは、なるほど確かに初体験だし、奇妙なおかしさが印象に残る。 そして、水崎氏の物語は前回で一通り決着をつけていたので、いよいよクリエイターとしての素質を問われるのは浅草ということになるだろう。これまで「なんとなく」で描き続けていた彼女の脳内世界が、金森の一言で「演出されたもの」としての力を持つようになる。今までずっと思い描いてきた世界を、何百、何千という他人にも伝わるように表出させるその行為のことを、業界的には「演出をつける」というのである。「何を描くか」、そして「何を描かないか」。アニメーションだからこそ広がり続ける無限の真っ白なキャンバス。また一からの制作になればこそ、浅草氏の真の「演出力」が問われることになるのかもしれない。 ……それにしても、中盤以降のまるっこい浅草氏がやたらコミカルで可愛かったな……。 怒涛の「なんやそれ!!」、第10話。このアニメを1回見ただけで理解できる人間がいたらまじで尊敬するわ。もう、何が何やら。 前半パートはちょい趣の違う展開だった。「第2層」に潜っていた鳴瓢は、なんとかして飛鳥井木記の問題を解消しようと躍起になっていた。彼女の夢に侵入してくる殺人犯を“この世界”で一人一人排除して彼女の解放を目論む。「現実」での知識というアドバンテージがあったためにこの世界での捜査は順調に進み、排除は滞りなく進行。しかし、それでも飛鳥井の症状は治らない。やはりジョンウォーカーの排除が必須なのか……というところで、少しずつこの世界の異常が見え始める。鳴瓢が意識していないところでも垣間見える「未来の記憶」。それは飛鳥井の持つ能力ゆえかと思われたが……。 最後に思い至った殺人犯、どんな世界でも因縁深い「穴空き」。そこへ向かおうとした鳴瓢が出会ったのは、まさかの別イドから飛び込んだはずの本堂町。二つのイドが繋がっているという謎もさることながら、ここで明かされたのは鳴瓢の打ちのめされた精神性だった。彼は「現実」の事件の手がかりを掴むためにイドの中だとわかった上で行動していたはずだったが、いつしか「過去の記憶」で埋め尽くされたイドにすっかり侵食され、世界を現実だと思い込むようになった。いや、願い続けていた。イドの世界でのわずか10分が数年にも及ぶ記憶の慰めを生み出し、彼はこの世界での警官としての人生を全うすることを願っていた。今は亡き妻と娘の面影に耽溺していた。しかし、先にイドに潜っていた本堂町の存在が、如何しようも無い矛盾を彼に叩きつける。この世界は幻想。それに気付かされた今、鳴瓢がこのまま夢に甘んじるわけにはいかなくなってしまったのである。 崩壊する世界の中で、彼はせめてもの償いとしてジョンウォーカーの捜査に着手することを試みる。しかし、どこまでが天の配剤か、はたまた何者かの思惑か。ここにきて規定時間の10分が経過。穴井戸によって「第1層」に呼び戻される酒井戸。「砂漠の世界」に戻った彼に突きつけられたのは、さらに斜め上の現実である「イドの真実」であった。 穴井戸、いや、「穴空き」富久田は、脳機能がおかしくなった結果、実はイドの中でも人格を失わず、記憶を保持したまま潜ることができたという。そして、そんな彼は自分の潜ったイドが百貴のものなどではないことにも気づいていた。砂に埋もれた砂漠の世界で、手がかりである拘束具を外した「時計泥棒」は富久田本人。彼は「砂漠の世界」と「雷の世界」の類似点をうやむやにすることで、イドの真実から目をそらさせていたのであった。砂が吹き飛んだあとに残されたのは「雷の世界」の成れの果て。なぜ「第2層」で鳴瓢と本堂町が出会ったのかといえば、それは「同じ人物の同じイド」だったからこそ。 鳴瓢は自身のイドに潜り、自身のイドの中で己の存在を認識した。スタッフの恐れていた現象が起こる。イド嵐。一体何が起こるのか。富久田の狙いはなんなのか。鳴瓢は無事なのか。より深いイドにいる本堂町の安否は? 結局百貴と鳴瓢は現実で何をしていたのか? ノンストップ謎だらけ展開。救いはあるのか?! 大団円やんけ、第8話。普通にいい話になった。水崎氏は予想以上に家庭環境に恵まれすぎた贅沢完璧超人じゃのう。箸の持ち方以外は完璧やんけ。 