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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ちっちゃいアスミスはやっぱり天才だった、第8話。伊達にちっちゃくないよ!

 さて、今回でバックグラウンドのネタは割れたことになる。ネズミ病原菌の具体的な説明があり、どのような症状が、どのような感染経路で伝染するかが報告されたことに加え、どのような出自でそんなヘンテコウィルスが生産されたのかも、(割と適当ではあるが)説明されている。飛行機も作れないへなちょこ科学力の世界だが、遺伝子工学については現実世界の一歩も二歩も先を進んでいたようだ。現状、これで納得できた部分と、微妙な部分、そして納得出来ない部分に仕分けられるので、1つずつ確認していこう。

 まず、納得出来るようになった部分はネズミが宇宙人とかじゃなくて純粋に「人の手による」ものだということが明かされ、さらにその発生は半ば事故であり、特に目的意識を持ったものではなかったという事実。このことにより、今作のトラブル全般において何者の悪意も想定する必要が無くなった。てっきり宇宙からきたエイリアンネズミが人類を狂わせて破壊の限りを尽くそうとしているものとばかり思っていたが、そうではなく、「何となく出来ちゃった生体電流操作ネズミが、何となく凶暴化させる方向で人間を狂わせてしまった」というだけだったのである。また、「群体化」という興味深い現象も取り上げられており、単に個人がバーサークするのではなく、何らかの統一的な意思存在によって行動原理が与えられるようになる。猿島の混乱を見るにつけ、とてもじゃないが「クルー全体がバーサークした結果」には見えなかったわけだが、一応、何らかの敵対意識が外部に向けられ、そこにクルー全体の意識が集中するという現象が起こったと仮定すれば、晴風が狙撃されたことにも納得はいく。その後猿島が「晴風が反逆した」という打電を本部に送ったあたりはかなりしたたかな「狂い方」なのでちょっと違和感があるが……まぁ、元々ブルーマーメイドの上官であるし、「敵が困ること」を最優先でやったと考えれば一応説明はつくだろうか。単なる発狂でなしに「敵意の生成」だとするなら、非常に面倒な効果といえるだろう。

 納得出来るか出来ないか微妙な部分としては、そうした現象を引き起こすウィルスの存在を認めたとして、その「中核意思」を持つ存在が何であるか、という点があげられる。「群体として統一した意思を持つ」という効果は分かったが、何故それが「敵意」になるのかがよく分からない。まぁ、「そういうウィルスなんです」と言われたらそれまでだが、もし今回タブレットで表示されたように感染が子を通じて孫へと広がっていく一方的なものであるなら、どれだけウィルスが拡散しようとも、その中核は「たった1つの意思」であるべきだ。そうなると、現状のように感染したとおぼしき艦が散り散りになって世界中で行方不明になっているのは謎である。今回の比叡、そして武蔵など、それぞれの艦が別個に「中核意思」を持つという状況は流石にご都合主義過ぎるだろう。感染した艦全てが統一意思を共有するなら、散り散りになって好き放題に感染ルートを広げているのは不自然である。まぁ、その「統一意思」というのがウィルスそのものの意思であり、生存本能から世界中に広がるように行動させているという可能性もあるが。また、もう1つ微妙な問題として、こうして広がっているウィルスが何故晴風に対して最小限の被害しか与えなかったのか、という疑問もある。1人は確実に感染しており、他の艦の惨状を考えるなら、その瞬間、晴風全体がアウトになっているはずだ。にも関わらず、晴風は抗体を作る猶予があり、結果的には独立部隊として特権的な立場を得ている。この状況について、何かこれまで説明があっただろうか。一応、先週「時間の無駄遣いじゃね?」とくさした水不足問題の描写のところ、あそこで「海水の風呂」に浸かったことがウィルス撃退の役割を果たしたということは伏線として考えられる(ウィルスは初期症状なら海水が効果的だという解析結果が出ている)が……タイミングが遅すぎるなぁ。あれ以前にクルー全員が海水を浴びるようなシーンってあったっけ?

 そして、一番納得出来ない疑問は、現時点でのウィルス対策の状況である。例えば晴風が感染するきっかけとなったのは漂着物にネズミが乗っていたことからだったと思うが、あのネズミが流れてきたのは確かトイレットペーパーの時に寄港した港付近の漂流物からだったはず。その時点で複数のクルーに感染、潜伏していた可能性があり、その後も救援にきた別部隊の人間に接触している。どう考えてもあの港一帯はアウトだ。さらに、ウィルス説が唱えられる以前に猿島は救援されており、その時の救援部隊はおそらくウィルス対策は講じていなかったと思われる。古庄教官が収容された病院なんかも一発アウトだと思うのだが、ウィルスは体内で消滅する性質でもあるのだろうか。だとしたら、しばらく放っておけばそのうち武蔵も回復することになってしまうのだけど。今回晴風は必死になって比叡が人口密集地へ向かうのを阻止したわけだが、世界中に同様の艦が多数存在していることに加え、既に多くの人員が晴風などを通してウィルスを陸に持ち込んでいるはず。既に人類は詰んでいるはずなのだ。何故現状でそうなっていないのかは、全くの謎である。

 とまぁ、相変わらず設定面に気になることが多すぎるが、今回はようやく、1本のエピソードとしてまとまりのあるお話が見られたような気もする。VS比叡という分かりやすい目標に向かって、晴風クルーが一致団結、小さな艦が知恵を使って大型艦を出し抜くという展開は、「これ、もうちょっと早く見せておけば戦艦アニメとして成立してたのに」と惜しい気持ちでいっぱいだ。相変わらず何がどうなって作戦が成功したのかが分かりにくいが(何故か艦長はあれだけ信頼云々を口にしていたのに最後まで潮汐についてのアイディアを誰にも言わないのである)、一応「若輩クルーたちの成長絵巻」として見ることは出来るだろう。それだけに、途中で何故か猫のトイレの話を挟んだり、最後に謎の尻揉み姉が出てきて空気をぶち壊したり、変なところでの浮き方が鼻についてしまうのであるが……。マジでラストの姉のところ、何の意味があったんだろう。来週以降にあのキャラが活躍するのかね。この期に及んでキャラの数増やすとか、マジ勘弁してほしい。

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