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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんか痛いシーンが多かったお話、第7話。原作だと別に気にならなかったんだけど、アニメで見せられると結構キツいな……元々血は苦手だしグロ駄目なんですよぅ。

 前回に続けて、「小物スタンド使い」をやっつける単発エピソード。4部って他の部と違って「大望を抱く巨悪」が存在しておらず、敵対するキャラに縦の繋がりも横の繋がりもあまり存在しないため、序盤はこうしてトラブルまがいの単発事件が繋がっていく。今回改めてこういう構成を見直すと、敵側が軒並み承太郎の能力を知ってて敵対心を持っているのはちょっと違和感があるな。音石は形兆との繋がりもそこそこあったんだろうし、スタンド能力が強力で野望を抱くのに不足はないキャラだったからまだいいんだけど、間田の場合、どこをどういじっても「この能力で杜王町を支配してやるぜェ!」ってなことにはならない奴だから、承太郎を襲撃する意味は薄いんだ。多分、話の流れからするとこいつは音石に何か吹き込まれたんだろうと思うが(形兆だったらこんな奴がスタンドに覚醒しても失敗ってんですぐに見放しそうだし)。こんだけあっさりとスタンド能力がバレちゃってる承太郎さんは有名税が大変ですね。まぁ、実際はバレたところで大して対策のしようもないのだが。完璧な承太郎対策に成功するキャラって、これ以降はホワイトスネイク(+マンハッタントランスファー)まで待たないといけないんだな。

 さておき、そんなわけでなんかよく分からない理由で敵対することになった間田と仗助。間田は当然大方の予想通りに最初からスモールサイズの方で登場。まぁ、初期間田が突然出てこられても「作画崩壊かな?」ってなるだけだからこれで正しい。今にして思うと玉美が何で間田の写真持ってたのかも謎なんだが、彼が原作でちょろっと話してくれただけの「目玉をえぐられた奴」の話がこうしてアニメオリジナルでフィーチャーされるのは意外だった。一応、冒頭のシーンとか、「あってほしくないコピーロボット」の概念とか、時間を制限したチェイスの構図とか、間田編はホラーの様相が強いのかもしれない(Magicでいうなら「邪悪な双子(ISD)」ですからね)。ちなみに、冒頭のシーンで流れているラジオではDJが開かずの踏切についてのメールを読んでおり、一応伏線と言えば伏線だ。杜王町内限定のご当地ラジオ、すげぇつまらなそうだけどな……。

 今回の見せ場はやはり「仗助が2人」というビジュアルそのもの。原作でもそうなってたけど、サーフィスの変身シーンは何故かロッカー内で爆裂してど派手に登場。2人の仗助の会話シーンは、康一が「しゃべり方までそっくり」と言っていた通りに当然声まで同じなのだが、ちょっとだけ偽物のしゃべり方の方が薄っぺらく、より軽薄なイメージになっているのは面白い。完璧なコピーを作る能力とは言っているが、サーフィス自体はぽっと出ですぐに壊されたスタンドなので詳細は分からない部分が多く、どこまでが仗助要素で、どこからがサーフィスのオリジナルなのかは類推するしかない。例えば仗助の知らないパーマンを知ってたことから、記憶などは共有されていないことは間違いないわけで。それにしても、当時はネタとして成立していた「オメーパーマンしらねーのかパーマン!」も、今の御時世だとひょっとしたら若い層は知らない可能性もあるのが恐ろしいところだよな。

 そこからのチェイスのシーンはあの手この手で間田たちを出し抜く仗助&康一コンビが見どころ。康一は覚醒したばかりのエコーズをしっかりと活用しており、単なる追いかけっこではあるがそれなりにジョジョらしいギミックは入っている。この2人がガッツリコンビを組んで戦うシーンって意外に少ないし、エコーズのACT.1が活躍するシーンもあんまり多くないので、そういう意味では貴重なバトルだったのかも。あ、ちなみに道中で間田が好きな女の子をコピーしたことについてブツブツ言ってるくだりは、確か原作だともうちょい踏み込んだ話をしてた気もしますが、まぁ、無難に。サーフィスがどうやったら起動出来るのかは定かじゃないが、好きな女の子に触らせるためにあのでかい人形を担いでいったんだとしたら、かなりの不審者だよな。

 クライマックスとなる駅前での対峙シーンは構図が原作とちょっと違っているが、これはアニメ的な見えやすさのためかな(確か原作だとガラスは承太郎の背後にあった)。小ネタとして、サーフィスは動きをコピーする際、鏡写しの状態でコピーするため、右手を失ったサーフィスでも仗助の右手を操ることが出来るようになっている。「ガラスに映った仗助の反射」と「サーフィスの能力」が上手いことリンクしており、「右手を無くしているからすぐ分かる」と情報を伝えられた承太郎も、仗助の右手を警戒していなかったのはそういうカラクリがあったからだ(と勝手に解釈している)。この辺りもいかにも荒木先生らしい、見た目に説得力を持たせるための面白いセッティングだよな。ま、オチの方はそこまで驚くようなもんでもないが、他所でおちょくったチンピラが復讐しにくるパターンはジョジョではお約束ですからね。

 中の人については、間田役は下和田裕貴(ヒロキ)。あんまり意識したことがない声優なので、私の中でイメージは「コメットさん」でとまってる人なんだけど、そういや同じジャンプ漫画なら「めだかボックス」あたりにも出てたな。その他、今回はちょいちょい女子高生が登場しており、中の人が桑原由気だったり、「ふらいんぐうぃっち」の真琴役の篠田みなみだったり。そして来週はそんなモブ女子高生を差し置いて、作中最強女子高生の山岸由花子の登場。今回ちょっとだけオリジナルで顔見せしてたけど台詞はありませんでした。出来ればゲーム版キャストそのままでいってほしいところだが……さぁ、どうなるか。

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 「このダボがァ!」っていう台詞が一番似合う声優、第6話。康一ってば本当にガラの悪そうな連中とばっかりつきあってんなー。

 いよいよ「4部らしさ」が加速していく展開。3部だったら絶対に出てこないであろうふわっとした存在感のスタンド、「錠前」だ。今回の描写ではっきりと理解出来たが、最初からずっと気になってた「スタンドが出てくるときのなんかオーラっぽい演出」って、「ここからここまでがスタンドなんです」っていうのが分かるように設定された配慮だったんだな。正直、Cダイヤモンドとかザハンドとかにいちいち変なオーラがまとわりついてるのは微妙に安っぽいし、別に付けなくてもいいんじゃないかと思っていたのだが、今回の錠前みたいに、「そうでもしないと普通のオブジェクトと区別が付かないもの」があるから、わざわざ「スタンドマーキング」をしているのだね。まぁ、今後の展開でどの程度こういう演出に意味が出てくるかは分からんけども。スーパーフライとか、全画面オーラで覆われたらたまったもんじゃないだろうな。

 さて、登場時に「どっちの」モードで登場するかが注目された玉美であるが、流石に1話でとっとと終わらせる関係上、頭身の変化が許容されるはずもなく、最初っからちっちゃいバージョンに準拠した形でのキャラデザになっている。一応、完全にデフォルメ化するのは敗北確定後(もしくはそのちょっと手前あたり)からで、Aパートの屋外シーンでは多少頭身も大きく見えるような気はするが、それでも原作登場シーンでの厳めしさはなくなっている。30分で劇的に縮んだら何が何だか分からないからな(まぁ、それはそれで面白そうだけど)。今回はそうしたちまちましたキャラがコミカルに動くお話なのでアクション部分の演出はそこまで求められるものでもないが、冒頭の猫(仮)を轢くシーンがやたらダイナミックな演出になってて笑ってしまう。もちろん、冒頭の康一のなんか鬱陶しい語りもばっちり再現。ラジオでも「さわやかな朝」って言ってるのに空が真っ黄色なのはどうかと思うけども。

 玉美のキャラってのは、やってることは小物臭いけど結構あくどい。猫のシーンだって事実をしらなけりゃ悲惨の一言だし、策のためとはいえ自分から前歯を折りにいったり、日常生活の範囲内で考えれば結構衝撃的なはずなのだ。それでも、全般的にギャグで収めようという意図でまとめられているため、例えば玉美がよろけて移動するシーンが無闇に長かったり、終始道路の上に落書きが並べられていたり、シリアスにならない方向で一気に走り抜けるデザインになっている。まー、この話で2話またぎにするのもどうかと思うしな。次回予告からすると次のサーフィス戦も1話でまとめられるみたいだし、この辺はサクサク行くんだろう。サーフィス戦、やってることは結構複雑なんだが、ややこしくならずに1話でまとめられるかな。

 今回の最大の見どころは、当然広瀬家でのエコーズ覚醒バトルということになるが、アニメの表現範囲内でエコーズを「脅威」として描くのはなかなか難しい。「玉美を轟音が襲い続けている」っていうシチュエーションを、そのまんま爆音で表すわけにもいかず、正直言って、割とショボい演出になってる。こればっかりはしょうがないのだが、「錠前」がそれなりの存在感を持っていたので、玉美が康一に押される展開がちょっと釈然としないかな。まぁ、実際に「この能力はあんまり強くないな」ってんで荒木先生もすぐにACT.2に移行させるわけだし、今回のバトルの肝はあくまでもその後の玉美自刃からの流れなので、能力そのものはあまり気にしないことにしよう。そして、そんなことよりもずっと大事なのは、「康一の家族はなんでこんなにエロいんだ」という部分である。原作でどうだったか忘れたけど、ママンもおねーちゃんも乳でかすぎやろが(姉の方は原作でもかなりエロかった印象はあるが)。なんでこんなグラマラスな一家からあんなちんちくりんの康一が生まれてしまったのか。ひょっとして父親の影響? そういえば、家族写真で康一の父親も映ってたけど、あれってひょっとして本邦初公開?

 まぁ、とにかく「おかーさんが悶えて喘ぐ」という部分をクライマックスとして受け止めておけばいいと思います。ちなみに残念ながら中の人は知らない名前でした。そうそう、注目されていた玉美の中の人はなんと鶴岡聡。旦那もイロモノ枠でいい感じにキャラが爆裂してますね。ちなみにジョジョシリーズという枠で見ると、1部のワイアードベックに続いての配役でした。……イロモンだなぁ。次回の間田は誰になるでしょうかね。調べてみたけどゲームとかでもボイスが付いたことはないのかな。まぁ、あんまりキャスティングされた人間も嬉しくはないだろうが……。

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 しょうなのぉ?! 第5話。祝、音石明のCV継続。やっぱり森久保ボイスが落ち着くよ。レッチリさん自身もほぼエフェクトとかかけずにそのまましゃべるのね。3部で出てきた「自分でしゃべるスタンド」ってほとんどエフェクトかかってた気がするから割と新鮮。

