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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 秀勝さんで遊ぶな、第9話。なんか、ここ数年でまた秀勝さんの仕事が増えたような気がするんだよな。玄田哲章とか清川元夢みたいな「無駄に豪華」ネタ要員としても活躍している。まぁ、このアニメの場合は出るべくして出てるところあるけども。次回予告やりたかっただけじゃねぇか。

 さておき、やっぱりロコ×キャプなんだよなぁ……。個人的には「プリンセスプリンシパル」の「厳しい百合」を見た後にこちらを見たので、約束されし勝利のカップリングに心が満たされていくのを感じます。まぁ、今回の喧嘩は今作の中では割とシリアス寄りのものではあったけども……。ロコ先輩の「もうずっとキャップを見ていたことを隠す気もない」みたいなふてぶてしさが最高ですね。彼女の場合も、ある意味「才能に溢れた有能な女性が落ちる」パターンが楽しめているとも言えるわけでな。

 2話に渡って作られた「夏祭りステージ編」の後編という意味合いもあるのだが、それより何より、これまた定番(杏ちゃん談)の、「司令官参戦」パターンである。「過去の戦闘で身体に問題を抱えているために出撃できないと思っていた司令官だが、力を振り絞って前線に飛び出す」というと、ちょうど現在放送中の「キュウレンジャー」の司令官、ショウ・ロンポーも似たようなところがある。他にも「戦う司令官」代表といえば何と言ってもデカマスターだし、「身体に問題を抱えた追加戦士」なら元祖となったドラゴンレンジャー・ブライなんかの印象もあるか。キャプテンの場合、舞台の外では司令官ポジションだが、劇中ではあくまでも追加戦士である、というところで2度美味しいですね。もしはつりちゃんのいうことが本当で、姉妹設定になるなら「ギンガマン」の黒騎士ヒュウガみたいな設定になってるのかもしれん。

 本来だったら舞台に上がる予定がなかったキャップがこうして登場したのは、花火の打ち上げ時間にショーのタイムテーブルを合わせるため、という壮絶な理由。作中でも間延びしてしまうショーの厳しい状況が切実に描かれていたが、普通に考えてアクション主体のショーで10分をアドリブで埋めるのって並大抵のことじゃないぞ。何しろ音響やら効果やらは全て秒刻みのスケジュールで用意されているはずであり、アドリブに突入するということは、そうした音響や効果を全く使えず、完全に身体一つの演技だけでクオリティを維持しなければならないということ。超人的な身体能力を持つ杏、ムラムラちゃん、ロコ先輩あたりはなんとかそれに対応している部分もあったが、残りの一般人には土台無理な話である。そりゃそのうち演技も何も考えられなくなる。

 そこでキャップは、「アドリブ中のアドリブ」ということで自分をノープランのままぶっ込むというとんでもない作戦に出たわけだ。衣装だってその辺の幕1枚だし、どう見たって急ごしらえの感は否めないはずだが、おそらくは天性の演技力で乗り切ったのだろう。さらに阿吽の呼吸で彼女の登場に合わせられるロコ先輩との絆、さらにどさくさに紛れてやらかすはつりちゃんの貪欲さなど、普段から積み重ねてきた関係性の蓄積が、今回のアドリブをギリギリで成立させるに至ったのだ。イイハナシダナー。それにしても、キャップまで舞台に上がるってことは、完全に裏方は青山妹1人なんだよな……あれだけ凝った効果演出をよく1人で切り盛りできるよな。他の連中は1人2役をこなしたり、キャストとしての仕事で手一杯だし……毎回の公演を常に綱渡りで成功させてそう。これで日菜野の経済復興の一翼を担う重責を任されているのだから大したものだ。みんな、電車で行こう。

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 頭おかC、第10話。前回(アイドルはトイレにいかない!)も全く別ベクトルでやべーヤツだったので「これ、触れん方がいいやつや」ってんでスルーさせてもらいましたが、今回は輪をかけてぶっ飛んでいる。どうやら今回のディレクションが本作の総監修をつとめる人の手によるもののようなのだが……このアニメを一体どこに持っていきたいのだろうか。

