忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15]

 濡れ場で熱唱してる水樹奈々に笑ってまう、第14話。もう、一体どういう雰囲気で物語を進行させたいのかが全然わからねぇよ。とりあえず、全編が下世話なギャグアニメってことでいいんすよね?

 30分たっぷり使ってアンジュとタスクのいちゃいちゃを描くのだから、これ以上無いくらいにサブタイトル通りのお話。そのために(??)わざわざ二人を人っ子一人いない異空間へと連れだし、ご丁寧に喧嘩別れまでさせて最終的にベッドインまで導いている。相変わらずこの作品らしく心理的な変遷なんかはものすげぇ適当で、結局タスクのモチベーションってどこにあるんだよ、ってのがさっぱり分からないのだが、とりあえずここまでの流れで「アンジュにも守るべきもの、信頼出来るもの、大切なものが出来たんだね」っていうことを描きたかったんだろう。いつまでもアウトローな下衆姫様のままじゃ、クライマックスに向けて応援することが出来ないからね。一応純愛要素も付加しておかないと。まぁ、相手がクンニマスターではなかなか純愛っぽくも見えないんだけどさ。結局、どこまでいってもアンジュが我が儘勝手なことには変わりないんだし。一応今回はアンジュが14話目にして初めて「他人に謝罪する」という大きな転換点があったので、ここまで積み重ねてきた外道成分を少しずつ解きほぐす準備が始まっているってことなんでしょう。まぁ、我々視聴者はそんなことでこれまでの悪行三昧を忘れるわけはないんだけどな。

 さて、そんなイチャイチャはさておくとして、物語もきちんと前に向かって進行している。「何が起きても不思議じゃない」という、どう考えても脚本家が投げ出したとしか思えない便利設定を持つヴィルキスの能力により、二人は「500年後」へ転移したとされる。未来に飛ばされるくらいは(アニメじゃ)よくあることなので大して驚きはしないが、問題は「本当にこれがアンジュ達のいた世界の未来なの?」という部分。どうも、アンジュの反応を見ると本当っぽいんだけど、ちゃんとシナリオの整合性はついているんだろうか。リベルタスが実行された結果、大量のヴィルキスもどきが投入されて人類が崩壊した未来? いや、でもどう考えてもアンジュ達がいたあの世界からそうはならないだろうよ。頼みの綱である当のヴィルキスをアンジュがよりにもよって未来に持ち出してしまったのだから、たかだかアルゼナルの一行が暴れる程度、何の後ろ盾もない反攻作戦が成功するとは思えない。タスクのような「古の民」も同調して大規模な反攻作戦になったのだとしても、結局あの世界には超絶無敵のエンブリヲさんがいるのだから、流石に人類滅亡にまでは陥らないと思うんだけど。仮に暴れられたとして、エンブリヲさんはそれを鎮圧するために世界まで滅ぼすキチガイなのかって話だ。まぁ、そこまで含めて彼の計画だってんならしょうがないけどさ。

 本当に「あの過去」から今の「未来」にやってきたのかどうかはちょっと分からないのでその設定については保留しておこう。現在確定しているのは、「何らかの形でアンジュたちの関わっていた世界の未来図っぽいところに2人が飛ばされた」ということ。そして次回予告から察するに、その世界というのは、あのほっちゃんが住んでいる世界のようでもある。あの次元を超えたお姫様は、未来人だったというわけだね。まぁ、それは納得出来る部分だ。ヴィルキスというのが「未来兵器」であると考えれば、理不尽な超性能もすんなり理解出来るし、勝手にアンジュ達をのせてタイムリープしてしまったことも、元々そういう設定のタイムマシンだったと考えれば筋が通る。つまり、お姫様たちやヴィルキスは、未来のセワシくんが陰惨な過去を塗り替えるためにタイムパトロールの目を盗んで過去に送り込んだドラえもんだったわけだ。そう考えるとだいぶ分かりやすい設定だな。問題は、「結局エンブリヲって誰やねん」という部分。同じように考えると、彼も未来人なのかねぇ。だとすると、ほっちゃんたちよりも大規模なタイムリープを実行して、アンジュ達の世代よりも「大昔」に行って、そこでマナやらなんやらを生み出して世界を牛耳っている存在であると考えることは出来る。何千年も生きているように見えることについても、その都度時代を隔ててワープしていると考えてもいいし、そもそも未来人だっったら多少無茶してもなんとか説明は出来るだろう。分身の術も、ハイパー治癒能力も。まぁ、それを言い出したらマジで何でもありで単なる設定ブレイカーでしかないのだけど。

 今後の展開としては、やっぱりOPのイラストが示す通り、ほっちゃんとアンジュは手を組むことになるんだろうか。過去の姫と未来の姫が邂逅し、世界が滅びた原因を突き止めて、それを打倒するお話。やってることはシュタゲとかと大して変わらんけどね。「原因」はエンブリヲさんなのか、そうでないのか。この期に及んで新しいラスボスに出てこられても困るのでエンブリヲさんが全部悪かったことにしてもらっていいんだけど、ヤツの目的がよく分からないな。

 あと、やっぱり目的が分からない、っつうかどういう存在なのかいまいち分かってないのはタスクである。彼は「古の民」の軍勢の1人、10年前の第一次リベルタスの失敗の時に親を殺され、一族の中では新たにヴィルキスを守る任務についたが、途中で目的意識が分からなくなって逃走、たまたま島編でアンジュに出会い、改めて生きる目標を定めた、というのが本人の談。ただ、「逃げた」って言う割にはずっとジルさんと通信はしてたんだよね。本当にアンジュに出会う直前までは頑張って服務しており、アンジュが逃げ出したのと同じタイミングで嫌気がさし、2日間くらい家出でもしてたんだろうか? そして、なんで彼はヴィルキスを修理する技術を持っているんだろうか? アルゼナルには男は入れないはずなので、もし情報を持っているとしても実物をみるのは初めてだったはずなんだが……やっぱり量産型ヴィルキスってもっとたくさん隠しもってるのかなぁ。エンブリヲさんもそんな不穏分子はさっさと燃やしちゃえよ。

 あと、ミスルギ皇国とリアル世界の日本の関係性もよく分からないな。結局、あれって日本なの? それともイレブンなの? 「アンジュリーゼ姫」がいる国の地名に「池袋」があるの? よく分かりません。今のところ和名のキャラクターってタスクしか出てきてないけど、「古の民」ってひょっとして日本人なの? 日本人はマナを使えないの? ……まぁ、使えないけど。なんや、こうしてみてるとどんどん「コードギアス」になっていくな。

