忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
みんな幸せになればいいじゃない! 第10話。

 
 森サマーはすごくいい奴。

 凸守はもっとすごくいい奴。←NEW!

 くみん先輩は畜生←NEW!

 
 ずるっこい作品である。文句を言えなくなっちゃった。やっぱりシリアスはどないやねんと思うのだが、やりたいんなら好きにすればいい。その結果六花ちゃんがもっと可愛くなるなら問題なしということにしようじゃないか。傘を使うシーンとか、対照的に活き活きと2人で写真撮るシーンとか、これまであったツールを効果的に使いつつ、あくまで見せる部分として六花のギャップを前面に押し出しているのは流石である。

 でも、やっぱり一番のハイライトは告白を受けた凸守のリアクションだよなぁ。多分部活の中で一番大人な判断力を持ってるのって凸守だよなぁ。今週最大の収穫は、ミョルニルハンマーはオプションが豊富だと判明したこと。結果、多分凸守は若くしてハゲる。

拍手

PR
ならばよし! 第9話。もう、文句言う気は一切ありません。タイトルに偽り無し。中二病が恋した話だった。

 凸守はすごい奴。

 森サマーはすごくいい奴。

 そして六花はすごくかわいい奴。

 ならばよし! もうね、なんかね、それだけですけど。なんで六花ってあんなに可愛く見えるんだろう。メインヒロインが何の臆面もなく可愛いのって珍しい部類じゃないか。やっぱり素が出てしまったときのナチュラルな反応がいいんだよなぁ。どうしたことだこれは。Aパートでは必死に否定していたはずの恋心を、森サマーに言われたらあっという間に認めてしまったのは、本当に「恋愛感情だと認識していなかった」ってことなんだろうか。森サマーがあんな胡散臭いハウツー本を持ってるのは占い・風水関係の流れで分かるとして、あんだけストレートな(間違ってもアドバイスとは言えないような)ひどい記事を鵜呑みにして猪突猛進してしまう六花が意外だ。そこは世俗の観念に負けずに邪王真眼を貫いてくれよ。結局、この展開で一番損してるのって凸守じゃないか……燃えろ凸守。何とかして君のマスターを取り返すデス。

 とりあえず踊って落ち着こう……。これだから人間は……

拍手

なんやこの展開(驚愕)……第7話。えーと、えーと……

 いや、嫌いじゃないんです、正直言って。やっぱり強引な筆力がものを言っているのか、不覚にもラストの「爆ぜろリアル」は割とグッと来たりしたんです。六花が涙を流すシーンが右側アングルっていうのもなかなか面白い部分で、今までギャグとしてしか描かれて来なかった六花の涙が、彼女のトレードマークである眼帯と合わさる演出はキました。相変わらず京アニの「泣かせ」っぷりが堂に入っている。石原さんも狙ってやってるだろうから質が悪い。

 ただ、この展開は果たして正しい方向性なんだろうか? 以前も触れたことなのだが、この作品における「中二病」要素っていうのは、「一切理由があっては駄目」なものだと思うんだ。中二病にかかるのはそういう年齢だから、という以外の何ものでもなくて、それ以外の要素は普通の青春物語が構築できる、っていうバランスが面白いと思うんだ。だから、多少無茶苦茶なキャラクターであるはずの六花に対しても、回りのみんなは明るく接してくれるし、引いたり、いじめたりという無駄な現実感が排除される。そこで残るのが「中二病と素のギャップ」という六花独特の武器であり、それを見るためにこの作品は作られているのかと思っていた。

 しかし、今回のエピソードがまるまる本当のことだとすると、もう誰も六花の中二病を笑い飛ばすことが出来なくなってしまう。もちろん、設定として「どないやねん」と思う部分も多々あるわけだが、とにかく彼女の精神構造が、本当の意味で「リアルを許容出来ず」に結界を張ってしまっているのだとしたら、それはもうネタでも美点でもなく、純粋な「弱さ」にしかならない。それを見せられても、もう今までのようなほほえましさは無くなってしまう。回りにいる人間、勇太や森サマーや凸守はそんなバックグラウンド無しでの「純正」中二病だったわけで、六花だけがそこにノイズを挟んでしまっては、回りの人間の立つ瀬もなくなってしまうだろう。残りの話数は5話残っているわけだが、このままの路線だと、勇太は本当にあった六花の「結界」を打ち破るために頑張ることになるのだろうか。シナリオラインとしてアリだとは思うのだが、これまで見てきたものとは違う作品になる、ということは覚悟しなければならないだろう。さて、どう転がしてくるのやら……。

 ま、個人的にはこっちのシリアス路線でもきちんとゴールが見えているならば見たいという欲求はあるのだが、もちろん、そんな面倒くさい悩みを抱えずに済む方法もある。「全力で凸守に逃げる」という方法が。相変わらず、彼女のスロットルレバーが一番押しやすい。いつの間にやら森サマーともすっかり仲良くなって、ブレない彼女のエネルギーが最大の清涼剤である。がんばれ凸守! ぼくらの凸守! なんでそんなに乳を恐れるんだ! 中の人の胸部装甲を考えると相変わらずの違和感だぞ! 