 「ヤバい」という言葉は本当に便利なので、今作は一言ただ「ヤバい」とだけ言い残して逃げてしまいたい気持ちでいっぱいだ。これまでも毎回ディレクションを変え、同じアニメとは思えないくらいに多種多様な見せ方を試みてきたが、今回も過去9話のどれとも一致しない、不可解な方向へ走り去っている。幸か不幸か、魔女の性質自体はそこまでエキセントリックなものではなかったはずなのだが……それでも世界観は訳がわからなくなってるよね。まぁ、夢なんだからしょうがないけど(便利な言葉や)。

 ヤバい要素その1、映像がとにかくヤバい。「話数によって精度とテイストが変わる」だけならまだ納得もできるのだが、今回は「シーンごとに作画が違う」という、現代アニメの全否定みたいな状態。いや、作監が大量に生み出される現代アニメこそ、ひょっとしたらそういう状況が多いのかもしれないが。ただ、本作の場合はそうして「苦肉の策で作画がエラい事になった」というのではなく、意図的に作画をぶっ壊しにいってる節がある。冒頭、キャラクターの口のパク(開け閉め)がおかしいとか、もう中割り入れることすら馬鹿馬鹿しいみたいな状態の映像で、なんだか専門学校の1年生が描いたようなあまりにお粗末な映像が流れるのだが、そんなどうしようもないカットも、やたらと流麗で精緻な映像を挟み込むように配置されていたりする。キャラの顔もカットごとにコロコロ変わり、もう何が基準なのかもさっぱりわからない。

 ヤバい要素その2、話がヤバい。魔女の性質は「多芸だけど人と付き合えないやつ」というだけなのだが、そんな彼女の様々な側面を見るために、いろんな芸を披露する世界を飛び回る。そして、その度に演出方向がコロコロ変わり、作中のキャラに全くついていけない話が断片として押し寄せてくる。それぞれの画面構成の意味なんて考えていたら、話が何処かにいってしまうのだ。

 ヤバい要素その3、演出がヤバい。こうして訳のわからない話が流れているのに、それを理解させたくないかのように、間の取り方、画面の置き方がおかしい。普通に考えたら遥人が殴られるカットなんかはもっと寄せて映像を描くべきシーンだったと思うのに、そこをあえて遠くから見せて意味を混迷させる。猫博士が座敷で魔女と2人対面するシーンなんて、2人の会話が弾まずに沈黙で途切れ途切れになる悠長な間に、視聴者ははぐらかされてばかりだ。

 ヤバい要素その3、音響がヤバい。結局あの小さい秋はなんだったんだ。突然歌う遥人にも問題はあるのだが、その後はしれっとBGMで流れたりもする。突然のギターソロが延々流されたりもする。画がちぐはぐなだけでも困るのに、そこに音でヒントもくれない。さらに、今回の魔女はどうやらキャストが素人のようで、彼女の心情も伝わりにくい。中の人はアーティストらしいので、音楽と絡めてこの「掴みにくいキャラ」に拍車をかけるためのピンとこない役者の起用なのだろう。もう、本当にどの要素も信じられない。

 そして、これだけたっぷりと「夢の不安」を突きつけられ、「大丈夫かGONZO」とか「大丈夫か制作スタッフのメンタル」とか色々心配になったところで、ラストに「大丈夫か遥人」という今作最大の問題をついに投下してきたのである。もう、この一言を言わせるためだけの30分だった気すらする。本当に、よくこれを作ろうと思ったし、よくこれが許可されたと思う。視聴者など知らぬ、ただ作りたい画を作る。その意思や良しだが、ここまで全力であさっての方向に逃げられてしまうと、これをどう判断していいものか……。

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 てるてる坊主に紛れてノーバ作ってくる特撮オタの鑑、第8話。円盤生物に晴れを願う効果はあるのだろうか……。

 タイトルからすれば青山妹回なのだが、今一度チアフルーツの強みを確認するための溜めの回の印象だろうか。「演出がいいか悪いか」ってなかなか完成品だけ見てもわかりにくいところなんだけど、今回の演出特訓回を見れば、その良し悪しが……いや、よく分かんないけども。どう考えても青山妹が無茶振り連発してカオスになっていくシーンは失敗フラグにしか見えなかったのに、終わってみたら「意味のわからない特訓でも、後になってその意義が理解できる」みたいないい話になっていたのは謎だよな。まぁ、王道ではあるんだけどさ。

