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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ばっきばき! 聖衣がバッキバキやぞ! 第70話。一週空けての再開ですが、久しぶりになかなか濃いキャラクターがてこ入れされてきました。事ここに及んで、物語のカオスっぷりが増し増しです。

 前回が蒼摩とユナのお話だったので、今回は残った面々のお話。あれだけ「昴を観察する」って言ってた割にはエデンがいないのが気になるけど、パラスベルダに入ってからの聖闘士側の動きの不可解さはどうあがいても説明出来るようなものじゃないので、細かいことを気にするのは諦めた方がいいだろう。なんでこんな長いこと適当なマッチングで戦い続けてるのかが本当に謎だからね。どうせ目的地は一緒なんだからみんなで固まって突っ込んだ方がいいと思うんだけど、何故か三々五々に(目視出来るくらいに近い)ゴール目指して延々行きつ戻りつしてるんだよなぁ。一応、途中で鋼鉄を助けながら進軍してる場面もあったから、「きっと光牙たちは回りのサポートをしながらゆっくりと道を切り開いて進んでいるから時間がかかるんだろう」と思ってたんだけど、今回栄斗の働きのおかげで「誰にも見つからずに進めたぜ!」とか喜んでやがったし。まさか、がむしゃらに目的地を目指しているのに単にたどり着けないだけなんだろうか。それで一晩かかっても到着できないって……どんだけ広いんだパラスベルダ。神の力で結界みたいなものでも施されてるんでしょうかね。

 さておき、そんな謎の強行軍のさなか、光牙達3人を迎え撃つのは謎の新キャラ・ミラーさんである。前回の予告時点で「はぐれパラサイトって何?」「正体は何者?!」と色めき立ったわけだが、どうやら、本当にぽっと出の新キャラのようである。「はぐれ」というのもほぼ文字通りの意味だけで、単にパラサイト軍の中でも素行が悪くて問題児なだけらしい。でもまぁ、パラサイト軍って割と自分勝手な奴も多いし、全員が全員パラスに忠誠を誓ってる風でもないので、この程度の問題行動なら支配下登録から漏れるほどではないみたいですね。タイタンさんも存在を認識しつつ黙認してたみたいだし、あれだけの強さがあるなら迷惑さえかけなければ何をしても良い、という特権階級みたいなもんだろう。世が世なら2級どころか1級クラスの昇段試験だって受けられそうなもんだが(少なくともエウロパにため口なんだから2級相当の実力はあるだろう)、本人に出世欲とか支配欲が無いのであんな状態。タイタンさんもそうした異端分子の扱いは心得ているようで、「触っただけで聖衣をぶっ壊す」という破格の必殺武器、アルケミィ・グローブなんてチート兵器を渡して好き勝手させているわけだ。ちょっと待て、なんやねんその武器。凄すぎるやないか。今までの歴史でどれだけの聖衣がぶっ壊れたか知らんが、「聖衣を壊すことに特化する」っていう属性は初めてである。そして、実際に壊せるのは初めてである。新生聖衣とは何だったのか……。

 「触っただけで聖衣が壊せる」「生身でも余裕で戦えるくらい肝っ玉が太い」「とにかく速いから一切攻撃が当たらない」「気配読みで相手が見えなくても位置が分かる」「殺気を消せるので位置を認識するのが困難」「CVがいい感じにキチガイじみたうえだゆうじ」と、とにかく無茶なステータスがてんこ盛りのミラーさん。3人がかりでの攻防だが、久しぶりに全く手が出ない絶望感に充ち満ちている。気まぐれで享楽主義の性格がイカれた設定に拍車をかけており、一切出自の分からない適当な新キャラのくせに、かなりエグい存在感がある。そして、そんなトンデモな新キャラを相手に一体どんなシナリオを展開したらいいんだ、と思ったら、意外や意外、なんと今回は栄斗のメイン回であった。ミラーさんの戦術が何となく忍者風なことに加えて、未知の敵キャラと戦う時に栄斗の「忍者としての実戦経験」という胡散臭いものが役に立っているらしいし、小宇宙に加えて「殺気」という(すげぇ今更感満載の)新概念を取り入れることで、栄斗が過去に師から教わったレベルアップの新たな一歩を模索している。クライマックスの一撃を入れるシーンもなかなか様になっており、非常に珍しい「真っ直ぐに栄斗が恰好いい回」だったのである。良かったな忍者、変な敵のおかげで出番が増えたぞ。今回出来た因縁は、物語終盤に解決すると思われるが、その時はミラーVS栄斗の一騎打ちになるんですかねぇ。

 ちなみに、気まぐれやのミラーさんはうっかり栄斗に一撃を入れられた後にも当然ぴんぴんしている。ちょっとイラついたので口約束を反故にしてフルボッコ体勢に移行しようとしたが、なんやら思わせぶりなエウロパさんの横やりで拳を引っ込めてしまった。「まだ聖闘士を殺さない方が後々楽しい展開になる」というのがエウロパさんのお言葉だったわけだが、一体どういうことなのだろうか。どう考えてもタイタンやバラスの意向には反しているように見えるのだが、やっぱりエウロパさんは見た目通りの悪い人なのかしら。そして、そんなエウロパさんの企み(?)もミラーさんはツーカーで分かっているようなのも気になる。この2人、仲いいのかな。レアさんもミラーのことは当然知ってたみたいだけど、今後彼はどういう絡み方をしてくるのか、なかなか気になる幕引きであった。まぁ、聖闘士たちを殺さずに残したとは言っても、栄斗は聖衣がほぼ全損、光牙は背中部分が砕かれ、龍峰は頼みの綱のシールドが大破している。聖衣依存度の高い連中にとって、今後の展開はかなり厳しいものになるんじゃなかろうか。

 そういえば面白かったのは、冷静に聖闘士連中を観察して楽しんでいたミラーさんが、「聖闘士は1対1で戦うと聞いてたけど、チームワークを使って戦うんだね。新世代やな」とか言ってたこと。確かに、元々聖闘士星矢シリーズってのは、頭を使わないタイマンバトルを描く漫画だったはずなのだが、Ωになってからというもの、ブロンズ軍団は1人の相手に徒党を組んで襲い掛かる展開が多い。別に悪いことじゃないのでそれこそ「世代が違う」ということで説明がつく変化だが、わざわざ作中のキャラがそのことに言及しているのは、製作スタッフの方でも「チーム戦が1つの見せ場ですよ」ということをアピールしたいが故なのかもしれない。まぁ、チーム戦と言っても、1人ずつ殴りかかっていってKOされるだけの展開ですけどね。今回は昴が早々におねんねしてしまっていたので、光牙がその分アホみたいになってたのが痛々しくて良かった。栄斗「アブねぇ、昴が起きてたら怒って突っ込んでたところだぜ」→光牙「うわあああああああ!」(特攻)の流れが酷かったわ。

 さて、今週もラストが思わせぶりな引き方で、暗がりに隻眼のおっさんが現れたところでエンド。「あれは……ひょっとしてモーゼス?!」とか思ったけど、どうやら全然関係無い新キャラの模様。しかも多分ミラーさんみたいな鮮烈な新キャラではなく、せいぜいケリー先輩くらいの立ち位置だと思われる。小馬座て。相手役は永遠の悩める管理職、テーベさん。彼だけは何故か幸せに生きてほしい気がする。

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 作画回復! 第69話。ユナ回になると作画が復帰するとか、スタッフの気合いの入れ方は正しいような、そうでもないような。久しぶりの登場回がへなへなだったエデンさんが本当に可哀想だな。まぁ、作画が回復したところで、お話としては割とどうでもいい部類のものだったんだけどね。

 今回は「愛と絆」という基本に立ち返ったテーマになっておりまして、そのナビゲーターとしては意外なことに蒼摩とユナが選出された。確かに、もう1年以上もこいつらが一緒に活動している様子を見続けているわけだが、このペアリングでの絡みってあんまり印象に残っていない。パライストラ在校生組の仲がよろしいのは予想出来るものだったわけだが……単に蒼摩がちっちゃなころから女好きだったんじゃねぇか、という可能性もあるよな。わざわざああして対面してたっていうのは新情報で、パーティーの中では一番古い間柄であることは間違いないようであるし、親がいないどうしで案外共感出来る部分も多いのかもしれない(まぁ、他の仲間も龍峰以外は親が健在じゃないけども)。

 そして、そんな「言われてみればそれなりに深い間柄だったんだよな」なコンビに対するは、以前もこの2人とのタッグ戦を展開して見事敗れたクローのユミル・メトネ姉弟である。他の3級パラサイトは3回目の登場で駆逐されるのが定番だったわけだが、このお二人はこれが2回目。「ようやく蒼摩たちを見つけましたよ!」と喜んでいたが、そりゃ勝手に乗り込んできてるんだから嫌でも見つかるやろ。そもそも今までどこ探してたんだよ、っていうね。とにかく、得意のタッグ戦で負けたことが大層ショックだったらしく、再びのタッグ戦で雪辱を果たすことを願っていたようだ。そして、そんな面白兄弟を放っておかないのが、なーんかすっかり怪しい雰囲気になっている名サポーター・エウロパさん。「お前、なんでそんなもん持ってるんだよ」という突っ込みを気にせず、ドラえもんのように便利な秘密道具をこっそりお届け。「アンチ・リミットぉ〜〜」。いや、すげぇアイテムだぞ、あれ。何せユミルさんがあんなに嫌がったのに強制的に吸収・合体を果たしてしまったんだから。しかもほぼ完全にユミルの自我を封じた状態で。あの道具の正しい使い方は、相手に対して使用してエネルギーを強制吸収してしまうことなんじゃないかって気がする。まぁ、憎いと思っている相手と合体はしたくないだろうけどさ。でも、今回の合体だってユミルの許可は一切得ていないわけで、望まざる合体っていう意味では似たようなもんだよね。

 合体姉弟はパワーも2倍! かどうかは分からないけど、まぁ一応それなりに強い。狙ったように両手につけた爪で神砂嵐を見舞うと、見事一撃でユナが足を負傷、「飛べない鷲」状態に。「これが愛と絆なんだ!」とドヤ顔をするも、流石にあれだけ姉さんが嫌がっているところを無理矢理合体したのは突っ込み待ち以外のなにものでもなく、ユナさんも「そんなもんは愛でも絆でもないわ」とぐうの音も出ない正論を振りかざしやすくて助かっただろう。風+炎で相性がいいんだぜ! とかつての「属性」設定をちょっとだけ思い出したような合わせ技で、一切良いとこ無しだったメトネ君をワンパンチKOである。うむ、綺麗な予定調和であった。今回は珍しく「パラサイト側の視点」っていうパートに多めに時間を割いて描かれていたのだが、メトネさんのおかしな兄弟愛が流石に共感しにくいものだったので、あんまり有効に機能してなかったのは勿体なかったかなぁ。タルヴォスさんの生き様なんかはもう少し共感しやすいものだったんだけど……まぁ、こういうお話のときは相手がみっともない方がやりやすいからね。「ひぃぃ! 姉さんが凄く怒ってる!!」って、単なる姉弟喧嘩のオチみたいでしたわ。お姉さんが凄く怒ると、結果「食われる」っていう。結局メトネさんも跡形もなく消え去ったのでしょうかね……ひょっとしたら一番悲惨な死に方をしたパラサイトかもしれません。やっぱりエウロペさんと絡んだらアカンということがよく分かるわ。エウロペさん、どんどんキャラが酷い方に固まってきてるなー。2級にこれだけ好き勝手させてる時点でパラサイト軍の統制も推して知るべきやで。

 ぼちぼち3級の皆さんも数が減ってしまったが、次回は誰が出てくるかと思ったら、なんか謎の人が出てきた。今更新キャラかよ! と思ったが、登場の仕方がなかなか堂々としており、この期に及んで重要なキャラっぽい気もする。もう、残された「重要キャラ」カテゴリなんて、某兄さんしか残されていない気がするが……流石に違う人っぽいしなぁ……「はぐれパラサイト」って、一体どういう存在だよ。はぐれてるのにやってることは聖闘士狩りなんだから、別に行動目標は間違ってないしな。ちゃんとクロノテクターっぽいのも着けてるしな。わぁ、正体が気になる! か?! 待て次回!

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 色黒幼女はなかなかそそる、第68話。陽光の下のパラスちゃんはなかなか可愛らしい。声の力も大きいと思うけど、成長したと言っても余裕で光牙にお姫様だっこや荷物のような運搬されちゃうパラス様の小ささが良い萌えポイントである。

 前回の次回予告で大体予想出来ていた通りの内容のお話。あの居城からどうやってパラスが脱走するんだろう、と思ってたら、あまりにもお姫様な逃げ方たったから笑ってしまった。そんなにあっさり脱出出来るような警備体制なのかよ。多分星矢だったら一瞬でパラスの寝室まで突入出来る気がするよ。そして、必死にパラス城に迫ろうとしている(らしい)のになかなかたどり着けない光牙達の元に、あっさりとパラスが到着しちゃう謎。現時点でどれくらいの距離のところにいるんでしょうね。ひょっとして、パラスが出てきたホンモノのパラス城は目の前にそびえ立つアレじゃなくて、実は次元の狭間とかに隠れているっていうオチだったらどうしよう。いや、そんな面倒な設定作るはずないけども。「パラスが歩いて来た距離」を、今後の光牙達が何週間かけて歩くことになるんでしょうかね。

 もちろん、なんでそんなに時間がかかるのか、理由はちょっと確認出来る。パラサイトの影響ですっかり石化が進行した町だが、潜在的な小宇宙が強いために石化の影響を受けずに逃げ回っている一般市民もちょこちょこ存在しているらしい。光牙達は鋼鉄たちの力を借りつつ、これら一般市民の避難をサポートしながらにじり寄るように進軍するしかないのだ。多分、いつの間にかいなくなっていたエマさんも、どこかで避難民を見つけてサポートのために退却したんだろう。そういうことにしておこう。あんだけボコボコと雑魚どうしのバトルでやられてるはずなのに、鋼鉄聖闘士ってまだ結構残ってるよな。最初に星矢が外壁の前で合流した時はほとんどいなかったはずなんだけどね。放っておくと増えるゴキブリみたいな存在である。

 で、そんな鋼鉄のサポートを受けつつ、光牙がパラスと運命の出会いを果たす。普通この手のエピソードだとお互いが正体を知らずに親交を深め、最終的に敵だと発覚して涙ながらの別れを演出するものだが、今回の場合は残念ながらパラスさんが一方的に光牙のことを知っている、ドSストーリーになっている。知った上で堂々とおちょくっていたのは、どこで油を売っていても最終的にタイタンが助けてくれると信用していたためだろうか。星矢からは直々に「今度こそお前を殺す」宣言も出されて非常に治安が悪くなった町中であるが、やはり人の上に立つ神は肝の据わり方が違うな。まぁ、本気出したら青銅ごときびびっちゃうくらいの小宇宙は出せますし。当然のように過保護なタイタンさんが助けに来ますし。初めて実現した、1級パラサイトが自ら聖剣を握るシチュエーション。ハイペリオンも青銅どもをがちがちに固めた上で玄武をたたきのめすという圧倒的強さを見せつけたわけだが、本人が握った聖剣でも当然ブロンズごときは動くことも出来なくなる(何故か叫べるんだけど)。普通の小宇宙しか持たない奴にはどうしようもないワンサイドゲーム……と思ったけど、先週は神の小宇宙を持ってるとか叫んでた奴が2人もいたような気がしたけど……エデンさん、やっぱり本番だと使えない人なのかなぁ。

 窮地にギリギリ間に合った星矢だったが、2度目となるタイタンとのタイマン勝負は相変わらず分の悪い結末。伝家の宝刀サジタリウスアローも余裕で弾かれ、あわや自分を直撃するかもしれない事態。まるでポセイドンとの対決の再現シーンのようである。しかし、そこで何とか光牙が動き、身を挺して星矢を守った。……守らなくていいんじゃないかな。相手は黄金聖闘士様なんだから、光牙ごときが無理矢理動かなくても、自分の矢くらい何とかなったと思うんだけど。光牙の聖衣なんて、矢の直撃喰らってもちょっと欠けた程度だし。黄金聖衣なら刺さらないレベル。そもそも光牙に守られる星矢っていう構図があんまり美しくないんだよなぁ。

 ま、相変わらずアテナ軍は混乱していると見て、示威行動でとりあえず満足したタイタンさんは直帰。残された青銅連中は絶望のズンドコである。そりゃ、玄武の試合でおよそ予想は付いていたと思うのだが、聖剣で本気出したら黄金でもろくに太刀打ち出来ないわけで、お前らが頑張っても無理なものは無理だと思うよ。それこそ神のパワーでもない限り、このまま突っ込むだけ命の無駄遣い。そして、そんな困った状況に覿面の効果があるのは、てこ入れレジェンド3人衆である。アンドロメダ! キグナス! そして息子に聖衣預けちゃってるから私服! ……もう(ライブラ着るしか)ないじゃん……。氷河は気をつけてね。アクエリアスの聖衣、呪われてるらしいから! あと、紫龍は後ろに黄金聖衣着たおっかけのおねーちゃんがいるかもしれないから気をつけて!

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 スタッフゥ! 作画作画! 第67話。まぁ、前回の次回予告からヤバ気なことは分かってましたが……下手したら今期最悪の回じゃないでしょうか。久しぶりのメイン回がこんな惨状のエデンさんがマジで可哀想だ。

 作画の適当さに加えて、今回はシナリオもなかなか適当(いつもそうだ、という指摘は無しで)。なんと言っても、エウロパさんが繰り返し言っていた「エデンが神の血を引く」というくだりが最後までずっと気になって仕方なかった。だからさ、ルードヴィグさんは神ではないんじゃないかな。エデンが生まれたのはマルス覚醒の前の時代だしさ。覚醒後に神認定される血脈を「神の血」と呼ぶなら、もうメディアさんも神でいいんじゃないかな。そして「神の一族」という回想に何故か血の繋がっていない女の子が混じっているという事実。まぁ、生まれを考えたらそりゃエデンなんかよりもアリアの方がよっぽど神ですけどね。父:神、母:魔女(叔父:黄金聖闘士)、姉:黄金聖闘士、妹:神。……そりゃエデンさんも腐るわー。

 まぁ、きっとルードヴィグさんは生まれながらにしてマルスになることを宿命づけられていた男だったのだろう。ポセイドンの器となったジュリアン・ソロの血筋を「神の血」というのはあながち間違いでは無いので、多分そういう理屈。今後マルスが復活したら、エデンに憑依して蘇るということである。しかし、そうなるとますます気になるのが、今回のメインテーマである昴の出生である。これまでも何度か片鱗を見せてきた昴だったが、ついに2級パラサイトを押し返すまでの小宇宙を燃やし、その異常な小宇宙にエデンは「呼ばれていた」ことを理解した。どうも、昴の燃やしている小宇宙の色はあまり輝かしいと言えるカラーリングになっておらず、見たところマルスやアプスなどの闇の小宇宙に近い。エデンが「呼ばれた」ことと合わせて考えると、どうやら昴はマルスの血筋にかかわる何かであると思われるが……どうなんでしょうね。

 今回はそんな「エデンの過去との決別」がメインになり、「エデンと昴の関係構築」がサブテーマとなっている。エデンの成長については、まぁいい収め方ではある。「神の血」という謎のフレーズを気にしなければ、「未だに大物の親父の影に悩んでたんやな」というのはいくらか同情の余地はあるし、「仲間を助けるためには神の血とかどうでもいいんだよぉ!」と振り切ってくれる潔さも、いかにも聖闘士星矢らしい結論。この辺に文句を言うのは野暮ってもんである。新必殺技オリオンズ・エクスターミネーション(Orion’s Extermination/オリオンの皆殺し)を披露し、一応2期仕様になったのかな、って感じ。まぁ、新技、なんかみみっちい飛び道具だったのでデバステーションの方が強そうに見えたのはご愛敬。

 しかし、問題はもう1つのファクターである「昴の覚醒」。冒頭、いきなりテンパりモードの昴になんだか違和感があり、前回蒼摩と一緒に助け合いの精神を学んだのは一体どこに捨ててきたんだ、と、これまでの昴にもお約束の突っ込みは必須。さらに「俺は神になる男だ!」→鉄球ボコー の流れは笑わせに来てるんじゃないかと思ってしまうほどのシュールさ。そんな昴が、エデンの成長宣言に反応して大爆発するわけだが、作画のショボさも相まってシュールさが凄まじい。未だかつて「そりゃもったいねぇぇぇぇ!」って叫びながら覚醒したヒーローっていただろうか。昴の正体は勿体ないお化けなのだろうか。しかも、覚醒して何するかと思ったら、単なるパンチであった。エウロパさんが丁寧に「重い!」とコメントをくれたから良かったようなものの、傍から見たら単なるだだっ子である。せめてプレアデス・インパクト以外にも絵になる必殺技が欲しいところですな。

 その他のシーンも本当になおざりで、残りの3人の雑魚っぷりが半端じゃない。まぁ、2級パラサイトさんは本当に強いからね。なにせ玄武と相打ちしたクラスなわけで、普通に考えたらブロンズ風情が敵う相手じゃない。真っ先に敵陣に向かわなきゃいけないはずの星矢が慌ててエデンのところに戻ってきたのも仕方ないレベル。いや、お前はさっさと行けよ、とは思うのだが。ホント、パラスベルダに入ってからの各人の移動経過がさっぱり分からないのよね。前回まで蒼摩と一緒だったはずの昴が冒頭でいきなり光牙と一緒にいて「なんで?」って思ったし、結局エマさんは陰も形も無いし。相変わらず忍者いないし。もう目の前にパラス城は見えてるんだから、さっさとそこ行けよ。エデンに至っては昔いっぺん裏切り者のふりしてパラス城の全員集合のとこにいたくせになぁ。

 そして、そんな適当さを促進する今回の作画のしょぼしょぼさ。どこを取っても本当に駄目。アップ絵になると多少まともなところもあったが、エデンさんが泣きそうな顔してるカットなんかはギャグにしか見えなかったし、小走りエデンさんは確実に笑わせに来ているアニメーション。戦闘シーンもほぼ止め絵ばかりでせっかくのエウロパさんの活躍も一切見応えが無く、昴の渾身のゲンコツも「その方向からのパンチを受けて、ダメージの描写が『膝をつく』っておかしいやろ」などの構造矛盾が怒濤のように押し寄せる。まぁ、捨て回が出てくるのは仕方ないことだけどさぁ……最低限のクオリティは保って欲しいところだよなぁ。次週は復活するんでしょうかね。女の子メイン回は頑張ってほしいものですわ。

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 捨て回かと思ったら意外に良い話になっていたよ、第66話。いや、理不尽なのも無茶苦茶なのも相変わらずだけど、このくらいの適当さはいつも通りですし。ケリー先輩がなんだかいいキャラだったのと、エマちゃんが可愛かったので許せそうな気がする。

 Aパートはもう、理不尽の嵐。というかある意味正論と正論のぶつかりあいでもある。圧倒的戦力差を持つ青銅と鋼鉄の関係性が赤裸々に描かれており、この世界では貴重な「聖闘士じゃない一般人の心情」もなんとなくくみ取ることが出来る。ただ、終盤の恰好いい展開に比べると、戦場であたふたする鋼鉄コンビの情けなさはどうにもフォローしがたい。昴が頼もしく見えるという希有な状況である。基本的にスチールボルトアローくらいしか武器がない鋼鉄に頑張れってのも酷な話なのかもしれないが、わざわざパラスベルダまでついてきて戦う意志を表明したんだから、もう少し頑張れる連中じゃねぇのかよ、と。「逃げるしかない!」と慌てふためき、「自分たちは4級(この呼び方初めてじゃないか?)よりも弱いんだ」と落ち込む。そんなことなら本当に足手まといだと自ら証明しているようなもんである。さっさと帰れ、である。

 そして、「わざわざ戻ってきてやったぜ!」と大義名分を忘れてる感がある蒼摩との出会い。まぁ、蒼摩の場合は本当に「弱きを助ける」キャラなので、味方の劣勢を放っておけなかったのは仕方ないのだろうけども。自分たちが苦労していた4級パラサイトを一網打尽にする蒼摩との出会いは色々と刺激的だったみたいで、そこからの一同の会話は本当に「そらそうよ」のオンパレード。全編見た後だと、蒼摩&昴側の言い分も、鋼鉄コンビの言い分もそれなりに思うところがあるのは分かるが、リアルタイムで見てると「それ言ったらおしまいじゃ……」という台詞もちらほら。

【エマ】「何をへらへら笑っているんですか」(正論)

【昴】「そりゃ八つ当たりってもんだぜ。パラサイトの下っ端相手にピンチになるお前らが悪いんじゃねぇか」(正論)

【エマ】「私たちが足手まといって事?」(事実)

【エマ】「私たちって必要なんでしょうか? 敵も倒せず、ただやられていくばかりで……」(事実)

【エマ】「気合い馬鹿は黙ってなさいよ!」(正論)

 結局、エマさんは何しに戦場まで来たんでしょうね。そのまま不毛な愚痴の言い合いになるかと思ったが、空気を読んで登場してくれたのは、スチールをいびることには定評のある3級パラサイトいちの雰囲気イケメン、ロゲさん。相変わらず「蜂ロボが強いだけに見えるけど、どこからがお前の実力なんだ」というファイティングスタイルは安定している。隠し球の爆発蜂で新生聖衣をまとった蒼摩を吹き飛ばし、特大のダメージを与えることに成功。その後のケリー先輩の煙幕弾でどうやって逃げたのかはまったく分からなかったのだが、とにかく4人が本音で語り合う時間をくれた。そして避難した民家でも相変わらず正論バトル。聖衣を脱いだエマちゃん可愛い。

【エマ】「私たちはいない方がいいんですか? 分かってるんです、どうせ私たちは弱いし、足手まといなんです」(事実)

【昴】「蒼摩はそんなこという奴じゃない」(適当なフォロー)

【エマ】「昴は馬鹿だから分からないのよ!」(正論)

【エマ】「鋼鉄って何のためにいるの? 本当に必要? ただの青銅の引き立て役なの?!」(事実)

 うむ、大体視聴者が持ってた感想と一緒だ。エマさんがすっかり腐っちゃったもんだから、気付けば割と年長者だったケリー先輩が適切なフォロー。このあたりからケリー先輩が急にナイスガイになる。序盤に「うひょー! 蒼摩さんカッコイイー!」とか言ってた人と同じとは思えないシリアスぶり。でも、彼のいう「一般人から見たら神なんて全部同じ、単に巻き込まれたとしか思えない」というのは実に貴重な一般人の意見である。言われてみれば確かにそうで、聖闘士と関係無い人間からしたら、先のマルス大戦も今回のパラス石化騒動も、「突如降って湧いた天災」でしかない。ブロンズが頑張ってるだとか、アテナのための戦いだとか、そんなこたぁどうでもいいのである。それでも、家族を失った悔しさから何とかパライストラを見つけ出して鋼鉄に志願したケリー先輩の根性は大したものである。

 そして、「仲間たち」の意味を蒼摩やエマが理解したところで、ロゲさんとの再戦。エマさんちゃんと戦えるんじゃん、とか、地面潜って移動出来る鋼鉄聖闘士って実は凄いじゃん、とか、ハリケーンってなんやねん、とか、最後のライオネットボンバーはケリー先輩も確実に吹っ飛ばすだろ、とかいう突っ込みはさておいて、良いお話である。最後に一番大事な蜂を見逃してケリー先輩を見殺しにするあたり、蒼摩はどこまで行っても成長しきらない感が残念ではあるが、これでまた蒼摩と鋼鉄の因縁が1つ増えたので、今後蒼摩がケリー先輩の魂を背負って戦ってくれることに期待しよう。「名も無き戦士達」というタイトルの割に、はっきりとケリー先輩の名前は歴史に刻まれたのである。そして、2人目の3級脱落者として、ロゲさんの墓碑銘も刻まれたのである。先週のタルヴォスさんの侠気溢れる死に様とはエラい違いだ。しかし、来週以降、エマさんは蒼摩と行動を共にするのか、それとも足手まとい感を無くすためにいなくなるのか……

 次週、ついにあの「肝心なときは大体いない」で有名なエデンさんがようやく体育座りから立ち上がって久しぶりの登場。星矢・エデン・昴という、どう考えても接点が無い連中の絡みがどうなるのかは全く予想が付かない。「神か人間かの選択を迫られるエデン」っていうコピーもよく分からない。エデンに別に神の要素は無いよなぁ。ルードヴィグさんもメディアさんも普通の人間だったわけでなぁ。更に、昴に与えられた「破格の小宇宙」という安売りのセールストークみたいなフレーズも謎。確かにこれまで片鱗は見せていた昴だが、エデンやエウロパさんとの絡みで一体何が起こるというのか。ケリー先輩のことなどすっかり忘れて、待て次回。

