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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 かな恵ボイスはやんちゃ印! 第24話。やっぱこれだなー。緒花は泣いて吠えて息巻いて、暴れて魅力が花咲くのです。今週は孝ちゃんと女将という2人ものラスボスを相手に奮戦してくれたので、そっち方面の満足感は半端無いです。

 シナリオ自体は、最終回へ向けて着実に「締め」に向かっている印象。前回ラストで偶然巡り会った運命の2人は、いつぞやの夜のように、再び公園で一緒に空を見上げる。そして、誤解を重ねていた関係性を、1つ1つ解きほぐし、お互いの一番奥底に秘められた気持ちを確認し合うことが出来た。正直言うと孝一の言ったコーンスープのコーンのたとえはやっぱりよく分からないのであるが、モヤモヤと彼のことを考え続けていた緒花には、その意図するところは充分伝わったらしい。その上で、四十万の女は男性に主導権を握らせてくれない。孝一がゆっくりと回そうとしていた回転遊具を強引に押しとどめ、あろうことか逆方向に押し戻してしまった。今まで孝一に散々言わせてきて、それを受け止めきれなかった自分への戒めを込めて、今度こそ告げるのは自分。押し進めるのは自分。それまで、孝一にはもう少し待ってもらうことになりそうだ。それでも、確実にプラスへ向かった2人の回転は、もうその方向を心配せずとも良さそうである。

 そして、残された課題はただ1つ、サブタイトルにある通りに「ラスボスは四十万スイ」。再び湯乃鷺に舞い戻った緒花。喜翠荘では確実に終わりに向かう空気が流れており、そこに垣間見えるのは、1つの使命を終えた後に残る「それぞれの未来」である。調理人コンビは既に他の旅館への引き抜きが決まり、何と巴にも小料理屋から声がかかっている。意外や意外、次郎丸までもが、過去に奇妙な実績を残していたことが明らかとなり、「喜翠荘」という基盤を失っても、ここにいる人々は新しい人生を歩んでいくのではないか、ということを暗示させるのである。

 スイが意固地になって喜翠荘を閉じようとしていた理由は、まさにそこにあった。自分とその旦那、そして豆じいの3人で作り上げた「翠の喜ばせる」ための喜翠荘。がむしゃらに目指してきたゴールはとうの昔に過ぎ去っており、喜翠荘はその役目を終えている。となると、そこに残された意味は、「喜翠荘に縛られる」ことであると、女将は考えていたのだ。旅館を守ることに固執したがために、皐月は家を飛び出し、縁は不向きな経営者としての道を進まざるを得なかった。崇子と2人で思い描いた夢も既に昔の話。その他の従業員も、喜翠荘という古めかしい旅館に囚われることで、その未来を閉ざしてしまっている。年寄りの郷愁だけを理由にそんな状態を維持することはできない。実情はどうあれ、女将にとって、喜翠荘は「そういうもの」になっていたのだ。

 しかしもちろん、そんな女将の思いは、少なからず的外れなものであった。緒花はそれを代表して「年寄りの考えることは分からない」と応えたわけだが、他の関係者にとっても、その気持ちは似たり寄ったりだろう。既に女将1人の思いを離れて、「とらえる場所」ではなくて「帰る場所」になっていた喜翠荘。従業員たちの気持ちは皆同じであるのだが、いかんせん女将が自分の思いにフタをした状態であるせいで、そのことを口にすることが出来ないでいたのである。

 そして、四十万スイがラスボスならば、最大の武器となるのはやはり松前皐月。どこまで行っても、この母親に対して真っ先に反旗を翻し、良くも悪くもその意志をくじきにくるのは愛娘の皐月であった。前回の里帰りの成果を雑誌掲載という形で具体化させ、今や縁を主に据えた喜翠荘に強烈なエールを送った。再び昔のような活気を取り戻す喜翠荘を見て、従業員たちも力が入る。そして、それを見た女将の心も揺れる。連れ合いの墓前というロケーション、そして最も「理解しがたい生物」であるはずの奇妙な孫娘。様々な要素が全て揃い、ここに至ってようやく、女将はその本心をぽろりとこぼしてきたのだ。

 女将の気持ちが伝わった今、残された戦いはたった1つ、「今までの喜翠荘」と「これからの喜翠荘」の戦いだ。女将が築き上げ、その完成形が故に自らの手で終わらせようとしている「今までの喜翠荘」をぶち壊すには、従業員が一丸となり、業績も、目標も、地域での立ち位置も、全てが一新された「新しい喜翠荘」が見える必要がある。さぁ、世代を超えた戦争だ。君主四十万スイの決断を契機とし、松前皐月の乱をもって巻き起こった世代抗争。2つの世界に決着を付けるのは、四十万の血を引き継いでこの血に降り立った「若者」松前緒花しかない。どうなる喜翠荘。

 とまぁ、メインテーマははっきりしてるんだけど、起こっているイベントちょっと地味だったおかげで、今回一番インパクトがあったのはどう考えてもお風呂場大作戦なんだけどね。最初は「サービスシーンかー」と思って観ていたら女将が乱入して「誰得やねん!」と思っていたら、その後本当に一番のクライマックスシーンになっちゃうという罠。女将すげぇ。ベテランとかどうとかいう問題ではなく、エスパーじゃねぇか。

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