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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 おっ、アモさんキャラ立ってるやん! 第43話。ここまでやりたい放題だと逆に好感が持てる不思議。同じクズでもどこぞの死体好きとはちょっと訳が違うよな。やっぱり、普通に考えたら最後の宮の守護者っていうだけで充分おいしいポジションである。

 前回の予告から、アモールさんは青銅5人をまとめて相手することは確定しており、その対戦方法は「マルス四天王」を呼び起こしての集団バトル、というところまで決定事項だと思われていたのだが、想像以上にマルス四天王の扱いはぞんざいである。そりゃま、今更新キャラが出てきて自己主張されても困るが、先の戦で星矢たちを苦しめたという強キャラのはずが、完全にステージトラップ扱いというのもなんだか寂しいもんである。毎度お馴染みオープニングのキャストロールによるネタバレコーナーでは、四天王とおぼしキャストが3人しか表示されず、「あれ? 4、天王?」と首を捻ったのだが、単に「一人無口な奴がいる」だけだった。いや、他の3人にしたって「ウガー」とか「グオー」しか言っていないからキャスト必要無かった気もしますけども。ちなみにしゃべらなかったのは弓矢使ってるおねーちゃんです。もう、個体の識別とか出来ないからそこは無視で。

 さて、そんな軍神覚醒で自分の手を汚さないアモールさんだが、第一目標はとにかく姉のメディアさんのご希望に添うために光牙の闇小宇宙を目覚めさせること。正確に言うと「自らの意志で闇を選択させること」。エロ漫画なんかでは鉄板のシチュエーションだが、「その状態は我々が無理強いしたんじゃなくて、お前さんが自らの意志で選び取ったものなんだぜ」ということによって抵抗出来なくするという作戦である。そのために超便利な束縛技「アレステッド・ジャッジメント」を使って光牙のみを分断。更に多彩な水芸でユナも隔離し、残り3人、野郎の雑魚には興味が無いので軍神に任せるというスタンス。「アレステッド・ジャッジメント」は「どれだけ光の小宇宙を燃やしても外れないけど、闇ならすぐ解けるよ」という、このシチュエーションのためだけに開発されたような技である。どう見ても拘束している楔は闇属性で作られているようにしか見えないので、普通に考えたら相反する光属性の方が解除しやすいと思うのだが、まぁ、ワンピースでいうところの海楼石みたいなもんだと思えば、ちょっと納得出来る……かな? でもさ、「闇の小宇宙を燃やさなきゃ絶対解除出来ない拘束技」って、他の聖闘士相手だったら無敵じゃんね。ひょっとしてミケーネさんもこれに捕まってやられてしまったんだろうか。

 「光牙は条件付き拘束」「野郎3人は雑魚に任せてオート戦闘」、ここまでは何となく予想出来ていたから問題無いのだが、アモールさんの素晴らしいところは、残ったユナで散々遊びつくしたところであろう。普通に考えたら「四天王」を復活させたんだからその相手を4人でさせるのが少年漫画の礼儀だと思うのだが、そこは敢えて3対4のハンデマッチに持ち込み、残ったユナで暇つぶしをしながら解説してくれる。自分とユナだけを「観客」というポジションにおいて視聴者へのサービスを忘れない精神が素晴らしい。何とか暴れようとするユナをまさに指先1つでちょちょいといなし、そのおみ足を鑑賞、品評したり、2人でカウチに座って演劇観戦に興じたり、実に趣味がいい。「まずは私をたたせて下さい」(意味深)とかいう台詞も周到だし、脳天貫いて自由を奪う技なんかは他の聖闘士だったら名前つきの大技として持っていてもおかしくないレベル。女の子の自由を奪ってレイプ目にするとか、もう薄い本のために頑張ってくれているとしか思えない。それにしても、水の壁で分断する「サイレント・ウォーター」、闇小宇宙で束縛する「アレステッド・ジャッジメント」、そして幻魔拳ばりの感覚強奪と、やたら拘束技ばかりに長けた変態さんだ。

 1話目では余裕しか見せず、オリジナル技が豊富で青銅を手玉に取り、まだまだ底が見えない圧倒的な強さを持っている。ここに来て、頭がおかしいとはいえ実に素晴らしい黄金聖闘士っぷりではないか。この人、本気で殺る気だったら光牙たち瞬殺することも出来たんだろうなぁ。フドウ、イオニアと転々としてきた「黄金最強」の座であるが、最終的にはこの人の手に渡ることになるのかしら。メディアさんも良い弟を持ったものだなぁ。ただ、メディアさんは光牙の闇堕ち要求の動機を「より完璧なマルスの支配のため」と説明していたが、まぁ、どう考えても嘘っぱちですよね。アモールさんも姉君の性格は知っているから単純に信用して動いてるわけでもないんだろうけど、この姉弟の関係性もちょっと面白そうではあるな。

 ここまで青銅がコケにされたら、流石に次回からは光牙に頑張ってもらわないといけない。ただ、イオニアさんが人生を賭けてまでして蘇らせた光牙の光信奉が、わずか一週で闇にひっくり返っちゃったのはなんとも情けない話ではある。でも、別に闇でも問題無いと思うんだけどね。「闇=悪」っていう決まり事があるわけでもないと思うし。まぁ、今回のアモールさんの発言を聞いてると無条件で「闇はアカンもんやで」っていう文脈もあるんだろうけども。光牙は闇と光をスイッチ出来るのが強みなんだから、「拘束を解くときはとりあえず闇の力を使う。それはそれとして戦う時は光で」みたいな心づもりでは駄目なんだろうか。うまく使えばメドローアみたいな極大小宇宙が作れたりするかもしれないし。そもそもアモールさんは自由に水と闇を使い分けてるんだから、黄金レベルに到達しようとすれば使い分けくらいは教養科目になるんじゃないかしら。

 次回もレッツ石田彰。石田ボイスで英霊を復活させてるけど、見た目は金ぴかってのがややこしい。アーチャー(の中の人)は割と下の宮にいましたけどね。ランサー(の中の人)と龍之介(の中の人)の対決とか、ある意味ドリームマッチではあるよな。


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 イオニアさんお目々キラキラしすぎ、第42話。じいさん、なかなかアツい回ではあった。しかし……今まで「権力志向のジジイ」とか言ってきてすまなかった。ある意味そうした感情とは真逆のキャラクターだったというのは少なからず驚きである。考えてみりゃ、パライストラでちょこっと出番があっただけで、あんまりパーソナリティは語られて来なかったからな。全国のイオニアファンの皆さんには心から謝罪いたします。……いるのか?

 時間も無くなってきたので、今回はサイドストーリーを全てカットして30分まるまる磨羯宮。ただ、時間が無いのは光牙たちも同じはずなのだが、何故か突入直後に始まったイオニアさんの昔語りはちゃんと聞いてあげるのが若者の礼節である。そりゃまぁ、校長先生のお話はたとえ嫌でも聞かなきゃいけないのが学生の義務ですからね。途中貧血で倒れなかっただけでも儲け物。それなりに衝撃的な告白だったのは間違いないし。イオニアが以前登場したときにもちょっともめた部分ではあったのだが、なんと言っても彼の語りで衝撃的だったのは「何代ものアテナを見守ってきた」という部分である。確かにジジイはジジイだが、流石に何百歳とかいう歳でもなかろうに。年寄りキャラといえば過去に童虎という事例があるわけだが、彼の場合には専門の処置を必要としていたわけだし、逆に言えば、彼があそこまでしてアテナのために延命を図っていたということは、聖闘士といえども寿命は普通の人間と同じであることの証左である。と言うことは、イオニアも何らかの特殊な能力で長い時代を生き抜いてきたと考えるしかないだろう。「言葉の力」を使った彼の最終奥義が「若返り」だったことを考えると、「言葉」以前の能力として、肉体活性、長寿を司るのが彼の元々の能力だったのかもしれない(でもシオンとかも長生きだった気もする)。

 そして、少なくとも沙織よりも以前のアテナを知っており、沙織が成人する以前に彼は黄金聖闘士として実績を残していたのは間違いない(沙織が牢獄での再会時に「もう一度黄金聖衣を」と言っている)。ということは、どうやら彼はシュラよりも以前に黄金聖闘士だったのは間違いなさそうだ。勝手に推測するならば、いかに延命を司る能力を持っていたとしても、意外に若手の多い黄金聖闘士の中に自分みたいなロートルが混ざっているのを遠慮したんじゃなかろうか(先代十二宮で最年長は童虎を除くとサガの28歳である)。また、歴代アテナの中でも「一際輝く」沙織を見て「もう、十二宮とか守ってる場合じゃねぇや、後進を育てるために私塾でも開くわ」と脱サラ後の夢をスタートさせることも目的だったのかもしれない。しかし、残念ながらこの「元黄金聖闘士が指導!」を売りにした聖闘士養成塾はゆとり世代の増加によりあえなく経営破綻。負債を抱えたまま(勝手に)投獄され、延々ストレス発散の同人誌を書き綴るという非生産的な生活に没入。どこかで噂を聞きつけたアテナに救済されて新たな事業を興すまでは完全にニートだった。そして再起を図ったパライストラ経営でも「うまい話ありますよ」とそそのかしてきたメディアさんにあっさりと騙されてオーナーを裏切っての事業方向転換。確実に駄目な方向への猪突猛進タイプであった。なんだ、こうして書き上げるとやっぱり駄目な人だな。

 結論をまとめると、アテナ大好き人間がアテナ大好き人間とぶつかるという構図である。イオニアさんの主張も実は割と筋は通っているのだが、光牙のいうように「好きなら相手のことも考えてやれよ」という至極真っ当な反論が聞けない時点でイオニアさんに正義は無い。パラドクスの説得を龍峰が「何となく間違ってる気がするよ!」と突っぱねるなど、青銅聖闘士勢はまともな論戦になると雰囲気で逃げることが多かったが、今回の対決は珍しく光牙の方が正しいことを言っていた。まぁ、その上で今ひとつ噛み合ってない感じがあるのは、多分あんまりお互いの話を聞いてないせいだ。「俺が一番アテナ(沙織)のこと考えてあげてるしー!」「分かってねーなー! アテナ(アリア)のこと一番知ってるの俺だしー!」てなもんで。

 後はまぁ、理屈抜きの殴り合いに移行するだけなのだが、またイオニアさんの持ってる能力が悪そうなんだよな。「言葉の力で相手を操る」って、確実に正義の聖闘士が持ってたら駄目な能力である。しかもその使い方が「光牙とユナを同士討ちさせる」って、完全に自ら悪役ポジションに収まって負けるフラグを立てまくっている。更に光牙が闇の小宇宙を持っているという情報もメディアから聞きつけ、それを利用して後々まで光牙をだしに使おうなんて下衆いことも考えていた。校長、それは多分駄目だよ。案の定、目玉から暗黒物質を垂れ流すおっかない光牙に2人のアテナが宿り、どうにもやぶ蛇気味の光の小宇宙覚醒を促してしまったようである(光牙的には多分アリア8の沙織2くらいの配分)。それを見た上での最大奥義が「言葉の力を利用した若返り」って。時間の彼方で時貞さんが「被ってるやん!」と文句たらたらですわ。結局、光牙の光純度100%彗星拳をくらい、ヨボヨボになった上で「うわぁい、アテナの光」と恍惚気味にこの世を去るのであった。光牙に殴られた数は最初のげんこつもあわせてわずか4発、この間わずか30分。うち半分を自分語りで費やしたことを考えると、本当にあっけないキャラであった。

 まぁ、今回は「光牙のセブンセンシズイベント」という風に割り切ってしまえばセッティングとしては丁度いいよね。「どちらがアテナのことを考えているか対決」だったのでちゃんと大目標を確認してパワーアップ出来たし、光牙がアテナ像の下で覚醒するっていう配置も綺麗なものである。今回の一件で闇の小宇宙もある程度乗り越えた扱いになったみたいだし、これで少なくともマルスとの最終決戦までは大丈夫だろう。順調にヘッドギア破壊も侵攻してるしな。……今のところユナだけはちょっと欠けただけでヘッドパーツが残ってるんだよね。みんなして脱ぎ捨てたのは当然最終的な聖衣パワーアップ(黄金化)フラグだとは思うのだが、ユナはあのまんま強化されるのか、それとも双魚宮でもう一騒ぎあるのか。

 次回、宝瓶宮なんて無かったことにしていよいよ最後の関門、双魚宮へ突入。謎の大物アモールとの対決になるわけだが、なんと、ここでアモールさん、少年漫画的には一番やらない方が良い「よく分からない雑魚敵大量投入」を決行。この正念場でいきなり無名の敵キャラ4人も参加するとか、完全に四星(四神)じゃないですか。そりゃまぁ、1対多でボコボコにされる展開はハービンジャーさんとかフドウさんとかで散々やっちゃったから飽きたのは事実だが……ここでまさかの5対5かぁ。あれ、エデンさんはまだ天蝎宮にいるのか?


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 ( ゚)o°ピスケス!ピスケス! 第41話。わぁい! クズ魚座! あかりクズ魚座大好き! オープニングのキャスティングで新キャラ石田彰の時点でひとしきり笑わせてもらったわ! これで新生黄金聖闘士が全員出揃ったね!

 

牡羊座・貴鬼→先代からのコネ枠、雑兵相手に手一杯。

牡牛座・ハービンジャー→スラム生まれのチンピラ、骨折りマニア。

双子座・パラドクス→元紫龍のおっかけのヤンデレねーさん、巨乳。

蟹座・シラー→ネクロフォリア。クズアンドクズ。

獅子座・ミケーネ→お人好しの手駒。悲惨な……

乙女座・フドウ→引きこもり、偉そうなのに浅慮。

天秤座・玄武→紫龍の弟弟子、兄貴ポジションだけど共闘出来ず。

蠍座・ソニア→コネ採用、実力不足で憤死。

射手座・星矢→名誉永久欠番、お前さえしっかりしてれば。

山羊座・イオニア→崇高なる裏切り者? 権力志向のジジイ。

水瓶座・時貞→聖衣に操られる雑魚、シルバーふぜい。

魚座・アモール→純粋悪、石田彰声。

 

 すげぇラインナップになったな……こうしてみると、ハービンジャーさんってかなり上位存在だったことが分かるよ。しかし蟹座と魚座はこのままだとカーストがまたどん底固定ですか……まぁ、今回のラインナップでカースト的に恵まれた枠はあんまりないんだけど。天秤座だけずるいなぁ。

 さておき、今回は色々なところで動きがあった、非常に忙しい回。1つずつ要素を片付けていこう。まず、先週謎の死を遂げてしまったソニアさんの後片付け。結局天蠍宮は崩壊もなにもせずに綺麗な形で残っていたらしく、そこに駆けつけたのは既に姉の末期を感じ取っていたエデン。力なくソニアに寄り添う草摩を見て全てを理解したのか、姉の亡骸を見ても眉1つ動かさず、草摩に先に進むように促した。草摩は悲痛な表情のまま、ゆっくりと先へ歩き始める。思い募った女性を失ったことで、草摩もまた1つ、強くなったのかもしれない。姉の死を眼前に涙も流さぬエデンは一見すると薄情にも見えるが、彼もあれだけ自分のことで悩み抜いた後である。姉がどれほど苦悩し、どれほどの覚悟で聖衣をまとったのかは、理解しているのだろう。その上で、ソニアの最期は「穏やかな顔」だったという。そのことに、不出来な弟は多少なりとも救われたのかもしれない。出来ることならば、生きているうちに2人で幸せを掴んで欲しかったものだ。

 一方、ソニアの損失を嘆くもう1人の人物は十二宮の頂上にいた。メディアの判断に激怒し、娘の死を悼む軍神マルス。地球崩壊のためのコンセントレーションで手一杯のマルスは、メディアが勝手に動くことを止められず、愛娘をむざむざ失ってしまう結果となった。既に目をかけていた息子の裏切りも発覚しており、一人孤独へと追い詰められていく。彼の心痛を他所に、メディアはソニアの死に一切感情を動かさず、次なる計画へと歩を進める。どうやら、彼女の狙いは光牙の闇の小宇宙にあるらしい。確かに小宇宙の性質は生得的な部分が大きい。マルスと同じ闇の小宇宙を持つ人間はそれだけで新世界の礎となる資格があるわけで、一度光牙の莫大な小宇宙を見ているメディアは、彼の小宇宙を発現させ、更なる悪だくみを狙っている。そのために手っ取り早かったのが、マルスの行ったアリア殺害であったし、その後も光牙の仲間達を討ち果たすことで、彼の闇化を加速させようと狙っているらしい。

 そんなメディアの暗躍に、ようやく気付いた一人の男。イオニアの守る磨羯宮をどうやって抜けてきたのかは謎だが、メディアの居室に乗り込んできた獅子座のミケーネさんである。青銅との対決で「どちらが正しいのか見極めさせてもらう」と宣言した黄金には他にもハービンジャーさんやフドウなどもいたが、直接「メディアが悪である」と察知して乗り込んできたのは、やはり正義の象徴たる獅子座の聖闘士であった。マルスの旧友として、彼の傍らで悪事を働き、マルスすらも侵害している魔女を無視することなど出来るわけがない。

 細腕の女ごとき、黄金聖闘士の力で一捻り、と思いきや、彼女の背後に立ちはだかるのは最後に残された黄金聖闘士、魚座のアモールである。メディアの弟と名乗った怪しげな聖闘士は、「黄金どうしの対決は千年戦争になるぞ」と危ぶむミケーネに対し、「実力差が歴然であればそんな心配は無用」と彼を挑発。挑みかかるミケーネに対し、闇の小宇宙を発動させ、なんと一瞬のうちにけりをつけてしまった。まさかの魚座超強い展開。アフロディーテもアルバフィカもびっくりである。いや、多分一番びっくりしたのは全国の魚座の皆さんだろう。あのアルバフィカ様が必死の思いで立て直した魚座の立ち位置。「十二宮最後の砦」という要所を守る聖闘士のくせに、完全にイロモノ扱いが長かった魚座という存在。紆余曲折を経たそんな概念が、今再び「純粋悪」に返り咲いたのである。実力はあるのだろう。そりゃもう強いのだろう。何せ声が石田彰なのだから。しかし、黄金聖闘士を名乗っているくせに堂々と闇の小宇宙を発動してしまった時点で……メディアさんのご親族、ほんとひどい。旧友を失ってしまったことでますますマルス様は絶望しており、嫁のせいでどんどん肩身が狭くなっていく。史上稀に見る毒婦である。

 さて、そんな魚座のあれこれはさておいて、もう1つ救われないポジションが、水瓶座である。「時間の果て」というよく分からないステージに飛ばされ、いい加減この展開に慣れてきた栄斗から「フィールド変更は黄金聖闘士の専売特許」とかいう訳の分からないお墨付きをもらった時貞さん。捨て身の覚悟で自らを異空間に飛ばしたはずなのだが、その結果小宇宙は戻るわ、空間との相性が良くて世界征服まで狙えちゃうわ、もうエラい騒ぎ。そりゃまぁ、時間操作能力なんて本来はトップレベルのスキルなわけで、もうちょっと性根が強けりゃボスキャラにもなれただろうさ。しかし、それでもなお漂い続ける小物臭。今回の戦いにしたって、時間操作で色々と遊んではいるものの、よく見てみると龍峰のドラゴンの盾で攻撃を防がれたりしている(一応ヘッドギアだけ吹っ飛ばしたけど)。弱っている相手を罵倒して怒りに火をつけ、その結果セブンセンシズを目覚めさせるなんて一番やっちゃいけないことまでやっている。当然、とってつけたような栄斗のセブンセンシズによって、玄武さんですら真正面から地道に削るしかなかったはずの時貞パワーは一瞬で瓦解。時間の力に飲み込まれ、ヨボヨボになった末に消滅。救われなさでは蟹座に続いてトップレベルの末路であった。あ、ちなみに「絶対に出られない」領域は、玄武さんが片手間でちょちょいと開けてくれましたよ。ホント時貞ショボい。

 残るは、次の戦いに向けてひたすらかけ続ける光牙とユナ。流石に人馬宮は今回ボーナスステージということで素通りする模様。何か星矢絡みでイベントがあるかと思ったが、あまりに事態が混迷してしまったので、今回はアイオロスの遺言を見るというちょっとしたサービスどまりである。あの十二宮はやっぱり元の十二宮と同じものではあるんだよな。下の方の連中が自分勝手にリフォームしすぎてたせいであんまり実感沸かなかったけども。金牛宮はでっかい牛がいたし、双児宮はお花畑だったし……まぁ、とにかくアイオロスの言葉を貰って、多分光牙もちょっと元気が出たんじゃなかろうか。そして次なる磨羯宮は、久しぶりの登場、「崇高なる裏切り者」、イオニアじいさんである。なんと「最強の黄金聖闘士」であるらしい(ソースはアモール)じいさん相手に、光牙は再び真正面からぶつかることに。次回予告では完全に闇堕ちしてたんですけど、大丈夫なんですかね。


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 この作品の中で一番仲が良かったラブラブカップルって絶対に草摩とソニアだよね、第40話。これまで散々モブ呼ばわりされてきた漢、草摩が女の子の前でようやくその生き様を見せてくれた。

 ぶっちゃけ、ほとんど予想通りの話しか進展してないし、脚本的にはあんまり進んでないエピソード。先週ソニアが天蠍宮に挑んでくることが分かってから草摩との一騎打ちは確定していたわけだし、ここでセブンセンシズに目覚めておかないと草摩にはもうチャンスがなさそうなので、試合展開まで含めて全て予定調和である。ただ、今回意外だったのは全てのシナリオがソニア中心で回っていたことだろう。家族を信じようと必死で生きてきた彼女が、現在置かれている状態から幸せな結末を得ることはどうしても出来なかったらしい。エデンやマルスへの思いを変えぬまま、彼女は志半ばで退場することになってしまった。

 そしてこのソニアさんの悲劇が、何とももの悲しいのですよ。一番信じたいのは父親。ずっと振り向いて欲しかったのは父親。だからこそマルスの意志を成就するために彼女は必死に働いてきた。しかし、同じように大切に思っていた弟が反旗を翻したことで、彼女の中の「正しさ」も揺らいでしまった。本当にマルスとともに戦うべきなのか。自分の中の正義とは何なのか。エデンはあれだけの葛藤を経てその答えを見つけ出したわけだが、ソニアはあのメディアとの接触の度合いが高く、どうしても「自分の意志」をコントロール出来ていなかった。そんなところに現れたのが草摩だったわけである。草摩が一貫して訴え続けていた「自分のために生きろ」という高説は、今のソニアの立場からは非常に耳が痛い。何しろ自分が何をしたいのか、それすらよく分からなくなっていたからだ。「オリオンを討ち果たすための聖衣」としての蠍座を与えられた時点で、彼女は母親の欺瞞に気付くべきだったのだが、既に精神的にボロボロになっていた彼女にそうした判断力はなかった。後はなかば聖衣に引きずられるようにして、説得に挑む草摩と戦うしかなかった。

 結局、黄金聖衣を与えられたといっても、時貞のときのような不思議な意志が介入しているわけでもなく、あくまで中身は白銀聖闘士のソニア。「ブロンズ一人に手こずっている」と言われる程度の戦力では、草摩を押さえきることは出来ない。最終的には、溜まりに溜まった全ての感情を爆発させ、彼女は思考停止に至ってしまったようだ。誰が敵で誰が味方なのか。それすら分からない状態で暴走した小宇宙は、黄金聖衣すら打ち砕くほどの自壊を引き起こし、最後まで前を見ないまま、ソニアは逝ってしまった。最後まで父親の背中を追い続けた彼女の人生の最期は、一体何が見えたのだろうか。

 アリアの死と同様、主要な女性キャラの退場ということで、何とも辛いお話。アリアの時には敵味方がはっきりした状態でいかにもな「不幸」だったが、ソニアさんの場合、彼女の判断1つでひょっとしたら何とかなっていたのかもしれない、と思えるだけに更に救われない。草摩の親父さんの意志が彼女にあと少しでも届いていたら、ひょっとしたら助かる道もあったかもしれないものを。敵側のピンチをきっかけにセブンセンシズを目覚めさせるというのも、いかにも草摩らしい覚醒ではあったのだが、結局彼の手もソニアには届かなかった。なんともやるせない結末である。今後の草摩とエデンの関係性が心配だ。

 ただ、アニメ的に言えば、ソニアさんは非常に恵まれていたともいえる。何せ、前回のふざけているとしか思えない作画からは一転、今回の草摩VSソニアの肉弾戦はアクション作画が非常に濃密で、実に見応えがあった。黄金聖衣は着たものの実力はついていっていない、という設定のおかげで、雰囲気だけの大技が炸裂せずに純粋に殴り合いで勝負してくれたのが良かったんだろう。ホントに腹パンの映えるアニメだ。また、彼女の生い立ちをおった回想シーンも実に良い萌えポイントで、ロリソニアちゃんの愛らしさは圧倒的。もちろん成人後の姿でも、髪の毛をキュアビューティー風に切って見せてくれた新しい聖衣姿が美しい。蠍座聖衣も自動的に女性用にチューンされていたみたいだが、パラドクスさんほどではないがさりげないアピールをする胸部パーツとか、いつのまにかヒールになってるフットパーツとか、女性ならではのこだわりがよいコーディネートである。わずか一週で砕けてしまったのはちょっと勿体ない。是非ともこのニュースコーピオン聖衣は立体造形で観てみたいのだけども。

 さて、次回は既に息してないと思ってた時貞がまだ頑張る話らしい。個人的には「時貞はやっぱり水瓶座の器じゃなかった」っていって宝瓶宮でちゃんとしたアクエリアスが出てくる展開希望だったのだが、ここまで粘っているとなると、どうやら彼が正式な水瓶座認定を受けてしまったと観るべきなのか。龍峰・栄斗コンビというあんまり見たことのないマッチメイクだけど、盛り上がるのかしら。時間の彼方とか、どうやって帰ってきたらいいんだよ。どこぞの不死鳥のように蘇る兄貴でないとどうしようもないぞ! しかし、次回予告でミケーネさんの名前が出ていたけど、あのおっさん、今更何するつもりなんや……。ちなみに、今週のエデンさんの台詞は「……!……ッ!」でした。息芝居だけでもギャランティって発生するんだな。

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 天秤座聖闘士のラインナップに紫龍を加えるのはいかがなものか、第39話。確かに何回か装着してたけどさ、結局童虎から正式に引き継いだっていう設定になってたんだっけ? まぁ、あれだけ長い間聖衣を守護してたから別にいいのか。

 正月明け一発目の放送から作画がメタメタ、あらゆるシーンで聖闘士が格好悪いという、ここ一番の出番で張り切っていた玄武にとっては非常に残念な放送になったのだが、同日に放送されたプリキュアの方も作画がボロボロ状態というよく分からない繋がりが見られた。なんや、正月日程はアニメ制作の現場にもしわ寄せがくるものなんだろうか。せっかくの千日戦争も日程がキツキツだとあまりにあっさり幕を閉じるものである。

 今回のメインはタイトルの通りにゴールドとゴールドのぶつかり合いにあるため、それ以外の試合はさっさと終わらせろ、というお達しが下った。おかげで(?)前回まであれだけ壮絶な戦いを繰り広げていたはずのエデンとフドウの試合は、気付いたら判定で試合終了。フドウさん、他の5人はあれだけボコボコにしていたのに、エデン相手だと折れる早すぎである。やっぱり旧友マルスのご子息ってことでいくらか配慮した結果なのだろうか。それにしたって、フドウさんはほとんど動いてすらいないじゃないか。シャカはもうちょっと本気で戦ってくれたと思うんだけど。あれだけ余力を残した状態でボーッと見てるだけの強い聖闘士って、なんだかずるい。でもまぁ、これ以上エデンとの殴り合いを放送されても仕方ないのは事実なんだけども。最終的に、エデンは大した傷を負うこともなく、余裕を持って光牙達の後を追うことが出来るようになった。

 そして、本日のメインリング、天秤宮である。光牙が階段から吹っ飛ばされて真っ逆さまかと思いきや、心優しき兄貴、玄武さんのサポートのおかげで事なきを得る。しかも、玄武さんはこの度貴鬼先輩に続くお仲間聖闘士であることが判明し、面倒くさい時貞との戦いをオートバトルで片付けてくれるという。ただ、「手出しするな」は配慮だから分かるとして、それならついでに「先に行け」も言って欲しかった。なんで時間が無いって分かってるのに延々エキシビションマッチを見せられなきゃいかんのやら。龍峰と昔語りがしたかったなら「龍峰だけちょっと待ってて! 他は先行っていいから!」って言えばよかったのにね。一応兄貴分として試合内容を見せる意味があったのかな。「お前らこの水瓶相手に苦戦してたけど、黄金聖闘士って、こんなもんじゃねーから。俺もっとつえーから」ってなもんで。実際、一見すると良い試合をしていたように見えるゴールド対決だが、その実ほとんど試合にもなっていない内容である。
Q「何故時貞さんは負けたんですか?」
A「雑魚だからです」