 あと、他の面子も順調に個性を振り回し始めているのは良い兆候。くみん先輩のあざとさはどうかと思うのだが、執拗にカメラが迫っていたあの尻のだらしなさが凄く気になるところ。まぁ、寝てるだけの人がナイスバディの森サマーと並んでしまうと差が出るのは仕方ないところだけど。なんだかんだで一番楽しんでた森サマーも、突き抜けたらだんだん可愛く見えてきたぞ。しかし、今作のメインヒロインはあくまで六花のはずなのだ。六花、お前のメンタルはそんなもんじゃないはずだ。何とかこの暗く淀んだ空気を吹き飛ばして、また僕たちの前で華麗な盆踊りを見せてくれ。

拍手

今回みたいなの好き、第5話。いや、毎週割と楽しんで見てる方だと思うんだけど、なんか感想書きにくい作品なんですよ、楽しさがとっ散らかってるから。ま、話題作だからわざわざ触れなくても「楽しんでますよ」感も共有出来るからいいかなー、と思っていたのだけど、今回は特に要所要所で楽しかったので、せっかくなので節目として記録しておくことにした。

 京アニ作画の強みだが、とにかくヒロイン勢の愛らしさが際だつのが「恥も外聞もない純正萌えアニメ」としては大きなプラス要因。「けいおん」でも同じことが言えたと思うが、並み居るヒロイン勢がどれもみなまんべんなく愛らしい。森サマーですらそこはかとなく可愛く見えるのは何故なんだろう。あの子、可愛い要素何一つないはずなのに(スタイルが良いとかは別にして)。あげく先生やらおかーちゃんまで可愛かったら、どうしたらいいかよく分からない。すごく平和でのんきな世界観なので、肩肘張らずに楽しめるのは良いです。

 どこぞで石原監督の解説を読んだのだが、そこであったのが「登場人物は基本的に六花に優しくする」っていうのがあった。この作品の肝はまさにそこにあると思う。クラスにアレがいたらどう考えてもいじめの対象だろうし、それとなく冷たくされるのを見るだけでも「六花の社会復帰物語」にしか見えなくなってしまうのでどうしてもテンションは下がる。そこは敢えてリアリティなどを取っ払って、「割と理解がある人たち」で周りを固めることで暖かみを出せるのだが、作品の最大のスパイスが「中二病の痛々しさ」なわけで、受け入れるだけではうまみも出ず、「突き放すか受け入れるか」のさじ加減が本当に難しい。前回までのエピソードではどうしてもそれが気になっていたのだが、今回は六花や凸守が絡んだのがほとんど同好会メンバーだけだったので、そうした「他者とのインタラクション」についての違和感が無く、とにかく勇太の優しさだけが確認出来たのが楽しかった理由なのかもしれない。ま、いささか包容力がありすぎる気もするが……

 ヒロイン勢では、森サマーは今のところ外野だが、くみん先輩はなかなかひどい子可愛い。プールに枕持っていくというだけでややアウト気味なのだが、どちらかというと「プールサイドのアスファルト熱くね?」という方が心配だった。あの枕、終わった頃にはぐっしょぐしょになってたんだろうな。まぁ、部室の掃除用具入れに大量の予備が入ってるみたいだから大丈夫なんだろうけど。「唯一の外野ポジション」という独壇場を上手いこと利用している、抜け目ないヒロインである。

 登場時に「こいつあかんやろ」と思っていたのが凸守。中学からの出張とか、設定上六花と被らざるを得ないこととか、あまりキャラとして活かせそうもない気がしていたのだが、前話あたりから一気に出てきた感がある。ウザかわ要素なのか、単なるテンションなのか……アニメの売りであるしゃきしゃきしたモーションが一番活かしやすいのが彼女だからなぁ。今週も、プールで加速した後の「よけろよけろよけろよけろ」のところとかすごく好き。個人的には、良い配役が目立つ今作の中でも、中の人が一番活き活きしてるのが凸守な気がするんだよね。「パパ聞き」のときには全く琴線に触れなかったすみぺであるが、凸守路線から何かが拓けそうである。

 そしてメインヒロイン六花ちゃん。まぁ、もともと可愛いキャラではあるのだが、設定での狙い通り、時折見せてしまう素の表情が出てくるときが一番の見せ場。今週も「わかんないんだよー」のところとかがたまらない。まぁ、「ホントは(おつむも)弱い女の子」っていう姿が見せられるのは良いのだが、冷静に考えると、周りの視線を気にせずにあのキャラを貫き通せる精神力は尋常じゃないと思うんだけどね。過去に類を見ない、「メインウェポンが下段攻撃のヒロイン」というジャンルから何か新境地が見えてこないもんだろうか。これで出が速くて有効な中段も持ってればかなりの強キャラだぜ。起き攻めでの揺さぶりがアツいな!(多分森サマーはやたら吸い込む投げキャラとかになる予感)

 なんの話か分からんが、とにかく楽しいってことだ。ところで、最近ご結婚なされた沖佳苗ちゃんは、きめらが本役なんでしょうか? それってどうなのよ。

拍手

 中島みゆきは何でOK出したんだ……第19話。あ、それが言いたかっただけです。ただ漫然と見ているこの作品だけど、こういう飛び道具の使い方が時たま卑怯である。今度俺も不真面目さを責められた時はBGMを「ヘッドライト・テールライト」にすればなんかシリアスになってごまかせそうな気がしてきた。

 あと、毎週楽しみにしているエンディングの合唱曲大全集ね。今週は男性パートの格好良さが中学生レベルを越える名曲、「野生の馬」。基本的に女性の高音が看板になりがちな学生合唱の中で、この曲の迫力は男の力が物を言うので、お気に入りでした。まぁ、私の場合は当時から声が甲高かったおかげでソプラノまがいのテノールでしたが……でもなぁ、せっかくなら佐咲紗花とかのきちんとした歌い手クラスのボーカルで聞きたかったなぁ。

拍手

 無駄遣いの無駄遣い、第7話。今期話題作の中では個人的にそこまでテンションを上げずに見ている今作なんですが、流石に今回はちょっと……無駄だなぁ(褒め言葉)。

 フェイ王国ネタは、どうせ京アニなんだから気合いを入れた作りになるんだろうなぁ、とは思っていたのだが、まー、仕掛けてきましたね。なんだあのキャスティング。王様や裏切り者が大木民夫・土師孝也と大物揃いなのはまだ分かる。一応名前のあるキャラなわけだし、しかし下っ端のナンバリングしか出てない兵士役に芳忠さん・玄田さん……ありえねぇ。特に芳忠さんは、キーパーソンになった「No.8」役だったけど、すっげぇ普通だったし……一体何を求めてのキャスティングなのやら。このシリーズ、次は隠し芸大会ネタが待ち受けているわけだが、はたしてモブ兵士達にどんな声があてがわれるのだろう。

 あとは……最近じわじわなのが可愛くなってきました。キョドってる時の画は本当に良い味でてるよなぁ。

拍手

 流石としか言いようがねぇ、第2話。確か放送前には「いくら京アニでも、これは面白くしようがないだろ」みたいな空気もあったはずなのだが、それが出来てしまうから京アニなわけで。

 やっぱり、前も書いたようにはかせ・なののパートはあんまり面白くない。パターンがいつも同じだと言うこともあるのだろうが、作画の途方もないクオリティがあんまり活きてこないからだ。ただ、今回は一発で分かるくらいに堀口さんのテイストが出ていて、困り果てて涙目になるなのがすごく可愛らしかったのは収穫(ちょっと唯っぽくなってたってことなんだけど)。あとはまぁ、甘食って何さ、っていうことね。次回予告のところで「関西の人は知らないかも」とか言われてたけど、えぇ知りませんよ。原作でも出てきたけど、その時はスルーしてた(はかせの独特の言い回しだと思ってた)。そういうカテゴリがあるのかぁ。いや、あんまり役に立たない知識だけど。

 そして、本領を発揮するのはやっぱりゆっことみおのパート。クライマックスとなった廊下ダッシュシーンは、本当に無駄遣いとしか言いようがない。面白かったのはみおの足が少しずつ加速していっていかにも漫画的な「多足」になるカットで、ダイナミックなアニメ的「走り」が少しずつギャグの画面に落とし込まれて記号的に変化していく様子が、執拗に細かく描かれていた。こういう部分って普通は曖昧にしなきゃいけないはずなんだけど、それを敢えて描いちゃうあたりが、本当にすごいところ。あとは正式に登場した立花みさと編では、ネット上でもよく使われる「プフー」が丁寧にコマ送りで再現。あの漫画でも、こうしてちゃんと笑いを取ることが出来るのだなぁ。

