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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ホルホースよりもオインゴの方が歌唱力の点では盛り上がるな! 第36話。てっきりエンディングは次回になるかと思ってたけど今回来ちゃうのね。これって「アク役協奏曲」の2番扱いってことでいいんでしょうか。カラオケでいれると「アク役協奏曲〜オインゴとボインゴ(TV Size)」って表記されるってことは、多分2つ合わせてフルサイズってことなんだろうな……(歌うのか?)

 ハードな最終決戦を前に、一服の清涼剤のごとき心温まるホルホースエピソード。ここまでヘンテコな敵キャラはたくさん登場してきたが、やっぱりこうしてみると一番ジョジョ世界を体現している良い敵キャラっていうと、このホルホースなんだろうなぁ。単なる「悪役」ではなく、きっちり自分の主義信条で動く点は全くぶれない。そしてその主義自体も「No.1よりNo.2」という独特のもので、普通の少年漫画ではなかなかお目にかかれない設定だろう。そりゃぁ初登場時にはあっさりとアヴドゥルを殺してみせたのだから悪い奴には違いないが、エンヤ婆のときにはポルナレフの命を救ってくれたわけだし、今回だってすっかり打ち解けてまるで旧友のようにハートフルな(?)会話を聞かせてくれている。DIOを暗殺しようとする心理というのもなかなか興味深く、彼が決して「目立ちたくない」とかいう吉良吉影みたいな生き方じゃなくて、「自分の能力を活かすのはサポートが一番」と思っているからこそのNo.2設定であり、やれると思ったら思い切って天下を狙うだけの野心も持ち合わせている。こうして柔軟に戦える腰の軽さこそがホルホースの強さであり、キャラとしての魅力なのかもしれない。

 また、ここで久しぶりにDIOを登場させることは、漫画的な盛り上がりにも一役買っている。未だ顔を見せないDIO様がどういう状態でお休みになっており、何を目論んでいるのかが垣間見えるし、それとなくザ・ワールドの顔見せをすることで不気味な印象を強めている(格ゲーの技名で言えば「恐怖の片鱗」である)。また、ホルホースとの接し方で彼が部下とどういう関係を築いているのかも何となく分かる。ああしてホルホースが簡単に謁見出来るってことは、おそらくアレッシーとかンドゥールだって直接顔合わせしてミッションを命じられているに違いない。もし警護を厳重にするなら、ホルホースみたいな信用出来ない奴をダービー(弟)やヴァニラアイスが大人しく通すとも思えないし、DIOが「いいよ、どうせ俺殺されないから」って余裕を見せてるってことだ。今回のホルホースとの対話を見てると、「どうもホルホースの野郎は心から忠誠を誓うところまでいってないし、ここらで一発脅しておこうかな」ってんでわざとあのくだりを見せてやった可能性もある気がする。「ホルホースの背後に移動する」のは能力を使えば可能だけど、「静かに背後を狙うホルホースに気付く」には心の準備が必要なわけで、エンペラーを構えているかどうかを確認するためにわざわざ本を読んでるふりして能力使ってたのかも。ドキドキしながらザ・ワールド起動して、ちょいちょい振り向いてホルホースの様子を確認してるDIO様を想像すると、割と萌える。

 で、そこからホルホースは一旦アスワン経由でカイロへ戻ってくるわけだが、原作では、実際はDIO暗殺イベントはダービー戦の前に挿入されているため、日程としては「ホルホースがDIOに謁見」→「ダービーとポーカー」→「ホルホースがポルナレフに再会」の順番。この数日間に何があったかと言えば、彼は突然たばこをやめて禁煙パイポに変更しているのである。何故突然たばこをやめたかといえば、単に荒木先生が「何となくタバコがイヤ」になったというすげぇ適当な理由であり、おそらく、ダービー戦を連載してる数ヶ月の間に気が変わったのだろう。アニメ化にあたってDIO暗殺イベントの挿入箇所が移動したことで「なんか突然ホルホースがタバコやめた」感が強くなっているのだが、こうして繋げてみると、「DIOにたばこを取られた上にへんなパフォーマンス見せつけられたから、タバコが怖くなってやめた」という風に見えないこともないな(アニメスタッフがそんなこと考えてるかはしらんが)。

 さて、そんなこんなで無事にボインゴとコンビを組んだホルホース。サソリキック(格ゲーの技でいうと立ち強)イベントをこなしつつ、いざ感動のご対面。自分たちを殺しにきた敵ともフランクに会話出来ちゃうポルナレフの気立ての良さが眩しいね。本人も言ってた通りにアヴドゥルがマジで死んでたらこうも行かなかったんだろうけど、一応エンヤ婆のところでの一件もあるし、思い出話にも花が咲くってもんですわ。しかし、ポルナレフとホルホースってインドが初対面のはずなのだが、その割にポルナレフはホルホースのパーソナリティをよく知ってるよな……。案外DIOに肉の芽を植えられて自我が弱い時点で面識あったのかもね。

 結局注目されていたボインゴの予知の一部は黒歴史として闇に葬られ、今回登場したのは「鼻に指つっこみーの」だけ。まぁ、そりゃそうか。その分、おそらく史上もっともスタイリッシュかつエキサイティングな「指突っ込み」になっている。しかし、ポルナレフってのはつくづく穴を犯される運命にある男だ。尻穴を豚に舐められ、口はウンコを舐め、鼻に指突っ込まれ、最終的にはディアボロに眼球潰されてる。可哀想に。一週間鼻に指突っ込まれた状態で次回のヘンテコエピソードまで待機しててください。ちなみに、次回最大の注目ポイントは、「ポルナレフにおもいっきりくしゃみされて困り顔の承太郎」。原作だと承太郎がめったに見せない変な笑顔だった気がするんだ。あの顔、アニメでどういう風に再現されるかなぁ(すげぇどうでもいい)。

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 黒塗りになるってことはポルナレフのウンコ=承太郎のタバコ、第35話。1部の時にも話題になってた黒塗りタバコ、今回はかなりストーリーに関わる部分だったから、シリアスな場面をナイス邪魔。でもまー、制作陣としては下手に改変せずにそのまま描ききってくれたってことなのだから尊重しないとなぁ。問題なのはこんなアホな規制をかけてる放送業界の方だからな。そもそもあそこだけ黒塗りにしたって「煙草吸ってる」以外の何物でもないんだから隠す意味ねーじゃん。「いや、あれは承太郎が加えてるんじゃなくて、何故か宙に浮いてるんです」とでも解釈しろってのかよ。

 とまぁ、そんなちょっとしたことも気になってしまう緊迫の場面ですよ。ジョジョの象徴ともいえる大舞台の後編。改めて見てると、オシリス神の能力ってけっこうえぐいんだなぁ。だって「一筆書いてもらうだけでも我がスタンドは効果を発揮する」って言ってたけど、それってつまり花京院とかホリーの意思確認は一切必要無いってことだもんな。一応「魂を賭けの代償として差し出すことをいとわないくらいの信頼感」とかが制限として入ってるのかもしれないけども、それは確認のしようがないし、どうもダービーの言い方からするとそういうことは関係無くて、勝負してる相手がそれに同意するだけで第三者の魂を持ってこられるみたいだ。しかも、この場合は入院している花京院の魂を取りに行けるということになるので、スタンドの有効範囲がめちゃめちゃ広いってことに。公式では「射程距離D」らしいが、絶対嘘である。まぁ、ホリーの魂を回収しに行けるかどうかは、本人が言及してないので不明。一応「エジプト全土くらいは余裕」っていう射程距離なのかしら。あくまでも対戦相手との精神勝負なので、そのあたりの能力は付加的なもんなんだろうけどさ。ちなみに、今後登場する弟のアトゥム神との違いについてはよく「下位互換やんけ」などという話が出るが、大丈夫、オシリス神には「魂をコインに換える」という素敵な能力がある。おそらくこれは兄弟の性格の違いが現れており、弟はとにかく「勝負に勝つ」ことをのぞんだのであんな能力に、兄の場合はあくまでも「勝負を楽しむ」ことが目的だったので、相手の魂をより柔軟にゲーム目的で変える能力になったんじゃなかろうか。まぁ、戦闘でどっちが強いかって言われたらそりゃ弟なんだけども。多分「そんなイカサマはギャンブラーじゃない」ってのがお兄ちゃんなりの主張なのだろう。

 さておき、そんなダービーの能力をフルに発揮したポーカー勝負。何度も何度も原作を読み返している身には「突き詰めれば単なるブラフ対決」という記憶の残り方ではあるのだが、確かリアルタイムで読んだ時はやたら盛り上がったし、改めて見てもやっぱり盛り上がる。確かに承太郎がやってるのはどこまでもクソブラフである。これ見よがしにスタープラチナの素早さを見せるために色々と小細工を弄するところも、なんだか白々しい。だが、承太郎が上手かったのはそこまで持っていく手順だったのかもしれない。「ギャンブラーが最も得意としているであろうポーカーで勝負」という相手有利の状況を作り、ダービーが調子に乗るようにする。その上で相手の出鼻を挫き、「スタプラはえぇなぁ、やっぱり承太郎はどんな状況でも油断できねーぜ」という一種の恐怖感を植え付ける。そしてあの状況からの大ブラフ。ブラフといっても結局は「スタプラってどれくらいすごい? 実は想像してた以上に超すごい?!」という疑心暗鬼を産むことが目的なので、そこまでのセッティングが上手いこと効いてるわけだ。1セット目で負けておくことで、相手の心の緩みを生み出すことも忘れない。絶頂状態からの疑心暗鬼ってのは、勝負師であればあるほどに「こんなに上手く行くわけがない」という人生訓が足を引っ張るものである。最終的に、ダービーは己の完璧さに負けたみたいなもんである。

 そう考えると、承太郎の「単にイカれてるレベルで肝が太いだけ」ってのはやっぱりダービーの天敵だったわけだ。理屈じゃねぇからな(あとジュース持ってきた能力は1話目以来の遠距離スタプラだしな)。これまでたくさんの犠牲を払い、命懸けでやってきたエジプト旅行を、こんなところの気まぐれで全部捨てる気なんてそうそう起こらない。そう思わせた時点で勝ちなのかも。ダービーさん哀れ。でもまぁ、見せ場としては最高のところを見せられたし、戦績だけを見れば2勝1敗。この記録を残せたのはンドゥール以来の快挙。他を探しても3部スタンド使いでは残ったヴァニラアイスくらいのもんだろう。アヴドゥルたちが言ったように「1人で4人をまとめて相手した」ことは賞賛されるべき戦績なのであった(あれ? 残りの1匹は?)。

 そんな壮絶な試合の演出は相変わらずのコッテコテ。今回はOPカットしての尺のばし。オープニングやエンディングを切ると作画枚数が一気に増えるから負担が尋常じゃないって偽まるが言ってた。そしてクライマックスとなるダービーが灰になるシーンの愉快な演出。単に震えてるだけかと思ってたら、どんどん画面が白くなっていって、気付けば周りの連中までラフ画みたいになってて笑う。しかもダービーが頑張ってるところの細かい動き、リップシンクが完全に合ってたし、下手したらプレスコなんじゃないかしら。もしくはちゃんと画がついた状態のアフレコで、万丈さんが神業の合わせを見せたかのどっちか。今回はダービーが色々愉快だったので「流石のベテラン」ってなもんだが、こういう緩急が楽しめるのもベテラン声優のお見事なところである。これでおっさん声優対決も見納めかなぁ。今回他の声優としては、「その辺のガキ」役が石上静香でした。普通に考えるとダービー弟はCMのままでべーさんになる気がするので、残されたキャストはヴァニラ、ヌケサク、そしてウィルソンフィリップス上院議員……あと乞食。ペットショップは「鳴く」けどしゃべれないからわざわざキャストを当てるかどうかは微妙なところよね。当てたとしても福圓先生以上に無駄遣いになるしなぁ。

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 ダービーのほっぺたはどうなているのか問題はアニメを観ても結局解決しなかったのである、第34話。ほんとになんなんだろね、アレ。弟に至ってはおでことアゴだし。まぁ、荒木デザインにいちいち突っ込んでも意味ないんだけども。

 いよいよ幕を開けた、「一切肉体を使わないバトル」。ここまでの展開でも少なからず「パワーだけじゃない戦い」の嚆矢となっていた本作であるが、このダービー戦は、敵スタンドとのバトルという枠を守りながらも、完全に殴り合いを放棄して精神戦、戦略戦だけに絞った転機となるバトルである(オインゴボインゴ戦も一応この枠内に入るかもしれないが、あれはバトルしてないからな)。おそらくこのバトルがバッチリ成功しちゃったおかげで、この後に繋がる「ゲームバトル漫画」は新たな時代を迎えることになるのだ。すぐさまダービー弟戦というリターンマッチが存在しているし、「賭博黙示録カイジ」の連載はこの戦いから約5年後のことになる。まぁ、これ以前にだってそういう漫画はあっただろうけど、少年漫画の枠内でこれが成立したってのはでかいわな。

 改めて見ると、この「ゲームバトル漫画」を成立させるために、このダービーというキャラクターは綱渡りみたいなギリギリのタイミングで際どいことをやっている。例えば登場のきっかけ。既に散々トリッキーな相手と対戦しているジョースター御一行は、様々な敵との遭遇を警戒しているはずで、ステゴロで戦えないようなひ弱なヤツが介入するチャンスはなかなか無い。そんな状態でダービーが自分の土俵に全員を引きこむためのセッティングとして、「期日が迫って焦っている」というシチュエーションが用意されている。とにかくなんでもいいから情報が欲しいという渇望状態にするっと忍び込んでくるダービーの悠然たる態度のおかげで、殴り合いに発展する隙間をなんとか埋めている。更に単細胞のポルナレフがろくに考えもせずに突っ込んで敗北することにより、問答無用で人質を取るというセッティングも上手い。ダービー側からしたらここまでの一連の流れが成功するかどうかが最大の山場なわけで、それをサラッと自然な流れで成立させてしまったことで、この後の「殴り合いのようなゲーム」が成立している(個人的には、どうやって飼い猫を調教したのかがすげぇ気になるけども)。ダービーの強さってのはよく議論される話題ではあるのだが、ここまでのセッティングをしれっと成立させてしまう計算高さ、相手の動きを読む先見性が彼の最大の武器だったのかもしれない。なお、原作では確かポルナレフは「魂を賭けるか」という問いにYESと返事をしてなかったはずなのだが、アニメでは公正さを強調するためにちゃんと返事をしてる。まー、その辺はオシリス神の能力の制限がブラックボックスなので、どうとでもなる部分ではあるのだけども。原作だと「元々賭けなんか本気でするつもりも無かったポルナレフの魂を奪っちゃうのはどうなのよ」っていう文句が入りそうだからね。

 そして、まずは一番短気なポルナレフが黙らされる。このおかげで割を食ったというか、若干キャラが変更されたのがアヴドゥルである。元々ポルナレフとの絡みでは「冷静な大人」ポジションにいたはずのアヴドゥルが、このダービー戦では「すぐにカッカしちゃうアツい奴」という立ち位置に。本人も「感情的になりやすいから賭けには向かない」と言ってしまうくらいに、この手のバトルでは「役立たず」ポジションに置かれてしまっている。まー、これでダービーが「いかさま師ジョセフ」「冷静な占い師アヴドゥル」「クールガイ承太郎」の3人を全員相手にする展開だと流石に大変すぎるからね。一応「こめかみ打ち抜かれた立ち小便アヴドゥル」のキャラ設定だと思えば問題無いのかも。ただ、この「ちょっと短気設定」が追加されたせいで、一周した世界で子孫(?)がひどい目にあうのだけども。

 アヴドゥルが役に立たないとなると、ここで見せ場を作れるのはやはりジョセフである。これまで頼りになる孫のおかげで割と力業突破が多かったこの世界、かのジョセフジョースターのイカサマ殺法は活躍する機会が少なかった。このタイミングでのマジ「ペテンバトル」は初期からのファンには嬉しかった展開なんじゃなかろうか(残念ながら私はリアルタイムで読み始めたのが3部からだったので、その辺の盛り上がりは体験できなかったのだけども)。堂々たるジジイの立ち回りは、ジョセフというキャラの魅力が正面から描かれた良い展開である。でもまぁ、負けるんだけどね。その辺は流石のエジプト9栄神、ラスボスDIOが近づいてきてるんだからしょうがない。結果的にジョセフは承太郎の引き立て役になってしまっているのだが、まー、割とまっとうに「イカサマバトル」を実現しているのでそこまで「完敗した」って感じでもないので許してあげよう。「日光当てるまでチョコが溶けなかったってことは、テーブルめっちゃ冷たかったんかい」とか、リアルタイムで読んでた当時の幼いボクも気になったんだけど、そこはそういう世界だから。影になってるととても涼しいのです。あと「ジョセフはなんで脱脂綿なんて持ってるんだよ」ってのも気になるけど、多分救急箱みたいな携帯用の医療用具を持ってるんだろうね。ポルナレフのごたごたがあったから、その陰で色々と小細工を準備する時間はあっただろうし。いきなりの強敵に対して、そこまで周到に色々用意出来るのもジョセフの強さってことで。今回負けた分は後のダービー弟戦であっさり返してくれるから、ジョセフファンもガッカリする必要が無いあたり、荒木先生は優しいのである(なお花京院はry)。

 さぁ、次回はクライマックスとなるポーカー勝負。「すげぇ、頭脳バトルが盛り上がってる!」っていう展開からの承太郎である。うーん、近距離パワー型。ところで、イギーどこいった。今まで執拗にフォローされてきた「イギーの動向」だったけど、今回は流石に尺が足りないから補足されていないな。まぁ、その辺で猫の干し肉でも奪ってるんじゃないかな。先日、私の回りでは珍しい「原作を全く知らないけどアニメのジョジョが好き」っていう人と話す機会があったのだが、「イギーが可愛い、イギーとポルナレフの絡みが凄く好き」って言っていたので、アニメスタッフはナイスな仕事をしてると思います。もう、すっかりマスコットキャラだもんなぁ。なお、その「原作知らないファン」に「CMで出てきたジョージさんは何者?」って聞かれたので「6部のボスだよ、順調にいけば……まぁ、7,8年後くらいにはアニメに出てくるんじゃないかな」って答えときました。……順調に行くかな……。小野Dの年齢的には割とリアル。

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 中の人は50歳独身なんだよなぁ……第33話。考えてみりゃプライバシーについての情報があった敵キャラって、エジプト編ではアレッシーだけだよな。いや、別にわざわざ教えられなくても独身だろうことくらいは分かるけどさ。逆に、ダービーとかオインゴとかって所帯持ちなんだろうか……。

 アレッシー戦後半戦。今回の見どころは、いちいちおかしいアレッシーのポージングの数々である。前回登場時のヘンテコパースのアレッシーは原作のコマでも印象深かったけど、今回ポルナレフと対話してるときの変なかっこは原作には無かった気がするんだけどね。「どぉしたと、思うね?」のあたり。あと、髪型がイカれてるせいか、シーンによってちょいちょい頭身(というか顔のでかさ?)が変わっている気もする。いや、これはひょっとしたら原作通りかもしれん。とにかくすみからすみまで「変なヤツ」で一貫してるのがアレッシーのいいところですよ。ジョジョには印象的な悪役は数多く登場するが、ここまで一貫して「一切応援する要素が無い」キャラってのは大変貴重である。勝手な推測だが、このアレッシーあたりの訳の分からないノリの敵キャラを、そのまま退場させると勿体ないってんで再利用するようになったのが4部の玉美とか間田あたりなんじゃなかろうか。いや、アレッシーに仲間になられても困るけどさ。荒木先生は基本的に「格好良い奴」を描くのと同じくらいに「気持ち悪いヤツ」を描くのが大好きなのである。

 しかし、こうしてみると今回のポルナレフの勝因って、完全に「相手がアレッシーだったから」なんだよな。同じセト神の能力をもうちょっとでも頭の良い奴、性格がまともなヤツが使ったら、多分ポルナレフと承太郎の二面体勢でも圧勝出来るくらいのポテンシャルがある。何しろ単に伸ばした影に触らせるだけでいいんだから。しかも影部分(つまりスタンド部分)がダメージをくらう描写はないし、少なくとも直接攻撃を受けずに済むくらいのリーチもある。本気で相手を殺そうと思えば、(それこそ格ゲーの時と同じように)影のリーチギリギリを保ち、とにかく一発でも当てれば勝ち。あとは近づくなんて余計なことしないで胎児まで戻して消滅させてしまえばいいのである。ヘキサグラムでは最弱レベルの能力表示だったが、全体的なパワーが劣るのは特殊能力にステータスを極振りしているためだろう。アレッシーのような変態性癖さえなければDIOだって殺せそうなもんである(残念ながらDIO様は年齢が100歳超えてるのでなかなかセト神は効かないだろうけども)。

 しかし、残念ながらそこはアレッシー。相手が子供になったところをいたぶるのが大好きなので、子供が驚く顔を見るためだったら何でもやる。髪だって洗ってあげるし、わざわざ能力の多重起動なんかしないで丁寧に斧で追い詰める。あげく、身を隠したポルナレフを探す時には一人クイズ大会まで開いてくれるサービス精神の塊みたいな男だ。でも、当時お子様だったわたしゃアレッシークイズは無闇にドキドキしながら読んだ覚えがあるんだけどね。賢しい子供だったので、既に鏡のトリックについては知っていたし、「ははぁ、あの有名なヤツね」くらいの偉そうな感想を漏らしながらも、「3択問題を限定するアレッシー」→「でも、何故か一人でそれをひっくり返してドヤるアレッシー」→「外れちゃったせいで『シンプルにバケツか?!』とか訳の分からないことを言い始めるアレッシー」→「正解はお子さんの勝ちです」っていう流れが凄く楽しかった。久しぶりに2部のジョセフがやったみたいな奇術ネタが(多少強引ではあるが)戦闘に活きてるしね。それにしても荒木先生、鏡っていうモチーフ好きだよな。「鏡像」を利用したネタだと、4部のサーフィス戦が至高ね。

 ただまぁ、割ととってつけたようなトリックなので、アニメの映像にするとちょっと無理があるんだけども。水槽の描写、どう考えてもあんな自然にはならないはずだし、ポルナレフが顔突っ込んでるボール(?)の映り方が不自然になってしまう。まぁ、その辺はフィクションですんで。原作には無かった部分のフォローとしては、胎児状態のマレーナさんがあそこに収納されてたってのはしっかり書かれてたね。本来なら母胎にいるはずの胎児をあんな扱いにして大丈夫なのか、ってのは気になるところだけども。あと耳飾りが外れるシーンが妙に印象的だったり、最後のいいシーンのポルナレフの顔がどうしていいか分からないくらいこっぱずかしかったり。ポルナレフって女好きの設定だったわりに、結局生涯一人身を貫いてるんだよな。案外、ここでのマレーナさんとの出会いがずっと心残りだったのかもなぁ。……それにしても、結局マレーナさんって何者だったんでしょうね。単なる一般的エジプト市民なんだろうか。女性一人であんなでかい家に住んでる美人のおねーさん。改めて見るとすげぇ謎だ。ポルナレフが隠れた部屋は子供部屋っぽくもあるので、普通に家族がいるのかな(まぁ、ぬいぐるみ、大人の目の高さの鏡、バケツ、からっぽの机、金魚がたくさんいる水槽、っていうインテリアの部屋は子供部屋には見えないのだが)。

 ラストシーンは、承太郎の子供返りと、やるときゃやるオラオラで締め。毎度持ち上がる素朴な疑問、「承太郎の幼少期って、確かホリーが可愛がってた優等生承太郎君だった気がするんだが」っていうのは気にしない方向で。きっと母親の前では素直ないい子だったんだけど、当時から「気に入らない店では金を払わないなんてことはしょっちゅう」だったのかもしれませんし。体育は得意だったみたいなので、きっと腕っ節はいっぱしだったんでしょう。ただでさえ図体のでかいジョースターの血を引いてるし、ハーフの少年だから物珍しさで小学校なんかはいじられやすい対象だったかもしれないし、色々タフに育ってるに違いない。なお、幼少期承太郎はCV高森奈津美。なつ姉ぇも念願のオラオラが出来てとても嬉しそうでした。ほんとこのアニメのキャスティングはいちいちいいセンスしてやがる。

 なお、次週登場のダービー兄のCVはなんと銀河万丈である。OSB版(とCMの音声)では石井康嗣だったのでてっきりそのまま来るかと思っていたのだが、なんと更に渋い方向への変更。石塚運昇とのジジイ対決の重いこと重いこと。こりゃぁ期待せざるを得ないぜ……。更にCMのプッチ神父に至ってはジョージ中田である。なんやねんこのおっさん萌えアニメ。

 追伸・そういえば、オインゴ戦の時に「今後は缶や瓶入りの飲み物以外に口をつけないように」とか言ってたジョースター御一行、普通にカフェで水飲んでますね……。

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 あのおねーさんの名前、マレーナさんっていうのか、第32話。初耳だけどどっかで既出の情報なのかしら。あんだけストーリー的に近い場所にマライアとマレーナがいるのはどうかと思うけど、一般的なエジプト人名として通用するのかね(マライアは違うやろが)。

 さぁ、アレッシーだ。改めてアニメで見ていてつくづく思い知らされたのは、「ちょっと俺この辺のジョジョ好きすぎやしないか」っていうことである。なにせ、前回のマライアにしろ今回のアレッシーにしろ、自宅にコミック置いてないのに大体の台詞をそらんじることが出来るんだ。多分単に暗唱しろって言われても無理なんだけど、アニメで画が動いて次にどのコマが来るかが分かる条件下だと、「あぁ、このシーンのアレッシーはこんな台詞を言ってた」って全部本人より先んじて思い出せるんだ。我ながらすげぇ。まー、普段から毎週アレッシーとドラフトしてる仲ですからね……それもどうかと思う。多分、この辺の台詞が脳にこびりついていることと、清く正しい少年ジャンプ読者の少年には目の毒であるエロシーンが多いことはきっと無関係じゃないと思いますね。えぇ。

 さておき、そんな名シーン連発の今回。正直、前回キャストが判明した時には小野坂アレッシーってどうなんだろうと思ってたんですよ。どうしても3部格ゲーの声が骨の髄まで染みこんでる身としては、ちょっと高いな、って気がしてたんです。そういやゲーム版の声って誰だったんだろう、と思って確認したらなんと垂木勉氏だと知ってびびったんだけども(ポルナレフと兼ね役)。そりゃあの人の声ですり込まれてたら、他のどんなキャストも不安にはなるわ。しかし……まぁ、流石という他ないね。これは確かにアレッシーだった。エラかったし、ヘンでもなかった。いや、変態だけども。振り切れ120%の変態役ってやっぱり性に合ってるのかなぁ。アザゼルさんとアレッシーが同じ人っていうのは現代社会の摂理やな。片や淫奔の悪魔、片や嵐と暴力の神ですよ。完璧ですね。流石は金髪の悪魔。

 演出面では、チャカ戦の時にやたら気になった「ゴゴゴゴゴ」の書き文字、最近割とよく出てくるようになったが、もう慣れただけなのか、今回はそこまで違和感なかったかな。ポルナレフの目のところからの「ジロリ」書き文字が出てくるとこなんかは斬新な演出だったし。「この調子だとひょっとしてチャリオツのパミーも書き文字じゃねぇかな」って思ったらやたらに可愛い「パミー」が聞こえてきて笑った。子供ポルナレフ、チャリオツはふじゅの担当。クソガキやらせたら鉄板ですね。香港でのスゴナレフ(すごい角度で立つ超絶パースのポルナレフ)同様、原作のコマに忠実な「すごい角度で立つアレッシー」も再現されていたし、やっぱり原作のコマは11つ非常に丁寧に作られている。中でも、ポルナレフがアレッシーを追いかけるシーンの背景動画はかなり頑張ってる。そうだよな、あのシーンはああいう演出にするしかないから、全力で描くしかないものな。この濃さで安定した作画状態っていうだけでも偉いのである。

 セト神のスタンドについては……まぁいいか。ここからしばらくの後にリトルフィートというちょっとだけ似たスタンドも出てくるが、純粋に子供化出来る能力は強力無比。しかも、ほんの一瞬で大体10歳くらい小さくできるのだから、知られてさえいなければかなりの能力である。これまでずっと「マライアとアレッシーってなんで共闘してたんだろう」って不思議に思ってたんだけど、「ジョセフにセト神使っても不利になるだけだから」っていう理由に今更気付いたよ(そういやアーケードモードの若いジョセフのシナリオって、アレッシーに若返らせてもらう設定だっけ)。まぁ、マライアだって長距離攻撃が苦手な承太郎やポルナレフを相手にした方が勝率高い気もするけどさ。ひょっとしたら「とにかくジョセフだけマライアがひきつけ、残りの3人は全部アレッシーが叩く」っていう計画だったのかも。アヴドゥルが向こうに行っちゃったのがマライアの不幸だったと。

