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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 パイプ椅子が似合う異界人なんておらんやろ、と思ったけど割といるな、第3話。とりあえずケロン星人おすすめ。

 押し寄せる情報。とにかくあらゆるものが「未知」の状態からスタートする設定なので、我々視聴者も作中の交渉官同様、下手したらそれ以上に「思考と共感」が求められる作品である。本当に、ザシュニナの発する一言一言が重みを持ち、何が起こっているのかと想像するだけでも楽しい。ぶっちゃけると私はSFというものに一切の免疫が無いので今作がどれほど新奇なのかは定かでないのだが、ザシュニナの持ち出す概念がいちいちハッとするような真理を伝えているようで、本当にドキドキする。なるほど、SFファンの心理ってのはこういう「未知を夢想する楽しさ」から来ているのかもしれない。

 もう、考察なんて出来ないから単に出てきた情報のまとめになってしまうが、一応、個人的に興味が強い部分を記述しておこう。何と言っても今回目を引いたのは、ザシュニナのこだわる「情報の確度」という部分である。先週の段階で、ザシュニナは真道とのコンタクトに成功したわけだが、そこにいたるまでは幾らかの紆余曲折があった。これは単純に「どうコンタクトして良いか分からないから」だと思っていたのだが、どうやら「もっとも確実に情報が伝わる方法」を1から試していたせいらしい。彼は、「異方」は、言語を用いない。これは人類の言語哲学でもすでに論じられている問題ではあるが、言語とはあくまで音を象徴とした対応関係に成り立つものであり、そこには一定の信頼関係が必要になる。信頼とは、知識の共有、そして意志の共有。しかし、初対面の存在を相手に、言語の持つ力のなんと不確かなことか。記号による認識方法は、その「モノ」を知らなければどうしようもないわけで、我々は異方について何一つ知らず、それを理解する手段を持たない。脆弱な言語という道具に対し、ザシュニナが必要以上に警戒心を持つのはしょうがないことだろう。

 しかし、どうしたって言語によるコミュニケーションは必要になる。そこで採用された画期的な疎通手段が、真道という「交渉役」を媒介した伝達だった。「伝言ゲーム」のたとえでいうならば真道を経由した情報は更に確度を落とすことになるだろうが、それでもヒトの理解力を感覚的に把握し、適切な伝達法を考慮出来るのは真道の特権だ。ひょっとしたら、最初のブレインショックの時にある程度異方側の情報も手に入れた可能性もあり、中間に立つ人間としては最良の選択肢であった(まぁ、駄目だったらまた別な代表者を立てるだけなのだろうが)。カドを代表するザシュニナという「個体」、そしてそれをある程度理解し、伝えようという意志を最大限にくみ取る翻訳装置である真道。この2つが合わさって、ようやく、人類と異方の対談が可能になったのだ。

 あとは、もっとも興味深い「ザシュニナの正体」についてのお話。結局全ては何か既知の言葉に代替するしかないわけだが、とにかくザシュニナは「宇宙の外」におり、この「外」は「高次元」と捉えるのがもっとも現実に即しており、たかだか3次元程度の我々の知る宇宙の全てに隣接するという。境界を結ぶ機能を持つ「カド」により異方と宇宙は辛うじて接続し、「あちら側」を垣間見る事が出来るようになった。そこには全く想像もつかないような現象が転がっており、その1つが、試しに取り出した「ワム」と呼ばれる無限電力である。何故ザシュニナが「電力」という端的な要素で異方の異質さを訴えたのかは謎であるが、まぁ、手っ取り早く超越的な要素を伝えるにはエネルギーという根源的な「力」を用いるのが楽だという判断だろうか。まさか単にこれを置いていくことが目的でもなかろうし。

 その他、日本に現れた理由には「共感によるベクトル」に代替されたユノクルという力の存在が説明された。正直、「日本語って割と事実の伝達に向かない言語のような気がするんだけど、なんでよりによって日本に……」と思ったが、なるほどそういうことなら仕方ない。まぁ、裕福な国というだけなら他にも候補はあったのだろうが、ユノクルの保有量が安定していたと言われれば多分そうなのだろう(これは決して日本人が慈愛を持っているとか、多国民よりも優しいとか、そういう尊卑の問題ではない。何しろ、ユノクルの説明だって正確に伝えられたものではないのだから)。