 そういや驚いたのが、次回予告でまさかのナレーションチェンジ。池田昌子さんが来たら、もう「刀語」にしか聞こえませんでしたが。ひょっとして毎週これだけの大物を呼んでくるのか。どれだけ無駄な使い方だよ。

拍手

 半年ぶりのお久し! 特典27話。放送自粛でアニメがなくて飢餓状態のタイミングで訪れた製品特典。ほんとにほんとに助かりましたぜ。

 久し振りだろうが、最終回後だろうが、一切の変化がないことがこの作品のありがたさ。今回は担当が武本さんということで「けいおん」としては大人しめの作品作りになっているが、そのあまりに平坦さは、戻ってきたことの喜びというよりも、ずっとそこにいたことを感じさせる近しさがありがたい。終始HTTの5人の絡みのみで構成された夏休みの何気ない1日は、「わざわざこんなことをエピソードにせんでもええやん」っていうくらいに何も無い。

 海外から戻ってきたムギのお土産を見て海外へ行きたいという唯に触発され、卒業旅行に海外を目指す面々。「海外に行きました!」で1話放送されるなら分かるが、特に非日常にも突入せずに、「行こうか!」ってんでパスポートを取るだけのお話。落ち着く。ただ、高校生のくせに平気で海外旅行の計画をぶち上げて、それを実行できるだけの行動力があるのは羨ましいし、何よりも平気で海外に行く計画を進められる経済力が羨ましい……ムギはいいけど、他の連中も親御さんは許可してくれるのかね。あたしが高校生の時は海外どころか県外に出るのも大冒険なくらいだったのになぁ……(引きこもり体質だからな)。そんなやっかみを除けば、いつも通りの内容といえばそれまでなので、このお話の間の各人の活躍ぶりを個々に見てみましょう。

 まずは梓。不覚にも「まちゅぴつ」でちょっと可愛いと思ってしまったぞ。1人だけ2年生で「卒業旅行」の計画に付き合わされるあたり、本当に部活第一で生活してる感が伺える。来年も旅行に行こう、とか誘われてたけど、普通に考えたら純や憂と行くのが自然だよなぁ。行きたい国はアメリカ。音楽の本場ってことで憧れがあるみたいで、本当に音楽一家なんだなぁ、というのが見えてちょっと面白いです。

 続いて、相変わらず裏方に徹している感じのムギ。唯一海外旅行が日常にある人間なので、「初めての海外!」っていう浮かれっぷりが無いだけにますます目立たない。ハイライトは護身術の訓練で梓に抱きついてたところですかね。ほんと、スキンシップが絡むとなんでも楽しそうな娘やで。

 休み中なせいか、いつもよりもアホに磨きがかかっていた気もする唯。単なる「お菓子のことしか考えてないように見える問題児」だな。悪気もなく、証明写真を撮影してる人間にうちわを差し出すとか、天然とかいう言葉はぬるすぎる気がするぞ。憂も心配するわなぁ。「NO RICE NO LIFE」は名言……?

 被害者体質、澪。証明写真を3回撮り直したことになるんだけど、証明写真って結構高いんだよね……多分1000円以上のロスですぜ。高校生には痛い出費だったと思う。それでも何となく許してしまうのは、多分相手が律だからだよ。事前に写真を撮るのも、自然に律の家で2人して撮ってたし。それなりに勉強できるはずなのに、何で受験勉強のプレッシャーで一番参ってるんだろうな。

 そして、全ての中心は当然この人、軽音部部長、田井中律。今回は旅行の立案に始まって、いつ何時もメンバーの中心はやっぱり部長さんだ。もちろん、いつだってどこか抜けてるのも部長さんだ。忘れ物を平気で弟さんに届けてもらえるってのは、おそらく普段からお姉ちゃんとして愛されている証拠だね! でもな、基本的に弟は姉に逆らうっていう選択肢が無いから、あんまり酷使しないでおくれよ! 「なんかすごく疲れたなぁー」「誰のせいだ?」「さぁー!?」のところがすごく溌剌としてて可愛かったです。

 地味にいい話が地味に後に引きそうな話。やっぱり下馬評のように、劇場版はメンバーによる卒業旅行の様子になるんですかね。アメリカ・イギリス、どこに行くのかは分かりませんが、海外を舞台にしたドラマティックな劇場作品がなかなか楽しみです。

 久し振りにつける今回のハイライト。今回も愛らしい部長の姿。やっぱり良い律ちゃんは見逃せないかな。「逃げてなーい! 逃げてないよ!」。受験だろうがなんだろうが、敵前逃亡などするはずなかろう!