 もう、よく分からないから大人しく見ているしかないな。とりあえず、人語を話せないくせに勢いでコミュニケーション取れるヴィヴィアン可愛い。アンジュなんてあんなにもったいぶって脱いでたけど、ヴィヴィアンなんて今週は終始全裸だからな! 全裸幼女だからな! アンジュはあんな幼女のいるところで濡れ場演じたらあかんやろ! 「私たちしかいない世界」の「たち」にヴィヴィアンは入ってますか? あいつ、絶対あのシーンではヴィヴィアンのこと忘れてた気がする。ふっと気が緩むだけで「役立たず」とかいう言葉がサラッと出てくるあたり、やっぱり畜生ですわ。3週間後くらいにこのアニメのタイトルが「クロスヴィヴィアン」に変わってねぇかなぁ。

拍手

PR

 みんな、がばい学園のことはそっとしておいてやれよ、第13話。前回ボコられて、今回は3人の機体からパーツ寄せ集めてなんとか復活しようと思ってたところだったのに……いや、なんで出てきたし。

 ホント分かりやすいお話が続きますね、このアニメは。前回登場した雪音クリスちゃん似の銀髪美少女、シアちゃんは、セカイに的確にガンプラ修復技術を教えて去っていったが、実はガンプラ学園の3人目のレギュラーだったのだ! ……ん、まぁ、名前みりゃ分かるし。っつうかこのタイミングで出てくる新キャラなんて基本的に敵だけですし。前回登場した状態ではもう少し浮世離れして素直クールに寄ったキャラになるかと思ってたけど、セカイに助言した理由が「敵が弱いとつまらない」っていう割と俗っぽい理由だった。1期で同じ銀髪美少女枠だった我らがアイラちゃんに比べると非常にシンプルな強キャラということになりそう。ガンプラ学園は指導者が優秀なおかげか、多分3人が3人ともビルダーとしてもファイターとしても優秀なんだろうね。更にアドウ・キジマ・スガと並べると、全員徒手空拳のレベルで強いらしいし、とにかく弱点らしい弱点がない。キジマは今回「やはり次元覇王流か!」って言ってたし、ひょっとしてセカイたちの流派もその道じゃ有名なんですかね。

 一応、前回の個別バトルで目標が定まった感のあったトライファイターズの面々。しかし、そんな主人公サイドの物語をさておいて、相変わらず敵キャラの方がキャラが立つのがこの作品。アドウは不遜な態度ながらも真っ直ぐに剛胆なバトル好き、チームの司令塔の役割を果たすであろうキジマは冷静さと知力、そしてガンプラ愛を兼ね備え、最もメイジンの称号に近いとおぼしい人物。そしておそらくシアちゃんはビルダーとしての腕が一級品の女の子。どれもこれも癖は強そうだけど、強いチームにありがちなチーム内での軋轢みたいなものは感じられず、互いに高め合うライバル関係にあるという良いチームである。アドウとキジマの絡みとか、こっちのチームを見てる方が真っ直ぐに楽しいバトルが拝めそうな気もする。ガンプラ学園が全力でメイジンを叩き潰しに行くお話とか無いものかしらね。まぁ、キジマさんは「全力で戦いたい」って言ってる割に、セカイのバトルスタイルに合わせて武器を手放しちゃうっていうとんちんかんなこともやってますけどね。いや、相手がどうあれ、言ったからには全力でやれよ。どう見てもビルドバーニングなんてアウトレンジからいたぶった方が勝てるってことは分かってんだから。その辺のノリと勢いは相変わらず謎の世界なのであった。

 そういや、杉田ボイスの乱入者も登場しましたね。キジマに相手にされてなかった時点でこの先活躍しそうな目はあんまりないのだが、一応まだ「対ガンプラ学園用」の隠し球を持っているらしいので、1期でいうところのレナート兄弟くらいの活躍はしてくれるんだろうか。あー、でも変な三つ子もちょいちょい出てきてるので、あっちの方が謀略型っぽいなぁ。あと余ってるポジションっていうと……ニルス? ひょっとしてルワンさんって可能性もあるけど。次週、続々「ライバル達」が出てくるらしいので、せいぜいそこに埋もれないように頑張ってほしいもんです。ほら、がばい学園には合掌しておこうな。

 さて、そんなこんなで引っかき回されている本筋ですが、今回は大きく盛り上がるパートが2つ用意されていた。1つはやっぱりバトルシーン。チームメイトの2人が必死に一日かけてメンタリティを向上させていたのに対し、セカイはというと、女の子とちょっといちゃついただけでパワーアップイベントをクリア。「優しくはめて♥」の一言でガンプラって強くなるらしい。おかげで次元覇王流の伝達効率も上がり、謎のバーニングフェニックス拳を発動することに成功した。さしものガンプラ学園もこれにはびっくり。そして撃った本人も機体大破でびっくり。あげく試合フィールドのオブジェクトである月まで粉砕してシステム管理者だってびっくりだ。あの月をぶっ壊すと太陽が昇ってシチュエーションチェンジするとか、無駄に凝ったスーファミ時代の裏技みたいな設定である。登る朝日を背に浴びて立つビルドバーニングの図が無闇に格好いい。「ガンプラは壊してナンボ」の世界ですよね。

 そして、今回の見どころの2つ目、というか、他の追随を許さない最大の山場ですが……そりゃもちろんフミナ先輩の百面相ですよ! 何あれ! 先輩可愛いじゃない! あんな顔もするのね! いやー、ギャン子とやり合ってる時なんかは割と余裕があって、「やっぱり先輩おっとなー」って思ってたのに、今回はそんな我々の憧れを見事に打ち砕く腰の軽さ。何なの? やっぱり気になっちゃうお年頃なの? 大事な弟を取られちゃった保護者の気持ちなの? もー、先輩ったら素直じゃないんだからー。でもちょっと安心しました。やっぱり本命はセカイ×フミナでいいわけね。まー、シアは敵側だからこれ以上積極的にかき回す展開にはならないと思うんだけどね。出来れば先輩の顔芸はもっと見たいので、必要以上にちょっかいを出してくる展開希望。ガンプラバトルより女の子バトルやで。

拍手

 くくく、年が変わっても一切遠慮はしないぜ、13話。ほぅら、突っ込みどころしかないだろぉ? どっから突っ込んでいいか分からないだろぉ? クロスアンジュは今年も元気です。

 オープンエンドが変更になっての後半戦だ。OPはまさかの高橋洋子。アニソンいつぶりだよ、って思って確認したら「パンプキンスザーズ」以来らしいので、なんと9年ぶりである。そんなに久しぶりだったかー。映像的にはオープニングもエンディングも大した変更はなく、とりあえず脱ぎ散らかしておけばいいか、って感じの映像だな。アンジュとほっちゃんがその他大勢と絡んでた最後の1枚絵だけちょっと気になるけども。