 今回のタイトルは「虹村兄弟その3」だ。正直言うと、原作のイメージではバッドカンパニーを倒した後にまるまる1話分も形兆と話すことないやろ、って思ってたんだけど、余裕のある尺とはいえそこまで間延びした感じはしないな。一応、親父さんを発見するまでの康一の台詞なんかがちょっとオリジナルで、あとはエピローグの億泰のくだりもオリジナルかな?(原作が手元にないので定かじゃない) 1話目から継続している傾向として、仗助と康一の関係性とか、「高校生の日常生活」をフォローする部分は割とオリジナルで補強されてる気がする。冒頭の康一の台詞に関しても、「康一はやれば出来る奴」っていうイメージを来週からのお話の前に多少なりとも印象づけておくための下準備なのだろう。まぁ、原作の展開でもそこまで唐突だった印象もないけどね。

 今回メインで描かれたのは、虹村一家の悲劇である。4部の中でもトップレベルに不幸な目に遭っているのが形兆とその親父さん。まだ3部が終わって間もない時期に掲載されていたお話なので、まだまだDIOの影響が色濃く残っている、という繋ぎのエピソードとして機能している。まぁ、冷静に考えると色々と謎な部分も多いのだが……結局親父さんはどこで何をする仕事の人だったんだろう。これ(とプッチ神父)以外では、DIOが他所で悪さしてたっていう話はほとんど聞かないんだよな。まぁ、世界中の女に手を出してちょいちょい子供は作ってるけど。肉の芽で支配した人間って、シリーズを遡っても花京院・ポルナレフとこの親父さんだけだよね(あとエンヤ婆がお仕置き装置として仕込まれてたか)。花京院・ポルナレフが「肉の芽で支配しないとDIOの軍門に下らない高潔な精神の持ち主」だったための処置だったと考えるなら、ひょっとしたら親父さんもポルナレフ並に優秀な戦士だったのかもしれません。実際、息子は2人ともかなり有能なスタンド使いなわけで、「ジョースターの血」ならぬ「虹村の血」も、何かが変わっていたら物語の主人公になっていたのかもしれない。家政婦の虹村さんは知らん(一応それなりのスタンド使いだ)。

 結局、世にも珍しい、「DIOの死後の被害者」となってしまった親父さんは治療する当ても見つからず、息子二人は介護の疲れから悪の道に走っていたということである。形兆はそこからすぐに弓と矢を手に入れる行動力と情報収集力を持っている。マジでこいつ凄いな。その分億泰がかなり残念な子になってしまっているが、おそらく優秀な兄が全部面倒をみてくれてたんだろうな。億泰は兄のことをずっと尊敬していたし、どこか「お兄ちゃんみたいになりたい」と思っていたはずなのだが、なかなか自立心を育てる環境にはいたらず。皮肉なことに、今回形兆が死んだことによって、億泰の自立の物語がここから始まるわけですからね。あ、でも億泰ってこの後も経済的に不自由しないんだよな……形兆のあの死に方で生命保険とかが下りるかどうかは微妙だし、既に現時点でそれなりに蓄えがあったのだろうか。どんどんすごい奴だな、形兆。まー、バッドカンパニーがあれば色々とあくどいことしてお金くらいは稼げそうだけどさ。ちなみに、たっぷりと感動秘話を見せてくれた虹村父だが、アニメでこうしてたっぷりと説明されると、「この親父さんは、シリーズのラストにはどうやって救われるんだろうなぁ」って思うんですよね……こんだけ盛り上げたんだから、何とかして治るんだろうなぁ、って思うよね……。まさかここからフェードアウトするなんて思わない。多分、荒木先生が吉良っていう最強に格好良い悪役を作りあげてしまい、そちらの物語にどんどん傾倒していった結果、「DIOの残した悲劇の爪痕」っていう存在の扱いがどんどんぞんざいになっていったんじゃないか、って勝手に思ってる。DIOが残して、親父さんが引きずってる「恐怖」って、4部でメインに語られる「謎」とは性質が違うものだからねぇ。まぁ、3部から4部への過渡期ということでその辺は気にしないように。

 そして、そんな3部の「強いスタンドどうしのガチバトル」という系譜を引き継ぐ、ある意味最後のキャラクターといえるのが、今回登場したレッドホットチリペッパーというわけだ(もちろん最強はラスボスの吉良だろうが、彼の恐ろしさは単純な戦闘力に加えてその性質に表れるので、まさに4部の体現者といえる)。いやー、レッチリさん、格好良いッスね。前回までがほぼ暗闇の中でのバトル、しかも小さい動きがこまごまと集まるタイプのデザインだったために、バチバチとフラッシュを点滅させながらど派手に登場するレッチリさんとのギャップが一際強烈。「電気のスタンド」ってものすごく表現が難しいのだが(だからこそ荒木絵の秀逸さが映えるのだが)、今作ではベースとなるキャラ絵の上に火花のエフェクトを重ね、さらに発光を適宜加えることによって独特の存在感を上手く表現している。このデザインは見映えがするなぁ。引きずり込まれた形兆がジワジワと「電気になる」という描写も(だいぶ時間かかったな、という点はおいとくとして)なかなか面白い。これくらいの画が作れるなら、この4部デザインも一安心だ。まぁ、黒焦げになった形兆までがっつり描かれてたのは意外だったけども……あれ、さらっとやってるけど結構グロいシーンやぞ……。

 その後は承太郎と音石の電話トークを挟み、億泰がおうちに来るところで締め。「To Be Continued」が仗助のリーゼントにかかるところでちょっと笑った。来週は玉美の登場回。ゲーム版のCVは田中一成だったらしいが、さて、誰になることやら。このあたりからいよいよ本格的に「4部らしい」展開になっていくので、玉美と「錠前」の演出にも期待したいところだ。

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 改めて考えると、形兆が残すべき「探してたスタンド」って明らかにC・ダイヤモンドだよな、第4話。いや、結局直せなかったから目的は果たせないんだけど、とりあえず初対面で「直すスタンド」ってことが分かったら、まず仗助に一声かけるべきだったよな。

 バッドカンパニーとの本戦。そして、この戦闘もなかなかに4部らしい仕上がりになっている。3部以降、荒木先生がジワジワ定着させていった「スタンド」という概念だが、その面白さの多くの部分は、「何されるか分からない」という要素が関係している。ポルナレフ階段を筆頭に、「何をされたのかさっぱり分からないけどなんか怖い」というのが、他の少年漫画にある能力バトルとの最大の相違点であり、実際、荒木先生もあの手この手でこの「何が起きてるか分からない」を魅力的に描くようにしている。この「違和感の描出」が極まったのは5部だと思っているのだが(グリーンデイのどうしようもない展開とか、ソフトマシーンの無茶ネタとか)、4部もそうした「違和感の描写」に脂がのっている時期で、このバッドカンパニーだって蓋を開けてみれば「ちっちゃなミリタリー」という割としょうもないネタのはずなのだが、出てくるまでの引っ張り方が楽しいからこその強敵である。アニメになったおかげでそのあたりの要素はより分かりやすくなっており、薄暗い屋内、何がでてくるか分からないところを必死に進んでいく緊張感はホラーものの定番シーン。「まだ真っ昼間なんだから室内があんだけ暗いのはおかしいだろ」とか思うけども、まぁ、そこはノリで。個人的な要望としては、カンパニーが正体を現してバタバタと大群で押し寄せてくるシーンはもっとド派手に馬鹿馬鹿しくやってほしかった気もするが、まぁ、アニメの作画リソースのこともあるし、充分演出効果は出ていただろう。

 「ちっちゃいミリタリー」という、なんかパッとしない印象の能力ではあるが、近距離パワー型のC・ダイヤモンドと正面から打ち合うだけの火力を持ち、さらに直接ダメージソースは種類が豊富。戦力が拡散できるので遮蔽物が多いそれこそサバゲフィールドみたいな戦場ならば作中でもかなり上位の戦闘力を持つと思われるバッドカンパニー。射程距離はC判定なのでハーヴェストのように広範囲に作戦行動を展開することは出来ないだろうが、単体で動くタイプの敵を取り囲むくらいの動きは余裕。それにあれだけの数で統制が取れていることを考えれば、当然自分の意志で操作出来ることに加えて、ある程度はプログラムのように自動で能力を行使することも出来るはず。仗助が飛ばした釘を空中で爆散させた動きなんかは、おそらく形兆本人の身体能力では不可能な挙動だが、カンパニーに「勢力下に侵入した異物を排除しろ」という命令をセットしておいたから対処出来たのだと思われる。まぁ、そう考えるとフィニッシュのところのミサイルをくらってしまったのは完全に慢心だったということになるが……。しょうがないよな、およそ警戒していない方向からの火力だったので意識が向いていなかったのだろう。

 几帳面さとスケールの大きさ(小ささ?)を併せ持つバッドカンパニーと、その小隊長である形兆。今回はその格好良さが存分に発揮された回。ほとんど仗助と形兆がしゃべっていたわけだが、前回「流石に年齢的にどうなんだろう……」と思っていたシム兄ぃの声も、今回のように「軍隊に命令する上官」ポジションだとすげぇしっくり来るということが分かった。なるほど、ここまで考えてのキャスティングやな。ジョジョのキャラってのは大体の連中がテンション上げるとブチ切れるので役者泣かせ(もしくは役者冥利に尽きる)キャラだと思うのだが、しっかりと要望に応えられるだけのキャストは本当に立派だ。今回は康一君がグリーンベレーに刺されたときの悲鳴なんかもとても良かったし、やっぱり恵まれたアニメだと思うよ。

 そうそう、やっぱり恵まれたといえば億泰だよ。いやー、あっという間に「馬鹿」が定着しそうだし、仗助との一連のやりとりでもうポジションが固まった感。クソみたいな人間がいっぱい出てくる作品だが、こういう友情物語は本当に真っ直ぐ描くのよね。シーザーしかり、ポルナレフしかり。一応、みんなジョースターの血という黄金の魂に感化された形での友情形成なので、格好良いのは仗助のはずなんだけど、それに応えられる名脇役ってのは必須よね。歴代のサポートキャラを並べてみるとそれがよく分かる……そういや定助ってサポートらしいサポートがいないな。康穂はなんか違う気がするし、吉良……じゃないよなぁ。

 さて、次週で虹村兄弟編が決着。いよいよ最初のボスキャラである「アイツ」が登場します。ここまで億泰以外のキャラはキャスト総取っ替えなわけだが、あの人は何とかゲーム版のままでやってほしいなぁ……。もう、あの声でギター鳴らす姿以外は考えられないでしょ。

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 なんかザハンドがのっぺりしてるな、第3話。カラーリングが白基調だから全体的にメリハリが出ないのが妙な印象の原因なんだろうか。白黒の原作だと肩パーツが黒なんで重厚感が出てるが……改めて見ると、やっぱり妙なデザインだな(まぁ、大体のスタンドはそうなんだが)。

 今回はオリジナル要素も少なめで順当に原作を進行。冒頭に前回の振り返りが少し入ったところを見ると、今期も尺はキツキツどころか多少緩すぎるくらいのものなんだろう。結局全部で何話構成になるのかはよく知らないけども、まぁ、詰めすぎるよりはずっといいわ。3部の時みたいな適度な緊張感が持続出来るかどうかだな。

 さて、記念すべき億泰の登場回。本作では唯一ゲーム版からキャストが変わらずに続投しているキャラだが、こればっかりはしょうがないじゃない。もう、髙木渉のこの声しか考えられないんだから。登場時の億泰は一際チンピラ要素が強い状態なのでもう、中の人もノリノリで血管ブチ切れそうなくらいのテンション。まぁ、これがあと数週間もすれば愉快なお友達になりますからね。悪ノリしてる億泰も楽しみだし、要所で締める格好良い億泰も早く見たい。個人的に楽しみなのは1、イタリア料理を食べる億泰。2、最終決戦、兄貴に「呼ばれて」フラッと帰ってくる億泰の2つですかね。

 まぁ、現時点ではそんな億泰も立派な敵キャラ。ザハンド自体のデザインは正直微妙なのだが、そのスタンドから繰り出される瞬間移動攻撃のエフェクトはなかなか面白い。こういう部分は漫画原作では分かりにくい「時間」の演出なので、アニメにしてどのように表現するかはスタッフの腕の見せ所。今後も色んなものを削り取ってくれるはずなので、クレイジーダイヤモンドの「直す」エフェクト同様に、楽しみな要素の1つではある。しかしこうしてみると、不良っぽい連中どうしの戦いのくせに手数よりも口数の方が多いバトルだったんだな……。

 さらに、第一ステージのボスキャラ(?)ともいえる形兆も当然登場。CVはなんとシム兄ぃこと志村智幸。どう考えてもその声で学生服は無理があるだろ……と思ってしまうが、まぁ、億泰の兄貴だし、戦力的には充分大物であるから、それくらいの威厳は与えなきゃしょうがない。誰だってそーする、俺もそーする。億泰が割とシンプルな(そして変な)顔のデザインだが、形兆は素直に「ジョジョの強そうな奴の顔」なので、今作の簡略化されたデザインの中で彼の強さをどう見せていくのかも難しいところ。っていうか、彼のスタンドをどうやって描くか、ってのが序盤の作画リソースとしては一番ハードなところかもしれない。そう考えると、バッドカンパニー、ハーヴェスト、パールジャム、ハイウェイスター、それにシンデレラ(の出す顔面パーツ)などなど、4部のスタンド連中は細かいパーツを無数に出す連中が多いから大変だよな。

 その他の要素としては、例えば朋子のところに承太郎が訪れるシーンなんかも色々と面白いところだが、承太郎がぼそっと言ってたはずの「フツー間違うか?」みたいなぼやきは無くなってる。まぁ、流石にそんなところまで拾ってられないな。朋子がスキスキいいながら暴れる様子はなかなか愛らしい。もうしばらく出番が無かったような気もするけど……JOJO世界のおかーさんは可愛い子が多いのでもっと活躍してほしいね。

 あと、杜王町の失踪者の人数を確認するのって原作だと康一君の仕事じゃなかったよね?(うろ覚え) 康一君が真面目に図書館なんかで勉強してると、次に控えている「実は康一は成績がちょっと残念」設定を知ってると違和感あるな。4部の男の子たちは、スタンドが使えること以外は本当に平凡な日常生活を送ってるフツーの小市民なのが好感の持てるところよね。オリジナル要素が入るなら、そういう「何となく日常」要素がたくさん入ってくるといいなぁ。

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 先週も思ったけど、テレビに映ってるキャスターってパイツァダストの時に出トチってた人なのか、第2話。まぁ、考えてみりゃ地方の放送局で朝の時間のキャスターなんて何人もいないもんな。

 さぁ、色々本腰を入れて始まりましたよ。例えばオープニングとエンディングがついた。オープニングは毎度のことながら予想の斜め上を行く仕上がりだ。なるほどね、確かに4部は「日常もの」ですからね! こういう軽いノリで思わず踊っちゃうのもアリなのかも。前クールのどこぞの回収屋さんが嫌々踊ってたのに比べれば、元々踊ってるみたいな妙ちきりんなポーズが多いこいつらは大して違和感ないわ。細かい演出面も相変わらず気が利いており、個人的には冒頭部分で康一の影から由花子が出てきて、億泰の影から兄貴と親父が出てくるところが好き。後ろの方のはっきりとキャラが出てくるカットでは物語後半の登場人物の姿は見えないが、冒頭、多数の人影が行き交うラッシュのシーンではほとんどのキャラが出てきてるっぽい。ご丁寧にネズミとか猫草とかまで出てきてるから多分スタンド使いは全員出てるな。もし分割だとするならこのオープニングでどの辺までいくかなぁ。ちなみに、オープニングは普通のアニメよりちょっと短くて75秒なのよね。微妙に勿体ないけど、その分の15秒は本編に費やしているってことか。エンディングは相変わらずのインスト曲だが、杜王町の名所(?)をパッチワークで繋ぐデザイン性が面白い。いや、でも灯台が舞台になったことはないはずだから、割と適当に繋いでるだけかな。まぁ、なんにせよ雰囲気が出ているので良い。

 予想以上に良いテンポで進んでいる本編。アンジェロ編をきっちり1話で終わらせたので仗助のキャラも一発で固まったし、原作ではいくらかなおざりになっていた感があるじいちゃんを悼む部分も、繰り返し遺影を映すことでちゃんと喪に服していることが強調されている。そういや大川さんのナレーションは今作では入らないのかと思っていたけど、やっぱり入ってたな。このまま全部のシリーズのナレーションが大川さんで統一されるとなると、やっぱりウェザーリポートは代わるんだろうなぁ。いや、何年後の話だ、って心配ですけども。CMで活躍してる定助や康穂だってそのままのキャストでやるとは思えないしな。ごまみつ団子の集英社ァ! は笑うわ。

 今回は尺も丁度良いおかげでほぼ原作通りだったとは思うんだけど、アンジェロとの攻防が映像になると原作以上にスリリングなパニックに見えて圧巻だった。ホラー映画なんかでよくある「家の中でじわじわ追い詰められていく」サスペンスがやりたかったこのアンジェロ戦。家中が水滴と蒸気に埋め尽くされていく恐怖感は映像でアピール出来る格好の題材。アクアネックレスがブランデーに変身するところなんかも妙に気合いが入っていたし、エキセントリックな色彩やデザインで見せている割に、液体の表現とか細かいところできっちりやることはやっているのが抜け目ない。そして今回も連発していたクレイジーダイヤモンドの「直す」効果演出とか、アクアネックレス、スタープラチナなどの「異物感」とか、3部の時のスタンドが完全に「兵器」というか「武器」になっていたのと比べて、4部のスタンドは「日常に混じる異物」としての存在感が出ているところも面白い。2話目にして早くもこのデザインが気に入ってしまったかもしれない。参ったねこりゃ。

 ラスト、アンジェロ岩にもうワンパン入れるくだりが描かれなかったが、エンディングに映ったアンジェロ岩は「完全版」になってたし、来週冒頭にもうワンシーン加えるのかな? まー、あのままだと怖すぎるもんなぁ。

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 賑やかしからのしっとりエンド、最終話。終わってしまったなぁ……4部……くるかなぁ……。

 大団円です。知ってます、もう何百回と読んでるんだからそりゃ知ってます。でも、やっぱりアニメになると良いものですね。特にラストのポルナレフとのお別れシーン。三者三様に顔のディティールが彫り込まれててめちゃめちゃ濃いんだけど、そんなむさっくるしい男連中がちょっと目を潤ませながら別れの挨拶をするその様子が本当に素敵。本当はねぇ、この後のポルナレフの運命を考えると「いかないでー!!」って叫びたくもなるところなんだけど、しょうがないよね。彼は彼で祖国を守るために戦ってたんだから。次にアニメでポルナレフが登場するのは……4年後くらいですかね。上手くいっても。

 さぁ、まずは好例のSE付きオープニングで最後を盛り上げる。今期OPは賛否両論あるけど、こうして映像とSEと(あと先週から引き続きの謎演出と)をくわえてるのを見ると、やっぱり愛に溢れた良い出来だったと思うよ。そしてDIO様との最終決戦。逃走経路を確保して無事に復活を果たしたDIO様。原作でも「お前、もう駄目だろ……」と不安になるくらいのハイテンションで、天国のお父さん(ダリオブランドー)も心配になるレベル。このあたりのDIO様の台詞はゲーム版の千葉ボイスでの再生が容易なのだが、子安版の「最高にィッ ハイッ!↑ てやつだぁ!↑」もなかなか愉快。ゲーム版だと本当に最終戦まで持ち込んだ時にDIO様が衣装を脱ぎ捨てながら「最終ラウンドだぁ!」と叫んでくれる演出がとても好きでした。今回のDIO様は、止まった時間の中で無限の1秒を弄びつつ、きっちりロードローラーを決める。1年以上前に「3部アニメ化したとき、オラオラとか無駄無駄とか、全部キャストにやらせたらどうしても間抜けになるんじゃぁ」なんて心配してたけど、ラストオラオララッシュは文句無しでした。小野Dもすっかり言い慣れただろうし、子安は子安だし。今の子安なら脳幹グリグリしても最高にハイなままアフレコ出来そう。

 そしてあまりにあっけないDIO様の最期。でも、このエンディングはリアルタイムで読んでたときにも一切文句なかったなぁ。それまでの緊迫の展開が良すぎて、「承太郎が怒ったならそうなるやろ」っていう説得力が半端無いのですよ。これまで散々頭を使ったり、精神世界を攻めたり、少年漫画に新しい風を吹かせすぎた荒木先生だが、やっぱり最後の最後は単純明快な力でのフィニッシュ。この何のてらいもないシナリオ作りが良いのだなぁ。この「力こそパワー!」の感じと、荒木イズムの融合の頂点は4部ラストだと思ってるのだが、「力こそパワー!」感の堂々とした見せ方はやっぱり3部かな(5部以降は最終戦が色々と小難しくなりすぎるからな)。承太郎さん、良い決め技。DIOさん、良い最期。

 ジジイ、良くない悪ふざけ。どんだけマジ描写だよ。笑うわあんなん。その直前にテロップで「完全敗北」って出てるのにな。あのときジジイは目覚めて最初に見た救急車の天井だけで、全ての状況を把握してあの冗談を思いついたんだよな。すげぇなジジイ。そして最悪だなジジイ。ジョセフジョースターここにありだ。なお、この時に長いこと血を抜かれて脳にダメージがいったせいで割とすぐにボケた模様(俺調べ)。まーね、アニメで改めて見せられると本当に無茶な蘇生シーンだからね。DIO様が砕け散るときに「あー、どうみても充分な量の血液なんて残ってないわー」って再確認したからね。まぁ、血液の量の問題じゃねぇけどさ。

 ラストシーンはアニメオリジナルとして、例の写真を見ている承太郎で締め。今回のアニメ化は色々とオリジナル要素で新しい功績が多かったが、あの写真のエピソード追加はその最たる事例なのでね。良い締め方だったと思います。あー、これで来週からジョジョないのかー。……4部早う。

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 オープニングなんでやねん!! 第47話。流石に笑うわあんなん。全く意味はねーんだが、とにかく面白ければ良しという。愛されてるなぁ。

 さぁ、ラストバトルだよ。もう、DIO様が一人でウキウキしながら飛び回っている姿を見るだけでも問答無用で楽しいよ。1つ1つの出来事をきちんと説明してくれる人たちばっかりだから戦闘もとても分かりやすくていいよね! まぁ、おまえらガチバトルなのにしゃべりすぎやろ、とは思うけども。しょうがないよねぇ。DIO様も久しぶりにお外に出て浮かれてるし、承太郎もこれでようやく男だらけのむさ苦しい旅行が終わるし。お互いちょっとテンションが高いのは仕方ないんだ。

 そして、アニメ化されることでとても良く分かるのが、DIO様のお茶目というか、やんちゃというか、有り体に言えば「なーんか小物っぽい挙動」である。最初の磁石のトリックのところに始まり、絶対に承太郎の射程内に入らないチキンプレイとか、それだけならまだしもちょっと承太郎が音を立てただけでバッと飛び退いちゃう小動物みたいな機敏さがいちいち面白い。ま、全部原作通りなんだけども。確かに原作でも「(地面を指で)カリッ」→「バッ!」のところは「お前、そんな心配せんでもええやろ」とは思いながら見てた。ただ、改めて全体を通して見ると、DIO様が必要以上に用心しているのもしょうがない部分はある。何しろジョースター御一行と違って彼は本当に天涯孤独。回りに誰1人仲間がいない孤立状態だからね。他方、ジョースター勢はどれだけ仲間がいるかも確定情報はないし、ひょっとしたら第2第3の隠し玉があってもおかしくないんだ。読者・視聴者目線から見たら「DIO様、もう承太郎とポルナレフしかいないのになんでそんなにビビッてんねん」て思うけども、DIO様にはそれが分からないんだ。実際、ポルナレフがずっとチャンスを窺っていたわけで、不用意に承太郎に近づいてラッシュの打ち合いになったり、一時的に足を痛めつけられて機動力が落ちたりしていたら、ポルナレフの一撃で死んでいた可能性もあった。常にチキンプレイを心がけ、決して油断しなかったからこその舐めプ状態である。決して、DIOが馬鹿になったわけではないのである。まぁ、そこまで警戒してたのに、やっぱり負けるのかよ、って話ではあるのだが。そこはほら、少年漫画だからしょうがない。

 クライマックスということで、原作の1コマ1コマも実に印象深いものが多く、長めのカットで構成され、大見得を切る形の映像編集にも注目したい。ナイフ投げでドヤってるDIO様、カラカラの腹がいっぱいになって元気なDIO様、ジョセフの血を吸って元気いっぱいのDIO様。どれもこれも格好良い。そして、原作だと一瞬で片付いてしまう部分もアニメではじっくりと描かれており、承太郎の渾身のパンチが脳天を打ち抜くモーションなんて、必要以上にしっかりとそのダメージが刻まれている。あ、あと「散弾銃撃ってたのがヌケサクだった」という史上初公開の情報もアニメオリジナルね。原作持ってないから定かじゃないけど、ポルナレフが打ち抜かれた後の承太郎の台詞が少しカットされてたかな。でも無くなった部分はそれくらいじゃなかろうか(スチュワーデスっていう言葉はもう使えないのねぇ。「時代考証を優先して原作のままで放送してます」でもいい気がするんだけど。あの当時キャビンアテンダントなんて言葉使ってなかったんだしさ)。

 承太郎の努力が実り、調子に乗っていたDIO様は一転大ピンチ。頭が痛いだとッ! 吐き気もだ! とヘロヘロになっちゃった挙げ句に、丁寧に説明付きでガソリンをぶちまけられ、ペットショップばりにマンホールに入ろうとしたら承太郎に謎の瞬間移動芸を見せつけられてたじたじ。テンションの上げ下げが激しくて、本当に子安が楽しそうである。フィニッシュのオラオラをぶち込まれ、遥かかなたへぶっとびリタイアするところだったのだが、他の雑魚キャラとの違いはこのぶっ飛び方にも表れる。何しろ、飛びながら楽しげに承太郎と会話出来るのだ。「旅行者のあなたには同じに見えるんでしょうねぇ〜〜〜!」と嫌味の一つもプレゼントしながら完成した逃走経路。うん、旅行者じゃないし、ネタは知ってるけど、俺にも同じに見えたよ。外が暗いからもう分からないわ。あんだけ自由奔放に宙を飛び回ってたら地理的情報なんて分からなくて当然だよな。DIO様はそのあたりを理解してたってことは、一応地元だから詳しかったのかな。夜になると近くのコンビニに缶ビールの買い出しとかに出かけたことがあるのかな(パシリはヌケサク、ちゃんとした買い出しはダービーがやってそう)。あ、ひょっとしたらDIO様の「ジョースターの血統探知機」が上手いこと働いただけなのかも。だとしたらDIO様も単なるラッキーだよな。知恵比べでもなんでもねぇよ。