拍手

 時節柄アニメはほとんどが放送を休止してしまっている今日この頃。流石にこれは仕方がないことなので、その穴を埋めるべく(?)ちょうど発売された「日常」のOVA同梱版を衝動買い。来春から本放送も始まるとのことなので、この際なのでここでちゃんと書いておきましょう。

 来春の期待株の一つである「日常」。実際は原作漫画もそこまで勢いがあるわけじゃないし、どこかに熱狂的なファンを抱えているわけでもない。それでもなお期待を持たれているのは、ひとえに製作が京アニだというその1点のみである。京アニが作れば、全く覇気の無かった原作ものである「けいおん」ですらあの勢いとなり、「らき☆すた」だって、町おこしを手助け出来るほどのヒットコンテンツに。ハルヒ、CLANNAD、らき☆すた、けいおん。この後を追う栄誉に与った新たな選ばれし者、それがこの「日常」なのである。あ、そこの君、ムント様には触れないようにねー。

 原作は既読。特に熱心なファンでもないが、読んでたらクスリと出来るし、読むのにほとんど負担もかからないので、気づけば最新6巻までダラダラ買い続けてしまっている。つまり、嫌いじゃないのは間違い無い。その上、私は京アニ信者でもある。さらにさらに、そんな京アニの中で一番信頼しているのは、何を隠そう、この作品の監督を務める石原立也氏だ。これで期待しないはずがない。ちょいとお高いOVAだって喜んで買おうってもんさ!

 で、視聴……あれ? あんまりピンと来ない……

 いや、こんな感じですよね。確かに、原作だってページ開くたびに大爆笑って漫画じゃないし、ゆるーい感じで読んでいく不条理ものなんだから、ちょいちょい笑えりゃそれでいいレベル。アニメは、京アニらしい丁寧な動画面の処理が最大の見どころで、例えば冒頭でゆっこが机から転がり落ちて壁に叩きつけられるとこなんかの躍動感は(あんな画のくせに)説得力満載だし、この作品の売りである「落書きみたいな変な顔の大ゴマ」も、気合いの入った汚い画(?)で忠実に再現。やはり、京アニの持つ丁寧さは尋常ではない。

 だが、それって言ってしまえば「漫画の力」そのもので、あまりアニメにしたうま味というのが感じられない。正直言うと、観ている途中でだんだん眠くなってしまったくらいのものである。だって……基本が会話劇なんですもん。ゆっことみおの掛け合いはまだスピード感があるからいいけど、はかせとなのの会話とか、あまりに緩すぎて、ただ流しているだけだと魅力が見えにくいんだ。原作の持ち味である大ゴマ多用の投げっぱなし感とか、意味不明な台詞のやりとりなんかが観られないので、どうしたって単調になってしまうのである。

 こうしてアニメで観ると、原作漫画はアニメで吸い上げきれていない何かで価値を見いだしているのだろうな、ということを感じる。それが何なのかは分からないので歯がゆいのだが、しいて違いを挙げるなら、今回のアニメで作った脚本は、あまり不条理さが見えないところだけを書いてしまっているのではなかろうか。特にはかせたちのエピソードは、単なる「はかせ可愛い」というだけのお話なので、初見で観ていても面白さは感じないだろう。最後に麻衣が絡む電車のエピソードなんかは、勢いもあったしオチもそれなりに楽しかったので、会話劇なんかで見せるよりも、もうちょっと勢いのある不条理ネタで攻めてきてもらっていいと思うんですよ。その方が無茶な動画も活きると思うし。噂によると4月からの本放送は2クールあるっていうじゃない。このペースの2クールだと、飽きられるのが早い気がするぞ。次に期待だ。

 今考えると、「空気系4コマ」で、しかも特別ネタに捻りをもたなかったにも関わらず何となく人気が出た「らき☆すた」って、やっぱりすごい作品だったんだな。山本寛の生み出した緊張感のあるふざけすぎたコンテワークが作品に適度な歪みを与えていたのが大きいんだろうかね。

 最後は当然キャストの話。と言っても、今回は初見の名前が多いので、正直よく分かりません。メインキャストでもゆっこ役の子や麻衣役、なの役の子はぜんぜん知りません。この3人の中ではなのの中の人が一番安定かな? まぁ、他の面々も特に気になるようなものでもなかったが……そこまでテンションが上がるもんでもない。今野宏美、相沢舞、白石稔の京アニキャストは毎度お馴染みですな。どっちも角川っていう繋がりで「らっきー☆ちゃんねる」とのコラボとかはあるんでしょうかね。今となっては誰得だけどな……

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード