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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 新章突入、第52話。さぁ、春になって気分一新、仕切り直しの1話目である。ま、本家本元の「聖闘士星矢」もこうした仕切り直しは2回くらいあるから、なんだか見慣れた光景にも見えるんだけどね。オープニングも切り替わり、なんかいまいちテンションの上がらなかった先代と比べるといくらか盛り返し、威勢の良い曲になった。当然のように出る出る詐欺で鳳翼天翔を披露している一輝兄さんに何を言えばいいのかは分からん。

 さて、色々と話題は多いので何から触れればいいのか迷うのだが、なんと言っても大注目は鋼鉄聖衣の登場だろう。往年のファンには、発表直後に「スチールかよ!」と突っ込んだ人も多いはずだ。当時の(今もだけど)ジャンプアニメはどうしてもオリジナル展開に突入することは避けられなかったわけだが、特にスチールに関しては、アニメ版星矢の黒歴史として語られることが多い。ただ、正直言うとあんまり当時のアニメの記憶が無くて、大きくなってから観て「はて、こんな奴らおったっけ?」というのが私のスタンスである。なんでだろう、ドクラテスとかはやたら印象に残ってたのに、味方側に登場したあいつらはさっぱり記憶になかったのだ。子供心にもいらん追加だと思っていたのだろうか。

 しかし、過去の話はあくまで過去の話。このΩはそもそも存在自体が付け足しみたいなアニメオリジナルなのだから、そこに更に付け足しが出てきたところで忌避する理由はあるまい。これで嫌がってるくらいなら、多分栄斗の登場あたりで既に挫折しているはずだ。独特のフォルムを持つ鋼鉄聖衣の再現度は高く、ご丁寧に「威勢の良いこと言って登場したのはいいけど、やっぱり弱い」というしょうもない部分も完全再現。ま、そりゃ元々星矢達の引き立て役みたいなもんだから。弱いというよりは「目立っちゃいけない」が正しいのだが、今回登場したスバルはあくまで「第2の主人公」としてこれから立身出世しなければいけない立場だ。今後の精進に期待したい。まぁ、パラサイトの雑魚相手に手も足も出ない状態だったので、ここから先は本当に大変だろうが……。中の人はなんと水島裕である。相変わらずベテランに無茶をさせる作品だな。ちなみに、外画をほとんど見ない私の中で、水島裕というと「連想ゲームの人」である(歳がばれる)。最近は「キョウリュウジャー」のアイガロン役でもお馴染みで、気付けば日朝声優になりつつあるのが妙な縁である。

 さておき、そんな新要素の登場に感化されたのか、光牙のまとっていたペガサス聖衣も完全リニューアル。未だに意味がよく分かっていなかったクロストーンは廃止、めでたく古式ゆかしい組み立て式聖衣になって復活。フォルムもボディスーツ状だった旧版に比べるといわゆる聖衣に近づいており、新デザインといいながらも実に懐かしいものになっている。収納オブジェ状態のペガサスのデザインなんかはディティールはどうしても違うのだが、次回予告で聖衣ボックスを背負っている光牙を見ると、ちょっと嬉しくなるのである。そうだよな、やっぱり聖衣は箱に入ってナンボだよな。小さい頃は、箱に入った聖衣のおもちゃ(多分ガチャガチャのおまけ)で遊んで、組み立てて戻すことが出来ずに涙した思い出もあるのですよ。これからまたゆっくりと他のブロンズのところを回って、1人1人ニュー聖衣に作り替える作業が始まるのだろうか。他の面々の収納フォームがどういう風に仕上がるのかが今から楽しみである。

 で、そんな小物の話はさておくと、今回の敵はアテナと対を成すライバル女神、パラスである。もとはギリシャ神話のアテナの後ろ暗い過去のお話から登場した女神のようで、今回もサープリスのごとき漆黒の鎧をまとった従者、パラサイトたちを引き連れての登場。ただ、星矢が殺せなかったことからも分かるように、現時点におけるパラスは単なる無垢な少女であるらしく、パターンとしては最初から完全に敵だったマルスと違い、無垢な宿り木である人間との関係性を模索する、ポセイドン編に近い展開になるだろうか。毎度のことながらアテナにはタイムリミットが課せられているので、光牙はまた時間に追われながら戦うことになるのである。まぁ、マルス編の火時計は割と適当だったし、完全に遅刻しててもどうにかなったけれども。「パラサイト」という呼び名がなんか引っかかる上に「1級」だの「3級」だのと言われると非常に安っぽいので迫力がでないのだが、このあたりのセンスが微妙なのは既に1期目から分かっていることなので、暖かく見守りましょうね。一応、パラサイトのモチーフはそれぞれ固有の武器に現れているようで、今後ブーメランだのトンファーだのという微妙すぎる武器が出てくることを期待したい。

 そして、先週エピローグもなく終わってしまったので気になっていた世界背景だが、基本的には「マルスの爪痕は聖衣が痛んで聖闘士が失われたこと」というくらいの認識で良さそうだ。光牙たちはおそらく事件後に自分たちの生まれた土地に戻ったのだろう。沙織だけがサンクチュアリで事後処理に終われていたというのもなかなか可哀想だ。父の敵を討てた蒼摩、兄の敵を葬った栄斗あたりは一応凱旋帰国ってことになるのかしらね。エデンさんは……あれぇ??? なにしてはるんですか。ま、そりゃ確かにあんたは沙織のフォローに回る必要はないし、アリアのことを考えればちょっと反抗期になる気持ちも分かるが……ほんと駄目な子や。

 そして、気になるのは「失われた聖闘士」のことである。今回、貴鬼を通してその当たりを振り返っていたわけだが、当然明確に死亡したと思われるゴールドは現在空位。しかし、丁寧に1人ずつ名前を読み上げていった中に、ミケーネ様の名前がなかったのはどういうことなのか。まだ生きてたんですかね。更に、「そしてジェミニ……」となんか微妙にお茶を濁されたのも気になる。ひょっとして、貴鬼はパラドクスさんに会ったことがなくて名前を知らなかったとかかしら。いや、むしろあの人なら次元の狭間で元気にしてる可能性の方が高い。でないとパラドクスさん討伐後のお目々カッが完全に無駄伏線になってしまう。早く帰ってきて欲しいものです。当然、龍峰大ピンチのタイミングでね! そういえば、結局星矢は現役で仕事を続けてるわけだから、一時譲渡した射手座は結局光牙のものにはならなかったってことだね。星矢がパラス軍と戦っている時の呼ばれ方が「サジタリウスの星矢」っていうのと「黄金のペガサス!」っていうのが混じってて苦笑い。なんか永遠に「ハンカチ王子」って呼ばれる苦境に似ている。楽太郎だってもう円楽としか呼ばれないんだから、ペガサスだった時代のことは忘れてやれよ。まぁ、本人が遠慮なくペガサス流星拳を使うのが悪いんだが。

 今日の結論、辰巳最強。


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 「そして輝け」って言われるとやっぱり「ウルトラソウッ!」って言いたくなるよね、第51話。一応「最終話」って言った方が良いのだろうか、とにもかくにも、1年間の激闘にひとまずの幕引きである。長らくの戦い、お疲れ様。

 最終エピソードというと、後日談、エピローグに時間を割いてほしいな、というのが基本的な方針なのだが、流石に今回はエピローグとかやってる余裕は無い。30分で最大の怨敵であるアプスをぶっ倒さなきゃならないわけで、正式なご対面は今週が初ってんだから何かと忙しない。いや、やってることは単にお互いに言いたいことを言い合ってるだけなんだから大した中身では無いはずなのだが、1年間も色んな人間を手玉に取ってきたアプスをこれまで地味だった光牙が倒すためのセッティングは本当に色々と大変だ。マルス戦が2週あったのにアプス戦が1週で終わるのはどうやねん、という気もしたのだが、考えてみりゃアプス自体は存在として姿を現した期間がかなり短いので、あんまり踏ん張られても仕方ない部分はある。30分たっぷりバトルしてくれたんだからこれはこれで満足行く結末だったのかもしれない。何しろ画が凄かったからな。5人のパワーを一つに合わせたあたりから光牙の右手が「線画かよ!」ってレベルの尖った演出になっており、そこからモノトーンの荒々しい線画で展開される最後の殴り合いパートは、とにかく「殴りつけること」にこだわり抜いた今作らしい、最大の見せ場になっている。決め技が流星拳ですらないからな。凄まじかったです。

 基本的には、光牙の人生はアプスによって産みだされたようなものなので、2人の会話は「父と子の対話」みたいな空気で展開していく。アプスがこれだけもめた後なのにまだ「闇に帰ってこいよ」と誘う構図は、あれだけの反抗期を迎えたのにメディア様がまだエデンを可愛がっていたのにも似ている。前回星矢が光牙の中の闇成分をぶっ飛ばしてアプスが単体で覚醒したんだから、元々ただの人間であるはずの光牙から闇はすっかり抜けきったのかと思ったのだが、長年のつきあいで闇も定着していたのだろうか、アプスが揺さぶると光牙のガングロが一瞬蘇ったりもした。しかし、そこは流石に憧れの沙織さんの眼前である。光牙さんはアプスのやりたい放題に怒り心頭であり、何が何でも対抗するという意識を明確にした。おそらくアプスが抜けて光りやすくなったのだろう、光の小宇宙を燃やし続け、ジャンプ作品の定番「みんなの力をオラにくれ」モードへ突入。仲間達の力を合わせ、ついにアプスに一撃を見舞った。

 全員のパワーをもらった一撃で粉砕もされずに平気で立ち上がってくるのはやはり空気を読めないアプスさんらしいタフさだが、普通なら一撃で使い切る気がする友情パワーは光牙の右手に宿り続け、そこからは小細工無しのガチタイマンへ突入する。光牙が5人の名前を呼んで感謝するシーンは、ちゃんと出会った順に名前を呼んでくれたのでちょっとホッとした。やっぱり友情レベルだと蒼摩をトップにおいて欲しいもんな。これで最初に呼ばれるのがユナだったりしたらみんなグレてるとこだ。ちゃんとみんな光牙の名前を呼んで応援していたわけだが、そういやエデンだけ呼び方がずっと「ペガサス」なのね。まぁ、確かに自己紹介してなかったかもしれない。ちなみに、各人に対応した激励コメントは蒼摩が王道中の王道、炎属性「燃えろ」、ユナが自分のキャラに合わせた風属性「羽ばたけ」、水の龍峰は「わき上がれ」、栄斗だけちょっと違和感があるが「超えろ」、そしてエデンは雷なので「轟け」だ。光を持つ光牙は「そして輝け!」である。この辺はきちんと決まってたと思う。一年前に「属性とかwww」ってなってたのが懐かしいですね。もう、みんな属性どうしの相性とかいう設定思い出そうともしないけど。

 最後はアリアのサポートも受けつつ、光牙は自分にしか出来ない方針でアプスと対峙。それは「元々俺も闇なんだぜ!」という同族パワーを活かすという方向性。その上で、闇を憎み、忌避するのではなくて「闇を認めつつも光輝くぜ!」という光と闇のハイブリッドな光牙の人生そのものをたたき込んだのだ。上述のような特大インパクトの壮絶ゲンコツ動画は、まさに光と闇の合わせ技一本。相変わらず理屈は分からないが、この一撃がアプスを叩き潰し、沙織を無事に地上へと戻したのであった。「沙織さんは先に行ってくれ! みんなが待ってるんだ!」「光牙!(……いや、でもわたし、あの人らとはほとんど初対面みたいなもんなんだけど! なんか変な忍者とかいるし!)」

 アプスの闇は消え、火星の接近も解除。アリアの最後のエネルギーによって、地球の崩壊は次第に修復され、みんなの魔傷も回復して全てが丸く収まった。もちろん、死んでしまった人たちは帰ってこないだろう。降り注ぐアリアの光の中で映し出されたのがマルスとソニアの亡骸っていうのがちょっと切なかった。多分冥界のシラーさんとか時間の狭間の時貞にまでは光は届かないだろうけども。あれ、パラドクスさんはどうしたんだろうか……。そしてもちろん、光牙も地上へと帰還を果たした。次の世代へ小宇宙を受け継ぐために。

