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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 弱い、ショボい、ゲスい! 三拍子揃って蟹座祭りの第34話。いやぁ、まさかここまでのものを見せてくれるとは……結局シラーさんはほとんど活躍もなく、前の2人と違って復活・改心フラグも無し。ザ・パーフェクト・蟹座。

 まぁ、一番絡んで得しないように見えたユナとぶつかった時点でかなり望みは薄かったわけだが……それにしても今回の扱いったらどうだろう。ハービンジャーさんには大きな役割があった。聖闘士の分割転送と、光牙に対するセブンセンシズ指南である。結局光牙は未だセブンセンシズの高みには到達していないようなのだが、ハービンジャーさんのトレーニングのおかげで、光牙は鬼気迫る意志を見せつけ、それなりの幕引きで主人公の矜恃を守った。2番手パラドクスさんはイロモノとしてのおいしさもさるものながら、龍峰とは親父さんを通じた心の交流を図り、見事にセブンセンシズ一番乗りのお膳立てを整えて見せた。きっちりこれまでのジェミニ像を打ち壊す新しさを見せつつ、それでいてどこか憎みきれないような、不思議な魅力も残していた。

 さて、蟹座である。登場回でいきなり大技「積尸気冥界破」を見せてしまい、その後どうするんだよ、と思っていたら、なんと手負いの龍峰・光牙コンビに後れを取り、自らも積尸気送りにされるといううっかりっぷり。先代デスマスクさんですら、そんな間抜けなことはしておらず、あくまで自分の意志で黄泉比良坂に出向いていただけだったのだ。シラーさんは「死ぬのが怖い」というとんでもない理由で黄金聖闘士になったという絶望的な志望動機を明らかにした上で、うっかり油断して自分の技を喰らい冥界送りになったのである。もう、この時点でかなりのうっかり屋さん。更に、アリアの話で光牙をブチ切れさせ、闇の小宇宙という忘れかけていた光牙の特性を無理矢理覚醒させ、なんかしらんけど勝手に怯える。いや、どう考えてもお前も闇なんだし、落ち着けよ。光牙の処分はユナに任せ、残ったユナくらいだったらどうにでもなるだろう、と高をくくるものの、まさかの突発的セブンセンシズ覚醒。龍峰はそれなりに理由があったから良かったが、今回のユナのセブンセンシズは全く理由が分からず、「単にシラーさん相手にムカついたから」というくらいにしか思えない。

 最終奥義対決では「積尸気冥界りんぶ(輪舞?)」という新技を放つも、ユナも大技を炸裂させたおかげで特に見せ場も作れぬまま返り討ち。哀れ遙か彼方へ吹き飛ばされ、血の池へ落ちてジエンド。どう考えても、ありゃぁ復活フラグも改心フラグもない。純粋な「悪役の最期」である。なんじゃいこりゃぁ。

 まぁ、「だって蟹座だし」の一言が説得されてもいいのだが、まだデスマスク先輩の方が「みっともなく暴れる悪役」という性格で見せ場があっただろう。シラーさんの場合、理由無きセブンセンシズの犠牲になるという、本当に可哀想な事故死である。更に黄金聖闘士への志望動機が本当に情けなくて、生きたいがために死人を司る能力を手に入れてしまったというのも悪ふざけが過ぎる。なんかもう、救いようの無い単なる駄目な奴だった。さようならシラーさん。せいぜい全国の蟹座の皆さんの無念を抱えて沈んで下さい。きっとデスマスクさんみたいに、今後スペクターとして復活する未来もあるさ。

 今回はキャラ作画にちらほら怪しい部分が見られるなど、どうも物語全体の構成としても中休みみたいな印象が強い。「蟹座だからみっともなく死ぬよね」ということは理解出来るのだが、それにしても適当すぎる処分だったように思える。ま、だったらどこまで暴れたらいいかと言われると返答に困るのだが……せめてユナが覚醒するところでもうワンクッション置いておくれよ。突然すぎたら、そりゃシラーさんだってびびるっちゅうねん。その前にあった闇の小宇宙復帰イベントについては、現時点ではその意味も取りかねる。光牙という主人公が光と闇を織り交ぜた複雑な存在であることは思い出せたけど、今後はこの闇に打ち勝つことでセブンセンシズに目覚めるってことなんだろうか? でも、打ち勝つもなにも、単に光牙が体質的に闇属性だったんだから、それをフルに燃やすのが筋ってもんだよなぁ。ここで借り物の光属性を際だたせて転職しちゃう方がよっぽど不誠実だろうに。うーむ、光牙はもう1イベント挟んでスタンスを明示しておく必要があるかもなぁ。やっぱり射手座イベントなのかしら。

 次回はそういや忘れてた、エデンさんの立ち直り試練である。獅子宮はどうなるのかと思っていたが、どうやらわざわざ現地に赴かず、どこか謎の場所(十二宮のてっぺんなんだろうか)でくすぶっていたエデンさんがミケーネとぶつかる。まぁ、流石にそろそろ合流してもらわないと、こちらとしても応援のしようもないで……ただ、久しぶりに復帰する、単に「めっちゃ強い奴」だったエデンと、同様に「多分めっちゃ強いだろう黄金の奴」がぶつかるだけって、すげぇ地味な気もする。ミケーネさん、せめて少しでも盛り上げて下さいよ。

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 日曜朝からけしからん乳袋、第33話。パラドクスさんはやっぱり綺麗だな。小さなお友達にあかん性癖とか目覚めさせないでもらいたいものだが、考えてみりゃ、元祖聖闘士星矢だって当時の子供たちに色々といけない目覚めを教えてた気もするな!

 ちょいと視点が散り気味だった最近の十二宮。今回はシラーさんをいったんお預けにし、しっかりと双児宮での攻防を描く。ハービンジャーさんのお眼鏡にかなった光牙は、あんだけふらふらと金牛宮を出てきたはずなのに、何事もなかったかのようにしゃきしゃき双児宮に御入店。すっかり事後の有様だった龍峰を発見し、彼のアドバイスに一切耳を貸さずにパラドクスと対峙。紫龍の息子である龍峰にはわざわざティーセットまで用意して迎え入れてくれたパラ様だったが、それ以外のブロンズにはそこまで興味もなく、殴りかかってきた光牙は遠慮無くぶん投げる。ひどい差別である。ま、これは光牙も瞬殺パターンだよな、と思いきや、これが案外良い試合をする。防壁を張ったパラドクス相手に、光牙の流星拳が押しはじめるというまさかの展開。「僕との戦いの疲れが残っているんだ!」とは龍峰の弁であるが、どう考えても全身を粉砕骨折させられた光牙の方がボロボロである。そういやユナさんとか鎖骨折られてたはずなのに、無駄に元気だったな。古賀ちゃんもびっくりの改造人間っぷりだ。

 単体だと案外大したこと無いんじゃないか疑惑が生まれたパラドクスさんだったが、彼女の強さは二重人格そのものにあった。愛情のパラ様が敗れたところで、逆ギレして黒い方が出てくると体力が完全回復し、攻撃もえげつなくなるというチート設定。必殺の「ファイナル・デスティネーション」もこちらのモードで発動し、哀れ光牙は塵芥に。邪魔者がいなくなって再び龍峰をコマしにかかるパラ様であったが、結果は当然のお断り。愛が実らないと知り、「五感を断った後で精神をズタズタにする」という、実にヤンデレな手段でもって龍峰にとどめを刺すことに。ひょっとしたらここで普通にぶっ殺しておけば円満解決だったのかもしれないが、ブロンズ相手に「五感云々」は死亡フラグ。龍峰は見事に父の意志を受け継ぎ、今作の戦士の中では1人目となる、記念すべきセブンセンシズ覚醒イベントをクリアしたのであった。

 ま、実に真っ当な手順を踏んだ、分かりやすいミッションであった。龍峰が覚醒するまでの手順も非常にスムースだし、攻防のバランスも悪くないのでお約束とはいえ退屈しないエピソードである。ただ、その分新しい展開も特に無かったので、今回はパラドクスさんについて確認しておこう。結局、彼女は単なる弱虫な女の子だったってことなんだろうか。それなりに色んな技は使っていたが、結局クロスロード・ミラージュで相手が落ちなければ力業で押すしかなくて、ファイナル・デスティネーションが決め技だったのに、割とあっさり打開されてしまった。ま、女性の腕っ節だけでゴールドになったのだから「聖闘士星矢」史上もっとも頑張った女性聖闘士ではあると思うのだが……結局は「エネルギータンクが2人分」っていうところしか強さが見いだせないわけで、歴代の黄金聖闘士の中でもひょっとしたら最弱の可能性もある。初遭遇のブロンズ相手に普通に押されてたゴールドなんていないしなぁ。

 もちろん、彼女はこれで出番が終わったわけではないだろう。ラストシーンではちょっとホラーっぽく目を覚ましていたし、流石に黄金聖闘士があれだけで退場ってことにはならないようだ。次回予告で普通に龍峰と光牙が巨蟹宮に突入していたので次回立ちふさがるってわけではないようだが、また物語も後半になったら何かしてくれるのかも。愛する龍峰の手助けとか、実はやっぱりジェミニがラスボスでした、っていうオチでマルスの後ろから出てくるとか(個人的願望)。だってさぁ、まだアナザーディメンションもギャラクシアンエクスプロージョンも撃ってくれてないんですよ。他のゴールドはきちんと歴代の大技を使ってくれているわけで、ジェミニだけ使わないってのはひどいと思わないかい? パラ様、はやく起きてまたエロい姿を見せて下さい。

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 キャンサーさん、いらっしゃい! 第32話。アメリカ大統領選挙なんかよりもよっぽど世間の注目を集める「新たな蟹座像」(俺調べ)、一体どんな奴が登場するのか!

 
 牡羊座・ただのコネ
 牡牛座・ただのチンピラ
 双子座・ただのミーハー 
 蟹座 ・ただの蟹座←New!

 
 というわけで、先週のパラドクス戦など無かったかのようにつつがなく進行する十二宮攻略戦。毎度お馴染みオープニングロールのネタバレ部分では、主人公サイドのキャストが光牙とユナしかおらず、「龍峰一週間おねんねかよ!」と思わず突っ込んだのである。そして同時に明かされる蟹座の名前とキャスト。奴の名はシラー。キャストは松野太紀である。松野氏は、現在Youtubeで視聴中の「救急戦隊ゴーゴーファイブ」では名脇役ピエール役としても活躍中。「やたらと死人を復活させたがる人やな」とか思ったが、単なる偶然である。

 さて、正直言って光牙や龍峰と比べるとバックグラウンドが薄く、誰と対戦するにしても今ひとつインパクトに欠けるのがユナだ。ディバイントルネードなどの技も見た目に地味だし、せっかくの蟹座劇場にどうやって絡めばいいんだ、と思ったら、なんとシラーさんはちゃんと因縁が作れるように、パライストラの学友達を操ってマリオネットにしているという親切心。これならユナさんも遠慮無く義憤に燃えることが出来るって寸法だ。シラーさんは特に捻ることもなく、割とシンプルなネクロマンサーキャラとして描かれており、「死の香りが大好き」なんて変態チックなことも言ってはいるが、過去の蟹座のことを考えればかなり普通。そもそもこれまで出てきた黄金聖闘士が「骨を折るのが好き」「とにかく紫龍が好き」とイロモンしかいなかったわけで、単純な殺し屋タイプならばむしろ常識人と言っても過言じゃない。一応、パライストラ生徒たちを封じ込めて小宇宙採集装置にした「トゥーム・スクイーズ」(Tomb squeezeだろうか)の作り手がこの人だっていうことも判明したので、マルス軍における悪役レベルはかなり高いのだが、そもそも今回のゴールド連中は誰も彼もマルスに従っている時点で悪い奴なので、あんまり気にならないのである。下衆レベルでいったら権力志向のイオニアさんの方が薄汚いし。

 むしろ、シラーさんのデザインは割と恰好いい部類なんじゃないかと思う。蟹座って実は聖衣自体が結構良いデザインであることに加えて、シラーさんは自分用にデザインをいじったのか、あのギャグ要素強めだったマスク部分をちょいとしたおしゃれデザインにカスタマイズしている。美形外道キャラとしてみると、散り様が美しかった「ハトプリ」のコブラージャさんと遜色ない。歴代蟹座キャラの中では多分2番目の立ち位置である(デスマスクさんは3番目な)。決め技である積尸気冥界波のエフェクトも抜群に恰好良かったし、おざなりに使われたグレートホーンよりもよっぽど先輩思いのキャラであった。車田漫画って、「一本指」の使い方が恰好いいよね。多分ユナが相手だと決着は釈然としないものになってしまう気もするのだが、残った活躍の時間で、せいぜい素敵な悪役像を作り上げてもらうことにしよう。今思いついたアイディアとしては、ユナが黄泉比良坂でアリアと劇的な再会を果たし、それがきっかけでセブンセンシズに目覚めるっていう展開が良いと思うのだが、どうも地獄でアリアにあっても「イッペン死ンデミル?」って言われる未来しか想像出来ない。

 さて、アリアが必死にフラグを回収している一方で、長きに渡る金牛宮の戦いもついに決着(?)。全身を粉砕骨折させるという徹底した加虐に耐えた光牙が、なんか分からんがハービンジャーさんに認められてしまったようである。「もっと強くなってから俺に倒されろ」は割とよく使う台詞だと思うのだが、それってせめて一回ちゃんと勝ちをカウントするか、最低限相手と理念が一致していることを確認してから使う台詞だと思うんだけど。今回のシチュエーションでそんなことを背中に叫ばれても、「ひょっとしてハービンジャーさん、光牙のことが怖くなったんじゃね?」と思われても文句は言えない。いや、実際はアルデバラン戦と同じようなシチュエーションのはずなんだけど、多分問題は光牙がハービンジャーさんと会話する気が一切無いことだと思う。おっさん、完全に独り相撲でしたやん。ちょっと勿体ない。まぁ、登場直後の印象よりかは良いキャラだったとは思う。ただ、グレートホーンは「腕組みから光速の居合い拳」だったはずなのに、グレーテストホーンは腕組みするそぶりすら見せない単なるエネルギー波だったのはちょっと頂けないけど。

 ま、とりあえずこれで光牙は前進出来たよ。次週、一回休んだパラドクスさんとの1対2のハンデマッチ。女性相手に2人がかりとか、正義のヒーローもえげつないな。ところで蒼摩と栄斗はどこ行った? ……栄斗はもういいとしても、一応サブ主人公扱いのはずの蒼摩がここまでお休みなのは可哀想な気がする。このまま行くとミケーネさんとの「獅子座対小獅子座」根性どつきあい勝負になるのかなぁ。

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 ジェミニ祭りじゃい! 第31話。変なおねーさんキター!!
 
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 双子座・ただのミーハー ←New!
 

 金牛宮をさておいて飛ばされてきた双児宮の龍峰。彼を待ち受けるのは、妖艶なゆかなボイスのおねーさんである。その名はパラドクス、その内面に逆説を抱える女。もう、登場直後からゴールド級の乳袋に目がいきます。今作の聖衣はボディスーツ型であっさりしたデザインが多かったが、流石にゴールドともなるとみんなそれなりに着飾ってくれており、タウラスなんかもきちんと旧作を踏襲したものになっていた。ジェミニもそれにならっており、全体的なデザインは先代ジェミニなどに近いものになっているのだが、それでも無視出来ない乳袋。あの部分だけ女性聖闘士が襲名した時にカスタマイズしたんでしょうか。それにしてもボディがわがまま過ぎやしませんか? あの圧力はまさに異次元(アナザーディメンション)。あんなおねーさんに迫られたんだから、龍峰も大人しく折れておけばいいものを。

 しかし、そんな素敵なニューフェイスの出自は、ハービンジャーに負けず劣らずの適当さである。過去に紫龍に命を救われたきっかけで聖闘士に惚れ込み、そのまま紫龍追っかけ隊の一員としてラブレターまで送りつけるという追っかけ魂。幸か不幸か紫龍さんは春麗一筋だったのでこのメンヘラ姉さんに引っかからずに済んだわけだが、彼女の愛は留まることを知らず、そのまま世界を愛で包んでしまうレベルにまで達し、黄金聖衣として形を成してしまった。紫龍が好きなら当然その息子さんだって愛する対象。龍峰の必死の昇龍覇に対抗し、まさかの昇龍覇返しで応えてくる。「好きな人の技だもの、あなたの何百倍も練習したわ」って。怖い。まさかジェミニの黄金聖闘士が昇龍覇を使う時代が来ようとは。「紫龍のファンだから昇龍覇を撃つ練習をする」って、当時の小学生男子と同じ発想ですよ。そうかー、俺も幼いあの日にもっと練習しておけば黄金聖闘士くらいにはなれてたかもしれないなー。

 無茶苦茶な理屈でもって龍峰を優しく説き伏せようとするパラドクスさん。最初の技はアナザーディメンションではなく「クロスロード・ミラージュ」という異次元殺法で、「あり得べき未来を見せつけて、悩んじゃうと身体が裂ける」というよく分からないダメージ方法を採用している。まぁ、見た感じだと精神攻撃がメインで、穏便に相手を説得するための技なのだろう。「これが未来の姿」とか言ってる割に技の名前にミラージュ(蜃気楼)とか入ってるのはどうかと思うけど、龍峰さんも嫌な世界を見せつけられて困り顔。だから前から言ってたじゃん、マルスさんの理想像って、あながち間違いでもないんだって。光牙に引っ張られて諾々と反逆者やってる人間は、もう一回きちんと自分たちの目的意識は確認すべき。

 しかし、とにかく駄目なものは駄目、ってんで一度はミラージュを打ち破る龍峰。体力に自信が無いので、むしろ精神攻撃で助かったのかもしれない。気合いの小宇宙でパラドクスを吹き飛ばし、「黄金聖闘士に勝った!」と浮かれ気味。視聴者も「え、ショボすぎるやん!」と焦り気味。もちろん、そうは問屋が卸さないわけで、変わりゆく髪の毛の色を見ながら、思わず画面に「ですよねー!」と叫んでしまうのである。

 「双子座の二面性」は毎度毎度のテーマであり、場合によって「二重人格」と「モノホンの双子」というネタが織り交ぜられて関わるのが車田流のお約束。今回のパラドクスさんは双子の妹は今のところ見あたらないが、登場直後は「2つの未来を分ける分岐点としての二面性」という部分に双子らしさを持っていた。「流石にこじつけ臭いけど、敢えて旧作のモチーフをはずしてくるのは面白いな」と思ったのだが、まぁ、流石に完全に違う切り口にはなりませんわな。現れ出でたるは「憎しみのジェミニ」。「このクソ虫がぁ!」と怒声をあげての綺麗な腹パン。やっぱりジェミニは黒化してナンボですよね。ゆかなの罵倒されながらどつかれるとか、どんなご褒美プレイですか。杉田がいたら黙っちゃいないところだった。

 突然現れたミーハーの女の子がジェミニを名乗り、愛を歌い、マルスに盲信し、アナザーディメンションすら使わない。旧作ファンから見てみると、こんなにも裏切り要素が多いハズレジェミニも無いだろう。でもね、個人的にはね、嫌いじゃないんだ。ハービンジャーさんもそうだけど、もう設定とかは諦めて、とにかく「違う世界観を産みだしたい」っていうキャラの作り方は、チャレンジとして好感が持てる。なんにせよパラドクスさんは可愛いですし。ジェミニの二面性の出し方も案外新鮮な気がする。ま、リアル双子座の人は複雑な気持ちかもしれないけど……毎回毎回同じ星座ばっかり優遇されてたら不公平でしょ! むしろ史上初の女ゴールドなんだから、あたり引いたと言っても過言じゃないんだ。いいなー、双子座はやっぱり恵まれてるなー。(一応、黒化した方のジェミニは実は男で、変化したときにフタナリになる、っていうところまでは考えたので、後の薄い本は誰かに任せた。……あ、でも絡むのが龍峰だと、濃厚な……)

 さて、ハービンジャーさんもまるまる放置プレイだったにも関わらず、このまま龍峰もほったらかしになる模様。次週はいよいよ十二宮最大の難所、巨蟹宮にユナが挑む。映像に登場した蟹座はマスクのデザインも禍々しく、真っ当に恰好いい部類のデザインになっていたが、どうも真性の悪役っぽく見える気もする。いったいどんなクズ野郎が登場するのか、今から楽しみである。全国の蟹座の皆さんはドキドキしながら一週間正座して待つこと。

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 双子座さん可愛すぎワロタ、第30話。そうかー、ユナがメインメンバーに入ってる時点で警戒すべきだったんだよなー、別に黄金聖闘士に女性が含まれてても全くおかしくないってことをさー。よりによって双子座がそうかー。すげーわー、流石にこれは予想外すぎたわー。早く来週の話が見たいぜ!

 ん? あぁ、そうですね、タウラス戦ですね。相変わらず次回予告が衝撃的過ぎてすっかり忘れるところでした。ハービンジャーさんは想像通り、というか、予想以上に脳筋野郎でした。アルデバランさんのような豪快な優しさや思慮は特に無く、突然昔語りから不幸な生い立ちを教えてくれるという、いっそ女々しい方向でのアピールに賢明でした。そのくせ「ひょっとして、俺って歴代牡牛座超えちゃったんじゃね?」みたいな斬新さをアピールするための新必殺技、その名も「グレーテストホーン」を披露。……すげぇネーミングだ……。せめて「グレーターホーン」を挟んでからにしてくれよ。まるで「百歩神拳」に対抗して「万歩気功拳」を作り出すみたいな小学生レベルの対抗意識である。流石に爆笑したが、考えてみたら聖闘士星矢の歴史としては正しいノリな気もする。残念なのは、どの辺がグレートホーンより強いのかよく分からなかったことくらい。えーと、グレートホーンに比べると……めっちゃ光る。

 まぁ、ハービンジャーさんについてはもういいじゃないですか。純正の脳筋キャラだから、がっかりはするけど必要以上に貶められるわけでもないですし。多分、アホだからこのまま光牙に実力負けしたら案外アルデバランと同じように気の良い兄貴として理解を示してくれるかもしれないしさ。「強い奴と戦いてぇ」っていうニーズなら、散り際もあっさりさっぱりしてくれるだろう。権力を餌に寝返ったどこぞの薄汚い山羊座に比べれば良い奴なのかもしれない(純粋に実力でマルスに負けてるんだから、より質が悪いともいえるが)。育ちが悪いのも聖闘士のお約束だしねぇ。まぁ、適当にスカウトしてよりによって牡牛座にあてがっちゃうのはセンス無いとは思うけど。スラム出身は蟹座に回しとけよ。

 結局、「ボーンクラッシャー設定」というおよそ高潔な黄金聖闘士にはそぐわない個性もそこそこに、光牙たちの折れない心を褒める役に回っちゃった噛ませ牛のハービンジャーさん。出来ることなら早く兜を被ってくれないと「角折り」イベントが使えないからやきもきしてしまうのだが、一番心配なのは、今の精神状態の光牙が角を折ったくらいで満足してくれるかどうか分からないところだったりする。「お前の全身も砕いてやる!」くらい言いそうでちょっと怖い。まぁ、思った程「アリアの弔い合戦」っていう負の感情で動いているわけでもない演出にはなってるけど。結局、アリアっていうのは青銅聖闘士軍団に共通の目的意識を与えて戦いを見やすくする役割があるんだよね。今までみたいに漠然とした正義じゃなくて、「アリアが願った平和な世界」っていう目標が全員に等しく共有されたおかげで、5人の団結が綺麗に見えるようになっている。その上で、闇に燃えまくった私怨という描写にもならないので、一応光の小宇宙を燃やす理由にもなるし。まぁ、どこぞで体育座りしてるだけの人にとってはどうだか知りませんけど。エデンは今どこにいるんだろう。マルスと一緒に十二宮のてっぺんにいる設定だと、わざわざ降りてきて共闘するのが大変な気がするんだけど。

 さて、結局流星拳とグレーテストホーンのぶつかり合いにより、残り4人が強制転移という都合が良いんだか悪いんだかよく分からない状態になってしまったわけだが、まぁ、金牛宮をペガサス以外がスキップするのはお約束ですからね。他の人間は、何か都合の良いところで1人1人イベントをこなしていくことになるんでしょうね。意外だったのは、双子宮が龍峰の個人イベントっぽくなっていること。確かに歴代のジェミニは誰か個人との因縁があったわけではないので、新しい双子座像を作り上げるならば何をやっても構わないとは思うけど、妖艶なおねーさんと一番ウブに見える龍峰の絡みってのは、色々と妄想かき立てられるので期待大である。

 今後の展開を考えてみると、味方側が6人でミッションが12だから、大体1人1〜2宮担当ということになる。元祖の場合は全体イベントが牡羊座と射手座で、星矢が牡牛座・獅子座、紫龍が蟹座・天秤座・山羊座、瞬が(一応双子座)・魚座、氷河が蠍座・水瓶座、一輝が乙女座という分配だった。今回は、射手座は光牙の固有イベントになる確率が高く、牡羊座は全体イベントで終わった。このままいくと牡牛座が光牙、双子座が龍峰であり、天秤座も龍峰で確定だろう。ユナは水瓶座の確率が高く、唯一の女性ということで魚座も濃厚な気がする。となると、バランス的に蟹座をドラゴンとの因縁に結びつけるのはちょっと面倒だが……イロモノどうしで忍者対キャンサーとかになるんだろうか。もう1つの山場である乙女座も気になるところだが、処女宮は高確率で一輝さんが絡んで来ることを考えると、瞬との接点が多かった龍峰がもう一回浮かんでくる気もする。いや、そろそろエデンがその辺で本気を出すのか。……あかん、やっぱり栄斗が誰と絡んでも違和感しかないから予想がつかない。こうして予想してる時間が一番楽しいのだけどなぁ。結局一度も「蒼摩」っていう名前を書くチャンスがないなぁ。

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 毎度お馴染み、お前誰やねん祭り、第29話。いよいよ動き出した十二宮編。きちんと時計も設置されて準備万端です。ちなみに、今回の出だしの流れとしては、「オープニングでいつものようにキャストネタバレ」→「見たことのない名前にCV矢尾一樹」→「……蟹……座……かなぁ……」→「タウラスかよ!」というくだりがありましたとさ。

 さて、試合に突入する前に今回の設定を振り返っておこう。マルスさんは元々教皇が統治するサンクチュアリに憧れていた節があったので、十二宮を再現したのは分かる。そして、十二宮が出来ちゃったんだから、そこに黄金聖闘士を集めて守護させたい、というのも当然分かる。12人並べて初めて十二宮は完成するのだから。今まで3人しかいないとか言われてたのに、残った連中はどこに隠れてたんだよ、っていう問題についても、「十二宮が完成したから、これまで正体を隠していた黄金聖闘士たちが決起した」と考えれば分からなくもない。アテナ側かマルス側か、っていう問題についても、十二宮を復元出来るくらいの実力を持ったマルスが、形の上でアテナの力を行使しているのだから、そこに正義を見いだすのも無いことではないだろう。彼の目的など知らずにただ留守番しにきたと思えば、シンプルだが答えとしてはありそうな話。

 ただ、マルスさんが何をしたいのかがよく分からないんだよな。「火星の位置を移動させて地球を覆い、火星を新たな生命の星にする作戦」って、誰にとってメリットがあるんだろう。地球が滅びてその分火星が栄えるとしたら、差し引きではとんとん。おまけとしてついてくるのは「地球人類の滅亡」ってわけだが、これって単に「従わなければ滅亡させるぜ」っていう示威行為なんだろうか。エラい面倒なことをするもんだな。「服従を誓う」選択をしたら火星に移住させてくれるのかな。でも、一から火星を開発していくのって恐ろしい拷問のような気もするが……そもそも火星が公転軌道から逸れて地球近くまで来る時点で重力関係で地球がメタメタになる気もする。火星も、今までの公転軌道よりずっと内側に来るわけで、下手したらそのまま太陽に向かって落下する可能性もあるような。こんなことが出来るのはマルスさんと悪魔騎士くらいなもんだ。すげぇぜ!