 さて、そんなわけで新年の祝賀砲は馬鹿兄様からの襲撃の狼煙。アルゼナル軍はお兄様の戯言を信じるわけはなく、ジルの号令で戦闘態勢へ。ただ、流石に急すぎる展開なので何がどうなっているか理解が追っつかない連中もいるようで、なかなか「足並み揃えて」ってわけにはいかない。ジルさんも「志に賛同するものは地下最深部まで来なさいよ!」って号令だけだしておいて、「ただし現地集合だからどうやって来るかは責任もたん、あと、パラメイルに乗れるヤツは各個撃破任務な」と割といい加減。自分だけ便利そうなエレベーターでさっさと移動しておいて、上層部でのドンパチは知らん顔なのだからひどいもんだ。そりゃサリアさんだって焦る。緊急事態なのでそれぞれの肝の太さが問われる状況であり、一番腹が据わっているのはやっぱりヒルダさん。いの一番にジルの号令に乗ると、そのままパラメイルで迎撃体制。そんなヒルダと未だ冷戦状態だったクリス・ロザリー組は去就が定まらず、降り注ぐ銃弾のなかでも小競り合いだ。クリスちゃん、前回はまた小心者に戻ってたみたいな顔してたのに今回はちょっと拗ねてる。キャラが定まらねぇな。サリアちゃんは自分がヒーローになることが不可能だと言うことを骨の髄までたたき込まれたため、「せめてバックアップとして愛しいアレクトラ姉さんの役に立とう」と躍起になるが、相変わらず押しつけられると反抗したくなるというアンジュの面倒な性分に振り回される。あの状況、アンジュがサリアに文句を言う道理もなかったように思うのだが、全部が全部、命令されるととりあえず暴れたくなるらしい。面倒な女だよ。

 しかし、アルゼナル内部の惨状を目撃し、更に神出鬼没のエンブリヲさんに状況報告され、アンジュもようやく出撃体制。サリアは「アンジュとヴィルキスは何としてももってこい」って命令されてたけど、まぁ、普通に考えたらアンジュが乗ってそのまま移動した方が楽に決まってるよな。あの無茶スペックなら滑走路がなかろうと関係無いし、海中を進軍する潜水艦に乗り込むくらいのことは出来そう。そもそも敵軍迎撃に一番向いてるのはヴィルキスなわけでね。無理矢理引っ張り回すよりもアンジュの自主性に任せた方が都合が良かった。アンジュが活路を開き、ヒルダ隊はそれに便乗、しかし、なんかよく分からん流れ弾でクリスが撃沈。弔い合戦モードのヒルダ・ロザリーは割と発憤してくれていた。一応仲良し。サリアはせっかく出撃してくれたはずのアンジュに「お前はとりあえず逃げろっつてんだろ!」としがみつく。いや、ヴィルキスが奪われたらまずいのは確かだけど、あのヴィルキスがたかだか敵艦隊に止められるとは思えないよな。ビームサーベル一振りするだけで戦艦真っ二つにする化け物やぞ。「出撃したなら、あとは自力でジルと合流して」って連絡すれば良かったんじゃなかろうか。どうせアンジュだってそれ以外に選択肢なかったんだしさ。哀れ、物わかりの悪いサリアさんは下半身デブのアンジュからマジ殴りを喰らい海の中へ。これで今回サリアだけ死んでたらそれはそれで笑える。

 さて、そんな渾沌とした戦場であるが、混乱の原因は色々ある。まずはお兄様率いる皇国軍の動き。「第1目標はアンジュ」←分かる。「第2目標はヴィルキス」←まぁ分かる。「第3目標はメイルライダー」←?。これはどういうことなんでしょうね。鹵獲して改めて兵器として転用するってことかな。でもパラメイルごとひっ捕まえるなら分かるけど、乗り手だけを確保しても機械の方が既に崩壊してると思うんだけど。エンブリヲさんに頼めば代用品は作れるのかな。それだったら、別に既存のメイルライダーでなくても、改めてノーマの幼女を持って帰ってライダーとしての教育を施せばいいだけな気がするんだけど。殺しちゃったよ。まぁ、おそらく手っ取り早く洗脳とかして即戦力にする手段があるんでしょうね。面倒なオーダーを出された一般兵士達も良い迷惑で、いちいち確認しなきゃ敵兵も殺せないので戦闘が圧倒的不利である。ノーマもいっぱい死んだけど、皇国軍の兵士もいっぱい殺されたなぁ。そして、そんな人海戦術をあざ笑うかのように、空中には大量の謎円盤が浮遊している。あれなんやねん、すごい技術力やな。やっぱマナってすげぇな。あんなんあるんだったら別にアルゼナルいらんやろ。あれ大量生産したらドラゴンなんて余裕やろ。あれだけの数を同時にコントロール出来て、そこから強襲爆撃、捕獲移動などのマルチな機能をコンパクトなボディで一度にこなせる。夢過ぎるマシンや。あんな超技術があるのになんで負けるのか不思議なレベル。軍艦はやたらレトロなのがまた笑える。本当にこの世界の科学水準が分かりませんね。

 そして、今回最大の謎としてぶっ込まれたのが、謎の歌い手(笑)のエンブリヲさんである。単なる科学者崩れなのかと思っていたのだが、今回の動きを見るとやっぱり「神様」なのかな。同時に多数の場所に出現し、鼻歌交じりに瀕死の人間を癒す。ヴィルキスと同タイプのパラメイルを(操縦席にいないのに)操り、歌の力もアンジュ同様である。すげぇぞエンブリヲ、やりたい放題だぞエンブリヲ。ヤツの正体が分かるまでは、まだこのアニメもちょいちょい引っ張れそうですね。彼の活躍により、「こんな死に方かよ」と苦笑しか出なかったクリスちゃんが大復活。悲しみに暮れるエルシャも一安心だ。しかし、ああして関係者たちを治して回った理由はなんなんでしょうね。どう見ても慈悲の力って感じじゃないし、クリスはまだしもエルシャのところの子供を治したのはアンジュの動向に直接関係なさそうだし。単なる気まぐれなんすかね。

 一応他の面々の動向も確認しておくと、エマ監察官は最近ひどい目にばかり遭っていたけどなんとかご存命。保健室の先生やババアも無事に生きて潜水艦に移動出来たし、整備班もメイちゃんを筆頭にそれなりに生還した。あとはサリアがどうなるか、ってのと、ヒルダ・ロザリー組は鹵獲されずに生き残れるか、ってところ。敵軍に強奪されて黒化するオチかと思っていたヴィヴィアンはタスクに救出され、次回の「ドキッ、男と女とドラゴンの島編」に続く模様。あと最大限のギャグをかましながら死んでいったお兄様と違って、お付きのサキュバスはまだ元気っぽいな。

 あとは、えーと、えーと……まさか関さんが歌うとは思わなかったよなぁ……その展開は全く予想してなかった。笛のお兄さんと紅白歌手という、NHKデュエットが聴ける日も遠くないのかもしれません……。