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 矛盾キター! 第65話。今、20年の時を経て、再びドラゴンとペガサスが戦場で「矛盾理論」を熱く語る! いや、語ってないけども! 「光牙、君はボクの矛になってくれ!」→「廬山昇龍覇!(ドグシャー」の流れは爆笑した。まぁ、元々矛ってのは「ドラゴンの拳」のたとえ話でしたからね。

 引き続き地味な話であるが、なんか今回はいかにも「Ω」らしいアホな突っ込みどころが多くて無闇に楽しんでしまった。いや、楽しんだらあかんのかもしれんが、そういうネタ要素こそが聖闘士星矢マインドを色濃く受け継ぐ部分であるのは間違いないだろう。まず、パラスベルダに駆け込んだ面々が分かれ道に遭遇。「どっちの道が正しいんだ?!」。いや、そこ普通の市街地なんだから、分かれ道走ったとしてもその後多分どっかで合流するだろ。しなかったとしても、パラスの居城くらい見えてるだろ。よほど堅固な防衛拠点として活躍した城下町でも無い限り、適当に走っててもそのうちつくわ。ご丁寧にパラサイト兵が防衛についてるんだから、守ってる方にいけよ。「パラスの城でまた会おう」と颯爽と飛び立った星矢さん、いや、お前が雑魚片付けてくれよ。指先一つでダウンだろ。なんでほったらかしだよ。お前のおかげで来週大量の鋼鉄聖闘士が犠牲になりそうだぞ。

 星矢と別れて突っ走る面々の前には、光牙の因縁の相手、タルヴォスさんが3度目の登場。今回はクロノテクター(「刻衣」と書くことに今回初めて気付いた)をフルアーマーにパワーアップさせ、万感の思いでの雪辱戦である。「まさに鉄壁の門だ!」と龍峰に褒めてもらっていたタルヴォスさんだが、「ペガサス以外はすっこんでろ!」と因縁を優先させたために、他の連中全員素通し。門じゃねぇよ! ザルだよ! 光牙達も、攻撃単調な相手なんだからタイマンに拘らずに全員でまとめてたたけよ! 結局2対1になってるんだからその方が早かったろ! 「タルヴォス、お前が負けた理由はただ1つ、お前は1人で、俺たちは仲間がいる」 多勢に無勢だよ! 恰好いい風だけど単なる数の理論だよ!

 いや、タルヴォスさんはかなり頑張ったんですよ。過去に2回もボコられた相手に物怖じすることなく、新しいスタイルで真っ直ぐ向かってくる不撓不屈の精神は、むしろ主人公サイドにこそ相応しい正統派の根性論。「最初からフルアーマーで来れば良かったのに」とか思わないでもないが、多分あれはものすごく重いからあんまり遠方まで出張出来ないんだろう。今回パラスのお膝元だったおかげで使うことが出来たのだ(そういう設定にしておこう)。相変わらずギャラクシーな鉄球攻撃オンリーの単細胞だが、新生聖衣の光牙も攻めあぐねるくらいに攻防一体の見事な戦闘スタイル。そのまま押し切れるかと思ったのだが、空気を読まない龍峰の乱入により、その夢も儚くなってしまった。

 それにしても矛盾理論である。タルヴォスさんがあれだけ戦いたそうにしてるのに、それを放置して突如説教を始める龍峰。「こんな話がある」からわざわざ小学生レベルの故事を語ってくれるあたりは男塾から連なる説教好きの中国マインド(正確には日本人と中国人のハーフなわけだが)。そして、最終的には「最強の矛と最強の盾が手を組もうぜ!」という勧誘をしただけなので、矛盾のエピソードは特に関係無い。多分親父さんの過去の逸話を聞かされていて、「矛盾理論には気をつけろよ」と教えられていたのが頭に残っていたのだろう。

 結局、タルヴォスさんにはドラゴンの盾を打ち破るほどのパワーは無く、盾役に鉄球を砕かれるという屈辱まで植え付けられての完敗。ついに3級パラサイトからもリタイアが出てしまったわけだ。タイタンさんが「命をもって」って言ってたってことは、マジで死んじゃったのかしら。あの最期の様子からみて、流石に死んではいないと思うけど。「たかが青銅ごときに」と言いながら息絶えるたかが3級の戦士である。タルヴォスさんの最期を飾るために光牙が用意してくれたサプライズは、なんとあのローリングクラッシュである。今作では初披露(だよね?)となる突然の直接攻撃は死人にむち打つのに最適なエグさが売り。あれだけ身体のサイズが違うのに力業で負けたんだから、タルヴォスさんも諦めがつくんじゃなかろうか。鉄球投げるしかやることが無い割には、案外良い仕事をしてくれたキャラだと思いますよ。過去にも鉄球投げるしかのうがない先輩(白銀)がいましたけど、あれよりもよっぽど恰好良かったと思います。お疲れ様でした。

 次週、鋼鉄聖闘士の頑張りがメインのエピソードで、担当は蒼摩! なんで彼はこう地味で得をしない役しか回ってこないのか! 頑張れ庶民派代表。

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 わぁいクズ作画! あかりクズ作画大好き! 第64話。……最近休み多かったんだからさぁ、もうちょっとなんとかならんかったかな。止め絵でショボショボなのはお馴染みだから構わんけど、動画の中割りもホントに酷くて、戦闘シーンで何が起こってるのか分からんとこがやたら多かったぞ。……まぁ、これでも「仕方ないか」って思えるのがオメガクオリティ。

 ショボ作画な上に栄斗メイン回という、構成的にもかなりどうでもいい臭いが漂うエピソード。一応サブタイトルが表す通りにパラスベルダへの攻勢に出た大事な話といえばそうかもしれないが、とくに「険しき道!」でもなかったし、ぶっちゃけ、昴の成長要素さえ気にしなければ無くてもいいくらいのものである。しかも、昴ってこれまで何度となく成長エピソードがあったはずなのに結局全然変化してないように見えるから、今回の栄斗の頑張りもなんだか無駄になってしまう気がするのだよ。まぁ、個別の友情エピソードは今後大事になってくるかなぁ。栄斗関係で収穫があったとしたら、「あ、この忍者、意外に仲間に信頼されてる」って分かったことくらい。栄斗の単独行動って確かに便利だからな。もう、直接戦闘に出てこないで諜報活動に専念した方がいい気もする。

 そして、光牙達主力部隊の動き以外にもちょいちょい気になる情報は出てきている。まず、黄金聖闘士たちの動き。ついに星矢が直接動く決意をし、何人かの白銀を引き連れてパラスベルダに挑むことに。なんと今週もアトミックサンダーボルトを使って執拗な射手座アピールに勤しんでいる。エフェクトもライトニングプラズマ的な光速拳の光が走っていたので、「お、流石黄金!」という貫禄が出ている、と思う。そして、今までどこにしまっていたのか謎の「神を殺す黄金の短剣」。その短剣はあかんやつやでぇ……誰が刺されるか分かったもんじゃないぜぇ……よりによって射手座が持つとか、すごく複雑な気分だろうよ……まぁ、実際にアテナに効くならパラスに効くに決まってるからね! 流石星矢、有効な対策法はバッチリですよね。まぁ、その割には「俺がやりたいから残りの黄金どもは留守番な!」と明言して戦力が確実に削られちゃった気がするけども。どうせアテナは命すり減らしてるんだから、留守番は極力減らして黄金が全力でパラスベルダ攻略に行った方がいい気がするんだけどな。

 しかし、そんな黄金たちの空気を読んだのか、パラス軍も今回久しぶりに1級が集まって相談ごとをしていた。新たに確認出来た事実としては、「やっぱり4人の1級はそこまで仲が良さそうには見えない」こと、「パラスの子守りは基本的にタイタンさんの仕事」、「他の3人はあんまりパラスに敬意を示しているようには見えない」など。しかも「ゆっくり見物させてもらう」とか言ってたところを見ると、まだ残りの3人は具体的に動きを見せないようである。どちらの勢力も、最大戦力の使い方が下手だ。まぁ、現在の実力差を考えるとタイタン1人でもなんとかなっちゃいそうだけどさ。

 そんなタイタンの居室にこっそり赴いて直々にお話する権利を持っていたのが、久しぶりに3級からの新キャラ、大鎌のパラサイトキュレーネさん(とグレイブさん)。あんな雑魚のくせにタイタンさんと直接お話出来るなんて恐れ多い。ただでさえ在庫処理が追いついてなくてどんどん溜まっている3級パラサイトにまた新しい手駒が追加され、当然今回も撤退エンドである。もう少し戦力は精鋭を選んだ方がいいと思うよ、この組織。コンビ芸で同じような技を使うっていうカテゴリも過去に姉弟パラサイトが居たから被ってますし。顔も量産型っぽいので「あぁ、雑魚か」という感想にしかならないのよね。ま、それでも昴は苦戦するけど。昴が情けなく見えれば見えるほど先輩の栄斗さんが恰好良く見えるから、今回は忍者アゲ回だったと思って敵の弱さにも目をつぶろうね。昴が追い詰められたシーン、相手コンビがアホじゃなかったら確実に昴は死んでからな。

 ま、色々無茶苦茶な回でしたが、とりあえず「栄斗さんは恰好いい!(ことにしておこう)」という結論に。次週は3度目の登場となるタルヴォスさんが光牙と龍峰相手に一騎当千の活躍を見せてくれるそうです。しかも新生クロノテクター(!?)を身にまとって。なんか、パラサイトの立身出世物語を見る方が面白い気がしてきた。

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 ハティさんの中間管理職ぶりに涙を禁じ得ない第63話。前回のエーギルさんが2級のくせに初登場でご逝去なされたのに、ハティさんは都合3回目の登場ながら、今回も引き際を心得ての生存。ひょっとしたら前回のテーベさんも生存している可能性が高くて、3級ってすげぇしぶといのかもしれない。

 前回のパライストラ防衛戦の続きともいえる展開なので、ストーリー自体は大きく動いていない。なにせ新キャラも出てこず、劇的なバトルもなく星矢が一閃しただけで終わってしまったわけで、2週間待たされたストーリーとしては微妙かもしれない。しかし、やはりサブタイトルに現れている通りに星矢の出陣が描かれて契機となったほか、ブロンズ5人組も改めて聖衣装着シーンからの見得を切るなど、1つの節目を片付けた再出発の意味合いの強いエピソードである。だから3級1人に5人がかりとかあかんやろとか突っ込んじゃ駄目。まぁ、一応ハティさんは雑魚パラサイトを大量に引き連れてましたからね。それにしてもパラサイト兵って偉いよな。あんな信用出来そうもない上司(しかも3級)の言うことを文句の一つも言わずに黙って聞いて、味方が目の前でなぎ払われているのに目もくれずに一心不乱に進軍するんだもんな。ハティは決め台詞のように「出世! 出世!」って言ってるけど、雑魚パラサイトの皆さんはここで頑張って武勲を立てたらひょっとして3級にあがれたりするのかなぁ。でもハティさんは絶対上に報告してくれないと思うな。「私がやりました」っていうタイプ。あかん、基本的にブロンズ5人が横並びだったおかげで、何故かハティさんにばかり目が行ってしまうな。

