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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ちょっとメイジン何言ってるかワカラナイデスネ……第9話。まぁ、既に試合空間で何が起こってるかも分からないんだけども。大丈夫、ガンプラバトルだよ!

 満を持しての決勝戦、流石に盛り上げてくる。中でもちゃんと敗れたギャン子のアフターケアにも気を配っているあたりは一億二千万のギャン子ファンにも嬉しいところで、「落ち込んでみたけどすぐ立ち直り」「セカイの調整のために協力」「多分また新しい盾の伝説を作ってくれそうだよ!」という、後に期待を持たせるエピローグとなっていた。あのままフェードアウトじゃ残念過ぎるものね。シモン同様に、セカイにとっては気兼ねなく拳で語れる良い友人になりそうである。まぁ、ギャン子本人は「友人」じゃ駄目だからワンステップ先を狙いたいんだろうけども。多分、セカイの性格からしてゆっくり愛を語らうよりも拳で語り合った方が関係性は近づきやすいだろうし、案外フミナ先輩より良い立ち位置になったのかもしれない。いや、結果は知らんけどね。

 前回から続く因縁の構築は、相手チームキャプテンのスドウや、無銭飲食して逃げたミナトあたりとユウマのつながりが補強された。スドウキャプテンは去年の全国大会で辛酸をなめさせられ、他の面々とは一段上の執念を燃やしている。そのためにビルダーとしての魂を売ってまで他人にガンプラ製作を依頼したし、全身全霊で勝ちに行く気概に満ちていた。「ビルダーであるか、ファイターであるか」という理念のぶつかりあいは現在のユウマのスタンスとも比較され、「ファイター業とビルダー業を両立させてナンボだ!」というユウマとは真剣にぶつかることになった。試合開始直後、ユウマは相手パイロットの姿を全く眼中に入れずに「ミナトの百式か!」と叫んでいたんだからひどい話である。ユウマの根性と、これからも頑張ってプラモ作るぜ宣言、そしてそれを乗り越えるスドウの執念。ユウマさん、息巻いてたわりに準々決勝に続いての2敗目な気がするんだけど、今回は相手が恰好良かったから仕方ない。ラストシーンのボロボロに崩壊したメガ式がながされるカットはもらい泣き必須である。やっぱりガンプラはぶっ壊れてこそ華がある。プロモの壊し方は天下一品のアニメだ。

 一方、ギャン子を侮辱したことで新たな因縁が生まれるかと思ったサカシタヨミちゃんだったが、何と真っ先に彼女をたしなめたのはスガであった。この展開は意外も意外。まさかそんな性格の奴だとも思っていなかったし、もしそういう性格だったらもう少し前の段階で衝突してた気もする。「ギャン子をボコボコにした罪でフミナ先輩との因縁が出来て、試合会場では3対3の試合が捗る」という展開を予想していたのだが、スガが出てきたためにフミナ先輩は怒りの矛先を収めざるを得ず、なんか半端なポジションに追いやられてしまった。そう、ぶっちゃけ、今回の人間模様は、ユウマとスドウのあたりは良かったんだけど、その他の面々は正直肩透かし気味ではあるんだよな。フミナ先輩は結局「便利な追加武装」ポジションから動かず表舞台に立たなかったし、「まだ何か隠し持ってるな」と思わせていたスガも、特に度肝を抜くようなことをするでもなく、単にセカイに対策されて終わってしまった。やっぱり武闘家タイプなのにマシンにGファイターを選んだのが悪かったような……。結局拳法家どうしのゲンコツ合戦にはならなかったので、スガとセカイのどちらがステゴロで勝つのかは分からずじまいでした。

 ただ、因縁はあまり描かれなかったとはいえ、個人的にヨミちゃんのキャラの作り方は割と好き。ギャン子disりで株下げておいてから、素直に謝罪することで性根が曲がってないことが分かるし、きちんとファイターとしての真っ直ぐさを見せてくれて、根性もある。あと単純に顔の造形が好きだった、ってのもあるけど。土壇場の合体プレイ、相手方もきちんと「チームプレイ」の片鱗を見せてくれているというのも、彼女の結束力を示した部分である。出来ればもう少し彼女が単体で活躍するシーンが見たかったんだけどね。宮里チーム、チャイカが2人もいたのに負けたのよねぇ。

 あとはもう、いつも通りの根性でまかり通る。合体には合体で対抗! みたいな単純なノリで、ついに刃牙なみのイメージ力を手に入れたセカイは我が身を犠牲にしながらの特攻、見事スガ・サカシタ連合軍を打ち破る。最後の最後で意地を見せたスドウだったが、レジェンドクラスのビルドバーニング相手に、他人からもらったメガ式では一歩及ばなかったようだ。正直、最後のキャプテンの執念を見て、「いっそここでトライファイターズが負ける展開もありじゃないか?」とマジで期待してしまった部分はある。最後の最後に試合を決めた要員は主人公補正という他ないものな。個人的に、今のところ一番格好いい活躍してくれたと思うのはこのメガ式でした。それにしても、バトルシステムで「戦闘不能」の判定ってどうやってしてるんだろうね。3部DIOみたいに全身砕けたってんなら分かるけど、ラストシーンでぶっ壊れたのって腕だけなんだけどなぁ。

 追伸:次回予告との温度差が酷すぎて風邪引きます。ムカつくプラモ部部長にでもうつして事なきを得ようと思う。

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 この世界のSF観のチープさがやたらツボ、第9話。なんかいちいち設定甘いよな。空飛ぶパトカーがあって、空飛ぶ車椅子があって、あげくパラメイルみたいな超メカまであるのに、警察に配備されてる武装は単なるネット弾だったり、手榴弾一発で大型の飛空船が撃沈したりする。どんな技術レベルなんだよ。ひょっとして、空飛ぶ関係は全部マナを費やしてるんだろうか? マナすげぇ。

 さて、タイトルの通りの内容が展開されるというとても親切かつ「だろうな」エピソード。めでたく脱走に成功したアンジュ組、ヒルダ組の2チームの同時多元中継で描き、綺麗にリンクさせてどんどん鬱にしてくれる。いやまぁ、ヒルダはさておき、アンジュの方はもう少し不幸になってもらわないと割に合わないので、視聴者側としては特に鬱にはならないんだけどね。目には目を、歯には歯を、クズにはクズを。

 他方、純真無垢な少女の頃に拉致られたヒルダの方は流石に同情の余地がある。彼女は「ママに会うんだ!」という純粋な一念のみで執念の脱走を成功させ、その目的のために、出来るだけ回りに迷惑がかからぬよう、単独行動でほとんど他人に危害を加えてない(まぁ、最初に物品の仕入れのために強盗を働いているが、その辺までは必要悪だったと諦めるしかない)。そして無事に故郷にたどり着き目的を達成したわけだが、彼女の考えているよりも11年という歳月は長かったようだ。拉致られそうになったときにあれだけすがりついてきたお母ちゃんも、すっかりおっぱいが大きくなった娘のことは忘れてしまい、初見では一切気づかずお客さん扱い。次女となるヒルダ2号機の帰宅をきっかけに過去の記憶が一気に引きずり出され、あの通りのご乱心である。まー、でも彼女の言い分も分かるよな。多分、別れた直後はずっと会いたいと思ってたはずなんだ。アンジュの母親同様、ヒルダのママンも娘がノーマだってことは分かっていただろう。あの歳になるまでマナを使わない生活を送っていたわけでもないだろうし、1話でアンジュが拉致った子供さんも大体同じくらいの歳で、母親はノーマであることに気付いていた。

 これは推測だが、現実世界でのいわゆる「障害児」と違って、ノーマであるかどうかは生後しばらくしないと分からないのではないだろうか。もし、生後すぐに「この子は残念ながらノーマですね」となったら、おそらく産院で処理されるだろうからだ。そうでなくて、多分物心のつく4〜5歳くらいになって、じゃぁマナを使う練習をしましょう、っていう段階でノーマだとばれる。その時点で、親御さんはもう子供に愛着が湧いてしまっているので、なんとかノーマであることを隠して我が子を育てようとするのだが、結局はご存じの通りのありさまになるわけだ。比較的人目につかない田舎暮らしだったヒルダも、残念ながら官憲に摘発されてしまった。その時点では、母君だって辛かったはずなのだ。しかし、どうせ連れ去られたノーマは帰ってくるはずもない。多分旦那さんとも話し合い、すっぱりと「ヒルダ1号機」のことは忘れる決心をし、代替行為として子作りに励み、改めて「1人目の娘」を育てることにした。2人目の娘はちゃんとマナが使えるし、11年経って辛かった記憶も薄れてきた。ここはもう、過去の数年間は事故にでもあったと思って、今後の人生を平穏無事に過ごしていこう……と思っていた矢先の出来事である。そりゃキレる。今までの自分の苦労をどうしてくれると。なんで自分がそんな艱難辛苦を乗り越えねばならなかったんだ、と。もちろん、「母子の情もないのか!」と怒られる向きはあるかもしれないが、そこはこの世界の「ノーマ死すべし」の思想の強さが影響する。ヒルダのことは、自分が悪いんじゃない。世間が悪いんじゃない。生まれてきたノーマがすべて悪い。例えば自分の子供が生まれたときに足が12本ある多脚生物がギチギチと這い出てきたことを想像してみるといい。そりゃ、生まれてくる化け物が悪いに決まっているだろう。そういう世界なのである。

 心にぽっかり穴があいた状態ならばまだ付け入る隙もあったかもしれないが、既にヒルダ2号機で補填済みであるし、ママンが1号のことをすっぱり忘れて考えもしなかったのも仕方ないことなのだ。……ところで、ヒルダの父親ってどこで何してるんでしょうね? 2号機がいるってことは確実にご存命だと思うのだが……昼間は仕事に出てるだろうから今回登場しなかったのはいいとして、ヒルダの回想に出てこなかったのはどういうわけなんだろう。普通、両親が健在なら「ママに会いに行くんだ」じゃなくて「両親に会いに行くんだ」じゃないのか? シングルマザー? それとも単身赴任? 何にせよ男の立場の弱い世界である。多分、世界中に「ノーマ脱走」の緊急警報は出されていたと思うのに、一番チェックすべきヒルダの実家に警察が来てなかったのも謎だよな。まさかあのあばずれヒルダがセンチメンタルに帰省だけを目的にしているとは想像していなかったんだろうか? それにしたってザルだなぁ。近隣で強盗事件が起こってるんだから、普通なら気付くやろうに。

 で、もう片方のアンジュさんの方であるが、こちらはちゃんと警戒されてた。そりゃそうだ、公宮に直接乗り込む単細胞の相手が出来ない警察組織に意味は無い。いや、割と相手になってなかったけども。いくら相手が火器で武装してるとはいえ、たかだか女1人の逃亡犯(しかもマナが使えない)相手に苦戦しすぎだろ。それとも、苦戦してなんとか再会の場所までたどり着けるくらいの希望を持たせるのが、お兄様の罠だったのだろうか。だとしたらすげぇ性格悪いな。流石兄妹だ。もちろん、末の妹であるシルヴィアちゃんだって、性格の悪さは負けちゃいない。わざわざ天使の笑顔で最愛のお姉さまを引きつけておいて、鋭くナイフの一撃! ……いや、そこはマナ使えよ。ノーマにはマナが効かないかもしれんが、車椅子のお前さんが頑張ってナイフ使ってもあれが限度だろうよ。次回予告で日記つけてる場合じゃないぞ。

 ヒルダママンの「裏切り」については一応納得出来るが、シルヴィアの方は流石にどないやねんとは思う。モモカが受信したSOSはすべてお兄様が仕組んだ罠だったということなのだろうか? いや、でも脱走してくること込みでの罠ってのは流石に無理だな。だとしたら、表面上はモモカを憎んでいるふりして、実はシルヴィアはまだ腐ってないとか? うーん、今週の表情を見る限りではそういう希望は持てない気がするし……単にそういう寝言を言う子だった、っていう可能性が一番高い気が。あれだけの悪口がスラスラ出てくる上、「足を怪我したのもお前のせいやろ」という、アンジュのメンタルに一番効くワードを的確に選んでくるあたりは王家の血筋。シルヴィアだって本気だせばギアスのナナリーみたいにダモクレスの鍵くらいなら使いこなしそうだ。……この家系、さっさと滅亡したらいいと思う。