 個人的に嬉しかったのは、もう二度と出てこないと思っていたマライアが(繰り返しとはいえ)今週も名台詞をいっぱい叫んでくれてたこと。これで多分永久にお別れだろうけども。そのマライアが出てきたのはイギーの気まぐれのおかげなのだが、あのシーンは何のために入れてたんだろうね。「マライア・アレッシー戦の時にイギーってどこにいたんだよ」っていう疑問の解消のためかな。ただ、あそこでジョセフ・アヴドゥルコンビのピンチにそっぽを向いて歩いていくシーンを入れちゃうと、なんかすげぇ薄情なヤツに見える気がするけどね。このくらいの時期だとまだイギーも心許したわけじゃないのかねぇ。いや、そもそもペットショップ戦の時だってジョースター御一行の一員っていう意識があったかどうかも定かじゃないけどさ。来たくもなかった砂漠に連れてこられて辟易してるだろうに、なんだかんだで承太郎たちについて行ってるイギーは割とお利口さんである。

 しかし、今週でジョジョ屈指のエロシーンも全部終わりかな。来週、事後のマレーナさんの艶っぽい表情が最後の頼みの綱。ポルナレフは便所で襲われるのを嫌がってて、今回無事にバスルームにちょっとだけランクアップしたよ。やったね! ……それなのに来週あんなことするのはどうかと思う。チンコは無修正でしたが、○ンコはどうなるでしょうか。ちなみに、局部全開、修正無しでおっぴろげたキャラクターは、今期2人目です。1人目は、百合ヶ咲るるちゃん。

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 なんか下品なアニメが2本続いたんですが、第31話。うーむ、「アニメにすると想像以上に酷かった」パターンだな。原作だとそこまで気にならんかったのだが、冷静に考えて「ジジイとお顔をぺったり密着させてトーク」はすげぇ嫌だな……。

 ある意味エロ回。いや、次回以降の方がエロ予想は強いんだけどね。こうして振り返ると、このマライア戦、アレッシー戦って、突然トチ狂ったようにジョジョらしからぬエロ要素がまとめて襲ってきた回だったんだな。荒木先生、この時期に何か思うところでもあったんだろうか。編集に「エロを足してください」って言われたとか。本気で描けばそりゃぁマライアくらいのエロさは余裕ですよ。これが巡り巡って数年後に徐倫のオナニーシーンとか欠片もエロくないことになるという……まぁ、やりたいことが全然違うんだろうなぁ。今回色が付いて動いている艶めかしいマライアを見ていて、「足もケツもエロいが、実はヘソもエロい」というとても大切なことに気がついた。マライアさん、エジプトの炎天下であんな露出度の高い格好してると皮膚がエラい事になりませんかね。まぁ、有色人種の方が日焼けには強いらしいし、そもそも現地民なんだったら問題無いと分かった上であの格好なんだろうけど。それにしたって乳出しヘソだし黒ストッキングはなかなかにマニアックな格好よね。ありがとうございます。

 そして、前回も褒めたけど今回も褒めさせてね。こればかりは私のアイデンティティだから勘弁してね。彩陽マライア、いいよね。前回「思い切ったキャスティングだぜ!」って思ったけど、よく見たら共通点はあるよね。もちろん肌の黒……げふんげふん。相変わらず85年組の出す不思議な艶めかしさは健在で、媚びっ気たっぷりのおねーちゃん演技の彩陽というのも実に良い物です。あー、でも「ビチグソがぁ!」のところはやり過ぎだった気もしますけども……ああいうディレクションなのかよ。完全にキャラ壊れてたやん。いや、もう原作絵からして(何故かあのコマだけ)完全にぶっ壊れてましたけどね。単なる「綺麗なおねーさん」で終わらせてくれないあたり、荒木先生も罪作りである。原作の場合、「ビチグソがぁ!」の次の瞬間にはまた元のおすまし顔に戻ってて笑ってしまうのだけど、アニメでもその辺は完全再現。普段のマライアの表情って低血圧っぽくてそこが不可思議なエロさに繋がっているのかもしれない。あの目の下にあるラインがなんなのかは未だによく分からんけども。

 そして、マライアの最大の見せ場である「武器」の下り。格ゲーでいうところのスパコン「何想像してんのさ」。磁力マックスで当てるとゲージを8割削り、スタンドモードがないキャラだとガードの上からでも容赦無く半分削るという鬼のような技。「ポケットの中の武器」と言っていたけども、どう考えてもあの部分を「ポケット」とは言わんよな。単にムネパットみたいにボルトを突っ込んでいただけだ。どういう素材の服なんだ。発射後「ぷしゅー」ってなってたけど、どんな伸縮性の素材なんだ。あと、大量のボルトを胸に突っ込んでたようだけども……どう考えても痛いだろ……ザクザク刺さるだろ……ブラの上から入れてたの? でもあの格好、あのチューブトップみたいな衣装でブラ出来るかな。当時ヌーブラってあったんだろうか。そもそも必殺技発動時って、服が思いっきり前に引っ張られてたから、上からのアングルだとおぱいまる見えよね。何故アニメはそのカメラアングルで放送しなかったんだ。今回の放送を機に、マライアの薄い本出ねぇかな!(ひょっとして25年前のコミケとかでは普通に製作されていたのだろうか)

 うん、やっぱりマライアのことばっかり気になるわ。だってジョセフとアヴドゥルのホモプレイなんて真面目に扱ってもしょうがないし……そういうのはそういうので専門家がいるから、そっちに頼んでください。「線路に張り付いてたってことは、電車が通過したときに電車に引っ張られるんじゃないの?」とか「マライアが電線に投げたナイフって何製なの?」とか「アヴドゥルに自動車が張り付いてきたってことは、アヴドゥルって普通乗用車より重いの?」とかも専門家に聞きなさい。多分荒木先生に聞いたら「勢いです」っていうだけだから。もうそれでいいんです。こんなよく分からない能力だけでちゃんと「苦戦」が描けるんだから、それだけで充分でしょ。改めて、頑張って走って逃げるマライアを見ると、「こんな不便なスタンド能力になって可哀想な子」っていう印象が先に来るな。まぁ、使い方次第で色々と悪用できそうなのは事実だけども。ミューミューとかミラションとか、女性のスタンド使いってへんな能力押しつけられることが多い気がする。いや、6部以降は大体の連中が変だけども。

 そんなわけで、3部の最後の女性スタンド使いであるマライア戦もつつがなく終了。続けざまに、個性だけなら誰にも負けない、アレッシー戦へと続いていく。めでたくちょっとだけ登場したアレッシー。そのCVはまさかの小野坂ヤング。いやー、変態のキャスティングっていうのは楽しみなもんだが、まさかここにヤング師匠を切り出してくるとは……恐ろしいことをしでかすスタッフやで……。ちなみに親切なおねーさん役は甲斐田さんかな。 「エロいねぇ」。

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 運昇さんうるせぇ、第30話。もう、マイクぶっ壊れる勢いで叫んどる。ジョセフって実際はこの台詞全部英語で言ってるんだよな。「ちょんぎれる〜〜〜!」とかは一体どんな言葉になってるんでしょうね。

 待ちに待ったマライア回。ジョジョ全編通しても非常にレアな、「普通に美人なおねーさんのスタンド使い」である。珍しい理由は大きく2つあり、1つは、4部以降、荒木先生のキャラ造形がどんどん勢いを増していき、男女を引っくるめても常識人や普通の人を捜すのが困難になること。そしてもう1つは、キャラ設定以上に荒木先生のデザイン面が尖りすぎて、普通の感性で「綺麗なおねーちゃん」に見えるキャラがなかなか出てこないことである。6部とか割と女性いるのに、どこを見ても「可愛い」のはいないという……あ、でも7部8部はそこまで悪くないかも。シュガーマウンテンとか、ルーシーとか。でもまぁ、マライアは間違いなくグンバツにいい女。

 そして、今回のアニメはそんな貴重な貴重なジョジョの女性要素をここぞとばかりに拾い上げ、まさにグンバツな女性に仕立て上げるために作られたお話になっている。モーションの1つ1つが実にエロくて良い。冒頭で花京院の病院のシーンがあり、そこで看護婦が登場しているのだが、このおねーちゃんも決してブスではないはずなのに、何故か無闇にガタイがごつくてあんまり色っぽくない。ジョセフがホテルの廊下ですれ違った女性もそうだし、トイレで出てきたモンスター軍団は論外。ほとんど「女性らしさ」というものを意識させない作中で、マライアだけが、唯一のセックスシンボルであるかのように女性らしさを振りまいているのである。そう、これがマライアなのだ。攻撃手段にしてもアクセサリーを使ってくれたりするし。いや、来週はナットやボルトになるけども、それでもちゃんとおっぱいミサイルにしてくれるあたりは気遣いの出来る子ですよ。今週はとにかくグンバツの足、そして尻。ずっと後ろ姿なのでそこばかりが強調されているが、のらりくらりと逃げ回る時の走り方もとても丁寧な女の子走りで、動作がいちいちフェミニンである。マライアって多分試合後も死んではいなかったと思うので、是非とも社会復帰してエロいお仕事にでも就いてほしいものである。あー、でももし肉の芽を使われてたとしたらDIOが死んだ時点でアウトかなぁ……。九栄神レベルの連中の忠誠心ってどうなんでしょうね。

 さて、そんなマライアを相手取るのは、まずはとにかくやかましいジョセフ。老いてますますうるせぇジョセフは、実はこれまでのバトルでもあんまりシリアス一辺倒になったことは無いので、「コメディバトルはポルナレフに任せる」っていう認識は確実におかしいのだが、今回はいつにも増してひどいありさま。その理由は、相手が女性なのでいまいち熱意が出ないってことと、相手がこれまで戦ったことのないトリックプレイヤーなので戸惑っているという部分があるのだろう。もともとジョセフの方が小細工で勝つタイプの人間であり、相手が力押ししてくることを前提にして、足を掬う戦法が基本。それに対し、マライアの場合は言ってしまえば「攻撃すらしてこない」スタンドであり、単にステージトラップを用意して自滅を待っているのである。そりゃぁ戦いにくいだろう。こうして近距離戦でもなし、かといって完全に遠隔操作でもない「中間距離戦」というのは、まさにジョジョならではのスタンドバトルの醍醐味といえる。まー、本当に全力で勝つ気ならばわざわざ正体を現さずにずっとつかず離れずでジョセフが勝手に死ぬところを見守るべきなんだけどね。おそらく、本体が近づくことでスタンドの効きを早める効果もあるのだろう(ホテル宿泊中にあまり磁力が上がらなかったのは、マライアが近づかなかったからだと思われる)。このあたりの扱いの難しいスタンドを、しっかり使いこなしているあたりにマライアのキャラが伺える。なお、「こんな能力があるならミドラーと組めば色々捗ったし、画面も華やかになるんじゃねぇの」とちょっと思ったけど、この時期のスタンド使いってまだまだ一匹狼が多いからね。どっかの二次創作とかスピンオフで「夢のスタンド対決」企画とかあったら面白そうだなぁ。

 で、ジョセフと一緒に行動をともにするのは、自称クール担当のアヴドゥルさん。「これは私の役回りじゃない」というメタ発言は、もうこの辺のバトルをシリアスにする意志がないという作者の意図の表れ。基本的に「ものを燃やす」くらいしか能がなくていまいち戦っても映えないアヴドゥルに新しい方向のキャラ特性をつけてあげようという親心かもしれない。あと、単にアメリカ人のジジイとエジプトマッチョが頬を寄せ合う不気味な絵面が描きたかっただけかもしれない。……多分後者だろうな。「磁石のスタンドとか面白そうですよね」「味方同士がくっついちゃって戦えないの」「ポルナレフとジョセフだと遊びすぎだし、もうポルナレフ使い過ぎちゃったね」「……アヴドゥルだと面白くね?」みたいな流れ。どんだけ好き放題やらかしても「キャラ崩壊」とか騒がれないのがジョジョという作品の不可侵性である。まぁ、登場時女の子だと思ってたやつがごつい野郎に変わってても文句言われない漫画だからな……。荒木飛呂彦・ゆでたまごは神域。

 ちなみに今回、ポルナレフ・承太郎組はお休み。のんびりジジイを待っています(ポルナレフは2週間後にまた忙しくなるからな)。しかし、金槌が飛んできた時のポルナレフの淡泊な反応は原作の時も違和感バリバリだったけど笑ってしまうな。お前、床屋にすら襲われたんだから、金槌が飛んできたらもうちょっと警戒しろよ。

 そしてもう1人、冒頭の病院のシーンはアニメオリジナルだが、花京院が思ったよりも早く合流出来るために何となく理由付けしてるらしい。窓の外を見ながら「承太郎、ジョセフさん、ポルナレフ、アヴドゥル、イギー……」とかつぶやかれると、その直後に「終わったよ……」って入れたくなりますよね。なお、このシーンで登場した看護婦さんの中の人はなんと宮森の中の人、木村珠莉である。何回聞き直しても分からない。まぁ、まだこの子の地声知らないからだけども。そして、何と言っても今回の注目ポイントは、マライアの中の人、高垣彩陽であろう。ここで彩陽である。ジョジョ出演声優としてはスフィア一番乗りだ。今後の作風を考えると、戸松とか愛生とかはあんまり出られそうにないので、この機会で出てきたのは嬉しい限り(美菜子は山岸由花子でも辻彩でも割と出来そうだ)。マライアが登場時に見せたどこかアンニュイなような、不可思議な色気がいい感じで出ている。次週は打って変わって色々元気になるが、引き続き彼女の名台詞がてんこ盛りなので期待大。やっぱり「圧倒的に上回っている!」。

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 グリーンドルフィンst刑務所にジョジョリオンの差し入れは多分アウトだと思うよ、第29話。徐倫、わざわざスタンド使って腕に何縫い付けてやがるんだ。ウルジャンのCMは毎回破壊力があって、「なんとか6部までアニメ化してもらわないと」と思わせるのである。

 アヌビス神の後半戦。前半戦でたっぷりと「なんかおぞましい怖さ」が表現出来ていたので、後半戦はうってかわって肉弾戦の厚みとセンスがどこかおかしい荒木ギャグがふんだんに詰め込まれた展開に。まぁ、前回だってギャグの部分は多かったんだけども。ここからマライヤ、アレッシーと続くわけだろ……基本的にほとんどギャグだな。純正シリアスオンリーってペットショップ、ヴァニラアイスくらいか。