 一切最後の説明は語られないが、とにかく大団円な雰囲気は分かる。こうしてみると、だらだらエピローグをやられるよりも後味はよいのかもしれない。どうせ来週色々と説明はあるんだろうし。ただ、もう少し細かくこのシーズンの後片付けを見てみたいなぁ、というのもあるんだよね。それこそパラドクスさんのその後とかさ。あと、基本的にはお調子者だった星矢がどういう立場で十二宮に帰還するのかも見てみたい。ドヤ顔で黄金聖衣を着てる貴鬼を見たら絶対にいじりたくなると思うんだけど。まぁ、平和な世界での様子は来週ちょっとでも見られることに期待しましょう。

 そして最後に感動してしまったのは、次回予告のナレが星矢から光牙に引き継がれたこと。まだ新しい声での「君は、小宇宙を感じたことがあるか!」には慣れない感もあるものの、次の鋼鉄聖闘士編に向けて、ちゃんと世代が繰り下がったんだなぁ、というのが分かってしみじみする。多分、光牙の中の人もこの台詞を言えたのは感無量なのではなかろうか。


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 星矢だったら仕方ない、第50話。おはよう主人公。いつぶりのお目覚めだろうね。あくまでこの作品のタイトルは「聖闘士星矢」だからな! 主人公はユナじゃないのさ! あれ? あ、先週の私の質問に拍手コメで律儀に答えて下さった誰かさん、ありがとうございます。おかげでより絶望的な気分になれました。一輝兄さん、今週も嘘回想にしか出てきてないし!

 さて、クライマックスはクライマックスだが、やってる中身はホントに大したこと無い。まとめると「ユナ復活」→「ユナ敗北」→「星矢復活」→「光牙復活」→「聖衣譲渡」。あれ、割と大変なことは起こってるか。とにかく星矢の復活が今回の一大トピックである。ただ、その前に開始10分を使ってユナが色々やっていたところから一応スタート。「最後に残った聖闘士は私1人だけ」って、単にお前さんが1人でもたもたしてたからやないか。そしてわざわざパブリーンまで引きずり出した回想を使って、「光牙を止める決心」をたっぷり5分近くかけてやったのに、その後で倒されるまでは一分もかからないっていう。そりゃな、蒼摩たちが瞬殺されてるわけで、今更ユナ1人が頑張ったところでどうしようもないわ。しかし、同性が頑張っていることに感化されたのか、なんとアテナが直接語りかけてくるという特別サービスを実施(ユナとアテナは初対面)。これにより、別にユナには何のオプションもつかなかったが、「沙織さん、起きてるやん」ってことで地の底に封印されていた星矢がついに復活した。要約すると、ユナは星矢復活のための触媒だったということに。

 さぁ、いよいよ復活したレジェンド。ただ、地球では4人の黄金聖闘士が必死に滅亡を食い止めているわけだが、それと同じレベルの星矢が今更出てきてアプスを止められるのか、という。何しろ「黄金聖闘士の実力はみな伯仲している」というのが過去にシャカさんが言っていたセオリー。まぁ、時貞なんかはおいとくとして、これが本当ならば星矢≒ミケーネだって成り立つわけだ。そのミケーネはアモールに瞬殺されており、そのアモールも今や雑魚扱い。つまり、星矢単体でもアプスに勝てる道理はない。案の定、渾身の流星拳も特に問題にはならず、魔傷に冒されていた星矢はやっぱり勝てない。「ひょっとして、面倒だと思わずに黄金聖闘士オリジナル技を考えてたらもう少し戦えたんじゃないの? せめて名前だけでもペガサス流星拳からサジタリウス流星拳に変えておけよ」とか思ったけど、多分関係無いぞ。

 しかししかし、レジェンドの復活で再び立ち上がったのが、何故か一人だけやたらアプスからエロい技ばかり喰らってしまう不幸体質のユナ。初対面の星矢に檄を飛ばされ(多分、星矢は内心「お前、仮面つけろよ」とか思ってたはずだが)、再びブロンズ&ゴールドの共闘態勢。2人で飛びかかるも、やはり瞬殺。一体何度目だ、このやりとり。わずか15分の間に手を変え品を変え3度も瞬殺されて流石にマンネリだと思ったのか、星矢は「この一撃に全てをかけて」三度の流星拳。最初から全てを賭けてくれよ、と思わないでもないが、今度はこれが何故か通用し、ついに光牙の光を呼び覚ますことに成功した。どうやら、単にアプスの中にいた光牙の寝起きが悪かっただけの模様。とにかく、ずっとガングロで数週間一言もしゃべれなかった光牙がようやく復活することが出来た。めでたしめでたし。

 さぁ、いよいよ最終決戦である。……それにしても、本当にわかりきった展開を延々やられている感がたまらないな。これ、普通のアニメやったら光牙は2〜3週前に目覚めてないとブーイングものやぞ。最終的になんで覚醒できたのかもよく分からないし、多分地に伏した蒼摩たち3人は「結局女の子に声かけられると起きるのかよ……」と不満たらたらだろう。まぁ、勘弁してあげようよ。ユナも今週かなり無理してたせいで、魔傷が随分進行しちゃったみたいだし。白い聖衣にじわじわ黒い影が浸食するデザインは、なんかキュアブラックみたいで恰好いいな。ひょっとして暗黒聖闘士ってこうやって作られたのだろうか。黒死拳を使えたブラックペガサスって、実は時代を先取りしたかなり優秀な闇属性のキャラクターだったのかもしれない。……ということは、今魔傷に苦しんでる連中も、紫龍に頼んで悪血を抜いてもらえば復活出来るのでは……おい瞬、ちょっと五老峰行ってこい。


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 ェ……メディア様ェ……何で……今まで頑張ってきてそりゃねーぜオイ……

 止まらないアプスの快進撃。2週続けて作画が壮絶な仕上がりになっており、アプスがぬらりぬらりと気味悪く動く様子や、ガンガン傷ついて立ち直れなくなる青銅連中の顔も3割り増しで痛々しい。流石に最終決戦だけあって、スタッフも総力をあげて作劇に取りかかっているのが分かる。しかし、そのラスボスが光牙自身っていうのがどうにもこうにも。今週分だけを知らない人に見せたら、どう考えてもエデンさんが主人公である。いや、これまでの展開を知っている人からしたって、「そういや光牙ってシリーズ通してそこまででっかい仕事してねぇよな」ということに気付いてしまうかもしれない。初代シリーズを振り返れば、星矢は倒した聖闘士の数は他の連中よりも多いと思うのだが(それでもそんなに差は無いのかしら)、光牙の場合、下手したら他の仲間より少ないまである。倒した敵より倒した味方の方が多い可能性すらある。もう、ここから光牙の活躍の場は残されていないのだろうか。何とかしろよ主人公。

 しかし、主人公が恵まれていないからといって、他の連中がおいしい思いをしているかというと、そうでもない。今回最大の被害者となったのは、これまで見事なまでに「黒幕」という言葉を欲しいままにしていたメディア様の最期である。まさか、この期に及んで息子が自分を信じてついてきてくれると思っていたとは驚きだ。親父に反抗した時点でもう無理だろ。おふくろに拳向けるくらいするんだ。エデンは嫁と姑なら嫁の方を選ぶヤツだってことにまだ気付いてなかったのか。アプスのとどめの一撃を食らいかけたエデンを強制転移で救出し、「良かったね、さ、かぁちゃんと一緒にここで見物してよう」と持ちかけるも、「いや、俺そういうの興味ないんで」と一蹴。それでも、マルスさんと違って息子を亡き者にしようとはしなかったが、一時的に拘束する程度の目論見では、セブンセンシズモードのエデンは止められない。元々メディア様はあんまり戦闘向きの性能じゃないんだし。なんだかエデンとのバトルを見てると、でっかいワイリーマシンを撃退した後に出てくる微妙な性能のワイリーUFOみたいな印象である。当たり判定が小さくて瞬間移動するから攻撃が当たりにくいけど、耐久力はそうでもないのである。

 結局、オリオンズ・デバステーションの直撃を食らって急にしおらしくなっちゃったメディアさん。その後、得意げに杖を振り回したエデンがアプスに返り討ちに遭うところで必要だったのかどうかもよく分からない盾となりあっさり殉職。そんな最期は誰も望んでないよう。しかも今回の演出だとほとんど無駄死ににしかみえないよう。旦那や弟まで使って好き放題やっていたあの悪辣さはどこへ行ってしまったのか。それほどまでに息子至上主義だったということなのか。母親の愛というのは不可解なものである。またエデンが背負わなきゃいけない業が1つ増えたなあぁ。

 さておき、そんな釈然としないホームドラマの傍らで、モブたちはアプスを止めようと必死である。各々の扱いの違いが引き続き涙を誘う。ユナ→相変わらずの語り部目線だが、最後まで立ちふさがり、週跨ぎでアプスと交戦するトリを担当。相変わらず唯一の女性キャラとしてのおいしいポジション。蒼摩→初撃のライオネット・エクスプロージョンは半笑いのまま片手でいなされるという体たらくではあったが、その後もう一度立ち上がり、伝統的な星矢モーションを使った光牙の光速拳で2回ぶっ殺されるという栄誉を賜る。一応最大の親友ポジションとしての矜恃を守った。龍峰→伝家の宝刀百龍覇を放ち、一応アプスも雄叫びを上げて全力でそれを潰すというモーションを見せてくれた。ドラゴンの盾粉砕に至るまで、一応アプスとそれなりにやり合った感を出せた唯一のポジション。栄斗→腹パン。

 やっぱり、こいつら駄目なんじゃないかな……結局最後の頼みの綱だったアリアの杖も容易く砕かれ、もう残った希望要素はゼロ。何せ次週可能性が残されたのがしょこたんボイスのパッとしないアテナだけなのだから、もう地球は終わったも同然である。青銅連中もことごとく魔傷を食らっているわけで、現時点でいえば聖闘士を引退した瞬と同じレベルの戦力でしかない。これは地球終わりましたね。……次週、何故かサブタイトルには「星矢」の文字が。今まで全く顔を見せなかったくせに、ここで決めるかレジェンド主人公。そして、完全にラスボスポジションでしかなくなった光牙の(主人公としての)運命はいかに。どうやって締めるんだ、この話!

 質問1・一輝さんは結局来ないんですか?

 質問2・パラドクスさん、まだ寝てますか?


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 アモールさん……(´;ω;`) 第48話。まぁ、これだけ長いこと大活躍出来たんだからΩキャラとしては本望なのかもしれないが……これまでの大活躍も今週の顔芸のおかげでボロボロになったイメージだよなぁ……いや、むしろ顔芸が出来て初めてΩキャラといえるのかもしれないが……。

 予想していたこと以外はほとんど起こらなかったクライマックス。なにしろBパートに至っては「光牙止まれ!」だけで終わってしまったのである。視聴者的には「なんやねんその顔!」だけで終わってしまったのである。アモールさえ一撃でぶっ飛ばすってことは、アプスの打撃は当然光速を超えるレベルのはずなのだが、何故かアテナに歩み寄るスピードは牛歩である。もう、必死でお仲間たちに「止めてくれよ!」と哀願しているかのようだ。実際には止めに入ると綺麗な腹パンとか、妙な恰好からの腹蹴りとかが遠慮無くぶち込まれるわけだが。今回はもうアプス光牙の作画で遊んでいた回にしか見えないよなぁ。得意げな顔のメディア様とかも素敵ではあったけども。

 いや、やっぱりもう少し色々気にした方が良い。まずはなんと言ってもアモールさんの百面相である。長きに渡り我が世の春を謳歌していたアモールさんだったが、狙い通りにマルス製の闇を光牙にたたき込み、レッツパーリーとしゃれ込もうとしたのに、狙い通りには何も起こらない。光牙にドヤ顔されたあたりでようやく、弟ですらメディアにとっては手駒の1つに過ぎなかったことに気がつく。いや、視聴者はみんな気付いていたわけなのだが、改めてテレパス通信でお姉さんに打診すると一言「プギャーm9(^Д^)」とのこと。そりゃいくら温厚で有名な(?)アモールさんだってキレる。キレた結果、「もう俺1人で世界制覇するわー、俺こそが帝王になるわー」と、どう考えてもフラグにしかならない発言である。これまでことごとく敗北フラグを乗り越えてきた鉄人も、流石にここまでの展開に抗うことなど出来ず、小技の「ブラッディ・バレット」、大技「グラビティ・コンチェルト」は秒殺され、なんとアプスのワンパンで崩れ落ちる結果となった。まぁ、黄金聖衣に大穴開けるパンチだもの、耐えられるわけがないよね。これまでたくさんの人間に腹パンしてきた報いってなもんだろう。ただ、シラーさんや時貞なんかと違って、「単に殴られて崩れ落ちた」描写でしかなかったので、案外ご存命なのかもしれません。頑張れ僕らのアモール。

 一方、同志が倒れたことも知らずに必死に駆け上がってきたのは残る4名の黄金聖闘士たち。やはり長年の懸案通り、十二宮の内部というのは黄金聖闘士でも一般人レベルの機動しか確保出来ないらしく、ハービンジャーさんが「このままだと登ってるうちに終わっちゃうヨ」とあきれ顔。しかしそこは流石の黄金、玄武さんが今まで見たこともないような斬新な聖衣の使い方をして、一気に天秤宮まで貴鬼たち2人をワープさせるという荒技を披露。すげえな、ツインロッドにまさかそんな使い方があったとは。……その設定は多分二度と使われないと思うけどね。そして、どうやらフドウさんとハービンジャーさんは初対面だったらしいのだが、初顔合わせでもツーカーなのが黄金聖闘士の大人の余裕という奴か。全員が分かった感じで一気に小宇宙燃焼。何故か宮の上で中心になったのはハービンジャーさん。何となく目立つポジションに立ちたいあたりが流石である。4人とも全然違う性格だし、あんまり噛み合わない組み合わせのような気もするんだけど、今回は無事に仲良しのまんまで済みそうである。

 そして、そんな4人の手助けをうけ、火星まで飛び出した残りのお荷物4人衆。黄金聖闘士たちの準備が整うまでボーッと見てるだけで「まだ準備出来ないのかよ!」とか叫んでるのを見ると、本当に使えない感がぷんぷん。実際に、飛ばされた後も特に何もしてないしなぁ。やっぱり黄金連中が直接飛ぶべきだったよなぁ。エデンも光牙も確実に次元が変わっちゃったから、今更こいつらが何をしてもなぁ。一番笑ったのは、「蒼摩と龍峰が瞬殺」→栄斗「接近戦はヤバい、何とか足止めするんだ!」→「クナイ」。いや、今更クナイて。そりゃ無理だろ。いい加減忍者要素は諦めろよ、役に立たないから。頑張ってエデンさん!


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 アモールさんお茶目万能、第47話。結局ここまでの戦いをまとめると、今作で一番活躍出来た黄金聖闘士はアモールさんなのであった。

 滞りなく崩壊を開始した地球。既に秒読み段階で山がぶっ壊れるなどの天変地異レベルの崩壊が起こってたんだから、カウントダウン終了して小宇宙変動がスタートした時点でゲームオーバーな気もするのだが、そこはまだ「わずかな希望」があるらしい。なんだよ、ロスタイムがあるなら前もって言っておいて欲しかったもんである。毎週律儀に残り時間を教えてくれてた古谷徹が馬鹿みたいじゃないか。しかも、何でロスタイム中がセーフなのかが全く分からないし。これだと旧作みたいに「コンマ一秒のギリギリで間に合った」的演出がやりにくいと思うのだが、クライマックスはどうやって盛り上げるつもりなんだろうか。

 さておき、そんな崩壊のさなかでも頑張って戦う光牙とエデン。ようやくメディア様との直接対面を実現し、改めて「あれ、このおばちゃんが一番悪い人だったの?」ということを認識。その割にダラダラしゃべってる時間が長かった気もするのだが、エデンからしたら実母だからいきなり叩くわけにもいかないし、光牙に至っては「誰やねんこのおばさん」っていうレベルだったので仕方ないか。子供2人がボーッと見ている中で、メディアさんはマルスの中ですくすくと育った闇の小宇宙を余裕で回収。それを弟に預けて自分はホットスポットとなった火星へ早々に移住を果たした。「私の力ではこの闇の小宇宙は」云々って言っていたのでやっぱり肉弾戦向きのキャラでないのは間違いないのだろうが、この人を倒さないことにはお話は絶対に終わらないわけで、多分ラストは光牙の中に眠っている謎の存在、アプスが光牙から離脱するから、そのよりしろとしてメディア様が立ち回る展開になるんだろうかね。

 それにしても、今回もノリノリだったアモールさんのキャラが立ちすぎていて本当にずるい。ノリと勢いで適当な必殺技を乱打するのは聖闘士星矢業界のお約束だが、ここまで多くの技を使い分ける聖闘士は割と珍しいのではなかろうか(瞬やイオはカウントしないとして)。せっかくなのでこれまでのアモールさんライブラリをまとめて置くと、こんなにたくさんの必殺技を持っていることが分かる。

1,「サイレント・ウォーター」高圧力の水流を地面から噴出させて壁を作り、相手を分断する補助魔法。魚座なので水属性、みたいな単純な設定が伺える小技。

2,「アレステッド・ジャッジメント」闇の小宇宙を具現化させた楔で相手の動きを封じる拘束技。これを打破するためには闇の小宇宙を燃やす必要があり、正義相手では一方的にボコれるようになるチート技。

3.「感覚剥奪(技名不明)」相手に優しく触れるだけで、突如身動きを封じることが出来るという拘束技。これでユナを肉人形にすることに成功した。

4.「ブラッディ・ワルツ」譲り受けた闇の小宇宙を2つの鞭状に変形させて相手をぴしぴしする。エデンに破られたので、多分大したこと無い。

5.「ブラッディ・カノン」譲り受けた闇の小宇宙を杭状にして相手に放つ飛び道具。マルスが使ったグングニルに似ているが、流星拳で全部砕かれてしまったので、多分大したこと無い。

6.「グラビティ・コンチェルト」新たな属性(?)重力を操り、相手を押さえつけたり吹っ飛ばしたりする。エデンの超必、オリオンズ・デバステーションすら余裕でチャラに出来る威力を持つ。

7.「アモール・シアター」相手の脳内に、適当に思いついたひどい話を題材にした人形劇を流し込むことが出来る。シアターを見ている間は相手はかぶりつきで見てしまうために、これもある意味拘束技と言えるかもしれない。ユナを相手にエロ妄想を流し込むという薄い本展開が期待出来る。

 更にこれ以外にも、完全に決め技エフェクトに入って繰り出された流星拳を、発動モーションキャンセルで「まともに食らうわけねぇじゃんwww」と回避するなど、本当にあらゆる局面で枠にとらわれない自由過ぎる強さがある。今回はメディア様から闇小宇宙を渡され、「あ、身の丈に合わない力を貰ってしまったせいで自滅するフラグだ!」と思わせたのだが、実際に「時間が無い!」みたいな焦りを見せた次の瞬間には、それすら光牙にパスして無かったことにしてしまった。ヤバい、アモールヤバい。出来ればこのまま死なずに引っかき回してほしいところだが、流石にここまで露骨な悪役キャラだと、最終的には殺されちゃうんだろうなぁ。

 でもさ、他の有象無象に比べたら圧倒的にキャラが立ってるんだから勿体ないよね。今回だって青銅組の残り4人はまさかのお留守番じゃないですか。今回はオープニングのキャストクレジットでちゃんと全員分記載されていたから「良かった、ちゃんと青銅にも出番があるんだ!」と思ったのに、結局「ああ!」みたいな一言だけじゃねぇかよ。次回は黄金聖闘士たちの協力を得て火星に移動出来るみたいだが……もう栄斗とかいらないからフドウさん達が直接来てくれよ。どうせ地球全体が崩壊し始めてるんだから、保全業務も必要無くなって玄武さんも暇だろ。

 ……あれ? パラドクスさんは? おねーさんまだ寝てるの? 


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 マルスさん良いラスボス、第47話。まぁ、実際にバトってる時間で考えたらほんの20分程度なので、画面に映ってる長さは時貞以下じゃねぇか、っていう話もありますが、仕方ないよね、どうせやること決まってるんだからね。

 冒頭、オープニング恒例のキャストでネタバレコーナーでは、ついにユナを除いたその他大勢の出番が一切無いことが明かされてしまう。仕方ない、何しろ今回は1年間頑張り続けてきた悪の親玉マルスさんの最大の見せ場。未だ双魚宮で寝っ転がっているような奴らに時間はやれない。その割にはゴールド2人して延々雑魚潰しなんて楽な仕事をしている貴鬼・ハービンジャーコンビが映ったりはしてたけど、基本的には今回のお話はマルス様がまんなか、それを賑やかに囃し立てるのがエデンと光牙の役目だ。

 2人がかりで最後のボスに挑むのかと思われたが、実はまだ正面から親父と話をしたことが無かったエデンさんが、「ちょっと水入らずで話したいから」と光牙を追い出す。おかげで光牙さんはこの期に及んでまだお使いイベントみたいなものをこなさなきゃいけない羽目に。エデンさんはその隙に父親に三行半を叩きつける。「俺がお前を倒す」「アリアの願った世界を作る」など、確実にそれは主人公が言うべき台詞だろ、というおいしいポジションをかっさらい、長らく体育座りに甘んじていたおくれを一気に取り戻した。父親に向けて最大の小宇宙を叩きつけ、外装を剥ぎ取って一時は良い試合にまで持ち込んだかに見えた。そりゃ、普通に考えたら「理不尽な方法で妻を失った男の怒り」と、「理想だと思っていた父親に最愛の人を殺された怒り」だったら後者の方が強いだろう。しかし、「あなたは僕の敵だ」というエデンの言葉に大層傷ついたマルスさんはついに闇の化身として覚醒。怒りの炎に相貌すら隠し、圧倒的パワーで実の息子をスクラップにしてみせた。ギリギリまで話を分かってくれると思っていた息子に正面から反旗を翻されたことで、ついにたがが外れてしまったようだ。マントを使って不可思議なフォームチェンジを成し、そのままアリアの杖に向かった光牙を追撃する。

 そして、「誰も触れない」というなんかずっこいディフェンスを固めた杖を相手に苦戦している光牙に、各種大技を叩きつけるマルス。いやぁ、光牙の凄い顔芸が実に活き活きしていて早朝の子供が見る番組とは思えない画面になっている。これまでのどこか嘘くさかった黄金聖闘士連中と違い、マルスさんは技の規模も派手で実にラスボスらしい。なんだかRPGのボスの第一形態みたいで、基本となる複数回攻撃スキルグングニル、理不尽な大ダメージをたたき出す最強最悪のメテオ、ダメージ自体は大したことが無いが嫌らしい状態異常を付与してくるストームと、大技を3つ使い分けてくるのだ(効果は勝手な想像です)。なんか恰好はドラクエのかまいたちみたいで微妙になってた気もするけど、世界中を飲み込んでの闇の大暴れはマルスさんの最後の舞台に相応しい立ち回りであった。

 しかし、そんな活躍も悪役ではいつか終わってしまうもの。すぐさま復帰したエデンと光牙が長年の確執を超えてついに手を結び、「主人公」+「主人公よりも主人公らしいチートキャラ」という夢のタッグが実現。雷属性と光属性を振りかざし、闇の打開に挑む。結局、最終的な実力では軍神マルス様に軍配が上がったが、それでもエデンは何とかステータスを一気に低下させる攻略法を見いだした。結局、マルスがやってることはメディアにそそのかされただけのことなので、あんたのやってること、間違ってるよ、と囁いてやればいいだけだったのだ。自らが犠牲になることで、「ほら、アリアもソニアも、みんなお前のせいで不幸になったやないか、ミーシャも同じやで」というだけで、マルス様のディフェンスはがた落ち。まるでイベント戦闘のように攻略タイミングがはっきり見えたところに、光牙は彗星拳を撃ち込むだけの簡単なお仕事。結局、闇は光に勝てないのであった。まぁ、エデンさんの作戦勝ちと言ってしまっていいと思うのだが、出来ることなら、マルスさんの理想のために散っていった仲間達の中にミケーネさんも入れてあげて欲しかったな、とは思う。何しろ光牙が思い出した「今まで協力してくれた仲間達」の中にどさくさに紛れて氷河までいたしな。友達だったミケーネさんを忘れちゃうとか、マルスさん、ちょっと薄情じゃないですか。

 とにもかくにも、戦いは終わった。マルスは思想の根本を息子に打ち砕かれ、肉体的にも光牙の光に敗れた。負けたからには責任を取らなきゃいけない、というので火星との接続装置をリセットしようとしたわけだが、当然、まだメディアさんには傷1つついてないわけで。「だけどもう手遅れ」としれっと言ってのけるメディアさんの主導で、ついに地球破壊装置が起動。悲劇は始まってしまった。かつての聖闘士星矢でも一分一秒を争う戦いはサガやポセイドンと演じてきたわけだが、まさかの「当初の予定時刻に間に合わない」という展開は初めてである。アテナだったら死んでいたところだぜ。さて、地球は無事なのか。ここからどうやったら悲劇を無かったことにできるのか。勢いに任せて待て、次回。なにやら次回予告では「新たなる戦いの場所」として火星に赴くみたいだが、もう火星が来ちゃってる時点で、何と戦えばいいのやら。ご丁寧にアモールさんが矢面に立ってくれているから当面の目標は見つかって良かったけど、まさか、教皇ポジション打倒のあとにまだ魚座がぴんぴんしてるとはおもわなんだ。ユナは何してたんだよ。これ、マジでラスボスがアモールだったら最大級のギャグだぞ。メディアさんは肉弾戦出来るのかなぁ。


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 ヒューッ、ルードヴィグさん男前! 第45話。あの面相でどんな声でしゃべるのかと思ったら、人間バージョンでも問答無用の秀勝ボイス。でもやっぱり恰好いいな。

 ついに明かされたマルスの過去。ただ、「ついに」とは言ってみたものの、大体予定調和ではある。結局「俺じゃなくて世の中が間違ってるんだ」的な思いつきの情熱であるから、陳腐な感は否めない。まぁ、この世界で目的意識云々を問いただすのは無粋だ。何しろ、現在ぶつかり合っている3人の目的意識をまとめると以下のようになるからだ。

軍神マルスさん「女(ミーシャ)が殺されるなんて許せない!」

正義の味方光牙さん「女(アリア&沙織)が殺されるなんて許せない!」

悩める息子エデンさん「女(アリア&ソニア)が殺されるなんて許せない!」

 まぁ、つまりは世の中全てオンナ次第ってことだな。マルスさんはどの時代でどのくらいの年齢のときのあの事件に遭遇したのかは定かじゃないが、割といい歳したおっさんが「テロリストに最愛の妻を殺された」→「理不尽過ぎて世界を滅ぼすしかないと思った」という厨二発想なのはどうかと思う。テロリストの行動の理由なんて「何もないのでございます」とロベルタさんなら優しく諭してくれるところだろうに。ちなみに、あの爆破事件の時代はよく分かっていないわけだが、少なくともものすごく昔のことでは無い。時代背景なんかを見ても分かるが、そもそもロリソニアさんが出てきている時点で、せいぜい十数年前ってところだろう。ソニアさんがどれほど若作りババアだと仮定しても、流石に30代とかじゃないだろうし(そうだよね?)。つまり、イケメンルードヴィグさんが世界に絶望し、夜のヒットマン家業を始めて虚無感に襲われ、更に火星の魔力にとらわれてアテナと対峙し、アリアを強奪して再び戦いを挑んで眠りについて、目覚めたあとでパライストラを立ち上げてもう一回アテナを拐かすまでの期間は言うほど長くないのである。何とも忙しい人生を歩んでいる御仁だ。

 そんな激動の世界の中、マルスさんの行動理念の根源にあるのは、先妻のミーシャというご婦人である。ソニアさんのご母堂ということになるが、実に綺麗で、画に描いたような良妻賢母。このままの家庭で育っていれば、きっとソニアさんも一流の淑女として社交界で名を馳せたことだろう。しかし、哀れ彼女の命は露と消え、愛の深さのあまりルードヴィグさんは狂ってしまう。そして、どう考えてもその後押しをして「軍神」にまで仕立て上げたのはその脇でほくそ笑む「魔女」メディアさんなわけである。どこからどこまでがメディアの企みなのかは判然としないが、元々火星は凶星としても有名。最初は復讐心に燃えたルードヴィグを火星そのものがたぶらかし、その闇の小宇宙に惚れ込んでメディアが擦り寄ってきたというのが自然な流れだろうか。擦り寄ってくる時の距離感はあまりにも露骨で、先妻を失って悲嘆に暮れているはずのマルス様を籠絡して、気付けば子まで成しているという仕事の早さ。生まれたてのエデンを迎えるソニアさんがまだロリロリしていたことを考えると、この間、わずかに1,2年といったところ。マルスさん、ミーシャさんへの愛を唱えてる割には、そのあとの流されっぷりが半端ないんですけどね。多分、メディアさんがものすごい魔性の女なんだろうなぁ。弱ってる男につけ込んで骨抜きにしちゃうんだろうなぁ。エロ妄想が止まらない! そういや、その頃弟のアモールさんは何してたんだろうね。「えー、ねーちゃん玉の輿だって? 誰とくっついたの? ふーん、火星の王様かぁ……えっ?!」とかいう会話があったのかもしれない。

 で、そんなマルスさん爆誕物語を経て、アテナ軍とマルス軍の一次決戦が行われた。例の四天王と沙織お抱え聖闘士軍がぶつかり、単なる殴り合いだったところに、メディアさんが召喚した大いなる闇の意志が介入。アテナは光の力でそれに真っ向から対抗するが、たまたまその辺に放置されていた2人の赤子がこの光と闇のごたごたの余波で人生をボロボロにされた。片や、発動したアテナの最大級の光の加護を受けるも、マルスに強奪されて鬱々とした次世代アテナとして育成される。片や、強大な闇の小宇宙に支配されて顔色がどす黒くなるも、アテナの力で表面は光で取り繕うことに成功し、いきついた先がメディアさんやアモールさんのおもちゃである。結局、光牙もアリアも、生まれながらにして光とか闇に関わってたわけではないんだよな。恨むならあんな修羅場に放置していった生みの親を恨むしかない。ちなみに、この大決戦の舞台では、やっぱり星矢だけが黄金聖衣をまとって戦っている。紫龍は天秤座聖衣を預かってたんじゃないのかよ、とは思うのだが、他の連中は全員ブロンズである。また、今回初めて、一輝さんがある程度長い尺で描写されており、あの懐かしのアニメ版鳳翼天翔のモーションがついに描かれた。これにより、「一輝さんはもう出番が無い」可能性が非常に高くなっており、旧作ファンからしたらなかなかの絶望感。なんでだ! 出すチャンスなんていくらでもあったやないか!

 まぁ、仕方ないかなぁ。一輝さんは基本がチートキャラだから、こっそり出すのが難しいからなぁ……とりあえず、そんな旧作の話は無かったことにして、無事に説明が終わったので次回は仮面が割れて男前フェイスが明らかになったマルスさんが、親子喧嘩のついでに光牙と対決する。このまま最終決戦が本腰を入れて描かれることになると、どさくさでアモールさんがものすごくどうでもいい負け方をする気が……。このあとに真のラスボスメディアさんが待っているので、アモールはそこに絡んでもう一騒ぎ起こしてくれることに期待しようか。個人的には、今回のルードヴィグ家の団欒が実に微笑ましかったので、マルスさんには幸せな末期を迎えてほしいところです。


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 「根性論で世界を救えるのですか?」とか車田作品で言っちゃ駄目だろ、第44話。基本的に根性以外に解決法なんかねぇよ。アモールさんは根性とは縁遠い人なんだろうけども。2週間ドヤ顔を維持出来た黄金聖闘士って、実はかなり貴重な存在なんじゃなかろうか。

 闇の小宇宙を解き放った光牙。巨蟹宮のときのように暴走するかと思われたが、「セブンセンシズに目覚めたからある程度コントロール出来るんだぜ」といいはなって四天王(w)を一撃粉砕。「もう、全部闇1つでいいんじゃないかな」とみんなが思い始めたところだったが、ユナさんの余計なお世話のおかげで結局闇は解除。ある程度オンオフが効くようになるんなら、持って生まれた闇小宇宙は使える状態の方がいいに決まってると思うんだがな。「闇の力は絶大であり偉大」らしいので、最終的には闇を扱えた方がハイレベルだろうに。まぁ、あのままガングロで戦い続けちゃうと「え? 暗黒聖闘士の方ですか?」とか聞かれちゃう可能性もあるので仕方ないのかな。

 それにしてもユナさんである。今作のメインヒロインは当初沙織さんだと思われていたところに大本命アリアが現れ、もう決まったかに思われたのだが、今回のユナさんの大活躍はひょっとして主人公がユナなんじゃないかと思えるレベルである。他の3人は闇小宇宙を抑えようとしてあっという間にぶっ飛ばされていたのに、ユナさんが一人で頑張るだけで光牙は大人しくなる。「やっぱ女の子の方がいいです」とか、友情パワーが馬鹿馬鹿しくなるな。ユナさんが輝かせていた謎の小宇宙は一体なんだったんでしょうかね。加えてユナさんは、光牙を一人先へ進ませるためにアモールの前に立ちはだかり、「全てを賭けて!」とたたき込んだ必殺技を片手であしらわれるという活躍も見せる。いや、野郎3人が四天王ごときにスタミナを使い果たしたことを考えれば頑張っている方なのかもしれない。

 四天王3人VS余り物3人、アモール対ユナ。マッチメイクが決まったところに、「いくら何でもソニアさんとの別れを惜しむのに時間かけ過ぎじゃないかな」でお馴染みエデンさんも参戦。2人がかりでアモールに対峙するかと思われたが、アモールさんの自己紹介を聞いて「え、お前みたいなのが俺の叔父さんなのかよ」と絶望する。「どっちが姉好きか」対決を制して甥っ子相手に大人げない攻撃をたたき込むアモールさんだったが、気付けば光牙だけは見のがしてしまうというお茶めっぷりも発揮。お前さんの役目は一応宮の防衛なんだから、そこは仕事しろよ。今回の黄金聖闘士はザルが多いよな。闇小宇宙を押さえ込んじゃったんだから、もう一回「アレステッド・ジャッジメント」を使えばもう光牙も動けなくなった気がするんだけど。まぁ、アモールさんはお茶目さんだから仕方ないの。「なんか色々鬱陶しいのがいるから、もう光牙の闇覚醒はおねーちゃんに任せよう」とか思ったのかもしれない。もしくは、単に女の子と遊びたかっただけかもしれない。ユナさんにあれだけ熱烈にアプローチされたら断れないものね。しかし、アモールさんの言葉を信じるならばやっぱりミケーネさんは……

 次週、いよいよマルスと光牙&エデンが対峙か。今回光牙が登ってた階段を見るともうマラソンしてるだけで1時間くらい経っちゃう気もするんだけど、ものすごく急いで何とかクライマックスに間に合って欲しい。その間、圧倒的すぎるアモールさん相手にユナが1人でどこまで頑張れるかも気になるところ。ここまで最強っぷりを見せつけたアモールさんなんだから、負け方も今まで見たいにあっさりだと勿体ないぞ。


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