 というわけで、目的はよく分からんけど、とにかく「12時間で地球滅ぼす」は間違いないようだ。それを阻止する若者と、妨害のために立ちふさがる黄金聖闘士という古式ゆかしい構図である。さて、第1の宮、白羊宮は当然貴鬼さんが立ちふさがるわけだが、光牙にワンパン入れたらすぐにネタばらし。あっという間に聖衣修復作業に入ってしまった。あの明らかに味方側だって知られていたムウですらもうちょっとドッキリに力入れてくれてたと思うのに、貴鬼さんたら空気読めない子。しかも、ムウはわざわざノミと槌を取り出して「そんなもんでどうやって聖衣いじるんだよ!」という往年の突っ込みが出来たところなのに、貴鬼さんはハンドパワー一発で修復させてしまうという、いかにもゆとり世代らしいサボり方を覚えてしまっている。いや、あのボディスーツ型の聖衣をとんてんかんてんやられても困るわけだが、もうちょっと「修復されたなぁ」っていう実感が欲しかったなぁ。しかも、「完璧に元通りだわ!」って言われてたってことは、ムウが施したみたいなパワーアップはされてないわけだし。どうも、師匠に比べると色々と手抜かりが多いようである。

 ま、そもそも貴鬼がどうやって黄金聖闘士になったのかもよく分からないからな。星矢たちなんかあれだけ死闘を繰り広げて鍛錬したのにブロンズどまりだったりするのに、ジャミールの山奥で遊んでた貴鬼が黄金になれた経緯が分からん。密かにムウに特訓とか受けてたのかな。ちゃんとゴールド的な強さは身につけてたみたいだけど、簡単聖衣修復でヘロヘロになってたぞ。ここから雑兵相手に苦戦する展開だとちょっと情けないかも。ちなみに、今回黄金聖衣もデザインがいじられており、アリエス聖衣は「角さえあればいいだろ」っていうようなアンバランスなデザインになっていてちょっと微妙でした。

 で、そんな白羊宮を突破した光牙が進むのは、1つめのチュートリアルポイントである金牛宮。矢尾一樹ボイスのニューカマー・ハービンジャーさんは、登場シーンが大量の人骨をまき散らしながら巨大な牛の像をかたどるという、確実に悪役側の演出。しかも「ダークホーン」なるオリジナル技まで披露し、完全に小宇宙が闇である。誇り高き牡牛座の聖闘士のくせに、光牙の一撃目を身軽にかわしたり、嗜虐趣味たっぷり出してにやけてみたり、なかなかひどいキャラだ。グレートホーンを放った瞬間に腕組みを解いてしまっているのも、なんか器が小さい気がしてしまう部分だろうか。杉田アルデバランとかと比べても、どこかパチモン臭がするのは仕方ないところ。

 でもまぁ、「黄金聖闘士の圧倒的な強さを見せつける」というお仕事はきちんと出来ているし、あからさま過ぎる悪役っぷりも次回以降への引きと考えれば演出としては面白いので、少なくとも小物臭が半端じゃなかったイオニアさんとかに比べると、随分期待の持てるキャラともいえるかもしれない。アリアの思いを込めた光牙の一撃を受け止め、余裕のグレートホーンで返り討ちってのは、確かにブロンズごときを叩き潰すには丁度良い手心。適当な戦いぶりも豪放磊落な牡牛座ならではのものだし、ちょっと細身ではあるが、大きく先輩方のイメージから外れるものじゃない。是非とも光牙たちが頑張った時にはかかと笑って次の宮への道案内をして欲しいものだ。

 牡牛座がこうしたポジションで仕事をしてくれたことは、「今回の十二宮もそれなりに原作との調和を大事にしている」という意志の現れと見て良いと思うのだが、こうなってくると次の2つの宮のハードルが一気に上がった気がする。双子座は今回教皇が絡めないのでかなり処理が難しい。そして、12人の黄金聖闘士の中でもっとも注目度の高い蟹座に至っては……さて、どうなるものか。やべぇ、素直に楽しみだ。

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 新展開かと思った? 残念! 総集編でした! 第28話。ん、まぁ、良い子のお友達のことを考えたら、この辺でいっぺんインターバルを入れるのは悪くないと思いますけど。ただ、前回の次回予告が詐欺だった気がするのは納得いかねぇな。心の準備をして見る総集編だったらまだ良かったんだけど。

 というわけで、心機一転、オープニングも変更しての仕切り直し回である。一応オープニングにも触れておくと、前期と違って今回は完全新曲。曲調はちょいとゆっくり目になったが、「ペガサス幻想」→「聖闘士神話」という元祖の流れに近いものもあるので、そのうち耳に馴染むようになるだろう。また、映像ではレジェンドが登場するカットなんかもあり、前期に引き続いて賑々しくて悪くない。結局、いまだにエデンさんが仲間っぽくなってないのがちょっと寂しいけども。一輝さんでさえもうちょっと早くデレたぞ。

 総集編を見ていて新たに気付いたことは、アリアと光牙の出会いのシーンが割と意味深かったんだ、ということ。意識混濁状態だったアリアに光牙が触れると光の小宇宙が共鳴してアリアが覚醒する、っていうシーンがあったんだが、あれって、今思うと光牙を媒介して沙織の光の小宇宙が反応した描写だったんだな。光牙と同じ生まれを持つアリアは闇と光のどちらに振れてもおかしくない存在で、それまでマルスの膝元で育ったせいで光に目覚める機会が無かったが、光牙が光の小宇宙を受け渡したことで、新たなアテナへの道が拓けたと。ちょうど、本来闇であるはずの光牙がずっと光のふりをしてきたのの逆パターンってことだね。まぁ、それだと光牙が闇に覚醒したタイミングがよく分からないけど(生来闇なのだったら、何度もあったマルスとのバトルで目覚めてもおかしくなかっただろうに)。