 いやいや、今回のメインは星矢なんですよ。黄金聖衣を身にまとい、今期2度目の登場でようやく出陣。文字通り一騎当千の活躍で雑魚を千切っては投げ、千切っては投げ。しかも使用技が流星拳ではなく、アニメ版アイオロスの必殺技である「アトミックサンダーボルト」を炸裂させるという。いや、ぶっちゃけアニメ版ってあんまり覚えてなかったから、「それなんやねん」としか思わなかったんだけども。なかなか細かいところをついてくるサービスである。ついでに調べるとアイオロスのキャストって屋良さんなのね。そりゃ強いや。まぁ、星矢がその技を使うことにどの程度の意味があったのかは怪しいもんだし、「おまえ1期では普通に流星拳使ってたやないか」とは思うのだが、ここでアイオロスの名前をわざわざ出してきたのは、やはり星矢が忠臣アイオロスの意志を継ぎ、全霊を持ってアテナを守る、ということを表明したということだろう。アテナの守護を星矢が、そしてその意志を継ぎ、敵を打破する仕事は光牙達若い世代へ。そのあたりの役割分担が明確に示されたのが、このお話の意義であろう。玄武の死と星矢の意志、2つの決意を胸にして、いよいよ次週からアテナの聖闘士の反撃が始まる。

 今回はハティさんがケツをまくって逃げたおかげでパラス軍にも被害はほとんど出ず(まぁ、あの後ハティさんがどんなおしかりを受けたのかは定かじゃないが)、大人しく終わるかと思われたのだが、最後にパラスが少しずつその本性を表しはじめたことも、戦いが激化していることの証拠だろう。自らの命を削ってパラスの居場所を突き止めたアテナの小宇宙を受け、パラスがこれまでの無垢な少女の表情から、どこか狂気を孕んだような悪の礎としての顔を見せた。アテナの戦う意志ともきっちりぶつかり、いよいよ敵の本拠地、バラスベルダへ侵攻開始。次回は昴と栄斗に友情が芽生えるらしいが……興味があるような、どうでもいいような……。

 そうそう、オメガって結局エイトセンシズのことなんですかね。そして、那智さんがデッドハウリングを教えてくれるのはいつになるんですかね。今の栄斗さんに「ハウリング」なんて技を教えても、マイクスタンド掴んでるイメージしか湧かないんだけど……。

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 一週お休みしたけど玄武さん! 第62話。来週も休みだけど、この狭間のタイミングでがっつり印象に残るお仕事をしていくあたり、流石玄武さん如才ない。

 聖闘士星矢の世界では非常に珍しい、武器対武器の対決である。基本的に拳で勝負するこの世界において、剣と剣がぶつかり合う普通の斬り合いはものすごく新鮮。過去に武器どうしがぶつかった事例って、元祖では紫龍VSクリシュナくらいしか思いつかない(あのときもどっちかっていうと素手だしな)。フリージングコフィンすら断ち切る絶対的な力を持つライブラソードを手にして、玄武兄さんがその存在感を見せつける。

 しかし、恰好いいオーラを出し続ける玄武さんを相手取っても一切ひるまず、むしろその禍々しさが際だつのが「天地崩滅斬」。そこからあふれ出す小宇宙は玄武をひるませるほどで、その一撃は世界を破壊する。そして恐るべきはそのおまけ能力。なんとクロノデストラクションをぶちかまして小宇宙のない一般兵どころから光牙達ブロンズ聖闘士の時間すら奪い去ってしまう。今回はあくまでエーギルさんが借り物で粋がっていただけなのでこの程度で済んでいたかもしれないが、ハイペリオンさんが振り回したら下手したら玄武でも固まっちゃったんじゃないかと思える迫力である。前回までの時点で黄金>二級>三級>白銀という図式は明示されていたわけだが、今回は残念ながらこれに一級>黄金という不等式も成立させてしまうことになった。この絶望感はなかなかのものである。

 こんな絶望的な戦況においても、玄武兄さんの格好良さは一歩も引かない。押されっぱなしでいいとこなしやな、とか思っていたら、なんと彼の狙いは雑魚敵エーギルさんなどではなかった。クロノデストラクションによって封じられた若者達を救うため、「聖剣」の破壊を第一に狙っていたのである。自らの身体を犠牲にしてエーギルさんから聖剣をむしり取ると、全力全開廬山焦点覇。やったぜ! これで4本ある剣が早速1本壊れた! ……壊れない!! これは更なる絶望感。「黄金聖闘士が命を賭してまでの一撃を放ったのに目的を果たせなかった」というこの展開、パラサイト軍がハーデス軍に匹敵する実力を持っていることの証明である。この序盤戦でそこまで強い設定にしちゃって大丈夫なん? と不安になることしきり。今回の展開だけを見たら玄武さんは素敵に恰好良かったわけだが、後々になって2級パラサイトが光牙達に一蹴されるようになっちゃったら、「玄武さん、無駄死にだったんじゃない?」とか言われないか心配。いや、今からそんなこと考えても仕方ないのだが。

 とにかく、現時点では「あの聖剣にヒビを入れた玄武さん強い!」ということにしておこう。命を賭けた後輩へのメッセージを受けて、若手聖闘士達も大きな成長を果たすことが出来たようである。そして、番組開始から1年3ヶ月、初めて作中で「Ω」という謎の言葉が。てっきり光牙の覚醒を見て「おっ、セブンセンシズのことか?」と思ったが、玄武の口から出てきた言葉は意外や意外、「オメガ」という胡散臭い響きの言葉であった。果たしてオメガとは一体何なのか。それに目覚めると、ゴールドすら粉砕してしまった一級パラサイト相手に戦うことが出来るというのか。これだけのサプライズを残して、来週も放送お休みです!

 次週はついに星矢が出撃とのこと。「ついに」っていうか、今まで何してたんだろう、って話だけども、多分アテナがまだどうするか悩んでるのに付き合ってたんだろうなぁ。今回玄武が果てたことで、流石のアテナも重い腰を上げ、星矢はその先陣を切る役割ってことだろうか。星矢が頑張ってくれるのは嬉しいのだが、もっと昔の仲間をかき集めて戦力拡充しましょうよ。玄武の星が落ちた瞬間を世界各地で見届けたレジェンドの皆さん、早く戦線復帰して下さい。謎の男さんは氷原で何をしてたんですかね。あと、今回テーベさん何してたんですかね。


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