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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 億泰に「おっかさん」って言われるとなんか必要以上に重いな……第10話。まー、つい最近亡くなったはずの兄貴の墓参りすらケロッとした顔で行けるくらいだから、その辺の家庭環境については割とドライなヤツだよな。これからも虹村家は億泰とお父さんの2人でそこそこ幸せに暮らしていきます(ネタバレ)。

 いきなりのオープニングカット、つまり普段使っている75秒すら惜しいという制作側の無闇な作り込みの熱意が感じられるお話。いや、そこは冒頭の意味深な包丁研ぎを入れなければオープニングくらい入るやろ、と思うわけだが、やりたかったんならしょうがない。前振りからの持ち上げ、そして落とす。起承転結をはっきりばっちり見せた、あまりにも綺麗な一本である。このまんま「世にも奇妙な物語」とか「週間ストーリーランド」とかで放送されても問題無いレベル。このショートストーリー路線は現在でも岸部露伴先生が短編で引き継いでくれているので、「荒木的短編の世界」はちょいちょい楽しむことが出来るぞ。そういえば露伴先生もトニオとお出かけしてたよな。トニオは良い奴だけど密漁はするんだ。

 放送前から随分と話題にもなっていた圧倒的飯テロエピソード。幸か不幸かこのアニメのデザイン性だとそこまで真に迫って「食べ物がうまそう」っていうほどの画にはなっていないのだが、普段のいかにもな色彩感覚とは一線を画し、ちゃんとトマトはトマトの、モッツァレラチーズはモッツァレラの色になっており、そこそこ美味そうである。原作でももちろんこの「美味そうな感じ」は再現されており、むしろ荒木先生が「イタリア料理ンまいよね」というメッセージを世界中に伝えたいが為に描かれたエピソードと言ってしまってもいい。荒木先生のイタリア贔屓は今となっては周知の事実であるが、この頃はまだそこまで表に出ていなかった。実は2部のシーザーのご飯のあたりでも既に片鱗は見えていたはずだが、今ほどジャンプ漫画の作者が表に出てくることもなく(そして元々荒木先生はそこまで表に出てくるような人でもなく)、そうした趣味の一環であるという情報は知れ渡っていなかった。また、連載当時はそこまでイタリア料理というものが日本で市民権を得ていたわけではない時代。調べてみるとあの「ティラミス」ブームが90年代初頭ということなのでいわゆる「イタ飯」ブームはちょうど始まったくらいと考えて良いのだと思うが、少なくとも今ほどモッツァレラなんかが手軽に食べられるような時代ではなかったはずだ。実際、当時まだ私は幼かったこともあるが、モッツァレラなんて食べたこともなく、「なんか分からないけど億泰が食べてた憧れの食べ物」であったのだ。この「よく分からなさ」も、トニオの料理の不可解な魅力を引き上げる一因になっていたのではなかろうか。

 そんな荒木先生の趣味爆発のイタ飯紹介だが、「スタンドバトル漫画」としては本当にどうでもいいことに終始しているのが流石。今回のエピソードは、(最後のジョセフ登場シーンを除けば)一切無くても困らないものだ。トニオはこの後4部で一切他のキャラに絡まず、登場するのは確か「町中のスタンド使い大集合」の時だけ(お店の名前だけなら会話の中にちょっと出てきたけど)。その時も「店に来るお客に気をつけマス」程度の適当な台詞を言ってただけなので、正直「いらんキャラ」である。それでも荒木先生は4部を4部たらしめるためにどうしても描きたかったのだろうし、アニメスタッフだってこのエピソードに対する作者の、そして読者の思い入れを分かっているのでカットなんかしない。あとはどれだけきちんと原作通りにエピソードが遂行できるかというだけである。「ウッチャンに対するナンチャン」とか台詞もそのまんまだったしなぁ。今ってあの2人がセットで登場するテレビ番組ってあるの?

 こうして「浮いた」エピソードなので、改めて観ると(ホントにどうでもいい)突っ込みどころも多い。まぁ、まず男子高校生2人でイタリア料理店(コース価格3500円)に行くっていう展開自体が妙なとこではあるし。原作では億泰が「金はあるんだ」みたいなことを言う台詞があったが、今回は経済状態については特に説明が無かったので「金持ってる高校生ダナー」と思うしかないだろうか。ちょっと後で金欠に悩みまくったあげくに漫画家の家燃やしたりするんだけどな。

 「俺不良だゼ」と言っていた億泰は冷静に考えると不良っぽいことってあんまりやってないのだが、確かに食い方はお世辞にも育ちがいいとは言えず、前菜のときには仗助から皿を守るために小脇に抱えたり、色々とテーブルマナーはなっていない。スパゲティをズビズビすするのも本当なあんまり良くないだろう(やり過ぎだし)。トニオさんはその辺を気にしないタイプのようだが、億泰さんは将来のためにもうちょっとその辺は気にした方がいいかもしれない。まぁ、内蔵ぶちまける料理食べてるのにマナーも何もねぇけどさ。そういえば、ひょっとしたら作中で唯一かもしれない、「学ランを脱いだ億泰」が見られるのはすごく貴重。あの学ラン、着脱時にどうなるんだろうと思ってたのだが、アニメになったおかげで「あ、やっぱりそこがボタンになってて外れるんだ」というのが分かったのは貴重な情報ですね。どう考えても指定の制服じゃないので、億泰のオーダーメイドなのは間違いない。そりゃ肩に「億」って書いてあるんだからオーダーメイドに決まってるけど。いや、でも億泰は最近引っ越してきたばかりだから、前に通ってた高校の制服という可能性も微レ存……「億万高校」とかだったのかもしれない(適当)。

 そして、最大の謎であるトニオという人間の来歴、そしてパールジャムの能力。世にも珍しい、「他人に食べてもらうためのスタンド」。一応公式には「治癒能力を持つ」部分がスタンド能力らしいのだが、調理済みの状態だとスタンド使いにも見えないということは、スタンドが何らかの効果を体内で発揮し続けるというよりも、マジでエリクサーみたいに万能薬として食材に溶け込んでしまう効果だと考えた方がいいのだろう。スタンドが1体2体潰されても平気であることはバットカンパニーやハーヴェストでも証明されてるし、トニオからしたら髪の毛を1,2本抜いてそれを混ぜ込んでるのと同じような感覚なのかな。我々からはイメージすら出来ないが、スタンド使いの人たちにとって、「他人のスタンドを食わされる」のってどんな気分なんでしょうね。パールジャム自体に味はあるのかなぁ。アニメの彩色だとなかなかどぎついカラーリングだったが、トニオさんが誇りを持っているというトマトのリコピンカラーが体現されてるんでしょうね。

 そして、何故か薄暗い調理場、清潔を旨としているのに隣室に犬を置いておくというデンジャラスな措置、味をみるために犬に食わせるという謎采配など、トニオさんは悪人じゃないだろうけどやっぱりちょっとどっかおかしい気がする要素満載なクライマックス。もう、スタッフの悪のりが加速してたっぷりホラー描写が胸焼けする程にこってり風味。原作でも印象深かったコマの1枚絵は線がシンプルになったアニメ画でもかなり再現されてるんだよな。「料理を続けましょうか」のカットなんかもそうだったし。ちなみに、原作では仗助が突っ込んでいた「包丁投げつけることねーだろ」に関してはアニメではスルーだったので、アニメだけを見た人からするとひょっとしたら「トニオやっぱりおかしいだろ」って感じるかもしれないけど、まぁ、実際おかしいからいいんじゃないかな。ところで、あのでっかく「薬用」って書かれた石けんはどこで売ってるんでしょうかね。あと、三角巾は髪の毛が料理に落ちないように付けるものなので、仗助みたいにリーゼントが出っ張ってるとなんの意味も無いですよ。

 さて、次週はいよいよレッチリ戦の幕が上がる。老いぼれジョセフはどう考えても運昇さんがそのままやってくれるだろうから、ポッポッポハトポッポなボケ老人の登場を楽しみにまとう。ちなみに今回のトニオのキャストは、アニメのサブキャラといえばどこにでも名前が出てくる名バイプレイヤー川島得愛。まだジョジョシリーズに登場していなかったのが意外なくらいだ。あと、CMではジョジョリオンのキャラが毎月交代でしゃべってくれているのだが、つるぎのCVは井口裕香だった。ゆかちにしては珍しいショタ(??)っ子である。こうして並べてみると、康穂がキタエリ、大弥がみさお、そしてつるぎにゆかち。なんか、杜王町と「化物語」の世界に不思議な繋がりがあるような……。カレラ役に堀江由衣っていうのがすごくありそう(何年後だ)。

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