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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 政之助と剣を巡る第7話。ようやく主人公らしくメインでスポットがあたった政之助だったけど……うん、相変わらずで切ない。

 ご隠居宅での療養を終えて江戸に戻る政之助。道すがら弥一に身の上の話をしてみるが、弥一は珍しくはっきりとしゃべりたくないという意思を表してみせる。なにやらご隠居にも顔を知られた賊の一味であったらしいが、立場の弱い政之助では、それ以上の詮索は無理な相談だ。

 弥一の不思議なところは、これまで誰もそのバックグラウンドを詮索してこなかったということ。もちろん五葉というのは互いの干渉をあまり好まない徒党であるが、それでも皆、弥一を慕って集まってきた者ばかり。松吉も、梅も、苦労した過去を弥一に救われたからそこにいるわけで、弥一はメンバーの素性を大体は知っている。その上で、自分の素性だけは知られたくないという一種のワガママがまかり通っているわけだ。これは勿論他のメンバーとの人間関係もあるだろうし、弥一の徹底した秘密主義も原因となっているだろう。実際、今回弥一は「今が一番幸せだと思いたいから過去は話さない」という、なんだかいい話っぽく政之助を丸め込んでしまっているのだが、冷静に考えれば詭弁以外の何物でもない。それでも、わざわざ弥一がそのように「逃げ」を打つということは、語りたくないし、語る気もないことの表れである。そう言われてしまったら、他のメンバーとて黙っているしかない。あくまで、「野暮」なのだから。

 そして、そんな弥一の過去が暴かれずに終わってしまった代わりに、今度は政之助の過去が少しずつ切り開かれていく。2度目の出会いとなってしまった絡み癖のある浪人に勝負を挑まれて情けなく逃げ出す政之助。これまでの立ち振る舞いからすれば決して剣の腕は悪くないはずなのだが、徒に刀を抜くことは性格的に躊躇われるし、人の目のあるところではどうしても萎縮してしまう。どうやら郷里の弟もこの「極度のあがり症」に関わっているようだが、彼の剣に、一体どのような過去が秘められているのだろうか。そして、そんな臆病者の政之助にすら刀を握らせてしまう弥一の「気迫」とは一体何なのか。

 今回は謎の親切侍、八木が政之助に積極的に絡んできている。稽古をつけてやろう、なんてのも随分な申し出だし、プライベートな墓参りにも嫌がるそぶりもなく政之助を帯同させているし、飯もおごってくれたりしている。政之助は本当に色んな人の善意で生きていけてるな。ここまでのストーリーで何回飯おごられているやら。

 そして、そんな八木が墓前で呟く親友の名前は「弥一」。さて、これは偶然か、何かの因縁か。そこまで珍しい名前とも思わないが、政之助からしたら気になる過去が2つも「弥一」で重なったのだ。今後も無視するわけにもいくまい。そして、独自の動きを見せていた松吉だが、こちらも何か動きがある様子。最近なかなかグループ活動が出来なかった五葉ですが、久し振りにミッションスタートになるんでしょうか。

 今回も相変わらずのジリジリとした空気が特徴的。晴れた日のエピソードが描かれているはずなのに、まるで雨上がりのような妙な湿度を感じさせる演出が印象的だ。日本は「湿度の国」であるから(ソースは「ギャラリーフェイク」)、江戸時代の物語の描き方としては、至極まっとうだし、実に味があります。せわしなく動き続ける「四畳半神話大系」の後にこの作品が放送されるので、本当に救われるんですよ。 

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