 こうしてみると、この世界でただ1人、ノーマであることを理由にアンジュを裏切らなかったモモカってマジ天使なんだな。いや、もうこの世界では異常者といっていいレベルかもしれん。アンジュ、大事にしてやれよ。そういや、なんで学院のスポーツ用品倉庫の鍵をモモカが解錠出来たんだろう。施錠されてなくて、「軽くおして下さい」の自動ドアくらいの感じだったのかしらね。

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 そもそもギャンの盾って、中に銃としての機構も備えている関係上、実は防御力はかなり脆いっていう噂が、第8話。人の印象を評するときに「いいギャンだった」まではまだ分かるけど「いい盾だった……」ってのはどないやねん。

 ギャン子散る。予定通りの展開とはいえ、ドラマティックな散り方と相手の悪辣さのおかげで、無闇に憐憫を誘う展開となっている。流石にこれでギャン子の出番が終わりだとは思いたくないが、メインの舞台からは退場やろなぁ。ちょっと切ない。

 気付けば大会も既にベスト4まで駒を進めていたらしい。どれくらいの参加校があったのかは定かじゃないが、トライファイターズはアホ水泳部とかでも勝ち星を重ねているので、ある意味ラッキーな奴らといえるかもしれない。準決勝の相手である水竜高校もぶっちゃけ雑魚だったし。あいつら、なんで準決勝まであがってこられたんだろう。実はセカイや一部の学校だけがやたらハイレベルなだけで、他の連中は割と平均的な中学生レベルなのかもしれない。もしくは、大型モビルアーマーについてはレギュレーション上はOKだけどなかなか戦術に組み込みにくく、実装させる学校が少なかったために勝ちやすかったとか。準々決勝で大型MA対決になっていたのもそういう理由があるのかもしれません。いや、知らんけどね。装甲の厚さとか、そういう部分にも細かいレギュレーションがあるのかどうか。やりたい放題なんだったら、多少大きさに規制が入っても特大火力、鉄板装甲のMAで乗り込んだ方が勝てそうな気もする。まぁ、実際には勝てなかったけど。「3体に分離するMA」っていう時点でアドバンテージ放棄してるようなもんだしな。

 そして、準決勝を前にギャン子の猛烈アピールがセカイに襲い掛かる。なかなかの司令官、戦術家でもあるギャン子は正面からの突破を図るが、今回は「敵に塩を送る」ということでフミナ先輩の防壁もなく、割とあっさり本丸に到達。セカイは立て続けに違う女とデートを繰り返す畜生に成り果てた。いや、あれをデートと言えれば、の話だけども。ギャン子に飛びつかれて、あのメガトン級のものを押しつけられてもピクリとも反応してない奴にあれこれいちゃもんをつけてもしょうがないよなぁ。ここまでセカイが振り向かないとなると、実はギャン子がすげぇ不細工なんじゃないかって疑惑も。確かに顔はでかい。髪留めも変だ。あれはどこで売ってるんだ。多分サザキ家オリジナルブランドなんだろうなぁ。お兄様も我々の知らんところで名をあげていたようだし、案外この世界にはギャンと盾を崇める宗教的な一団が存在しているのかもしれません。

 しかし、残念ながら宮里学園はそんなギャン子の思いも願いもすべて敗北フラグへと変えてしまう強豪揃いであった。部長の操るメガ式は、シックな色合いに似合わず、そして名前の通りのメガ粒子砲がぶちかますチート機体。出会い頭に一機ぶっ飛ばしてしまう無情さを見せつける。更に、ギャン子に食ってかかっていたサカシタ・ヨミちゃんもそれなりの実力のようで、屈強なR・ギャギャを前に互角の戦いを演じる。そして曲者のスレッガーさんことスガは、彼女の純粋な思いを「遊び」と一蹴し、まさかの腕つきGファイターで蹂躙。なかなかの悪者軍団になってしまった。結局ギャン子の盾は全く意味を持たず、やたらファーストガンダムオマージュの強い宙域戦闘描写に散っていったのである。スレッガーさんの台詞とかそのまんまでパクってくるから、画面まで合わせて描くとだんだん富野風に見えてくる不思議。

 ギャン子の退場は残念であるが、ここまでやってもらってようやく決勝戦の相手が引き立つという都合もある。これまでなかなか敵キャラってのはスポットが当たらなかったからね。今回はきちんと3対3の構図が完成して準備万端。フミナ先輩は盟友であるギャン子を馬鹿にしたヨミとの激突、ユウマはサカイミナトの作ったメガ式との代理戦争、そしてセカイは武術と武術のぶつかりあい。さて、スレッガーさんは一体何流の使い手なのだろうか。っつうか、あのなり、あの性格で武術家なのかよ……。

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 ペロリーナ様はゆるキャラとしてもアウトのデザインだと思うペロ、第8話。確かに水着回だけど……なんか中盤作画がちょっと緩かったな。クリスの大活躍はもう少し気合い入れて描いて欲しかったなぁ。

 まさかの展開である。これって1クール作品ではないよなぁ。鉄壁と思われていたアルゼナルも随分なザルである。いや、そもそも鉄壁だと思ってないな。モモカがあんだけ簡単に入ってこられたし。そもそも慰問団の警備関係もかなり緩かったし。今までずっとこの警備体制で問題無かったってことなんだろうか。いくら何でもノーマしかいないからって舐めすぎやろ。今回ヒルダがモモカを脅すシーンを見ても、実銃突きつけられたらいかにマナを使えたとて分が悪いわけで(まぁ、モモカはヒルダに遠慮してマナを使わなかった可能性はあるが)、もう少し問題意識を持って取り組むべきだったな。あ、でも今年になって初めて「ノーマの中にマナを使える人間が混ざっている」っていう状態になったのが問題なのかな。だとしたら、安易にモモカの滞在を認めてしまったジル司令の責任問題ですね。

 さて、大きく動いたポイントをいくつかまとめて行こう。まず、個人的に一番意外だったのは、諸々のシナリオ展開より何より、ミスティというアンジュの過去の知り合いがあっさりと(公式に)島を訪れてしまったことである。つまり、ミスティさんというミスルギ皇国以外の人間は、ノーマ収容所としてのアルゼナルがどんなところなのかを知っていたわけだ。アンジュは初めてここに落とされたときに何もかも全く知らない状態でやってきていたので、てっきり龍退治機構としてのアルゼナルは一般社会にとって禁忌なのかと思っていたのだが、別にそんなに隔絶したもんでもないらしい(ひょっとしたらミスティもドラゴンのことを知らないで来た可能性はあるが、その場合、監察官があっさりアンジュとの面会を認めるとも思えない)。ま、確かに世界政府とそれなりのレベルで繋がっているわけで、完全な異世界ってわけにもいかないのか。アンジュがなにも知らなかったのは、ひょっとしたら実はノーマだってことをひた隠しにしたい両親が、徹底的に情報を遮断したせいかもしれない。彼女自身、ノーマの隔離保護施設があることは知っていたが(1話)、そこで何が行われてるか知らないっていうだけだったしね。後の問題は「ドラゴン」ってのが一般社会にどの程度認知され、脅威として把握されてるかだなぁ。

 で、そんな「遠そうだったけど案外近い」アルゼナルを脱走しようとする悪い子が2人。島にすっかり馴染んだと思われていたアンジュだったが、愛する妹シルヴィアのヘルプ要請を受けて気もそぞろ。最初は会う気も起きなかった過去の友人について、「そういや、あいつ利用すれば脱走できんじゃね?」と思いつき、行き当たりばったりのエスケープ。彼女の元々の計画ではモモカを連れていく予定はなかったようなので、ひょっとしたらミスティ頼みで自分だけ逃げるつもりだったのかもしれない。後に残されたモモカの絶望感は凄まじいものになっただろうに。

 幸か不幸か、同じことを考えていたもう1人の悪い子は、もう少し計画性がある。ここも今回意外だったポイントであるが、これまで憎まれ役を一手に担ってきたヒルダが、実は割と芯のあるアツい奴だった。悪辣な態度がすべて演技というわけでもないだろうが、あのゾーラに取り入って妾扱いされていたのも、そこから役割を継いで隊内で百合園を経営し続けたのも、すべてはこの1日のため。「ママに会う」という何とも乙女チックな目標のため、彼女は必死の脱獄プランを決行した。個人的には、彼女の行動の根底には「ゾーラへの弔いの意」があると考えていたので、彼女の告白がその真逆の真相を伝えたのが驚きだった。すべてを打ち明けた彼女にとって、アンジュは別に敵ではなく、むしろ利害の一致した共犯者。互いに憎み合っていた2人は、心を入れ替えて手に手を取った逃避行……とならないあたりがこの作品の素晴らしいところで、土壇場のアンジュの裏切りは「今期アニメ三大クズ」の名に恥じない立派なものであった(残りの2クズは各人で決めて下さい)。まぁ、アンジュのいう恨み辛みは一理あるっちゃあるんだけどね。殺されかけたのは事実だし、ペロリーナが酸っぱかったのならしょうがない。しかし、最後の最後、モモカのナイスアシストもあり、ギリギリで人としての優しさを失わずにすんだアンジュさん。昨日の敵は今日の友、とまではいかないかもしれないが、互いにいがみ合っていた2人が、無事に手を取り、(ある意味とても安易に)友情タッグを成立させたのであった。でもまぁ、その代償として、勝手に脱走したことで残りの全員との友情タッグはおじゃんだけどな。せっかく信用しかけていたサリアさんはまたまた裏切られて本当に可哀想だ。あ、「胸の話じゃないわよ」。

 というわけで、大きな転機となるお話だったわけですが……このアニメはそんな話だって阿漕で下品で適当なシチュエーションでやっちゃうぞ。フェスタで水着になる意味、特になし。女しかいないイベントなのにいちいちエロい企画をやる意味、特になし。突然のメリーゴーランドの説明、特になし。エマ監察官に「イカ臭い……」って言わせる意味、特になし。サリアさんの胸、特になし……。無い無いづくしの無意味イベントだ。でもしょうがないよね! そういうアニメだからね! 色々と確認できたこともありますよ。たとえば「あんなレースゲームでもいちいち大穴にぶっ込むロザリーさんってばホント馬鹿」とか、「クリス、そんなにあったのか……」とか、「蝶のように刺すことも出来る」とか。特にクリスさんの躍進は今回のトピックとして注目すべきところで、本当にどうしようもないクズのロザリーと違い、彼女はアンジュ側に転げたといってもちゃんと現実を見ており、もちろんヒルダを裏切ってのけ者にしようなんて気はさらさら無かった。彼女なりに勇気を持って最善を尽くした結果の行動だったわけだ。多分、チームサリアの中では間違いなく一番真面目で良い子である。まぁ、なんかこの活躍、死亡フラグっぽくみえなくもないけども……。クリスが頑張れば頑張るほどにガチクズとしてのロザリーも引き立つので、あれはあれでおいしい役回りだ。

 次回はアンジュが外でドンパチやる展開になるでしょうが、はたしてチームの他の面々は活躍するチャンスがあるんでしょうか? サリアさんは再会したらものすげぇ恨み節とマジカルステッキぶつけてきそう。怖い。

 まとめ:シルヴィアは容姿がアリスなのに声がカレンなので大変ややこしい。

 

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 割と真面目な話だったはずなのに次回予告で全部吹っ飛んだ、第7話。ギャン子メイン回とか、前半のクライマックス確定ですやん。「盾に誓って」って、サザキ家はどんだけあの盾に執着しているというのだ。一体どんな謂われのある家系なのだ。来週はお兄様が会場に駆けつけてくれる展開にならないかなぁ。

 さておき、まぁ、予定調和なお話だったので、今回はシナリオ面について語るべきことはほとんど無い。「相手にも相手の事情があるけど、それを知った上で戦えますか?」という、小学2年生くらいを対象にした非常に分かりやすい道徳の教科書みたいなお話。「いや、大会に優勝して手術費を稼ぐとかなら分かるけど、別に負けたからってそこまで弟さんも残念なことにはならんやろ」と思っていたら、フミナ先輩とユウマは割とダメージ受けててワロタ。っつうかセカイもそれで迷ってるのかよ。今までどれだけ相手のことを考えてこなかったか、ってことですわな。まぁ、どこぞの水泳部みたいなネタ要員ばっかりだったらしょうがないけどさ……。

 とにかく、相手側に事情があるといわれると日和る程度のモチベーションの2人は強制退場。こうしてみると割と簡単に場外が狙えるシステムになっている気がするので、「対戦相手場外押し出し特化型」の機体を作ってしまえば割とゲームメイク出来そうな気もする。いや、これもフィールドによりけりか。視界の悪いフィールドだとピンポイントで押し出しはしにくそうだし。今回はたまたま条件が重なったからああいう結果になった……んだろう。そう思わないと押し出された2人があまりにショボすぎるから。ユウマってもっとそういうところドライな性格だと思ってたんだけどなぁ。相手側の雑魚役2人がそれだけ頑張ったってことなのかしらね。

 そして、幸い「戦う」ことには慣れていたセカイだけは、そんなシンプルな道徳観念に負けることなく、「正々堂々戦う」という模範解答を選択。あとは久しぶりにBFらしい泥臭い殴り合いだ。今回は相手がボクサーということでいつも以上に拳が光ってうなる。正拳突きにクロスカウンターを合わせられる時点でかなりヤバかったような気もするのだが、そこは機体性能の差が幸いしたのだろうか。ステゴロの勝負はギリギリのところでセカイに軍配が上がった。一応、最後に決めているのが足技であり、その前のサブミッションも合わせて、ボクサーのフォロー出来ていない弱点を突いた結果だと見ることも出来るかもしれない。まぁ、ボクサーを上回るために足技主体で下半身を攻めるのって、完全に李猛虎の発想だけどな。実際、あんまりシモンは困ってなかったし。そして、「性能の劣る素組み」というハンデを背負いながらも一切手抜きしなかったはずのセカイ相手に互角以上の戦いを見せつけたシモンって、実はマシンを与えればものすげぇ実力者だった可能性がある。ガンプラバトル素人だったセカイが今のマシンを与えられただけであそこまで強くなったわけで、練習機で特訓を重ねたシモンにそれなりのマシンを提供すれば、マジで優勝も狙えるんじゃなかろうか。ただ、そうなると「ある程度スポーツの実績積んだ奴は全員ガンプラ強い」という理屈になってしまい、ガンプラバトルの会場が次元の壁を越えたインターハイ会場みたいになる可能性はある(中学生だから中体連とかかな)。世界中のスポーツを心形流が牛耳る日も遠くないかもしれない……。

 そういえば次回ギャン子とあたる予定のスレッガーさん、「ガンプラ学園」っていう訳の分からない施設の出身らしいんだけど、それなんやねん。どんな世界やねん。そもそも出身がそこだとして、「転校してきた」時点で強いかどうか分からんやん。強かったらその学校でレギュラー目指せばいいんだし。単なるドロップアウトじゃないんだろうが、よく分からん存在だな。次回でその正体が垣間見えるかしら(すごくギャン子に勝ってほしいけど、多分無理だろうと諦めている勢)。

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 サリアさん……(´;ω;`)ウッ、第7話。でもサリアさん、昔プリキュアやってたじゃないですか……。ちなみにアルゼナルにおけるプリキュア密度は、キュアブロッサム、キュアサンシャイン、キュアベリー、キュアメロディ、キュアビート、キュアブラック、キュアロゼッタとかなり充実している。ロゼッタが整備班、ブラックが監視側……意外とありそうな配置で困る。

 そんなキュアベリー、じゃない、サリアさんがメインとなり、ついにサリア隊に連携が生まれそうな、そうでもなさそうなお話。モモカエピソードのおかげでアンジュの態度は多少軟化したものの、戦闘時の傍若無人さは相変わらず。色々世話になったヴィヴィアン・エルシャ組も経済状態が楽じゃなくて困っているはずなのに、人非人のアンジュはどこ吹く風、独断専行で狩りたいだけドラゴンを狩り、モモカの養育費も含めての荒稼ぎ。「仕事しとれば問題無いやんけ」という彼女の弁も一理あるのだが、今回のように「単独ではどうしようも無い敵」が現れる可能性は常に存在しているわけで、「今がいいから」という理屈だけで暴挙を許すわけにはいかない。あくまでも軍、あくまでもチームなのだから、最低限の規律は守れ、というのがサリアさんの隊長目線からのお言葉。ただ、今回ばかりはいくらかアンジュ側にも言い分はある。すったもんだのすえに刃傷沙汰になった問題のお風呂場では、アンジュが「背中狙うようなやつがいるチームなんか信用出来るか!」ともっともな意見を述べており、「信用して欲しいならまず隊の内部から改めろ」という要請を出す。まぁ、これは正論か。命懸けはお互い様だが、流石にそんな理不尽な理由で死んじゃ話にならない。実際にアンジュはそのせいで死にかけているわけで、必死になるのも無理はないだろう。まぁ、その前にゾーラはお前に背中からどころか正面から襲われて死んでるんだけどな。

 生真面目なサリアさんはそこでちょっと揺らぐ。整備班のメイからは「アンジュが出撃して以来死人はゼロやで」と言われて更に揺らぐ。まぁ、でもそれはたまたまだけどな。幸か不幸かアンジュが寝込んだために、改めて隊の規律を編成して考え直す時間をもらおうと思ったら、ご都合主義のハードミッションでそれどころじゃなくなる。ドラゴンって多芸だよなぁ。普通ドラゴンっつったら空属性な気がするのに、まさかのグラビデ使いとか、そりゃ予想できねぇわ。直前とはいえ、魔力を関知したヴィヴィアンはやっぱり何か特別な才能を持っているのかな。世の中ではそれをマナというのかもしれんけど。で、とにかくそんなピンチに着ぶくれダルマのアンジュが都合良く現れ、結果的には命の危機を回避、更にご褒美までたくさんもらっちゃったもんだから、ただでさえアンジュ受け入れ体制を揃えていた隊内は一気に迎合ムードへ。元々アンジュも和解のタイミングを計っていた節はあるのだし、とにかく「全員で何かを成し遂げて、命が助かった」っていう事実が大事なのだろう。一応今回はアンジュ側から歩み寄った形にはなるわけだし。

 しかし……取り巻きコンビは本当にちょろかったな……。いや、クリスちゃんはまだ偉いと思うよ。ヒルダのことを考えれば、どれだけ金に目が眩んだといってもあそこで譲歩する発言はしにくかったはず。今までさっぱり自分の意見を言わなかった子だったが、そろそろ面倒ゴトから解放されたくなったのかも。もしくは、明らかにサリアがアンジュ側に回ったのを見て、ヒルダについていても得はないと判断したのか。とにかく、実は案外抜け目ない。まぁ、ロザリーは完全に流されてただけだと思うけども。これでヒルダが1人で完全孤立。ここから先は彼女の最後の抵抗が見られるだろうか。なんか嫌な奴っぽく描かれてるけど、実はヒルダって「ゾーラの弔い」っていうのが一番の動機になってるから割と真面目な奴なんだよな。次第に悪の中軸であるアンジュが版図を広げているのはやるせない事態だなぁ。

 今回はその他、実はタスクが上層部と繋がっていたという事実が判明したり、モモカを通じてアンジュの妹さん、シルヴィアと連絡が繋がったりしてしまった。そろそろ島の中だけじゃ物語も進まないだろうし、大きな大きな本筋へと進もうとしているのだろうか。んー、でもここから大きな話になるとお風呂シーンとかベッドシーンが減りそうな気がするなぁ。ずっとこの女だらけのインモラルワールドを楽しんでいたい気もするのだけども……頑張れヒルダさん。あんたのテクだけが今後の頼みの綱だよ。裏切り者のクリスをひぃひぃ言わせて懲罰する展開希望。

 あとはまぁ、ここまで触れてこなかったけども、今回は明らかにギャグ回といえるネタラッシュだったからな……いや、この作品はいつもこんな調子だっけ? ヒルダさんの本性がどうにもこうにもやるせない他、「明らかにマフラーや半纏よりも必要な衣類があるだろ」感、「洗面器って強いな」感、「いくらなんでもそこにある想定でおっぱい掴みに行く武術は無いだろ」感など、確実な突っ込み待ちが多数存在しすぎていて何がなにやら。サリアさんはなんでいちいちショップにいってあんなことやってたんだろうね。恥ずかしいとはいえ、衣装は買い取りにしてこっそりしまっておいて、一人の時に自室で堪能したりトイレに隠れてればよかったような……あ、でも同室がヴィヴィアンなのか。……全部売店のババアが悪いな。なんでも揃うジャスミンモール。そのステッキのニーズははたしてどの程度あったのか。そもそも、マナでなんでも出来るこの世界に、「魔法少女もの」っていう概念はないんじゃないのか? 謎が謎呼ぶけど、多分割とどうでもいい。

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 禿同ですわぁ! 第6話。あかん、やっぱり聖オデッサが気になってしょうがない。このまま勝ち進んでいつかはトライファイターズとぶつかることになるのかなぁ。セカイと2人でラブラブ天驚拳とか撃てるといいですね。盾! 盾! 盾ェ!!!

 順当に2回戦。1期は同じ話数でまだ学内でごたごたしていたぐらいの時期なので(メイジンのせいだが)、今回は公式戦のテンポがそれなりに早いといえる。そして、その分色んなチームが出てきて、色んなMSが出てくるってことだ。今回は残念ながらフミナ先輩が見せてくれたビデオの中くらいに留まってしまったけど、もう少し試合が煮詰まって強豪チームがはっきり分かるようになれば、更に盛り上がってくるだろう。少なくともあの水泳部連中とはどこかで当たることになるんだろうし。

 今回のテーマは「連携」である。絵に描いたようなツンデレっぷりを発揮しているサカイ・ミナトのおかげで「今回のテーマ」は毎回非常に分かりやすく提示されることになっており、ユウマに対して「これこれここが駄目だからお前ら負けるわ。さっさとバトルなんかやめてビルダーに復帰せぇや」と言いに来ることで、常にトライファイターズの弱点を教えてくれるのである。ありがたい友人だ。彼のガムシロップの入れ方が恰好良かったので是非真似したいが、ゲロ甘過ぎてしんどそうである。そういやミナト自身はバトルに参加してはいないんだよなぁ。

 前回のバトルで「ガンプラとの一体化」をクリアしたセカイだが、ユウマとの友情についてはずっと据え置き状態なので、てんでバラバラは相変わらず。そこに折良く「巧みな連携で戦場を支配することを得意とするチーム」がぶつかってきてくれるのだから、ガンプラバトルの神様はかくも親切である。まぁ、連携つっても「通信を遮断し、単細胞の馬鹿をおびき出してから各個撃破」という割と分かりやすい作戦ではあったけども。何がびっくりって、あの世界でジャマーとかがきっちり機能するってことだよな。機体間の通信なんて、普通に考えてガンプラがやってるわけはなく、あくまでバトルシステムが媒介しているはず。つまり、個々のガンプラの間にジャマーをばらまいたところで直接通信機械に影響など出るとも思えないのだが(もし障害が出るなら、機体と操縦者の間にも断絶が起こるはずである)、バトルシステムのなかではきちんとそこも再現されるのである。一体どういう仕組みになってるんだか。

 そして、仕組みのわからなさで言ったらフミナ先輩のウイニングガンダムである。もう、なんかとにかくすげぇらしい。もとがコアファイターだけなのに変形してMS形態になるだけでも結構なもんだが、なんとその先の変形パターンの1つは「残る2人の武器」であった。もう、完全に3体でのフォーメーションは放棄して徹底的に裏方に徹するわけね。まぁ、そりゃ強かったのだろうが、それだったら別にハナからユウマの機体にそのランチャーをつけて勝負に挑めば済む話では……。わざわざ機体を1機費やして合体システムを構築する意味ってなんなんだろう。戦術的にプラス要素が無いような気が……。いや、きっと何かあるんだろうな。レギュレーションを越えた火力の追加とか。この世界の「大きなMA」の既定とか明確じゃないからよく分からんけど、普通のMSタイプにあのナックルやランチャーを装備したら規定違反になるんだ。そこを、「他の機体との合体」という理由で乗り越えたと、そういうコトにしておこう。もしくは、単に「セカイとユウマが仲良くして欲しいから」っていう精神的な面での理由もあるかもしれないけども。でも、今回ミナトが「見事な連携や」って言ってたけど、別にセカイとユウマは連携してねぇよな。真の友情タッグまでの道のりはまだまだ遠いぜ。

 「今回はヘンテコゲンコツ以外は割と大人しい回かなー」とか思ってたら、Cパートでまさかの新キャラ追加。どこの学校だかもよく分からなかった変なプラモ部に、まさかのスレッガーさん(的な誰か)が。……誰やねん。あと次回予告、なんか重い。

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 明らかな立体造形物なのに四次元おっぱいとはこれいかに、第6話。あれか、既に時間軸さえも超越した超自然的な何かってことか。ある意味神々しいが、この世界の人間は大体尋常ならざる四次元っぷりを誇ってるので、エルシャさんのだけが特別って感じもしないんだけどね。

 さて、モモカが来た。ゲスしかいない世界で「モモカ」といえば某世界線ではサバゲをやることになっていたわけだが、こちらのモモカはサバゲ、銃撃、そんなものは出来ない。「荻野目モモカ」という名前はどう考えても生存戦略のためにピングドラムを探し求めていた子のはずだが、こちらのモモカはあんなタフネスもなければ生への執着もない。彼女を表すのに一番手っ取り早い言葉はヒルダさんが言ってくれていた「ここに来たばかりのあんた(アンジュ)」である。せっかく前回のエピソードで(何故かはよく分からんが)宥和政策に乗り出したアンジュだったのに、一昔前の自分の写し鏡のようなお騒がせ娘が乱入してしまったせいで、また面倒な立ち位置に追いやられてしまった。うん、でもそっちの方がいいな。なあなあになったアンジュなんて見たくないしな。ただ、残念ながら今後はなあなあ方向にしかベクトルは向いていないので、仮にモモカがすげぇ頑張ったとしても、どんどん人間関係にスパイスが無くなってくるこの流れは止められなかったものと思われる。

 これでさー、モモカが帰って来た途端に姫様根性が再燃して「ほらみろクソノーマども! 私にはこんな慕ってくれる国民がいるのよ! マナを使える人間に認められている私はあんたらとは住む世界が違うんだわ!」とか盛り上がってくれればもう少し楽しい展開になったかもしれないんだけどね。残念ながら、いくら脳が緩い姫様でも、この世界の仕組みは身体で覚えたので大した反応は示さなかった。むしろ、今となってはシャバでの記憶は忌まわしいものでしかなく、それを無神経な態度で思い出させてくるモモカは憎悪の対象にすらなった。ノーマを馬鹿にするような態度については自分も一緒だったんだからとやかく言えないが、今更「無くなった」帝国の名前を出し、そこにすがれと訴えてくるヤツを見たら、そりゃぁ嫌気も差すだろうさ。姫さんもそのあたりの一般常識を理解するまでにはしばらくかかったけど、メイドさんも同じである。でもまぁ、密入国してから1日2日の出来事であり、アルゼナルの情報は一般的な国民にはしらされていなかったわけで、この施設の常識を理解するのに時間がかかったのはしょうがないといえばしょうがない。あ、でも「貨幣経済」の概念自体を体験したことすらなかったんだっけ。やっぱり温室育ちってレベルじゃアンジュとどっこいどっこいだな。

 結局、そんな忌々しいモモカをさっさと追い出すことにしたアンジュだったが、過去の美しい思い出を持ち出され、風呂場で肌と肌を重ねて濡れ場を演出されたらあっさりと情に流された。施設内でメイドなんて連れていても一切役に立たないし、むしろ無駄飯食いが増えるんだから邪魔なだけだろ、とも思ったが、冷静に考えるとこの施設にはマナを使える人間は2人しか存在しないことになるわけだ。上手いことモモカを利用出来れば、今までなし得なかったあれこれが出来るようになるのかもしれない。そのために大枚叩いてしまったので資金繰りは苦しそうだが、どうもアンジュにとってこの世界でゼニを稼ぐのはヌルゲー臭いんだよなぁ。だってモモカが途中で揃えてた衣装箪笥とかお食事セットとかインテリアって、全部アンジュから受け取った金で買ってきたんでしょ。つまり、アンジュはやろうと思えばもうあれくらいの生活は出来るってことだ(なおかつ紙袋いっぱいの貯金は残したままで)。もう、ドラゴン退治とか真面目にやらずに悠々自適で暮らしたらいいんじゃないかな……なんだよ、結局どこの世界でもイージーモードやんけ。

 そして、最大の疑問は「ドラゴンなどの存在は極秘なので、組織の上がモモカを放っておくはずがない」という流れだったくせに、アンジュによる人身売買があっさり成立してしまったことである。いや、あかんやろ。あの施設にマナ使いが増えるのはあかんやろ。アンジュも言ってたけど、やろうと思えばモモカは施設から逃げ出して「この世の真実」を流布して回ることだって可能なわけで、それをこんなザルみたいな監視体制で許可してしまったら、秘匿性なんてあったもんじゃない。もう少し厳密に糾弾すべきところである。また、たかだか小娘一匹で施設にあっさり侵入できてしまったという事実も看過すべきでない。マナが使えるのだから何かすげぇ上手いことやれば積み荷に紛れて監視をごまかすくらいは出来たかもしれないが、そもそも「アンジュがどこにいるか」っていう情報自体が最重要機密なはずで、「滅んだ王国の従者長」なんて大したことない身分(というかむしろ弾圧される側?)のやつが関知出来るはずがないのである。モモカは一体どうやってあそこまでたどり着いたんだ。

 結論:レズの一念、道理が引っ込む。

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 夕方6時から性的過ぎるんだけど、なんなの? 少子化対策なの? 第5話。……いや、これによって少子化は一切解消されないけども……。あかん、女性キャラみんなあかん。

 真逆の話題から入ってみよう。やっぱりラルさんがちょっと違ってしまった話だ。まぁ、事前告知あったから心の準備は出来ていたのだけど、やっぱりどうにもラルさんではなくなってしまうね。別に宝亀さんが悪いわけではなくて、もう広瀬さんクラスになっちゃうと替えは効かないよなぁ、って話。こればっかりはしょうがない。早く元気になってお仕事に復帰してほしいものですね。なお、私のなかで広瀬さんというとランバ・ラルではなくて「ザ・ニンジャ」である。世代的な問題&頻度の問題ね。文字通りにテープがすり切れるほど聞いてたからね。

 閑話休題。そんな青い巨星の指導下でデビュー戦を飾るトライファイターズの初陣のお話である。お手本のように三者三様の心構えが現れた「緒戦テンプレ」ガッチガチの展開だが、主人公が3人に増えているおかげでテンプレを処理するだけでも色々とてんこ盛りで忙しいお話になっている。1人ずつ確認していくと、まずはおねーちゃんをプールに連れ出す口実を作ってくれた優れた弟、セカイ。「無重力に近い水中で特訓すれば機体との一体化が促進できるよ!」というので水中拳法修行。まぁ、水を使った宇宙訓練はNASAでもやってましたので(ソースは「宇宙兄弟」)別に間違ってるわけじゃないんだけど、単に水着でプールに入ればいいってもんでもないような気が……。いや、いいんだけどね、本人がそれで何とかなったならね。プールに入ったことと試合で見せたブーストダッシュは多分全然関係無いよね。あと「完全に一体化した!」って驚かれた直後にガンプラの拳がグルグル回ったのは吹いたね。一体化してたらエラいことやで(あくまで気持ちの問題です)。ヘタレと罵られて克服するまでわずか1週というスピード解決っぷりも、とにかく展開の速い今作らしくて潔いです。やっぱり次元覇王流はすげぇなぁ。

 そんな可愛い弟を見守るおねーちゃんは相変わらずのストーカーっぷりがポンコツ可愛い。弟に頼まれたからって自分も水着になる必要は全く無いはずなのだが、そこは空気を読む。そして、その水着姿のままで廊下に出てきてひっそりとかがみ込むサービス。なんなのこの姉。ずるいわ。

 その他女性キャラとしては、フミナ先輩とギャン子がいちいちおいしいところを持っていく。今回ギャン子登場直後のキャラ作画がどう考えてもピザ過ぎたのだが、それでもなんか許せてしまうくらいにはギャン子の度量はでかい。というか、実際に胸がでかいし、顔もでかい。このデザインで「可愛い」と思わせてしまうのだから彼女は本物だ。回りにあれだけの乳が大挙していると、セカイはそのうち乳恐怖症になるんじゃないかと心配してしまうレベル。フミナ先輩はギャン子やおねーちゃんほどの節操なしおぱいというわけではないが、自分のセクシャルさを理解しているのかいないのか分からない出で立ちは青少年育成上問題がある。私生活が基本へそ出しって、どういうセンスなんだ。っつうか今季節はいつなんだ。寒くないのか。いや、寒かったとしてもしまわないでほしいけども。あの格好で野郎2人に抱きついちゃうあたりがフミナクオリティ。そんな直接的なアピールに出たら、そりゃギャン子だってハンケチくわえて怒りますよね。あ、そういえばフミナさんにもめでたく「過去の因縁」が新しく設定されましたね。セカイには「師匠」、ユウマには「憎いアイツ」がいるけど、フミナはそういう存在が認定されていなかった。そこでこの度ようやく「憧れの大きな存在」が公式設定。誰なのかよく分からない女性だけど、まぁ、強そうだし綺麗なのでこのけしからん世界の新たな女性枠として活躍してくれることを期待しよう。最後にメイジンが連れてきたあの女性って、同一人物なのか、それとも関係無い人なのか、どっちだ? っつうかメイジン? なにしてんだ。まだメイジンなのか。流石に4代目に世代交代はしてないね。

 そしてユウマ。黙々と自分の仕事をこなす職人気質であるが、「ラルさんの盾を落とす」という凄いんだか凄くないんだかよく分からない偉業をを成し遂げたり、今までずっとスナイパーだったのにアグレッシブに前に出たり、主人公の座を争うために必死の働きを見せる。また、ライバル認定されていたサカイ・ミナトが一瞬セカイのライバルキャラになりかけたが、最後に直接対峙して改めて「ユウマがライバル」設定をはっきりさせた。ビルダーとしての戦場以外での対戦も見ものである。ただ、彼は自分のガンプラの調整に余念が無いようで、フミナのガンプラには一切触ってないのはどうなんだろうと思うけどね。普通に考えたら一番腕の良いビルダーが全員のマシンをメンテするのが最良だと思うのだが……あのSDがどのように強いのか、まだよく分からんのだよな。まぁ、そこは先輩もガンプラ愛があるからOKってことになるのかしら。愛があれば水中戦闘用モビルスーツだけでも勝ち進めるしね! 「格好いいゾック」ってやっぱり憧れるわぁ。この調子でアッグガイやジュアッグも恰好よく活躍してくれるといいのだが。

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