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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「大正野球娘」 6

 これもまた随分思い切った作品だ。「全員女の子」であまり「らしくない」ことをさせるという風潮は最近のアニメではありきたりのもので、たとえば女性だけで三国志をやれば「恋姫無双」や「一騎当千」になるし、軍事活動を行えば「ストライクウィッチーズ」になる。他にも「喰霊」「セキレイ」などなど、女性だけがぶつかり合うバトルものというのは萌え全盛の世の中にあふれかえっている。そしていよいよ、その「萌えキャラ勢」が野球にも乗り込んできた。

 しかし、いざグラウンドに立つのはバトルともスポーツとも縁遠いような女学生。時代設定は大正で、まだまだ「家を守る」時代の女性達だ。着物に身を包んで野球をやるその姿は、同じ時代背景の「サクラ大戦」と比べてもあまりに場違いだ。こんなに不安で、こんなに愛らしい野球物語のスタートも珍しい。

 しかし、公式ページでキャラを確認すると、どうやら野球もののお約束通り、きちんと個々のプレイヤーに特性がある。「料理店の手伝いばかりでむやみに肩が強くなった主人公」がキャッチャー、剣道に秀でたタフな少女はおそらくクリンナップを努めるのだろうし、参謀役、足の速い役など、女子中学生には女子中学生なりのポジショニングがある。こうした素人集団を1から育て上げるのだから、萌えアニメ好きで野球好きならばたまらないシチュエーションだ。久しぶりにパワプロを買って「大正ムスメズ」とか作りたくなる。

 設定以外でのアニメとしての骨子も、非常にしっかりしている。監督は「ヒゲのおじちゃん」こと池端隆史。監督としての実績は多い方ではないのだが、この人の作品には何故かはずれがない。今回は脚本も全部請け負っているようなので仕事も多かろうが、是非ともその安定感でもって全構成を切り盛りしてほしい。1話では主人公の小梅、そして言い出しっぺの晶子を中心に全ての始まりを描く展開。無茶な設定をごく自然に伝達するテンポの良い演出はもちろんのこと、女の子の細やかな仕草できちんと「大正娘」らしさを出すことも怠らない。特に目新しいキャラクター設定でもないのだが、こうしてきちんきちんと配役されていくのを見ると、今後の展開にも期待が持てるというものだ。

 唯一気になった点は、そこまで「大正」という特殊な時代設定をプッシュしているようには見えなかった点で、画面にもあまり「古めかしさ」のようなものは出ておらず、「マリア様が見てる」などで使い古された単なる「女学院」のイメージを踏襲している、という印象がある。ここでもきちんとオリジナルの味が出ればもっと面白い画面になるとは思うのだが。とはいえ、冒頭で小梅が意味もなく歌い上げる「東京節」(これが可愛い)など、そこかしこに意識は現れている。今後の展開でどの程度活きてくる設定かは分からないが、しばらくはゆっくり見守っていきたい。これで実際に野球を始めたら試合の描写もしっかりやらなきゃいけないしね。色々と難題の多いテーマだぞ。

 そしてキャスト。主役の伊藤かな恵は今期も八面六臂の大活躍だが、いつの間にか随分安定感が増した。これがしゅごキャラの力か(?)。そして中原、能登、植田、甲斐田といった80年代組が盤石の守備を敷く。なんだこの安心感は。そして個人的にヒットだったのは外国人教師役のみっここと新井里美。大人の女性を演じることが少なかっただけに、今回のように本人に近い(ボンキュッボンのナイスバデー?)役で声を当ててるのは、聞いてるだけで楽しくなってしまう。でも、今後壊れること希望。

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