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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」 4

 こういう時に「とりあえず置いとくヒロイン」としてめっちゃ便利な和氣あず未ボイス。地味めの主人公、もしくはサブヒロインとしてのニーズが高すぎるせいでこんだけメイン級をこなしながらもどこか不遇な印象がありますね。そういう意味では謎の2役が輝いてた「はめつのおうこく」は続編希望かもしれんな。

 さておき、そんな和氣ちゃんに少しでもスポットを、という心遣いではないが、これまでの「悪役令嬢もの」とはちょいと違った独自のアプローチを仕掛けてきた作品。まぁ、テレビには番組名が出ちゃってるのでオチというか仕掛けはバレちゃってるのだけど、「正ヒロイン側の物語から導入する」という構成は単なるヒネた演出というわけではなく、一応副次的な効果には期待できる。それは、より一層「この世界がゲームなんですよ」という事実を視聴者に印象付けるということ。「正ヒロイン側」がちゃんと成立していなければ「悪役令嬢」という概念も生まれないわけで、光の側面を最初に描いておいてから元々イレギュラーな存在だった「悪役令嬢主人公」に舵を切ることで、すでにテンプレと化して正ヒロイン以上にベタに見えてしまう悪役令嬢に今一度特権的ステータスを与えようというわけだ。

 そうしてこれまでの同型作品になかったアプローチを試みることで1話目の鮮度は上がっている。上がってはいるが……多分そこ止まりなんじゃないかなぁ、という気がするのよね。たとえどのように悪役令嬢を導入したとて結局私が常々唱え続けている「悪役令嬢のジレンマ」は解決しないのだし、ゲームであることを強く印象付けたことによって、そこから「息の通った人間である」という転化を行う手間も増えているだろう。ここからきちんと「ゲームの話は終わりました。ここからは令嬢サイドが独自で切り開いていく人生の物語なのです」と主張すればするほど、今度はゲームのガワが無意味になっていってしまう。やはりどうアプローチしてもこの構造自体はどうしようもないという理解が深まるだけなのではなかろうか。一応、1話目で安易にステータスウィンドウを出さないという部分はこだわりのある部分だったのかもしれないのでそうした部分は評価してみたいが……でもなぁ、結局水晶玉でレベル判定しちゃったしなぁ……ふと思ったんだけど、もう一般常識みたいに扱われる「魔物を倒すと魔石が出るのでそれを売却することで生計を立てられますよ」っていうシステムは何がオリジンなんでしょうね。多分、RPG的世界観を現実に寄せる際に「なんでモンスターを倒すとお金が手に入るの?」を説明するための概念だと思うのだが……なろう以前にも恒常的に存在してましたっけ?

 まぁ、結局は「どーせ悪役令嬢ものだろ」というバリバリの先入観で忌避したくなってる部分はあります。映像も1話目時点で「あ、多分下がる一方だろうな」という雰囲気が出ているし、期待を寄せる要素は少ない。なんとか主人公のキャラだけでもうまいこと脱臭して、ストレスのたまらない展開になってくれればいいのだが。ファイルーズボイスの悪役令嬢、すでに1人そこそこいいのがいるからなぁ。

 
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