拍手

 メイジンのメイジンによるメイジンのための第12話。もう、シリアスをやればやるほど笑えるってのは本当にずるいと思います。

 相変わらずの展開を続ける本作であるが、正直、2期に入ってから不満がぽつぽつ出ていたのも事実なのではなかろうか。その一番の要因として考えられるのは、「せっかくのチーム戦なのにその設定が活かされていない」という部分。3人の主人公を同時に動かし、見せるのは非常に難しいところで、満遍なく描いていこうとするとどうしても散漫になってしまう。セカイに関しては前作レイジの恩恵もあって「単にパンチするだけの主人公」ながらもそれなりに見映えはしていたと思うが、正直ユウマの影の薄さ・噛ませ感はいまいち釈然としないものがあったし、フミナ先輩に至ってはエロ目線での貢献を除けば「チームの装備品」扱いである。これではせっかく広がった世界観も持ち腐れ。おかげで「わるかないが、やっぱり1期の方が」みたいな感想が出てくるのも仕方なかったのである。

 というわけで、今後のてこ入れの方向性としては、やはりたっぷり時間を割いてトライファイターズの3人をそれぞれに鍛え上げていくしかない。アドウとの出会いでようやくスポットが当たったユウマであるが、今回は「2度目の敗北」というどうしようもない状況に、最大の切り札、メイジンカワグチが手をさしのべてきた。前回の登場シーンからして手加減無しのメイジンっぷりであったが、今回もその勢いは全く衰えることなく、むしろアカン方向にガンガン加速。もうどうにも止まらない。アドウとの対戦では「アドウたちもレジェンド軍団には憧れを抱いている」ことが明かされ、あれだけの強さを誇ったアドウが目標としているということは、この世界では1期チーム(メイジン、フェリーニ、ニルス、ルワンさんに至るまで)は中高生軍団とは次元の違う存在であることが強く描かれている。アドウが切り札を出した際にはメイジンも眉をしかめたので「絶対に届かない存在」とまではいかないようだが、簡単に渡り会える存在ではなく、おそらく今作で「レジェンド越え」に相当するイベントはなさそうだ、という予測も立つ。あくまで「レジェンドに追いつく」物語になるだろう。

 そんな中でのメイジンである。黄昏の中、真っ赤なサイドカーに乗って現れるメイジン。なんだそのデザイン。お前、別にレッドウォーリアがトレードマークでもなんでもないだろ。ラルさんすら驚いてたんだから、多分あの機体は初お披露目だろ。なんでそれに合わせた単車持ってるんだよ。しかもサイドカーだよ。誰を乗せるつもりだったんだよ。更に真っ赤なフルフェイスヘルメットのガードを開けると、中からサングラスが出てくるという一発ネタまで仕込んでいる。確実に「笑ってはいけないメイジンカワグチ」の世界である。そりゃプラモ屋店員もサイン待った無しである。後でしてくれるって言ってたけど、おそらくあのままユウマと閉店時間まで特訓してるんだろうから、サイン会は閉店後に開催されるはず。小さなお子様は晩ご飯の時間だから帰らなきゃいけないので、結局店長くらいしかサインは貰えないことに。メイジン鬼畜。

 メイジンがなぜここまでユウマに肩入れしてくれるのか。ユウマがガンプラビルダーとしては一級の腕を持っているため、その腕を見込んでのフォローという側面はあるだろうが、やはりメイジンの中でユウマのお姉さんとの関係性は大事にしたいと言うことなのだろうか。彼からしたら大戦友にして最大のライバルの嫁の弟。メイジンマインドからしたら義理の弟も同じである。そんなアツいアツいコネによって、ユウマは無事にワンランク上に上がることが出来たらしい。まぁ、メイジンがバトルを通して伝えたことって、「お前は操縦が下手なんだよバーカ」ってことだけなんだけどね。つまり、1期で言ったらセイと同じ立ち位置じゃん。バトルに出てきていいんでしょうかね。

 そして、もう1人のチームメイトであるフミナ先輩のところには、謎の女性「レディ・カワグチ」が同様に夕日を背負って現れた。やめてよ! メイジン増殖とか勘弁してよ! もう、こっちも同じテンションで色々辛いわ。「カワグチの名を受け継いだもの」って、そこはメイジンの称号を受け継げよ! なんで「川口」の方を受け継ぐんだよ! 名人要素が無くなって「レディ・カワグチ」だと、単に「川口さん(女性)」っていう意味しかないよ! 誰だよ! あー、でもSDバトルは今回文句無しで一番格好いいシーンだったなぁ。SDの覚醒シーンであそこまでイカす演出になるのは相変わらずのクオリティ。コロコロ表情が変わるのも良いし、もっとこの世界にSDが増えてもいいかもしれない。あんだけイキッてた「出来る女」風の奴が使ってる機体がSDってのもオシャレである。女同士で語らうことも多いでしょうね。フミナ先輩が何に「気付いた」かは分かりませんが、是非「このままじゃ単なるエロ要員で終わってしまう!」ということに気付いて一念発起してほしいものです。

 そしてラストには更なる衝撃、ガンプラを直すと言って工作室(なぜか豪華な中庭に接続)に向かったセカイが、透き通るような銀髪を持った新キャラ美少女に遭遇。こやつは一体何者なのか。その素性はさっぱり分からないが、出会いのシチュエーションから考えて「ビルドバーニングを直してパワーアップさせてくれる超ビルダー」であることは間違いなさそう。あれぇ、新しい女性キャラが出てきちゃうと、フミナ先輩・ギャン子と構成していた三角関係が更にややこしいものに……。実は紅顔の美少年である可能性が……ないなぁ。

拍手

 キャラクターに「よくある話じゃない」って言われちゃったらもう突っ込みようないやんけ、第12話。まー、よくある話ですけどね。でも色々とおかしいところも多い気がするんですが……。

 「過去話だから色々明らかになるかな」って思ったら、ほぼ全部一気に明かされちゃうという大盤振る舞い。世界の底があっという間に見えて、なんか大したことない話なんじゃないかっていう匂いがムンムンである。ここからあと1クール何したらいいんだろう。とりあえず、冒頭ではいきなり世界代表王族会議(ヴァーチャル)が開催された。この世界は全ての国家が「王族」の管理による王国(皇国)となっているらしく、その首脳陣4〜5人が集まって、「世界のあり方」という尊大な議題で喧々囂々。「おい、ドラゴンが出てくるゲートの管理はミスルギやないか、ちゃんと見張っとけ」というと、お兄様が「知りませんな、それよりアルゼナルの管理してるそっちの国はどうやねん」と大揉め。「ノーマによるドラゴン討伐システム」はこの首脳会議の場でコントロールされていたものらしく、予定外の出来事が起こってドラゴンが跋扈しちゃうと、「世界の終わり」レベルで危ないらしい。「ドラゴンに従う? ドラゴンを全滅させる? それとも、世界再編?」という無体な三択を提示したのは、謎の関俊彦・エンブリヲさん(ヲの表記は公式ページによる)。「いいね! 新世界!」と阿呆の兄貴はとても乗り気であるが、おそらく「世界リセット」というのを「アルゼナル全滅、つまりアンジュ誅滅」という風に自分に都合良く解釈した結果だろう。CV関俊彦のキャラがそんな単純で阿呆に好都合な話を持ってくるとは思えないのだが。