 前回みかんちゃんが覚醒して脚本はしっかり用意できるようになり、その効果もあってか集客は上々。駅の利用者数が2倍やら3倍やらって、まぁ、今までやってなかった催し物を駅の中でやってるんだから、そりゃ嫌でも利用者は増えるだろうけども。今までどれくらい少なかったんだろうな。序盤のカミダイオーパクリやってる時代にすでにグッズの売り上げが100万単位に到達していたことを考えると、ヒナネクターの売り上げも同じくらいの規模を想定していいのかな。もう女子高生が片手間でやってるボランティアでは終わらないレベルだよな。そういやキャップ以外のメンバーってあれだけ全力で仕事に打ち込んでちゃんと給金は支払われているのだろうか。どこぞのろこどるは公務員だったから完全時給制だったが、こっちは夜中まで稽古やって、家では脚本やら演出やらの宿題までやって……これで全員ボランティアだとしたらちょっとヤバいかもしれない(緑だけはしっかり稼いでそう)。

 さて、青山妹の演出論だが、一人だけ舞台に上がりようがないメンバーということで、割と客観的な視点は持ち合わせているようで、その辺りの「冷静な意見」は純粋にプラスになっているはず。アイディアマンとしても有能で、基本がアホの子ばかりのチアフルーツの中ではまさに博士ポジションと言える。ただ……多分この子も特撮好きなんだよな。妄想の中で展開していたワイヤーアクションの登場シーン、100%でジェットマンの再現だったしな(まぁ、脚本家のせいだが)。この世界はキャップの叔母さんまで特撮脳(あしたへ向かってダッシュ)なので、もう人類総特撮脳だと思った方がいいのかもしれません。

 しかし、クールが売りだったはずの妹さんが何故か演出家に任命されるとよくわからない壊れ方になり、大量の灰皿が飛翔する愉快なステージに。何故か杏にだけ大量にぶん投げてましたけどね(避けるあたりが流石である)。「カミダイオーのパロディに終わるな」っていうのは的確なアドバイスだし、他にも「観客が設定を忘れたとしても、キャラを演じる自分だけはその気持ちを守っていけ」っていうのは意義のありそうなアドバイスだとは思うのだが、尻相撲や滝行はさすがに意味ないと思われる。単に見たかったから……かな。みかんとはつりで尻の大きさが全然違うというのは非常に重要なポイントですね。そして、ロコ先輩に対する無茶振りはなんとキャップの誘惑。完璧超人だと思われていたロコ先輩だったが、こうして正面から願望が成就しそうになると突然ポンコツ化。案外そういう押しに弱い性格だったのか……完全にギャグになってしまった悩殺シーンは、中の人の顔がちらついてちょっと笑ってしまう。

 こうして準備が整い、あとは本番を迎えるだけ。色々とやりすぎた感のある青山妹だったが、最後は姉からのフォローも入り、姉妹愛を確認するエピソードとしてもしっかり機能していました。ロリ時代の姉妹は可愛らしくて良いですね。さて、これだけしっかり準備した特別公演、成功するのか否か。

 あ、ムラムラちゃんはそのままで。下着姿でテーブルに登るのはお嬢様らしさがなくてよ。

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 圧倒的黄色回、第7話。そして唐突な温泉回でもある。特撮のお約束エピソードをこなしながら、きちんと萌えアニメのお約束も消化するという卒の無い脚本だな(?)。

 戦隊でもライダーでも、やっぱり欠かすことができないのは特訓エピソードだろう。戦隊で特訓といっても割とバリエーションがあり、例えばメインとなるレッドだけがなんらかの特訓をして新たなフォームを手に入れたりするが(最近はこれが多いが)、その他にも、実は黄色も特訓のイメージが結構あるのだ。まぁ、個人的に印象深いゴーゴーファイブのイエロー修行回のおかげかもしれないけども(ダイナマンの黄色も特訓で苦労してたっけ)。最近だとキニンジャーなんかもそっち方向のイメージかな。あと、「自分はひょっとしてチームに必要ないんじゃないか」って思い詰めてしまって戦隊を抜けようとするのも定番エピソードの1つと言える。個人的にはシルバー加入後にグリーンがいじけてしまったゴーカイジャーが印象深い。とにかく、今回の展開のベースはバッチリ戦隊ものなのであるが、それを温泉宿に行くことで解決するあたりが「チアフルーツ」なのだよな。まぁ、サブタイトルだけ見たらロボコンだしな。

 前回ピンクが加入したばかりということで、これが1年スパンの戦隊モノだったらたっぷり時間をとって「さぁ、ピンクはこんな子なんだぞ」っていうのを放送するものだが、1クールのアニメではそんなことやってる余裕はないし、前回の1本だけではつりちゃんがやばいことは充分に伝わった。そこで、あとはこれまであまりスポットが当たっていないメンバーに光をあてるということで選ばれたのがみかんだったのだ。冷静に考えて、脚本担当ってメンバーの中でも相当重要なポジションだからな。そして、ある程度ショーの方向性が固まり、回数が重なることで行き詰まっちゃうのも脚本担当の宿命。アクターもこなしながら脚本を一人で執筆するって、並大抵の苦労じゃないぞ。メンバーの中でもそこまでモチベーションが高くない気がするみかんがここまで頑張れたのは、ひとえに彼女が良い子だからなのだろう。

 限界がきたみかんに対しても、キャップは実に冷静にリテイクを出す。これも実は並大抵のことではない。普通、高校生が自分たちと同い年くらいの人間の出してきた「原稿」の良し悪しを判断するというだけでも難しいのに、それを「リテイク」といってしまえる胆力が凄まじい。遠慮していたら良いものはできない、という信念があるのだ。そして、そんなキャップを一切傲慢に感じさせないのは、今回特に彼女自身の苦労も掘り下げられたため。このお嬢様、チームの運営について一切他者のサポートを受けていないのね。家人に頼めばサポートするマネージャーの一人くらい派遣してもらえそうなものなのに。「脚本とアクターの2足のわらじが大変」と書いたが、キャップの場合はシナリオ監修、舞台監督、営業担当に経理、総務の全てを一人でまかなっている。途中からロコに手伝ってもらえていたみたいだが、2人でやったってしんどい業務には違いない。実はチアフルーツってのは裏方に超人が多いのである(まぁ、舞台役者も相当なもんだが)。

 そんなスーパー経営者のキャップに刺激を受けたのか、みかんもただ折れるのではなく、突如合宿を申し出て自分の脚本の肥やしを作るという斜め上のブレイクスルー。その発想が出てくるだけでも職人気質だよ。見事、素敵なトラブルもあってこれが仕事の成果に繋がってるんだからな。最後に背中を押してくれたのは青山(妹)。ちゃんと双子の入れ替わりトリックがみかんの発奮材料につながっているというのがニクい構成である。あと、殊更に見せつけない温泉シーンのナチュラルエロも高得点ですね。青山(妹)の設定のおかげで、裸体でベタベタくっついても何も不自然じゃない姉妹愛な!

 最後の早口言葉は正直意味がわからんが、とにかく脚本家も無事にトンネルを抜けた様子。次のエピソードは……演出かぁ。演出家のアレコレってドラマにするの難しそうだけど、どんな話になるんでしょうね。

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 墓地が7枚で第8話。スレッショルドって言葉はMagic以外の文脈でなかなか聞かないんだけど、元々の意味は「閾値」とかそういうやつね。

 それにしても毎回毎回凄まじい作品である。これだけ無茶苦茶やってるんだからもう少し話題になってもいい気がするんだけども……まぁ、ニッチな作品になってるってことなんかなぁ。前回の「ソシテダレモイナイ」もものすごいデザインが目を引く作品になっていて、一体誰の仕業かと思ったら千明孝一氏だったんだ。そして今回の監督は石山タカ明。あんまりGONZOの印象は無い人だったんだけど、今作の監督は希望者が参加してるっていう形なのかしら。

 今回は「聾」という難度の高いテーマを掲げた世界になっており、「聞こえる世界」と「聞こえない世界」の2種類の魔女による世界が描かれる。そして「聞こえない」表現が割とダイレクトに描かれているのだが、気をつけてみると(聞くと)BGMも含めて色々と音響面でも気を遣っていることがわかる。普段だったらあまり見かけない音の少なさは、今作が「聾者でも見られるアニメ」として成立させようという意図で作られていたためだ。まぁ、字幕をつければそれでいいじゃないか、という意見もあるわけだが、それだけだとどうしたってアニメの画と音が分離してしまうことになる。我々も海外のドラマなんかを観る時は字幕のお世話になるわけだが、あれって、耳の聞こえる人間からするとちゃんと元の役者が喋っているタイミングが「音として」聞こえているからこそ字幕で補完することができるんだよね。どのタイミングで喋っているかがわからなかったら、まずは唇を追って「話者」を認識してから字幕を追うという手順が必要になる。普段そんなことを考えたこともないが、おそらく耳の不自由な人はそうしたコミュニケーションを日常的にこなしているのだ。

 そして、そんな人たちにもなるべく自然に「世界」を受け入れてもらおうというのが今回のヘンテコアニメ。まぁ、別に最大目的がそこにあったわけではなくて、あくまでも「聾の魔女」という話を描くための装飾の一部ではあるが、聞こえたり、聞こえなかったりする様々な音を画面の中で「目で追う」必要がある作劇は新鮮だった。ちゃんと言葉にならないニュアンス(「?」とか)まで文字として現れるのが普通の字幕とは異なるところよね。

 まぁ、そうして描かれたストーリーが面白かったかどうかは定かでないがとにかく「見たことがない」ものだったのは事実。なんともストイックにオリジナル路線を貫き続けるアニメだなぁ。

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 僕の好きなピンクはタイムピンクとボウケンピンクですよ、第6話。しょっちゅう言ってるけど、やっぱり気の強いお姉さんタイプのピンクが好きです。最近だとキョウリュウピンクも大好きですけど(エロいから)。

 追加戦士加入の後にピンクが入ってくるというのはかなりイレギュラーな展開だが、純正戦隊ものじゃないなら仕方ない。まぁ、ブルーは追加戦士って感じでもなかったから普通に「赤+黄+緑」のところに青とピンクが後から加わる形なんですかね。ゴーオンジャーみたいなデザインかな。

 さて、無事に戦隊らしい5人組が揃い、敵幹部も複数名で出揃った。従来の意味での追加戦士が存在しないとするなら、ここからがようやく本格始動といったところ。戦隊ならどれだけ遅くとも10話以内にはこのあたりの段階になるだろう(戦隊ものの場合は1回目の合体ロボ完成形もこのあたりか)。このアニメの場合はこれがちょうど半分の6話目だ。今後は一体どんな展開になっていくのだろう。ご当地ヒロインをやっていく上での生臭い問題はまだまだ色々あるんだろうなぁ。とりあえず次回は脚本のことで悩むみたいだが、その他の問題ってどんなのがあるでしょうね。権利関係を乗り越えたチアフルーツに敵は無いのだ。

 それにしても、今回メインだったはつりちゃんも相変わらずキャラがぶっ飛んでいる。今回キャップとロコが廃電車の客車シートで普通に対話してるシーンがあって「どんな絵面やねん」と笑ってしまうが、はつりちゃんは負けじとショベルの中に引きこもる。生まれながらにして採石場の似合うキャラってどういうことやねん。一応確認したけど、危険物取り扱いの資格ってマジで年齢問わずで誰でも取れるのね。もちろんしっかり勉強しなきゃ取れないのだろうから、はつりちゃんはお勉強もちゃんと出来る優秀な子なのだろう。もしくはあの通りの家庭に生まれ育ったせいで土建屋のプロフェッショナルとして英才教育を施されており、他のことはからっきしという可能性もあるが、彼女の場合はそれ以外にも「演技派女優」っていうスキルも持っているので、おそらく土建スキル一辺倒ということもないだろう。割と普通に青春もエンジョイしているのだし(?)、見た目には普通の女の子。ただちょっとだけ、チアフルーツにとって都合がいいスキルを全部乗せで持っていただけだ。このくらいのご都合展開になるとむしろギャグとして引き立つよな。元々キャップが地元の名士の娘っていうところから企画が始まっているわけで、多少コネクションが優秀でも不自然ではないのだ。癒着ではないのだ。

 そんなはつりちゃんがメインになったおかげで、史上最もクレーンが格好良く活躍する謎アニメになった。ぶちギレ金剛じゃねぇぞ。そしていかにして発破を使いこなすかという、これまでありそうで無かったテーマを真面目に検討するという、本当に「ホームメイド戦隊ショー」アニメとして真っ当な手順。いや、火薬取り扱いキャラがチートなのでやってることは相変わらず無茶苦茶なのだが、確かにこれまで裏方さんがどうやって火薬を扱ってるかなんて考えたことなかったしな。まぁ、「ご当地ヒーローアニメ」自体にほとんど前例がないのだけど……。とりあえず、これでおおっぴらに特殊効果まで使えるようになったチアフルーツ。あとはショーに足りない要素って……なんかあるかなぁ。

 相変わらずギリギリのネタを放り込んでくる本作だが、今回ついにキャップの口から「9人の救世主」って言わせてしまった。流石に今いうのは早過ぎないか? キャップ(の中の人)はその一員なんだけど、いいのか? いいんだろうなぁ。なお、荒川さんはちゃんと脚本で参加してました。これ、マジで許可取ってやってる奴だな。

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 ラストの台詞はダイナマンか〜、第5話。絶対知ってるのに何だか思い出せなくて確認して「あぁっ」ってなる。くそぅ、持ち歌なのになぁ。普段は歌として認識してるせいで、どうしても台詞になるとパッとイメージが接続出来ないよ。

 というわけで今回も特撮オマージュてんこ盛りでお送りしております。いや、アルマジロングは知らないですけども。ところどころで台詞が浮いてる部分があると何となく「元ネタあるんやろなぁ」って思える不思議。好き放題ぶっ込んできてるのは完全に脚本家の趣味の領域だ。心はたまごだからなぁ。ネタをぶっ込んでくるだけで知ってる人間はそれに付随する情報が脳からズルズル引きずり出されてきて勝手に美味しくなるのずるい。まぁ、パロディってのは元々そういう目的で使われるもんだからね。

 本作の場合、そうしたパロディだけのネタ作品に終わらないようにしなきゃいけない、という意識がしっかり働いているのが注目ポイント。極端な話、一切回収もしないやりたい放題のパロディは、気付かれなくても一向に構わないのだ。知らない人は知らないなりに、そのまま「町興しヒロイン物語」として楽しめば良い。今回はアイドル崩れの青山姉加入回ということで、ちゃんとみんな良い子だし、しっかりと物語性も維持している。青山姉妹の過去話とか、ちゃんと仲が良いことが分かってほっこりしますよね。そして、そんな過去の思い出からお姉ちゃんが復活するモチベーションが構成されることになるわけだ。歌うだけの約束だったと思ったのにいきなり追加戦士として登場するとは思わなかったが。追加戦士って、敢えて元のメンバーとは違うテイストで思いっきり浮かせて見せることも多いよね。最近だとスターニンジャーみたいな立ち位置だ。つまりおいしい。アイドル出身だからいきなりの舞台でも立ち回りは安定してて使いやすそう。

 そして、新加入の青山姉以外の人間も、掛け合いの中でちゃっかりキャラを強めに押し出せているのは見るべきポイントだろう。個人的に気になるのはロコの鉄オタ発言の数々。いや、鉄オタなのかどうかもよく分からないのだが……電車で寝泊まりしている駅長の娘さんが電車に詳しくない訳がない。ただ、今回の暴走っぷりは「何でも出来ちゃう優秀な参謀」ポジションとしてはどうかと思いますが(いや、でも考えてみたら登場時点で電車の精霊と会話する危ない人だった気もする)。もう、メンバーに加入しちゃったらコワレ方向でも見せていくのが大事ですよね。ちなみに、舞台上での衣裳だけを見れば、むしろチアフルーツよりも敵サイドの方が気合いが入ってるくらいの出来。こういうのって、ヒーロー側よりも悪の方に力が入るものよね。

 ちなみに、実際のアニメーションとしてはどうかというと、もう潔いくらいに止め絵なのが今作の恐ろしいところ。練習シーンもそうだし、本番のライブシーンもほぼ止め絵。昨今巷に溢れるアイドルアニメが何とかして出色のライブシーンを見せつけようと必死になる中で、「別にこの作品が視聴者に見せたいのはそこじゃないので」とでも言いたそうな何とも投げっぱなしのライブなのである。だが、それでいいんだろう。別にそこに尺使ってほしいとも思わないし。あくまで「舞台を作るまで」の物語なのだから、その上で披露されたものはきっと成功しているのだ。そういうところで割り切ってサクサク話を進めてくれる良さってのは間違いなくあるだろう。以前のように決めシーンになるアクションさえバシッと完成度を上げてくれれば文句は言われないのよ。まぁ、出来れば杏ちゃんとムラムラちゃんの腹筋対決なんかは是非とも詳細に見せて欲しかったところではあるが。あのアホ2人のおかげで気楽に見られるので本当にありがたいですね。

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 ショートアニメの感想は書かないんだけど、今期では何故かトップクラスに楽しみな作品になってるから一回だけ書かせて。この2本がセット販売になってるのは、偶然なのかもしれないけど構成上けっこうなアドバンテージにつながってる気がするんだよね。チキンナゲットにバーベキューソースとマヨネーズがついてきたときみたいな感覚で、2つの全然違う味で一度に美味しい。

 

・アホガール 4ふさ目 「突入!アホガール」

 15分アニメじゃなかったら視聴者と中の人たちが保たないと思われるアニメ。やっぱりショート枠って大事だ。「てーきゅう」みたいに理不尽が炸裂するわけでもないし、早口アニメでも無いのだが、とにかく血管ブチ切れるテンションがどうにも止まらない。キャラが全員、つまりキャストが全員絶叫するアニメって、一体どんなだよ。おいちゃんは本当にこの作品で殺されるんじゃなかろうか。ただでさえ今期はシンフォギアだのサクラダリセットだの色々と面倒な作品が多いというのに。最近「妖怪ウォッチ」でイナホの出番が少ないのはおいちゃんの療養のためじゃないのかと勘ぐってしまうくらいだ。

 よしこ・あっくんの2人を別にしても、お子さんトリオのキャストがゆかち・しーたむ・前田玲奈という謎の高密度。変な声がなんか並んでる。麻子とそど子が仲良く絶叫してる。そういやヘボットも割とツッコミサイドだよな……。こうして並べてみるとシンフォギア関係者がやたら多いのも謎だ。あと、上坂・浪川と何かと賑やかな面子が顔を連ねているのも特徴かもしれない。この作品、変なオーラを持ってるんだか持ってないんだか……。あと、個人的には先生役が佐藤利奈なのが最高。最近はやたらと先生とか指導者役が多くなっており、今期だけでも実力至上主義の教室で担任やってるし、「ゆゆゆ」も先生だし、来期はどこぞの魔法先生として出てくるし。普通「先生役のサトリナ」は落ち着いた大人の女性としての見せ場が多いのだが、今作ではやっぱり可哀相なぶっ壊れ。こういうテンションのサトリナボイスが聴けるチャンスはかなり少ないので、本当に貴重です。「アザゼルさん」の新作はまだでしょうか。

 

・徒然チルドレン 第4話 「ラブコメディ」

 こちらも中の人要素がめちゃめちゃ強い作品で、佐倉さんでグッと押して、そこから花澤がスッと引く、最後にいのすけで一押しという並びが実に豪華。トップを飾った鬼頭明里もヘンテコ設定をものともせずに実に良い雰囲気を醸し出してくれる。こんだけ短期間で色んなタイプの女の子が出てくると、これだけでも幕の内弁当みたいな楽しみがあります。そして、「コレ別に映像化しなくてもいいだろ」という感想は当然出てくるはずなのだが、実は割と1枚絵の説得力があり、例えばベッドシーンでの脱ぎ方がしっかりエロかったり、壁ドンが壁ドンらしい迫力を持っていたり。案外見ていて退屈しないようにも作られているのだ。「アホガール」で荒れた胃に馴染みやすい濃度を維持しながら、淡泊すぎるお茶漬けポジションで終わらないだけのボディもある。味わい深い。

 

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 オチ笑うわ、第3話。「そりゃそうなるんじゃねぇかなー、まぁ、アニメだからその辺突っ込まれないのかなー」と思って油断してたところにごく当たり前に現実的な指導が入る。この辺りが陽菜野市の厳しいところである。

 やっぱりよく分からない方向に色々突き刺してくる作品。スポ根的、部活もの的な定番の流れをしっかり押さえ、特撮もの特有のベタさ加減を存分に発揮しつつ、それだけに終わらずどこか変なところでひねってくるけれん味たっぷりの脚本は本当に「流石荒川稔久」と唸る出来栄えである。この人のパロディのバランスは本当に良いあんばいで、あんまりくど過ぎても鼻につくし、サラッとやられると気付かれずにスルーされてしまう、その絶妙な合間を縫った配備が何かをくすぐるのである。いや、私の場合は特撮ビギナーなので全然わからずに繰り出されてるパロディもたくさんあるのだろうけど。しかし、なんで次回予告は関係無いアニメパロディなんだろう。2話が「きんぎょ注意報」で3話が「魔神英雄伝ワタル」なんだよな(1話は分からなかったから調べたら「超人機メタルダー」だった。別に荒川さんに関わってる作品でもないしなぁ。謎である。

 さておき、中身の方はというとムラムラちゃんこと紫村果音ちゃん大活躍エピソード。こちらも一目で分かるベッタベタの金髪ツンデレ娘なのだが、そんな彼女が突っかかってくるのがこの作品の心臓部とも言える絶望的無敵娘の赤来杏であり、そんな彼女との絡みの中ではツンデレもなかなかテンプレ通りの機能を果たせず、自然にぶっ壊れていく様子が素直に愉快。「全力で戦ってあなたが負けたら」のあたりとか、前代未聞の発言のくせに「言われてみればそうだよな」という至極納得いく提案である。無茶苦茶やってるけど芯はぶれてないんだよな。こんだけアホで無茶な子が最終的に仲間になる展開を思えば胸アツだ。

 他にも、前回鳴り物入りで仲間に加わったロコ先輩がさっそく尋常ならざるスペックを発揮してたり、その他の仲間達も「お前ら本当に単なる女子高生かよ」っていう高出力であっという間に手作りヒロインショーが商業レベルにまでのし上がっていく展開は引き笑いみたいな状態で見守るしかない。この世界の女子高生は誰しもベンチャー企業が興せるくらいのスペックである。そして、ムラムラちゃんに寺の本堂を潰されたものの、一瞬で「廃駅のホーム」という訳の分からないロケーションで復活出来る都合の良さも実にひどい。ロコ先輩の訳の分からない住居設定はこのためだけにあったんやな。何がずるいって、別に鉄道オタクでも何でもないけど、男の子からすると「廃棄された電車の中で生活する」っていう彼女の謎空間にすごく憧れてしまうところ。いいなぁあれ……。でも、「父親が駅長」ってのと「駅に住んでいる」は絶対に関係無いよなぁ……。どういう業務体制なんだろうなぁ……。

 そして、次第に盛り上がるカジュダイオーに、ムラムラ先輩が成りゆきで乱入。今週はそれまでさほど見どころが無いかと思われていたアクション要素が、ムラムラちゃんの加入で一気に引き締まり、マジで惚れ惚れする「女子高生新体操アクション」が繰り広げられる。何がすごいって、新体操の要素を加えながらも、きっちり「特撮の殺陣」のモーションが出来上がっているところ。ゴーグルファイブもびっくりだ。いや、最後はライダーキックでしたけども。ムラムラちゃんのライダーキックのカットが微妙に安っぽいというか、体勢がちょっと崩れてるのも、むしろ本家に合わせて「人間が出来る動き」の範囲に収めているあたりは本当にこだわりが強い。今作で原画描いてる人はどれだけ「気付かれなくてもいいや」って思いながら描いているやら。

 そして、こんだけ良い話で盛り上げておきながらのまさかのオチである。そりゃね、グッズで百万単位も売り上げてたらね……。パロディだらけの今作でこの展開を持ってくるあたり、どこまで意識的なのやら……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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