 さぁ、次回はいよいよ最終回。その文言にはたくさんの思い出が詰まっています。遙かなる旅路 さらば友よ。

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 ご機嫌なDIO様はあらゆるものを砕くよ、第46話。こうしてみると、花京院は本当に瞬殺なんだなぁ。全部で6人(5人と1匹)のパーティーなのに、うち2人は終盤で瞬殺って、考えてみりゃすげぇ展開。でも、アヴドゥルの死についてはヴァニラアイスがフォローしてくれてて「あいつのおかげでおまえら勝てたんやからな」って言ってるし、花京院のメッセージも、ちゃんと勝利に繋がってるんだからよく出来たお話である。

 普段なかなかお目にかかれないことだが、今回は割とダイナミックに原作の順番をいじってきている。ザ・ワールドの答え合わせ部分を後に回し、「さぁ、よかったら君も花京院と一緒にDIOの能力を考えてみようか」みたいな構成。確かに、半径20メートルエメラルドスプラッシュ発動直後にDIO目線で答えを見せてしまうと、その後の花京院の命懸けシンキングタイムがどうしても流れ作業になってしまうので、こうして順番を入れ替えるというのは面白いアイディアだ。おかげで、一番最初に花京院が吹っ飛ぶシーンは「外から見たザ・ワールドの強さ」がよく分かるようになっており、理不尽な勢いで吹っ飛ぶ花京院が実に悲惨である。わずか一撃の腹パンで沈んでしまうのは何ともあっけないが、100年前のディオの強さを考えれば、スタンドが機能しない花京院なんて単なる男子高校生でしかないわけで、最強吸血鬼とタイマン張れる道理などないのだ。そして「それでも立ち向かう」というところに意義があり、彼の断末魔のエメラルドスプラッシュは、情感もたっぷりに彼の退場を華々しく彩っている。この容赦無い流れの中では、悲しんでいるヒマもないのが辛いところである。

 そんな花京院の勇姿を見届けたジョセフが、いよいよ因縁の敵であるDIOを正面から対峙する。ハーミットパープルでしゃきしゃき空中を飛び回るジョセフの姿は(原作でもそうだけど)なかなかファンキーであるが、それ以上に、なんかオーラみたいなよく分からないエネルギーをまとってビュンビュン飛んでくるDIO様がすげぇ。あれ、どういう原理で飛んでるんだろう。原作の時も不思議だったけど、「まぁ、ザ・ワールドの力があれば思いっきり自分の身体をぶん投げることで飛行くらいできるんだろうな」と納得していた。ただ、今回のアニメをみる限りでは……完全に舞空術だな。気の力で飛んでるな。あのDIOの回りのオーラってオレンジ色の闘気っぽいものでいいんだろうか。原作だと白いから分からないけども……。まぁ、「こまけぇことはいいんだよ!」の精神でどこまでもかっ飛んでいけばいいじゃない。「時間止まってても波紋に触るとヤバいの? あくまで呼吸で得られる生命のエネルギーなんだから、止まってれば大丈夫じゃない?」とか、「半径20メートルの外からの攻撃に、射程距離10メートルのザ・ワールドが余裕で対処出来たのはなんで?」とか、「どうせ頭は波紋のバリアがないんだから、直接頭をぶん殴ればよかったんじゃね?」とか、そういうことは気にしない。DIO様は色々とお楽しみになっておられるのだ。無粋な邪魔をしてはいけない。

 何よりも楽しそう、これが一番大事なことですよ。一応ジョセフも承太郎も直接会うのは初めてのこと。ジョセフは辛うじてテレビを通じて念写で(一方的に)対話したことはあるかもしれないが、承太郎に至っては、ひょっとしたら見るのも初めてかもしれない。そんな状態にも関わらず、DIO様は大変親しげに下々の者とも対話してくれるのです。まるで旧知の親友のように、拳と拳が触れあう距離でのお戯れ。ジョセフはジジイになってるからしょうがないとしても、正直、「あのジョナサン」の子孫として、承太郎に初めて会ったらけっこうショックな気がするよ。「あの気高い精神の英国紳士の子孫も、ジャパンに渡ったらこんな憎まれ口を叩く不良学生か……」とか、ちょっと寂しくなるかもしれない。将来的には立派な海洋学者になるわけだが、そんなことはDIO様のしったこっちゃないし。でも、DIO様はやっぱり嬉しいんだ。「ジョースターの血統かぁ。久しぶりだなぁ。波紋とか懐かしいなぁ」とか、過去の思い出を色々と振り返っていたに違いない。この後ますますテンションが上がっていく彼のことを考えると、それくらいの親しみがこみ上げてくるんですよ。

 でも、猫いじめるのは良くないな。荒木センセ、ほんと猫に容赦無いよなぁ。

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