 さて、前半はカーン戦。ここはあまりオリジナル要素は入っておらず、せいぜいまわりの人が「おい、カーンどうした?」と聞いてくれることで、いくらか「町の床屋のおっさん」感が強くなっているくらいだろうか。もうちょっと「ぜっっっったいに」のところ溜めても良かった気もするけど、あくまでカーンは前座だからしょうがないかね。ぶん殴ってくるカーンを評して承太郎が「珍しく正統派のスタンド」と言っているが、もう、この辺りになってくると何が正統派なのかもよく分からんよな。つい最近戦ったンドゥールだって割とガチ戦闘タイプだったけど、それ以外に殴るしか能がない相手っていうと、タワーオブグレーとかホイールオブフォーチュンとかか? 今後は30年近くに渡るジョジョの歴史の中で「殴るしか能がない」奴って存在したっけかなぁ(ドラゴンズドリーム?……は違うか)。

 そんなカーン戦でも、改めて見るとよく分からん部分はいくつか見つかるもので。まず、ポルナレフが剣針飛ばすまで黙って見ている承太郎。いやいや、どう考えてもポルナレフが単に床屋の親父にちょっかい出されてるだけじゃねーだろ。助けたれよ。襲われた瞬間は寝てたみたいだからしょうがないけど、流石にあんだけ騒いでるんだから起きてるだろ。寝ぼけてたのかな。そしてアヌビス神の能力というのも、実は明確に判明しているわけではない。「覚える」というのが本質であり、一度「今ので覚えたぁ」と言えばそれを上回るアクションを自動生成してくれるという、かなりチート級の能力。刀さえ残っていればどんな攻撃でも認識し、上回ることが出来るので、物理攻撃であればどんな状況にも対応可能。使用している肉体には一切関係無い(チャカもカーンもそこまで身体能力に優れてはいないだろう)。でもまぁ、それこそアヌビス神もたまたま相手にしたのが承太郎とポルナレフという近接パワー型だったから良かっただけでね。これ、アヴドゥルがいれば遠距離から焼いちゃえば終わりだろうし、下手したらエメラルドスプラッシュにも負けるかもしれん(格ゲーでも飛び道具は覚えられなかったし)。ちゃんと自分の得手不得手を理解した上でポルナレフを先に狙いに行ったのかしらね。そういえば、アヌビス神が道ばたに落ちていたのも謎だよな。誰が持ってきたんだろう。一番近くにいた人間で運搬係になりそうなのってオインゴかな。DIOの館でオインゴがDIOに「これ、ちょっとその辺まで持っていってくれる?」って渡されて、もしかするとオインゴに憑依したかもしれない。ただ、スタンド使いをボディに使うのは効率が悪いし、DIOの指示で「その辺のパンピーを使いなさい」って言われて改めてチャカを乗っ取ったと。あのくだりでチャカの親父とかじゃなくてわざわざチャカを選んだあたり、憑依先にも彼なりの好みがあるのかもしれない。まぁ、カーン、ポルナレフ、ガキ、(牛)というその後の憑依先を考えると、いざとなったら選り好みしてる余裕はないようだけども。どんなスタンド使い相手でも「触って抜かせたら勝ち」ってすげぇんだけどな。

 結局、「覚えて対応する」という能力の限界は定かでないが、「スタープラチナのパンチ」は覚えても、「白刃取り」という選択肢までは覚えていなかった、ってんでカーンは敗北。白刃取りからぽっきりと折れてしまうというのは、案外脆い材質だったのか、相変わらずスタプラがチートなだけなのか。あの体勢から両手で挟んだだけで折るって、「スタープラチナ」+「スタープラチナを覚えたカーン」の挟み撃ちで力が加わったからこそ出来た芸当なのかも。自動更新機能も良し悪しだな。そして、最後に控えしメインイベント、アヌビス二刀流ポルナレフ戦を迎える。あっさりと乗っ取られるポルナレフ、そして「ポルナレフと戦うことは考えてなかった」という、初戦のタイガーバームガーデンでは全くやる気が無かったことを明かした承太郎。その戦いは熾烈を極め、久しぶりにダイナミックなオラオラ動画で展開される良いバトルシーン。折れているとはいえ「刀を拳で弾く」という割と無茶なことをやっているスタプラさんであるが、珍しく「割と焦った表情」をしているのが見どころで、承太郎がマジでピンチだと思っていることがよく分かる。そして最大のサプライズはアニメオリジナル要素として、なんとスターフィンガー! ここで使ってくるとは! ジョジョにありがちな「その要素一回しか使ってないやん」を良しとせず、なんとここでぶっ込んできた。これによって「承太郎が色々と策を弄して状況を打開している」感がより増すことになる。そして、そのスターフィンガーで甲冑だけが壊れるという、これまた見たことのないシチュエーションになったチャリオツ。アヌビス神はアーマーテイクオフのことは知らなかったらしく、「こいつぁ便利だ」ってんでアーマーテイクオフまで「史上二度目」の披露となった。原作でいかされなかった要素をガンガンぶっ込んで盛り上げてくれるアニメスタッフ、有能。

 結局、承太郎も総力、ポルナレフも総力というぶつかりあいの結果、アヌビス神は「やった! 勝った! しとめた!」となるわけだが結局スタプラの主人公補正、力押しは底なしだったため、500年もの時代を生きた骨董品スタンドはあえなく粉みじんに破壊されてしまうことに。「覚える」能力を防御力の方にも振れれば良かったのだが。スタプラの腹に刀を突き刺したところで承太郎にも刺さってるってことはスタプラ=承太郎なのかとか、そういう細かいことは気にしちゃ駄目だ。とにかく「折りとる」という斬新な打開策でもって、刀の形をとどめられなくなったアヌビス神は事実上の死亡となる。……と思いきや、泣きの一戦、先に折り取られた方を本体にして、最後の一撃。そして、イギー大活躍。コーヒー味のガムが好きな時点でどうかと思うけど、キャンディーでもいいんだ……普通の犬ってキャンディー食うかなぁ。

 もう、この後はひたすらアヌビス神劇場。松本保典氏のアホ演技をとくと堪能すべし。いやぁ、台詞回しが本当に無茶苦茶なんだけどね。荒木ネタってこういう時の畳みかけが本当に馬鹿馬鹿しいというか、あり得ないというか……やっぱりこれを全力でアニメーションとボイスがついた状態で見たら笑ってしまうな。しかし、500年も博物館の倉庫で保管されてて大丈夫だったのに、川底だと23日で錆びるのか……。個人的には、あのとき暴れた牛が無事だったかどうかが気になりますね。牛って泳げるかな。まぁ、泳げるか。

 エピローグでは更にオリジナル要素として、前回同様にイギーとポルナレフの絡みを追加。アニメ版でのイギーは本当に恵まれたポジションになっている。夕日を見てニヤリとご満悦のイギーの表情が小憎らしくて良いし、これまでの「単なるバカ犬」ポジションから、少しだけ「夕ぐれの風情を楽しむ風流人」方向に修正されてもいる。どっちかっていうとそんなイギーの一時を邪魔するポルナレフの方が馬鹿扱いで、承太郎も「コイツと2人では行動しない」とやれやれ顔。残りの2人も「そうだな」と同意するわけだが、次回、早くも同様に2−2に分かれて行動しちゃうわけで。そして、ジジイと行動したアヴドゥルも後悔しちゃうわけで。わーい、足がグンバツだよー。

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 看護婦その2が宮森だったよ、第28話。原作では登場してないとこでちょいちょい女性キャラ増やしてくるよね。病院は女の子が多くていいよね。「1人では行動するなと言っただろう!」とポルナレフには怒鳴るのに、典明君は1人で放置していくジョセフ、鬼畜。

