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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「劇場アニメをたくさん観よう月間」最終作品。この作品をラストに持ってこられたこと、本当に幸せに思います。もう、ホントに気持ちいい! 視聴中、視聴後の多好感が半端じゃない。帰り道、ずっと笑顔でした。これでいい、これがいい!!








 「アニメミライ」から生み出された一作品。非常に分かりやすい設定・シナリオながらも、その製作は吉成曜率いるTriggerの若手集団。とにかく画で見せる、テンポの良い「アニメーション」が理屈抜きで楽しい作品。1つ1つのシーンを全て動きで魅せる。それが徹底しているだけで、こんなに分かりやすいお話でも随分気持ちよくなるな、っていうのがテレビ版の時の印象。今回の劇場版、テレビ版なんて覚えてませんわ(もしくは観てませんわ)っていう人のためにちゃんとテレビ版からスタート。「あぁ、こんなんだったなぁ」って思いながら忘れてたあの時の雰囲気を思い出していく。劇場のスクリーンで観て改めて分かる部分ってのもいっぱいあって、細かいところのモーションなんかで「多分この辺りが快感の根源なんだろうなぁ」という「目を惹く」画はたくさん出てくる。改めて、良い作品だということを認識出来る前半戦。個人的に予定外だったのは、一度目に見た時よりもずっとスーシィに惹かれてしまったこと。まぁ、おそらくガリィさんで村瀬迪与の声を強くインプットされたおかげで耳に残りやすくなったのだと思うが、一切彼女の声だと思ってなくて「あれ? スーシィってこんなに魅力的なキャラだっけ?」って思って、スタッフロールで初めて「あぁ、ガリィの人だったんだ!」ってなったのよ。テレビ版の時もこんなにワクワクしたんだったかなぁ。とにかく、今作で一番のヒロインはスーシィさんです。前半戦も後半戦も、もう、色々魅せてくれますよ。彼女にしか出来ない「スーシィ・アクション」もたくさんあるので見どころ満載です。

 とはいえ、今作の場合はキャラクターの1人1人に「○○アクション」がついている。主人公のアッコはもちろんだが、引っ込み思案のロッテ、高慢ちきだけど憎めないダイアナ、ひたすら菓子を食い続けるヤスミンカに至るまで、個々のキャラクターが、全て「動きでそれと分かる」ように繊細に描き分けられているのだ。同じ画面に映っていてもアッコとスーシィでは時間の流れ方が全然違って、その個性のぶつかり合いが画面に次々と刺激を生み出す。賑やかなシーンだけでなく、しっとりと間を取ったシーンでも全く退屈しないのはそのためだ。もちろん、賑やかなシーンだったらそれ以上に白熱して盛り上がること間違いなし。今回新作パートは「魔法仕掛けのパレード」という副題がついているわけだが、なるほど、これだけの労力をかけて、描ききれる自信があったからこその「パレード」である。個人的に「パレードアニメ」といったら「パプリカ」というあまりにも高すぎる金字塔があったので、それと比較するのはきびしいかと思っていたが、視点次第ではこちらだって負けてはいない。今敏のパレードが「群」の勢いを描ききったマクロなパレード作品だとするなら、こちらは個の存在に圧倒的こだわりをみせたミクロなパレード。どちらも替えの利かない素晴らしさがある。

 お話の方はテレビ版に引き続き非常に分かりやすく、「ちょっと過激なおじゃ魔女」みたいなもんであるが、1つ注目すべき点を挙げておくとしたら、この世界には悪者がいない。いや、町の市長なんかは確実に悪い奴ではあるのだが、その市長も、最終的に「悪人として裁かれる」ことが無く、あれよあれよという間に彼の「悪行」自体がかき消えてしまう。「勝手な振る舞い」に「懲罰」でなく「許し」で応える作品。それはアッコとロッテの関係性にも言えて、本来ならば大切な楽譜を破り、わがままを言ったアッコは「罰せられる」べきなのだが、ロッテ(とスーシィ)は彼女が謝る前に既に「許し」を与えている。それはもちろん、アッコが「ハッピータイム」に向けて1人奮戦していたその努力と苦労を理解しているからこそであり、彼女へ懲罰を与える必要が無くなっていると、ロッテたちは持ち前の友情で知っているのである。こうして、作品の表面に「懲罰」が浮かんでこないとどうなるかというと、「なんか気持ちいい」のである。どうしても、「罰せられるシーン」というのはテンションが上がりっぱなしというわけにはいかず、陰陽のメリハリがあるにしても、一旦「反省する空気」が必要になる。今作の場合、反省するという要素はきちんと存在しているのに、そこに誰かが「懲罰」を与えるタイミングが無いため、そのまま「反省」は「奮起」に直結する。そのため、どのシーンを観ても「気持ちいい」のである。全部がめでたいのである。あれだけ大暴れした巨人も、特に痛い目に遭うわけでなくぐっすりお休みになった。街の人たちも、魔女を攻め立てた少年たちも、終わってみれば一様に笑顔である。この底抜けの明るさは、変な脳内麻薬がどばどば出るんです。とにかく「気持ちいい」んです。

 なかなか言語化することが困難な部分に「良さ」があるので、今作のキーワードはとにかく「気持ちいい」なのです。楽しいのです、嬉しいのです、愉快なのです。そして気持ちいいのです。ここのところ立て続けに劇場でアニメを観てましたけども、奥手な日本人の観客が、客席一体となって笑い声を上げられる映画、久しぶりでした。もう、嫌と言うほど盛り上がっちゃって下さい。

 蛇足は承知で中の人の話も少し。上記の通り、今作で私の脳内ランクが突出してたのはスーシィ役の村瀬迪与。時点はダイアナ役のぴかしゃかな。高貴さとツンデレのバランスが相変わらず見事。あー、でもロッテ役の折笠富美子も捨てがたいよなぁ。折さんのオリジナルソングが聴けたのは久しぶりですし。いやいや、そんなこと言ったらメインヒロインの中の人も黙っちゃいませんよね。潘めぐみも、とにかくパワフル一直線なアッコをめいっぱい楽しく演じてくれました。彼女、最初にアッコ役を演じた時にはまだデビュー間もなかったんだよなぁ……。

 そして笑ったのはデブヤスミンカ役の上田麗奈……。いや、ぶっちゃけ観てる間は誰が演じてるかなんてさっぱり分からなかったけどね。変なところで美味しい役もらう子だなぁ。一番の活躍シーンがあんなところだなんて……爆笑したわ。「このデブ大して役に立ってへんやんけ」とか思ってごめんよ。でも、あんな魔法覚えて一体何の役に立つんですかね?

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