いよいよ学園祭当日。しかしアバンでは水崎の両親がついに娘の真実に気づくという描写が挟まれたため、「これ、もしかして水崎氏が親からダメ出し食らって上映会自体がピンチになる流れでは……」と危ぶんだのだが、なんだか想像以上に理解のあるご両親だった。1話であれだけメンインブラックに追わせてたわけだけど、あれはなんとなく父親が指示を出していただけで、そこまで深い意味はなかったのね。むしろ変な任務を言いつけられた黒服さんたちが発奮しちゃっただけっていう可能性すらあるな。 そして、今回はそんな1話を思い出すかのような学内追いかけっこ描写が続く。絵柄のおかげで「夜は短し」における学園祭模様なんかにも近い風景が広がっているので芝浜高校はそこそこ京都大学の趣。っつうか、これだけ架空の環境に作られたイかれた高校と遜色ない学園祭模様が描かれる京大の方がファンタジーに片足突っ込んでる可能性はあるんだけど。映像研だけでなくロボ研やその他諸々の部活動が高校生とは思えないバイタリティで各々の存在感をアピールしており、部活モノらしからぬファンタジー感溢れる学園風景である。おでん部はギリギリ分かるとして(分かるか?)、カニカマ同好会は一体何をしている部活なのだろうか。 そして、そんな中で映像研が狙うのは、学園祭の目玉企画としての徹底した宣伝工作。金森の狙いは最初から一貫しており、とにかく金になることがやりたいってんで宣伝効果の最大化を図る。当然水崎には看板になってもらいたいし、それが多少狡くても一番効果的なやり方だってのは分かって企んでいる。ただ、彼女の場合に憎めないのは「作品の出来が良いことは大前提だ」と自信を持って浅草たちに言っている部分で、「別に作品がダメだからごまかそうとしてんじゃねぇ。観てもらうためにはとにかくなんでもいいから宣伝を打って来てもらうんだろうが」と正論を説いている。彼女自身は「アニメの良し悪しなんてよくわからねーです」と言っていたはずなのだが、それでも浅草や水崎が作り上げたものには一定以上の信頼を置いているのだろう。そして、彼女の目論見はきちんと的を射ているのである。 そうして水崎氏が作り上げた渾身の作品がたっぷりと上映されるのかと思いきや、前半パートは追いかけっこに費やされた。こちらの方が(今作における)現実世界でのアニメの描き方を見せるパートになっており、走る挙動1つ取っても様々な個性が見え、ありえないようなアクションも色々な方向から切り出して見せている。わかりやすいのは水崎氏の走り方とロボ研部長の走り方ではモーションそのものが違っているというのがはっきり分かるように描かれていることだろうか。水崎氏の走りの方がどこか軽やかで、女優としての経歴を持つ彼女の華みたいなものが現れている。ロボ研部長はどっちかっていうとギャグ寄りの走り方だが勢い任せでエネルギーがある。そうしてたっぷり前半パートで「走り」を見せておき、後半の「アニメ本編」を水崎両親が観て「この走りを描いたのは娘なんだ」と気づくという構造が心憎い。娘が娘なら親も親だな。 また、今回は軽く触れる程度になってしまったが、序盤パートで百目鬼と一緒に音響効果をチェックしていく浅草氏の様子もなかなか興味深い。「音楽次第で印象は全然違ったものになるよ」っていうのは以前やってくれていたところだが、今回はそれをSEと劇伴を含めて実際に見せてくれており、さらにそうした音響に対する浅草のセンスも垣間見えるようになっている。音響のプロたる百目鬼もすっかり映像研の面々と呼吸が合うようになっており、同じ屋根の下で過ごす「協力者」としての関係性はばっちりだ。今回のイベントでロボ研連中も何かと良い関係が築けたようだし、映像研のコネクションは着実に広がっている。この辺も金森の手腕ゆえだろう。あとは美術部がどの程度納得しているかだけどなぁ。 さて、今回でひとまず大きなお話は片付いたと思われるが、次回からの目標はどんなものになるだろう。すでに短いフィルムで二本も話題作を繰り出している映像研。さらなる大きな目標ができるのかどうか。
???????? 第9話。もう、何がなんだかさっぱり分からないのだが? 多分作中の人物の誰一人として状況がわかってないのだが??? いや、ジョンウォーカーだけはこの状況を把握できてんのかなぁ……。もう、ミズハノメは害悪しか生まない可能性が……。 なんとかもう一回まとめよう。まず、発端は本堂町のダイブからだ。彼女が鳴瓢のイド(雷の世界)に潜り、その中で初めて「イドの中のイド」を発見。さらに潜ったところ帰って来られなくなってしまった。対策を講じた井戸端の面々は追跡を行いたいが、鳴瓢のイドに鳴瓢本人を潜らせることは危険が伴うためにできないという。そこで同様に「思念の中にイドのコクピットがあるのでは」ということから、連続殺人犯の容疑をかけられた百貴室長の思念に潜ることになった。ただし、この思念については「容疑をかけられたのが百貴である」というだけでそのディティールに保証はない。そして、「イドの中のイド」に潜るためには本堂町の二の舞になっては困るため、鳴瓢と穴空き(酒井戸と穴井戸)の二人の名探偵が同時に同じイドにダイブするという新しい試みが採られることになる。そして予想通り、百貴のものと思われるイドの中(砂漠の世界)で新たなコクピットを発見。そこには飛鳥井木記の名前が記されていた。彼女は連続殺人鬼「タイマン」の犠牲者で唯一の生き残りであり、タイマンの事件は鳴瓢と百貴が捜査していたことから、一応二人の世界に同じ人物のイドがあったことは納得できる……のかな? ここまでが先週分。そして今週は実際に「イドの中のイド」に飛び込んでみたわけだが、なんと、その世界の中でも「夢」が存在するというとんでもない構造。便宜上、本来の鳴瓢たちが生活する世界を「現実」と称するなら、1つ目のイドの中(雷の世界・砂漠の世界)は「第1層」となり、そこから酒井戸が潜ってタイマンと殺し合いを演じた世界を「第2層」と呼ぶことになるだろう。この世界は誰の思念によって構成されたのかは定かでないが、一応現時点では「百貴の思う飛鳥井」ということになるんだろうか。とにかく、その世界は一周回って名探偵設定がキャンセルされ、酒井戸になっていた鳴瓢が再び鳴瓢に戻った上で、現実世界の記憶を持ち越すことに成功した(ついでに第1層の記憶も持っていた)。この「2回潜った結果」として戻ってきた状態がタイトルのinside-out(うらおもて)ということなのだろう。 しかし、この第2層には鳴瓢の想定通りに「まだ事件を起こしていない既知の殺人鬼」がひしめいており、その中の1人であるタイマンはすでに飛鳥井に手を出していた。かろうじて飛鳥井を救出することに成功したが、今度は鳴瓢がこの「第2層」で眠った時に「潜ってしまう」夢、いわば「第3層」での事件が起こることになる。この第3層はミズハノメによるものではないはずなのだが、謎の感応能力を持つ飛鳥井の特性からなのか、それとも単にイドの中だからなんでもありなのか、夢世界が鳴瓢と共有され、さらに「いろんな殺人鬼が毎晩飛鳥井を殺しにくる」という訳のわからない世界。世の中に連続殺人鬼の物語は数あれど、「連続殺人被害者」の物語はなかなか無い。飛鳥井はその特異な体質故に、夜な夜な殺人鬼たちに殺され続けているといい、その先鞭をつけたのが、ほかでもないジョンウォーカーであるという。連続殺人を犯す上でのスタートラインは、やはりこの謎の存在へと収束するようだ。 とはいえ、こうして混迷を極めた飛鳥井の設定や物語は、すべて「よく分からないイドの中の思念が伝えたもの」である。下手したら全部嘘かもしれないし、なんの意味もないかもしれない。先週時点で現実世界の百貴は「全部罠だ」と警告しているし、とてもじゃないが今回のやりとりが第1層に持ち上げられ、さらに現実にまで返ってくるとも思えない。少なくとも現在鳴瓢が経験している事象は、井戸端の面々には把握できていないだろう。もしかしたら鳴瓢が記憶の全てを持ち帰ることは不可能では無いかもしれないが、その場合でも記憶の意味は推測するしかなく、「単なる白昼夢だったのでは?」と言われたらそれまでである。普段は井戸端スタッフが全力で情報サポートしているからこそイドにも意味があるわけで、鳴瓢単身での冒険には捜査手順としての意味がないのだ。まぁ、それを言い始めたらイドの実存性だって疑わしいわけだが……。 うーむ、毎回の結論が「来週を見るしかねェ……」のくせに、実際に翌週の放送を見ると「ますます分からねェ……」になっていくのほんとに怖い。そして、こんなに無茶苦茶なのに見続けちゃう謎の求心力……うーむ。来週を見るしかねェ……。本堂町きゅんどこ行った。
水崎氏がおっとこまえ、第7話。毎度金森氏の男前っぷりに惚れ惚れしていたが、今回ばかりは水崎氏の勝ちかな。 先に書いとくと、この作品だとわかりやすくなっちゃうけどだいぶキャラ作画の怪しい回であった。まぁ、もともと湯浅作品はキャラ造形の抜くところを抜いてくる作劇なので多少バタついてもあんまり気にならないんだけど、作中で語られた「経済的作画」をちょいちょい導入されたりして、今作においても制作体制に隙がないわけじゃないことを白日のもとにさらしている。まぁ、肝心要の「演出説明」の部分ではしっかりリソースを費やして描かれているので、ちょっとくらいの作画ボケでは作品の品質に傷がつくとも思わないけども。 いつも以上に「動くとはなんぞや」ということについての言及が徹底しているエピソード。冒頭の水崎氏の回想では彼女のオリジンとなった在りし日の思い出が描かれており、彼女が幼少のみぎりから「動くもの」の動性について敏感な子供だったことが確認できる。水しぶきの動きに「格好いい」という感性を持ち、人の「歩き」一つとっても所作の細部まで目を見張るような観察眼の鋭いこども。そして、彼女がそうした「動き」へのこだわりを持っていたのは、祖母のリハビリを行うために必要なものだったことも語られており、単なるオタクの薄暗い情熱ではなく、実生活に根ざした欲求の延長線上にあることも捕捉されているのは重要だ。日常のあらゆる事物に博物学的な興味を抱く浅草氏と並んで、水崎氏も産まれながらの「クリエイター」気質を持っていたのである。 そうしてた彼女のこだわりをアニメとしても外部から補強していく流れ。今回は徹底して「水」のモチーフに固められており、現在製作中のロボアニメが水中からスタートすることに始まり、降り止まぬ雨が窓ガラスを滑る様子が延々映されたり、今作にあるまじきサービスカットとなる銭湯のシーンでも複数の視点から「水」の持つ特性が描かれている。まぁ、あんまりサービスシーンとしては機能しないんだけど……全裸になってもやっぱり金森氏のスタイルの良さは際立つよな。そして浅草のちんちくりん加減も……。 とにかく、あらゆる局面において「動く」ことへのこだわりを捨てない水崎氏だが、やはりスケジュールという絶対制度には逆らえないわけで、金森にせっつかれながらもなんとか折衝して完成品を目指していく。百目鬼との連携もそれなりにうまくいっており、音響面からのサポートも充分期待できるようになってきた。すっかりプロ意識も強くなっており、私も普段からアニメを見るときに注意したいと思っている「音と絵があって映像」という感覚や、「アニメは動きに関しては別格の表現、全てを人の手によって描かれているのだから」といった当たり前ながらも忘れがちな金言がさらりと展開されていく。これだけのこだわりを持っていると、どうしたって対外的にはぶつかる部分が多くなるのは致し方ないことで、同じようにこだわりを持ち続ける美術部やロボ研の連中との対話では浅草が完全にポンコツになってしまった。コミュ障はどうしようもないのだが、アニメ制作にはコミュニケーションも欠かせないってのは、どんなスタジオでも抱えてるジレンマなんだろうな……いや、コミュ力のあるクリエイターがいればジレンマでも何でもないはずなのだが、そうもいかないのは何となくわかるところでね。今回揉めていたあれこれって、現実のアニメスタジオでも散々繰り返されてきたやりとりなんだろうなぁ。 それにしても、ザリガニなぁ……食うのかぁ……。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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