 今回は冒頭を含めていくらかオリジナルシーンが追加されている。例えばポルナレフがパピルス売りつけられる前までのところ、イギー追っかけるところなんかは、「なんであのタイミングでポルナレフが単独行動を取っていたんだろう」っていう原作の不明確な部分を補足したものだが、一番最初のシーンなんかは、原作通りに進行したのではあまりに出番が少ないイギーの登場シーンを増やすためだろう。確かに考えてみると、イギーってンドゥール戦が終わっちゃうとあとはペットショップ戦まで出番無いんだよな。流石にそれだけじゃ「6人目の仲間」として加わった意味が薄いんで、アニメではこうして「イギーもちゃんといるよ!」っていうことを示してくれているんだろう。そうしないと福圓先生にもギャラが発生しませんし……。特にポルナレフとの絡みが多くなっているのは、「バカ犬」イギーを際だたせるにはお騒がせポルナレフとぶつけるのが一番やりやすいってのもあるだろうが、やっぱりこの2人の関係性を深めておくことで、最後のヴァニラアイス戦への伏線を張っておくのが目的なんだろうね。確かに、あそこまでの展開でイギーが「一緒に旅した仲間」っていうイメージを植え付けとかなきゃいけないんだものね。ま、ペットショップ戦のあとだから原作でもそのあたりに違和感は無かったのだが、こうしてアニメでちゃんと「イギーとの日常」を描いておくと、今後の関係性もより明確に示せるってもんだ。また、アヌビス神を警戒しているのイギーだけ、っていう状況もアニメオリジナル。これは「切れ者」としてのイギーのイメージの補足かな。

 さて、そんなこんなでアヌビス神である。改めてアニメでじっくりと振り返ってみると、連載当時に読んでいたリアルタイムの感情が蘇ってきた。実はこのアヌビス神、めっちゃ強い。しかも、「強さ」として表れる要素は非常にストレートに「剣がめっちゃ速い」「なんでも切れる」というシンプルなものなので子供にも分かりやすいのに、そこまで積み重ねる過程は「妖刀」がモチーフとなっているので非常におどろおどろしく、つかみ所のない恐怖も兼ね備えている。当時、まだ正しい年齢層の少年読者だった私は、もしかしたらこのアヌビス神との戦いが一番絶望したバトルだったかもしれない。まず、「刀の存在に気付かないと絶対倒せない」「上限無しでどんどん強くなる」「しまいにはポルナレフまで……」と、絶望的な要素がこれでもかと盛り込まれているのだ。ンドゥールのような正攻法の脅威も見応えがあるが、そうした「どうしようもなさ」がジワジワと迫ってくる恐ろしさが、このアヌビス神にはある。今回放送されたシーンでも、例えばポルナレフが刀を抜こうとしてクラクラしてるとこなんかは「ポルポルー!後ろ後ろ!」と子供ながらに念じていたし、来週放送されるであろう、「ポルナレフが刀抜いちゃうシーン」の絶望感は半端じゃなかった。「あのポルナレフが!」ってなった。スタープラチナなんて結局無敵やんけ、って思ってたお子さんに対して、「じゃぁ、スタープラチナより速いわ」という単純明快な回答もインパクト抜群だったし。いやぁ、先週のトト神戦といい、ジョースター御一行は本当によく勝てたもんだな。

 そんな懐かしい絶望感が、アニメでも丁寧に再現されている。初めてチャカが刀を拾うシーン、チャカがスラリと刀を解き放つコマはとても印象的。そして、何故か憑依が完了すると緑色になる唇。うーん、荒木テイスト。ただ、コム・オンボでの「ゴゴゴゴゴゴゴ」だけはどうにかならんかったかな。あれ、無くてもええやんけ。今まであそこまでクドい演出はしてこなかったはずなのに、なんで今回だけあんな変な形にしたのか、謎。それだけチャカとアヌビス神の有無を言わさぬ迫力を表現したかったのかしら。いや、別に書き文字なくてもあれだけ書き込んでれば伝わるからさ。

 そして、やっぱり何度見てもヘンテコなチャリオッツの剣針。奥の手として取っておいたとのことなのだが、そんな大した技じゃねぇ。射程は1m数十㎝って言ってるけど、多分アヴドゥル戦の時はもうちょっと遠隔操縦出来てたやろ。あとラバーズ戦でも(まぁ、あれは一応射程内ではあるが)。剣針を飛ばしての攻撃は「距離を伸ばす」意味はあるのだが、「柱の陰のチャカを狙い撃つ」ことが出来た理由は謎である。剣士としてのカンなんですかね。まー、どうせこの後剣針飛ばすシーンなんてないし、チャリオツさんは割と適当なスタンドです。そういやアヴドゥル戦で見せた甲冑脱ぎも1回しか使ってないんだよな。何故、旧格ゲーは1回しか使ってない技をそれぞれスパコンにしたのでしょう(答え・それしか特徴が出せなかったから)。

 なかなか強烈なキャラだったチャカを退治し、いよいよアヌビス屈指の名シーン、カーンの営業する床屋へ。やっぱり床屋に立ち寄る流れが突飛な気もするが、まぁ、ポルナレフはオシャレさんだから。あの髪の毛は維持するのも大変だろうし。カーンも突然あんな変な外人に店に来られて焦っただろうな。「おい、コイツの髪のどこをどういじればいいんだよ」って。なんか上の方だけ適当にちょきちょきしてたけどさ。そして格ゲーに狂っていた人間ならば全てそらんじることが出来るであろうカーンの名言の数々。「顎の、下ですね」「俺だよ間抜け! アヌビスの暗示のスタンドさぁ」。ちなみに、これらの台詞は全てアヌビス神に乗っ取られた後のものなので、実際のカーンはほとんど台詞がありません。原作で、カーン本人が発したと思われる台詞はポルナレフに文句を言われた後の「ソースカ、スンマセン」のみ。ただ、アニメではそこも微調整が入っており、この台詞を言ってカミソリを磨いでいる時点で既にアヌビス神になっているようだ。確かに、カーンは「刀を移動させてくれ」って頼まれた時にしか触っていないわけで、あのときに乗っ取られたと考えるのが自然である。だとしたら、「ソースカ、スンマセン」の時には既にカーンじゃなくてアヌビス神になってるんだよな。細かい修正である(いや、誰も気にしないと思うが)。しかし、世界中どこを探しても「単なるエジプトの床屋の親父と命を取り合う漫画」なんてジョジョくらいのもんだろうなぁ。カーンがまた無駄にマッチョなのが笑える。ゲームだとやたら猫背であんまり大きく見えなかった(立ってる状態で赤石があたらない)けど、アニメだとちゃんとガタイが良く見えるな。チャカも割とマッチョだったし、エジプト人ってみんな強いわ。まぁ、アヴドゥルが桁違いにでかいが。

 さて、敵キャラは1人なのに、一気に3人ものキャストが追加されるという賑やかな回。アヌビス神本人には、きちんと威厳のある声を当てるってことで松本保典が担当。何もいうこたぁございません。来週のおふざけモードも楽しみである。そして、チャカは「憑依前」「憑依後」のギャップが楽しい曲者キャラだが、ここになんと勝杏里。この人もなかなか捉えどころのない役者でねぇ。面白い仕事をしてくれました。カーンの方はまだ本領発揮ではないが、こちらには名バイプレイヤー、宇垣秀成氏。このアニメは本当に安定してかちっとハマるキャストを当ててくれるから本当に安心して見られるよなぁ。

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