 あと、1つ気になったのは、「サンクチュアリってどういう統制下にあったんだろう」っていうこと。マルス軍が攻めてきた時点で、既にサンクチュアリは半壊状態だったんだよね。多分ハーデスとの戦いで黄金聖闘士がほぼ全滅したあとだったんだろうけど。だから、星矢たち「レジェンド」がなんとか頑張ってマルスを撃退したと。ただ、その後の去就が約1名ひどい。「星矢→たった1人のゴールドとして、沙織を守ったりなんだりで大忙し」「紫龍→常人だったら死んでもおかしくないくらいの傷を負って隠遁(ついでに天秤座聖衣の管理も担当)」「瞬→魔傷により小宇宙が燃やせなくなり、事実上の引退。生身の自分にも出来ることがないかと考え、医療活動に従事」「一輝→?」。そして、「氷河→どう見ても元気で、光牙相手にダイヤモンドダストをぶちかませるくらい小宇宙も高まっていたのに、何故か氷原の洞窟に座りっぱなし」。おい、仕事せぇや。

 というわけで、次回からはいよいよ晴れ舞台の十二宮編ですよ。次回予告で「心の傷を癒す間もなく」って言われてたわけだが、ただでさえ豆腐メンタルの光牙さんは戦う気になってくれるだろうか。幸い、十二宮っていうステージは何故か1面がライフ回復+セーブポイント扱いの白羊宮という親切設計なので、そこで旅の準備を整えることになるんだろうけど。今回唯一出た新情報が、やっぱり牡羊座は貴鬼だったんだ、っていうところだね。順当にムウから引き継いだってことなんだろうけど、「シオン→ムウ」という超超エリートの血筋である牡羊座を引き継ぐのって、結構なプレッシャーだよね。きちんと聖衣の修復したり、光牙達の精神的成長イベントをこなせるかどうか、注目が集まる。

 現時点で明らかな黄金はわずか5名。貴鬼は通してくれるから良しとして、次がいきなり獅子宮のミケーネ、続いて天秤宮の玄武、人馬宮は素通りで、魔羯宮がイオニアさん……なんかスッカスカやな。多分それぞれの宮にちゃんと何かイベントはあるんだろうけどさ。今になって振り返ると、十二宮の設定って本当に無茶苦茶だ、白羊宮から入って、1面がパワーアップイベント、2面がチュートリアルで(おい)、3面が強制敗北イベント。ようやく試合が始まるのが4面あたりから、みたいな。4,5,6の「巨蟹宮」→「獅子宮」→「処女宮」のレベルの上がり方が明らかにムリゲー。今回デバッグを担当したマルスさんは、ちゃんとステージレベルを調整出来ているといいんだけど。

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 大衝撃、第27話。まさかこのような展開になるとは思っていなかった。アニメのシナリオで衝撃を受けたのって、久しぶりな気がする。これが「旅の終焉」というのは、随分酷な物語を要求してきたものだ。

 闇の遺跡での試練もようやく終わりを迎え、アリアは自力で呪縛を突破、エデンもそのどさくさで逃げ切り、アリアの手助けによって光牙もなんとか飲み込まれずに済んだ。そして、1つ目の衝撃である「光牙の属性が実は闇」設定であるが、なんとこれ、特にフォローがなかった。「俺の属性が闇だったなんて……」「別にいいじゃない、沙織さんのおかげで光っぽくなって良かったね」って、そんなぞんざいなフォローで主人公立ち直れるんだろうか。まぁ、闇の力を宿したヒーローってのも普通っちゃぁ普通だが……(何故か「ネギま!」のネギが浮かんだけど)。このまま光牙は「闇だけど光の振りしてるキャラ」を貫き通すんだろうか。あり得ないレベルの名前詐欺である。いや、色々といじれそうだから面白い設定ではあるんだけど。

 そして、そんな闇光牙を救出し、光の力に覚醒したアリアの下へ若手が結集、気付けば決起集会みたいなノリになったところに、いい加減しびれを切らしたマルスさんが直々に出撃してきた。アリアのご機嫌伺いに来たのか、それとも警戒してなかった闇の遺跡まで突破されて驚いて出てきたのか、よく分からないけど「アリアに説教するために来たなら、もう少しはよ来とけ」とは思う。よりによって敵の数が一番多い上にエデンが不安定になってるとこに出張ってくるなんて、タイミング最悪ですやん。

 案の定、青銅たちは新たな成長を試すかのように、不屈の覚悟でマルスへと挑む。ジャンプアニメの王道アングルで立ちふさがる巨悪に向かい、みんな出し惜しみ無しの必殺技のオンパレード。ただ、しょせんそこはブロンズ風情、まるで蚊トンボを落とすかのように、軽く手で払われただけで全員KO。尋常じゃない弱さ。いや、マルスが強すぎるのか。そしてここで、ついにあの「何が出来るかさっぱり分からない」でお馴染みのコスモクリスタルがついに仕事をした。なんと、7種の小宇宙が全て結集し、アリアの手中でアテナの力を覚醒させたのだ。アテナといえばやはり錫杖は手放せない。沙織バージョンとはまた違った魔法少女みたいなデザインの錫杖だったが、ついにアリアは無敵の光のパワーを手に入れたのである。彼女の支援を受けて、ブロンズ軍団の士気も上がる。

 だが、アテナのお約束は錫杖だけではなかった。怒り心頭のマルスさんは、今まで大切に育ててきたせっかくの光の苗床に反逆されたことに激昂し、特大の小宇宙をアリアへとたたき込む。そう、アテナといえば、やっぱり「胸を貫かれて絶命」である。心機一転、これからが見せ場だと思われていたアリアだが、なんとこの一撃で殉職が確定。若造達の必死の抵抗もむなしく、コスモクリスタルが集った錫杖と一緒にアリアの光はマルスに奪われ、後にはボロボロの5人とアリアの亡骸だけが残されたのであった。

 まさかまさかのアリア退場。闇の遺跡での完全敗北とあり、その亡骸までもが地中深くへと沈んでしまい、どうも今後の復活イベントなんてのも期待できなさそうである。「死ぬ」というイベントがどこまで確定的なのか分からない世界ではあるが、どうも、こればかりは覆りそうにない。アリアは死んだ。そして、光牙たちは敗れた。これにて「聖闘士星矢Ω」の第一幕は完結である。改めて考えてみると、実は「聖闘士星矢」の世界ってのは容赦無く主要キャラが退場する作品ではあるのだが(特に冥王神話)、女性キャラでここまで中心となっていた「アテナ」が死ぬというのは当然初の出来事。あまりの展開に、今後が全く読めなくなってしまった。光牙達は、今後ずっと女の子1人を守れなかった負い目を感じながら戦い続けていかねばならないんだろうか。どう頑張っても闇を抑えて光で戦えるメンタル状態じゃないと思うのだが。しいてプラス要素をあげるなら、確実にエデンはマルス旗下から離脱するだろう、っていう部分くらいである。

 衝撃の展開もさることながら、今回は作監に馬越さんを迎えての全力投球である。あまりに強大なマルスのシルエットとそれに立ち向かう聖闘士たちのアツいバトルはもちろんのこと、衝撃の別れを繰り広げたアリアの末期のシーンも涙を誘う。これ、熱心に朝早くから見ていたちびっ子たちが(いれば)どういう感想を持つんだろうなぁ。今後の人生に影響をあたえかねないくらいの別れのシーンだったんじゃなかろうか。

 次回は「新章」と銘打って、いよいよ「聖闘士星矢」の晴れ舞台、黄道十二宮へと突入する。黄金聖闘士が結集するとのことだが、この世界のゴールドって数人しかいないんじゃなかったか。ミケーネ、イオニアのおっさんコンビと星矢、それに玄武くらいだよね。映像では牡羊座の聖衣が確認出来るが、着ているのはやっぱり貴鬼なんだろうか? これまで、全ての黄金聖闘士登場回で「ズコー」だったので、次回の見せ場、なんか、怖い。

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 初のリアルタイム視聴! 第26話。いや、だからって特に意味は無いのだが。

 前回からの続き、闇の遺跡さんご提供の過去話シリーズ第2弾である。前回は3人分まとめて同時進行という無茶スケジュールであったが、今回はソニアさんと蒼摩という、お互いの因縁がクロスする2人をまるまる一本かけて描くという、尺に余裕のある構成。この2人は、今までの描写の量なんかも考えるとかなり愛されている存在な気がする。特に蒼摩は、主人公であるはずの光牙を差し置いて、一番さっぱりした少年漫画主人公体質なので、見ていて気持ちよくて良い。今回は作画も良好だったし、なんか、沙織なんか差し置いてソニアさんヒロインでこのまま進行したらいいんじゃないかって気がしてくる。まだ素顔を晒してないのが気がかりなところだけども。

 だってね、ほんとに今回のソニアさんったらメインヒロイン。家庭の事情で悩む、心の成長のために努力する、そして、気になるアイツに助けられて心が揺らぐ。ほら、どう考えても主人公側。蒼摩に手を捕まれて引き寄せられるシーンは、もうそのまま2人で抱き合うんじゃないかとすら思えてしまったもの。こんなおねーさんにやられたのだから、きっと一摩さんも本望だろう。南十字星の聖衣がめちゃくちゃ格好悪くても気にしないくらいに。

 でも、まさかあのソニアさんの初仕事がこんな適当な展開での白星だったとはなぁ。一摩さんはあれだけ余裕ぶっこいといて瞬殺されてるんだから、本当ならものすごく格好悪い役回りなんだよね。ソニアさんの決意が悲壮なものだからそのやられ役として映えてはいるんだけど、「小娘だと思ってよそ見してたらうっかり死んじゃったおっさん」と考えると、救いようが無い。まぁ、あれだけの衝撃事件だったからこそ、ソニアさんも一生忘れられないだけの事件になってしまったのだろうけど。「何故ソニアはたかだか一介の白銀聖闘士である一摩のクロストーンを持ち帰っていたのだろう」っていう謎は、今回のことですっきり解決しましたね。今までは必死に孤高を気取っていたソニアさんがあんなにか弱い乙女だったとはなぁ。アリアに続いての、強烈な新ヒロインへ名乗りです。今回の蒼摩との関係性を考えたら、やっぱりこのまま仲間入りするしかないな。

 その他、一応残りの3人の闇試練のさわりの部分が描かれて次回へ。アリアがたくさんのアリアに囲まれてグルグルされてるシーンはちょっと可愛かったな。そして、光牙は「お前の小宇宙、闇だから−!」という、とんでもない謎かけを食らったぞ。これ、本当だったら割と面白いな。「アリアと光牙は謎の隕石が元で生まれた子供で、その精神状態によって光と闇を行き来する不安定な存在なのである」とかね。光牙ってこの期に及んでキャラが薄いから、いっぺん闇落ちしてみるのも悪くないかもな。代わりにエデンが加入すればバランスとれるだろ。

 個人的に今回ツボったのは、ソニアさんの勇姿と、ショタ蒼摩の声。こにたん、無理しすぎワロタ。エデンはちゃんと別役で今井さん呼んでるんだから、蒼摩もキャスト変えたれよ。

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