 そりゃぁねぇ、ゆーても中身は白銀だしなぁ。聖衣に操られるとかいう、なかなか情けない理由で戦ってるしなぁ。必殺技が「時間拳」だしなぁ。大技出したと思ったら「クロノ・エクスキューション」とかいう完全パクり技だしなぁ。ちなみにエクスキューションはexecutionで、漢字表記は「極光処刑」である。となると「クロノ・エクスキューション」は「時間処刑」ってことになるが、凍気はぶつければ相手が処刑される理屈は分かるのだが、果たして時間は何をぶつけて相手を処刑するんだろう。謎である。わざわざポーズまでパクってあの美しい「水瓶をかたどる」ところまで何となく再現していたのに、そこから溢れてくるのが何なのか分からないっていう。時貞さん、色々ダメ過ぎるよ。せっかくの速水奨ボイスも台無しである。

 「時間を半分にされたら倍速で動けばいい」「俺はまだ充分戦える」などの名言を吐きつつ、廬山の名を持つ玄武さんは結局完勝。童虎の教えを受けた紫龍の兄弟子という設定まで披露し、かつて五老峰で出会った時のドキドキバトルは単なるおふざけの一環であったことも判明。「紫龍は警戒してたけどね(テヘッ)」じゃねぇよ。ちゃんとあの時点で対話しておけば余計なこと考えなくて済んだじゃねーかよ。っつうかお前さんが十二宮を下まで降りてくれば少なくともシラーさんあたりは無傷で通れたんちゃうんか。どうも黄金聖闘士ってのは自分の場所から動く気が無くていかんな。まぁ、共闘状態になって先に進もうとしたところでメディアさんの邪魔が入ったのはサポートとしては適切だったと思うけど。

 というわけで、次なるステージに向かうことになった光牙達だが、雑魚と言われてそのまま死ぬわけにもいかなかった時貞さんの最後っ屁により、何故か適当に突っ込んだ栄斗と龍峰が「時間の果て」というちょっとどうしようもなさそうなところに退場。栄斗はまだセブンセンシズに目覚めていないので、この機会にどっかでマスターして帰ってきて欲しい。いや、見せ場すらほとんど無く場外乱闘で覚醒したらそれはそれで寂しいけども。衝撃的な退場だったにも関わらず、光牙さんは割とあっさり「先に行くぞ」と素知らぬ顔である。まぁ、班別行動にも慣れてきましたよね。こんだけ移動が多い展開だとね。次なるステージ天蠍宮を守護するのは、ついに黄金聖衣を受け取った我等がソニアさんである。セブンセンシズに目覚めてた記憶はないのにそんなにあっさりと黄金聖衣を着ていいものかとは思ったが、まぁ、メディアさんがくれるっていうんだから。自由に黄金聖衣の分配を決められるメディアさんって、本当に何者なんでしょうね。とにかくこれで蒼摩にもようやくメイン回が回ってきて、セブンセンシズにも目覚められそうで一安心である。

 それにしても、今回の十二宮は女性聖闘士が2人も混ざっているという、なかなか賑やかな舞台になった。新たな聖衣をまとったソニアさんもなかなか精悍なお顔で美しい。次回は作画も回復するみたいだから期待したい。それにしても、蠍座聖衣のソニアさんは誰かに似てると思ったが……多分、ピンク髪のせいで萌えキャラっぽくなっているんだと思われる。パラドクスさんみたいに「人類皆愛しますわ」な性格じゃないから、律儀に仮面を付けてなきゃいけなくて大変ね。
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 今年最後の放送の最後のカットがまさかの老師、第38話。改めて見るとヨーダみたいなファービーみたいな、完全に妖怪やな。

 タイトル通りにエデンさんの反逆覚醒をたっぷり描くお話かと思ったら、Bパートで衝撃の展開が幕を開けるという、盛り上げ方としてはなかなか良い構成。とりあえずAパートは予定調和気味のエデンさん参加イベントだ。しかし、ここまで2クールに渡って対抗し続けていたエデンさんのこと、流石に易々と裏切りから仲間入りって訳にはいかない。「何で来たん? 別にええけど、お前さんなら素通りしたらええやん」というフドウの質問に対して、「親父に反逆したからもう通れへんのですわ」と正直なご様子。あんだけ決意を胸にしたというのにそこだけは律儀か。っつうか、結局今までどこにおったんや。ソニアさんやメディアさんに諭されてたわけだから、彼女たちの近くにいたはずなのに、エデンは下から処女宮に登ってきて、メディアさんは宝瓶宮で悪だくみ、一体どういう構造になってるんだよ、この十二宮は。

 とりあえず律儀道を貫き通すエデンさんは「マルスに反逆するぞ!」と決めたらいっぺん下まで降りてからのぼり直す行程を選んだものと考えるべきか。その場合に下の方で盛り上がってた貴鬼&ハービンジャーコンビをどうしたのかっていう謎が出てくる気がするけど、そこはスルーしておく。とにかく、真正面からフドウにぶつかりにいけるのはエデンさんくらいのものだ。一応最強キャラとアウトローキャラのぶつかりあいといえば、原作段階から処女宮での大切なイベント。相変わらず腰が重くて動こうとしないフドウに向けて、とりあえず色々打ち込むエデン。しかし、やっぱり所詮はブロンズなので、フドウに傷を負わせることは出来ない。「やっぱり駄目じゃないか!」と思いきや、「私をわずかでも動かすとは大したもの」とかいって動かないアピールしていたフドウさんが何の前振りもなく突然自分から立ち上がるというサプライズ。最終奥義でも繰り出すのかと思ったら、「三輪身」なんて地味な解説から突然懐柔に移行するという謎の行動に出た。ちなみに「三輪身」ってなんだろう、と思ったらちゃんとネットに解説があったので、興味がある人はこちらを参照。これによるなら、今までは敵対する人間を打ちのめす「教令輪身」だったが、突然シフトして「自性輪身」となったらしい。あそこまで頑なに反逆してた連中を雰囲気だけで押さえつけようって、無理に決まってるやん。いや、約4名ほど引っかかりかけてた奴らがいたけども。

 フドウの悟り説得にも惑わされなかったのは、アリア愛好会の熱心な2名。この2人の意志は固く、懐柔などされなかったが、残念ながら一枚岩ではない。「お前何もしてなかったじゃねぇか!」という光牙のもっともな突っ込みに対し、エデンは「そうだ」と返答。お詫び代わりの一撃を見舞い、光牙達を処女宮の先へと進ませる。え? 進ませんの? いいの? フドウさん、そこ止めなくていいんですか? みんなして何事も無かったかのように走り出しましたけども。……意外とザルだな。エデンさえ叩きのめせればいいのか。しかも、そのエデンさんもろくに打ち倒せてないし。タイマン勝負でやっつけようとしたのに、例によって魔法の言葉「アリア」を唱えて覚醒するエデン。あっさりとセブンセンシズミッションをクリアし、必殺技「オリオン・デバステーション」を炸裂させる。確かに、なんか強そうな技ではあった。エデンさんならアリアを思うだけでセブンセンシズに目覚められたのに、光牙さんはアリアのことを思えば思うほど闇の小宇宙に飲まれていくっていうね。主人公ェ……。まぁ、流石にフドウさんもこれで終わりじゃないだろうし、次回、どんな言い訳でエデンを通してくれることになるのかを期待して待ちましょう。

 そしてもう1つの山場は、意外にも天秤宮の前に訪れた。相変わらず怪しさ満点で暗躍しているメディアさん。彼女が目を付け、悪そうにチューンナップした水瓶座の聖衣を渡したのは、栄斗の兄者を亡き者にした白銀聖闘士、時貞である。……ごめん、出てきた時に「誰?」って思ったわ。お話を聞いて「あぁ、いたっけ、そんな奴」と何となく思い出せたレベル。一応確認したら登場したのが22話で、そこから1回も出てないキャラだ。しかもその22話でもちょろって出てきて兄者ぶっ殺してさっさといなくなっただけだ。玄武さんも似たようなもんだが、まだあっちの方がインパクトあったからなぁ。とにかく、そんなパッとしない奴が突如アクエリアスの聖衣を譲渡されるという謎展開。しかも、聖衣にはなんだか悪そうな髑髏が付属しており、聖衣を身にまとった者は聖衣の下僕になってしまうという。なんじゃそのひどい設定。今まで水瓶座が悪者だったことなんてないじゃないですか! 呪われた聖衣なんて設定なかったじゃないですか! どこぞの蟹座に人が最終的に聖衣にすら見放されるっていうコントを演じたことはあったけど、あの聖衣はむしろ高潔な印象だったじゃないですか! 水瓶座が何をしたっていうんですか!

 いやぁ、驚きですね。しかも自分の持ち場でじっとしてればいいのに、わざわざフライングで出張ってきて、光牙を階段からたたき落とすという、「やればいいと思ってたけど少年漫画でやっちゃいけない感じのこと」をあっさりと決行。光牙はどこまで落下するんでしょう。ひょっとしてここからエデンと共闘とかになるのかな。とにかく、時間を操る水瓶座の聖闘士はなんだかやたら強いらしい。よし、ここでいよいよ栄斗のお当番回なんだな、と思ったら、次回予告で玄武乱入ですよ。どゆことー、しかも黄金対黄金のぶつかり合いってなんやねん。玄武さんは一応敵ポジションじゃねぇの? でないと龍峰が因縁を解決出来ないやん。なんで「栄斗の因縁の相手」と「龍峰の因縁の相手」が戦ってるんだ。単なるエキシビションなんでしょうかね。それとも、玄武さんはようやく自分の出番だと思ってたのにちゃちゃ入れられて怒ってるんでしょうかね。「なんで水瓶座って連中はいっつもいっつも天秤宮で邪魔ばっかりするんだよ!」って、先代アクエリアスの分の恨みも含めて。

 いやぁ、凄い展開になってきましたね。個人的には、やっぱり時貞に水瓶座はふさわしくないと思うわけさ。どうせあの黒髑髏はメディアさんの差し金なんだろうし、ザコ臭い時貞はさっさと退場してもらって、宝瓶宮にいったら正式に聖衣から認められた真の水瓶座が待ち構えている、っていう展開希望。氷の能力ならやっぱりパブリーンさんに出てきてもらうのが本命。この期に及んで色々妄想出来るのは楽しいなぁ。

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 乙女座の黄金聖闘士の乙女座感は異常、第37話。しかし、例によってオープニングキャストバレで衝撃走る。「バルゴ」+「関智一」=「色々ヤバい!」

 というわけで、前半戦最大の山場である処女宮へとやってまいりました。今回の乙女座も相変わらずギリシャ神話とかを完全無視で徹底的に仏教臭を漂わせる御仁。まぁ、緑髪に青と金のオッドアイという時点で国籍は完全に不明ですが、肌の色から考えて一応有色人種と見ていいのかなぁ。名前が「フドウ」だから日本人の可能性も無くはないけど。そして、過去にたくさんの乙女座聖闘士が登場しており、たとえば現在もチャンピオン本誌で新たな乙女座聖闘士シジマさんが絶賛活躍中なわけだが、フドウさんってば、心の底からマルスさんと共鳴し合っているソウルメイトという設定らしく、歴代バルゴの中でもトップレベルの下衆である可能性が。救世の心を持っているのは最低条件ではあるのだが、「あまりの人類の醜さに失望して世界を塗り替える決意をしちゃった明王の化身」というのはかなり駄目な臭いがするぞ。そんだけ絶望したんだったらてめぇで世界を変えにいけばいいものを、ただ諾々とマルスの野望に付き合ってる時点で小物なわけだし。

 過去の例なら、一応シャカあたりは教皇に仕えるという大義名分を守ったが故に主人公サイドと対峙したわけだが(あの時点でシャカが教皇の正体に気付いてなかったのはどうかと思うが)、今回のフドウさんの場合、マルスに着くかどうかは完全に自由意志である。教皇もアテナも不安定な状態だからどこにつくのも自由ではあるが、やっぱり「お前と同じこと思ってたから処女宮で見張り役しておくわー」っていうだけじゃ、あんまり主義主張は感じられない。まぁ、一応最近は「マルスさんも実はいい奴なんじゃね」疑惑が出てきているので、そこに共鳴するのはあながち悪役確定というわけでもないのだが。いちいちマルスさんのシーンの後に意味ありげなメディアさん挟むのやめてもらえませんかね。

 さて、セキトモボイスも相まってなかなかの外道臭がする新生乙女座であるが、当然、能力はチートである。座っているだけでことごとく相手が吹っ飛ぶ設定はデフォであり、初っぱなの目が閉じた状態からでもオームだのカーンだのを連発。処女宮内を地獄に設定するという、どこかキャンサーと被っちゃってる能力に加えて、溶岩プレイに羂索を使った緊縛プレイ、相手の技をそのまま跳ね返すギャバンもびっくりのバリアなど、これまで以上に「どうやって倒すんや」感満載、絶望のバーゲンセール。セブンセンシズに目覚めた龍峰、ユナすらも一捻りだ。シャカの時と違ってとにかく物理攻撃で押してくるだけなので、余計な思想を入れる余地もなく、とにかくブロンズ5人は地に這いつくばるしかない。ふんじばられて倒れた光牙たちの様子は、原作でシャカに相対して自らのネビュラチェーンでグルグル巻きにされてしまった瞬の痴態を思い起こさせるものである。

 しかし、それでも小宇宙さえ燃やせばなんとかなるのがこの世界の理。「いかにひどい世界なのかを思い出してみなさい」というフドウの言葉に、各々が抱えたトラウマを思い出していく。蒼摩は親父さん、栄斗は兄者、ユナはお友達の子。龍峰が思い出したのって一体誰だっけ? って一瞬悩んでしまったが、パライストラで一緒にいたっていう奴か。そういやいたな、そんな奴。ただ、そんなタイミングで光牙が思い起こすのは当然アリアのことである。魔法の言葉「アリア」を唱えればどんな致命傷を負っても即復活可能なのもこの世界の理。必死に立ち上がる5人を見て、フドウはついに聖衣を身にまとい、良い子のお友達は確実に泣いちゃうレベルの顔芸とともに、最大必殺技を披露。「5人の明王による夢のコラボレーション」という訳の分からない必殺技で、ついにその心根をもへし折った。

 流石に3度もぶっ倒されると、いかにタフネスが売りのブロンズ群もヤバい。もう駄目かと思われた最後の一撃を前に、颯爽とロングコートを着て現れたのは、ようやく決心がついて立ち上がったエデンさん。なにげに黄金聖闘士の一撃を一人で受け止めちゃうあたり、ミケーネさんの教育の賜物ですよね。で、予想通りの登場なのはいいのだが、結局エデンさんはここまで降りてきてしまったのだね。なんで直接教皇の間に行かなかったのか……あ、でもマルスさんって今火星にいるんだっけ? じゃぁどうしたら良かったんだろうね。エデンが降りてきてる間、上の宮を守護してる6人は何してたんだろ。「あ、坊ちゃんおでかけですか? 車には気をつけて下さいね」とか言って見送ったのかな。

 さて、めでたく6人の「主人公サイド」がようやく出そろい、ついに次回からエデンさんが真面目な活躍を見せることが出来る。まぁ、次回予告を見ると早速緊縛プレイは喰らってるわけですが、一応「最強」の呼び声高いフドウさんとのガチバトルという最大の見せ場なので、半年間の鬱憤を晴らすために頑張ってもらいましょう。ただ、ここでエデンの見せ場が出来ちゃうとなると、最初で最後だった絶好の登場機会を逃したフェニックスさんがどうしたらいいのか、という問題は残る。一輝兄さん、もう出てくる幕無いで。下手したらこのまま無かったこと認定されるんじゃなかろうか。流石にそんなひどい仕打ちはないだろうが……予想がつかないなぁ。実は玄武と一輝が友達とか、そういうネタだろうか……不安。

 その他小ネタを拾っていくと、今回一番ニヤニヤ出来たのは、暇になったハービンジャーさんが白羊宮まで降りてきたところ。なんだ、ちゃんと黄金聖闘士どうしも仲がいいんじゃないか。ま、お隣どうしだから当然といえば当然か。ただ、どう見ても旧知の仲みたいな態度だが、こいつら黄金聖闘士って、マルスが十二宮を作るまでは特に任命もされてなかったはずなんだよな。内定者どうしの懇親会でもあったんだろうか。すっかりさわやかになったハービンジャーさんの良いおっちゃんぶりが素敵。あと、地味に栄斗と蒼摩が初のコンビ技を披露したりもしてたんだけど、相手が相手なので完全に空気だった。このままあの2人はお当番回無しで終わるんだろうか。怖い。

 それにしてもフドウさんですよね。バルゴって言ったら黄金聖闘士の花形であるが……声のせいか、どうにも外道臭が付きまとう。関智一なんて、業界でも一番仏道から縁遠い人間やないか。落ちるとしたら確実に畜生道やないか。いや、楽しそうだからいいけども。基本的に、ジョジョと一緒でこの作品の中の人もたいがい原作ファンだろうしな。「バルゴお願いします」って言われたらそりゃ喜ぶだろうさ。「あ、今回割と畜生なんで」って言われても喜ぶだろうさ。結果があの顔芸ですよ。声のせいで「逆境ナイン」にすら見えてくるわ。どこの世界でも明王の化身って、大体こんなキャラですけどね。安慈さんは恵まれてる方。でも、個人的には明王の化身といったらやっぱり「不動明王」アカラナータさん。知らない若い子はググりなさい。

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 揺るぎなき王者のブレブレっぷり! 第36話。でも久しぶりに真っ当なセイントセイヤバトルを見た気もする。ここに来て未だ蒼摩と栄斗の扱いが悪すぎる気もするけども……光牙→一人セブンセンシズに目覚めずにハービンジャーさんに冷や汗をかかせる。龍峰→いの一番にセブンセンシズに目覚めてパラドクスさんを完全粉砕。ユナ→なんかよく分からんけどセブンセンシズに目覚めてシラーさんpgr。蒼摩&栄斗→2人がかりで必死になって、ようやく聖衣にヒビ1つ。…………まださ、この2人の活躍パートは後半なんだよ、きっと。

 というわけで、今回は完全にミケーネさんオンステージであった。今期ゴールドの中では現状唯一といっていいチンピラ臭のしない聖闘士なのだが、理性を持った状態でマルスについている、という時点でアカン存在だったのは間違いない。どうあがいても恰好良く散る手段なんて無いはずだったのだが、なんか今週のエピソードだけを見るとそれなりに良い人だった気もしてくるから不思議なものだ。獅子座って、こういう欺瞞に満ちた手練手管でイメージを守る戦略に長けている気がする。アイオリアだって、結局最後までサガに騙され続けてた単なる青二才だもんなぁ。

 これまでの黄金聖闘士が全員生い立ちまで明かされていたのに対し、ミケーネさんの出生などは結局謎のまま。ただ、マルスさんが地球征服大作戦に打って出る前からお知り合いだったらしいので、多分そんなに高貴な出自では無いだろう。そして、旧知である彼だけの特権として、マルスがマルスになる以前の、彼の正体を知っているようだ。ルートヴィグさんというのが本名で芸名がマルスってことになるわけだが、ついに謎の闇小宇宙のヴェールを脱いだマルス様のご尊顔(一部)が見られたので、ちょっとずつ核心に迫っている感が良い味わい。でも、「結局単なる人間やん」という時点で神々の闘いとしては微妙なニュアンスになっている部分もあり、加えて「ミケーネさんって、結局人間らしさが残っていた時代からマルスに妄信的に付き添ってて、その後も忠義忠義いうためについていってるだけやないか」と言ってしまうとそれまでである。

 でもまぁ、下手に私利私欲をちらつかせて戦うよりはピュアでいいのかもしれない。マルスさんの方もミケーネを大事にしている様子があったし、多分あの2人は幼い頃からの長いつきあいで、忠義というよりも友情や家族愛みたいなものが強い関係性なんだろう(勝手な想像)。で、ミケーネさんもマルスの野望がどうこうよりも、「アテナもマルスも言い分があって、一概にどっちが正しいとか言えないみたいだし、それだったら僕は知り合いのマルス家の方を大事にしようかな」っていう近所づきあいを重んじる人なのだ。だからこそ、マルスに「うちの息子の家庭教師頼むわ。前線で戦わなくていいから、あいつの面倒だけ見ておいて」と頼まれたら忠実にその使命を果たし、息子さんが初めての反抗期を迎えたことを知り、「マルスさんちのエデン君も立派になったなぁ。そろそろお父さんに息子が成長した姿を見せてあげてもいい頃だよな。俺が大事なのはマルス家だけど、マルスさんもエデン君もどっちも大切なご家族ですし」と思って一度身を引いたのだ。なんだ、すごく面倒見の良い近所のおっちゃんやないか。

 もちろん、最低限のレベルで父と子の親子喧嘩を後ろからサポートする役目は担っている。エデンがどちらの道を選んだとしてもおっちゃんは応援する態勢だったのだろうが、もし彼がオイディプす選択肢を選んだ場合には、当然エデンが手を組むのは現在必死に十二宮を登っている連中である。大事なご子息のお友達候補がどんな連中なのか、ミケーネさんはちゃんと確認しておく必要があるだろう。ゴールドらしい作法できちんと相手をして、そこそこ見どころがありそうだと判断したからこそ、「うちのエデン君をよろしくね」ということで玄関の扉を開けたのだ。多少おせっかいが過ぎる気もするが、これも全てマルス家が健全な家族関係を構築できるようにするためのお仕事である。ブロンズ2人が死ぬ気で戦っているのにずっと上の空で「エデン君、今頃なにしてるかなー」って考えたのはナメプってレベルじゃねぇけど、子どもの喧嘩に親が出るのも無粋ですしね。

 なんだ、こうして見るとミケーネさんがどんどんいい奴に見えてきたな。「ライトニングボルト使えよ」とか思ってたし「キングスロアー(king’s roar)ってなんやねん、キングスエンブレム(king’s emblem)ってどないやねん」とか思ったけど、「獅子座は正面から本気でブロンズをいじめたりしないよ。遠くから雄叫びだけ聞かせて、怖じ気づくようなひ弱な連中だけ追い返すよ」という門衛の仕事だと思えば納得も出来る。いや、「最大奥義」って言ってましたけどね。結果的に黄金聖闘士の最大奥義がどこの誰とも分からないなんちゃって忍者1人のブロックされてましたけどね。ミケーネさんは本気でぶつかってブロンズを粉砕することが出来るんだろうか……。

 結局、ミケーネさんがバトルで手を抜いていたことの一番の被害者は、それを相手取った蒼摩と栄斗である。長い長いお休みを経て、ようやく活躍のチャンスだったのに、結局「ショルダーパーツにヒビ1つ」という慰め程度の戦果しか得られていない(一方栄斗はヘッドパーツ完全粉砕)。セブンセンシズに目覚めた様子も無いし、渾身のライオネットボンバーで相手が眉1つ動かさずに「へぇ〜」くらいのリアクションだったのは泣けてくる。そもそもキングスロアーが「2人組で戦って相手を打ち破るためのチュートリアル用」みたいな技だったのに、今まで大してコンビ愛を見せたことがない2人で攻め込んでいる時点でなんか間違ってる気がするんだ。お前ら別に相性良くないんじゃないか。せめて合体技くらい見せてくれれば盛り上がったところなんだが、栄斗の技があまりにも胡散臭くて、蒼摩も絡みようが無かったのである。冒頭、九字を切るシーンがちょっと恰好良かったのがせめてもの救い。この2人がタイマン勝負でゴールドを倒せる日は来るんでしょうか。

 次週、いよいよ十二宮前半の最大の山場である処女宮に突入。当然のように5人がかりでもフルボッコになるのが乙女座のお約束だ。原作ではフルボッコタイミングで一輝兄さんが登場するという最大の見せ場があったわけだが、今回はようやく覚醒に至ったエデンさんが旧作よろしく助けに駆けつける展開だろうか。いや、だからエデンさんは直接教皇の間に両親を叩きに行けよ。マルスさんが人間っぽい姿を見せちゃったもんだから、その脇にいるメディアさんの黒幕感が半端無くなってるし、とりあえずおかーちゃんに小遣いとかねだってみるのはどうだろう。

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 アリアアリアアリアアリアアリアアリア第35話。今週のあらすじを簡潔にまとめると以下のようになる。

 
メディア様「もっと勉強しろよ」エデン「アリア!」
ソニア様「いい加減諦めろよ」エデン「アリア!!」
ミケーネ「気合い入れたる」エデン「アリア!!!」
蒼摩&栄斗「……………………」

 
 なんかもう、サブタイの「獅子の拳!」の部分とかどうでも良かったな。言ってしまえばエデンの覚醒イベントってわけだが、特にこれといったきっかけもないのに、いきなりエデンも離反の決意が出来た模様。これまで長いこと体育座りしてたエデン君も、流石に尻が痛くなったのだろう、立ち上がって戦う意志を取り戻した。気付けば3時間以上経っているわけだが、その間に光牙は聖衣直して全身粉砕骨折して冥界にまで出張していたのだから、これが格差社会というものか。まぁ、労働時間が長い光牙の方がブラック企業勤務みたいな気もするけど。

 一体どんなきっかけでエデンが立ち上がることになるのかと思ったが、結局、特に明確なきっかけはなかった。色んな人が入れ替わり立ち替わり彼を叱咤しにきたわけだが、母も、姉も、家庭教師も、彼の心を揺さぶる言葉を伝えることは出来ず、最終的にエデンが動き出したのは、これまで何度も脳内でリピートしていた妄想アリアである。それがきっかけなら早く動けよ、とも思うのだが、まぁ、思春期の男の子が女の子のために動き始めるまでには色々と葛藤も多いのだろう。最終的に「ひょっとして親父も間違うことがあるのか?」という、非常に正しい成長期の過程を経ているわけで、大人の階段としては実に真っ当なステップだったりもする。教育ママと頑固親父に育てられた優等生がちょっとやんちゃするには良いシチュエーションだ。しかもお母さんたら、よその息子さんを引き合いに出して「お隣の光牙君はもう闇の小宇宙が使えるのに、アンタと来たら」とくどくど。そりゃ息子だってグレたくなるだろうさ。とにかく、苦節35話、嫌になるほど長かったが、ようやくエデンも味方チームに合流出来そうで何よりである。先週の時点では一気にミケーネ撃破までいくのかと思っていたが、流石にそれはなさそうなので次の処女宮あたりに駆けつけてくれることになるんだろうか。いや、普通に考えたらエデンはそのままマルスに直談判した方が早いと思うけどさ。

 それにしても情けないのは、忠実なる家庭教師・ミケーネさんである。元々獅子座ってのは脳筋で上からの命令を信じすぎるところがあるが、ミケーネさんは度が過ぎている。「忠誠を誓ったから上司の言うことに疑問を差し挟んじゃ駄目」って、どう考えても社畜の考え方じゃないですか。思考放棄は最大の堕落だよ。しかも自分だけがそうして納得するならまだしも、他人にそれを押しつけようとするのは本当に単なるいち信者である。これまで登場した黄金聖闘士連中は一応自分の利益のために動いている部分もあったわけだが、それすら無いのは本当に格好悪い(まぁ、だからといってシラーさんが恰好いいかというとそうでもないのだが)。多分ミケーネさんのことだから、自分の仕事を誇り高いものだと思ってるんだろう。チンピラしかいない同僚たちのことはどう思っているんだろうね。骨折りヤクザ、ヤンデレ追っかけ、死にたくない死体好きに権力志向の下衆親父と並べて、「あー、ゴールドろくでもないわー、俺だけ気高いわー」とか思ってるのか。最悪やな。そのくせガキ一人の面倒もろくに見られずに「力及ばないばかりに……」って、この人は何年経っても人気でるキャラにはならないぞ。誰か、ミケーネさんとイオニアさんが延々愚痴りながら2人で酒を酌み交わす同人とか書いて人気の向上に努めてくれ。

 そして、そんなミケーネさんの上司であるメディア様の存在が、今回ちょっと気になった。旧作で言えば一応パンドラあたりのスタンスが近いんだろうけど、現時点において、メディア様がどの程度の実力を持っているのか、っていうのはほとんど描写されていない。十二宮は黄金聖闘士12人+ラスボスの13体で12時間というのが基本設定なわけだが、今回はマルス以外にもソニアがいて、メディアがいる。彼女がどこでどのような役割を果たすのか、現時点では予想もつかない。ひょっとしたら単なる応援席なのかもしれないけど、割と小宇宙は高そうなんだよね。何しろ水晶玉を覗くだけで積尸気の様子まで確認出来るわけで。下手したらシラーさんいらないレベル。これで、実はメディアさんが魚座でした、とかいうオチだったら笑えるんだけどね。

 そして、今回全く描かれなかったのがブロンズチーム。完全スルーかと思ったら、最後の最後に二人して黙々と走る蒼摩&栄斗の姿が確認された。お前ら、今までどこに行ってたんだ。しかもいきなり2人まとめてとか、やっつけ臭が半端じゃない。まぁ、そりゃ何の前置きも無しにゴールドとタイマンはるのも無茶だとは思うので2対1でもいいかもしれないが、クリア済みの3つは一応どこも1対1で撃破してるわけだしなぁ……蒼摩、なんとかここで男を見せておくれよ。栄斗は……ネタ要員として適宜見切れててくれ。

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