 舞台はアルゼナルにうつり、ここからがジル司令の長い長い説明が始まる。要約すると、「1.人類は完璧じゃないよね」→「2.遺伝子操作で、マナが使える超優良人類を作ったよ!」→「3.これでどんな望みも叶うし、争いも憎しみもない完全な世の中になるよ!」→「4.でも、どうしても生まれてくる子供にバグが混じるんだよなぁ」→「5.そいつらはノーマって事にして、被差別民にするとストレス発散出来て丁度良いよ!」→「6.でも迫害された旧時代の民族が反乱起こすんですわー」→「7.ついに反乱軍が神様の武器を手に入れたんですわー」→「8.操縦の仕方が分かんないから役に立たないね!」→「9.なぜか王族出身のノーマだとラグナメイルが使えるよ!」→「10.でも、ジルさん一人じゃ勝てなかったよ……」→「11.ようこそアンジュ!」。更にここに「ドラゴンとは何か」を加えることで、この世界を組み立てる全ての理屈に説明が……つかないよなぁ。まぁ、まだ謎は残ってるってことだけど。

 まず、エンブリヲさんは神様っていうかハイパー科学者みたいなものなのだろうか。「光あれ」で世界創造とかするんじゃなくて、地味にビーカーと試験管でもってマナを使える人類を作ってた。まぁ、人類更新はかなり昔のことだろうから(でないとアンジュがそういう事実を知らないはずがない)、エンブリヲはおよそ寿命とは無縁の超存在なのは確かだろう。で、上記の②まではいいのだが、③はよく分からないよね。マナが使えるからって人類は平和にならないだろ。それこそ脳幹いじって本能の部分を抑圧するとかなら効果ありそうだけど。力を手に入れたからって、人間が無害になるわけやないんやで。そして、もしその段階で無害な人間のみのユートピアが出来たのなら、⑤のくだりもいらないよね。迫害民なんていなくても世界は平和なわけだし。わざわざ偏見を植え付けて殺伐とさせる意味が分からない。「ノーマは全員アルゼナル送り」っていうルールさえ徹底しておけばいいのでは?そして、神の兵器であるラグナメイルの存在も謎。まぁ、ここはまだ明かされてない設定なんだろうけども、神を打倒するために神様の開発した機械を使っても意味は無いのでは……。

 まぁ、突っ込みはもう少し話が進むのを静観してからかね。そんなお話をしている間に、容赦無く事態は進んでヴィヴィアンのドラゴラムが発生。味方に銃殺される桑島展開になるかと思われたが、そこは怖いもの知らずのアンジュさんのおかげで事なきを得る。そのどさくさで「ドラゴンだろうがルリグだろうがヒディアーズだろうが、全部人間やで!」というジルさんのありがたいお言葉に、アンジュも激おこ。「今まで人間を殺させていたのか!」ってことですかね。いや、でもあんた国に帰ったら国民殺さんばかりの勢いだったじゃないですか。今更人殺し云々でブツブツ文句を言われてもなぁ。これでうっかりヴィヴィアンの殺害後だったら説得力もあるのだが。「やられる前にやれ」は相手がドラゴンだろうと人間だろうと一緒なんだから、気にしなくても良いのでは? まぁ、そのどさくさで他のメンバーにも事実関係がばれてしまったのはまずかったかもしれないが……。大丈夫、ラストにはわざわざお兄様の方から虐殺展開のために来航してくれたよ。やられる前にやれ、だよ!

 というわけで、次回もおそらく壮絶な展開になるでしょうねぇ。やる気満々のお兄様と一個兵団を相手に、アルゼナルがどう戦うことになるのか。うっかり甘言に乗っちゃったロザリーあたりがあっけなく死んでも驚かないぞ。いや、でも今のメンバーはそれなりに最後まで共闘する面子かな。今回、ヒルダが復権して割と有能なリーダーシップを発揮しているのがなかなか良かった。逆にがっかりなのはクリスちゃんで、あれだけ悪ぶってヒルダを見下していたのに、今回はまた以前のような表情に戻って回りにながされてしまった。お前の覚悟はそんなものか。しっかりしろ。

 そして作画陣はもっとしっかりしろ。超展開で盛り上がるところなのに、作画が全部ガタガタでさっぱりシリアス話が頭に入ってこないやんけ。もう、耳だけに集中して「ドラゴンの鳴き声で歌う桑島法子」だけを延々リピートですよ。

拍手

 なんかもう、どこから突っ込めばいいのやら、第11話。とりあえず細谷の悪役が本格始動なのがとても嬉しいです。あんまし悪役やらないからね、普段クッソ真面目な中の人が悪ぶってる演技してるのって本当に楽しそうで好き。

 さて、そんなわけで「クロスアンジュ」に続いてこちらも「第2章」に突入した感がある。世界の広がりは当然「西東京」という枠を飛び出して全国レベルのライバル達とぶつかり合うことで表現されるわけだ。1期の時は「世界大会」の開催が10話だったので、大体同じくらいのテンポで話は進んでいる。まぁ、今回主人公チームが3人いるから、1人頭の密度はどうしても薄くて大雑把にはなってしまうんだけど。とりあえず、セッティングすんのが面倒だからって「とりあえずラルさんに全部任せておけばいいや」っていう姿勢はどうかと思ったよ。セイの時は親父さんが偉かったし、レイジも一応王子様設定だから無茶できたけど、今回の3人って純粋に中学生トリオだからあんまり外の世界に対して無茶は出来ないんだよな。おかげで偉い人達とのコネクションは全部ラルさん頼みだ。そりゃま、ラルさんはニルスとのコネは当然あるわけだけども、ニルスがあそこまでラルさんに敬意を表すような存在だったかどうかは微妙。1期の時ってどれくらい絡んでたっけね? 

 そんなニルスであるが、当然のようにキャロライン嬢とくっついており、しかも婿入りして財閥引き継いでる。元々技術者だったのでヤジマ入りはニルスも望むところだったのだろう。1期の事件のおかげで知らなくていいようなところまでプラフスキー粒子の真実に迫っちゃったのは事実だし、あの秘密の地下施設を目撃しちゃった2人で一緒になってお互いに手綱を握りながら情報をコントロールしていくのがちょうどいいバランスなのかもしれない。さぞかし奥さんも綺麗になられただろうと期待していたのだが、残念ながらキャロライン嬢の出番は無し。キララちゃんは出てくれたのにー。まぁ、この調子だと1期の懐かしキャラは後半のクライマックスに続々出てきてくれそうではあるね。セイとかマオみたいに確実に女性ボイスだった連中が大きくなってどういう風に声変わりしてるかが気になるところだよなぁ。セイは親父さんと兼ね役って可能性が高い気がするけど。

 ところで、こうしてあげている通りに、ラルさんはニルス以外にもたくさんの「ガンプラ業界の偉い知り合い」がいるわけだが……何故一番親しかったセイに特訓の打診をしなかったんでしょうね。ユウマからしたら姉の婿だろ? まずそこにいくのが筋ってもんだと思うのだが……セイはラルさんとも連絡が取れないようなところにいるのだろうか。いいんちょもそこについていってるのかな。出来ればご家庭で家族に教えてもらえるのが一番無難なティーチングだと思うんだけどねぇ。いきなりトップレベルの訓練施設なんかに顔を出しちゃうと、「一見さんお断りだよ」って鹿児島県民にdisられたり、突然因縁の宿敵に出会ってトラウマ全開でボコられたりしちゃいますからね。もう、あそこで決勝戦しちゃえばいいじゃん。ちなみに、見事なまでの噛ませポジションを務めてくれた鹿児島勢であるが、「うちは4年連続出場だ!」って自慢してたけど、高校だろうが中学だろうが、3年で卒業するんだから絶対あいつらの手柄じゃないよね。なんであんなに得意気だったんだろう。

 そんな屍の山を踏み越えて、珍しくブチギレモードのユウマ君が謎の強敵・アドウと対戦。2年前にどこでボコられたのかは知らないが、相手との実力差は2年やそこらじゃ埋まらなかった模様。相手は鹿児島勢相手に一試合終えている状態のはずなのに、そこにトライファイターズが束になっても敵わないという、なかなかの絶望感。久しぶりにこういう完敗展開を見られた。まだまだ向こうは手の内を見せていないようであるし、そのMSの禍々しさはボスキャラとしての迫力充分。あんだけ強いんだから、シナリオの展開上、別に鹿児島勢を噛ませにする必要も無かった気がするが……まぁ、「すげぇ強い」ことは分かりやすかったですかね。いや、結局鹿児島勢が強かったのかどうか分からんからいまいちピンとこないんだけど。そして、そんな禍々しいヘンテコ手のひらガンダムを前に、何故かじっとしてられなくて駆けつけちゃったメイジンカワグチ。うん、光の渦から召喚されるところまでは百歩譲って納得するとして、何故花が咲いちゃうのかは全く分からないな。流石メイジンだな。どこまでいってもネタ要素を忘れない、ビルダーの鑑や。なお、こんなところでメイジンと試合をするとなると、アドウさんはまったく謂われのない因縁からの3連戦というハードスケジュールになる模様。流石に残弾残ってねぇだろ。いじめか。

 ぶっちゃけ、今回はキャラ作画がかなり緩かったので画面の方はどうかと思うシーンが多かったのだが、最後にメイジンが持っていっちゃったのでとりあえず許すことにしよう。そして、「やっぱどう考えてもこのチームにフミナ先輩のポジションっていらないような……」という思いを固めよう。これ、ユウマも挫折したし、確実にここからパワーアップイベントをこなさなきゃいけない展開だけど、フミナ先輩は機体をどうしたらいいんだろうね。丁度クールの変わり目に入るので、そこでOPEDの変更と一緒に機体も変更かな。SD成分はなくなってしまうのかどうか……。いっそミライおねーちゃんのママッガイさんを借りてきてほしい。多分弱いけど。

拍手

 謎がいっぱい第11話。このアニメの場合は「謎」っていうより「突っ込みどころ」って言った方が正しい気もするけども。ちなみに、個人的に一番の謎はエマ監察官が突然レイプ眼でイッちゃったことです。あれ、なんやねん。ドラゴンブレスの効果なの? ちゃんとあとで回収されるのかな。

 さぁ、いよいよ第2部の始まりだ。たとえるならばFF3で浮遊大陸の探索を終え、外界に飛び出して世界の広さに怯えるくらいのタイミング。ここまで時間をかけてようやくこの世界の概観がつかめたと思ったのに、次は外の世界が更に広がっていくのである。まぁ、次回予告でも言ってた通りに、あからさまに「別なパラメイルにのってアンジュ達と対立する女の子キャラ(CV堀江由衣)」がいることは分かっていたからそこまで驚くわけじゃないんだが、堂々とドラゴンと同じゲートから出現し、リサイタルをひらきながらメガ粒子砲をぶっ放して帰っていくというのはなかなかのサプライズ。出番が少ないと文句は言っていたが、なかなかのインパクトだったんじゃないでしょうか。大丈夫だよ堀江さん、あなたシンフォギアの時なんかメインキャラでキャラソンもあるはずだったのに、結局1話冒頭でほぼ出番終わりだったじゃないですか。アレに比べれば、多分まだ出番はあるよ。

 そんな「外の世界」の恐ろしさであるが、冒頭、アンジュを追い返して一時の平和が訪れた(気がする)ミスルギ皇国の皇宮からして突っ込みどころのオンパレード。化け物の姉の復讐に怯えるシルヴィアちゃん(幼女)は、あれだけ居丈高に鞭打ちにしていたにも関わらず、いざ逃がしちゃうと理屈が通じないノーマがおっかなくてしょうがない。半べそかきながらお兄様に慰めてもらおうと思ったら、なんとそのお兄様(変態)は直属の部下と情事の真っ最中。ただでさえ肉親のいたしているところなんて目撃したくないというのに、生粋の駄目人間であるお兄様は、何とママさんプレイに興じているという一切フォローがきかない最低の場面である。「ママは僕の言うこと全然聞いてくれなくてアンジュばっかり」と駄々をこねて脳内ママンに甘えるお兄様。こいつ、そんな動機で実の母を殺したのかよ。まー、妹が化け物で、母親がその化け物の肩ばかり持ってたんだからいらつくのはしょうがないと思うのだが、現実逃避の方法がいちいち救われないのである。そして、そのお相手の副官様がより一層化け物だったってんだから質が悪い。ノーマなんかよりもシンプルにそれと分かる巨大な羽と、確実に脳から全てをぶっ壊しにきていると思われる毒々しいお薬。もう駄目かも分からんね。そんな様子を見ちゃったシルヴィアちゃんは必死で逃げるわけだが、最後の一言が「アンジュリーゼお姉さまぁ!」なのは確実に突っ込み待ちなのである。「自業自得」で辞書引いたら「今週のシルヴィアのこと」って載ってるレベル。もっと幼女がもがき苦しむところも見てみたいね!