 興味深いのは、こうして「マジで何も分からない」という相手に対して接するとき、至極当然と思われている事象すらも、実は我々の思い込みからなっているということが分かることである。今回、ザシュニナが会談の一般公開を希望したわけだが、あちら側からしたら「なるべく多くの対象に正確な情報伝達を行いたい」のだから当然のこと。しかし、こうしてトップ(?)が対談するというと、何故か秘密裏に行われるのが普通だという認識があり、人々は驚くのである。言われてみれば、相手に害意があるのか、友好の意図があるのか、上なのか下なのか、それすら分からない状態なら、人類はみな平等に彼らに接する権利はあるのだよな。女性交渉官の徭さん(ツカイさんと読む)はザシュニナを「自然現象のようなもの」と形容していたが、まさにそうだ。突然襲ってきた地震や台風の情報を国民に秘匿する政府は駄目だわな。

 とにかく何もかもが謎のままで進み続ける「交渉」。未だザシュニナの目的は分からない。そもそも、彼に(彼らに?)「目的」があるのか、何らかの「動機」があるのかも分からない。本当にただホイとワムだけを置いていかれても困るが、ザシュニナは「進歩」という言葉を人類に向けて口にした。彼は、人類に、宇宙に何を望んでいるのだろう。そして、人類は何をもって応えるべきなのだろう。「正解」はまだまだ見えない。

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 ゼロから始めるイシュカンコミュニケーション、第2話。すげぇジリジリ進むのな。ザシュニナさん登場のシーン、ものすごい長回しで全裸の野郎が着地するまでめちゃめちゃ時間かかって笑った。

 「異世界から全然分からないものがやってきた」というのは、そりゃもう、現在のアニメ業界では定番中の定番。しかし、そこにからありとあらゆる「お約束要素を取り除き、一から全部組み立てる必要があるとしたら? これが、とんでもない時間を要した最大の理由だろう。何も分からない相手からいきなり第一次接触を(すげぇ大胆に)図られたら、そりゃぁ何をしていいか分からない。そして、相手さんだって、こっちをどう扱っていいのか分からないのだ。

 スタート時点で与えられたのは、ザシュニナ側の「交流する意志」のみである。そしてそれを下支えするのは「カド」と呼ばれるなんかすごいもの。現時点では飛行機を飲み込んだ立方体が「カド」であり、さらにその中でザシュニナさんが起動させているあらゆる能力も総合して「カド」と呼んでしまってよいと思うが、これだけの突発的コミュニケーションを行うのに、スマホ1台とか、戦艦一隻あってもまだ足りない。この奇跡の出会いには、一辺が2㎞というとんでもないサイズを誇る「カド」が必要だったのだ。そして、そんだけサイズがでかいものをこちらの世界に現出せしめるのだから、うっかり飛行機の1機くらい飲み込んじゃうのもしょうがないことだったのだろう。今のところあちらに害意はなく、あるのは「疎通を図る意志」だけ。まずはそこからスタートだ。

 カドがなんなのかも分からないし、相手が何を考えているかも分からない。そんな状況では流石のエリートネゴシエイターである真道さんも動きが取れなかったが、そこはカドの性能をフル活用したザシュニナさんサイドが何とかしてくれる。まず彼は、取り込んだ巨大な物体の中から現れた何らかの有機生命体が、おそらくこの世界で「疎通」出来る相手だろうと考えた。そして、カドの力によって「似たような見た目の有機体」を模倣するところから始まる。容姿がオリジナルなのは何故だか分からないが、ザシュニナさんサイドもひょっとしたら同じような「容器」を保持しているのかもしれない。まずは形を持つことで、相手(真道たち)に「何らかの対象がある」ことを示す。すると、今度はこの対象に向けて、真道たちが何らかの「接触」を持つはずだ。実際、飛行機の外に降り立った真道はザシュニナの「身体」に目線を向け、意識を向けた。で、この段階で情報のやりとりをしていいかな、って思っちゃったのはザシュニナさんの早とちり。残念ながら人類は、まだ直接お互いの意志をやりとりする次元には達していない。突然テレパシーをたたき込まれた真道さんは悶絶する。

 ここで真道が叫び声を上げたこと、そして部下の花森がザシュニナさんに向かって声を荒げたことにより、賢いザシュニナはすぐに「ここにいる相手は、音(なんらかの媒介物の振動)を用いて意思の疎通をするのかもしれない」ということに思い至る。そして大気を揺らすための力場を産み出すことに成功し、更に、その「音」には高低(振動数)があることも察した。色々と調整し、ついに「音」は「声」に辿り付く。あとはもうとんとん拍子だ。真道のスマホに目を付けた理由は分からないが、高密度な情報媒体であるスマホの内容が、ひょっとしたらカドのような「あっち」の道具と共通する部分があったのかもしれない。スマホに入っている電気信号には、文字があり、音があり、そこには言語がある。超高密度な情報媒体も難なく解析し、あっというまに「発声」は「対話」になった。ここまで、ほんの十数分。アニメの1話としちゃぁ長い行程かもしれないが、2つの全く別次元の「意志」が疎通にいたるまでのプロセスとしては超高速。「カド」がどれだけ優秀かが分かるというものだ。

 こうして、「ゼロから始めるイシュカンコミュニケーション」は無事に我々がアニメやなんかでよく見るレベルに辿り付いた。そして、ここに辿り付くまでの流れが(これでも簡略化していると言えるが)ここまで偏執的に描かれるのが、今作の恐ろしいところだろう。普通は飛ばしちゃうんだよ、そこは。メイドのドラゴンは何故か日本語ペラペラだし、異世界の魔法使いたちだって大体言葉が通じるし文化も似たり寄ったり。多少言語の壁があったのは自衛隊が現地語を頑張って勉強していた「GATE」くらいのもんだろう。徹底して「異物」たる「カド」をフィーチャーするためにここまで亀の歩みですすめる姿勢は、今後の物語に何が出てくるのかが想像出来ないために恐れ入るばかりだ。多分、ちゃんとしたSF作品ってのはこの辺りを全て描ききる筆力があってこそなんだろうなぁ。

 まぁ、結局アニメとしては何も進んでいないし、ザシュニナさんが何を言っているのか、何が目的なのか、そして彼が言うように「敵なのか味方なのか」、全てが謎のままだ。少なくとも現時点では腕ずくで何かしようと思っていないことだけでも分かれば充分。「カド」は正解を導くらしいのだが、果たして、現在のコミュニケーションで人類はその「カド」にたどり着けるのか。ここからが真道の腕の見せ所? でも政府側にももう1人有能そうな女の子も出てきたぞ。いや、別に真道さんも敵に回ったわけではないし、「真道と張り合う」必要はないと思うのだが……今後、このアニメは「何アニメ」になるんでしょうね?

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 このタイトルが書きたかっただけじゃないのか疑惑、第6話。いや、でも、ほら、こっちの方が随分面白そうだし……。

 オリジナルアニメで何が起こるか分からないとはいうものの、ここまでの展開でそこまで驚くようなこともなく、毎週何となく「ゆまちん頑張れ」で観てきた本作、その「頑張れ」がついに結実し、今回のタイトル奪取にまで到ったのである。なんかもう、ずっとこのままでいいんじゃないかな? 最近じゃ本命の魔法少女が最後に変身完了させるパターンだってけっこうあるわけですし……。あと、何よりも魔法少女に対して積極的で、多段変身を持ち、さらに使い魔が可愛いときている。もう、ゆまちんが主人公じゃん。主人公がゆまちんじゃん。巻き込まれ体質のまといと違って、積極的にことに関わろうとし、ちゃんと努力している時点でゆまちんが主人公なのは疑いようがないんだよなぁ。なんと、彼女のツイッターアカウントは現実にも存在しているという。高次元体の助力を得たゆまちんが次元の壁を越えてきた可能性が微レ存?!

 獣好きとしては、彼女の連れる2人の使い魔(神?)の愛らしさも特筆もの。単に狐と狸らしいのだが、狸はなんとこの1話だけで男の子が勇気を出して頑張る克己心のストーリーまで提供してくれるモフモフマスコット。同時期には同じく狸少年の物語が別作品で展開しているし、来期はもっと生臭い京都の狸一家のアニメも始まる。なんとまぁ、狸キングダムであるな、日本。いいぞ、あの丸っこさは格別の可愛らしさ。人間態のマスコット感も実に愛らしく、2人でシーソーやってるシーンとか、全然動かないのにたまらない可愛さだった。もう、狐と狸がご町内を守るために奮闘するアニメでいいんじゃないかな?

 見事変身を達成したゆまちんの活躍も文句の無いもので、アホみたいな多段変身は「守りの狸、攻めの狐」という謎の分業制。なんて格好よ……くはないが、まぁ、可愛いから無問題。少なくとも立ち位置が半端な他の2人の武装に比べれば圧倒的に魔法少女だ。今回無事に変身出来たことで、来週以降もゆまちんの変身は期待していいわけだね? 次のタイトルはどっちかなー。

 パパさんの流れから流石に次回はシリアス強めかと思ったのに、何故か海と温泉回っていう。7話で入れてくるとか、マジで教科書通り過ぎますがな。

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 チーム結成、第3話。前回が急展開だったから今回はブレーキがかかるかと思いきや、割と性急ではある。まー、最終的にゲーム完成まで辿り付かなきゃいけないとしたら急ぐのも無理はないのだろうけど。

 とりあえず役職だけを見れば頭数が揃ったのが前回まで、そして今回は、集まった6人のチームを確認するためにいきなりの合宿である。野郎2人に女性4人の合宿とは何ともけしからんが、合宿に乗り気の奴、そうでもない奴と悲喜こもごも。ただ、実際に現地に行ってもとんちんかんな黒田さんの采配のおかげで具体的にゲームの話をするまでにはけっこうな時間がかかった。その間には各人のモチベーションの差なんかも見え隠れし、「そりゃいきなり高校生が寄り集まってゲーム作りとか言われてもピンとこねぇよな」という部分が確認出来る。高校生が集まってやることなんて、文化祭の出し物がせいぜいだもんな。いきなりの商業作品って言われても現実味はないわ。

 そんな中で唯一「現実としてみていた」のがリーダーの黒田さんだったわけだが、今回のお話では彼女をどのように描きたかったのか。兄弟との関係もあるのでとにかくブレない彼女だが、どちらかというと「ブレずに強い女性」というより、「わがままで身勝手なリーダー」という側面の方が強く見えたような気がする。当然のように安東さんとは喧嘩別れに到り、彼女は安東さんをくさして「子供っぽくて自分勝手、無根拠な自信ばかりもっている」と非難したが、傍から見ればこの言説は全くもって黒田さん本人のことを指している。どれほど自分の中で完成した世界があるのかは分からないが、相手を説得しようという意志が感じられない身勝手な言い分、そしてそれを全面的に裏づける無根拠な自信。仮に彼女が過去に何らかの実績を残しており、自分の持つプランに絶対の自信を持っているのだとしても、それを他人に「理解してもらう」プロセスは必要なわけで、それを怠り、一方的にクリエイターたちに自分のプランを押しつけるのはプロデューサーとしてはあまり良いとは言えない態度だろう。

 こんな態度で来られたら普通は安東さんのように反発するわけで、その他の面々は「何が何だか分からないから」従っていただけだ。これでは、何も知らないクリエイターの卵から不当に搾取し、良いようにこき使う悪徳業者である。最終的には文太が彼女の肩を持ち、たまたま企画が安東さんの眼鏡にかなうものだったから良かったものの、文太が彼女に味方する意味も良く分からなかったし、企画の是非は視聴者目線からはよく分からない。正直、あまり魅力的なヒロインとはうつらないのである。今後の指揮で彼女が視聴者の信頼を取り戻すことが出来るかどうかは微妙なところだ。わがままな指導者っていうと、同じ創作を題材としたお話では「SHIROBAKO」の木下監督ってのがいたけど、彼の場合は純粋に「作品が好き」っていうのを押していたし、あまり居丈高ではなかったのでそこまで印象が悪くなかったんだよ。黒田さんの場合、そのあたりのモチベーションが見えないのがなぁ。

 というわけで、今回株を上げたのはきちんと自分の意見が言えて、物事の落とし前の付け方も心得ている安東さんの方だろう。もちろん、「創作は楽しんでやらなきゃ駄目」というのも一面的な見方ではあるので、彼女が全面的に正しいとは言えないのかもしれないが、少なくともチームを結成し、これからみんなで協力して行こう、という出陣式ではこちらの態度の方が良い影響を与えるのは間違いないだろう。本当に金の話だけで結びついたドライな関係ならまだしも、高校生が集まった「有志」の集団なのだから、お互いに腹を割って話さないことには何も始まらない。彼女はそのあたりまで心得て今回のような態度になっていたのかどうか(まぁ、単に自分に正直な人なのだろうが)。それにしても、相変わらず腐女子の行動原理ってのは分からんけどな……。

 そうそう、早くも恋愛モードに入っている小早川さんっていうヒロインもいるんですが、文太が黒田さんになびく理由って今のところ1つもないし、心配せずとも小早川さんがアタックをかければ文太は「友達以上」にはステップアップすると思うんだけどね(それより上は分からんけど)。まー、あの手のタイプだとなかなか一線超えられないのがなー。

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 「打たないプログラマー」とかのキャストも無駄にしっかりしてて笑う、第2話。他のメイン役との兼ね役なんだろうか、こんな一言だけでスタジオに呼ばれる役者さんたちも大変だ(まぁ、コストパフォーマンスの良い仕事であるが)。

 マッハでスタッフが揃っちゃった案件。まぁ、原作ゲームではこのあたりのくだりもゆっくりと描いてくれているのだろうが、アニメではそこに時間をかけるよりもとっとと全員集合して実際のゲーム作りをしているシーンを多く見せたいということだろう。確かに、ここでうだうだやられるよりもさっさと現場の姿が見られる方が今作の趣旨には合っている。「主人公のゲーム作りに対する熱意に集まってきて……」みたいな展開ならもう少ししっかり出会いから掘りさげた方がいいのだろうが、本作の場合には別に主人公もそこまで考えてるわけじゃないしな。いや、それにしたって急すぎたのは間違いないけども。こまけぇことはいいんだよ。高校生のノリとしては、ひとまず何となく集まって、実際に作業をしてみたら難しいとか、やっぱりアイツと馬が合わないとか、そういう問題が後から出てくるもんだ。

 さて、こうして集まった追加の仲間達だが……よいね。特に声が良い(いつもの展開)。あけこのキャラは1話目から登場していたが、あの絡み方からこういうキャラだとは全く思っていなかった。普通に考えたら敵対するくらいの存在だと思うわな。強烈な二面性を持つキャラクターはいかにもあけこらしいキャスティングであるが、この子も昔はもっと可愛らしい路線で売ってたんですよ……たくましくなったなぁ。そしてもう1人、イラストレーターの方には「エロゲに興味があります」という耳年増な設定がよく似合う声(桜才学園調べ)。こちらはあけこが捨てた(?)可愛らしい路線を未だに誇示しているお方です。まぁ、実際はこのメインキャスト陣で最年長なわけだが……大丈夫、「頑張れるまでは頑張る」路線らしいから。最近はパイセン・ぴかしゃと桜才学園生徒会メンバーがことごとくゴールインを果たしているわけだが、この婚活のビッグウェーブに乗り切ることが出来るのか。はたまた永遠にみんなのアイドルのポジションを守り続けるのか。しゅが美劇場に注目が集まる。

 なんか中の人の話しかしてない。まぁ、それだけ追加キャラも面白そうってことですわ。約1名、リア充だのスイーツだのの言葉に爆発してた危険思想の持ち主もいましたが……(そういやこっちの中の人も最近結婚してるな)。なかなか充実したメンバーなんじゃないですかね。あんな理由だけでほいほい採用しちゃう黒田さんもどうかと思うけど。その黒田さんはこれだけ濃いキャラが出てきてもしっかり自分のスタンスを貫き、何とも妙な安定感でキャラを守っている。この人は間違いなく変だし、オタクが毛嫌いする「いかにもオタクをテンプレ化したような物言い」が目立つキャラなのだが、不思議とあまり嫌悪感は湧かないんだよな。根が素直そうだからかな。主人公が典型的なオタク突っ込みとかで鬱陶しい絡み方をしないのも案外重要なポイントかもしれない。

 次回以降はいよいよ実際の作業に入るんでしょうかね。ここから先の各キャラの絡みは「お仕事もの」になるのか「学園青春もの」になるのか。ま、どちらの要素もあるんだろうけど、そのあたりの配分が今後のストーリーの盛り上がりを左右するんじゃないかね。

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 ん? 犬は? 犬はなんで呪われてたの? 第5話。解決編だから色々すっきり出来るだろうと思ってたんだけど、なんか、思ったほどでもなかった……。

 先週は問題編、というか謎を全部叩きつけてくるだけの展開だったので感想の書きようがなくて、今回まとめて書けばええやろ、って思ってたのに、色々と思ってたのと違うことに。まー、全部憶測ばかりで進む一種のアームチェアディテクディブなので、そこに端正な解決ばかりは望んじゃいけないのかもしれないけども……いや、でもやっぱり流石に詰め込み過ぎたんじゃないかな。視聴者側から観てて、前半パートで出てきた全部の要素について疑ってかかってたら消化しきれなくなっちゃったんだよな。

 今回一番腰が砕けたのは、依頼人(?)の藤岡が「うちは短命な家系だ」と言っていたことも謎の1つとしてカウントされていたのに、実際の答えが「まぁ、血液循環系に遺伝的な特徴があるから、確かに短命ではあるな」っていうド直球の答えだったこと。いや、それマジで呪いみたいなもんじゃないですか。藤岡さんの言ってたことは全部あたってるんじゃないですか。「Q.男だけが早死にしてたのは何故?!」「A.男の方が生物学的にストレスに弱いから、循環器系の疾患が致命傷になりやすいからです」。つまり、まとめるとやっぱり「藤岡家の男性は生まれながらにして死にやすい、短命の呪いにかかっている」でファイナルアンサーだよ。「分かっていれば対処のしようもある」って言ってるけど、投資で失敗してどん底人生を歩もうとしてる人間に「ストレス抱えないようにすれば大丈夫です」って無理な相談だよ。いくら嫁さんが良い人でも限度があるよ。むしろ嫁さんが良い人過ぎるからますます罪悪感からストレスになる人間だっているんだよ。多分藤岡はそういう奴だよ。大人しく保険金せしめるために死なせてやった方が良かった気がするよ。

 今回ロジカルに解決された部分といえば絵の毒素の部分くらいだが、それだって櫻子さん目線から「推理」するのはちょっと無理があるよね。いわば思いつきレベルだ。そして、今回櫻子さんが「ひっかかる」と言っていた絵の鑑定人の話も繋がりがよく分からん。結局、藤岡は誰かに殺されそうになってたってことなんだよね。でも、それは本人も死にたがってたからなんだよね。それってWin - Winの関係じゃないのか。そして、その「藤岡を何となく殺そうとしてた奴」がいたとして、そいつは「不安から自殺させたかった」のか、「絵の毒で不慮の死を迎えさせたかった」のか、どっちだ。どっちでもよくて、単に「自分のせいで人が死ぬ」という事実が欲しかっただけなのか。少なくとも藤岡を殺すことで経済的な利益を得る人間は(奥さんを除けば)いないだろうし、そんなふわっとした理由で殺意に発展されても、観ているこちらとしてはついていけないよな。なんだろう、もう少しだけでいいので、一本縦軸が欲しい。5話まで進んだ現時点で、櫻子さんの依って立つところすらはっきりしてないんだよなぁ。もう骨とか死体とかにこだわるのは諦めたし、「日常の謎系だけどふんわり殺伐」っていう中庸の路線は決して悪くないと思うので、「ここさえ観ていれば安心」みたいな芯が欲しいのよね。ここからクライマックスに向けて、そういうものがあればいいんだけどね。完結した作品じゃなさそうだし、あんまり多くは望めないかな……。

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 だからいちいち題材が重い、第3話。2話目では育児と虐待の話、そして3話ではその逆を行って老人介護の話。もう、人生は生まれてから死ぬまで試練の連続ですわ。個人的にはDVは全然身の回りに関係無かったのであくまでも「小説の中の話」だったけど、祖父母が痴呆で介護云々は割と身につまされるのでさらに胃が痛い。

 さて、そんなトピックを扱った今回のお話であるが、やっぱり、微妙に既存の「骨を扱うお話」とは焦点がずれている部分が気になる。上手くすればそこが今作の最大のアピールポイントになるのだろうが、小説の骨子としてはいかほどのものであろうか。まず、骨を通じて得られた情報は、今回「年齢」「死因」程度のもの。つまり、櫻子さんが後々鴻上さんに話して聞かせたお婆ちゃんの事件の顛末は、ほとんどが「骨の情報」以外の部分から勝手に櫻子さんが類推したものである。そして、例えば「お婆ちゃんが崖の上に登ったのは朝日を見るためだった」なんていう事実は、普通に考えるとあの場所で類推して分かるものではない(作中では、あくまで崖の上からでないと木々の間から景色が開けないように見える)。もちろん、死体発見当日に櫻子さんがその辺を嗅ぎ回って知っていたのかもしれないし、必要な情報を全て視聴者に伝える義務も無いのだが、そのあたりで「櫻子さんが真実を知ることが出来る理由」がはっきり分かっていないと、いわゆる「ミステリ」的作品としてはもやっとしたものが残ることになってしまう。本作最大の見せ場であるはずの「骨の云々」についても扱いがあまりに小さく、櫻子さんは「泣いたら水分を補給しなさい」とか、「お婆ちゃんは朝日を浴びてセロトニンを分泌させて元気になろうとしたのかもしれない」とか、科学的な知識を大胆に拡張して日常生活に当てはめるトンデモサイエンスの請負人になってしまいかねないのである。

 まぁ、作品としては「トンデモ科学マインドの櫻子さん」というキャラだけでも成立しているし、そこからシナリオ面できちんと「それ用」の舞台を用意してあげられれば充分輝けるとは思うのだが、なんか、事件のデザインが、いまいちしっくり来ないんだ。日常の謎というには多少血なまぐさい部分はあるが、まぁ、血に飢えた殺人者なんかはいない(前回除く)このお話は、一応日常の謎に分類して良い作品だろう。そうなると、通常のミステリの「犯人が分かる」というカタルシス以外に、何か別の「オチ」を用意しなければいけない。言い換えれば何か明確な「謎」を用意し、「解決」が無ければいけない(全ての作品が必ずしもそういう制約を持つわけではないが、30分で山を設ける必要があるアニメシリーズでは必須と言ってしまっていいだろう)。今回のお話の場合、謎は「お婆ちゃんは何故山に登ったか」であり、解決は「朝日を見るため」であった。そしてこの解決には意外性は全く無い。警察が「自殺だった」と鴻上さんに告げるシーンすら無いので、視聴者の頭には最初からそんな考えが生まれず、どんでん返しにならないからだ。「何で死んだんやろ?」→(櫻子さんが何でそのことに気付いたかははっきり分からないけど)「事故やろ、お婆ちゃんも頑張って生きようとしてたんやで」と言われても「せやろな」と言えばおしまいなのである。これではちょいと盛り上がれませんよ。普通、こういう「些細な謎」はそこに辿り付くまでのプロットで見せてくれるはずなのだが、残念ながら櫻子さんが結論に行き着いた方法が分からないためにそこでも納得が生まれない。つまり、この作品では「謎と解決」で楽しむ方法が無い。

 となると最後は、鴻上さんのお婆ちゃんへの思いを描いたホームドラマとしての側面がクローズアップされることになる。お婆ちゃんの生き様、信念を知りたかった鴻上さん、そして真実を知って新たな生きる決意を持つ鴻上さん。それだけでもドラマとしては充分だ。ただ、その部分もあまり描写として力点が置かれてないんだよね。視聴者側には「鴻上さんとお婆ちゃんの関係」を認識するシーンが一切無いので、ラストシーンで朝日の丘にお婆ちゃんの幻影が現れても「こんな顔やったんか」と初めて分かるくらいのもので、「鴻上さん、良かったなぁ」という気持ちは起こらない。そもそも、最初に鴻上さんが正太郎のところに話しかけてきた意味も良く分からない。警察って死体を発見した目撃者の情報なんてわざわざ遺族に教えるかな。教えたとして、「死体見つけてくれてありがとう」って、言われた方も重いやろ。どんな心境だったんだ。

 うーむ、なんだかやりたいことは分かるのだが、尺が窮屈なせいでやりたいことが描ききれてない感じがする。理で見せるにしろ情に訴えるにしろ、もう少し掘り込んだ描写が欲しいものだ。骨の作画とか、ビジュアル的な部分では本作独自のセールスポイントがはっきりと意識されていて面白いので、筋立て部分がもう少し訴求力を持てばかなり印象が変わると思うのだが……。

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 デレ方適当! 第3話。天花寺さん、ちょろ過ぎやしませんかね。

 大体突っ張って見えるやつってのは動物に優しいもんだからね! いや、でもあのキャラなのに飼い猫と別れることが出来ずに規則違反してまで猫を囲ってるのってどうよ。天花寺が学校いってる間、ダヴィアンずっと1匹で狭い部屋にいなきゃいけないんでしょ? なんか猫も可哀相だし……。さらに部屋で飼ってるっていう事実が発覚したとしても、初日に那雪が聞いた「強めにした方がいいのか? んん?」みたいな台詞はフォローしきれないと思うんですけども……。いや、猫好きって目の前に猫がいると人格変わるからな……。

 非常に分かりやすいテンプレツンデレになってしまった天花寺さん。阿漕な可愛らしさが圧倒的野暮助感。もう、多分今後こいつ大したことできねぇぞ。せいぜい星谷が他の連中を籠絡してる間、回りでぎゃーぎゃー文句言うくらいの仕事しかしないぞ。ある意味すげぇ美味しい役回りではあるのだが……最初からこのアニメは天花寺中心に回ってた感もあるからな……。

 当然、今回のハイライトは公園で途方に暮れた天花寺が何故か突然猫に向けてラブソングを歌い始めるところです。そこで歌うのかよ、っていう。

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 この字面のシュールさ、第2話。楽しみやなぁ、死体。




 救われねぇお話である。「骨」がテーマになる本作はなかなか「氷菓」のように日常の謎でお茶を濁すわけにはいかないのだろう、今回もきっちり死人が出るお話だし、なおかつ、そのシチュエーションも子供が不幸になるお話なので非常に後味が悪い。せめてもの救いはいいちゃんもその弟も命があり、未来があるという櫻子さんも必死に訴えていた希望だけだが、あの子の将来を考えると、どうしたって鬱々としてしまうだろう。おふくろさんは「末期に子供のことを考えた」という流れになっていたが、家庭の安全を考えるなら、旦那がラリって襲ってきた時点でまず警察に電話だよな。実際には警察を呼んでも間に合わなかっただろうけども、あそこで電話する選択肢がなかった理由はそうした判断ではなく、「虐待の事実がばれるから警察を呼べない」という心理が働いたためだろう。そう考えると、やっぱりあの母親も文句無しでクズなのである。子供は親を選べないからなぁ。恵まれた家庭に育てられた人間は親にずっとずっと感謝しなければならないのである。

 まぁそんな道徳の話はおいといて、今回のお話は1話で登場した櫻子さん、主人公の正太郎といった面々の立ち位置を確認してこの世界の基本設定をマスターするためのもの(まぁ、正直いうとクラスメイトの女の子の立ち位置はいまいち分からんが……単に便利なサブキャラ?)。櫻子さんという人がどういうモチベーションで動く人間で、正太郎との関係性は現在どうなっているのか、そのあたりが事件を通して分かればOKだ。外見などからもっとクールな人かと思っていた櫻子さん、意外にアツい部分もあり、抱えている過去も色々ありそう。一番意外だったのはいいちゃんが家に来た時に最初は嫌がっていたけど思い直して招き入れたシーンだろうか。あの時点では剥離骨折に気付いていたわけではなさそうなので、怯えているいいちゃんを見て純粋に善意から招き入れたと考えるべきだろう。なんだかんだでけっこう優しい。正太郎の方は、1話での印象そのままの「よくいる、ラノベ主人公の単なるいいやつ」っぽい。一応武術の心得もある、なんて設定は追加されているが、あのシーンも内海警官が助けてくれなかったら命が危なかったわけで、主人公としてはいささか頼りない。まぁ、ここから少しずつ男の子として格好良い部分を見せていけるかな? 

 櫻子さんの設定でまだ消化仕切れていないのは、彼女が単なる「骨の専門家」ではないらしいところ。今回の事件、骨とか解剖学の知見が関係してるのって剥離骨折のくだりだけだからね。現場に踏み込んでからの推理劇(推測劇?)はそれ以外の洞察力の現れである。まー、単純に「有能な探偵」キャラという認識でいいのかな。その割に、推理スタートのバンクが「大量の動物の骨が押し寄せる」っていう演出になってるので、なんだか座りが悪いんだけども。やたらと画面が綺麗で見入ってしまうので、そのあたりはあまり気にしないでいいのかしら。

 ちなみに、今回いいちゃん役を演じていた須藤風花というキャストは当然のことながらリアルロリであった。アニメキャストにリアルロリっ子が参加すると、「この子は将来声優になるのかな? やっぱり女優さんになりたいのかな?」とか勘ぐってしまいます。諸星すみれルートを歩む若き精鋭が増えるといいなぁ。

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