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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ホントに変な作品。第3話。この距離感というか、この質感のどこを楽しませようとしているのかは何とも計りづらいデザインなのだが、決して悪いものが出てきているわけではない。このご時世、こんな自由でチャレンジングな作品がまかり通るものかと感心すらする。

 1話と2話はテイストが全然違ったし、3話もまたがらりと印象の違うお話。公式ページで確認すると、どうやら本作は「各話監督制」を採用しているとのことで、言ってしまえば毎回が新しい作品みたいなもんである。そりゃ印象が変わるどころの話じゃないよな。かつて「全部監督が違う」という謎の売りを標榜した作品には「迷い猫オーバーラン!」があったが、あちらは結局一本の原作の上に成り立つ作品だったので、監督を変えることの面白味というのはそこまで純粋な売りにはなっていなかったように記憶している。対してこちらの作品は、各話を結びつけるものは「夢」「魔女」といったわずかなキーワードと、ろくにキャラも固まっていないような主人公の遥人たち3人だけ。それ以外の舞台設定、シナリオ、ゲストキャラや演出まで、全て好き勝手に1から作って良いのだから、そりゃ印象が変わるのも当然だろう。

 しかし、こんなに接点が乏しいにも関わらずどこかちぐはぐな印象を受ける部分もある。たとえばこの3話の場合、最後にヒロインの佳世ちゃんとお別れした後、遥人は顔をくしゃくしゃにして涙するのだが、2話であんだけ平然と殺人犯を見送った今時のドライな若者遥人像が残っていると、今回の涙はなんだか違和感のある反応だ。まぁ、別に「どっちも遥人だよ」と言われればそうなのかと納得するしかないのだが……。

 まぁ、ぶっちゃけ今作はそんな細かいところはどうでもいいのだ。結局「夢」がテーマに設定されている時点で細かい整合性など望むべくもないのだし。しかし、今回の話数はそんな「夢」要素は残しつつ、割とクレバーな構成になっていた気がする。特徴的なのは、全く同じシーンを遥人側と佳世側の2方面から続けて描くというデザインで、1度ならず2度も繰り返しが挿入され、最初は「佳世サイド→遥人サイド」という風に「ネタばらし」が展開されるが、後半では「遥人サイド→佳世サイド」と裏の感情がさらけ出される。冒頭の「佳世サイド→遥人サイド」の構成はそこまで意味があるとは思わなかったが、後半は「佳世の秘めた想いが露わになる」という意味でリピート演出に意味がある。おそらく、こうして「リピートもリピート」という複層構造にすることにより、今回の「初恋の魔女」の夢は「終わらせたくない、短い一時をなるべく楽しむものにする」という理念を表出させようとしていたのじゃなかろうか。繰り返しが続けば続くほど、最後に訪れる「終わり」の印象が強まるわけでね。まぁ、途中で飽きちゃう人もいるかもしれないので良し悪しだとは思うが……。

 何とも珍妙な作品だが、この3話目ではようやくヒロインが「可愛い」と思える表情を見せてくれて、作画面でも印象が良くなってきた。まぁ、毎回作画体勢も入れ替わるみたいなので、今回たまたまたよくても次回以降に何の保証も無いのが残念だが。

 そして今回のゲストヒロイン・佳世ちゃんのCVは田村奈央である。なんかもう、最近はネジルとミュージモンの声しか聞いてなかったもんだから、可愛い方の声聞くのがすげぇ久々だったからすっかり忘れてたわ。

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 実は2期目からかなり楽しんでいたりするよ、第19話。ホントは先週時点で感想記録しておきたかったんだけど、今期の週末は本当にバタバタしててなかなか記録が残せないのよね。

 前回、そして今回の共通点といえば、もちろん下村さんの大活躍である。いや、戸崎が捕まっちゃってるんだから活躍っていうのもおかしな話なのだが、先週は特に「外野から付き合ってるとか言われてマジで変な声が出ちゃう下村ちゃん」がすげぇ可愛くてキュンキュンしてしまった。今作はただでさえ女っ気が少ないので、彼女の持つ圧倒的ヒロイン力、戸崎への献身は素晴らしき清涼剤として機能しています。ポリゴンピクチュアズ作画なので萌え度数は低いはずなんだけど、回を重ねるごとにどんどん可愛くなってきてる気がするなぁ。おっぱい立派だしなぁ。

 今回はついに、戸崎と下村さんの出会いのエピソードが明かされ、彼女の忠誠の理由がほんの少しだけ垣間見えた。今回のお話だけで彼女が戸崎に絶対服従する理由になるとは思わないが(やろうと思えば戸崎をぶっ殺して逃げることは簡単なわけだし)、亜人の秘密とか、拾われた恩義とか、そういうものを超えて純粋に人間としての戸崎に惚れちゃってるんだろうねぇ。まぁ、性格は最悪だけど賢いしエリートなのは間違いないしな。最近の状況だけを見てたら不器用でどんどんピンチになっていく情けなさばかりが際だってる気もするけども……こればっかりは戸崎のせいじゃなくて理不尽過ぎる仕事が悪いわけだしな。下村さんは、自分はあまり頭がよくないことを知っていて、戸崎が自分の能力を一番有効に使ってくれる事を知っている。扱いはぞんざいだが、その裏でしっかりと信頼してくれていることも知っている。この度登場したアメリカチームが完全に主従関係だけで繋がった残念なコンビなのが分かりやすい対比になっており、パツキン美人に罵声が浴びせられるほどに、下村さんの扱いの良さ、幸せな人間関係が確認出来るのである。圭がどれだけクレバーにベストの判断を下し、下村さん自身も圭のいい分が正しいことは理解しながらも、彼女は戸崎を放っておけない。だって、馬鹿なんだもん。そして、そんな真っ直ぐな不器用さが彼女の魅力なんだもの。最後には、どうあがいてもブレない下村さんの決意に圭も折れるしかなかった様子。まぁ、貴重な戦力である下村さんが今後欠けてしまうことを考えれば、多少リスクが高くても戸崎は拾っておいた方が良いっていう打算的な部分もあるんだろうけども。

 2期に入ってからの「決死のアクション」ならぬ「死んでもいいアクション」は、必要以上に「死ぬシーン」を大仰にせず、それこそ死ぬほどあっさりと死んでは生き返る戦い方が随分馴染んできて、「ならでは」の魅力になっている。CGワークの生きる派手なドンパチも健在だし、最初は違和感だらけだったこの絵面も、しっかり馴染んでしまったものだなぁ。

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 忙しいアニメやな、第3話。まぁ、脚本の髙木さんはこの手のとっ散らかった群像劇を「デュラララ」で上手いこと処理してるのであまり心配はしていないのだが、それにしても台詞が詰め込み過ぎで流石に忙しない。キャラクター全部早口やねん。一部のキャラだけだったら「秋葉原のオタク特有の早口」みたいな属性かとも思ったが、流石にみゆきちとか御前のキャラまで全部早口なのは、音響から「無理矢理でも尺に収めてください」って言われてるからだろうよ。

 粛々と下準備が整っている印象。今回メインになったキャラは3人。1人目は橋上教授殺害事件の捜査を進める刑事、森塚。飄々としていて捉えどころのない小男だが、描写からすると割と有能な人間なのかな? 猟奇的な現場の様子からある同人誌との共通点を見つけ出し、その作者に接触して探りを入れているという。現場の様子の中で一番注意を引く点はやはり歯が抜かれていることだと思うのだが、それ以外にも「CODE」というダイイングメッセージの接続を見つけている。同人作家・西園はそんな刑事を相手にも思わせぶりな態度ではぐらかしたりすっとぼけたり、少なくとも「何も知らない」といった様子ではない。全員が「オカルト」っていうキーワードで繋がることになるのかどうか。

 2人目のキャラは、お兄ちゃんスキスキ少女、亞里亞。すでに作中で何度か取り上げられた通り、「兄のミイラと一年を過ごした少女」である。過去の生活の様子は彼女自身の視点から語られたが、どうやらマジでおかしくなっていたご様子で、彼女に悪意も無ければ罪の意識もない。そして今現在、彼女は霊を使っての黒魔術を生業にしているという。橋上教授の頭部から引き剥がされた毛髪が彼女の店の郵便受けに放り込まれていたが、当然、現時点で事件との接続は不明。しかし、日本の気候ではよほど注意深く死体を処理していかないとミイラ化はしないと言われているが……亞里亞は意図的に兄の遺体をミイラとして処理したのか、それとも愛の奇跡でたまたまミイラ化したのか。いや、まぁ、どっちにしろ腐臭が漂っていたらしいので駄目だとは思うんですが。

 そして3人目は当然主人公ポジションの悠太である。事件現場に転がり込んでしまったあと、謎の声に導かれるままに被害者の奥歯を引っこ抜いて逃走、何故か「鍵穴を探す」という強迫観念に迫られて街中を徘徊している。一体何がどうなったんだ、って思ったけど、まぁ、あの状況だったら普通はおかしくなるわな。そんな悠太の背後から謎の仮面の人物が様子を伺っていたが、悠太を誘導する声の主と関係があるかどうかは不明。いや、無いわけないんだけど。

 現時点でもまだまだ事件の全体像は見えてくる気配が無い。問題なのは、今回の事件の場合、明らかに「真犯人」がいるってことだ。同様のシリーズであった「シュタゲ」や「ロボノ」の場合、具体的な「犯人」というものは存在せず、何となく「巨悪」っぽいものもあったりなかったり。しかし、今作はあくまで「殺人事件」が発端なので、その真犯人はどこかに登場しなければならないはずだ。仮面の人物がそうだったとすると、これまでに登場した既知の人物がそうなのか、それとも全然関係無い第3者がこそこそやっているのかで随分印象は変わってきそう。仮面の人物の他にも、各所に電話による誘導があり、何らかの意志を持つ「主犯格」の存在は臭わされている。

 そして、そんな常識的な推測を全てぶっ飛ばしてひっくり返す、ラストの「大量死事件」の謎。もう、踏んだり蹴ったりだ。これ、まともな解決ってあるんですかね。

 それにしても、あやねるはこんだけ仕事しててあんなエンドカード描く時間があるのはすごいよな。

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 誰が敵やら味方やら、第11話。もう、闇堕ちって設定さえあれば全部仲間内で捻出できるからキャラいじり放題やな。

 緑世界、マジで1話で終わりだったのかよ。敵キャラ3体ってこれまでで一番多かったはずなのに、サナギ姉妹がコントで積み重ねてきた時間が全てアインスへのしわ寄せに行ってしまったという……いや、どっちかっていうと活躍シーンがざっくりしすぎていたナイアの方がかわいそうか。結局彼女だけ紗夜とも天音とも交流シーンがあんまり描かれなかったしなぁ。他の3人が紗夜にべったりなのに、ナイアだけ違うのはむしろキャラが立ってお得と考えた方がいいのかな。まぁ、彼女がデレる描写も想像しにくいからこれで良かったんだろう。残った話数は最終回へ向けての準備段階としてせいぜい有効活用させてもらおうじゃないか。とりあえず、サナギ姉妹は別々のカプセルに収容した方がいいと思うんだけど。倫理的に。

 というわけで、いよいよラストステージの青の世界だ。突然冒頭から紗夜の嫉妬劇場で幕を開けるというなかなか残念な展開で、これって紗夜の闇堕ちフラグなんだろうか、とか考える暇もなく、満を持しての葵先輩の特攻。何故闇堕ちメンバーの中で彼女だけが上位存在の意図を理解して大ボスっぽい雰囲気で立ち回っていたのかは謎だが、他のメンバーも計画については知っていた上で陽動役を買って出ていたのかしら。一部メンバーにはとてもそうは見えないガチ加減があったが。とにかく、「これまでの各世界での反乱はあくまで時間稼ぎで、本命はこの青の世界に蔓延ったヘンテコ機械の方だ!」という展開。そんなん言われても青の世界の本部で何が起こっていたのかもよく分からなかったから全然ピンと来ないのだが、巨大ロボ的システムが起動し始めたのを見て「あぁ、とにかくここが最終決戦場になるのね」っていうことくらいは分かる。ただ、その巨大システムが今回の試合に影響するかというとそんなことはなく、紗夜さんとその仲間たちによる、5対1の超ハンデマッチ開戦。5対1くらいは戦隊ヒーローでもお約束だから別に卑怯とも思わないが、よってたかって葵ちゃんに手も足も出ないメインパーティはちょっと不甲斐ない。これまで自分たちの世界ではちゃんとヒーローとして活躍出来てたのになぁ。葵ちゃんのスペックがそれだけ高かったってことなんだろうか。

 5人がかりでも負けそうになったその時、現れたのはなんと美海先輩であった。ようやく闇堕ちから開放され、謎の修復ポッドによるリカバリーも完了したということだろうか。怨念をぶっ込んでくる葵ちゃん相手に横綱相撲を見せつけての完勝。メインパーティじゃなくてジョーカー切られた結果あっさり負けちゃう葵ちゃん可愛そう。単に御前ボイスで高笑いするために登場しただけの存在である。まぁ、ここまでのお話でも敵キャラ全部あっけなかったけどさ。「え〜、あんだけ引っ張ってきたのにこんなにあっさり終わりかよ」と思いきや、今週はまだ最終回ではないのよね。なんと、修復完了したと思っていた美海ちゃんが改めて闇堕ちアゲイン。なんだそれ。もう、怖くてプログレスとか使ってられないじゃん。

 カオスな展開だけど、結局ラスボスが美海先輩になるのかしら? 天音は眠ったままだからマジで単なる「ご褒美アイテム」扱いだし、彼女が牙を剥いて襲ってくるって展開はなさそうだしなぁ。最後に5人+残り6人での合体技で美海先輩をフルボッコにするとかいう展開だったら、先輩がマジで浮かばれない。っつうか、青の世界の近場でバトってんだから首脳陣が出てくればいいのにな。

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 コント姉妹の襲撃! 第10話。あいつらに一瞬で征圧される時点で、主人公パーティってひょっとしてとんでもなく弱いんじゃ、って気がするんだが、むしろサナギ姉妹が実は実力者だったってことなんですかね。そういや、あいつらの方がレアリティ高いんだった。

 最後の部隊は緑の世界。これまで通り、前半でメインキャラと天音の関係性を描き、それを鏡写しにしたような対戦相手とドンパチして、後半で天音の真意の理解から関係性の修復に繋ぐというパターンになるのかと思ったが……あれ? なんかナイアさんは自分で勝手に色々回収してないか? 流石に4回目ともなると作中キャラですらパターンを理解して、何したらいいかを把握してしまうということか。「みんなして天音との関係性を考え直す展開だったし、アタシもそうなんだろうなー」みたいにしてさっさと悟って出ていくナイアさん、なんだか思考がメタいよ。今回紗夜が絡む余地が無かったよ。

 ナイアと対戦相手・アインス(CVあやねる)の関係性は、これまでとは逆のタイプでナイアの方が上司。先輩後輩関係は黒の世界ですでにやってしまっているが、今回は上下が入れ替わったパターン。そして、アインスは割とダイレクトにナイアと敵対するべき動機も持っている。でも、あんまり彼女の言動にナイアが危惧していたような動機は関係無かったな。別に見捨てて逃げられたことは恨んでないって本人も言ってたし。軍人さんの世界なんだから、任務のために多少の犠牲を厭わないのは自然な対応だもんな。ただ、そうしてナイアに見捨てられたことが更なる改造を経たアインスの性格をねじ曲げてしまったことも事実なようで、今回は「敵側の態度から教えられる」というこれまでのようなプロセスではなく、「すっかり悟りきって全部見えちゃってるナイアがアインスを説教しに行く」とうデザインのようだ。手っ取り早くていいような、あんまり味わう余地がなくて退屈なような。

 一応の見どころとしては、「めんどくせぇ性格のキャラをやらせたらウザさで右に出る者無し」と評判のあやねるの演技だろうか。小憎らしい声のトーンも相まって、絶妙なあやねる節がいい感じにはまっている。因縁の2人で対話しているはずなのにほどよく噛み合ってない感じもアホっぽくて良いぞ。さらに、この緑の世界はなんとあのサナギ姉妹の出身地でもあったようだ。すまん、プロフィールに興味がなかったせいで青の世界の人間なのだとばっかり思っていた。確かに軍隊コントなんだから緑の世界になるのか。どうやらナイアと行動をともにしていた経験もあったようで、今回はアインスと手を組み、掟破りのお風呂強襲。この姉妹にルールなんてありはしないのさ。流石に文字通りの無防備状態を襲われたらいくら紗夜ちゃん軍団でも勝ち目は無い。そのまま簀巻きにされて殺される一歩手前まで。それにしても、かなりあくどいことをしているはずなのに実行犯がアホの子なせいで全然緊張感の無い生死の分かれ目。エルエルとか基本ギャグ顔のまんまだったもんな。「簀巻きにする前に殺せば良かったのに」と思うわけだが、すんでの所で緑の世界からナイアの特大衝撃波が襲い掛かり、危機一髪。あれ、でも簀巻きの状態からは逃げられてない気もするけど。服が脱げた時点でサナギ姉妹の負け確定でいいんですかね。

 衝撃波の正体は、ナイアが緑の世界でタイムリミットを向かえた際に発生したカウントゼロビーム。一体どういう仕組みになっているのかはさっぱり分からないが、まぁちょうどタイムリーなところでは「モブサイコ100」と同じ仕組みだと思えばいいのかな。本人が嫌がっていたのは小回りの効かない面倒な能力だからだろうか。「HUNTER×HUNTER」のカイトみたいだな。結局、ずっと部隊をともにしていたはずのアインスもナイアのこのラストボムは知らなかったってことなんだよね。元々実力でもそこまで上を行っていたようにも見えないし、これまでのマッチメイクの中では一番緊張感の無い終わり方を向かえてしまった。

 あれぇ? ひょっとして緑の世界ってこれで終わり? アインスはともかく、サナギ姉妹も今回の一暴れでお役ご免? なんか拍子抜けだなぁ。まぁ、次週以降も脱いでくれるならそれはそれでいいんだけども……残る敵って御前だけなのよね。「時は満ちた」って言ってたけど、結局闇堕ちチームの目的ってなんだったんでしょうね。今回のアインスは特によく分かりませんでした。全体的に雑やねん。風呂にさえ入ってたらごまかせると思うなよ。とりあえず光線外せ。

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 軍隊コントが無い! 第9話。……と思ったらキャストロールにはちゃんと2人が出てきて一安心。今週はCパートだけでしたとさ。……回を増すごとに内容が適当になってませんかね? いや、あんなパートに適当もクソもないんだけどさ。世界中は百合カップルだらけだよ。

 白の世界、後編。サナギ姉妹のコントが間に立ち入れなかったということは、それだけシリアスにステラの物語を進めたかったということだろう。今回のお話も、1つの友情物語としてそれなりに説得力を持ったものになっている。前回色々と想像していたのだが、結局「味方側の友情の形と敵側の友情の対比」というデザインではなかったようで、だいぶ想像していたのと違う展開になっていた。それぞれの物語は別々に進行し、どちらの友情の純度が高いか、なんて勝負にはならなかったのだね。まぁ、そりゃそうか。

 まずステラ側であるが、何故天音と喧嘩してしまったかというと、彼女があまりにも目的を優先しすぎたために、天音が彼女の身体を心配したから。ステラさんは機械人間のくせにプライオリティの設定が苦手なようで、ひとたび「私はスピードを追求しなきゃ」と思い詰めると、そのまま目的と手段がごっちゃになって一つのことしか見えなくなるらしい。本当の目的は「天音と仲良くなること」であり、そのための手段の1つとして、「速く飛べれば天音が喜んでくれる」→「自分は速く飛べるようになる」という因果関係だったのに、それがいつしか「速く飛ぶ」が目標の第1位になり、「そのために身体的な無茶をする」→「天音が心配してしまう」というところまでは考えが到らなかったようだ。この機械め。で、今回そんな彼女の錯誤をいつものように天音の代弁者である紗夜が全部片っ端からしゃべってくれたおかげで、不器用なステラも無事に真実に辿り付くことが出来たのである。めでたしめでたし。当然、いつものように「ステラを思ってくれる天音」と同程度に「ステラを思ってくれる紗夜」の存在もクローズアップされたので、紗夜ちゃんも好感度上がりまくり。次週、ステラはどんな百合オーラを出すようになるのでしょうか。

 そんなステラと対決するのがカレンとセニアの2人だったわけだが、対決方法が「すげぇ概念的なスピード勝負」というよく分からないもの。「無限遠の半分」も概念として理解出来ないし、「速度が無限になれば約分されて到達出来る」もやっぱり分からないんだけど、数学的には合ってるんだろうか?(微分積分は断念した概念なのでさっぱり分かりません)。まぁ、とにかくステラがこれまで心血注いできた「速さ」という特性を活かせるステージなんですよ、ってことを分かりやすく設定したってことだろう。先週時点でもよく分かっていなかったが、白の世界は「データの世界」で間違いないらしく、だからこそカレンたちが融合できたとのこと。そんな世界だったら、無限やらなんやら、そういう概念もうやむやで推し進められる。実際、今回のウィルスVSワクチンのバトルも完全に悪ふざけにしか見えなかったからね。概念的には意味不明でも、何となくやってることが分かればそれでいいって話。

 そして、先行するカレンたちを追いかけるステラのかき鳴らす爆音が完全にエンジン駆動音なのが妙におかしい。そこは物理なのかよ。カレンたちが特にでかい音も立てずに飛んでいたのに、ステラの方はエンジンをボンボンふかして、さらに加速時には「ニトロ」である。あくまで概念的な名付けなんだろうけど、いちいち古風で笑ってしまう。挙げ句、「ブラックホール状のものを進路に生み出し、その吸引力で無限に加速するぜ!」という概念をぶっ飛ばしたカレンの加速に対し、「スリップストリーム!!」というあまりに現実的な解答で対抗したステラのスピードが勝った。あの世界に空気抵抗とかあるんでしょうかね? まぁ、とにかく作戦勝ちだ。

 カレンたちはお互いを想い合う完全な融合を果たしたはずだったのだが、自己の生命の危機に瀕したとき、「自分が死んだら相手も死ぬ」という極限状態に至って隙が露呈。「自分はどうなってもいいが相手には死んでほしくない」と思ってしまった時点で、その二者は決して同一存在たり得ない。なんだか禅問答のような教訓だが、この「愛の深さ故」2人はステラの特攻に破れてしまったのだった。まー、結局ステラが何かしたっていうより、カレンたちが勝手に崩壊したっていう方が合ってる気もするんだけど。直接殴り合ったわけでもないので、前回のエルエルたちみたいに闇堕ち解除のフラグが見えなかったしなぁ。来週は何事も無かったかのように本部のカプセルの中に2人仲良く収納されてるんですかね。

 さて、来週は最後の世界、緑である。相手はあやねるで、味方側代表のナイアはこれまで飄々とした態度で底が見えないキャラだった。彼女が今までのように天音との友情物語を披瀝することになるのかどうか。

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 回を増すごとに百合の根が深くなっていく、第8話。再来週あたりステラがどんな様子になっているのかが気になってしょうがないんだが。

 黒・赤と片付いて今週来週で白。普通に考えると1011話が緑で、あと2話使って青(ラスボス)ですね。ただ、毎回前半戦で指定の世界に入ってドンパチやるくだりがあるのだが、今回はそこに入るまでの部分が割と長めにとられていました。ここまで培ってきたものを確認していく行程(つまりはアルマさん大暴走と、前回までのエルエル・レミエルの顛末の確認)が入るので、白の世界に割く時間が若干短くなってしまったかもしれない。そう考えると、無遠慮に尺を食うサナギ姉妹の存在って本当に謎だな。まぁ、アレを見るためにこの作品があると言っても過言ではないが(過言だ)。

 黒の世界は先輩・後輩、そして姉妹に近い関係性での友情。赤の世界は本当に並び立てる関係としての「友達」の関係性。次なる白の世界はどうなるかと思われたが、どうやら「自我」とか「自己」と呼ばれるようなものがテーマになりそうだ。友達との関係性はもちろん大事なんだけど、そのためにはまず自分が自分として立たないと駄目ですよ、みたいなお話じゃなかろうか。ロボット娘がメインの話なので、生きる目的、友達のための目的、みたいなお話が出てくることになる。ステラは天音のことを「ママ」と呼び、元々は創造主のようにして甘えていたようであるが、なんかよく分からないすれ違いがあってからはロボットマインド全開で単なる人形として「利用価値」を高めるために生きてきたという背景がある。天音が「言うこと聞かないステラなんて!」と言った経緯は今のところ謎だが、まぁ、天音に限ってまずいことを言うとも思えないので、来週はそのあたりも含めて紗夜がうまいこと説明してくれるのだろう。

 対峙する闇堕ち軍の方はというと、純正戦闘ロボのカレン(CV茅原実里)と、その妹分であるセニア(CV花澤香菜)。対戦相手が複数というマッチメイクは初めてなのだが、2人が融合してしまったので結局タイマン勝負になった。彼女達がわざわざ2人で登場したのはやはり「自我」という問題を分かりやすく扱うためであり、「本当に愛しているなら、同一化を望むくらいに相手と同じことを考えているものだ」という“機械的な考え方に対し、「見ている先は違ってもいいじゃない、それがお互いに生きている証なのだから」という、「違うからこそ仲間なんだ」みたいな形で落ち着くエンディングがすでに見えている。そういう情操教育のための合体なのだということは非常に分かりやすいのだが、白の世界の人間ってのはああして望んだらすぐに合体出来ちゃうような存在なんですかね。それはそれで驚きである。機械なのか、プログラムなのか、ちょっと設定がふわっとしすぎてるな。もし紗夜たちが言っていたように「コンピューターの中に入ったようなもの」だとしたら、生身の紗夜たちの扱いってどうなるんでしょうね。カレンたちはウィルスプログラムでウロボロスの突破を目論んでいるようだが、「コンピューターの中の世界」での「ウィルス」だったら、普通に紗夜たち侵入者の身体にも影響を与える気が……まぁ、その辺のディティールはあんまり気にしてもしょうがないか。どうやらこの白の世界の出身者は学園の上層部でも割と重役ポジションにいる人間も多いみたいなので、この世界の設定って大事な気がするんだけどね。

 来週でステラと天音の関係は問題無く解決するのだろう。それと同時に、ステラと紗夜の関係もどうやって百合度数を高めるのかは気になるところ。前回そこまで深く入り込まなかったように見えたエルエルも、いつの間にかアルマと衝突するくらいに紗夜シンパになってたしなぁ。これ、天音が起きてきたときにギクシャクしないんですかね……。

 今週のサナギ姉妹オチ。どんどん深刻化してる気がするんですが、この姉妹、本当に闇落ちしてるんですかね……。

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 まーたノンナさんったら戦車に乗ってる、第7話。もう、確実に戦車の描写とかパロディだったよね。今回のコンテは二瓶さんだったし、下手したら確信犯なのではなかろうか。もう、最近はCパートが楽しみで観てる感すらある。

 赤の世界編の決着。まー、予想通りになあなあで終わるわけだが、黒の世界と違ってまさかの無血開城であった。友達どうしの拳と拳の語らいがあるのかと思っていたのだが、エルエルの性格ではそれすら無理で、おかげでレミエルは前回のような大きな見せ場もなく、単に「なんとなく丸め込まれて終わり」という残念な結果に。こんなんだったら、いっそ回想シーンの風呂場とかをもっと長めに引っ張ってくれても良かったんだが……。天使チームは貧乳なので天音ちゃんの巨乳っぷりが引き立ちますね。

 一応、今作のプロットのひな形としては「個々の世界の主人公が天音との思い出を力にして同僚を打ち破る」というものがあり、紗夜もアルマも天音との記憶を掘り起こしたおかげで先輩たちを打ち破ることが出来た。今回のエルエルのお話はそのあたりが非常に分かりやすく、「言いにくいことも言い合えるのが本当の友達だよ」という小学校の道徳の時間にでもやりそうなことを確認したおかげで和解に至った。こうしてみると、どさくさに紛れて天音ではなく紗夜に転げてレズパワーを爆発させたアルマの方が異端分子なのかもしれない。今週もアルマさんは存分にそのコワレっぷりを披露して百合力を高めていたので、そのあたりは充分満足ですね。エルエルはそこまで紗夜との関係性がクローズアップされなかったが、一応最後の一押しになったのは紗夜の働きなので、彼女が中心となる主人公っていう見方で問題無いよね。それにしても、この2人が「友情とは何か」を語るシーンは別な意味でハラハラしたよ。「どうせ同じチームだから嫌々付き合ってるだけだろ?!」(豊崎ボイス)「そんなことないよ、友達だよ」(寿ボイス)。スフィアは永遠に不滅です。

 そういえば闇堕ちから解放された連中って即時戦力として復帰は出来ないんでしょうかね。美海先輩はなんかカプセルみたいなヤツで治療してたし、レミエルもしばらくは復帰できないんかねぇ。まぁ、いっぺん闇堕ちした人材なんて、またすぐに堕ちちゃう可能性もあるから怖くて出撃させられないけどな。

 今回ようやく気付いたのだが、黒の世界→赤の世界っていう攻略順はアバンで説明される世界設定の順番通りなのね。ってことはこのまま行くと次は白の世界。アンドロイドっ子たちのバトルになるのか。メインパーティの中では一番興味が薄い(中の人をあんまり知らないから)世界なのだが、対戦相手は茅原・花澤というなかなかの強敵。今度はどんな百合……友情物語が紡がれるのでしょうね。

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 やっぱりあおちゃんのヤンは最高だぜ! 第6話。もう、単にそれだけの話です。闇堕ちがメインのお話なので、出来ればあおちゃんキャラは後の方まで取っておいて欲しかったところだが……2番手としてぶっ放しちゃいましたね。

 基本的にあらゆる関係性を百合にまとめることが出来るのがこの作品。しょうがない、だって男は1人もいないんだから。前回までの黒の世界ではアルマリアさんが天音との「姉妹」関係、そしてソフィーナ先輩との「先輩後輩」関係をたっぷりと愛情に転化してくれていたが、なんと、アルマリアさんのゴールはまさかの紗夜との血の絆オチ。血を吸っちゃったことで天音より何よりも紗夜が最愛の相手になってしまったアルマさんは、あんなにおねーさん風を吹かせていたにも関わらず、今週はすっかりお馬鹿なおねだりキャラになってしまっていた。まぁ、これはこれで色々おいしいからいいか……。勝手にボコられて評判を落としてしまったソフィーナ先輩からすれば災難以外のなにものでもないが、一応先輩への敬意もちゃんと維持しているようだし、アルマさん回りの女性関係は何一つ終わることなく、単にややこしくなっただけで幕引きとなった。今後はこのまま紗夜が天音を差し置いて他のメンバーのハートを奪っていく展開になるんでしょうか。

 そして、吸血鬼が終わったら今度は赤の世界の天使達のお話。なんかイニストラードみたいな順番だが、ここもまた、分かりやすい愛憎劇が渦巻いておりますよ。赤の世界ということで、エクシード陣営の代表は豊崎ボイスのエルエルちゃん。前々回同様、今回も青の世界での天音との出会いのシーンから始まり、彼女がどういったスタンスでチームを結成していたかが語られた。まぁ、今回はアルマリアのように面倒な要素がエルエルにあるわけではないし、チーム内でも一番の脳天気キャラなので、天音との関係性は分かりやすく良好。今回は「トモダチ」という単語が軽かったり重かったり、様々な文脈で連呼されたわけだが、エルエルと天音は非常に分かりやすい形での「友達どうし」である。

 エルエルは裏表の無い簡単な子。それじゃぁ、対するキャラに頑張ってもらうしかない。今回の相手は片翼の天使・レミエル(CV悠木碧)。もう、登場時から闇堕ちでバーストすることは期待されていたわけだが、今回のヤン(デレ?)っぷりは全くもって期待を裏切らない完璧な仕上がり。「トモダチ」という単語に過剰反応を示すレミエルは、産まれ持ったコンプレックスのせいで裏表なんか有るわけ無いエルエルとの関係性にも内心では燻るものを持っていたようで、闇堕ちという覚醒イベントのおかげでそのわだかまった思いが大爆発した。ソフィーナ先輩のときと違って、今回はマジで言いがかり以外のなにものでもない、一方的過ぎるコンプレックスの吐露なのだが、それだけにエルエルにはどうしようもなく、レミエルの気持ちを受け止めつつ、前向きに解決する方法はなかなか思いつかないだろう。ま、どうせ最終的には力業でぶち込むだけなので来週まで引っ張って大層な心理描写が輝くとかいうタイプの作品ではないのだが……とにかくブラックな面を大解放しているY.AOIネキがフル回転しているだけでも何の文句もありません。ホント、あおちゃんの闇堕ちっぷりは本人の厨二妄想力にも支えられてマジモンの黒さが見えるのが素敵。まぁ、彼女の文句を突き詰めると「私はこれまでずっとエルエルちゃんが楽しそうだったし綺麗だったから最高だった」という百合カミングアウトでしかないんだが。これ、お互いに褒め合ってるだけの盛大のノロケ劇場だったんやな……素晴らしい百合要素じゃないですか。もっともっと盛大に壊れて、どうぞ。

 これ、後に出てくる闇堕ちメンバーはどんどんハードルが高くなって大変やろうなぁ。すでに「闇堕ちは抱えてた感情が膨れあがるだけです」ってことをソフィーナ先輩が証明済みだから、何を言っても「あ、あいつ腹の底ではそんなこと考えてたんやな……」って透けて見えちゃうのがなんか可哀相。なお、今週もオチは軍隊コントシスターズ。あいつら、マジでなんなんや。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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