 さぁ、謎の竜人間がこの世界に入り込んでいて一大事であるが、アルゼナルの方は更に一段上の一大事。これまで黙々とドラゴン退治のお仕事を遂行してきた立派な防衛軍だったが、なんと、敵側がついに集中攻撃を企ててきた。向こう側がどの程度狙ってゲートを開けるのかはよく分からないが、今回は初めて敵側パラメイルまで出撃してきたのだからおそらくは計画的なものであろう。「竜の歌」とやらから放たれる殺戮兵器でアルゼナル指揮系統は一瞬で壊滅し、先陣を切った討伐隊もボロボロ。もう、脱走兵のことなんか気にしてる場合じゃない。結局ラッキーハプニングで刑期を短縮させることに成功したアンジュによってこの危機はいったん収束するわけだが、置き土産となった謎はあまりにも多い。

 まず何と言っても「アンジュとヴィルキス」だろう。今週だけでも色々とバックグラウンドが明らかになったわけだが、まず、ヴィルキスは以前ジル司令が乗っていたものだった。しかし彼女も十全に使いこなせていたわけではなく、彼女は「自分たちがこれに乗ってもあかん」という親心からサリアの夢を拒否し続けてきた。彼女より以前にヴィルキスの搭乗者がいたのかどうかは定かじゃないが、今回敵側の機体と共鳴するかのようにして歌に反応していたということは、「あちら側からきたもの」であることは間違いなさそうだ。マジェプリにおけるウルガル製品・アッシュみたいなもんですかね。そんな「未知の兵器」を自由に操ることが出来た上に、相手の歌も(本人も分からないうちに)そらんじたということは、アンジュもあっち側の人間ということでよいのだろうか。ひょっとすると、ミスルギ王家の直系ではなくてどこかの拾い子って可能性もある。そして、そんなアンジュと一応は共通要素を持つのがノーマという種族である。マナを使えず、パラメイルには乗れる。それはつまり「あっち側」の候補ということ? でもサリアやジルではヴィルキスの操縦は出来ないから、やっぱりアンジュはあっち側でも「選ばれし者」だ。ずるいな、臭いくせに。

 結局、そんな謎を深めているうちに、サリアさんの必死の思いはうやむやのままに破れてしまった。いや、駄目なのはもちろん分かってたんだけど、こうも救われない形で現実を突きつけられるのは彼女の努力を鑑みると可哀想すぎるよね。「小さい頃からの夢!」「あこがれのあの人の仇!」「努力を続ければ何とかなる!」。全部漫画やアニメなら成功フラグのはずなのに、サリアさんの場合はいちいちジル司令が「それ無理」「無理なものは無理」「出来ない奴は一生無理」と全否定されてしまった。最後には本人も「無理なんだぁ〜あはは〜」みたいなテンションになってて本当に救われない。作中で一番不幸なのってひょっとしてサリアさんなのでは。魔法少女に憧れるのもしょうがないよな……。

 その他の面々は相変わらずの様子だが、意外なところでは整備チームのメイに今回ちょっとだけスポットがあたった。墓石に名前が刻まれた彼女の姉とおぼしき人物はジルの同期であり、死の間際に「一族の伝承」をメイに伝えた。確か機械整備に命を賭ける不思議な「一族」らしいが……どういうことだろう。彼女だけノーマの中でも特別な存在なのかな。もしくはパラメイルのメンタルモデルだったりして……(中の人的に)。

 その他、エルシャさんはいつも通り、クリスちゃんはヒルダに対してのぷんぷん状態を継続中(なお、ベッドインはする)。ロザリーさんは完全に敬語を使い出した。かくいうヒルダさんはアンジュとの友情タッグが自然と深まっており、なんだかんだでいいコンビネーションを披露するなど、今後の活躍が期待される上げ調子。そりゃね、天下の堀江由衣を相手にしなきゃいけないんですから、ここは水樹・田村連合軍で対抗するしかないでしょう。いや、オーバーキルだけども。あと、今回割とスポットが当たったジル司令についてもまだまだ謎が多い。次回はサブタイトルからして彼女のお話になるのかな。これはアルゼナル全体としての方向性なのかもしれないが、ジルさん、突然のドラゴン大群襲来にもそこまで驚いてなかった気がするんだよね。予測出来てたのか、単に図太いだけなのか。あっさり司令室をぶっ壊されたのに、すげぇ早さで臨時の通信室を復帰させたのもすげぇし。ジルさんは確実に物語の核心を知っているようなので、次回のお話にも要注目。

 そして、個人的に2番目に気になるのが(1番目はエマさんね)、ラストシーンの演出なんだよね。ジルさんとばあちゃんの密談をバックに、何故か画面は寝っ転がるヴィヴィアン。すげぇ意味深。彼女にもまだ何か裏がある? 裏があってほしい。CV的に。俺的に。プリーズ死亡フラグ。

拍手

 キララちゃん羽ばたいてた、第10話。ごめん、なんかもう突っ込みどころが多すぎて細かいネタを拾いきれない。とりあえず、熊可愛い。

 手に汗握る決戦を終えて、ちょっと休憩の幕間の一コマ。ベアッガイさんといえば1期ではいいんちょのトレードマークとなっていたマスコットキャラクターであるが、今作ではミライさんのマシンとして、新たな可能性を秘めての活躍を見せる。こりゃ1期同様に最終回の決戦でもママッガイさん待った無しやで。

 基本的に「熊可愛い」と連呼しておけば大体片付くエピソードだが、夕方アニメに似つかわしくない高濃度萌え成分はクマーだけに留まらない。妖艶な魅力をたたえてしまったハリウッドスターのミホシさんもそうだが、これまで活躍した女性キャラにはほぼ出番が用意されており、そっち方面の博覧会としても楽しむことが出来る。キララちゃんは「ガンプラからスタートしてスターダムにのし上がった」とのことで、寝食を惜しんでたたき込んだガンダム知識が彼女の夢の実現にしっかり役だったのは喜ばしいことである。一体どこで改名して本名を名乗るようになったのかは定かじゃないが、彼女の幸多き人生は素直に祝福したい。ところでフェリーニさんはどこで何をしてるんでしょうね。

 その他、たとえば前回株を上げたヨミちゃんは、敗北直後のへの字口が抜群に可愛い。その後のちょいとふくれてスガの野郎を引き回している様子も愛らしく、今更ながら「もうちょっと活躍のシーンが多くても良かったかな」という気も。今作って退場する女性キャラって大体つがいになってから消えていくのよね。いちいち許せん。他方、フミナ先輩は思ったよりも出番が少なかったが、きっと普段から水着と大して変わらないような痴女設定のために水着回の意味がなかったせいだろう。仕方ない。代わりに、フミナ先輩のお母様が初登場。CVがナバなんですよね。愛嬌のあるお母さんで、セカイはちゃんとホシノ家に嫁いで幸せになってほしいと思いました(?)。

 そして、今回メインとなったミライさん。クライマックスの覚醒なんかはある程度予想通りの展開だったので特に驚く部分ではないが、これまでの「単なるストーカーお姉ちゃん」からは確実にアップグレードを果たしており、愛嬌も根性も、「さすがカミキセカイのお姉ちゃん!」といったところ。ただ、確実に天然清純キャラで売っていたのにあのフィニッシュブローはちょっと……相手が一般人だから良かったが、ガンプラとシンクロできるセカイとかだったらマジで死んでた可能性もある。女って怖いねー。彼女がユウマと一緒に頑張ってこさえたママッガイさんも性能はそこそこだが、気付くとラストバトルはユウマお手製のプチッガイさんだけで勝ってるのはどうかと思ったけども。結局ビルダーとしてはユウマが一枚上手なんだよな。何しろ、背中にしょってるプチッガイさんは状況に応じて自動で表情を変えるという無駄過ぎる機能まで搭載していますからね。ハイテクすぎだろ。しかし可愛い。そして、「プチッガイ」とか「ママッガイ」っていう名前、もう既に「ベア」の要素が何一つ無い。

拍手

 まさに「何がクニだよ!」からの「クンニしろオラァァァ!」の流れに爆笑、第10話。ラッキースケベにちゃんと2度目で突っ込んでくれるヒロインってのは大事よね。なお、実行した本人はそのせいで死にかけたので決してラッキーではない模様。アンジュは下も金色。同人誌を描くみんな、ちゃんとチェックだぞ。

 大体元サヤに戻ってきたお話。ま、ここまでが「序章」ですわな。2クール作品ってことなので、残りのエピソードでアンジュが一体何をしでかすのかというのが本当のお話である。そのための分かりやすくも強引な舞台設定が、ここまでの10話だ。まず、「ノーマ死すべし」の思想については、視聴者の皆さんも嫌になるほど、もしくは一緒にシュプレヒコールしちゃうほどにご理解頂けただろう。物語の設定的に「迫害されてる民なんやで」と言ってもいまいち伝わらないという事例は「まおゆう」とかでもたくさん見てきたが、ここまで徹底的かつ理不尽に迫害されている様子を見れば、流石に納得してもらえるはずだ。ま、必要条件としてはシルヴィアの裏切りだけを見せれば充分だったんじゃねぇかって気もするけど、ここまで全力でやらないと脳内お花畑のお姫様は目が覚めないのでね。大丈夫、「アンジュやあのお兄様と血を分けた兄弟」っていう時点でシルヴィアもクズなのは確定してるんだから。そんなに違和感はないわ。冒頭の鞭打ちシーンとか素敵よね。「これは馬から落とした分! これは足が使えなくなった分!」。そこは一括払いにしろよ。大体同じだろ。「奈央坊にむち打たれる権利」は、多分オークションなら高値で取引される案件です。

 今回最大の収穫は、これまでのアンジュ脱走劇がすべて茶番だと分かったところ。散々突っ込ませてもらっていたわけだが、それもこれもすべて脚本家の掌の上だったわけだ。そりゃそうだね、どう考えてもモモカがアルゼナルに侵入したのはおかしかったもんね。モモカのマナ通信の周波数に合わせて脱走を企てさせて引き込んだシルヴィアさんの畜生ぶりも評価されるべきよね。ま、あの時点でどうやって脱走させるかまでは考えてなかった気がするんだけど。あれ、たまたまヒルダがいたから脱走できたけど、アンジュとモモカだけだったら脱走失敗してたからお兄様の計画はおじゃんだったぞ。あの慰問にきた姫様もお兄様の差し金なのだろうが……もし今年失敗してたら次は来年の運動会まで待たなきゃいけなかったんだよね。それまで「新生ミスルギ皇国」建国の詔は出せなかったっていう。お兄様、予想以上に使えませんわね。次回予告でお付きの人との濡れ場とかあるしね。お前の濡れ場は別にいらん。

 ただ、これまでの流れが全部茶番だと分かったことでシナリオ構成の汚名が返上されたと思いきや、その直後、すぐさま「ガチ処刑シーンからアンジュがやすやすと脱走」という、これまた無茶なプロットが登場して「やっぱこのアニメどないやねん」という気持ちに着地するのはいかがなものか。いくらなんでも憲兵弱すぎやろ。一応、「ノーマにはマナの捕縛が効かないので実体兵器で攻める必要がある」→「そこにマナが使えるモモカが絡むと、2面攻撃を同時に仕掛けなきゃいけないから攻略が大変」っていう理屈は分かるのだが、今回の場合2人の手かせを取るまでのスパンがどう考えても長すぎだろ。お互いに解錠しあってるシーンを、あれだけの警備がいて黙って見てるだけっていう。まぁ、そりゃこの国は滅んだ方がいいのは確かですね。国民の総意である「吊せコール」については、まぁ、公開処刑による意気の高揚ってのは古来より行われてきた行事でもあるので特別おかしいとも思わないが、仮にも元皇女の処刑であんな下卑たコールが入るあたり、国民のモラルも底が知れている。そりゃアンジュさんもキレますわ。豚呼ばわりしますわ。まぁ、「あんたも鏡見て」って思うけど。はっきりと「世界をぶっ壊したい」欲求がどす黒く渦巻いたのは清々しくて良いのではないでしょうか。もう、いっそここからルルーシュ・ランペルージュが成し遂げられなかったピカレスクヒーローを目指してほしい。とことん腐って、とことん悪になれるならばアンジュも輝ける。でもまぁ、1話アバンとかアルゼナルの存在意義を考えるとそういう方向にはいかないんだろうけどね。ルルーシュっていうかキラさん的存在であるタスクが便利すぎるあたりも、シナリオがしょうもない一因になっているので、いっそタスクが先に死ぬのはあり。そういや今気付いたけど、偽キラさんであるタスク、中の人もキラなんだな。お、急に新世界で神になれそうな気もしてきた。

 閑話休題、そんなこんなで戻ってきたアルゼナル。アンジュの方は外界でのしがらみをすべて切り捨てて帰ってきたので快眠快便後のように大変すっきりしていらっしゃったが、まー、脱獄囚ですからね。けじめはけじめ。司令のものすごくしっかり腰の入った(でも変なかっこの)腹パンで一発KO。そこからクソ真面目サリアさんのお説教へのコンボをつないで、アンジュはしばらく塀の中。同じく50人にマワされたと噂のヒルダさんもおり、案の定、正式な友情タッグ成立である。ヒルダさんはお付きの2人に見放されて自らぼっち宣言しちゃったのが大きかったね。ま、こうして人脈が繋がっていくのは良いことです。またゼロからの出直しだからね……いや、アルゼナルに慣れてる分のアドバンテージがあるからそうでもないな。っつうか、あれだけやらかして未だにアンジュのことを悪く思ってないヴィヴィアンみたいなおかしな奴もおるしね。

 一連の騒動の末、一番変わったのはやっぱりクリスちゃんであろう。きっとあの運動会で優勝したことも自信に繋がったに違いない。今では生まれながらの舎弟気質であるロザリーが最下層民。ゾーラに従い、ヒルダに従い、最後には相棒である唯ちゃん、ちがう、クリスに従い。どっちも良いキャラしてんなぁ。ロザリーみたいな本当に使えなそうなキャラって、最後の最後で活躍するとそれだけで輝きが増すのよ。今後の彼女の動向に期待したい。1つだけ寂しいことは、ジワジワとガチレズ要員が減り続けていることです。よし、アンジュが釈放されたら結託してシルヴィアを拉致監禁調教する流れにしよう。あの子、割と簡単に堕ちそうな気がするし(朝凪脳)。あ、あとモモカがお咎め無しなのはどうかと思うんですが。ジル司令に頼んで調教してもらおう(月野定規脳)。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード